建設業界の事務職から未経験でベイカレントへ 20社近く受けて唯一の内定を得た27歳の転職体験

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概要

この動画は、転職をテーマにするYouTubeチャンネルの運営者(以下、聞き手)が、大手建設会社から未経験でベイカレント・コンサルティングに転職したBさんに話を聞くインタビューである。何が不満で転職を決め、転職して何が良く、何が微妙だったのか。そして、序盤は落ち続けたのに最終的に内定を取れた理由は何だったのか。Bさんは今回の転職を「100点」と評価している。

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Bさんの経歴と転職前の状況

聞き手の紹介によると、Bさんは27歳、GMARCHクラスの大学を卒業し、新卒から大手建設会社で事務職として働いていた。仕事の中心は書類作成で、建設現場で必要な見積書、請求書、契約書などを日々作っていた。仕事内容そのものがつらいわけではなかったが、やりがいは薄く、社外で通用するスキルが身についている実感もなかった。さらに全国転勤があり、結婚したばかりなのに妻と一緒に暮らせない状況が続いた。このままでは5年後、10年後に後悔すると考え、転職を決めたという。

転職理由1:クライアントと直接向き合う仕事がしたかった

Bさんは転職理由を大きく2つ挙げた。1つ目は、クライアントともっと密に接して仕事をしたいという思いである。

建設会社の事務系社員は、バックオフィス業務か、現場に常駐しながら現場の管理業務を担う「現場事務」に就くのが基本だという。この立場では、客と接する場面は見積書や請求書を出すときなどに限られる。Bさんの見方では、客に価値を届けるのは建物を建てたりトンネルを掘ったりする建築・土木の社員であり、事務職はそこに直接関われない。自分で客と接しながら価値を出せる仕事のほうが、高いモチベーションで働けると考えたという。

転職理由2:家族と一緒に暮らしたかった

2つ目の理由は家族と過ごす時間である。Bさんは社会人になってから結婚した。夫婦とも同じ地域の出身だったが、結婚の半年後ほどでBさんは東北の支店に異動になった。妻も働いていたため、最初は単身赴任で離れて暮らした。妻の勤め先も大手企業で、家族の転勤を理由に異動させてもらい、一時は一緒に住めた。しかしその半年後、今度はBさんが別の地域へ異動となった。東北にいた間は離れて暮らすことが多く、土日だけ妻のもとに帰る生活だったという。

現場のある場所へ異動するのは建設業界の常である。そのためBさんは、昇進したり年を重ねたりしても家族が離れて暮らすリスクは残ると考え、それは厳しいと判断した。

前職の給与・働き方・成長実感

聞き手は、ほかに不満がなかったかも尋ねた。給与について、Bさんは不満はなかったと答えた。総合商社などと比べれば見劣りするものの、基本的には高かったという。聞き手が「年収700万円ぐらい」と水を向けると、Bさんは「もうちょいもらってました」と答えている。

一方、ワークライフバランスはそれほど良くなかった。残業は普通にあり、忙しい月は45時間を超えて60時間ほどになったという。

成長実感については「正直なかった」とBさんは話す。大手建設会社ではシステムがかなり内製化されており、蓄積されるのはその会社の中で役立つ知識ばかりだった。一歩外に出たら通用しないのではないかという危機感を、転職を考える前からずっと持っていたという。

転職して良かったこと:感謝される仕事と家族との生活

ベイカレントに入社したBさんは現在、大手企業向けのコンサルティングに従事している。客先のオフィスに常駐して働いているため、クライアントと密にコミュニケーションが取れているという。クライアントは忙しく、やりたいことがあっても手が回っていない部分が多い。そこを一緒に進めることで「ありがとう」と言われる機会が多く、前職と比べてかなりやりがいがあるとBさんは話す。

聞き手は、コンサルは羨ましがられる一方で、客先に常駐しても実際には役に立っていないのではないかと疎まれることもある、と指摘した。これに対しBさんは、コンサルの存在価値はあると考えつつ、どう受け止められるかはクライアント次第だと答えた。社風によっては、排斥とまではいかなくても外部の人間を歓迎しない雰囲気の現場もあり、人間関係が厳しい案件もあるだろうという。Bさんが今担当している大手企業はかなり歓迎してくれており、やりやすく、高いモチベーションで働けているという。

家族と過ごす時間については、ベイカレントの勤務地は基本的に東京周辺であり、この目標は達成できたとBさんは答えた。帰れば妻がいる環境はやはりいい、と話している。残業時間は時期によって異なり、終電近くまで働くこともあるが、普段の業務量はそれほど多くないため、前職よりは早く帰れているという。

成長実感とパワーポイント未経験からの研修

成長実感についてBさんは、純粋にPowerPointやExcelのスキル、特にドキュメンテーション能力がついたと話す。前職ではPowerPointを一度も触ったことがないほどだったという。

入社直後のキャッチアップは大変だった。中途入社のBさんが入ったときの研修は2週間で、Bさんの認識では今は1カ月ほどに延びているはずだという。この研修がかなりつらかった。ほぼ毎日PowerPointやExcelの試験があり、点数と順位が表示され、順位によって席が決まるなど、競争させられる環境だったという。それでもBさんは、研修としてはかなり優れていると評価している。

年収は800万円から850万円へ

年収について、Bさんは前職の800万円から850万円になったと明かした。聞き手が、前職の年収が高かったからそれだけもらえているのかと尋ねると、Bさんはそれも影響していると思うと答えた。前職の年収からあまり差がつかないように決まった、という認識である。

人間関係は「当たり外れ」がある

ベイカレントには厳しい人や嫌な人がいそうだというイメージについて、Bさんは「雰囲気は悪くない」というのが率直な感想だと答えた。ただ、前職の人間関係はとても良かったので、人間関係だけで比べれば前職のほうが良かったとも述べている。

ベイカレントは社員約6000人が「ワンプール制」を採っているため、案件に入るまで誰と一緒に働くかわからないのが基本だという。そのため当たり外れはあるとBさんは見ている。クライアントにも当たり外れがあるため、同僚もクライアントも外れだとかなりしんどいだろうという。ただ、社内に変な人はそれほどいないのではないか、とも話している。

微妙だった点:営業時代の厳しさと出社前提の働き方

悪かった点としてBさんが最初に挙げたのは、現在のコンサルティング業務の前に担当していた営業の仕事である。ベイカレントで企業向け営業を担っていた時期は、ワークライフバランスがより厳しく、数字を取ってくることを強く求められる世界で、きつかったという。聞き手が、ワークライフバランスも「ガチャ」なのかと聞くと、Bさんはそうだと認め、案件や担当部署によると答えた。

もう1つは出社を基本とする働き方で、柔軟性がないという点である。前職も同じだったので前職と比べての不満ではないが、コンサル業界にはリモートワーク中心の会社もあるため、リモートメインを望む人にはベイカレントは勧められないとBさんは話す。家族の介護や子どもの事情があれば週2回ほど在宅勤務できるが、基本は出社であり、コンサル業界としては珍しいのではないかという見方を示した。

転職全体の評価は100点

良かった点と悪かった点をすべて踏まえた総合評価を聞かれ、Bさんは「100点」と答えた。聞き手は、Bさんが抱えていた課題はすべて解消できていると指摘した。Bさんも、仕事なのでつらいことはあるが、それは前職でも同じであり、転職して良かったと話している。

20社近く受けて内定はベイカレントだけ

建設業界からコンサル業界への転職は、周囲に事例も少ない難しいものだったと聞き手は見ている。成功のポイントを聞かれたBさんは、まず「諦めずにやっていくこと」を挙げた。かなりの数に落ちたといい、20社ほど受けて最後まで内定をもらえたのはベイカレントだけだった。なお、動画冒頭の聞き手の紹介では「最初10社ぐらいはことごとく落ちた」と説明されている。

序盤はうまくいかず、終盤にうまくいくようになった理由について、Bさんは2点を挙げた。1つは、面接を重ねるうちに面接そのものが多少うまくなったこと。もう1つは、コンサル業界に行きたい理由が面接を通じてブラッシュアップされたことである。

転職エージェントの活用

Bさんは、聞き手のYouTube動画と、聞き手のLINE経由で紹介された転職エージェントにかなり助けられたとも話した。エージェントとは週に1回ほど面接練習をしており、そのフィードバックが的確だったという。企業情報も的確に教えてもらえた。コンサル業界は外からは分かりにくく、企業ごとに何をアピールすべきか、志望理由をどう答えるべきかまでは自分で考える必要がある。それでも企業ごとの重視ポイントを聞ければ志望理由に盛り込めるため、そうした情報の精度が高かったとBさんは評価している。

聞き手のまとめ:未経験者にとってのベイカレント

インタビューの後、聞き手は自身の見解を述べた。ベイカレントはコンサルなので決して楽ではないが、未経験からコンサル業界を目指す人にとっては、業界の中で今いちばん良い選択肢だと考えているという。聞き手はその理由として、平均年収が1349万円と高いこと、それでいて内定が取りやすく、Bさんのように GMARCH以上の学歴と一定規模の大手企業での経歴があればかなり取りやすいこと、入社後の研修がしっかりしていることを挙げた。

Bさんの話からは、クライアントと直接向き合う仕事、家族と暮らせる勤務地、社外でも通用するスキルという転職前の課題が解消された一方で、案件や部署によってワークライフバランスや人間関係に当たり外れがあること、出社前提で働き方の柔軟性が低いことも語られた。