戸田和幸が語るW杯日本代表の見どころ:中盤の鎌田大地、GK鈴木彩艶、FW上田綺世、そしてオランダの要注意選手

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概要

W杯を控え、岸谷蘭丸がホストを務める企画「“ツウ”な話」に、元日本代表で解説者の戸田和幸がゲストとして出演した。テーマは、W杯を機に初めてサッカーをきちんと見る人でも楽しめる「ツウ」な観戦ポイントである。前半では、試合のどこを見ればよいのか、日本代表の注目選手は誰か、グループステージで対戦するオランダ、チュニジア、スウェーデンのどの選手を警戒すべきかを戸田が解説した。戸田の立場は一貫している。スター選手の活躍だけでなく、そこにボールを届けるまでの過程を見れば、サッカーはぐっと面白くなるというものだ。

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ゲストと聞き手の関係

戸田は1977年生まれの48歳で、現役時代はトッテナム・ホットスパー、清水エスパルス、サンフレッチェ広島などに所属した。引退後は指導者と解説者として活動しており、レベルの高い解説で人気がある。最近はプレミアリーグの選手と英語で対談もしている。

岸谷と共演者はともに24歳で、中高生のころから戸田の解説を聞いて育った世代である。留学中も解説を聞いていたと言い、「親の声より聞いたかもしれない」と冗談を飛ばした。戸田は、23歳の息子とほぼ同じ世代と接点を持てるのがうれしくて出演を引き受けたと話した。岸谷自身は2018年のW杯で初めてサッカーの試合をちゃんと見て、そこからスパーズファンになったという。そのためW杯は新しいファンの入り口になると考えている。戸田もW杯は「ある側面ではお祭り」だと応じた。

観戦の基本は「どうやって前にプレーするか」

最初の問いは、初心者がよく抱く「サッカーは何を見ればいいのか」という疑問である。岸谷は野球と比べて、サッカーはボールがそれほど飛ばず、ゴールもなかなか入らないのに、目を離した隙に急に展開が変わると指摘した。どう応援すればよいか分からない人は多いはずだという。

戸田はまず、サッカーが難しいスポーツであることを認めた。ボールは1個しかなく、フィールドには22人が入り乱れ、足で扱うのでミスも多い。長くサッカーを勉強してきた自分でも、いまだに分からない部分があるという。それでも観戦に難しい理屈は要らないと戸田は言う。最もエキサイティングなのはゴール前であり、そこへどう向かうかが基本的にはすべてだ。ゴールに向かうには前へプレーするしかない。後ろにプレーすれば自陣のゴールに近づき、横にプレーすればサイドラインを割ってしまう。だから戸田は、チームが前へプレーする環境をどう作っているかをよく見ている。

前へプレーする手段は、パス、ドリブル、そして走ったり動いたりするアクションである。前に走るのは前にボールを蹴れるからだ。そして前にプレーした先には、たいていスター選手がいる。一方で、GKやセンターバックが相手のプレッシャーを受けてボールを持てなくなると、チームは困る。ボールが来た瞬間に相手が突っ込んできて、出しどころがなく、横に出してもまた寄せられ、下げて、最後は大きく蹴って失う。戸田によれば、こういう場面が多い。だから「いかに前にプレーするか」が最も根本的な見どころだという。

岸谷が、マラドーナの5人抜きのように個人で運ぶ例もあると言うと、戸田は、あれも結局は自分の力で前に進んでいるのだと答えた。サッカーとは、どうやってボールを前へ運ぶかをチーム全員で設計している競技だ、というのが戸田の整理である。

日本代表の場合、何を見ればいいのか

岸谷は、サッカーを知らない人と一緒に日本代表戦を見る場面を想定し、どう説明すればよいかと尋ねた。戸田は、まず三笘薫と久保建英に目が向くと答えた。見どころは、彼らにどうボールが入るかである。もちろん彼ら自身がどこに動くかも大事だが、それ以上に、ボールを届ける選手たちが前に出せるように立っているかが重要になる。

戸田は「中から作る」という考え方も説明した。ど真ん中を通って進むのが最も効率がよく、速いからだ。日本代表では現在、中盤の中央に2人が並ぶ形で、鎌田大地と遠藤航、最近は佐野海舟が台頭している。中央の選手がしっかりボールを受け、そこから配球できれば、相手にとっては最も嫌な形になり、両サイドも空いてくる。逆に中央を使えず外へ逃げる形になると、どんどん狭い方へ追い込まれる。三笘や久保がサイドにいても、最初からボールは来ない。だからGKの鈴木彩艶、センターバックの谷口彰悟や伊藤洋輝らが協力して相手のプレスを簡単に受けないようにし、そこからいつボールが前に入るかを楽しみに見てほしい、と戸田は語った。

岸谷はこれを受けて、後方でボールを回している場面について「真ん中を使いたいから、ボールを転がして空かないか様子を見ているんだ」と説明すればよいかと確かめた。戸田はこれに同意し、どこが一番空いているかを探しているのだと補足した。スター選手にボールが入れば、彼らはクオリティが高いので、そこからゴール方向へ一気に向かうチャンスが生まれる。

戸田が「うまい」と感じる鎌田大地

今の日本代表で特にすごいと思う選手を問われ、戸田は自身がボランチ出身だからかもしれないと前置きしたうえで、鎌田大地の名を挙げた。鎌田を見ていると、何を考えて今動いているのかがすごく気になるという。自分でボールを受けたほうが配球できるのか、自分が動いて相手を引き連れたほうがパスコースを作れるのか。鎌田はそれを判断するために、いつも首を振りながら周囲を確認しているはずだと戸田は見ている。こうした選手がいるチームはボールを持つのがうまくなる。加えて鎌田はイングランドでプレーしていて体も強く、走ることもできる。レベルが非常に高い、というのが戸田の評価である。前回ゲストの林陵平も鎌田を挙げていたと岸谷らが言い、「やっぱりそんなにうまいんだ」と驚いた。

ただし戸田は、鎌田のうまさが一般の視聴者に伝わりやすいとは限らないとも述べた。立ち位置、体の向き、一度ボールを受けて相手を誘い出す動きなど、伝わりにくいプレーが多いからだ。初心者はまず、ボールを持つとうまい選手、ドリブルする選手、点を取る選手から見ればよいという。そのうえで戸田は、その選手にどうボールを届けるかを考えたほうがよいと付け加えた。ボールが来ない選手は活躍していないように見えるが、実際には相手がパスコースを塞いでいたり、その手前でチームが苦戦していたりして、「触らない」のではなく「触れない」ことのほうが多い。「今日ハーランドにボールが来ない」という現象が起きるのもそのためで、チームでやるスポーツであることがサッカーの醍醐味であり、同時に難しさにもつながっている。戸田は、これをどう説明すればいいか自分もよく分からず、毎回苦戦していると率直に語った。

岸谷はこの話を「スター選手が輝くということは、そこに届けるまでの人が輝いているということ」とまとめた。そちらに視点を置けばツウになれるので、まずは鎌田を見て「さすが鎌田」と言っておけばツウっぽい、と場を和ませた。

注目選手①:GK鈴木彩艶

日本代表の注目選手を3人挙げてほしいという依頼に、戸田は鎌田以外から選ぶとして、まずGKの鈴木彩艶を挙げた。シュートを止める力も素晴らしいが、戸田が強調したのはキックである。遠くへ蹴れれば相手の陣形をひっくり返せる。遠くへ飛ばせないと、すべてが近くでの勝負になってしまう。鈴木は軽く蹴っても相手のペナルティエリアまで届くという。

キック力の理由を問われると、戸田は肉体の強さもあると答えた。そのうえで、キックは力をぶつけるものではなく、体を鞭のようにしならせてインパクトに力を集めるテクニックだと説明した。それでもあれだけの体があれば飛ぶ、というのが戸田の見方である。聞き手側は、これまでの日本代表にいなかったタイプであり、W杯で活躍すればさらに大きなクラブへ移る可能性があるという視点でも見られると話した。

注目選手②:FW上田綺世と日本人FWの献身

2人目は、鎌田を除くとやはり三笘薫になるという流れだった。3人目として戸田が挙げたのが上田綺世である。ほかの選手ほどニュースで見る機会がなく、知らない人もいるかもしれないと岸谷らは話した。

戸田は上田を、相手ゴールに最も近いポジションのストライカーと紹介した。現在オランダで多くの得点を挙げており、ヨーロッパでまず試合に出続け、あれだけ点を取ること自体が難しいことだと評価する。体は太く、弾力があり、相手がぶつかってきても吸収して、飛ばされるどころかそれを利用してゴールに向かう。ボールキープもでき、強いボールも蹴れる。ワンタッチのゴールが多いのは決められる場所にいるからで、それ自体がよいことだと戸田は言う。加えてパンチのあるシュートを打て、高く跳んでヘディングもできる。戸田はヘディングは本当に怖いものだとも付け加えた。

戸田が特に強調したのは、上田の頭の使い方と献身性である。自分が点を取る場面なのか、一度起点になる場面なのかを考えながら、それでも最後にはゴール前へ飛び込んでいく。これを繰り返せるメンタルとフィジカルがあるという。例として戸田は、先日のイングランド戦を挙げた。この試合の上田はほとんど攻めていない。ずっと下がって相手の中央の選手を邪魔し続け、基本的にハーフウェーラインよりかなり後ろにいた。ゴール前ではほとんど仕事ができなかった。戸田によれば、他国でスターと呼ばれるようなFWなら、ゴールが遠いのに「なぜここまで下がらなければいけないのか」となり、そこまではできないはずだという。

戸田はこれを「日本人だから」だと述べた。献身性、真面目さ、規律がある。能力がもう少し低かった時代、つまり自分たちの時代も同じようなメンタリティでやっていたと思うが、今は能力が上がり、レベルも上がっているので効率性もある。そのうえで犠牲をいとわないから強くなっている、というのが戸田の解釈である。

岸谷らは、上田は久しぶりに現れた大型ストライカーだと話した。これまで代表のFWは浅野拓磨のような足の速いタイプの印象が強かったが、上田は体が強く大きく、パンチのあるシュートを打てる。戸田は好きな選手のタイプを尻の大きさと足の長さで語り、上田は筋肉に弾力があり、ぶつかられても「えいっ」と押し返すのではなく「ポンッ」と返すような質だと表現した。さらにスターは大抵それほど走らないが、上田は走れる、とも述べた。W杯で活躍すればビッグクラブへの移籍も期待できる、という話にもなった。

こうして注目選手は、最後尾の鈴木、最前線の上田、全局面に関わる中盤の鎌田、そして三笘の4人に整理された。

同い年の選手を応援するという楽しみ方

岸谷は、視聴者に大学生や社会人が多いことを踏まえ、同い年の選手を見つけて応援するという楽しみ方を提案した。岸谷にとってそれは久保建英である。久保は小学生のころから「すごいやつがいる」と有名だった。そんな選手が途中で折れたり伸び悩んだりせずに代表まで来ていることに感動するという。

戸田自身は23歳でW杯に出場した。緊張したかと聞かれると、しなかったと答えた。むしろそれまでの選考過程のほうが厳しく、1試合でもミスをすれば落とされるという感覚だったからだ。戸田はオリンピック代表には選ばれず、その後に復活したタイプで、「俺だけは外さない」という気持ちだったという。当時はボランチにコンバートされたばかりで、本人いわく「勘弁してくれ、分からないよ」というところから始まった。

当時の中盤には中田英寿や稲本潤一がいた。中田について戸田は、うまいのは当然として、難しい試合を楽にしてくれる存在だったと振り返った。フットボールの理解度が高く、試合の中で「ここは点を取るために力を入れるときだ」「今は前に行くときだ」と見極め、実際に決定的な仕事もした。ヨーロッパでの評価も本当に高かったはずだという。岸谷が、セルヒオ・ラモスのほうから中田に挨拶に来た映像を見て震えたと話すと、戸田は、自分は逆に自分から相手選手のところへ行ってユニフォームを交換してもらっていた側だと笑いを誘った。

オランダ戦:ファン・デ・フェンが左SBに来た衝撃

後半のテーマは、グループステージで日本が対戦する3チームの注目選手である。初戦の相手オランダは、グループで最も強いとされるチームだ。戸田は3人を挙げた。

1人目はミッキー・ファン・デ・フェンである。フィルジル・ファン・ダイクは圧倒的な存在で、日本にとっては越えるべき要塞になるだろうと戸田は認める。しかし戸田が警戒するのは、ファン・ダイクではなくファン・デ・フェンのほうだ。ファン・デ・フェンはクラブでは左センターバックだが、代表では現在サイドバックを務めている。あの大きさで足が非常に速く、最高速度は37km/h台を記録しているという。1対1にも強く、高さもある。戸田は代表の試合を見て「これはまずい」と思ったと言う。センターバックの控えではなく、左サイドバックに入ってきたことが問題だというのである。あれだけ速いと、ピッチが狭く感じられるほどあっという間に前へ行ってしまう。

戸田は、ファン・デ・フェンにはむしろサイドバックのほうが合っているとも見る。センターバックは細かく前後に動き直してラインをそろえ、配球も担う必要があるが、ファン・デ・フェンはそれほど配球型ではない。その代わり、前が空けばそのまま長い距離をドリブルで運んでいける。サイドバックで能力が開花するタイプかもしれない、という見方である。

ダンフリースとセットプレーの脅威

2人目はデンゼル・ダンフリースである。現在はイタリアのインテルでプレーし、右サイドバックか右ウイングバックを務める。戸田が個人的に最も嫌だと話すのは、オランダが3バックを採用し、ダンフリースが右ウイングバックに入る形だ。スピードがあり、上下動ができ、ヘディングが非常に強く、得点も決める。

戸田によれば、今の日本にとって最もやりやすいのは、相手がボールをつないでくれて、なおかつ高さがないチームである。そうであれば、日本はしっかり組織を作って対応しやすい。聞き手側は、ボールは持ちたがるが決定的な仕事がそれほどなく、日本がカウンターを打てる相手が理想だと受け止めた。ところがオランダには、すでにファン・ダイクもファン・デ・フェンもいる。さらにダンフリースも190cm近い長身で、しかも走れる。すごくうまいタイプではないが、もともとうまさで勝負する選手ではなく、1対1にも強い。セットプレーも厄介になる。こうした選手が躍動し始めるのは嫌だ、と戸田は話した。

マレンが最前線なら「要注意」

3人目はドニエル・マレンである。一般の人にはあまり知られていないかもしれないが、「ツウ」な名前だと戸田は言う。とにかくスピードがあり、動け、足元もうまく、裏への抜け出しもうまい。

戸田の予想では、クーマン監督はメンフィス・デパイを信頼しているので、おそらく最前線にはデパイが入る。しかし戸田はマレンが来たら嫌だと話した。マレンは右ウイングで出ることもあるが、日本にとってはそのほうがよく、真ん中に来られるほうが怖いという。以前は守備がそれほど得意ではなかったが、アストン・ヴィラで前線の守備が非常にうまくなった、と戸田は評価する。

戸田はオランダの弱点にも触れた。調子が悪いときのオランダは足元でボールを受けるプレーばかりになる。フレンキー・デ・ヨングがキーマンだが、結局は最前線に誰が入るかで試合が変わると戸田は見ている。ボールを持てて背後も狙える選手が来るのか、ボールを持つだけの選手が来るのかで、まったく違う試合になるからだ。最前線がマレンなら要注意だ、というのが戸田の結論である。

チュニジア戦:日本がボールを持つ試合の難しさ

第2戦の相手はチュニジアである。戸田は、個人で見るとスーパーな選手はおそらくいないと見る。名前を挙げるなら、かつてマンチェスター・ユナイテッドに在籍し、現在はバーンリーでプレーするハンニバル・メイブリだ。テクニカルな中盤の選手である。チュニジアは基本的にグループでプレーするチームで、昨年11月のブラジルとのテストマッチでは1対1で引き分けた。そのときは5バックで守り、カウンターを狙っていた。日本に対しても同じように来るのではないかと戸田は予想する。

戸田の見立てでは、個々の能力は日本のほうが高く、日本がボールを握る展開になる。岸谷らは、ボールを握るほうがかえって怖いと反応した。戸田は前回大会のコスタリカ戦を例に挙げた。あのときはうまくいかなかったが、今回はボールを持った日本が打開できるか、という構図の試合になるだろうという。

戸田は、日本は強くなったがゆえの難しさを抱えていると述べた。ボールを持つ試合と持たない試合で戦い方がまったく変わり、一貫させにくい。その解決策の一つとして、試合に応じて選手を変えるという考え方がある。佐野海舟は今すごく評価を上げているが、ボールを持つ前提の試合なら田中碧を起用してもよいかもしれないし、おそらくそういう意図で選手を変えるだろう、と戸田は話した。聞き手側はこれを受けて、田中や久保のようにボール保持で輝く選手を応援するのがよいとまとめた。

一方でチュニジアは中央を徹底的に狭くして日本を入らせず、カウンター一発を狙ってくる可能性もある。ブラジルに引き分けた実績は、ブラジルが相手だからこそ、ボールを持たれるのも自陣で守るのも当然という覚悟で戦った結果だと戸田は説明した。

岸谷が、日本をなめてくれるくらいがいいと言うと、戸田は、日本の力が上がっているので、なめられることはおそらくないと答えた。そして戸田はW杯の特殊性を強調した。4年に一度、国を代表する大会であり、普段のリーグ戦とは違って本当にすべてを出し尽くさなければならない。その気持ちがどこまで高まるかによっては、前回大会のモロッコのように非常に厄介なチームになる。普段守備をしない選手が、倒れるまで走って守備をすることもある。クラブほどチームを作り込むことはできないが、気持ちの部分が表に出てくる。見る側もそうで、スタジアムの雰囲気も違う、と戸田は語った。

スウェーデン戦:ヨケレスとイサクの組み合わせ

第3戦のスウェーデンについて、戸田は前線の選手を中心に何人かを挙げた。ヴィクトル・ヨケレス、アレクサンデル・イサク、アントニー・エランガ、そしてブライトンのヤシン・アヤリである。後ろの選手はこれらの選手に比べると目立たないという。

ヨケレスとイサクが一緒に出てきたら怖いと思う人が多いかもしれない、と戸田は言う。しかし戸田の見立ては少し違う。スウェーデンは3バックで来ると予想され、そこにイサクが前に入るとおそらくバランスが崩れる。しかもイサクはコンディションが全然上がっていない。日本が嫌なのは、ヨケレスが1トップで、後ろに人数を多めにかけられる形である。長いボールを使われ、こぼれ球を拾われて飛び出され、いつでもヨケレスが走ってくる。守るときにはヨケレスも戻れるので、人数をかけて守られる。この展開をずっと続けられるのが嫌だ、というのが戸田のイメージである。結局、警戒すべきはヨケレスだと戸田は結論づけた。

戸田は、相手は日本を「できるチーム」と間違いなく思っていると付け加えた。ブラジルにもイングランドにも勝っており、自分たちと同格くらいに評価しているはずだという。岸谷らは、その実績があるからこそ警戒されると納得し、日本の守備陣がどうやってヨケレスを抑えるのかに注目していこうと話した。

次のテーマ:これからのスター像

前半の最後には、後編の予告として「スターたちのツウな話」が短く示された。聞き手側がヤマルのような選手のすごさに触れると、戸田は自分なら別の選手を挙げると答えた。「スターは汗をかかない」とよく言われるが、今の時代はそうではない。こういう選手がこれからのスーパースターの新しい形なのではないか、と戸田は語った。新旧のスターがぶつかる大会になるという話題から、どこが優勝するかという問いへ移ったところで前編は終わる。戸田が挙げた選手の名前と優勝予想は、後編で語られる。