鶏ももと昆布・カツオで出汁を取る「至高を超えたお雑煮」と納豆揚げ餅

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概要

サトウ食品の「サトウの切り餅」を使ったタイアップ回で、リュウジ(動画内では自らを「ママ」と呼ぶ)が今回作るのは、出汁から取る「王道」のお雑煮だ。以前に公開した「至高のお雑煮」は味の素を入れていたため、本人いわく「邪道お雑煮」だった。今回は鶏肉・昆布・カツオ節だけで味を出し、化学調味料を使わない。「みんなが絶対に満足する味わいの出汁を取るタイプ」を目指すという。動画の中では、化学調味料好きとして知られるスタッフのA子が「昆布とカツオって美味しいの?」と疑っており、その疑いを晴らせるかどうかも見どころになっている。煮込みの待ち時間には、リュウジが「3本の指に入るほど好き」という餅の食べ方、納豆揚げ餅も紹介された。

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具材は小松菜・鶏肉・かまぼこだけ

餅は四角い切り餅を使う。リュウジは関東の出身なので四角だが、丸餅でも美味しいと話す。具材はかなり絞っている。野菜は小松菜だけで、理由は自分の家のお雑煮が小松菜しか入っていなかったからだ。大根などを入れる地域もあるが、リュウジは「なんかちょっと違うなって思っちゃった」という。入れたい人は大根やにんじんを足してもかまわないとしつつ、小松菜は必須だとしている。

鶏肉は出汁が出るので必ず入れる。かまぼこも必須で、具が小松菜と肉だけだと寂しく、お祝いの雰囲気を出すために入れるという。分量はおよそ3〜4人前だ。

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乾杯と、関西の雑煮の話

調理の前に、サトウ食品が差し入れた日本酒で乾杯する。リュウジから相手役に指名されたのは関西出身のスタッフ・高尾だ。高尾の実家のお雑煮は丸餅で、甘めの白味噌仕立てだったという。リュウジもそのタイプを去年作ったことがあり、「地獄を見た」と振り返った。酒は花のような香りがしてジュースのように飲みやすい。リュウジは度数を一度「55度」と言い間違え、すぐに15.5度と訂正した。前の晩に朝まで飲んでいたらしい。

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出汁の取り方:「入れたら入れただけ出る」

鶏ガラは最近売っていない店も多いので、今回は鶏もも肉でスープを取る。リュウジはこの方法がお雑煮には一番美味しく、「ちゃんと作った感」もあると話す。

鍋には水をおよそ700cc(概要欄のレシピでは680cc)入れ、最初から昆布を1枚(5〜6g)入れて火にかける。昆布は水に浸けて置くとか、沸騰前に取り出すといった作法がよく言われる。これについてリュウジは「あんまり関係ない」「ママ試した」「煮たら出る」と言う。本当は水に数十分浸けておくのが一番昆布の出汁が出るとも認めているが、結論としては「入れといていい。入れたら入れただけ出ます」という立場だ。

カツオ節は、粉ではない花カツオがあったのでそれを使う。粉でもかまわず、違いは見た目が濁るかどうかくらいだという。カツオ節は沸騰してから入れて何秒、というセオリーがある。リュウジは正直あまり関係ないと考えていて、最初から入れても飲み比べればほとんど分からないと話した。今回は一応、沸いてから4〜5gを入れている。アクはある程度取るが、ぐらぐら沸いても大丈夫だという。

この時点で湯を引いて小松菜と餅を入れるだけでも十分美味しいお雑煮になる。昔は正月になるとどの家も出汁を取っていたが、最近はほんだしで作る家庭のほうが増えたのでは、とリュウジは見ている。リュウジの実家もほんだしだったという。初めて出汁を取る人は少し味見をすると「わおってなる」そうだ。

昆布は高いので、普段のリュウジは味の素とカツオ節で済ませているという。それでも今回あえて昆布を使ったのは、多くの人が現代では正月くらいしか昆布を買わないからだ。

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鶏ももをまるごと入れて45分煮込む

ここからがリュウジ流だ。カツオ節と昆布を入れたまま、鶏もも肉を切らずにまるごと鍋に入れて蓋をし、約45分煮込む。肉が柔らかくなってほろほろにほぐれ、それが餅によく絡むのが完成形で、そのために先にこの工程をしておく。

カツオ節は煮すぎるとえぐみが出るとよく言われる。リュウジは、普段からカツオ粉を出汁として入れて煮込んでいる経験をもとに「えぐみは出ない」と話した。そのまま煮るのが一番美味しいと考えている。

リュウジは、YouTubeのロング動画で一番再生されたお雑煮は「多分」自分の「至高のお雑煮」だろうと言う。そのうえで、今回のレシピはそれを超えており、視聴者の「概念を塗り替える」と自信を見せた。

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小松菜とかまぼこの下ごしらえ

煮込んでいる間に具材を準備する。小松菜は根元に土がたまっているのでよく洗う。根元の芯の部分も食べられるので、切り落とさずに使ってほしいという。長さは4〜5cmほどに切る。

かまぼこは、包丁の刃を板に沿わせて滑らせると板から外れる。ここでリュウジは、かまぼこに板がある理由も説明した。かまぼこは魚のすり身なので、そのままではペースト状でまとまらない。板にすり付けて蒸すことで形が固まるのだという。切ったかまぼこの残りは、マヨネーズ醤油で食べるのがリュウジの好みで、酒のつまみにもなるそうだ。

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待ち時間の一品:納豆揚げ餅

煮込みを待つ間に作るのが、リュウジが「3本の指に入るほど好き」で、スタッフ全員にも好評だったという納豆揚げ餅だ。

まずタレを作る。醤油小さじ2に水小さじ2を加えるのは、醤油だけでは濃すぎるからだ。さらに酢小さじ2と味の素を4振り入れる。餅のレシピに酢が入るのにスタッフは驚いていたが、リュウジはさっぱりして美味しく、食べたら驚くはずだと話した。こんな地味なレシピはこの場でしか披露できない、とも付け加えている。納豆2パックには付属のタレとからしを入れてよく混ぜておく。

小さめのフライパンに底を覆うくらいの油を入れて温める。切り餅のスリットに沿って手で砕いた餅(4個分ほど。半量でもよい)を入れ、弱めの中火で揚げ焼きにする。スタッフは揚げ焼きのようだと言ったが、リュウジは「ほぼ揚げ」だと答えた。餅同士がくっついても後ではがせばよい。途中で一度裏返し、全体がせんべいのようにカリッとなるまで揚げる。米が揚がる香りが立ち、リュウジは「美味しいお餅なんで揚げてもうまい」と言う。最近は脂っぽいものが苦手になったので、いったん取り出して油をしっかり切るそうだ。くっついた餅も手で簡単に外せる。包丁がいらないので、急な来客のつまみによく出すという。

皿に盛った餅に納豆をたっぷりかける。リュウジは1パックでも美味しいとしつつ、2パックあったほうがいいと言い直した。刻みねぎを散らし、最後に酢醤油のタレを上からかけて完成だ。スタッフに混ぜ方が甘いと突っ込まれる場面もあった。

試食したスタッフからは「めっちゃうまい」「さっぱり食える」と声が上がった。外はカリッとして中はもっちりしており、日本酒によく合う、全部の居酒屋に置いてほしい、という感想も出た。リュウジは、揚げる手間が少し面倒だが「この一手間でうまい」と応じている。

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煮込み後:鶏を取り出し、出汁を漉す

45分煮込むと、鶏肉はほろほろに崩れそうなほど柔らかくなっている。いったん鶏を取り出し、カツオ節と昆布は別の鍋に漉す。出汁を取ったあとの昆布は細かく切ってふりかけにするなど、再利用もできるという。

漉したスープは鶏の脂が浮いた黄金色になる。リュウジは「これでラーメン作れます。それぐらい濃い」と表現した。今回は少し煮詰まりすぎたので、コップ半分ほどの水を足している。漉す工程について、スタッフはカツオ節が入っていても美味しいのではと聞いた。リュウジは、スープが濁るのでできれば取ったほうが綺麗だと答えた。

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鶏を戻してほぐし、小松菜と調味料を加える

取り出した鶏を鍋に戻すと、軽く触るだけでほろりとほぐれる。このほぐした鶏と餅を一緒に食べるのが一番美味しいとリュウジは考えている。「これ1回この方法やったら毎年これになるわよ」「正月じゃなくても食うようになる。うまいから」と言い、しかも化学調味料なしだと強調した。こうした手間のかかる料理も実は得意だが、45分煮込むので時間はかかる、とも認めている。

小松菜は茎から入れたほうがよい。くたくたに煮ても、シャキシャキのまま食べてもよく、好みで選べばいいという。鶏とスープの味が強いので、ほかの野菜は入れても入れなくてもかまわないそうだ。

調味料は塩小さじ1、醤油大さじ1と小さじ1、みりん大さじ1と小さじ1。醤油は早く入れると風味が飛ぶので最後に入れ、さっと煮る。味見をしたスタッフは「味の素使ってるだろ」と疑うほどだったが、リュウジは使っていないと答えた。

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餅は焼かずにそのまま煮る

餅は軽く焼いてもよいが、今回はあえてそのままスープに入れる。食べたい分だけ煮ればいいので、餅は一番最後に入れる。今回は4個ほどだ。リュウジはこのお雑煮を「多分人生で一番美味しいお雑煮」と呼び、少し時間はかかるが手間はそれほどでもないと話した。

盛り付けは、先にスープを器に入れてから餅を盛るほうがよい。最後に、絶対に必要だというかまぼこを添えて「至高を超えたお雑煮」の完成となる。

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試食:顆粒だしとは「一切似てない」

リュウジは一口食べて「本当に美味しいものを食べた時ってうまいしかないんだな」と言った。スタッフからは、出汁が美味しい、鶏の旨味がよく出ている、肉がほろほろだ、といった感想が続いた。「顆粒だしとは一切似てない」「旨味調味料を入れているくらいのガツンとした旨さがある」という声もあった。ほぐれた鶏と餅を一緒に食べる組み合わせについて、スタッフは「言ってた意味がわかった」と納得し、餅がスープに負けていない点も評価した。リュウジは「これは主役になれるお雑煮」だと言う。

お雑煮の位置付けをめぐっては家ごとの違いも話題になった。あるスタッフの実家では、お雑煮は主役ではなく締めのスープのような扱いだったという。リュウジは、鶏のスープと餅は相性がよく、以前にも鶏スープと餅の料理を食べたことがあると振り返った。鶏ガラから取ってもいいが、自分が提唱する雑煮はこの鶏もも肉のやり方だという。

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結論:時間と材料があれば化学調味料はいらない、ただし普段は別

最後にリュウジはA子に「これでもやっぱ化学調味料必要かしら?」と尋ね、A子は「いらないと思います」と答えた。リュウジの結論は、時間と材料さえあれば化学調味料は必要ない、というものだ。ただし普段の料理でここまで時間をかけるのは難しいので、自分はいつも味の素を使っている、とも付け加えている。そのうえで、正月休みで時間のある人が多い時期なので、顆粒だしを使っている人もこの機会に出汁を取って作ってみてはどうか、と呼びかけた。

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余談:試飲させてくれる会社

締めの余談で、リュウジは以前の「サトウの切り餅雑煮選手権」の撮影を振り返った。その際、サトウ食品の女性社員に酒を勧めたところ、ためらわずに飲んでくれたという。ほかの企業では断られるのが普通なので驚き、いい社風だと感じたそうだ。冗談まじりに、自分と仕事をする企業には社員の方に飲ませてあげてほしい、と話してこの回を終えた。