人材紹介業界は未経験でも入れて年収1000万も狙えるのか サラタメが語る転職ガイド

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概要

転職系YouTuberのサラタメ氏が、リクルートエージェントやdoda、JACリクルートメントのような転職エージェント企業、つまり人材紹介業界への転職を解説した動画である。サラタメ氏の立場ははっきりしている。この業界は学歴・職歴・スキルに自信がない人でも内定を取りやすい。それでいて年収は高く、やりがいもある。ここ2〜3年でさらに条件が良くなっている。ただし、合うかどうかは「個人との面談」を苦にしないかどうかでほぼ決まる、というのが話者の結論だ。

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この動画は、もともとLINE登録者限定で配信していた完全版の前半部分である。サラタメ氏によれば、この動画を見て内定を得た人が数百名規模に上ったため、前半をYouTubeで公開した。企業選びと内定ノウハウを扱う後半は、今回の公開部分には含まれていない。

冒頭の要約:間口の広さ、高年収、ホワイト化

サラタメ氏は本編に入る前に、要点を1分でまとめている。第一の要点は間口の広さだ。高卒の人、ビジネス経験がまったくない元小学校教師、離職期間のある看護師でも内定を取っている。話者は、30代前半くらいまでの若さと一定のコミュニケーション力があれば内定が取れる水準だと表現する。

それにもかかわらず年収は高く、最近は20代で年収1000万円を超える人が次々に出ているという。転職という人生の転機に関わる仕事なのでやりがいも大きい。さらにAIによる業務効率化が進み、ここ2〜3年で急速にホワイト化している、とサラタメ氏は述べる。人、組織、採用、コミュニケーションといったキーワードに関心がある人には特に勧めたい、というのが冒頭のまとめである。

ビジネスモデル:お金を払うのは採用企業で、相場は年収の約3割

本編はビジネスモデルの説明から始まる。転職エージェントは、人材を採用したい企業と、転職したい個人の双方から相談を受ける。多くの企業と多くの転職希望者の相談を聞き、相性が良さそうな組み合わせを引き合わせる。それがこの業界の仕事である。

マッチングが成功し、転職希望者が内定を得て企業が希望の人材を採用できたら、報酬は採用企業から受け取る。転職希望者からは1円も受け取らない。報酬の相場は転職者の年収の約30%だ。年収600万円の人の転職を決めれば、エージェントには180万円が入る。30%はあくまで相場で、企業がどうしても欲しい人材であれば40%、50%の報酬になる場合もあるという。

一人の採用に100万円、200万円を払うのは高く見える。しかしサラタメ氏は、企業にとってそれは必要経費だと説明する。優秀な人材をライバル企業より早く、多く採用できれば十分に元が取れる。そう考えているから企業は高額の報酬を払う、という理屈である。視聴者に覚えておいてほしい点として、話者は次の2つを挙げた。報酬は個人ではなく法人から得ること、そして採用は企業の生命線なので報酬が高額であること。

仕事は3タイプ:面談担当、企業担当、両面担当

転職エージェントで働くといっても、仕事は大きく3種類に分かれ、やることも特徴も違う。1つ目は転職希望者とやり取りする面談担当で、業界ではキャリアアドバイザー(CA)と呼ばれる。2つ目は採用企業とやり取りする企業担当で、リクルーティングアドバイザー(RA)と呼ばれる。3つ目がその両方を担う両面担当だ。

サラタメ氏が最も重要だとするのは面談担当である。理由は、業界未経験の人はほぼこのポジションからキャリアを始めるからだ。

面談担当の仕事と、その大きなやりがい

面談担当の仕事は転職希望者のサポートである。現在の面談はほぼ100%がウェブ面談か電話になっているという。手順としては、まずどんな転職をしたいかを聞き取り、あわせて自己分析も手伝う。その内容を踏まえて、合う企業の募集ポジションを提案する。本人が応募したいと決めたら、応募書類の添削や模擬面接で内定獲得を支援する。

サラタメ氏はこのポジションへの転職を強く勧めており、主な理由としてやりがいの大きさと内定の取りやすさを挙げる。やりがいについては知人の例を紹介した。そのキャリアアドバイザーは優秀で、「そんなに時間をかけて大丈夫か」と思うほど親身に相談に乗る。支援した相手からは神様のように感謝され、転職後も友人として付き合いが続き、一緒にバーベキューをすることもあるという。誰かの人生の転機に関わりたい人にとっては、他の仕事ではなかなか味わえないやりがいがある、と話者は述べる。

なぜ面談担当は間口が広いのか

内定の取りやすさについて、サラタメ氏は「ガバガバ」という強い言葉を使う。画面では、大手や勢いのある成長企業の内定事例が示された。営業経験ゼロの元公務員、営業経験のない32歳のスマホショップ店員、比較的長い離職期間のあるカフェ店員、看護師などである。

話者によれば、コンサル業界や、サラタメ氏がよく勧めるSaaSをはじめとするIT業界では、こうした経歴の人は書類選考すら通らない可能性が高い。人材紹介業界ではそうした人が直近でも内定を取り続けている。この状況を、サラタメ氏は「社会のバグ」と感じるほどだと言う。

理由として話者が挙げるのは、面談担当では人柄が極めて重視されることだ。整ったキャリアよりも、親しみやすさや穏やかなコミュニケーション力といった部分が評価される仕事だからである。ただし、この状況がいつまで続くかは分からない、とサラタメ氏は留保している。

企業担当の仕事:採用コンサルと、面談担当への「営業」

企業担当は、採用企業が求める人材を採用できるよう支援する。入口は採用企業の開拓だが、サラタメ氏はここは仕事の本質ではないと言う。どの企業も人手不足なので、優秀な人を紹介してくれるなら歓迎という企業が多く、開拓自体はそれほど難しくないからだ。

中心となるのは採用コンサル的な仕事である。まず、どんな人を採用ターゲットにするか、やりがい・年収・ワークライフバランスなどの中からどんな魅力を打ち出すかを、企業と一緒に整理する。初歩的に聞こえるが、多くの企業はこれができていない、と話者は指摘する。ターゲットは「地頭が良くて優秀で性格がいい人」、魅力は「成長できるいい会社」といった粗い表現になりがちだ。自分の会社のことは、中にいると分かりにくいからである。

企業担当はそれを具体化する。「地頭がいい」とは、御社の具体的な仕事でどんなことが得意な人を想定しているのか。「成長できる」とは、どんな成長機会や刺激的な仕事があることを指すのか。それは人材を取り合う同業他社と比べて差別化ポイントになるのか。こうした問いで整理を進める。

もう一つの重要な仕事は、社内の面談担当への売り込みだ。転職希望者と直接話すのは面談担当なので、企業の魅力をいくら的確に整理しても、それが面談担当を経て転職希望者に伝わらなければ意味がない。サラタメ氏は企業担当の仕事を「企業への採用コンサル」と「面談担当への営業アプローチ」の2つにまとめ、テレアポで新規開拓を繰り返すような一般的な法人営業とは違う、難易度の高い仕事だと位置づける。

企業担当は実力差が大きく、市場価値も上がる

難易度が高いぶん、担当者の力量で結果が大きく変わる。その例としてサラタメ氏は、知り合いの人事担当者から聞いた話を紹介した。その会社はある人材紹介会社を使っていたが、年に1人程度しか採用できていなかった。ところが企業担当が優秀な人に替わると、1年で15人を採用できるようになったという。

だからこそ、企業担当にしっかり取り組めば転職市場での価値が大きく上がる、と話者は言う。採用はビジネスの根幹であり、相談相手はクライアント企業の社長やエース級の採用責任者になる。そのため高いレベルのビジネスコミュニケーション力が自然と身につく。

サラタメ氏によれば、企業担当を経験すると、SaaS業界、メガベンチャー系IT企業、M&A業界など、法人向けに提案する仕事ならだいたい内定が取れる。人事・組織系のコンサル企業にコンサルタントとして移る人もいる。クライアントの業界事情や採用ノウハウに詳しくなり、事業会社の人事部に転職するのも定番のルートで、これはワークライフバランスの改善にもつながるという。

両面担当と、片面型・両面型エージェントの違い

両面担当は、面談担当と企業担当の両方を担う仕事だ。注意点としてサラタメ氏は、両面担当が存在しない会社もあると述べる。面談担当と企業担当を分業する「片面型」と、分業しない「両面型」があるからだ。話者によれば、リクルートエージェント、doda、マイナビエージェントのような総合型の大手はおおむね片面型である。JACやMS-Japanのような、中規模で職種や業界に特化したエージェントは両面型だという。

未経験者が最初から両面担当にこだわることは少ないので、入口の段階ではあまり関係がない。ただし、面談担当として働くうちに仕事が合っていると感じた人は、2〜3年後の転職で両方のやりがいを求め、両面担当のある会社を目指しがちだという。サラタメ氏はこれを、市場価値を高める戦略的なキャリアステップとして最適だと評価している。

市場価値と入りやすさは逆の関係:面談担当から始めるのが最適

3タイプのまとめとして、サラタメ氏は市場価値と入りやすさの関係を整理した。転職市場での評価は、両面担当、企業担当、面談担当の順に高い。面談担当も一般的な接客業や営業職よりは評価されるが、他の2つと比べると相対的に低い。一方で内定の取りやすさはその逆で、面談担当がはっきり入りやすく、少し差があって企業担当と両面担当が続く。

そこで話者が勧めるのは、最も間口の広い面談担当として業界に入り、異動や転職で企業担当や両面担当を経験して市場価値を上げていくという流れである。

メリット1:間口の広さと、若さ・面接という2つの注意点

ここから動画は、転職のメリット4つとデメリット2つの解説に移る。最大のメリットは、繰り返し述べてきた間口の広さだ。画面の事例に加えて、高卒の人や元小学校教師の内定例もあるという。サラタメ氏の印象では、ここ2〜3年で市場規模が拡大して人手を求める企業が増え、間口はさらに広がっている。

ただし注意点が2つある。1つ目は若さで、実際にはかなり見られるという。30代前半でもチャンスはあるが、厳密には20代が圧倒的に有利であり、未経験から挑むなら28歳くらいまでに挑戦したほうがいい、とサラタメ氏は言う。

2つ目は面接である。この業界は経歴よりも人柄やコミュニケーション力を重視するため、書類ではなく面接でしか評価できない部分が大きい。明確な狙いを持って入念に準備しないと本当に落ちる、と話者は強調する。準備を誤れば、高学歴で大手出身の人でも落ちているという。具体的な攻略法は後半の内定ノウハウパートで扱うとされている。

メリット2:年収は「安定の大手」と「実力主義の中小」で性格が違う

2つ目のメリットは年収の高さである。サラタメ氏は年収2000万円も狙える業界だとするが、大手と中小の2パターンに分けて考える必要があると言う。

大手は固定報酬が中心で成果報酬が少なく、安定感はあるが年収の伸びに爆発力はない。一方で仕組み化が進んでおり、仕事の難易度が平準化されている。そのため、実は大手のほうが採用の間口が広いケースが多い、と話者は述べる。大手ほど華やかな経歴が必要だと思われがちだが、経歴が乱れていても若くてコミュニケーション力があれば入れる大手は多い。結果を出しやすい環境でもあるので、未経験者の1社目には大手を勧めるという。年収は450万〜500万円程度からスタートして800万円程度まで目指せ、間口の広さを考えれば十分高い、というのがサラタメ氏の評価である。

大手で経験を積んだ人や、最初から厳しい環境で稼ぎたい人には、実力主義の中小企業が向いている。最近は年収1000万円超の人が珍しくなく、2000万円超の人もいるという。サラタメ氏が面白い点として挙げるのは、そうした高年収者の人物像だ。コンサルやM&A業界の高年収者は、高学歴で地頭の良さが一目で分かる「ビジネス戦闘民族」のようなタイプが多い。人材紹介業界の高年収者は、普通で穏やかな人が多いという。人柄やコミュニケーション力が重要な仕事だからだろう、と話者は推測する。地頭やスペックではなく人柄で勝負して稼ぎたい人に向いた業界だ、というのがその結論である。

メリット3・4:やりがいと、企業タイプの幅広さ

3つ目のメリットのやりがいについて、サラタメ氏は仕事内容の説明で触れたとして詳しくは繰り返さなかった。面談担当は人生の転機に関われる。企業担当はビジネスの根幹である採用に関わり、やり方次第で結果が5倍、10倍と変わる、という点を改めて挙げている。

4つ目は、サラタメ氏が個人的に推したい点だとする企業のバリエーションの豊富さである。多くの業界では企業のタイプが似通う。話者によれば、コンサル業界はどこも高年収だがハードワークの傾向があり、SaaS業界はワークライフバランスが良く年収も平均的に高めだが、1500万円、2000万円といった大きな伸びは狙いにくい。人材紹介業界はこの点がばらばらで、年収特化型の会社もあれば、年収は普通でもワークライフバランスが非常に良い会社もある。人材紹介会社は年々増えて約3万社あり、ファミリーマートの店舗数より多いと言われるほどだという。

そのため、内定の取りやすさ、未経験からの高年収、ゆとりある働き方など、自分の希望から逆算して会社を選べる。ただし数が多いぶん問題のある企業も多い、とサラタメ氏は注意を促している。これはデメリットとも言える点で、避けるべき企業の特徴は後半で解説するとしている。

デメリット1:個人との面談があること

デメリットとして話者が「ほぼこの1点」と言うのが、個人との面談である。コンサル、SaaS、M&Aなど、年収が高いとされる他の成長業界では、コミュニケーションの相手は法人だ。人材紹介業界では個人も相手にする。片面型企業で企業担当だけを続ける人は例外だが、業界でキャリアを積めば最終的に両面担当に行き着くことが多く、結局は個人と接することになる、とサラタメ氏は説明する。

しかも、初対面の相手と人生に関わる深い話を数多くこなす必要がある。新規面談は多い人で月30〜40人、1日1人ほどのペースになり、少ない人でも月10〜15人程度はあるという。これを「なぜ毎日初対面の人と重い話をしなければならないのか」と感じる人、淡々とビジネスライクに商売の話をしたい人には、この業界は合わないのでやめたほうがいい、と話者ははっきり言う。

一方で、取材で出会った、現役で仕事を楽しんでいる人たちは、法人より個人と話すほうがずっと楽だと語っていたという。理由は、面談がヒアリング中心だからだ。転職希望者は自分から申し込み、わざわざ面談に来ている。そのため初回に社交力で相手を惹きつける必要はない。的確な質問を投げて必要なことを聞けばいい。良い転職を実現するという共通の目的もある。こう考えられる人は向いている、とサラタメ氏はまとめた。

デメリット2(おまけ):ハードワーク傾向と、ずれやすい勤務時間

もう一つのデメリットとして挙げられたのが、ややハードワークな傾向である。ただしサラタメ氏はこれを「おまけ」と位置づける。理由の一つは、業界全体がホワイト化していることだ。深いヒアリングや、どこに応募するか、複数内定のどれを選ぶかといった意思決定の支援は、人間でなければ対応が難しい。一方で、求人企業のリサーチや応募書類の添削といった細かいタスクはAIでかなり楽になり、労働時間は短くなってきているという。

もう一つの理由は、企業による差が大きいことだ。成果報酬型で「稼げるのだからガンガン働け」という会社は今もあるが、在宅勤務やワークライフバランスを重視し、AIで効率化して早く帰ろうという会社もある。そのため一概にハードワークとは言えない、と話者は述べる。

それでも確実に言えることとして、サラタメ氏は勤務時間のずれやすさを挙げた。転職希望者の多くは日中働いているので、9時〜17時には面談を組みにくく、夕方6時以降に面談が入る。気づけば夜9時、10時まで働いていた、ということが業界の「あるある」だという。ただしこれも会社次第で、夕方以降が本番という会社もあれば、夜8時以降は面談しないというルールの会社もある。ワークライフバランスを重視する人は企業選びにこだわるように、と話者は助言している。

向いている人、そしてSaaS業界との比べ方

まとめとしてサラタメ氏は、内定の条件と向き不向きを整理した。経歴が良いに越したことはなく、20代、GMARCH以上の学歴、営業経験がある人は有利だ。しかし、30代の未経験者、高卒の人、営業経験のない小学校教師といった人が実際に内定を取っており、珍しい事例でもないという。唯一厳しいのは転職回数が多すぎる場合で、20代で3回転職し、いずれも短期離職といったケースは難しいとされる。

そのうえで、勧めるかどうかを分けるのは個人面談だと話者は繰り返す。視聴者からよく受ける「人材紹介とSaaSのどちらがおすすめか」という質問にも、同じ軸で答えている。前提として、SaaSのほうが必須条件はずっと高い、とサラタメ氏は言う。人材紹介業界は年々採用ハードルが下がっているのに対し、SaaSは年々上がっており、4年制大学卒の学歴と法人営業経験がほぼ必須だという。そのうえで両方から内定が取れる経歴の人であれば、年収やワークライフバランスはどちらの業界でもやり方次第で改善できる。したがって、個人面談が軸の人材紹介と法人営業が軸のSaaSのどちらの業務が好きで得意かで選ぶのが、長期的に最も後悔しない選択だとサラタメ氏は述べる。

最終的な結論として話者が示したのは、次の条件である。30代前半までの若さがあること、個人面談を苦にしない程度のコミュニケーション力があること、転職回数が多すぎないこと。そのうえで個人面談をむしろやってみたいと思え、人、組織、採用、コミュニケーションといったテーマに関心がある人。サラタメ氏は、そうした人には人材紹介業界への転職を勧められるとして、公開部分を締めくくった。企業の選び方、面談担当・企業担当それぞれの面接対策、業界に強いエージェントの情報は、非公開の後半で扱うとされている。