「行く価値がない」と断じたブルガリア旅行記:ソフィア5日間の街歩き、食事、夜の調査

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概要

旅行系YouTuberの投稿者が、ギリシャから陸路でブルガリアに入り、首都ソフィアで5日間を過ごした記録である。投稿者は世界遺産、市場、スーパー、伝統料理、夜の繁華街を見て回る。最後には「行く価値がない」と厳しく評価するが、旅の途中では感動した場所や評価できる点にも触れている。

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陸路での入国と最初の印象

ギリシャからバスでブルガリアに入国した。投稿者によると、EU圏内の国境審査はかなり緩く、手続きはすぐに終わったという。審査後は国境の反対側にある免税店で待つよう指示された。バスの乗客の喫煙率が非常に高く、投稿者の見立てでは8割ほどが煙草を吸っていた。

ソフィアには朝7時ちょうど、予定どおりに着いた。ホテルまで歩いて向かう途中、ギリシャよりずっと肌寒く感じたという。半袖・半ズボンの女性は少ないと投稿者は見ている。人々の顔立ちもギリシャ人とは違い、もう少し目がくりっとした印象を受けたと話す。

宿は6人部屋のホステル「H2」だった。壁の装飾はおしゃれで、バスルームもまあまあ綺麗だった。気になったのはベッドがひどくぐらつくことくらいで、ほかは快適だったという。

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ネットで調べたブルガリアの基礎情報

投稿者は、ブルガリアについては琴欧洲とヨーグルトくらいしか知らないと認め、街歩きの前にネットで簡単に調べた内容を紹介している。

  • 通貨はEU加盟国でありながらユーロではなくレフ。1レフはおよそ70円
  • 言語はブルガリア語
  • 首都はソフィア
  • 人口は約695万人で、だいたい埼玉県くらい
  • 殺人事件の発生率は日本の約4倍、強盗は14倍

ホステルのスタッフはもともとギリシャに住んでいた人で、「ギリシャよりブルガリアのほうがずっと危ない」と言われたという。投稿者はこれを受けて、気をつけて過ごすつもりだと述べている。

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人のいない中心街と、飲める温泉

街を歩いて投稿者が最初に強く感じたのは、人の少なさだった。ギリシャについては「良くも悪くも落ち着きすぎ」と評したが、ブルガリアは「悪い意味で落ち着きすぎ」だと言う。中心街のはずの場所でも、日曜の15時ごろにほとんど人がいなかった。

食事はまずチキンのシャワルマを買った。エジプトとギリシャでもシャワルマを食べてきたので評価は厳しいつもりだったが、それでも普通においしかったという。

近くには飲める温泉が湧く場所があり、人々が24時間ペットボトルを持ち寄って汲んでいた。湯温は投稿者の感覚で40度ほどで、硫黄の匂いはなく、普通の白湯のようだったという。これだけ湧いているなら一帯を足湯にすればいいのに、とも感想を述べている。

ソフィアの見どころの一つとされるバニャ・バシ・モスクにも立ち寄ったが、感想は「綺麗だった」の一言だけだった。

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市場で見た食材と値段

「ウーマンズ・マーケット(女性市場)」という名前の市場は、あまり賑わっていなかった。投稿者はここで、ヨーロッパに来ると落ち着いて話のできる「まともな人」が多いと述べ、混沌としていたエジプトの屋台や市場と比べている。

市場では次のような値段を伝えている。

  • 豚の耳:1kgで約500円
  • 豚足:1kgで約140円
  • 薔薇:1本約350円。ブルガリアは薔薇の産地として有名だが、値段は日本と同程度

市場では名前の分からない料理も頼んだ。とてもおいしかったが、スプーンで食べるのかクレープのように手で食べるのか、最後まで分からなかったという。

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大衆食堂での食事

大衆食堂では、パン、ナスの炒め物、肉料理、ご飯を詰めた青唐辛子を頼み、合計609円だった。投稿者はかなりのボリュームだと話している。

料理ごとの評価ははっきり分かれた。肉は、USJのジュラシック・パークエリアで売っている骨付き肉のように少し硬く、「うまくはない」と評した。一方、ナスの炒め物は何の調味料か分からないものの、とにかくおいしかったという。パンは油が染み込んでいるだけで意味が分からないと首をかしげ、青唐辛子は中に米を入れただけで、それ以上のコメントはしようがないが普通においしい、とした。

翌朝はタラトールと豚料理を頼んだ。食事中には物乞いが近づいてきたが、投稿者は追い払ったと話している。タラトールは酸っぱいヨーグルトにキュウリなどを入れた冷製スープで、日本人は絶対に好きにならないだろうと評価した。豚肉と豆とトマトの料理も「全然うまくない」とし、「何がしたいのかよく分からない」料理はブルガリアあるあるだと述べている。

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スーパーの物価:ヨーグルトとビールの安さ

スーパーには特に変わった商品はなく、日本と同じようなものが並んでいたという。それでも物価は日本より安く、ギリシャと比べれば非常に安いと投稿者は評価する。キャベツは約100円、大きなスイカは約40円だった。輸入食品は高く、800円や500円ほどする商品もあった。

売り場の多くはヨーグルトが占めていた。350mlほどの商品が約70円で、ほかも100円前後のものが多かった。ヨーグルトはハンバーガーショップでも売られていて、投稿者は人気の高さをうかがわせると見ている。おつまみ売り場も充実していた。

最も驚いたのはビールの値段で、2リットルが約140円だった。

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交通機関とボヤナ教会

公共交通の1日乗り放題券は4レフ(約280円)で、バス、トラム、地下鉄に乗れる。乗車時は券を見せるだけでよかった。投稿者はソフィアのバスの設備を評価している。車両はどれも綺麗で、全席にUSBポートがあり、VisaやMastercardならクレジットカードでも支払えるようだった。この点は日本より進んでいて、日本も見習えばいいと述べている。

街中では、地元の若者が毎日無料で2時間ほど案内する「ソフィア・フリーツアー」の一団も見かけた。ただ、投稿者は自分は「陰キャ」なのでついていけないとして、一人で観光を続けた。

トラムで向かったのは世界遺産のボヤナ教会である。入口と外観を見た時点では、これが世界遺産には見えないほど小規模で地味だと感じたという。ところが、居合わせた男性に少し待てば中を見られると教えられて入ってみると、印象が大きく変わった。内部の壁画は13世紀のもので、当時の状態のまま残っていたという。外壁の色が部分によって違うのは、19世紀と13世紀の増築部分が混在しているためで、もとの建物は11世紀からこの地にあったと説明している。

館内は撮影禁止だったため映像はない。それでも投稿者は、ブルガリアに来ていちばん感動した場所だと語り、とても小さいが来る価値はあると勧めている。

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地下鉄と遺跡、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂

地下鉄の車両は阪急電車のような雰囲気で、特に綺麗だったという。マスクをしている人は半々ほどで、車内は意外と混んでいた。

ギリシャと同じく、ソフィアでも地下鉄の駅の中に遺跡がある。地下鉄工事の際に見つかったものだという。11世紀に建てられたとされる聖ペトカ教会は、中のほとんどが土産物コーナーで、展示物もおそらくレプリカだとして「来る価値はない」と評した。セルディカの遺跡群については、すごいことはなんとなく分かるが、自分のような人間にはレベルが高すぎて何が何だか分からないと述べている。そのうえで、ここがソフィアの見どころベスト3に入ると言われれば、どれだけ見るものがない街か分かるだろう、と皮肉っている。

ソフィアで最も有名な観光地、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂は、日本にはないタイプの美しさで、ドームの金色の部分が光り、荘厳だったと評価している。内部の撮影には30レフかかり、ひどく高いと述べている。投稿者は、ネット上の評判では他に見る価値のある場所は少なく、ソフィア観光は2〜3時間で終わるとされている、と紹介している。

3〜4時間歩き回り、地元の人に最も栄えている場所を尋ねたが、そこにも何もなかったという。それでも、ヨーロッパの端くれだけあって街並みはとても綺麗だと認めている。

17:42

夜のヴィトシャ通りの「実態調査」

投稿者がブルガリアを訪れたのは、Twitterで受け取ったリプライがきっかけだったという。ソフィア中心街のヴィトシャ通りは飲み屋や風俗店、路上で客を引く売春婦が集まる街なので、その実態を調べてほしいという依頼だった。

夜9時の大通りには人も子どもも多く歩いていて、治安の心配はなかった。目についたのはストリップクラブが1軒あるくらいだったという。途中、「アウト・オブ・チャイナ」という名前の料理を頼んだ。中身は焼きうどんで、名前の意味は分からないが普通にとてもおいしかったと話している。

大通りから外れると人通りはなくなったが、路地にも怪しい場所は特になかった。深夜0時、1時、1時半と、ネットで客引きが多いとされる場所を回ったが、一人も見当たらなかった。地元の人にも、しばらく見ていないと言われたという。投稿者は、コロナの影響でいなくなったのかもしれないし、治安が良くなって女性でも安心できる街になったのかもしれないと推測している。ただし、近所に住む「自称世界一スケベ」な若者からは、路上にはいないが、ネットでコールガールを呼べばすぐ来ると聞いたという。投稿者自身は呼ばずにホテルへ戻った。

21:16

ヨーグルトの食べ比べ

日本を出て1か月が経ったことから、投稿者は自分へのご褒美に良いホテルを取った。2泊3日で9000円だったという。部屋では、乳脂肪分4.5%と3.6%のヨーグルトを食べ比べた。4.5%は柔らかくてとてもおいしく、3.6%は少し固めでやや酸っぱい。食べやすいのは4.5%のほうだと評価した。ただ、ヨーグルトを食べるのは15年ぶりほどなので、日本のヨーグルトとの違いは分からないと認めている。

ビールも飲み比べたが、普段から発泡酒と生ビールの区別もつかないため違いは分からず、それなら1リットル約120円のほうがお得だと結論づけた。チーズは塩辛かったという。投稿者は、自分は「うまい・まずい・普通」でしか味を表現できないので、YouTuberには向いていない、と自嘲している。

23:24

伝統料理への総評

3日目は何もせず、ビールを飲んでゆっくり過ごすと決めた。ローカル食堂では、牛の何かが入っていると思われる伝統的なスープ(シュケンベ・チョルバ)、伝統野菜の料理、コロッケのようなもの2つを頼み、8.9レフだった。コロッケは質の悪い冷凍食品のようでまあまあの味、ギリシャでも食べたヨーグルト風の味もしたという。スープはモツ鍋のようでとてもおいしく、ラーメンを入れたら最高だろうと評価している。

街ではオレンジ色のベストを着た清掃員が毎日掃除していて、ゴミはまったく落ちておらず綺麗な街だと述べている。また、アニメのドロンジョのような眼鏡をかけた人をときどき見かけたという。

最後の夕食は少し良さそうな店でとった。ガーリック、トマト、卵などを使い、パンと一緒に食べる料理は、すべての素材の良さを打ち消し合っていて、わざわざ食べる価値はないと評した。メインのチキンのカヴァルマは、ナス、玉ねぎ、チキン、唐辛子の組み合わせで、まずいはずがない味だったという。2.8レフの飲むヨーグルトは、脱脂粉乳はこういう味なのだろうと想像させる味で、食事との相性は分からないと話している。

数日食べた末の総評は、ブルガリア料理は大したことがなく、イタリア料理の劣化版のようだというものだった。ソフィアの飲食店もほとんどがピザやスパゲッティの店で、国内でもブルガリア料理はあまり人気がないのかもしれない、と投稿者は推測している。

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お土産探し

投稿者によると、ブルガリアにはこれといったお土産がなく、名産の薔薇を使った品を買うしかないという。可愛いコップもあり、茶碗蒸しを作ったらよさそうだと話している。大きなテーブルクロスは3万円ほどだった。

土産物店より露店のほうが良い品があり、1936年製の年季の入った南京錠や1940年の時計など、格好いい骨董品も並んでいた。ただし値段は非常に高く、普通に1万円を超えるという。いくつか買ったものの、魅力的なお土産はなく、物価の面でもインパクトの面でもエジプトが強すぎた、もっとエジプトで買っておけばよかった、と振り返っている。

空港へは片道1.6レフのバスで向かい、次はイタリアのシチリア島へ発つ。

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結論:「行く価値がない」

締めくくりで投稿者は、首都ソフィアに5日間いただけなので評価しづらい部分はあると前置きしたうえで、率直な感想を述べている。行く価値はない。食事はまずく、人柄も良くなく、ロマンも魅力もない。勧められる度合いはゼロで、時代に取り残された国という印象だという。行った国の数を自慢したい人だけが行けばいい、と結んでいる。

旅の途中では、ボヤナ教会の壁画に感動し、交通機関の設備や街の清潔さ、物価の安さを評価する場面もあった。それでも最終的な評価は全体として否定的なものだった。