船舶免許は教習所・登録教習所・独学のどれで取るか 堀越氏が語る日程と勉強の実情

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概要

小型船舶免許の取り方は、国家試験を受ける教習所、登録教習所、独学の3つに大きく分かれる。「船舶免許を独学でとろう」という趣旨のチャンネルを運営する堀越氏は、この動画で3つの方法をそれぞれ「何日かかるか」「どう勉強を進めるか」という観点から比べている。堀越氏の立場は、どれが最も効率的かは人によって違うというものだ。独学を勧めてはいるが、独学が最短の方法だと主張しているわけではない。

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シーズン前に動くべき理由

本題に入る前に、堀越氏は取得時期について注意を促している。収録時点はまもなく5月で、6月から9月は船のシーズンにあたる。この時期は講習が混み、レンタルボートも予約が取りにくくなる。今からレンタルボートの会員に誘われても、基本的にはもう会員になれないか、なれても船を予約できないので気をつけたほうがよいと話す。

独学については「時間がかかる」と言われることもある。一方でインターネットには「最短2日で取ってみた」といった記事もある。堀越氏によれば、独学で取る人の多くは空いた時間に勉強しており、すぐに取ろうとしているわけではない。こうした事情を踏まえて、3つの方法を順に説明している。

教習所(国家試験受験型):最短3日、実際は1週間ほど確保する

最初に取り上げるのは、講習を受けてから国家試験を受ける教習所である。ネットで調べると「2日講習」と書かれていることが多い。講習は学科と実技の2日だが、別に国家試験の日があるので、最短でも3日は必要になる。試験が土曜日に開かれるなら別だが、基本的には仕事を3日休まなければならない。

勉強期間は、1〜2か月前から自分で始めてもかまわない。ただ、堀越氏がかつて関わっていた教習所では、試験の約1週間前に教本が届き、その頃に学科講習と実技講習を受ける流れだった。たとえば試験日が6月1日なら、5月25日前後に学科か実技を受け、その後にもう一方の講習を受けて、6月1日に試験に臨む。

自動車教習所と違い、船舶の教習所には期間や時間の決まりがない。4月に申し込んで翌日に講習を受けることもできる。それでも試験直前に講習を置くのは、受講者が内容を忘れるからだという。学科は教科書を持ち帰って家で復習できるが、実技の安全確認などは時間がたつと何をやったか思い出せなくなる。そのため、試験が6月1日なら5月31日に実技講習を受けるのが理想だと堀越氏は言う。実際にはそう都合よくいかないので、1週間前あたりの都合のよい日に来てもらうことになる。つまり教習所の場合、勉強期間としておよそ1週間を確保する形になる、というのが堀越氏の説明である。

登録教習所:「最短3日」の表記と実際の日程

次は、国家試験の代わりに教習所内の講習と審査で取得する登録教習所である。登録教習所には国家試験の日がない。たとえば6月1日に申し込み、2級なら3日分の受講日を決める。6月2日、6日、15日といった具合だ。

堀越氏によると、「登録教習所なら最短3日で取得可能」という表記を誤解している人が多い。申し込みの翌日から学科、学科、実技と空き枠が連続していれば3日で済むかもしれない。しかし、そうなることは基本的にない。堀越氏の知っている範囲では、毎日開催して受講者が1人でも授業をしてくれるところもある。ただ登録教習所には、講師を抱えているところと、講師を出張で呼んでいるところがある。講師がいなければ授業はできない。そのため「6月10日に学科1、6月15日に学科2、6月20日に実技」のように指定日を設けて募集し、受講者がそれぞれその日程に合わせることになる。

こうした事情から、堀越氏は登録教習所がいちばん時間がかかる方法だと考えている。以前に登録教習所を見ていた経験から、どんなに早くても全工程を終えるのに3週間ほどかかるという。休みが取れて余裕のある人なら、2級を1週間ちょっとで終える場合もある。ゴールデンウィークだけで取ることも、うまく枠に入れれば可能だ。ただし東京では実技は1回に2人しか受けられず、長い休みの時期はすぐに埋まってしまう。

勉強効率の面では、受講者の多くが教材を家に持ち帰って復習しているようなので、講習期間が2〜3週間あってもよいのではないかと堀越氏は見ている。ただ、1週間で取れないことは確かだという。

免許の発行までを含めた逆算

講習の期間に加えて、合格してから免許が発行されるまでに1か月ほどかかる。そのため登録教習所で取る場合、全体でおよそ1か月半かかると堀越氏は計算している。7月に沖縄でジェットスキーに乗りたい人が今から登録教習所に申し込んでも、免許が手元に届くのは8月になってしまう。夏に乗りたいなら6月までに講習を終える必要があり、早めに動くよう勧めている。

独学:急がず、安く、動画を繰り返し見る

最後が独学である。堀越氏は、独学がいちばん良いと言うつもりはないと断っている。「2日で取ってみた」というブログもあるが、自分は独学を最短の方法として打ち出してはいない。堀越氏のねらいは、安く効率よく勉強することであり、動画を長い期間かけて見ながら免許を取ってもらうことだ。明日や明後日に免許が欲しい人に独学を勧めているわけではない。

具体的な進め方の例として、堀越氏は次のように説明する。7月に免許が欲しいなら、6月25日ごろに試験日を決める。4月後半に堀越氏のところで教本を手に入れ、あとは地道にYouTubeの動画で学科を勉強する。仕事を休む必要はなく、寝る前に動画を見る程度でよいという。堀越氏は、わざわざ教習所に行って「無駄な授業」を受ける必要はないと考えており、実技試験も動画で準備できるとしている。

ただし、動画は何度も見なければならないと強調する。軽く一度見ただけで試験に臨む人も実際にいたという。堀越氏が求めているのは、目をつぶっても堀越氏と同じ動きを最初から最後まですべて頭の中で再現できる状態だ。そこまでできれば必ず合格できると話す。失敗の例として堀越氏が挙げるのは、「発進します」と言ってから安全確認をする手順である。これは不合格になる。安全確認を済ませてから発進しなければならない。こうした点を忘れているなら合格できないので、頭の中で正しい順序で再現できるまで繰り返すことが大切だという。そのぶん、独学には時間を長めに取っているという。

必要な勉強期間と合宿型という選択肢

堀越氏は話を教習所に戻し、どこの教習所も試験の約1週間前に教科書を送り、受講者に自分で勉強させていたはずだと振り返る。教習所としては、講習を受けた人に落ちられては困る。そのため、受講者が勉強する期間を一定程度確保するようにしている。堀越氏自身は、やり込み方にもよるが、1週間ほどあればこのペースで免許は取れるのではないかと考えている。それと比べると、登録教習所は時間の使い方として無駄が多いのではないか、という趣旨の見方を示している。

一方で、3日間をまるまる押さえる合宿型の講習もある。堀越氏は河口湖などにあるのではないかと話している。3日間連続で通うので、おそらく最短3日で取れるのだろうと推測したうえで、時間の使い方としてはいちばん良いのではないかと評価している。

情報が増えた今、自分に合った方法を選ぶ

最後に堀越氏は、自身が免許を取ったときの経験を語る。取得したのは12年ほど前、19歳ごろのことだ。当時はインターネットで「船舶免許」と検索しても今ほど情報が出てこず、ブログもなかった。国家試験で取るのか登録教習所で取るのかといった区別さえ分からなかった。これから取ろうとしている人の知識も、当時の自分と同じくらいだろうと堀越氏は言う。ただ、今は情報がたくさんあるので自分で調べられる。

堀越氏は金額で方法を選んだ。当時は1級で12万円ほどかかるところがあり、10万円は高いと感じて、安い国家試験のルートを選んだという。今でも同じように考える人は多いだろうとしたうえで、自分でよく調べて、自分のスタイルに合った方法で受講すればよいと勧めている。急いでいない人、たとえば来年までに乗れればよい人や30歳までに取りたい人は、余裕をもって取ればよい。

免許をすぐ取ったからといって、すぐに船に乗れるわけではない。堀越氏は、船に乗りたくなったら操縦をしっかり教えるので、東京の人は声をかけてほしいと呼びかけている。動画は、これから夏の船遊びのシーズンが始まるので気をつけて楽しんでほしい、という言葉で締めくくられている。