「光編」として歩くフィラデルフィア:治安の良い中心街と、期待外れのチーズステーキ

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概要

YouTuberのノージョブフドウは、約2週間のアメリカ旅行の途中でペンシルベニア州フィラデルフィアを訪れた。シカゴ、ピッツバーグ、ボルチモアを回った後の滞在である。日本人にとってフィラデルフィアの第一印象は、麻薬中毒者が集まる「ゾンビタウン」としてSNSで知られるケンジントン地区だろう、と話者は言う。一方でフィラデルフィアはアメリカで6番目、東海岸ではニューヨークに次ぐ大きな都市で、光の部分も闇の部分もあるはずだとも考えている。この動画はその「光編」で、ケンジントンへ行く前に普通の観光をする回として撮られている。

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到着直後に見た街の両面

バス停から宿までの道中で、話者は窓ガラスを割ろうとした跡が3箇所ある建物を見つける。ホームレスが入ろうとしたのか、薬物中毒者が暴れたのかは分からない。それでも強化ガラスで割れていない点を「ポイントが高い」と評価している。道は落ち着いていて、この時点では治安が悪いとは感じず、様子のおかしい人も見ていないという。

ただ、置き配されたフードデリバリーの食事を路上生活者らしい人が勝手に食べている場面にも出くわした。話者は、アメリカでは置き配は危ない、日本は今のところまだ大丈夫だと感想を述べる。また、Amazonのフード配達のような仕事をしている運転手と話したところ、1日350ドル稼げて比較的楽な仕事だと聞いた。出費は多いが、普通に働いていればアメリカでは苦労しない、と運転手は言っていたという。

宿はBooking.comで最安だったホステルで、1泊48ドル。ハイシーズンのフィラデルフィアなら安い方だろうと話者は見ている。部屋は18人の男性相部屋だった。

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アメリカ最古とされる菓子店のチョコレート

最初の目的地は、アメリカ最古の菓子店といわれる老舗だ(字幕では「シェーン・コンフェクショナリー」)。現在は「バーリー兄弟」が受け継いで営業を続けているという。店内はメルヘンな雰囲気で、チョコレートやクッキーを中心に、漫画でしか見ないような大きなキャンディ(16ドル)まで並ぶ。小さなカフェも併設されている。

話者は8ドルのチョコレートドリンクと、4個で14ドルのチョコレートを注文し、税込みで23.6ドルを支払った。店で最も古い100年以上前のレシピを受け継ぐというバニラバタークリームのチョコレートについて、話者は「これまで食ってきたチョコレートの中で1番濃厚でうまい」と評している。店員が勧めたパッションフルーツキャラメルも、酸味の中に苦みがあり、アメリカでこれまで食べたものの中で一番うまいという。それまでホットドッグやサンドイッチばかりだったので、チョコがトップを取るとは思わなかったそうだ。一方でチョコレートドリンクはひどく、水の方がいいと切り捨てている。

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独立記念館とビジターセンター

広場の前には独立記念館がある。話者の説明では、1776年にアメリカがイギリスから独立した際に独立宣言を行った場所であり、合衆国憲法を議論・制定した場所でもある。100ドル札の裏に描かれた建物がこれだという。中心街にはゴミ箱が大量に設置されていて、道路にゴミが落ちている印象はあまりないとも話している。

独立記念ビジターセンターでは、フィラデルフィアとアメリカ独立の歴史を無料の展示で学べる。館内はきれいで涼しく、トイレも清潔なので、トイレに寄るだけでも価値があると話者は勧める。売店ではロッキー関連のグッズが大量に売られていたが、28ドルや9.5ドルのグッズを見て「マジでいらない」と言っている。チーズステーキが名物だという情報も、ここで仕入れている。

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「理想のアメリカ」としての中心街

一般の観光客が回るエリアは東西南北4kmほどのコンパクトな範囲で、歩きやすいと話者は評価する。すれ違う人の顔を見ても、様子のおかしい人は0.5%ほどしかいない印象だという。ロサンゼルスではかなりの確率で危なそうな人に出くわすので、この点をとても気に入っている。フィラデルフィアという名前は古代ギリシャ語で「兄弟愛」を意味するらしい、という紹介もある。

大きな公園では、親子連れが遊び、中年男性同士がバスケをしていた。ロサンゼルスならこうした公園には間違いなくホームレスがテントを張っている、と話者は比べる。男子トイレにトイレットペーパーが普通にあることにも驚いている。撮影は9月中旬で、最高気温は24度ほど。東京は33度程度だったと記憶しており、散歩には最高の日だったという。

人種差別についても触れている。以前エチオピアやケニアを旅行したときは、アジア人として奇異の目で見られることが多く、なんだかんだでストレスだったという。フィラデルフィアでは、観光客として差別的な扱いを受けたことは今のところないそうだ。

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コミュニティフリッジで見たもの

中国系やメキシコ系の移民が多そうな地区では、「コミュニティフリッジ」に出会う。冷蔵庫と倉庫に入った食べ物を、生活に困っている人なら持ち帰ってよいという仕組みで、話者は「兄弟愛の町」ならではのボランティアだと紹介している。賞味期限の近い食品が各所から寄付され、それを料理して配っているようだという。

話者はその場で、必要以上に持っていく人がいると感じ、経験上アフリカ系や中国系の人にそういうタイプが多いと発言した。「偏見じゃない」と繰り返しているが、これは話者個人の見方である。その後、ゴミ箱を見つめる様子から本当に困っているのかもしれないと考え直し、悪口を言うのはやめておこう、とも口にしている。

話者自身は観光客で困っていないし、名物料理を食べたいので断ったが、配っている人に「お前も困ってるんやろ」という感じで半ば強制的に渡されたという。中身は豆カレー、デーツらしきもの、ニンニクのような何か、揚げバナナだった。豆カレーは味付けはちょうどいいが、ご飯がおかゆよりべちゃべちゃだったそうだ。ボランティアの人とも少し話した。話者の英語理解が正しければ、全部持っていこうとする人や、食べ物を巡って喧嘩する人など毎日いろいろな人が来るが、自分たちの役割は困っている人に少しでも幸せを分け与えることだ、と語っていたという。話者はこれを、アメリカの良い部分と悪い部分を一度に両方見た体験だとまとめている。

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「安全すぎてつまらない」という感想

次の目的地へ歩く途中、話者は自分の旅のスタイルについて語る。海外旅行では欠点を見つけてけちをつけるが、その欠点も含めて愛するのが醍醐味だと考えている。ところがフィラデルフィア中心部はきれいな道、おしゃれな建物、おしゃれな人々ばかりで、安全で幸せそうだ。話者はこれを「悔しいけど面白くない」と表現している。

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レディング・ターミナル・マーケットとチーズステーキ

130年の歴史を持つレディング・ターミナル・マーケットは、一時期800店舗ほどを抱え、流通面でフィラデルフィアを支えた巨大市場だと紹介される。土曜の17時頃に訪れると、さまざまな人種の客で賑わっていた。駄菓子屋のようなキャンディ店、寿司店(アボカド巻き8貫13ドル、かっぱ巻き7ドル)、アフリカ風の服の店、惣菜屋などが並ぶ。

ここで名物のフィラデルフィア・チーズステーキ(16ドル)とドクターペッパー(3.5ドル)を買い、噴水とロバート・インディアナの作品「LOVE」があるラブパークで食べた。ラブパークは雰囲気がよく、マリファナの匂いもしないという。

チーズステーキに対する話者の評価は厳しい。ステーキというより細切れ肉、チーズ、玉ねぎ、ピーマン、パンの組み合わせで、「見たら分かる味」の芸術性のない料理だと言う。アメリカに来て2週間、毎回同じ感想しか出ないと嘆いたうえで、高校時代の思い出にたとえた。友人の母親に「今日は焼肉」と誘われたのに、出てきたのは全部ウインナーだった。その友人は原付をバイクと呼び、アルバイトを仕事と呼んでいた。薄切り肉を「ステーキ」と呼ぶのはそれと同じで、少し見栄を張っている、というのが話者の結論である。

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市庁舎、フリーメイソン寺院、フランクリン像

ラブパークの向かいには豪華な市庁舎があり、その向かいにはフリーメイソン寺院が建つ。周辺にはジョージ・ワシントンとベンジャミン・フランクリンの像がある。話者の紹介では、フランクリンは建国の父の一人で、政治家としてだけでなく科学者としても有名であり、避雷針や遠近両用メガネを開発した人物だ。真面目さ、社会貢献、探求心を併せ持ち、アメリカ人が尊敬する人物の一人で、自伝は今もロングセラーだという。

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ロッキー・ステップでの失望

夜8時過ぎ、話者はダウンタウンから1時間ほど歩いて「ロッキー・ステップ」へ向かう。道中、イヤホンをした女性が一人で歩いているのを見て、この辺りも治安がいいのだろうと推測している。途中にはロダンの「考える人」もあった。ただ、世界に21体あるらしく、どれが本物かも分からないので、あまり価値はないというのが話者の見方だ。

ロッキー・ステップは、映画で主人公が階段を駆け上がり、上でガッツポーズをする名場面の舞台である。話者はその場面を思い浮かべながら浸りたかった。しかし現地では余計なBGMと照明が加えられていて雰囲気が壊れていたと強く不満を述べ、翌日出直すことにした。帰りは48番のバスを使い、運賃2.5ドルをタッチ決済で払った。車内はきれいで快適だったという。

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翌日のパッツ・キング・オブ・ステーキ

翌日の昼2時45分、話者はロッキーの聖地巡りのリベンジに出る。1箇所目は「パッツ・キング・オブ・ステーキ」。映画序盤で借金取り立てをしていたロッキーが、ヤクザとよく打ち合わせをしていた店だと紹介される。中途半端な時間なのに客が多かった。

ここのチーズステーキは18ドル。前日のものより肉が1枚1枚大きく、ステーキ感はあるという。チーズは前日よりこだわりが感じられて濃厚でうまく、肉も食べ応えがある。ただ話者の総評は「ほとんど一緒」で、こちらの方が美味しいが、ロッキーの熱心なファン以外は食べなくていい、というものだった。アメリカでは食レポで言うことがなくて困る、という不満もここで改めて口にしている。

35:53

闇編へ

時刻は3時50分になり、計画性のなさから聖地巡りはここで時間切れになった。話者はこの後宿に戻り、ケンジントン地区へ向かうと告げる。動画が公開されているなら無事だったということだろうが、どちらにしても気をつけて行きたい、と述べてこの回は終わる。ケンジントンの様子は別の動画(闇編)に回されている。