シカゴ、ピッツバーグ、ボルチモアの名球場を巡ったMLB観戦旅の失敗続きの記録

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概要

この動画は、アメリカを長期旅行中の投稿者が、9月上旬にシカゴのリグレー・フィールド、ピッツバーグのPNCパーク、ボルチモアのカムデン・ヤーズを続けて訪れたときの観戦記録である。タイトルが「迷作」「見どころ無し」とうたうとおり、旅程は試合開始時刻の確認漏れ、先発ローテーションの調べ忘れ、予告先発の回避と、思いどおりにいかない場面が続く。投稿者は自分のミスを悔やみながら、球場ごとの特徴、席の選び方、チケットの値段、球場周辺の食事を関西弁の荒っぽい語り口で紹介していく。

12分で読めます
1:10

シカゴの街と、試合前の「アホみたいな飯」

撮影は9月2日の16時ごろに始まる。この日の目的はシカゴ・カブスの今永昇太投手の先発を見ることだった。投稿者はシカゴの街を歩いた印象として、白人、黒人、ヒスパニック、アジア系とさまざまな人がいる一方、中東系の人は少ないように感じたと話している。

カブスの本拠地の最寄り駅はアディソン駅だが、空腹だったため手前の駅で適当に降りて食事を探した。歩いても見つかるのはホットドッグ店ばかりで、投稿者は「アメリカ人はほんまにホットドッグ好きやな」とこぼす。前日もホットドッグを食べていたので、チキンフィンガーの店「レイジング・ケインズ」に入った。チキンフィンガー3本、パン、ポテト、コーラのセットで11.8ドルだった。

投稿者は食べる前から「絶対にそんなうまくない」と決めつけ、ポテトについては「質の悪いパッサパサ」と評した。ところがチキンフィンガーは予想を超えてうまかったという。とくにソースを気に入り、醤油とケチャップとブラックペッパーを混ぜたような、オーロラソースに近い味だと表現している。ポテトを口いっぱいに詰めてコーラで流し込む組み合わせを「最強コンボ」と呼び、「これやからアメリカやめられへん」と締めた。

5:14

試合開始時刻を勘違いし、初回に間に合わない

食事をゆっくり取っていたら18時10分になり、急いで球場へ向かった。投稿者は試合開始を19時40分と思い込んでいたが、実際は18時40分開始だと途中で気づく。今永の登場シーンを見たかったのに間に合わないかもしれず、「あんなアホみたいな飯食わんと、この辺でゆっくりしとけばよかった」と後悔している。

駅を降りるとすぐ目の前にリグレー・フィールドがある。投稿者にとってここは「メジャーファンにとってはめちゃめちゃ憧れの場所」で、メジャーで2番目に古い球場であり、2020年にアメリカの国定歴史建造物のようなものに指定されたと紹介している。入場の時点ですでに球場内から歓声が聞こえており、ブレーブスのアクーニャ・ジュニアに対する初球、2球目を見逃したことを嘆き続けた。

7:50

バックネット裏から見た今永と鈴木誠也

球場の収容人数は約4万6000人だと投稿者は説明する。この日の席はバックネット裏のかなり前方で、ピッチクロックも見やすい位置だった。今永が4番打者を三振に取った場面では素直に喜び、続いてカブスの鈴木誠也に声援を送っている。鈴木については打率が2割4分7厘まで下がっているものの、本塁打は27本で「まずまずの数字」「めちゃくちゃ頑張ってる」と評価した。ただし投稿者が観戦する日に限って打たないとぼやき、第3打席でも凡退すると「俺が来た時はほんまに打たんな」と嘆いている。

カブスはナショナル・リーグ所属の歴史ある球団で、福留孝介やダルビッシュ有など日本人選手が多く在籍したことでも知られる、と投稿者は語る。途中で選手名を言い間違え、自分は「全部舌が出る」ので滑舌が悪いのだと説明する場面もあった。

9:52

グッズ売り場、上層席の見え方、ホームランボールを投げ返す慣習

投稿者は球場内のグッズストアにも立ち寄った。帽子のデザインは豊富だが、自分はカブスファンではないので帽子もユニフォームも特に欲しくないという。

続いて内野席のかなり上の方に移動し、そこからの見え方を説明している。バックネット裏は値段が高いので、上層の席でも肉眼で十分近くに感じられ、楽しめると勧める。ただしこの球場には屋根を支える柱があり、それがピッチャーと重ならない席を選ぶ必要がある。上層からは外野フライの行方が見えないことも欠点で、実際にホームランを打たれた場面を例に「ホームランが見れないのはちょっと欠点かもしれない」と話した。

カブスファンは熱狂的で、相手チームの選手が打ったホームランボールはグラウンドに投げ返すのが恒例になっている、とも紹介している。投稿者は、大谷翔平のホームランボールでもみんな投げ返すのかが気になると付け加えた。

12:08

38ドルのビールバットという失敗

観戦のお供として、投稿者はバット型の容器に入ったビールを買った。チップ抜きで38ドルと「めちゃくちゃ高い」が、容器が土産になると思って買ったという。買った後で、あと2か月ほど旅行が続き、小さいリュックで移動していることに気づいた。量は多く、700mlくらい入っているのではないかと話している。

試合は今永が6回3失点で勝ち投手になった。投稿者は祝福しつつも、その時点ではまったく別のことで焦っていた。

13:30

大谷の登板日を勘違いし、夜行バスでピッツバーグへ

夜9時55分ごろ、投稿者は大谷翔平の登板日を勘違いしていたことに気づく。明後日の先発だと思っていたが、実際には翌日に投げる予定だった。大谷が二刀流で出場する試合を見たいが、日程的に翌日を逃すとそれが見られなくなるかもしれないと考えた。飛行機は値段的にありえず、バスしか手段がなかった。ピッツバーグまでは12時間かかるため、予約していた翌日のバスをキャンセルし、その夜のうちに出発する便に乗ることにした。ここでも「なんでローテーション調べへんねん」と自分を責めている。

宿に戻ってバスを予約しようとすると、クレジットカードが何度も弾かれた。Apple Payを使ってようやく23時15分発の便を取った。出発まで30分を切っていたが、1日乗車券を買っていたので、タクシーなら5分の距離をわざわざ電車で移動した。翌日のバス代とその日の宿代は無駄になった。投稿者はカジノで手に入れた250万円があるからとこうした無駄な出費を繰り返しているとし、「本当に学ばない男」と自嘲しながらも「そんな俺も別に嫌いじゃない」と話す。

23時5分に駅に着き、バスには間に合った。アメリカのバスステーション周辺は治安が悪いイメージがあったが、シカゴは普通で、街としても結構好きだったと振り返っている。

17:27

390ドルのバックネット3列目という「奇跡の条件」

バスはおよそ13.5〜14時間かかり、翌日の14時ごろペンシルベニア州ピッツバーグに着いた。車内に臭いのきつい乗客がいたこともあり、一睡もできなかったという。投稿者は「今日本には四天王がいて、大谷翔平、井上、ノージョブフドウ……その中で最弱の大谷翔平」という冗談を挟みつつ、大谷が二刀流で先発するパイレーツ戦をいい席で見るために、移動中ずっとチケットオークションサイトを見ていたと説明する。

その結果、バックネット前から3列目の席を1枚390ドルで取ることができた。投稿者はこれを「めっちゃ安い」と強調する。同じ条件の席をドジャー・スタジアムで買おうとすれば軽く100万円を超える、というのが投稿者の見方だ。安く買えた理由として、ピッツバーグが地方都市であること、パイレーツが比較的弱い球団でチケット争奪戦になりにくいこと、直前に投げ売りされたことを挙げ、いくつもの条件が重なった結果だとしている。

宿はヒルトン系のダブルツリー。ピッツバーグ中心部にはドミトリーがないようで、Booking.comで最安に近かったのがここだったという。投稿者にとって人生初のヒルトンで、15階の眺め、大きなテレビ、ダブルベッド2台、清潔なバスルーム、宿泊者専用のジムとプールを紹介し、「これが金の力か」と驚いている。

21:43

プリマンティ・ブラザーズとピッツバーグの名物

球場に向かう前、投稿者は1933年創業でピッツバーグでは知らない人がいないとされるチェーン店「プリマンティ・ブラザーズ」に入った。注文したのは、1829年創業のペンシルベニアの地ビールでアメリカ最古の醸造所で造られているというイングリングと、ピッツバーグに来たら食べるべきとされる名物のサンドイッチである。パンの中にトマト、コールスロー、フレンチフライ、パティが挟まっている。

ビールについては「特に何も言うことのないアメリカのビール」と短く片付けた。サンドイッチは「いつもの見たら分かる味」としつつ、コールスローが入っていることで評価がかなり上がると話す。アメリカの食事はいつも同じ味だと感じていたが、これまで食べたバーガー類の中では特殊でうまい部類だと個人的に評価している。また、ハインツのトマトケチャップもピッツバーグで創業された会社だと紹介した。

なお、街の詳しい紹介はこの場では面倒なので、半年後の自分に編集を任せると話し、別撮りのVTRに振っている。

24:30

PNCパークの設計と、ホームプレートクラブの特典

ダウンタウンから歩くと、黄色いロベルト・クレメンテ橋の先にPNCパークが見える。投稿者は、メジャーリーグ好きなら一度は訪れたい球場で、メジャーで一番美しい球場とも言われていると紹介する。ニューヨークで見た橋も雰囲気があったが、この橋の方が個人的には好きだという。

前日の失敗を踏まえ、投稿者は試合開始1時間前に入場し、「俺は学んだよ」と話している。球場について投稿者が説明する特徴は次のとおりである。座席数が約3万8000席と少ないため設計に余裕があり、どの席からも美しく見えるとされること。ライトスタンド越しに街の高層ビル群を見せるため、ライト側には何も設置せず、スコアボードを左側に置いていること。夕日が沈む時間帯には非常に美しい景色が見えると言われていること。

席は打者のすぐ後ろでマウンドが目の前という位置だった。さらにこの席の購入者は「ホームプレートクラブ」を利用でき、アルコール以外の飲食が無料で、2階にはビュッフェ形式のレストランもあった。ところが投稿者は直前にサンドイッチを食べて満腹で、ここでも「調べとけばよかった」と悔やんでいる。

28:17

大谷が先発を回避する

18時40分に試合が始まった。1回表、大谷は打席で凡退したが、投稿者は「今日はピッチャーがメインの仕事やから」「7回0失点ぐらいで頼みますわ」と期待を投手としての登板に向けていた。

ところが1回裏、マウンドに上がったのは大谷ではなかった。予告先発だったはずなのに別の投手が投げていることに投稿者は混乱する。調べると、大谷は体調不良のためこの日は打者のみの出場で、投手としては登板しないことがわかった。代わりに投げた投手はすぐにホームランを打たれ、投稿者は苛立ちを隠さず、試合を厳しく罵っている。

それでも、パイレーツのオニール・クルーズの体の大きさには興奮し、満月とビル群、ムーキー・ベッツが並ぶ眺めも楽しんでいる。大谷は投稿者が見ている前で二塁打を打った。5回裏終了時点ではパイレーツがドジャースに2対0でリードしていた。投稿者は夜の方がこの球場は美しいと話す一方、試合自体はドジャースもパイレーツも弱くて面白くないとし、少しでも元を取るために無料の食べ物と飲み物を「爆食い」した。撮影はそこで打ち切っている。

33:02

ボルチモアへ:カムデン・ヤーズとその周辺

次の目的地はボルチモアだった。ピッツバーグから約6時間バスに乗り、14時半にボルチモアに着いた。バスターミナルから球場までは歩いて30分ほどで、昼間は危険を感じなかったが夜はわからないと投稿者は話す。

宿は6畳あるかないかの部屋で1泊100ドル。投稿者はこれを安いと評価しており、理由として球場が目の前に見える立地を挙げている。この日のオリオールズ対ドジャース戦の先発はグラスノーなので撮影はせず、翌日の山本由伸の先発を見せると予告してこの日を終えた。

翌日、球場のゲート前にはベーブ・ルースの銅像があった。投稿者はルースを「大谷2世とも言われる」と冗談めかして紹介している。続いてオリオールズの菅野智之投手を取り上げ、2014年にインターネット上で広まった菅野をめぐる噂をネタにした短いコーナーを挿入した。ただしコーナーの最後では、それを裏付ける証拠はないこと、35歳でメジャーに挑戦し安定した成績を残している菅野をみんなで応援しようと述べている。

36:55

赤レンガと鉄骨の球場で見た山本と大谷

カムデン・ヤーズに入場した投稿者は、右手に赤レンガの建物、左手にフィールドが見える構図を絶賛し、鉄骨造りと赤レンガの組み合わせを「男の子は全員好き」と表現した。物価を考えると勧めはしないとしつつ、球場グルメは豊富で、ボルチモアは海鮮が有名なので球場で食べるのもいいと紹介している。

席はレフトポール際で、コンパクトで見やすいという。投稿者は、天然芝、左右非対称のいびつな形のグラウンドを挙げ、そうした違いが野球の面白いところであり、歴史ある古い球場は「いるだけで楽しい」と話す。

試合は19時5分に始まった。大谷の第1打席では、相手投手のようなオーソドックスなイニングイーターが一番打ちやすいはずだと期待した。しかし前の観客が立ち上がって打席が見えず、投稿者は「大谷の時ぐらい座るよな」と怒りをぶちまけている。また、ドジャースのマイケル・コンフォートについては、足も遅く守備もバッティングも良くないのに給料が高いと辛辣に評した。

動画の終盤では、ドジャースがノーアウト三塁のピンチで2者連続三振を奪い、1点もやらないという気迫を見せる場面が映る。動画は山本の登板試合の途中、歓声とともに唐突に終わり、試合結果や旅のその後は語られない。