本場の食材で作り直したペペロンチーノ 旨味を足さなくても美味しくなるのか
料理研究家リュウジのバズレシピ料理研究家のリュウジは、以前の動画で「本場のペペロンチーノより、旨味を加えた日本式のほうがうまい」という結論を出し、強い反発を受けた。今回はその続編である。日本で手に入る範囲でイタリアの食材を最大限そろえ、本気の「本場のペペロンチーノ」を作り直した。動画の焦点は、素材を変えれば旨味調味料なしでも十分に美味しくなるのか、そもそも「旨味が多いほど美味しい」と言えるのか、という点にある。リュウジは、旨味は「絶対王者」ではなく、どちらが美味しいかは食べる状況や人によって変わるという立場をとる。
前回の動画への反応と今回の企画
前回の動画では、本場の作り方に沿ったペペロンチーノと、旨味を加えたペペロンチーノを両方作った。スタッフと食べ比べた結果は、旨味がある方が「何倍も美味しい」というものだった。リュウジ自身はこの動画を「とんでもない爆弾動画」と振り返っており、非常に反感を買ったという。
寄せられたコメントのうち最も多かったのは、「その食材ではうまくならない」という指摘だった。本場のペペロンチーノと言いながら日本の食材を使っているではないか、という批判である。リュウジはこれを「確かに」と受け止め、今回は日本で入手できる限りのイタリア食材で作ることにした。同席したスタッフ2人は、前回の流れから「そんなに期待はしてない」と率直に話している。良いオイル、良い唐辛子、塩でどれだけ変わるのか、という半信半疑の反応だった。
そろえた食材:塩、ニンニク、唐辛子
前回はJ-オイルミルズのオリーブオイルなどを使っていたが、「オイルがそもそも違う」と言われたため、今回は食材をいろいろ買いそろえた。
塩は、リュウジが昔イタリアンレストランで働いていたときに使っていたイタリア産の塩である。パッケージにはイタリア語で塩を意味する「サーレ」と書かれ、粒はやや粗め。もっと結晶の大きいものもあるが、これが一番使いやすいという。それほど高価ではないため、今回はパスタの茹で湯にもこの塩を使う。
ニンニクについては、イタリア産は用意できなかったと断っている。代わりに、イタリアに近いスペイン産を選んだ。パッケージには、香り成分のアリシンが日本のニンニクの1.6倍含まれていると書かれているという。スペイン産のニンニクは皮の表面だけが赤く、粒はやや小ぶりである。
日本とスペインのどちらのニンニクがうまいかについて、リュウジは海外産のほうが香りが強いと考えている。日本のニンニクは生食に向いており、ホイル焼きなどなら日本産が絶対にうまい。一方、ペペロンチーノなら香りの強い海外産も「あり」だという。
唐辛子は「ペペロンチーノピッコロ」で、原産国はイタリアではないものの、イタリアでよく使われ、リュウジが昔イタリアで使っていたものだという。小粒だが非常に辛く、本人の記憶では1500円ほどする高価なものだ。スタッフが試しにかじると、最初は「旨味が強くて甘味がある」「美味しい」と言い、直後に「めっちゃ辛い」と反応した。リュウジによれば2〜3粒で十分なので、長く持つという。
パスタとオリーブオイル
パスタは、前回使った日本製の1.5mm前後のテフロンダイスのものから、ディ・チェコの細麺タイプに替えた。リュウジの知る限り、ディ・チェコはバリラに次ぐイタリアのナンバー2のパスタメーカーである。ブロンズダイスを使っているため表面がザラザラしており、オイルと絡みやすいという。カルディや一般のスーパーでも買える有名なものだ。表示の茹で時間は6分だが、今回は早めに引き上げてソースと一緒に仕上げる。
オリーブオイルは、昔よく買っていた銘柄の多くがもう売られていなかったという。入れ替わりが激しいからだ。今回選んだのは3000〜4000円ほどの良いオリーブオイルで、リュウジが最近普段使いしているものである。普段はJ-オイルミルズのオイルで炒め、仕上げにこのオイルをかけると料理の味が大きく上がるという。ペペロンチーノはオリーブオイルが決め手なので、これがかなりいい仕事をするだろうと期待を述べた。
リュウジは「本場を勝たせたくて必死になってる」とも話している。これだけの「オールスター」で作れば、さすがにうまいだろうという意気込みである。
作り方の方針:ニンニクは多め、アンチョビは入れない
今回は見栄えも考えて2人前を作る。ニンニクは1人10〜15g程度を使う。作り方は前回と同じく本場のやり方に沿うが、素材が良いので前回よりは絶対に美味しくなるはずだとリュウジは見込んでいた。
ニンニクはみじん切りにする。オーソドックスに作るならみじん切りが一番だとリュウジは考えている。ただしスタッフとのやりとりでは、ニンニクを粗めに切る人や、そのまま使う人もいて「本当に人による」とも話している。
今回は旨味調味料を使わないので、ニンニクを多めに入れて旨味を乗せる作戦をとった。リュウジは、今回は本当にイタリア側に立って「うまい」と言わせるのが目的だと強調する。この材料で作ったペペロンチーノに味の素を入れるのが一番、という「悲しい結果」にはしたくないとも冗談交じりに話した。
コメントでは「アンチョビを入れればいい」という意見もあった。リュウジは、アンチョビを入れれば旨味が乗るので確かにうまいが、それはもうペペロンチーノではないと退ける。旨味を足すという意味では、味の素を入れるのと同じだからだ。
イタリアンパセリは、茎を途中で炒めて香りを出し、葉は最後に入れる。最初から一緒に炒める作り方を見たというスタッフに対し、リュウジはそれも好み次第だと答えた。
ファビオ氏のパスタと「パクリ」指摘
話題は、パスタで知られる料理人のファビオ氏にも及んだ。リュウジによれば、ファビオ氏のパスタはイタリアンに沿いつつも「邪道」な面がある。魚を入れたり、ニンニクを焦がしてクリーム状にしたりするため、イタリアンの原理主義者のような立場ではない。二郎系のペペロンチーノを作ったこともあるという。
リュウジが二郎系のペペロンチーノをショート動画で上げたところ、「ファビオのパクリはやめてください」と言われた。リュウジは、自分はファビオ氏より前から作っていたと話している。
そのうえでリュウジは、大事なのは楽しむことだと話を戻した。海外の食材でどれだけ美味しくなるかは、みんな気になるはずだ。これは喧嘩ではないので楽しくやる、と言って白ワインで乾杯した。ペペロンチーノは塩味のきりっとしたパスタなので、白に合うという。乾杯の際には、前回のコメントに怒っている人が多かったことにも触れた。そのうえで、うまいものはうまいのだから「人の舌を否定しちゃだめですよ。そうしたら自分の舌も否定されますから」と話している。
調理の工程
オリーブオイルは2人前で大さじ2杯。冷たい状態のオイルにみじん切りのニンニクを入れ、焦がさずに「シュワっと」火を入れていく。最初は温めるために火を強めにし、途中から弱火にして、ふつふつと香りを出す。リュウジは途中で「香りマジ違う」と反応し、スペイン産ニンニクはやはり香りが違うと話した。
パスタの茹で湯の塩分濃度は1%程度で、リュウジによれば「ちょっと濃いめのスープぐらい」である。パスタ200gを、表示6分のところ4分で引き上げる。
唐辛子は割って入れる。潰すと中身が出るので辛くなるが、潰さなくてもよいという。続いてイタリアンパセリの茎を入れる。茎はそのまま火を通さないと硬いので、先に入れる。ニンニクの色づきは軽めでよい。色づけすぎると焦げの香りが出るからだ。ここでいったん火を止める。
パスタについてリュウジは、ディ・チェコは小麦の成分が多く出るのでとろみがつくと説明した。日本のパスタはソースの絡みやもちっとした食感を大事にしているが、ディ・チェコはもちっとというより「つるっと」した食感だという。小麦のうまさもある。
茹で汁をお玉2杯ほどフライパンに入れ、4分で引き上げたパスタを加えて一緒に煮る。こうしてデンプンを入れていく。この手法はファビオ氏もよくやっているが、自分も昔からこのやり方だとリュウジは話した。ディ・チェコは小麦の成分が出すぎるので、ワンパンパスタには向かないという。茹で汁をもう1杯ほど足して煮たあと、多めのイタリアンパセリを加える。仕上げにオリーブオイルをかけて完成した。リュウジはこれを、限りなく原材料に近づけた「最高の本場ペペロンチーノ」と呼んだ。
実食:前回より「全然美味しい」
試食したスタッフは、前回と比べて「こっちのが全然美味しい」と口をそろえた。ニンニクが効いていること、オリーブオイルの味がよく出ていることが評価された。イタリアンパセリをたっぷり入れたことで味がだいぶ変わる、という感想もあった。
反省点として、リュウジは唐辛子をもう少し入れてもよかったと話した。今回は思ったほど辛くなかったという。スタッフからは、唐辛子を刻めばもう少し辛さが出るという意見も出た。こうしてまず、本場の食材でガチで作ればペペロンチーノは美味しくなる、という結果が確認された。
味の素を足して比べる
続いてリュウジは「めっちゃ性格悪いことするけど」と前置きし、同じパスタに味の素を3振りして食べ比べを求めた。
スタッフは「全然違う」「味が全く違う」と反応した。ただし評価は一方的ではない。あるスタッフは、旨味を入れたほうが美味しいとしつつ、「どっちも美味しい」と話した。もう一人も、どっちも美味しく甲乙つけがたいと述べた。どちらかに決めろと言われれば味の素入りを選ぶが、前者を食べたいときもあるという。旨味なしのほうも「すっごいうまい」という声があった。リュウジ自身も、どちらかと言えば旨味を入れたほうが分かりやすい味だと述べている。
結論:旨味は絶対王者ではない
この結果を受けて、リュウジは動画の主旨を説明した。旨味は「絶対王者」ではない。旨味を入れたほうがどちらかといえば日本人好みになるが、それはそれで別の味になるだけだという。旨味を控えた料理があってもいいし、それは評価されるべきだ。旨味が入っていれば全て美味しいわけではない。リュウジは、このことを伝えたくてこの動画を撮ったと語った。
スタッフの一人は、状況によるという見方を示した。一皿で完結させるなら旨味が入っているほうがいいかもしれない。だが、いろいろな料理が並ぶ中の一品としてのパスタなら、旨味がないほうが他の料理に合うのではないか、という意見である。
リュウジもこれに同意した。日本人が食べるペペロンチーノは、たいてい「今日のお昼はペペロンチーノ」というように一皿で成立している。一方でイタリアの人たちは、ペペロンチーノだけを食べることはそれほど多くなく、他の料理と一緒に食べる。だから旨味が少なくても問題にならないのではないか、とリュウジは推測する。結論として、どちらが美味しいかはシチュエーションによる。リュウジは「本場の食材でガチンコで作ったペペロンチーノは美味しい」と締めくくった。
「バカ舌」という言葉への批判
後半のトークでは、味覚をめぐるコメントのあり方が話題になった。リュウジは、自分と違う感想を持つ人を「バカ舌」と呼ぶ人は「ちょっと頭悪い」と強い言葉で批判する。人それぞれだということを理解していないからだという。その人のアイデンティティや感じ方をすべて否定する言い方なので、令和の時代には合わないと述べた。日本には「あいつは味が分からない」と言う文化があるが、それも今の時代には合っていないという。
リュウジが観察しているのは、本場にあまりこだわらず、うまいものはうまいと自然に美味しいものを食べている人ほど、他人をバカにしないということだ。「バカ舌」と言う人には、自分は他とは違う、味覚的に上のステージにいるというバイアスやマウントのような意識があるとリュウジは見ている。人の感想を否定しているので「結構ダサい」とも言う。一方で、そういう人のことは個人的には好きだが、今の時代には嫌われるとも付け加えた。
リュウジはさらに、そうした人たちが強く反発する理由を分析した。彼らはお金をかけたり知識を養ったりして、より良いものを食べてきた。そこへ、意識の高くない人が「こんなのでも美味しいじゃん」と言うと、自分たちのこれまでが否定されたように感じる。塩だけで美味しいペペロンチーノを作れるという考えを否定されると、積み重ねてきたものすべてを否定される形になる。だからアイデンティティの喪失で怒ってしまうのではないか、というのがリュウジの見立てだ。そのうえで、これはアイデンティティではなく感じ方の問題なので、もう少し楽になろうと呼びかけた。
リュウジ自身も「リュウジのバズレシピをうまいと思うなんてバカ舌」というコメントを「何億回も」見てきたという。これは自分を守るために言っているのではなく、そういう言い方は単純にダサいのだと話している。
旨味の少ない料理と、ごく少数にしか分からない美味しさ
スタッフは、料理は旨味を多くしすぎないほうが美味しいとよく言っている人物の名前を挙げた(字幕では名前が聞き取れない)。リュウジはこれに対し、食の経験値がよほど高くないとそこにはたどり着かないと応じた。相当勉強しないと、旨味の少ない料理の良さには気づかない。正直に言えば気づかなくてもいいし、気づく人は少ないという。
リュウジは、ごく少数の人にしか分からない美味しさに向けた料理は、正直あまり好きではないと話す。自分は全員が「うまい」と思う料理が好きなので、基本的には旨味を入れる。ただ、そうした少数にしか分からない美味しさも世の中にはあり、実は自分もそういう料理が好きだという。それでも人には勧めない。美味しくないと言われるからだ。「でも俺は美味しいと思う」という感覚も、料理の中では大事だとリュウジは語った。
ハンバーガーは世界一美味しいのか
最後にリュウジは、「世界で一番売れている料理はハンバーガーだから、ハンバーガーが世界一美味しいに決まっている」という漫画の一節を持ち出し、スタッフに意見を求めた。スタッフは「人それぞれじゃないか」「世界一というのはまた違う」と答えた。
リュウジは、そもそも世界一を誰が決めるのかが問題だという。「世界で一番美味しいもの」と言うと、あたかもそれが一つ存在するかのように決めつけてしまう。だが実際には、100人いれば100通りあり、全員違う。あえて一つ決めるなら世界で最も食べられているハンバーガーになるが、それは統計の話にすぎない。本当に世界で一番美味しいものは一人ひとりの中にあるので、それをあまり否定しないほうがいいのではないか。リュウジはそう述べて動画を終えた。
検証レシピ。今回は日本で手に入れられる最大限のイタリアの食材を使いまして、本場のペペロンチーノを作ったろうじゃないかと。これが最高の本物のペペロンチーノ。
検証レシピ。前回、私、ペペロンチーノの動画をやりまして、本場のペペロンチーノより日本のペペロンチーノがうまいっていう、とんでもない爆弾動画を出しまして、非常に反感を買いました。詳しくは、本場の作り方を踏襲してペペロンチーノをやって、旨味を加えた、コンソメを使ったペペロンチーノ、両方作って、結果、旨味がある方が何倍も美味しいねっていうふうに、スタッフたちとの会話の中でなりましたね。
はい。その中でコメントを読んでました。一番多かったのが、「その食材じゃうまくならない」っていうのが一番多かったです。つまり、本場のペペロンチーノと言いつつ日本のを使ってんじゃねえかと。それは確かにと思いましたね。今回は日本で手に入れられる最大限のイタリアの食材を使いまして、本場のペペロンチーノを作ったろうじゃないかということでございます。お二人も食べていいと思いますけど、どう思いますか?
前回の流れから言うと、そんなに期待はしてないんですけど。してない。期待は私もしてないんですけど、いいオイルといい唐辛子でどれだけ変わるんだろうなと。あと塩ですよね。
じゃあ、ちょっと俺、解説して。まず前回は日本のJ-オイルミルズのオリーブオイルとかでこういうのやってんだけど、そもそもオイルが違うじゃないかっていうふうに言われたんで、いろいろ買いました。まずこれは僕が昔イタリアンレストランで働いてた時に使ってた、イタリアの塩です。ちょっと開けましょうか。原産イタリアって書いてありますね。サーレっていう、塩って意味だね。こうなんですよ。
もうそのまま直で入ってるんだ。もうこれで直で入ってるね。へえ。粒の大きさどれぐらいなんですか? 粒の大きさはこんなもんです。結構、粗塩っぽい。もうちょっと結晶化されてるのもあるんですけども、これが一番使いやすいかな。美味しい。これでタリアータとか、要はステーキ食べると超合うっていうお塩があります。
ニンニク、前回国産で僕やってましたね。すいません、イタリアのニンニクは用意できませんでした。なんですけど、お隣であるスペインのもので、これね、アリシンっていう香り成分があるんですけども、これが日本のニンニクの1.6倍入ってます。へえ。って書いてあります、ここに。国が近いので、かなり近いんじゃないかと思って。これはスペイン産のニンニクが日本で流通してるの知ってたんで、買ってきてもらいました。これだけスペイン産です。すいません、イタリアのニンニクが手に入らなかった。
こちらです。ペペロンチーノピッコロ。大変申し訳ない、原産国がナイジェリアなんだけど、イタリアでよく使われる、俺が昔イタリアンで使ってた、小粒だけどめっちゃ辛い唐辛子、これ。めっちゃ辛い。
なんかスナック菓子。いやいやいや、スナック菓子かも。これすっごい上等で、これで多分1,500円とかするかな。へえ、高い。そうそう、高いのよ。これ一口食べたらやばいですか? あのね、柿ピーみたい。あのさ、振るんじゃねえ。これね、本当、本当、賭けです。味見するんだと、これ。
うん。辛いですか? あ、来た。ああ、来た。あ、来た。うわ、そんなすごいんだ、あの量で。食べていい? いやいや、いい、いい。これ半かけね。いただきます。
でもね、旨味が強くて、甘味が。美味しい。美味しいですよ。美味しいって。あ、でも、待って、辛っ。え、辛っ。めっちゃ辛い。そう、2、3粒でいいの、これ。2、3粒でいいから、めっちゃ持ちます。そんなに、2粒でいい。
これ使っていきます。パスタなんですけど、ディ・チェコのフェデリーニを用意しました。前、僕がやってたのは日本のテフロンダイスの1.5ミリだったんじゃないかな。だったんですけども、今回ディ・チェコ。本場イタリアで、確か僕が知る限りはナンバー2かな。バリラがナンバーワンパスタメーカーなんですけども。ブロンズダイスって、表面がザラザラした、オイルと絡みやすいパスタです。これの細麺タイプのが売ってましたんで。これカルディとかに売ってます。普通のスーパーでも売ってると思います。それぐらい有名なものなんです。今回ディ・チェコを使っていきます。茹で時間6分。6分なんで、ちょっと早めに引き上げて一緒にやるっていうタイプですね。これもうちょいや。
そしてこちらです。ちょっとオリーブオイルどれ使ったらいいかっていうのを、昔すごい買ってたんですけど、僕が買ってた頃のオリーブオイル、売ってないぞ、もう。入れ替わりが激しいから。結構目について、これで多分3,000円ぐらい、結構いいオリーブオイルなんですけど。3、4千円するオリーブオイルなんですけども、普段使いしてて、最近めちゃくちゃうまいんですよ。普段はJ-オイルミルズのオリーブオイルで炒めたりするんだけど、仕上げにこいつをかけると料理の味が3段ぐらいアップするっていう、いいオリーブオイルです。ペペロンチーノはオリーブオイルが決め手なんで、こいつがかなりいい仕事するんじゃないかと。僕も本場を勝たせたくて必死になってるんで。
このオールスターでペペロンチーノ作ったら、そりゃうめえだろうと。今回、ガチのガチのガチ、これからやっていきたいと思います。
ちょっと今回は見栄えもするように、2人前作るんで。まず、これスペインなんですけども。あれ、赤い。スペインは赤いんですよ。皮だけですか? この表皮だけが赤いです。かわいい。1個がちょっと小粒ぐらいな。1人10から15グラムぐらいですかね。ちょっと綺麗な色なんですけども。これがイタリア産の、イタリア産じゃない、スペイン産のやつですね。こんな感じで。作り方は前回の作り方をちょっと踏襲しましてやっていきますが、多分、前回よりは絶対に美味しいです。素材がいいので。
日本とスペイン産、どっちがうまいかっていう話もあるんですけども、僕は結構、海外産の方が香り強いと思ってて。日本のニンニクって生に向いてるんですよ。だからホイル焼きとかは絶対日本の方がうまいです。ただ、ペペロンチーノになると結構海外のでも香り強くなるんで、僕はありかなっていうふうに思ってて。ペペロンチーノ、結構いろいろ見たけど、旨味がある方がうまいっていう人、結構多いね。
ちょっと僕はみじん切りにするのが好きなんですよね。オーソドックスに作るのは、やっぱりみじん切りが一番? いや、人による。本当に人による。ニンニクは美味しいから、ニンニクは粗めっていう人もいるし、そのままの人もいるし。
ニンニクって旨味持ってるんで、これぐらい入れた方がいいかなっていう、前回も言いましたね。要はうまいと言わすのが今回目的なんで、これはもう本当にイタリア側に立って、今。絶対にうまいと言われる。今回、マジ本気なんで。旨味なしです。でも、俺の予想です、この材料で作ったペペロンチーノに味の素入れるのが一番だ。そんな悲しい結果にはしたくないんだけども。だからニンニクはちょっと多めで旨味を乗らせるっていう戦法を取っております。
アンチョビ入れるとか、いろんな意見もあったんだけど、アンチョビ入れたらもうペペロンチーノじゃないから、それ。アンチョビ入れたらうまいよ、だって旨味乗るんだもん。でもそれは味の素入れてるのと同じだから。ペペロンチーノは1人に3粒ぐらい。3、4粒、結構効くんで、これでも結構辛いと思います。でも旨味が強くて、これすっごい、乾燥で売ってるんでね、欲しい方はやっていただければと。あとイタパセですね。若干保存状態はちょっとしなってるんですが、イタパセちょっと全部入れるか。
これ最後に入れるんですかね? 茎は途中で入れて、葉を最後に入れるっていう形を取ろうと思ってます。なんか最初の方で一緒に炒めて作ってる人いました。だからね、これもさじ加減なんだよね。どういうのが好きかとかにもよる。
ファビオさんのだったっけ? ファビオさんのパスタって結構、邪道というか、イタリアンを踏襲しながらの邪道なんですよ。魚を入れたりとか、ニンニクを加熱してクリーム状にするとか、そういうようなやり方をするから、イタリアンシェフとかの中では原理主義者の方でもない。あの人って二郎系のペペロンチーノとか作ったりするんだよね。それを俺ショート動画で上げたら、「ファビオのパクリやめてください」って言われたんだけど、俺、ファビオさんの前から作ってない?
でも、あと何が大切かって、やっぱり楽しむんだよ。海外の食材でどれだけ美味しくなるかっていうのを、みんな気になるでしょ。楽しくやるんです、これ。別に喧嘩じゃないんでね。すごい。
ということで、皆さん楽しくやらないと、これはいけないと思いますんで、ちょっとお酒飲んでいきますよ。ペペロンチーノ、キリッとした塩味で食べるパスタなんで、白に合うと思います。それでは皆さん、乾杯。飲む? じゃあ、せっかくなんで。はい。
もう疲れた、俺は。ペペロンチーノ論争で。でも、こないだの論争、超楽しかったな。みんなコメントくれるからさ。しかも結構怒ってる人いたもんな。怒ってる方多かった。多かったね、本当に。スタッフたち。そう、スタッフ、舌って言われてね。でもしょうがないね、うまいもんはうまいからね。人の舌を否定しちゃだめですよ。そうしたら自分の舌も否定されますから。じゃあ、乾杯。乾杯。乾杯。乾杯。
今、お湯沸かしております。今回2人前のペペロンチーノ作るんで、オイル、大体大さじ2杯ですね。贅沢ですよね、これ。これでやるなんて。贅沢でしょ。めっちゃうまいから、これ。大さじ2杯のオリーブオイルを今ひきました。後で追いオリーブオイルをします。こんだけ高いものを使えば、それはうまくなると思います。
冷たい状態にこのニンニクを入れていきます。ニンニクもこれだけ入れると、かなり旨味が出てくると思います。決して焦がさずに、シュワッと入れていきたい。これで美味しくないと、どうしたらいいかわかんない。じゃあ、贅沢にもこの塩ね、茹でるのに使います。この塩はそこまですごい高いものじゃないんで。塩分濃度は僕的には1%ぐらい、だからちょっと濃いめのスープぐらいですね。今回やろうと思ってます。
いい。いけます。もうこっちも弱火でね、最初は温かくするために強いんですけども、途中に弱火でふつふつと香りを出していく。その間にこっちでパスタ測っていきますね。200グラムですか? 200グラム。
これ何分茹でるんですか? これ6分茹で。6分茹で。結構早めに上げるよ、4分。へえ。これね、こうやってねじって。ちょっと待って、香りマジ違う。ニンニクの匂いがまず、多分めっちゃうまいと思う。ニンニクの香りいい。ニンニクの香り、やっぱ違うわ。いい匂い。スペイン産のニンニクってやっぱ香り違うんですよ。シュワシュワいってきたら、ペペロンチーノ、投入します。
多分これ結構辛いです。こんだけでも辛くなっちゃう。潰してあげてもいいし。潰した方が辛くなるんですか? うん、ちょっと中身が出るからね。これ別に潰さなくてもいいし。
で、茎。茎の部分だけね。なんでですか? 香りが出るから。茎ってそのまま火通さないと硬いから、まず茎から入れます。
旨味のないうまさっていうのが、みんなにも伝わればいいんだけどな。これはこれで美味しいっていうのを、みんな見ていただければなっていうふうに。色付けこれぐらいです。あんまり色付けさせちゃうと、やっぱ焦げの香りが出てくるんで、ちょっと色付くぐらいが僕はいいかなっていうふうに。もう火止めちゃうんですか? これ今火止めちゃう。あと何分ですか? あと1分40秒です。1分40秒。
やっぱディ・チェコだと、とろみが出てくるんだよね。小麦のね、量が多いのよ。ブロンズダイスってザラザラだからね。ディ・チェコうまいよ、パスタ。小麦のうまさってのも一応あるからね。日本のパスタはやっぱりソースの絡みをすごく大事にしたりとか、あともちっとした食感を大事にする。こっちはもちっとというよりは、つるっとした感覚だよね。
あと1分ぐらいかな。そしたらこっちに茹で汁ですね。お玉2杯ぐらいですかね。うまそうだ。4分で引き上げて、こっちの茹で汁と一緒に煮ることで、でんぷんを入れていく。これファビオさんがよくやってるけど、俺も昔からこのやり方ですね。ワンパンとかでもうまいんだけど、ディ・チェコはワンパンパスタに向かないんで。小麦が出すぎるんです。
はい。あと5秒です。あと5秒。じゃあ、いっちゃいましょうか。はい、このままいきます。これ前回やったね。もう1杯ぐらいかな。うん。一緒に煮て、小麦を出してあげる。
で、パセリ。ちょっと今日はパセリ多めで。流れはこれぐらい。これぐらいね。ここでオリーブオイルです。うわ、結構。これぐらいね。火はしません、ここで。
見た目綺麗でしょ? うん。これが最高の本場のペペロンチーノ。限りなく現地の食材でやってます。絶対、絶対これやって。これね、無駄にしないで。ニンニク、うまい。レッツゴー。食べるよ。
食べて、何やってんの? 今、食べて。もうカメラいいから。いただきます。いただきます。いただきます。
うまい。美味しい。前回と比べると、こっちの方が全然美味しい。全然美味しいと思う。ニンニクが効いてて。うまい。全然うまいでしょ。美味しいわ。オリーブオイルがいいですね。オリーブオイルの味がかなり効いてる。これ限界です。美味しい、美味しい。うまい。わかる。美味しい。
ペペロンチーノ、もうちょっと入れてもよかったかもね。これ全然辛くないからね。確かに。もうちょい入れてもよかったな。ちょっとひよった。あとイタパセ、だいぶ変わるね。イタパセをちゃんと入れ込んだ。じゃあ、本場の食材でやるとうまいっちゅう。
じゃあさ、めっちゃ性格悪いことするけど、残りのパスタ、味の素入れます。3振りです。これが美味しいかどうかを検証していただきたい。こちらです。いただきます。
はい。本当だ。全然違うね。味が全く違う。違うわ。どうですか、旨味入れたバージョン。めっちゃ美味しいですよ。どっちも美味しい、でも。どっちも美味しい。でもそこまで来た。旨味入れた方が美味しい。俺もどっちかというと、旨味入れた方がわかりやすいよね。
どうですかね? どっちも美味しいです、私は。特に甲乙つけがたいって感じ。どっちか決めろって言ったら、もちろん味の素。でもその前者のやつを食べたい時もあるよ。
やっぱ唐辛子辛い。これちょっと刻むと、もうちょっと出ますね。でもこれも甲乙つけがたい、なんか別って感じ。でもね、旨味ない方がすっごいうまいですよ。つまりこれっていうのはどういうことかっていうと、旨味って絶対王者ではないんだよね。入れた方がどちらかというと日本人好みになるけど、それはそれの味になるっていうことなんですよ。
なんで、旨味少なめにした料理っていうのはあってもいいし、それが評価されるものであるべきだし、旨味が入ってるから全てが美味しいっていうわけではないっていうことを、ちょっと皆さんにも伝えたくて、この動画を撮っております。僕は本当にケースバイケースだと思いますが、要は一皿で完結させるんだったら、絶対的には入ってた方がいいと思うんですが、いろんなお料理がある中の途中で出されるこのパスタであれば、なしの方がいろんなお料理に合うんじゃないかなっていうふうには思うんですけど、どうですかね。
いや、俺も。僕らの食べるペペロンチーノ、大体一皿で完結するんですよ。「今日のお昼はペペロンチーノよ」って成立しちゃうじゃない。でもイタリアの人たちっていうのは、ペペロンチーノだけで食べることってそんなにいっぱいなくて、他のお料理とかがあってからのペペロンチーノだから、この旨味の少なさでも、全然他の料理と食べるからいいよっていうようなことになってるんじゃないかなと僕は思うんです。だから結果、どっちが美味しいかはシチュエーションによります。
その通りだね。これ僕も悪いんですけども、旨味さえあれば美味しいっていうわけではなくて、実は旨味を抑えた料理もいいところっていっぱいあるんだよっていうのを、ちょっと皆さんに伝えていきたかったっていう次第でございます。ということで結論、本場の食材でガチンコで作ったペペロンチーノは美味しい。
人の舌は否定しちゃだめですよ。そうしたら自分の舌も否定されますから。よく、自分と違う舌を持ってる人をバカ舌って言ってる人いるんですけども、その方々はちょっと頭悪いです。なんでかって言ったら、人それぞれっていうことを理解しないんですね。この令和の世の中にバカ舌ってやばいですよ。その人のアイデンティティだったりとか、その人の感じることを全て押し潰してますからね。だから今時それをやる人たちは、令和の時代に追いついてないです。
だからさ、日本人って「あいつ味わかんねえ」とか言うじゃない。そういう文化があるんだね。それしょうがないかもしんないんだけど、今には合ってないよねって感じですね。でもこれ、不思議なもんでさ、あんまり本場とかにこだわらなかったりとか、普段そこまで追求しないというか、うまいもんはうまいで、自然、ナチュラルに美味しいもの食べてる人って、決して人のことバカにしないです。
あれって他とは違うっていうバイアスがかかってて、お前らとは違う、味覚的に上のステージに立ってるんだっていうような、一種のマウントみたいなのがあるんで、実はあれやると結構ダサいんですよね。だって人の感想否定しちゃってるわけなんで。いいんですけどね、俺そういう人好きです。でも、めちゃめちゃ嫌われますよ、今の時代ね。
そういう人たちは、自分たちがお金を出したり、知識を養ってより良いものを食べてるっていうことを、そこまで意識が高くない人に否定されたくないわけですよ。意識が低い人が「ペペロンチーノ、こんなんで美味しいじゃん」って言ったら、自分たちの今までが否定されちゃうんですよね。塩だけで美味しいペペロンチーノ作れるんだっていうのが否定されると、その人たちは今までやってきたこと全て否定される形になるんで。だからアイデンティティの喪失が起こっちゃうっていうのがあるんで。そこら辺はでもアイデンティティじゃないです、感じ方なんで。皆さん、もうちょっと楽になりましょう。
別に全然バカにしてるわけじゃないです。でも感じ方、人それぞれっていうのを絶対思った方が。「リュウジのバズレシピなんてうまいと思うなんてバカ舌だな」みたいな、俺、何億回も見たんですけど、そのコメント。僕、自分を守るわけじゃないですよ。めっちゃダサいです。なんで、それはそれとして見た方がいいのかなっていうふうに思います。旨味がないっていうのも美味しいんだけどね。
大さんはよくそれおっしゃってます。そうそう。ニさんはね、料理は旨味を多くしすぎない方が美味しいっていうふうに説いてるんだけど、食の経験値がめちゃくちゃないとそこまでたどり着かないから、すんごい勉強しないと旨味が少ない料理の良さに気づかないんですよ。正直気づかなくてもいいというか、気づく人は少ないんで。俺は、そのスーパー舌のマイノリティの人に向けた料理って、正直あんま好きじゃないんですよ。
全員がうまいと思うものが好きなんで、だから旨味を入れるんです、大体。だけどスーパー舌の人にしかわからない美味しさっていうのも、この世の中にはあります。僕はそういう料理も好きです、実は。でも人に勧めない。だって美味しくないって言われるから。でも俺は美味しいと思うよっていうのも、料理の中では大事なんですね。
よく、世界で一番売れてる料理はハンバーガーだから、ハンバーガーが世界一美味しいに決まっているだろうみたいな、漫画の一節がある。へえ。どう思いますか? ハンバーガー、世界で一番美味しいと思いますか? いや、人それぞれじゃないかな。そうですね。どうですか? ハンバーガー、世界……お前、世界って言いそうだな。マック。そうですけど。でも世界で一番っていうのはまた違うじゃないですか、やっぱり。
でも、じゃあその世界で一番って誰が決めんのっていう話なんですよ。だからみんな、世界で一番美味しいものって言うと、あたかも世界で一番美味しいものがあるっていうふうに決めつけてしまうんですけども、世界で一番美味しいものって、人それぞれ、100人いたら全員違いますよね。だから世界で一番美味しいものっていうのはあるんだけど、でもあえて何が世界で一番美味しいって決めるとしたら、僕はハンバーガーだと思います。だって世界で一番食べられる。これ統計学の話なんだ。でもね、本当は世界で一番美味しいものっていうのはその人の中にあるから、それをあんまり否定しない方がいいんじゃないかなっていうふうに思います。
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