ドミニカ共和国に着いて6時間で帰国 空港だけで終わった「野球の国」の旅

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概要

ノージョブフドウはニューヨークからドミニカ共和国へ渡り、約10日間かけて野球大国の「光と闇」を調べるつもりだった。ところが首都サントドミンゴの空港に着いて間もなく、日本で飼っている子猫が脱走したという連絡を受け、そのまま帰国を決める。旅の企画はここで崩れ、動画の大半は空港内の様子と食事、そしてアメリカ経由で日本へ戻る道中の記録になった。

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冒頭で語られるドミニカ共和国の姿

動画は国の紹介から始まる。ドミニカ共和国はカリブ海の中央やや南に位置し、面積は九州地方より少し大きく、人口は約1100万人だとナレーションは説明する。1492年にコロンブスが到達し、新大陸で最初のスペイン植民地となった国で、中南米の歴史を語るうえで避けて通れない国の一つとして紹介される。美しいビーチ、コーヒーや鉱石の産地としても知られるが、最大の特徴として挙げられるのは野球の強さだ。歴代でも屈指の選手を数多く輩出し、先のWBCでは「4000億円打線」として話題になったという。

一方でナレーションは、この国の現実として次のような点を挙げる。ひと握りのスターを生むために、少年たちはまともな教育を受けず野球一筋の生活を送る。12歳で値段をつけられ、球団と契約させるためにステロイド注射を打たれるケースもよくある。野球の道で挫折すると、日給2000円ほどの農業か漁業しかほぼ道がないことも国内で問題になっている。それでも貧困から抜け出すわずかな可能性に賭けて、夢を追う少年は後を絶たない。こうした野球大国の光と闇を調べるために「1人のニート」が旅立つ、という構成で本編に入る。

出発前、話者はニューヨークから飛行機で約4時間の移動だと説明し、2026年のWBCではドミニカが優勝するのではないかと思うほど野球が強い国だと話している。

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空港で知った子猫の脱走

サントドミンゴの空港に到着したのは17時半ごろ。到着から約3時間が経った時点で、話者は「もう日本に帰らなきゃいけなくなりました」と切り出す。空港のWi-Fiにつないだ瞬間に連絡が入り、飼っている保護猫の子猫が網戸を破って脱走したことを知ったという。この子猫は、1か月ほど日本全国を回っていた際に出会った「運命の」子猫だと話者は語り、「俺の命の次に大切」だと言い直しながら、とにかく早く家に帰って探さなければならないと繰り返す。

話者はすでに帰りの航空券を探して購入済みで、空港から100メートルほどしか歩かずに帰るのは日本人で歴代最速ではないかと自嘲する。本来はリゾート地へ行ったり、首都サントドミンゴの観光地を巡ったりして、10日間ほど滞在する予定だった。それが「終わりや」となったうえ、最速でも明後日の朝になるとして、この2日間はおそらく眠れないだろうと話す。外ではほとんど撮影できないため、空港スタッフに撮影してよい場所を確認しながら「空港編」として撮ることにした。

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空港から見たドミニカ

空が曇っていることについて、話者は自分の心が沈んでいるからなのか本当に曇りなのかと冗談を言いつつ、説明を加える。今はベストシーズンではなく、乾期は12月から4月らしい。17時38分時点のサントドミンゴの気温は30度で、半袖・半ズボンでちょうどよい。撮影時期の9月中旬は毎日スコールが降るような時期だという。

空港内のテレビでは野球中継が流れており、話者は野球の人気ぶりを確かめて「行きたかったな」とこぼす。公用語はスペイン語で、何を言っているのかまったく分からないものの、中南米のスペイン語圏の人は情熱的で温かく優しい人が多いので、パッションがあれば伝わることが多いと話す。ただ今回はそのパッションを使う機会もなさそうだと付け加えている。

空港内にはスターバックスもあり、ドミニカは思ったより近代的なのかもしれないと話者は感じている。SIMカードの販売所もあり、7日間7GBで300ドミニカペソ。安いのか高いのかは分からないという。夕方6時のフードコートはあまり賑わっておらず、韓国料理店と日本料理店が並んでいた。

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「魂」のシーフードラーメン

日本料理店は「魂 寿司&モアー」という名前で、「マグロ魂」「魂サーモン」(635ドミニカペソ)といったメニューが並ぶ。照り焼きらしき表記もあり、中国風と沖縄・日本風が混ざったような印象だと話者は言う。海に面した国なので魚介がおいしいのではと期待し、700ドミニカペソのシーフードラーメンを注文した。

麺はそばのような見た目で、海外では見たことのない形だという。具はエビがたっぷりで、グリーンピースとコーン、カニカマも入っている。話者は、ラーメンにグリーンピースとコーンを入れるのは「外国あるある」だと指摘する。麺は「やわやわのぶよぶよ」だが、そばに近くておいしく、まったく嫌いではないと評価した。日本なら2か月で潰れるレベルだとしつつ、外国のラーメンとしてはうまいと話す。一方でスープには出汁がまったく効いておらず深みがない。長崎ちゃんぽんのスープをもっと物足りなくしたような味だという。

最も評価が高かったのはエビで、話者は3〜4週間の旅でいちばんおいしいものに出会ったと絶賛する。塩加減がちょうどよく、特殊な衣で軽く揚げてあるようだと説明し、このエビで出汁を取ればいいのにとまで言う。店内はハエが多かったものの、外国の日本食レストランの中ではかなりましな方で、日本へのリスペクトを感じると話者は述べる。日本なら通用しないとしながらも、中南米でこのレベルが食べられることに感動していると語った。

出国審査を抜けた先にはうどん屋もあり、話者は、ドミニカはとても親日的な国だったのかもしれないと推測し、改めて「行きたかったな」と漏らす。待合のテレビでは2013年のWBC、プエルトリコ対ドミニカの試合が流れており、今でもこれを流しているのは野球好きが過ぎると話者は笑う。ドミニカ滞在はわずか6時間。これはベストレコードではないかと言いながら、いつかリベンジすると締めくくって空港を後にした。

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ニューヨーク、ロサンゼルスを経由する帰路

夜12時にニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に到着し、2日連続の空港泊になる。同じように空港で夜を明かす人たちに混じり、話者も板の上で眠ったが、2日連続の空港泊はきついと漏らす。翌朝7時にはデルタ航空のジャンボジェット機でロサンゼルスへ向かった。

ロサンゼルス国際空港で仮眠を取っていると、バッグにガムがべっとり貼り付けられていた。話者は犯人を、近くにいた男女2人組だとほぼ見当をつけていると話し、陰湿な嫌がらせだと受け止めている。約3週間のアメリカ旅行を振り返って、助けてくれる人もいれば質の悪い人もいて、本当にいろいろな人がいたと語る。そのうえで、アメリカは「自由の国」だから人の物にガムをつけてもいい、という調子で暴力や銃撃まで並べ立て、皮肉を込めて「最高ですわ」と語っている。

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結び

動画は猫まんまを題材にした短い歌で終わり、脱走した子猫が見つかったかどうかは語られない。動画のタイトルは「もう二度と行きません」となっているが、本編で話者が実際に口にしたのは、ドミニカに「行きたかった」という未練と、いつかリベンジするという言葉だった。冒頭で掲げた野球大国の「光と闇」の調査は、今回は手つかずのまま終わっている。