宮迫博之が作る関西風天津飯 甘酢あんへの違和感から生まれた一皿

YouTubeで開く ↗
概要

料理研究家リュウジのチャンネル「バズレシピ」の特別編として、リュウジが宮迫博之の自宅キッチンを訪ね、宮迫が天津飯を作る回である。テーマはタイトルどおり「宮迫さんは本当に料理がうまいのか」。宮迫は関西風の醤油ベースのあんにこだわり、計量せずに目分量で仕上げていく。調理と試食の合間には、芸人として抱えてきた緊張や明石家さんまとの思い出も語られた。

10分で読めます
0:30

ナポリタンの返礼として作る天津飯

この回の前に、宮迫は自身のチャンネル「宮迫ですッ!」でリュウジにナポリタンを振る舞っている。冒頭で、リュウジはそのナポリタンを冷めた状態で改めて食べ、「冷めてもおいしい」「すごく濃厚」と評価した。

宮迫によると、このナポリタンは冷めてもおいしいように意図して作っている。妻に料理を出すとき、洗濯物を片づけるなどで食べるタイミングがずれることがよくある。それでもおいしく食べてほしいので、冷めた状態を前提に味を組み立てているという。

リュウジは「自分のチャンネルでも宮迫さんの料理を紹介したい」と頼み、今回は宮迫が天津飯を作ることになった。リュウジは、宮迫のチャンネルでナポリタンを作ってもらい、自分のチャンネルでも天津飯を作ってもらうので、自分は何もしていない「乗っかりっぱなし」だと笑っていた。

1:59

関東の甘酢あんへの衝撃と、王将の店長

宮迫が天津飯を選んだのは、天津飯が大好きだからだ。ただ、関東で一般的な甘酢あんの天津飯は、関西人として「許せなかった」と話す。関東で甘酢あんを好む人がいることは認めたうえでの発言である。

約30年前、宮迫は東京で天津飯を食べ、甘酢あんの味に驚いた。どの店でもその味だったため衝撃を受け、ラジオ番組で「関西風のほうが絶対にうまい」と熱弁したという。

その後、子どもがまだ小さかった頃に近所の餃子の王将へ行くと、メニューに「関西風」があった。頼んでみると本当に関西風の天津飯が出てきた。宮迫によれば、王将は店長がレシピを決められる。店長を見ると、こちらを見て合図するような仕草をした。後で聞くと、その店長は宮迫のラジオのヘビーリスナーで、宮迫がよく来店するので関西風を作ったのだという。宮迫は、今では各店舗に関西風があるとも付け加えた。

3:50

あんづくり 1対1の調味料と目分量

調理はあんから始まる。宮迫は水に酒、醤油、みりんを入れ、比率は「全部1対1」だと説明した。リュウジはみりんが本みりんであることに気づく。味の素も「ちょんちょん」と数振り加えた。

オイスターソースは李錦記を使う。宮迫はオイスターソースのうまみが好きで、李錦記はうまみがはっきりしているが値段が高い。今回は「贅沢」で、普段はもっと安い大容量のものを使っているという。リュウジは「結構家庭的ですね」と反応した。

続いて酢を少しだけ回し入れる。宮迫によると、ごく少量でも風味がつく。さらに鶏がらスープの素とコンソメを加えた。コンソメを入れる理由は、野菜のうまみも欲しいからだという。リュウジは「コンソメは見たことない」と驚いていた。

宮迫は普段から日常的に料理をしている。自分の好みに合わせて作るときもあれば、妻のために作るときもある。妻が実家に帰っていて一人になったときも自分で料理する。あんを多めに作って余ったときは、伸ばして冷凍うどんにかけて食べることもあるそうだ。リュウジはこれを聞いて、宮迫は「ちゃんと生活が普通の方」だと評した。

味見をしながら微調整を重ねる。宮迫は目分量なので一発で決まることはないと言うが、リュウジは「決まっているのでは」と答えた。リュウジは、自宅にこれほどのキッチンがある時点で料理が好きな人だとわかる、とも話している。

とろみ付けについて、宮迫は一発で決めないと「ダマになる」ので怖いと話す。ダマになると必死に混ぜないと元に戻らない。宮迫は片栗粉を水と醤油で溶いた。リュウジはこの手法をあまり見ないと言う。宮迫によると、水溶き片栗粉は水が入る分だけあんが薄まるので、その分を醤油で補う狙いだ。

ここで甘醤油も加えた。リュウジは知らない調味料だった。この甘醤油は、宮迫を応援しているファン「もんもんちゃん」から送られたものだという。このファンは宮迫の料理動画を一時停止してまで見て、「あれが足りない」と思うものを送ってくる。ナポリタンの動画にも、もんもんちゃんから届いたパスタが登場していた。

混ぜながらとろみをつけ、あんは一度で決まった。宮迫は、関西の天津飯は醤油ベースが基本で、塩ベースもあると説明する。京都の本店(どの店かは明言されていない)も醤油ベースだったという。

9:26

京都の店に倣った「ダブル卵」

宮迫は、天津飯で有名な京都の中華料理店の味を目指している。その店はあんがたっぷりかかっているうえ、あんの中にも溶き卵が入っていて「ダブル卵」になっているという。宮迫はそこが好きで、自分のあんにも卵を溶き入れた。卵を入れすぎると固まってしまうので、優しく混ぜる。リュウジは「この作り方は全然見たことない」と話した。

上にのせる卵には3個を使い、具はカニカマと小ネギにした。宮迫は、カニカマを入れると風味が断然出ると言い、リュウジも「天津飯はカニカマ」と同意した。

焼き油はごま油に普通のサラダ油を足し、多めに使う。宮迫は「油は多めのほうがいい」と考えている。

10:52

一人で喋りながら作るのは緊張のせいか

調理中、宮迫は酒を飲み、ずっと一人で喋っていた。リュウジは自分のスタイルと同じだと言い、二人とも誰もいないところで喋りながら作っていると笑い合った。リュウジは、宮迫が酔うと「ちょっと作っていい?」と言って周りに料理を振る舞う点も自分と似ていると指摘した。宮迫のマネージャーがつまみとして買ってきたうまい棒が出され、宮迫が「あいつが悪いです」と笑う場面もあった。

宮迫は「今だから言える」と前置きし、デビュー当時はずっと酒を飲んでいたと明かした。緊張が強く、ネタをやるときは「100%」飲んでいた。素面ではまともにできず、相方に申し訳なかったという。リュウジは「僕と同じ感じ」と応じた。

リュウジによると、宮迫は直前の撮影から一度も目を合わせていない。宮迫は、何十年もテレビに出てきたイメージがあるだろうが、普段の自分はリュウジに近い感覚だと話した。リュウジは、料理が好きなことはとてもよくわかると伝え、宮迫は「そこを褒めてもらうのがすごく嬉しい」と喜んだ。二人は目が合わない様子を「初デートみたい」と笑い、「目を合わせなくても料理で通じ合える」と言い合った。

13:42

仕上げ ご飯を卵に入れて丸く整える

多めの油を熱して卵液を流し込むと、一気にふくらむ。宮迫は表面だけ火を通した「ふわっと系」が好きだという。

続いて、宮迫はご飯を卵のほうへ入れた。一気にのせると卵が割れるので、少しずつ広げていくのがコツだという。最後に全体を丸く整える。リュウジは「知らない作り方だ」と驚き、宮迫は家でもこう作っていると答えた。

皿に盛った卵ご飯に、あんを上からたっぷりかけて完成した。宮迫はあんが好きで、見た目も京都の有名店に寄せたという。

16:03

試食 甘くないあんと油の役割

リュウジは食べてすぐ、香りが良く「めちゃくちゃうまい」と評価した。あんをこれほどかけてよいのかと驚き、宮迫は京都の店ではものすごくかかっていると答えた。リュウジは、甘くないあんが関西の味だと受け止めた。宮迫が酔っているので味付けが濃いのではと思っていたが、ちょうど良かったとも話している。

宮迫は、どこから甘酢あんになるのかを検証したことがあるという。名古屋の少し先から甘酢あんの店が出始め、途中には両方の店が混在する地域がある。名古屋を越えたあたりで甘酢あんになったそうだ。ただしこれは当時の話で、今はチェーン店でも関西風や塩だれを出していると補足した。

あんの量についても話が広がった。リュウジは自分ならここまであんを入れないと言う。宮迫は、あんが少ないと最後にバランスが崩れて白飯だけが残ると話した。一方でリュウジは、あんは唾液が混ざると水っぽく「しゃばしゃば」になる、とよく言っている。片栗粉でとろみをつけたあんは唾液の成分でゆるくなるので難しい、という点で二人は一致した。

卵のふわっとした食感にも話が及んだ。リュウジは、固めの天津飯を出す店もあると前置きしたうえで、この卵はふわっとしていると評価した。宮迫は、大阪王将のふわっと卵の動画を見たとき、思っている以上に油を使っていたと話す。そこから、卵に油をまとわせる作業なのだと考えたという。リュウジも油は大事だと思っていると同意し、改めて「バランス完璧」と述べた。

18:57

「陰キャ同士」として

リュウジは宮迫に「お友達になってもらっていい?」と頼み、二人は「陰キャ同士」と笑い合った。2本撮影した最後になって、ようやく目が合ったとリュウジは話している。

リュウジは正直な印象も明かした。トップを経験し、後輩に強めにツッコんできた人なので、強い人なのではと思っていた。実際に会うと、良い意味ですごく普通の人だったという。リュウジ自身は「イキってる感じの人」が少し苦手で、例としてヒカルの名前を出した。宮迫と目が合わない時点で好印象だったとも話している。

リュウジは、以前に宮迫の息子と会ったことも明かした。息子は芸人として活動しており、新宿の公園のイベントで会ったという。リュウジが牛宮城に行きたいので父親とつないでほしいと頼むと、息子は「任せてください」と言ったが、その後連絡はなかった。宮迫は「一切聞いてない」と驚いていた。

20:16

明石家さんまという存在

話は明石家さんまに移った。宮迫は、ほとんどの芸人とは違い、さんまはずっと頂点のテンションでいる人だと話す。宮迫は冗談めかして「脳の病気」と表現し、本人も何度もそう言っていたと付け加えた。リュウジも、さんまの番組の収録を見ればわかると同意した。

宮迫は、新幹線でさんまの隣に座ったときの話をした。当時、番組の大喜利でセンスがありそうなことを言ったら受けたため、宮迫は大喜利が得意な人間だと思われてしまった。実際には大喜利は苦手だという。新幹線では東京まで3時間ほど、前にあるものを指して「これで一言」と振られ続けた。宮迫は「地獄」だったと振り返る。当時は断れず、「さすがやな」と言われながら続けたが、耐えきれなくなり、マネージャーにこっそり席を変えてくれと頼んだという。

リュウジは、芸人ではなく文化人枠として番組に出ている。それでも楽屋挨拶に行ったのはさんまだけだそうだ。さんまは「今日よろしくね」と声をかけてくれ、行って良かったと感じたという。ただ本番では「今日ほんまにそういうの持ってきてるやろ」と、話を振る「レーザービーム」を食らったと笑った。

宮迫自身も、さんまの振りをかわしてしまった経験がある。デビュー当時、まだ大阪でレギュラー番組をしていた頃に、さんまの番組に呼ばれた。前の出演者が話すはずだったエピソードを受けて、自分の話をつなげる段取りだった。ところが前の出演者が天然で、まったく違う話をしてしまった。つながる話がなくなり、さんまに「次お前行くぞ」と振られた瞬間、宮迫は目をそらしてしまったという。何もない状態でも、さんまなら話を拾って盛り上げてくれる。そう知ったのは後のことで、宮迫はさんまの振りを拒んだ唯一の瞬間として今もトラウマだと話した。

最後に宮迫は、さんまの逸話をもう一つ紹介した。新幹線を降りたところで、さんまが見知らぬ人に蹴られたことがある。普通なら「何してんねん」となる場面で、さんまは振り返って「ナイスキック」と言ったという。宮迫はそう言える心の強さに感心していた。相手も笑い、すべてが穏やかに収まったそうだ。

23:04

このあと牛宮城へ

撮影の締めくくりに、宮迫はこのあと牛宮城へ行くと告げ、特別ゲストを用意していると予告した。リュウジは誰が来るのか知らされておらず、「怖い」と身構えていた。その様子は今後リュウジのバズレシピチャンネルで公開すると告げて、回は終わる。