マユリカが語る「答えがなくても突き進める」勝負論:主体性のない選択、おしっこのルーティン、そして競輪で試した勝負勘

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概要

新R25にマユリカの中谷と阪本が初めて出演した。テーマは「答えがなくても突き進める人の勝負論」である。司会者は、挑戦したい気持ちはあっても先が見えない不安から一歩を踏み出せないビジネスパーソンに向けて、肩の力を抜いて踏み出すためのヒントを聞きたいと趣旨を説明した。二人は冒頭から「こういう理論があって、みたいなことは全然できない」と断っている。語られたのは戦略論ではなく、結果的に分岐点になった出来事と、ちょっとした験担ぎの話だった。動画の後半は提供元である競輪投票サービス「WINTICKET」の紹介で、二人は実際に競輪のレースに投票している。

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司会者による紹介:芸歴16年の漫才師

司会者はまず二人の経歴を紹介した。芸歴16年目で、ABCお笑いグランプリなどの賞レースで結果を残し、M-1グランプリの決勝にも進出している。冠ラジオ番組も人気で、ラジオイベントの配信チケットは6万3000枚を超えたという。紹介を受けた二人は「謙遜するのもむずい」と笑い、「ビジネスパーソンが僕らの話を見たいんですかね」と首をかしげていた。

人生最大の勝負は「幼なじみについていったこと」

人生でいちばんの大勝負は何だったかと聞かれ、中谷はまず「かっこよく大勝負というより、結果的に振り返ると分岐点だった」と前置きした。中谷はもともと芸人志望ではなく、漫画家を目指して漫画を描き続けていた。大学生のときに阪本から芸人に誘われ、遊びの感覚で「そっちの方が売れたら有名になれそう」というミーハー心でついていった。その選択が、結果的には漫画家か芸人かという二択の大勝負だったのかもしれない、と中谷は振り返る。

中谷は自分を「ラッキーボーイ」だと言い、その選択に自分の主体性はあまりなかったと話した。漫画は自分の意思で描いていたが、芸人になったのは地元のとても仲のいい友人が楽しそうなことに誘ってくれたからで、大きな不安もなかったという。阪本からは「いつまでラッキーボーイでおんねん、おっさんやで」と突っ込まれていた。

それでも中谷は、幼なじみと一緒に何かをするのは楽しそうだという直感は当たっていたのかもしれない、と付け加えた。司会者が「楽しいと思った方を直感で選んできたのか」と確認すると、中谷は「たまたまそれがなんとかなっているだけ」と答えている。

2023年の東京進出も「どう思う?」「ありやと思う」程度の会話だった

司会者は次に、2023年の東京進出という挑戦について尋ねた。二人によると、きっかけはいろいろな先輩から「前よりも今の方が行くのはありなんちゃう」と言われたことだった。先輩に言われた話を相方に伝え、「どう思う?」「ありやと思う」「じゃあ行く」というくらいのテンションで決めたという。二人で何時間も話し合ったわけではなく、ここでも主体性はなかった、と繰り返していた。

当時の二人は無名で、M-1の決勝にも進んだことがなかった。ところが上京したその年のM-1で決勝に進出した。その年に3回戦で負けていたら何かが変わっていたかもしれず、ちょうどタイミングが合っただけだと二人は話す。司会者が「運をものにした感もある」と言うと、「結果論でかっこよく言うならそうですけど、たまたまほんまに」と返していた。

大勝負の前のマイルール:不安を「おしっこと一緒に出す」

大一番に臨むときの心構えやマイルールを聞かれ、阪本は「おしっこなんですけど」と答えてスタジオを笑わせた。本番前や「これはやばい」と感じる場面で、トイレに行き、自分のイメージの中で不安をおしっこと一緒に体の外へ出すのだという。排泄と一緒に不安やネガティブな気持ちが出ていくところを思い描くと、ほんの少しだけ気晴らしになる。阪本はこれを実際にやっていると話した。相方は、言い方はアホみたいだが感覚はわかる、と受けていた。

もう一人は、少し前までブーメランパンツを愛用していたという験担ぎを挙げた。5色ほどのブーメランパンツを気に入って履き分けていて、大事な決勝の日には赤を選ぶ。昔からよくある闘争心の話のようなもので、気休めではあるが、これでスイッチが入る気がするとして、勝負の日は赤を履くことをマイルールにしていたという。

勝負は「数」か「質」か

勝負強くなるには場数と質のどちらが大事か、という問いに対しては、二人とも「数」と答えた。数が増えれば負けも増えるが、そのうちバランスが取れてくるのではないか、という考えだ。

根拠として挙がったのは大阪での経験である。大阪には劇場があり、毎日舞台に出ていた。勝負と呼ぶほどではないものの、細かな勝ち負けは毎日ある。それを10年ほど続けるうちに、「こういうところでは自分たちは勝てる」「こういうところでは勝てない」という感覚がなんとなく身についたという。

もう一つの例が、ラジオ番組の中で罰ゲームを賭けてたまに行っている対決だ。負けた方は次回までに官能小説やラジオドラマを書いてくるといった罰を受ける。大したものが出てこない回もあるが、相方が書いたラジオドラマがものすごく面白くなることがある。1回は大きな布を買ってきて、裁縫の知識もないのにセットアップを作ったこともあったが、それは誰も覚えていないだろうと笑っていた。数をこなせば記憶に残らないものもたくさん出るが、残ったものは残り続ける。だからやはり数をやった方がいいのかもしれない、というのが二人の結論だった。

競輪の基本:少人数のレース、長い開催時間、ライン

後半は競輪の話になった。二人とも競輪は仕事で1回ほど、同じ番組で経験しただけだという。

司会者は競輪を、自転車レースの着順を予想する日本の公営競技で、日本発祥、オリンピック競技にもなっているスポーツだと説明した。そのうえで魅力を三つ挙げた。1レースの出走は5〜9人と比較的少ないので予想しやすいこと。朝8時半から夜11時半まで、ほぼ365日開催していること。100円から参加でき、投票からレース観戦まで15分ほどで遊べること。二人が現役選手の年齢を尋ねると、司会者は60歳の選手もいて、50代後半の選手が20代に勝つこともあると答えた。二人はこれに驚いていた。

司会者はさらに「ライン」という仕組みを解説した。レースはおおむね4〜5周で、最初の2〜3周は選手が縦一列に並んで走る。この隊列は所属地区の近い選手同士がチームを組んで協力するもので、たとえば同じ地区の選手が3人いれば、いちばん後輩の選手が先頭に立って風を受ける、といったことがある。先頭ほど風の影響が大きいからだ。残り1周半で打鐘と呼ばれる鐘が鳴ると、そこからは先輩・後輩に関係ない個人勝負になり、隊列がばらけて一気に勝負が決まる。二人が最初の数周で一列になる理由を尋ねると、司会者は、スタートから全員が全速力で走るとレースが乱れるおそれがあるので、ペースメーカーを置いてある程度ペースを保っているのだと答えた。

WINTICKETのAI予想

WINTICKETについて、二人は「初めて知った」「名前は聞いたことがある」程度の認識だった。司会者はサイバーエージェントグループが運営する競輪投票サービスで、AI予想からライブ観戦、投票までスマートフォン1台で完結すると紹介した。

司会者が特に強みとして挙げたのがAI予想である。過去数万レースの結果をもとにWINTICKETが独自に算出した予想で、的中率は現在69%、約7割だという。星3段階で予想の自信度も表示され、ボタン一つでAIが予想した買い目をそのまま投票できる。司会者によると、ラインや隊列も考慮して予想が出されている。初めての人は知識もなく買い方もわからないので、まずはAI予想を参考に投票するのがいいのではないか、というのが司会者の説明だった。二人は「こんなの出されたら、これに反する予想をするのが怖くなる」と話していた。

雨の静岡競輪で2レースに挑戦

実際に投票したのは静岡競輪の第5レースと第6レースである。この日は雨だった。

第5レースで中谷は、1・3・4番の3連複を選んだ。知識がないので評価の高い選手から選び、3番の選手は雨に強いとされていたので入ってきそうだと考えたという。阪本は3連単のフォーメーションで、1着に3番、2着と3着に1番と4番を置いた。3→1→4なら67.3倍、3→4→1なら137倍で、それぞれ5000ポイントずつ賭けた。雨でレースが荒れるかもしれないという読みだった。結果は4→6→1で、二人とも外れた。阪本は「そんな簡単なもんじゃない」と言いながらも「読めない、おもろい」と話し、雨で予想が難しかったのかもしれないという声も出ていた。

第6レースで阪本は、AIの情報で雨に強いとされた1番の選手を1着に置き、2着と3着に4番と7番を並べる3連単を、先ほどと同じ考え方で選んだ。1→4→7なら136.8倍、1→7→4なら115.8倍で、それぞれ5000ポイントを賭けた。最も注目されている7番の選手が2着か3着に入り、1番が1着になる、という大穴狙いだった。中谷はAI予想も取り入れて、7・4・2番の3連複を「手堅く」買った。司会者自身も2車単ボックスで2・4・5・6・7番の5人から20通りを100ポイントずつ、計2000ポイント分買った。司会者は、3万ポイントほどになる可能性もあれば、2000ポイント使って300ポイントしか返ってこないこともあると説明していた。

レースは7番の選手が後方から一気に抜け出し、7→6→5で決着した。二人は外れ、司会者の2車単が的中したが、払い戻しは2000ポイントでちょうどトントンだった。二人は「何がめでたいんや」と突っ込んでいた。司会者は、当たっていればとんでもないことになっていた、投票しなければ勝負の場にも行けない、とまとめた。

使ってみた感想と、二人ならどこで使うか

実際に使ってみた感想として、二人は操作が簡単で一瞬で選んで投票できること、予想からレース観戦まで体感10〜15分というテンポの良さを挙げた。AI予想については、自分には何の判断材料もないので寄りかかってしまうところがあると認めつつ、どの選手が有力視されているかがすぐわかり、雨の日の勝率のような細かなデータも一目で見られるので、昔に比べて始めやすそうだと話していた。

プライベートで使うならどんな場面かと聞かれると、二人は劇場の出番の合間を挙げた。空き時間が2時間ほどあることも多く、楽屋には芸人仲間がたくさんいてテレビもあるので、みんなで一緒にやりそうだという。外れたら次、外れたら次とずっと続けられ、夜11時半まで開催しているので、「とんでもないもんを知ってもうた」と笑っていた。

一歩を踏み出せない人へのメッセージ

最後に司会者は、勝負に出たいのに不安で一歩を踏み出せない人へのメッセージを求めた。中谷は、勝負すること自体は楽しいもので、とんでもないことになるケースはそれほど多くないのだから、小さな勝負から始めてみてはどうか、と語った。阪本は「恐れずに勝負してください。僕たちも今日勝負しました」と言い、「2万ポイントずつ失いました」「リスクはありますけど」と付け加えて笑いを誘った。

主体性のない選択とタイミングの幸運を「ラッキーボーイ」と自嘲しつつ、場数を踏むことと、自分なりの小さな儀式で気持ちを切り替えることを勧める。二人が語った勝負論は、この日の競輪で見せた負けっぷりも含めて、理屈ではなく実感から出てきたものだった。