ほんだし5種と手引きのかつお昆布、目隠しで一番うまい味噌汁はどれか――リュウジのガチンコ検証

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概要

料理研究家のリュウジが、味の素の案件として「ガチンコでいい」と言われた検証を行った。ほんだし系の顆粒だし5種類と、昆布とかつお節で手引きした出汁の計6種類で味噌汁を作り、どれがどれか分からない状態で食べ比べて一番おいしいものを選ぶ。リュウジは冒頭で「出汁を取ったもののほうがうまいとなったら結構打撃だと思うけど、いいのね」と念を押し、外したら料理研究家として終わるかもしれないと冗談めかしながら挑んでいる。

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エントリーされた6種類の出汁

1つ目は定番の「ほんだし」だ。リュウジは、ほんだしは料理の中で味噌汁に一番使われていると紹介し、自分もこれで育ったと話す。原料はかつおで、工場見学の動画では生のかつおから作っている様子を見られるという。

2つ目は「ほんだし 昆布だし」。昆布の粉末と昆布エキスを使った昆布主体のだしで、癖がなくどんな料理にも使える万能選手だと説明する。リュウジのレシピにもよく登場する。

3つ目は「かつお昆布合わせだし」。リュウジはこれを使ったことがなく、今回初めて見たという。ほんだしと昆布だしを単に混ぜたものではなく独自の配合がされているらしく、かつおと昆布の両方の旨味が取れるのだから優勝候補だろうと見ている。

4つ目は「いりこだし」。大釜で煮て乾燥させたいりこを使っている。ラーメンに入れるとめちゃくちゃうまいとリュウジは言い、最近よく使っていて、味噌汁ならこれが一番好きだという。いりこだしの味噌汁レシピも公開している。

5つ目は「焼きあごだし」。九州でよく使われる出汁で、リュウジとしては塩ラーメンやうどんに使うイメージが強く、味噌汁に合うかは疑問があるという。それでもこの企画はリュウジ自身がやりたいと言い出したものだと明かしている。

6つ目が手引きの出汁で、昆布5g、かつお節3gを使う。手順は、昆布を煮出して取り出し、かつお節を入れて再沸騰させ、数分たったら濾すという一般的なやり方だ。リュウジは「こいつが一番めんどい」「この時点でかなり負け」と言う。家庭料理のチャンネルとしては面倒な時点で不利だが、ほんだしがどれくらいおいしいのかを確かめるには、本来の出汁の取り方をしたものが比較対象として絶対に必要だと考えて加えた。

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条件の揃え方と、検証へのぼやき

顆粒だしはすべて小さじ1杯のすり切り。水と味噌の量は統一し、具は豆腐とネギで、豆腐は半丁の75gとした。

水の量だけは手引きと他で変えている。手引きの昆布は沸かしてから弱火で15〜20分煮出すため水分が飛び、さらにかつお節が水を吸う。仕上がりの量を揃えるため、手引きは400cc、その他は330ccにした。昆布の扱いには「最初に水に浸けておけ」など諸説あるが、全部試していたらきりがないので自分のやり方でやらせてほしい、とリュウジは断っている。

出汁についてリュウジは、どんなに正しいやり方をしても必ず文句がつくのであまり扱いたくないと話す。プロでも言うことが全員違うので合わせようがない、という理由だ。これでは検証にならないと言う人には「研究所に頼んでくれ」と笑い、あくまで自分が検証した話だと強調する。手引きの出汁を引く場面でも、この取り方ではダメだという人は自分で動画を上げてほしい、リツイートして拡散するし、それが本当にうまければもう一度検証する、と繰り返していた。

費用の比較もしている。昆布は598円で54g入りなので、今回使った分だけで50円ほど。かつお節は230円程度。ほんだしは200円前後で、今回の量なら20円ほどだとリュウジは見積もる。ほんだしのほうが安くはなるが、今回はあくまで味の話だと付け加えた。

作りながら、リュウジは手引きについて「400ccにしては昆布とかつおをめっちゃ入れているので相当だと思う」と予想した。一方、いりこだしについては、天然の出汁には少し足りないだろうと見ていた。

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調理の手順と細かな配慮

顆粒だしの鍋は、沸騰したら弱火にし、だしを入れて火を止めてから味噌を溶く。味噌は小さじ4杯で、開けたての味噌を使った。開けてから時間がたったものだと熟成がどうこうと言われるから料理研究家は大変だ、とリュウジはこぼす。味噌は箸でしっかり溶かさないと指摘されるので、丁寧に溶いていた。

食べるときは、沸騰直前まで温め直してから出すルールにした。具の選び方にも理由があり、豆腐を入れるかどうかで味の出方が変わるので豆腐ぐらいは入れたほうがいいが、わかめを入れるとわかめの旨味が出てまた別物になる、とリュウジは説明する。条件を揃えないと「正しさを欠いたら俺の存在理由がなくなる」とも話していた。

いりこと焼きあごの違いについては、いりこには少しえぐみがあり、焼きあごはすっきりしているとリュウジは言う。スタッフの高尾も、以前は焼きあごだしを使っていたと話した。

途中では検証企画への愚痴も出る。プロモーションでやるならここまでやろうと自分から言ってしまうこと、検証系では「酒を飲んでいるから味が分かっていない」と言われるので酒が飲めずつまらないこと。以前の野菜炒めの検証動画は当時ほとんど伸びなかったが、今見たら100万回再生になっていたという話もしていた。

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塩分の問題

リュウジが特に気にしたのが塩分だ。ほんだし系の顆粒だしには塩分が含まれており、各製品はおおむね同じくらいの塩分に揃っている。しかし手引きのかつお昆布には塩が入っていないので、同じ量の味噌では味が薄くなるに決まっている、と説明する。

そこで手引きには塩分を揃えるため味噌を小さじ2杯足すことを考えた。ただ、味噌が多ければその分うまいだろうと言われそうだとも迷っている。最後には、昆布とかつお節からも少し塩分が出ているからいいかもしれないと言い、「これにしよう」と決めた。ただ、最終的に味噌を足したのか、同量のままにしたのかは、発言からははっきりしない。

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手引き出汁と、リュウジの持論

20分弱火で煮出した昆布は旨味がよく出ていると言い、そこにかつお節を入れる。沸騰して2分ほどで出汁は引ける。かつお節は薄いので出汁が早く出るが、リュウジ自身はもう少し煮たほうがうまいと思っている。今回は一般的な取り方に従った。

ペーパーで濾すと、香りは手引きが段違いだとリュウジは評した。そのうえで持論を語る。天然の出汁は香りがいいので確実にうまいが、旨味は味の素のほうがつく。だから自分にとって最強の出汁は、天然から取った出汁に味の素を少し入れたものだという。この理論には10数年前にたどり着いたが、誰も賛同してくれなかったとも話す。以前のペペロンチーノの検証でも、現地の食材で作ったものは確かにおいしかったが、結局は味の素を入れたほうがうまいという結果になったと振り返った。

濾したかつお節を絞るかどうかも、えぐみが出るから絞らない派と、全部使ったほうがいい派に分かれるという。今回は少し絞って入れた。出汁がらの昆布とかつお節は、後で別の料理に使うそうだ。手引きがおいしくなかったら嫌だけれど、手心は加えないと言い切っている。

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ブラインドテイスティング

盛り付けはスタッフに任せ、リュウジと高尾の2人がAからFまでを食べ比べた。食べる前にリュウジは、朝マックを食べてきたので分かるかどうか、と言い訳をしている。

Aは「うまいね」と言いつつ、2人とも分からないという反応だった。Bを飲むとリュウジは「めっちゃうまい」と声を上げ、今のところBが好きだと言う。ただ、味噌を入れると結構分からなくなる、とも漏らした。Cは「王道な感じ」「食べ慣れてる味」と2人の意見が一致し、これは分かる気がするとリュウジは話した。Dについてリュウジは味が強いと感じたが、高尾はあっさりした印象だといい、評価が分かれた。リュウジは「めっちゃむずい」「今日で料理研究家が終わるかもしれない」と頭を抱えた。

Eは他と明確に味が違うと2人とも感じた。最後のFについては、ネギが味を結構消してくると苦戦し、豆腐を小さめにしておいてよかったとも話していた。

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正解発表

2人とも一番おいしいのはBで一致した。

Aは手引きのかつお昆布だった。リュウジはこれを当て、ここを外したら終わりだったと笑う。高尾は合わせだしっぽいと思ったという。リュウジによれば、かつおと昆布という方向性は合わせだしと同じだが、旨味の濃度が違うので、Aだけは明確に違ったそうだ。高尾は合わせだしを食べたことがなかったので、こんなものなのかと思ったと話した。

Bはいりこだしだった。リュウジは大きく悔しがる。いりこと書くか迷ったが、2人ともBが一番うまいと言っているし、魚感がガツンと来たので、合わせだしの相乗効果が出たのだろうと考えて合わせだしと答えたという。

Cはほんだしで、ここで正解した側に驚きの声が上がった。一方で、Cは特徴があまりないので昆布だしだと思ってしまった、という声もあった。Dは昆布だしで、リュウジはCとDを取り違えていたと認め、両者は似ている感じがしたと振り返る。Eは焼きあごで、これは当たった。Fが合わせだしだった。

種類までは当てきれなかったが、おいしさの順位で言えばBとDが上に来る、とリュウジは話す。高尾がほんだしを当てられたのは、普段からほんだしを食べているからだろう、とも付け加えた。高尾は朝マックに行かなければ当てられた、と言われると笑って否定し、これはガチンコだと念を押した。リュウジは、もう味を覚えたのでもう一度やれば答えられると思うが、面倒なのでもうやらない、と締めくくっている。

検証結果としてリュウジがまとめたのは、手引きの出汁を含めた中で一番おいしい味噌汁は「いりこだし」だった、ということだ。

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手引き出汁に味の素をひと振り

最後に、手引きのかつお昆布の味噌汁に味の素をほんのひと振り加えて試した。2人は「ひと振りでこんなに変わるのか」「めっちゃうまい」と驚き、魔法のようだと口々に言った。高尾は、リュウジのいりこの味噌汁が今まで一番うまいと思った味噌汁だったとも話している。

リュウジは「一応言っとくけど」と前置きし、結局一番うまかったのは、ちゃんと出汁を取って味の素をひと振りしたものだった、と言って動画を終えた。