「狂気ポイント」を貯めてバカラに挑む:ノージョブフドウのソウル旅2〜3日目

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概要

ノージョブフドウ(nojobfudou)によるソウル旅行シリーズの第2回である。旅の大枠は「カジノで勝つこと」と「韓国プロ野球を見ること」の二つだけで、ほかは行き当たりばったりだと話者は言う。この回では、梨泰院の観光と理髪店での失敗、カンジャンケジャンの食事、カジノでの敗北、そして話者が「狂気ポイント(クレイジーポイント)」と呼ぶ苦行を経た再挑戦、最後に蚕室球場での野球観戦までが描かれる。

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予定のない2日目の始まり

2日目は昼の11時半ごろに始まる。前夜はドジャースの山本由伸の先発登板を見ていて、寝たのは朝4時ごろだったという。話者は「ソウルで男一人がやることは本当にない」と言い、もともと見たかった韓国プロ野球も月曜日は休みだと当日になって知った。計画性がないことを本人も認めている。

そこで、見たことのある韓国ドラマのうち「ちょいちょい面白かった」という『梨泰院クラス』の舞台、梨泰院へ行くことにした。移動はバスで、Googleマップでは正確な情報が出てこないため、日本語表示に対応したNAVER Mapを勧めている。江南から交通カードT-moneyで乗車し、約40分で梨泰院の近くに着いた。

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梨泰院:聖地と街の印象

最初に訪れたのは、主人公パク・セロイが大きな決断の前に一人で考え事をしていた橋である。話者は名前の読み方がわからないと断っている。ファンには有名な撮影スポットになっていて、実際に写真を撮る人もいた。ただ話者自身は、ドラマを全話見て普通に好きではあるものの、来てみても何の感情も動かなかったと率直に語っている。

梨泰院の街については「坂の町」という印象で、平日の昼12時ごろだったこともあり、あまり盛り上がっていなかった。劇中の店とされる建物も見たが、記憶とは違ったようである。ダイソーにも立ち寄り、5000ウォンのブラジャーやヌーブラ、ソフトボールのバットなどを見て回った。大量に並んだ豚の貯金箱については、韓国ではお金も豚も「トン」と呼ぶため、豚が金運の象徴として大切にされていると調べた内容を紹介している。

街を歩いて話者が感じたのは国際色の豊かさだった。調べると、かつて近くに米軍基地があったためだという。「インターナショナルアーケード」という表記もあった。一方で、時間帯のせいか店はほとんど開いておらず、「思っていたよりおしゃれでもない」というのが正直な感想だった。

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梨泰院クラスの髪型を頼んだ結果

2階にある理髪店を見つけ、黒人の店員が2人いたことから、話者は入店して梨泰院クラスの主人公の髪型を頼むことにした。担当はナイジェリア出身のトニーさんである。

結果は失敗だった。話者は、主人公の髪型の特徴は前髪だと考えていたが、トニーさんは最初からバリカンで大きく刈り込み、カット開始から30秒もしないうちに「梨泰院クラスにはなれないことが決定した」と話者はナレーションで振り返る。後ろ髪だけが残る段階を経て、最終的にはハサミを一度も使わず坊主にされた。どこかに謎のこだわりがあるようで、15分ほど何かを続けていたという。料金は2万5000ウォンだった。店ではアジア人の客はほとんど来ないと聞いたそうだ。

トニーさんには、この髪型も梨泰院クラスと同じに見えるらしい。話者は「俺らが黒人の髪型の違いをよくわからないのと一緒」だと受け止めている。後悔しているのは、梨泰院クラスの画像を見せて頼むやり取りを撮影していなかったことだという。話者によれば、動画にはしていないがエチオピアでもモヒカンを頼んだら梨泰院クラスの髪型にされた経験がある。そのため、中南部アフリカの人にアジア人の散髪を任せてはいけない、という自分なりの結論を語っている。

店の外では「チンチン」という揚げ菓子が3000ウォンで売られていた。食べてみた感想は「味のないラスク」のようで、まずくはないがうまくもなく、硬くて一人では食べ切れないというものだった。一緒に買った韓国ビールCASSは、爽快感があって飲みやすいと評している。

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カンジャンケジャン専門店

UberタクシーでHへ移動し、閉店間際の食堂に急いで入った。字幕では「真味食堂」などと表記される店で、話者によればミシュランに毎年選ばれているという。メニューはワタリガニのカンジャンケジャン定食一つだけで、価格は4万5000ウォン。話者は「なかなか強気」と言う。

カンジャンケジャンを食べるのは2年半ぶりで、前回明洞の別の店で食べたものより「うまい」と話者は評価した。ぷりぷりのカニの食感と濃い味付けは日本ではあまり食べられない味で、まさに「ご飯泥棒」だという。副菜もおいしく、「シンプルにセンスがいい」と述べている。最後はカニの醤油にご飯を入れてかき混ぜて食べ、健康のことを考えなければ毎日でも食べたいと語った。

食後には、韓国は日本と雰囲気が似ていて落ち着き、とても安全だという感想も述べている。話者は韓国人と思われることが多いため、中南米で感じたような「狙われている予感」はあまりないという。

14:05

1日目のカジノ:10万円の「肩慣らし」で負ける

やることもないのでカジノへ行くことにした。食堂からカジノまでは徒歩で約50分、気温は33度だった。交通費を惜しんだのではなく、勝負の前には徳を積み、苦しい思いをした方が勝つという考えから、あえて歩いたと話者は説明する。

向かったのはソウル・ドラゴンシティ内のセブンラックカジノである。話者は案件(スポンサー)ではないこと、負けても経費にならず勝てば税金を取られることを強調している。入口付近で撮影していたところ、カジノのマーケティング担当らしき人物から「明日、中で撮影できるかもしれないので交渉してみる」と声をかけられた。撮影できるなら明日全額を賭けようと考え、この日は肩慣らしとして100万ウォン、日本円で約10万円分だけを一発で賭けた。

結果は負けだった。話者は、金額はどうでもいいが、自分の人生に負けはいらないので負けたことが悔しく悲しいと語る。「明日が本番で、今日は油断させただけ」とも付け加えている。

17:53

敗因の分析と、夜通しの徒歩

カジノを出た後は明洞へ向かい、撮影した動画をクラウドに保存するため、韓国発祥のコーヒーチェーン、トゥーサムプレイスに入った。注文したのはコールドブリューのラージサイズで5700ウォン。紙ストローについては強い不満を述べている。夜10時の閉店まで作業し、その後ソウル駅のロッカーに重いリュックと大量の現金を預けた。ソウル駅前では、家のない人を200人以上見た気がすると話している。

ここで話者は、この日の敗因を自分の心の弱さだと分析する。勝負事なのに一瞬でも「今日は負けても大丈夫」と思ってしまったことが敗因で、それが情けなく腹立たしいという。勝負に勝つには「狂気ポイント」を貯めなければならないとして、納得するまで歩き続けると宣言した。

21:20

12時間歩いた後の「ゾーン」

翌朝10時45分、約12時間ぶりにソウル駅へ戻った。ロッカー代は12時間で3000ウォンで、話者は「まあまあ安い」と評している。汗だくで臭うためマナー上そのままカジノへは行けないとして、サウナに寄った。中は普通の銭湯のような作りで、サウナもシャワーも風呂も水風呂もぬるかったという。汗を流すためだけの場所で、もう一生行かないだろうと話している。

バスで約1時間かけ、13時7分にカジノへ到着した。このときの状態を話者は「完全にゾーンに入っている」と表現する。徹夜で12時間歩き、足はぼろぼろで、前日のカンジャンケジャン以来水しか口にしていない。その空腹のなかで感覚が研ぎ澄まされ、「信号が赤になる」と思った瞬間に信号が変わるような体験をしたという。負ける未来がまったく見えないと語って、勝負に向かった。

24:57

バカラ一発勝負で353万円

ゲームはバカラである。話者によれば、バカラは普通にプレイすると約45%の確率で勝てるとされている。一発で全額を賭ける人はほとんどおらず、周りは引いていたという。

結果は353万円だった。持ち込んだのは100万円なので、プラス253万円になる。ただし税金が差し引かれるため、実際の利益がいくらになるかはわからないとしている。カジノからは「181万を賭けて353万になった」という内容の書類を受け取った。話者の場合はこれがないと税金の手続きが面倒になりそうなので受け取っただけで、ほかの人がどうなのかは知らないと断っている。

勝った瞬間について、話者は1回目のときのような興奮や驚きはなく、「それはそうでしょう」という感覚だったと語る。神は信じておらず、信じているのは自分だけで、狂気ポイントを貯めてそれを勝利と交換したのだという。勝利を最も欲しがった者が最後に勝つので、自分はずっと歩き続けた、結果には必ず原因がある、というのが話者の主張である。この流れで、ビッグモーターの社屋前に草木がないことや、退職代行の利用者を引き合いに出し、強い言葉で持論を述べる場面もあった(すぐに「個人の価値観」だと付け加えている)。

一方で、このやり方を視聴者に勧められるかと問われれば勧められない、とはっきり述べている。話者によれば、バカラで2回連続して勝つ確率は20%を下回る。為替レートなども考えると期待値は低く、自分は15%ほどの勝率をくぐり抜けた程度ではないか、と見積もっている。賭けた資金については、高額の案件を断り、YouTubeではなく肉体労働でこつこつ稼いだ金だと説明している。

30:41

勝った夜と東横イン

気分がよかったので韓国プロ野球を見に行くつもりだったが、用事が重なって行けなかった。行きつけの食堂も閉店間際で断られた。手前の8人ほどのグループが犬鍋を食べていたのを見て、今でも好きな人は好きなのだろうと話している。

宿泊先は東横イン江南店で、日本の東横インとの違いはテレビがLG製であることくらいだという。夜通し歩いたときに着ていた服に塩が吹いているのを見せ、「これだけやれば狂気ポイントも貯まってバカラで勝つ」と語った。この日は「辛い時間とそれが報われた時間」があり、結果的にとてもいい一日で、韓国をより好きになったと締めくくっている。

33:02

渡韓の本当の目的:WBCに向けた「調査」

翌日、江南から地下鉄1本で蚕室野球場へ向かった。地下鉄にも日本語表示があり、わかりやすいと話者は評価している。この日はここを本拠地とするLGツインズと斗山ベアーズ、ライバル同士の試合だった。チケットは当日17時から会場で販売され、価格は1万4000ウォン。客層は若者が多い印象だったという。球場の向こうには、1988年ソウル五輪のために建てられた総合運動場も見える。

ここで話者は旅の目的を明かす。2026年にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催されるので、今年は野球の強い国を回って調査するつもりだという。監督は忙しいだろうから自分が代わりに調べてくる、と字幕上の「井端監督」に呼びかけている。物価の高いアメリカなどを回る資金を得るためにカジノで勝つ必要があった、と説明している。

球場内には飲食店、コンビニ、グッズ売り場があり、ハローキティとLGツインズのコラボ商品も並んでいた。LGツインズのマスコットは猫である。話者は球場の盛り上がりには「嬉しくもワクワクもしない」と言う一方、たまたま隣の席に座った観客(話者は「インギョンちゃん」と呼ぶ)を気に入り、その人が着ていたのと同じ背番号27のユニフォームを16万4000ウォンで購入した。デザインとサイズを選び、背番号はその場でプリントしてもらう仕組みである。

撮影については、韓国プロ野球ではチアリーディングやプレー内容のSNS投稿は40秒以内なら認められているというルールを紹介している。

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旅の総括と次の行き先

話者は、カジノとプロ野球観戦という大枠だけを決めたほぼノープランの旅だったが、かなり充実した4日間になったと振り返る。肝心の野球についてはプレーはほとんど見ていなかったと監督に謝り、目に入ったのはチアリーダーと応援団の熱量だったという。応援団の揃った動きは『魁!!男塾』のオープニングのようだったと話している。

航空券はまだ取っていないが、1〜2日後にはアメリカ方面へ向かい、野球の強い国をさらにいくつか「調査」する予定だという。話者は「2026年WBC優勝のために」と述べ、旅を続けることを告げて動画を終えている。