液体塩こうじと袋煮で作る「ホロ豚」:リュウジが「自分が作れる一番美味しいチャーシュー」と語る理由

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概要

料理研究家のリュウジが、豚ロースのブロックを液体塩こうじ入りのタレと一緒に袋に入れ、2時間煮るだけのチャーシュー「ホロ豚」を作った動画である。焼き目をつけない、ラーメン屋で出てくるタイプのチャーシューだが、作り方は少し特殊だという。リュウジは冒頭から「僕のチャーシューが一番うまい」と言い切り、試食後には「これが俺が作れる一番美味しいチャーシュー」と述べている。動画の後半では、このチャーシューを使ったネギチャーシュー丼も作っている。

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「おいしくて手間がかからない」レシピを目指す

リュウジは、家庭料理でいちばん価値が高いのは「美味しくて手間がかからないもの」だと話し、今回のレシピをその最たるものと位置づける。煮込みに1時間半から2時間かかるが、袋に調味料と肉を入れて煮るだけで、あとは放っておけばよい。ほろほろの豚を食べたいなら、このくらいの時間はかける必要があるという。

液体塩こうじは、以前メーカーのプロモーションで使ったのがきっかけだという。肉を柔らかくする効果があり、これで作る豚は「世界一うまい」とまで言う。以前いたスタッフがこれを食べて感動していたというエピソードも話していた。

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肉の選び方と量

使うのは豚ロースで、リュウジは多めに2本、計約800gで作る。バラでも作れるが、脂と肉のバランスが良いのでロースを勧める。最近はロースが高いことにも触れている。選ぶなら、中に脂が入り込んでいる肉がよい。そうした筋の部分がほろほろに仕上がるからだという。

800gも用意できない人は量を調整すればよいとしつつ、柔らかすぎて「飲める」ほどなので、3人家族ならこのくらい作るべきだという。2人でも保存がきくので作っておいた方がよく、1本だけ作ると後悔する、とリュウジは強く勧めている。

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袋は1本ずつ、タレは最小限

袋は1本につき1枚に分ける。小分けにした方が火が通りやすく、タレも染みやすいからだ。その分、調味料は計量カップで合わせてから2つの袋に分けて入れる。

タレの配合は、醤油大さじ2、液体塩こうじ大さじ2、みりん大さじ2、砂糖小さじ2、昆布だし小さじ1/2程度。生姜はすりおろしても刻んでもよく、刻んだ方がラーメン好きには刺さるだろうとリュウジは言う。生姜は2つの袋に半分ずつ入れる。合わせると約100ccになり、1袋に50ccずつ入れる。

塩こうじを入れる理由を聞かれて、リュウジは「圧倒的に柔らかくなる」と答え、液体塩こうじはうま味も強いと説明した。スタッフが塩こうじは甘いのかと聞くと、リュウジは「めちゃめちゃしょっぱい」と答えている。代用できるかという質問には、代用するとほろほろにならないという趣旨で答えた。

リュウジによれば、普通のチャーシューは調味料をたくさん使う。醤油を平気で何百ccも使い、200ccも使えば何百円にもなる。それを嫌がる人は多く、リュウジは調味料を最低限にして作ることを目指していた。考えた末にたどり着いたのが、袋に入れて煮る方法だという。袋の中なら少量のタレでも肉全体が浸かるので、量は最小限で済む。液体塩こうじも肉によく入り込む。フォークで穴を開ける作業もいらないのに柔らかくなる、という点もリュウジは利点に挙げていた。スタッフは「そのまま鍋に醤油を入れて煮ればいいと思ったが、袋に入れるから少量で済むのか」と納得していた。

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空気を抜くことがいちばん大事

袋の閉じ方として、リュウジは最近の自己流のやり方を見せている。袋を平らにして口の近くまで寄せ、そのままスライドさせて空気を押し出す。これが難しければ、水に沈めて水圧で空気を抜く方法でもよい。スタッフはふだんこちらでやっているという。ジップロックでも空気が抜けていればかまわないが、空気が抜きにくい。リュウジは柔らかいキッチンバッグやアイラップを使う。鍋底に当たって袋が破れるのが心配なら、袋を二重にするとよい。

ここでリュウジが強調したのが、二重にするときの注意点である。肉を入れた袋を、外側の袋で空気ごとゆるく包んで縛ると失敗する。スタッフはなぜだめなのか分からなかった。リュウジの説明では、袋と肉の間に空気が入ると、空気は熱を伝えにくいので「空気のバリア」ができて火が通らない。二重にするなら最初から重ねておくか、後から重ねるなら外側の空気もしっかり抜く必要がある。

スタッフでも分からないなら、多くの人も分からないだろう、とリュウジは話した。空気が熱を伝えにくいことを当たり前だと思い込んでいたと振り返り、「初心に戻らなきゃ」と言っている。自分の動画が伸びたのは、こうしたことをきちんと解説してきたからで、「そんなの常識」という前提で進める料理チャンネルは伸びない。まったくできない人に向けて作ったから伸びたのに、それを忘れていた、という反省である。「前の動画で言ったから分かるよね」ではいけない、とも話している。

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煮込み方:皿を敷き、肉が浸かった状態で弱めの中火

袋は煮ている間に鍋底に当たると破れることがある。リュウジは鍋底に小皿を敷いてから袋を入れた。煮ている間は触らなくてよいが、袋が破れていることがあるので、時々様子を見た方がよい。1時間半煮たあとで破れているのに気づくとショックが大きいからだ。

スタッフは「熱で皿は大丈夫なのか」と疑問を持った。リュウジは、陶器はもともと耐熱なので問題なく、プラスチックの皿だと鍋底に当たって溶けるので避けるべきだと説明した。料理初心者のスタッフがいるおかげで、視聴者がつまずきそうな点を拾えるという話にもなった。

湯の量は、豚が浸かっているかどうかがすべてで、なみなみ入れる必要はない。肉が上まで浸かり、皿が敷いてあって鍋底に当たっていなければ「完璧」だという。いったん沸騰させてから火を弱め、落とし蓋をする。下から泡が少しだけ上がってくる、常にポコポコ沸いている程度が目安で、リュウジはこれを「弱めの中火」と呼ぶ。強く沸騰させると皿が暴れて吹きこぼれる。この状態で2時間煮る。

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2時間後:手で裂ける柔らかさ

2時間後に取り出すと、袋には多少空気が入っていた。それでも下の部分がお湯に密着していたので問題ないという。袋に水は入っておらず、中にあるのは豚から出た水分とタレだけだ。ひとつの袋の中で加熱されるので肉のうま汁が逃げず、普通に茹でるよりうま味がしっかりつく、とリュウジは説明する。

肉は手で裂けるほど柔らかく、包丁を入れても引っかかりがない。スタッフは「2時間でこれはすごい」と驚き、リュウジは液体塩こうじの力も大きいと話した。もっと煮込めばさらにほろほろになるが、そうするとプルドポークのようになってしまう。このくらいが自分の求めた究極のチャーシューだという。スタッフは二郎系のようだと評した。

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保存と温め直し

食べるときは、いったん煮汁にくぐらせると味が染みる。保存も煮汁に漬けたまま行う。塩分を抑えた配合なので、ずっと漬けておいてもしょっぱくならず、切ってから漬けても乾かない。むしろ味がさらに染みていくという。だから煮汁は捨てずに取っておくことが大事だとリュウジは言う。

撮影の途中で来客があり、肉をしばらく置いてから電子レンジで温め直したが、それでもぷるっとして柔らかかった。冷めると白い脂の部分が固まっておいしくないので、温めて食べた方がよい。バーナーがあれば炙る方がうまく、オーブンで焼いてもよいとリュウジは補足している。

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試食:「ほろっとはするが、トロっとはしない」

試食でリュウジが強調したのは食感の対比である。脂はとろけるが、トロトロすぎない。ほろっとはするけれどトロっとはしていない。このコントラストを味わってほしいという。以前のレンジチャーシューとは比べないでほしい、まったくの別物だとも念を押した。

スタッフは食べてみて「トロトロ系じゃない」「言っている意味が分かった」と反応した。リュウジは、箸で持つだけで崩れるようなトロトロのチャーシューは本当に良いチャーシューではないという持論を語る。ああいうものは何時間も煮込めばそうなるが、これは2時間で肉がきちんと柔らかくなっている。ラーメン屋の箸で崩れるチャーシューはあまり良しとしておらず、食感が少し残りつつ柔らかいものが好きだという。

アレンジのしやすさもこの硬さの利点として挙がった。ほろほろすぎるとそのまま食べるしかないが、これならチャーシューチャーハンなどにも使える。チャーシューが苦手なスタッフも、これは食べていた。

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アレンジ:ネギチャーシュー丼

リュウジのおすすめアレンジはネギチャーシュー丼である。長ネギ約100gを縦半分に切り、細切りにする。ここで、これは白髪ねぎではないという話になった。白髪ねぎは芯を抜いて外側を丸め、繊維に沿って薄く切るもので、リュウジは芯を使わないから白髪ねぎがあまり好きではないという。芯も食べたいからだ。スタッフはラーメン店「山岡家」のネギを引き合いに出していた。

ネギは辛味があるので水にさらす。リュウジは数分で十分と考えていたが、途中で水を替えてもう少しさらし、結果的に10分ほどになった。辛いのが苦手ならもっと長くてもよい。水以外の方法を聞かれると、炒めるとネギチャーシュー丼にならず、レンジにかけるとシャキシャキ感が失われる、と答えている。

チャーシューは約150gを大きめの角切りにする。細く切るチャーシュー丼も多いが、このチャーシューはぷるぷるでうまいので、ゴロゴロに切るのが一番だという。

味付けの順番にも理由がある。水気を絞ったネギとチャーシューをボウルに入れ、まずごま油大さじ1を絡める。先に油でネギをコーティングすると、シャキシャキのままでいられるからだ。そのあとうま味調味料、チャーシューのタレ大さじ1、醤油小さじ2、豆板醤小さじ2/3程度を加えて和える。スタッフは、これだけでつまみになると話していた。温めたご飯200gに盛って完成である。

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実食と結論

ネギチャーシュー丼を食べたスタッフたちは、豆板醤の辛さを評価し、どのラーメン屋のチャーシューよりうまいという声も出た。リュウジは、店でも通用する、店よりうまいと応じている。スタッフはトロトロのチャーシューが良いと思っていたが、ほろっとしているのに形が崩れない点がすごいと話した。

リュウジによれば、この加減が難しい。ほろほろにしすぎると脂が抜けてしまうので、脂がちょうどよく残るように火を入れるのが2時間という時間設定だという。味も濃すぎないので、ラーメンにのせても、チャーハンにしてもよい。

最後にリュウジは、ホロ豚はおそらくずっと作り続けるレシピだと述べた。液体塩こうじの、肉を柔らかくする作用を生かした一品だとして、視聴者にも作ってみるよう勧めて動画を締めくくっている。