リュウジ、初めての子ども向け料理教室で知った「自分のレシピの難しさ」

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概要

料理研究家のリュウジが、いつもとは違う「バズクッキングスタジオ」で、動画では初めてとなる料理教室を開いた。生徒は小学1年生の子どもたち5人である。作るのはきのこと鶏肉のバター醤油ペンネ(実際に使うのはマカロニ)と、ほうれん草のサラダ。リュウジは包丁をほとんど使わずに作れる手順を用意して臨んだ。実際に子どもと作ってみると、普段の自分のレシピが子どもにとってどれほど難しいかに途中で気づき、最後は子どもたちの食べっぷりに「料理研究やっててよかった」と涙ぐむことになる。

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献立の狙い:伸びにくいショートパスタと、生で食べるほうれん草

冒頭でリュウジは、今日作るのは「ペンネ」だと紹介し、グラタンに入っているマカロニの仲間だと説明する。スパゲッティもおいしいが、マカロニのような形のパスタはゆっくり作業しても伸びにくい。だから急がなくてもおいしく仕上がる、というのが子ども向けにこのパスタを選んだ理由だ。具はきのこと鶏肉である。

ただ、これだけでは野菜が足りないため、ほうれん草のサラダも作る。ほうれん草はあまり生で食べないと思うが、水に浸けるとサラダとしておいしく食べられる、とリュウジは話す。

最初に料理経験を尋ねると、子どもたちからは「目玉焼き」という答えが返ってきた。リュウジは「この年で目玉焼き作れるのはすごい。俺は作れなかった」と感心していた。

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ほうれん草はハサミで切り、水に浸けて苦みを抜く

最初の作業はほうれん草の下ごしらえだ。リュウジによれば、ほうれん草は本来、生で食べないほうがいいと言われている。野菜の中に苦い成分があるからで、切って水に浸けるとサラダ向きになるという。

子どもが扱うので包丁は使わず、ハサミを使う。まず根元の茎の部分を切り、さらに1〜2回切って食べやすい大きさにする。葉の部分は手でちぎってかまわない。子どもたちが1回見ただけで手際よく切っていくのを見て、リュウジは「これできる子集めたな」と笑い、学年を聞いて「1年生ですごいな」と驚いていた。

切ったほうれん草は冷たい水に浸ける。苦い成分がどんどん水に移るので、あとで洗えば生で食べられる。浸ける時間は20〜30分ほど置いたほうがいい、と話していた。分量はどの料理も2人分(大人2人分)である。

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きのこは手で裂く:包丁を使わない下ごしらえ

ほうれん草を浸けている間に、パスタの準備に移る。きのこは2種類で、白いほう(マッシュルーム)には黒い汚れがついていることがある。キッチンペーパーで軽く拭うと取れる。少し残っていても大丈夫だが、一応きれいにしておくとよい、という説明だった。

もう一方のきのこ(ひらたけ)は手でほぐして1つずつ分け、大きいものはさらにちぎる。マッシュルームも包丁で切ってもいいが、今回は手でボロボロに崩す。火を入れるとマカロニと一緒に食べやすいサイズになるし、包丁を使わないので安全で簡単だ、とリュウジは理由を挙げる。

子どもの一人が「楽しい」と言うと、リュウジは「楽しいって思うのが一番大事」「料理は楽しいもの、心があったかくなる」と応じ、続けて「今日はレスバしない」と冗談を言って笑いを誘った。小学生の頃の自分は料理なんかできなかった、たぶん逃げ出していた、とも話していた。

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鶏もも肉はハサミで一口大に、切ったあとは必ず手を洗う

肉は鶏もも肉を使う。ベーコンや豚肉でも全然いいが、今回は鶏肉にしたという。これもハサミで一口大に切る。厚みがあるので子どもには難しいかもしれないと心配したが、子どもたちは問題なく切っていった。一度大きく切ってから細かくする子もいて、リュウジは「この子はたぶん包丁もいける」「俺よりうまいかもしれない」と褒めた。家でやるなら、最初から切ってある豚こまなどを使ってもおいしいという。

鶏肉を触ったあとは必ず手を洗うよう、リュウジは子どもたちに念を押す。理由は「カンピロバクター」という菌がいるからで、子どもたちに伝わりにくいと見ると「ばい菌がいるから」と言い直していた。フライパンに入れるときも、素手で触らないよう指示している。

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ソース作り:チューブにんにく、焼き色、醤油と味の素

フライパンに、チューブのにんにくを大さじ1ほど入れる。生にんにくもおいしいが、マカロニのような料理ならチューブでも十分おいしくできるという。大人が生にんにくを使う場合は15gほどをみじん切りにする。ちなみにリュウジ自身は「にんにくチューブ初めて使った」と漏らしていた。

火をつける前に鶏肉も入れ、中火にかける。鶏肉から脂が出るので油は引かなくていい。肉は広げたほうが炒まりやすい。生のにんにくは匂いが強いが、炒めるといい匂いになる。全体に焼き目がつくまで炒めると香ばしくおいしいチキンになる、とリュウジは説明する。途中、肉が少し大きいと見て、口に運びやすいよう火に気をつけながらフライパンの中でさらに切っていた。

焦げ目がついたら、子どもたちが裂いたきのこを全部入れて混ぜる。きのこがしんなりしたら醤油を大さじ2杯。リュウジによれば、自分のレシピでは本来ここで塩もひとつまみ入れるが、子どもが食べるので加減したという。

続いて味の素を8振り入れる。子どもたちに「これ知ってる?」と見せ、入れると醤油がまろやかになっておいしい味がつく、昆布と同じうまみ成分のグルタミン酸が入っている、と説明した。醤油の香りがついたら一度火から下ろし、これでソースは完成である。

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パスタの湯とフレンチドレッシングの「小さじ1/3」

鍋で湯を沸かし、マカロニをゆでる準備をする。パスタをゆでるときは塩を入れるとおいしくなるので、小さじ山盛り1杯を加える。「普段のバズレシピと全然違うね」とリュウジ自身がつぶやく場面もあった。

湯が沸くまでの間に、ほうれん草のドレッシングを作る。分量は次のとおり。

  • サラダ油 大さじ2
  • マヨネーズ 大さじ2
  • 酢 小さじ2
  • レモン汁 小さじ1
  • こしょう 3回ほど挽く
  • 味の素 4振り
  • 塩 小さじ1/3

酢とレモン汁を両方使うことで爽やかな味わいになる、とリュウジは説明した。苦労したのは塩の「小さじ1/3」だ。スプーンの先にちょっと、と言ってみたものの「これどうやって説明すりゃいいんだろうな。1/3って難しいね」と悩み、最後はリュウジが子どもの手元を見ながら量を調整していた。塩は入れすぎるとしょっぱくなるので最初は少なめにし、足りなければあとから上から振ればいい、と付け加えている。スプーンで混ぜ、マヨネーズの塊がなくなればフレンチドレッシングの完成だ。

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マカロニをゆでる間にサラダを仕上げる:ここで直面した難しさ

沸騰した鍋にマカロニを入れる。ゆで時間は12分。くっつきやすいので、ときどき鍋底をかき混ぜるよう指示した。

その間にサラダを仕上げる。浸けていたほうれん草をザルに上げると、水には悪い成分が溶けている。さらに水で洗い、ついている砂を落とす。

問題は水切りだった。本当はサラダスピナーがあるといいが、この場にはない。子どもでもやりやすい方法として、紙(キッチンペーパー)で包んで揉むようにすると水気が取れ、ドレッシングがおいしく絡む、と説明した。ところが、子どもたちが作業する様子を見ながらリュウジは「これは子どもには難しいわ」「めちゃくちゃ難しい」「子ども目線でやると俺の料理ってめっちゃむずいな」と繰り返す。「実際やらないとわかんない」「俺の料理ってこんな難しいんだ」「自分の料理がこんなに難しいと思わなかった」とも口にしていた。サラダにのせるベーコンも本来は子どもたちと炒める予定だったが、時間が長くなるため、リュウジが別に炒めておいた。

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仕上げ:バターで和え、パセリで彩り

水気を切ったほうれん草を皿に盛ったら、ゆで上がったマカロニを取り出し、ソースのフライパンに入れる。マカロニは柔らかくなってもおいしいので、ゆっくりで大丈夫だとリュウジは声をかけた。

中火で温め、マカロニと具材を温めたところでバターを入れ、溶けるように混ぜる。全体になじめば完成だ。こしょうは子どもにはいらないかもしれないので、大人はかけて、という扱いにした。最後に彩りとしてパセリを全体に振る。サラダには焼いたベーコンをのせ、ドレッシングを好きなだけかける。リュウジ自身は「おじさんは全部かける」と言っていた。仕上がった皿を見て「センスあるよ。料理研究家目指せるよ」と子どもたちを褒め、「バター醤油きのこペンネ」と「ほうれん草のサラダ」の完成となった。

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試食:「救われる」「泣きそう」

試食が始まると、子どもたちは勢いよく食べ始めた。リュウジがほうれん草の感想を聞くと「おいしい」と返ってきて、「よかった、救われる」と何度も繰り返した。リュウジもまず野菜から食べ、「このサラダ好きだわ」と言う。マカロニも子どもたちは「おいしい」「めっちゃおいしい」と口々に言いながら食べ続け、リュウジは「本当泣きそう」「俺、料理研究やっててよかった。本当に」と喜んだ。

サラダが子どもに受け入れられた理由について、リュウジは苦みを抜いてあるから子どもの口にも合ったのだろう、という見方を示している。

一方で、作業中は「俺はこれでいいんだろうか」という葛藤がかなりあったとも明かした。今日のために考えて臨んだが、実際にやってみると「こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」という点がたくさん出てきた。「これ勉強だわ」と振り返り、もっと勉強して、もっと作りやすい簡単な料理を作れるようになると子どもたちに約束していた。

食べきれなかった分は持ち帰り、家でお父さんやお母さんと一緒に食べるよう伝えている。最後にリュウジは、初めてで至らないところもあったが、とりあえず成功だとまとめた。次はもっと勉強してくるので、また一緒に料理してくれるかと子どもたちに尋ね、「はい」という返事を受けて、「人生初めての料理教室」を締めくくった。