2026年に転職を勧める業界ランキング:SaaS、コンサル、人材紹介、番外編のM&A

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概要

転職系YouTubeチャンネル「サラタメ」の話者が、2026年に転職するなら勧めたい業界を順位付けして紹介する動画である。話者が選んだのは「激アツ業界」、つまり景気が良く、業界未経験者にも転職のチャンスがある業界だ。話者は、ビジネスパーソンとしての成長や年収は個人の努力よりも「伸びている業界にいるか、努力が報われる会社にいるか」という環境で大きく左右されると考えている。20代から30代の若手ほど、業界選びでキャリアが変わるというのが動画の前提になっている。

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順位は第3位がSaaS業界、第2位がコンサル業界、第1位が人材紹介業界である。番外編として、年収を最優先する人向けにM&A業界を挙げ、最後に技術職の転職市場にも触れている。なお、タイトルでは企業名を教えるとうたっているが、動画本編では具体的なおすすめ企業名は挙げていない。企業名は話者のLINE登録者向けの限定動画で解説する形になっている。

ランキングの基準:業界の勢いと採用の間口

話者は順位を決めるうえで、業界の成長性や待遇だけでなく、未経験者がどれだけ内定を取りやすいかを重視している。第3位のSaaS業界について、話者は「1位にしてもいいぐらい」と評価する。それでも3位にしたのは、SaaS業界は法人営業の経験者でないと内定が難しいのに対し、2位と1位の業界は採用対象がずっと広いからだという。話者によれば、2位のコンサルは営業経験者に限らずほぼ全職種が対象で、1位の人材紹介は「ほぼ全人類採用する気なんじゃないか」と思うほど間口が広い。SaaS業界は業界自体が劣るから3位なのではなく、他の2業界との比較で相対的に順位が下がった、という位置づけである。

第3位 SaaS業界:まだ普及途上で、AIとの相性も良い

SaaS業界として話者が例に挙げるのは、ラクスやSmartHRのように、クラウドで使えるITサービスをサブスクリプション課金で提供する企業群だ。話者の評価は、成長性、待遇、働きやすさ、内定の取りやすさがどれも高水準でバランスが良い、というものである。

成長性の根拠として、話者はまずIDC Japanの市場予測を示し、これまで順調に伸びてきた市場が2026年、27年、28年と引き続き伸びる見通しだと説明する。伸びる理由の一つ目は、SaaSがまだ普及しきっていないことだ。この10年でSaaSは急速に広まったが、スマートキャンプ社の調査では利用している会社は全体の31.3%にとどまる。話者は、残りの約7割の会社がまだ使っていないのだから開拓の余地は大きいと見ている。

二つ目の理由はAIである。SNSなどでは「AIの進化でSaaS業界は死ぬ」という発信も見かけるが、話者はこれを実態と違うと否定する。話者の考えでは、AI時代に強いのはデータと資金を持つ会社だ。AIに学習させる大規模なデータがあり、それをシステムやサービスにするための投資体力がある会社が勝つ。その点、SaaS企業は顧客名簿、サービスの利用履歴、クライアントからのヒアリング内容といった大量のデータを持っている。これをAIに組み込めば、分析、予測、自動化といったAIの得意分野を生かしたサービスを作れる。開発には相応の資金が必要だが、SaaS企業はサブスクモデルで安定して稼いでいる。話者はこの2点から、SaaS業界はAI時代にさらに業績を伸ばすと断言している。

SaaS業界の注意点:弱い企業は淘汰される

ただし話者は「残酷な注意点」として、規模の小さい弱いSaaS企業はどんどん潰れると付け加える。データと資金を大量に持つ会社が強いということは、逆にそれがない会社はAIに取って代わられるということだ。小規模なSaaS的サービスなら、AIを使えば個人でも、エンジニアでなくても作れる時代に確実になる、と話者は予測する。そのため話者は、これからのSaaS業界では新興ベンチャーにチャンスはなく、弱肉強食の時代に入ると見ている。

だからこそ、SaaS業界へ転職するなら企業選びが非常に重要になる、というのが話者の結論である。弱肉強食の時代にも伸び続け、働きやすく、現在積極採用中で入りやすい企業については、LINE限定動画で具体的に解説するとしている。

第2位 コンサル業界:学歴の壁が下がり、採用が拡大

第2位はコンサル業界で、前年の同様の動画では3位だった。話者によれば勢いはさらに加速しており、今ではSaaS業界より採用の間口が広くなっているという説すらあるため、順位を上げたという。

話者は1年前との違いを具体的に語っている。去年の今頃も積極採用ではあったが、「アクセル全開」というほどではなく、学歴のチェックが厳しかった。話者の印象では、大卒でもGMARCHや関関同立以上でないと応募書類が通りにくかった。それが今では4年制大学卒であれば可能性があり、企画、財務、IT、コーポレートなど、どこかの領域で業務経験があれば内定のチャンスがあるという。多くの人が憧れる大手コンサル企業も大規模な採用をしており、年間500名規模の採用をしているという情報を取材で得たと話者は述べる。

積極採用の裏付けとして、話者はdodaの転職求人倍率レポートを示す。コンサル業界の求人倍率は7.79で、話者は「断トツに高い」と表現する。ただ、同じレポートの中にはこれより高い業界がひとつあり、それが第1位として紹介する業界だと予告している。

コンサル需要が伸びる理由:課題の増加と「責任の分散」

採用が増えている理由は、シンプルに業績が好調だからだと話者は説明する。IDC Japanのリサーチでは、コンサル市場は2026年以降も27年、28年、29年と伸び続けると予想されている。話者によれば、今のビジネスは複雑になっていて、コンサルなしでは成り立たない。例として挙げるのは、多くの会社でまだ実装しきれていないDX、脱炭素への対応、アメリカや中国のような大国の影響をどう乗りこなすかという地政学リスク、組織再編、生産拠点の見直しなどだ。社内の人材だけでは対応しきれない案件が年々増え、コンサルのニーズは弱まらないという。

「AIが普及すればコンサルは不要になる」という意見についても、話者ははっきり否定する。実態としてはAIの登場でコンサルの仕事は増えている、というのが話者の見方だ。その理由として話者は、クライアント企業がコンサルに依存し始めていることを挙げる。話者自身は、この状況を個人的には良くないと思っているとも述べている。

話者によれば、この問題は能力の話ではない。日系大手企業の現場にも、AIを深く理解している優秀な社員は少なからずいる。問題は責任だという。AI活用に関する判断は大きな経営判断に直結するため、現場に近い数名の優秀な社員の意見だけでは決められない。失敗したときに誰がどう責任を取るのか説明できない。そこで企業はコンサルに頼り、「依頼したコンサルがこう言っていた」「大手コンサルに調べてもらったデータによると」という形で物事を進める。話者は、コンサルが責任を分散させる機能として便利に使われていると分析する。そのうえで、良いか悪いかは別として、AIも結局はコンサル業界の商売のネタになっていると述べ、コンサル業界を「全てのトレンドを餌に拡大していくモンスター」と表現している。

コンサル業界の魅力と注意点

市場拡大に伴って採用の間口が広がっていることに加え、話者はコンサル業界の年収の高さを強調する。話者によれば、35歳時点で年収1000万円程度に到達できるレベルだという。さらに論理的思考、プロジェクトマネジメント力、資料作成スキルなど、総合的なビジネススキルも大きく伸びる。話者はこの点も含めて、転職に強く勧められる業界だとしている。

一方で、話者が大きな注意点として挙げるのは企業選びの難しさである。コンサル業界の企業はまず戦略系、総合系、独立系の3つに分かれる。さらに独立系の中にも業界特化型と機能特化型があり、主な企業を挙げるだけでも膨大な数になる。話者は、業界未経験者が適切な企業を選ぶのは「ほぼほぼ不可能」だとし、「コンサル迷宮」と表現する。戦略系、総合系、独立系をバランスよく取り上げた企業解説は、LINE限定動画で提供するとしている。

第1位 人材紹介業界:条件は若さ・転職回数・コミュニケーション能力

第1位は人材紹介業界、つまり転職エージェントの業界である。先ほどのdodaの転職求人倍率レポートで、人材紹介業界はコンサル業界の7.79を上回る7.90だった。

話者は、今ならキャリアに多少のばらつきがある人でも内定を取れる可能性が高いと言う。条件として挙げるのは次の3つである。

  • 20代から30代前半という若さ
  • 転職回数が1回以内、多くても2回以内
  • 一定のコミュニケーション能力

話者によれば、この3つがそろえば内定のチャンスがある。例として、大卒ではない高卒の人や、小学校の先生をしていてビジネス経験の観点ではゼロという人でも内定を取っており、実績があると話者は述べる。

人材紹介業界が好調な理由:年収アップ転職の増加

ここまで間口が広い理由として、話者は転職市場の盛り上がりを挙げる。日経新聞の記事では、転職で賃金が上がった人の割合が過去最高と報じられている。話者は、これは人材紹介業界にとって非常に好都合だと説明する。人材紹介は手数料ビジネスで、転職希望者が内定を得たときの決定年収の約3割が報酬になるモデルだからだ。年収アップで転職する人が増えれば、1件あたりの単価が上がる。話者は、単価が過去最高に上がっていて業界は絶好調だと述べている。

話者がもう一つ魅力として挙げるのは、おすすめ企業のバリエーションが多いことだ。間口が広く内定を取りやすい企業もあれば、未経験で入社して2〜3年で年収1000万円を狙える高年収型の企業もある。それとは全く違う、ワークライフバランスに特化した働きやすい企業もある。人材紹介業界と一口に言っても、社風や得意とする領域によって会社の特徴がかなり違う。話者は、選べる幅が広いことも面白い点だとし、自分に合う企業を選ぶよう勧めている。高年収型、成長重視型、ワークライフバランス型といった企業の具体的な紹介は、これもLINE限定動画で扱うとしている。

3業界の振り返り:誰に向いているか

話者はランキングを、誰に向いているかという観点で整理し直している。第3位のSaaS業界は、特に法人営業の経験者に勧める。第2位のコンサル業界は、高学歴や大手企業出身といった華やかな経歴が求められがちだが、今はその傾向がやや緩和されていて、企画、財務、IT、コーポレートなど幅広い職種の人に勧める。第1位の人材紹介業界は採用の間口が非常に広いので、ビジネス経験、実績、学歴に自信がなくても「今からキャリアを逆転したい」という20代・30代の若手に勧めている。

番外編 M&A業界:年収2000万円クラスを狙う人向け

ランキングからは外したものの、話者は番外編としてM&A業界を挙げる。対象は、ワークライフバランスはどうでもよく、仕事が非常にハードでも構わないから年収2000万円クラスを狙いたいという、覚悟の決まった人だ。

根拠として話者は日経新聞の記事を示す。日本企業のM&A件数は2024年度に過去最多となり、2025年上半期も過去最大、バブル以来と表されるほど盛り上がっているという。上場している大手企業から勢いのある新興M&A企業まで、積極的に採用しているというのが話者の説明である。話者は、自分のチャンネルの視聴者にはこのタイプはそれほど多くないとしつつ、年収2000万円を狙う人にはこの業界が一番合っていると述べている。

補足:技術職は経験者なら転職のチャンス

動画の最後に、話者は技術職について補足している。話者の話は営業職を中心とした文系総合職向けになりがちだが、技術職も今は転職のチャンスが大きいという。日経新聞の記事でも、転職による賃金増の割合が過去最高となるなかで、技術職の伸びが大きいと報じられている。話者が示したグラフでも、ITエンジニアや、機械・電気・化学エンジニアといったメーカーの技術職が、年収アップの転職を実現しているとされる。

ただし話者は、これは経験者に限った話だとはっきり断っている。技術職は専門職なので、未経験でポテンシャル採用を期待する人は難しい。知識や経験のある即戦力の人に限れば、年収を大きく上げる転職ができるチャンスがある、というのが話者の結論である。