見た目はほぼ普通の眼鏡のスマートグラス「RayNeo iO」を使って分解する
イチケン / ICHIKEN多くのスマートグラスは外見がゴツく、かけていれば一目でそれと分かる。RayNeoから発売された「RayNeo iO Smart Glasses」は、スマートグラスでありながら見た目がかなりすっきりしている。電子工作系YouTuberのイチケンは、なぜこの外見が実現できているのかを、実際に使ったうえで分解して確かめている。
外観と操作:細いフレームと物理ノブ
フレームはスマートグラスとしては細い部類で、イチケンが普段かけている眼鏡と並べても大きな差はない。耳にかける部分にはバッテリーなどが入っているため、そこだけは太くなっている。それ以外はほぼ普通の眼鏡と同じだという。
操作はタッチ式ではなく物理ノブで行う。ノブは回転する押しボタンで、押し込みにはクリック感があり、回転方向はクリック感なしでするすると回る。タッチ式は判定がうまくいかず思い通りに操作できないことがあるため、イチケンは物理ノブを好意的に評価している。一方で、指輪型のコントローラーで操作するスマートグラスもあるので、iOにもそうしたデバイスを出してほしいと要望も述べている。
スマートグラスによく付いているカメラとスピーカーは、iOには搭載されていない。イチケンは、これらを省いたからこそここまで見た目をすっきりさせられたのだろうと見ている。
表示領域は小さめ
ARの表示領域はそれほど大きくない。レンズを見ると、映るのは一部の範囲に限られている。イチケンはこれを長所と短所の両面で捉えている。AR表示が視界の邪魔にならない一方で、表示できる情報量は少なくなりがちだ。表示領域をもっと広く用意し、設定で調整できるようにしてほしいというのがイチケンの意見である。
ノブを回すと表示が切り替わる。本体のボタンから実行できるのは、音声メモ、ライブ字幕、ライブヒント、タスク、テレプロンプター、ライフログ、フォーカスである。各機能の細かい設定はスマホ側のアプリで行う。
ダッシュボードとGoogleカレンダー連携
ダッシュボードにはToDoリスト、カレンダー、メールが表示される。カレンダーはGoogleカレンダー、メールはGmailと同期できた。ただしGmailはメールの冒頭部分が表示されるだけで、本文を読んだり返信したりはできない。そのためイチケンは、現時点ではGmail連携を使うメリットはないと評価している。
Googleカレンダー連携は有用だという。予定をその場のAR表示で確認できるうえ、音声で予定を追加できる。実演では「Hey RayNeo」と呼びかけ、翌日12時からのランチミーティングと13時からの企画会議を登録するよう指示した。予定はグラス上に追加され、Googleカレンダー側にも反映されていた。カレンダーに入れた予定をグラスから削除することはできない。イチケンはこれを安全側に倒した設計だと説明している。
使いにくい点もある。Googleカレンダー側で削除した予定がグラス側に反映されるまで非常に時間がかかる。イチケンの環境では、数十分から数時間経たないと反映されなかった。
音声メモとライフログ
音声メモはどのスマートグラスにもある機能だとして、紹介は簡単にとどめている。録音した内容を文字起こしし、要約やマインドマップを生成できる。マインドマップは編集も可能だ。
音声メモに似た機能としてライフログがある。会話や音声を検知すると自動で録音を始め、内容をメモする。基本的には1日中動作し続け、夜10時にその日のまとめを作成する。1日の振り返りに使う機能である。ただし試した日は会話が少なく、まとめはかなり意味の通らない内容になった。イチケンは、もう少し情報量がないと機能しないようだと述べている。途中で見ていた動画の音声も、まとめの材料として使われていたようだという。
スマホ通知の表示
スマホに届いた通知をAR上に表示することもできる。実演では、監視カメラからの通知、SwitchBotの通知、LINEの通知が表示された。イチケンはこれを良い機能だと評価している。
ライブ字幕と翻訳
ライブ字幕は、相手が話した内容をAR側に文字で表示する機能である。実演では、イチケン自身の過去の動画(日置電機の高級デジタルマルチメーターDT4282と、Amazonで買った安価なテスターを比べる回)を再生し、日本語音声を日本語で表示した。英語の動画を英語で表示する例も示している。
翻訳機能もあり、日本語の動画を英語に、英語の動画を日本語に訳して表示できた。話す速度が遅ければ問題はないが、速くなると翻訳が追いつかなくなる。イチケンによれば、翻訳はグラス上では行われていない。音声データをBluetoothでいったんスマホに送り、そこで翻訳した結果をディスプレイに表示する仕組みのためだという。多少のもっさり感はあるものの、取りこぼさずにすべて翻訳してくれる点は評価している。
テレプロンプターとして動画撮影に使用
テレプロンプター機能もある。実はこの動画自体も、台本をテレプロンプターに読み込ませて撮影していた。普段の動画と比べて目線がやや泳いでいるので、気づいた視聴者もいるかもしれないとイチケンは話している。読み上げに合わせて自動でスクロールする点も良いという。イチケンは屋外で撮る動画でも台本を用意するため、この機能はかなり重宝しそうだとしている。
掛け心地、重さ、度入りレンズ
度入りレンズは追加費用がかかり、購入時に度数を入力する方式である。後付けのレンズではなく、レンズ自体が度入りのものになる。イチケンは撮影時にレンズを選べなかったため、コンタクトレンズを使って試した。
重さは実測で33.6g、耳にかける部分のシリコンカバーを付けると37.2gだった。スマートグラスとしては軽く、重さはほとんど気にならないという。シリコンカバーは付けなくてもよいと感じたそうだ。締め付けも気にならず、長時間かけていられる。下を向いても落ちないのは軽いからだと説明している。
締め付けの調整については、つるが金属製なので少し曲げて調整できる。ただしイチケンは、これはRayNeo公式としては非推奨のやり方かもしれないので真似しないほうがよいと断っている。レビューなので、視聴者がやらないことをあえて入れたという。
視界については、目からレンズまでの距離が近いため、フレームが視界に入り込むことはなく、視野が狭くなることもない。普通の眼鏡とほぼ同じだという。
バッテリー持ちと充電速度
イチケンはバッテリー持ちを「かなり良い」と評価しており、普通に1日持つという。その理由として、iOは基本的に入出力のためのデバイスで、本体上で重い処理をしていないことが大きいと説明している。
充電速度も測っている。10分間の充電で残量が9%から41%に、合計20分では9%から67%まで回復した。バッテリーが切れても、充電しながら使うこともできる。見た目がおかしいことを除けば許容範囲だという。充電用の眼鏡ケースも用意されている。
スマホとネット接続への依存
iOは音声の入力とディスプレイへの出力を担うデバイスなので、スマホにつながっていないと使えない。スマホのネット接続もほぼ必須である。音声メモやテレプロンプターはネット接続なしでも動く。一方、文字起こしや翻訳が必要な機能はネット接続が必要になる。イチケンは、文字起こしを眼鏡でもスマホでも行っていないからだろうと推測している。
そのうえでイチケンは、全体としては普通に常用できるレベルのスマートグラスになってきていると評価している。必要なときだけかけるような使い方をしなくてもよさそうだという。
OSと自作アプリ、サブスク、データの扱い
他のスマートグラスではAndroid OSが動いていて、自作アプリを入れて動かせることがよくある。iOのOSは、説明書ではRTOS、アプリ上では「StrixOS」と表記されていた。動画制作時点ではSDKなどの情報が出ておらず、アプリを自作できるかは分からない。イチケンは使った感触から、作るとすればスマホ側で動くアプリになるのではないかと予想している。自作できると分かればコメント欄で追記するとしている。
料金面では、基本機能はサブスクなしで使える。月額サブスクに加入すると、選べるAIモデルが増える。今回のレビューはすべて無料プランで行っており、動画で紹介した機能は本体代金だけで使えるという。
録音データの扱いについては利用規約を確認した。イチケンは、音を扱うスマートグラスとしては標準的なデータの使われ方だと見ている。気になる人は確認したうえで検討してほしいとしている。
分解:素材とヒンジ周り
フレーム部分はすべて金属製で、バッテリーケース部分だけがプラスチック製である。イチケンは眼鏡としての質感をかなり良いと評価している。部材同士のつなぎ目には防水のためにシリコン系の接着剤が使われている。本体はIP54の防塵防滴性能を持つ。
ヒンジ部分のカバーはプラスチック製で、外すと非常に高密度な設計が現れる。防水用の隔壁もあり、水滴が奥に入らないようになっている。ここにはMEMSマイクがあり、外したカバーにもマイク用の穴が開いている。マイクの下にある半透明の穴の奥には照度センサーが入っている。この穴を塞ぐとARディスプレイの明るさが抑えられ、明るくすると輝度が最大になる様子が実演された。
反対側のヒンジもさらに分解している。基本的にはフレキシブルプリント基板で構成されており、MEMSマイク、コネクタ類、マイクロLEDとそのドライバーが載っている。操作ボタンがある側には照度センサーも付いている。ユニットは動作する状態のまま分解できたので、マイクロLEDの光を直接映してみた。かなり明るく、直進性も強いようだという。
バッテリーと基板
これらのユニットへの電源は、耳の後ろに来るつるの先端部分から供給される。左右どちらにも同じバッテリーが入っており、容量は1個120mAh、合計240mAhである。つるも分解でき、薄いチタン板が貼り付けられている。内部ではフレキシブル基板がヒンジまで配線を伸ばしている。
バッテリーは四角形で、その裏にはさらに回路がある。片側にはMEMSマイクが実装されており、マイク系の回路ではないかとイチケンは見ている。反対側のバッテリーの下には比較的大きなICが両面に1つずつ載っており、「GigaDevice」の刻印があった。イチケンは、グラス全体を制御するICと通信系のICがこの基板に載っているのではないかと推測している。バッテリーケースはアンテナを兼ねていて、内部にアンテナパターンがある。基板側にもアンテナと接触する端子が実装されていた。
分解中に気になった点として、ヒンジ部分を通るフレキシブル基板の曲率が非常にきついことを挙げている。ヒンジを開閉するたびに基板が強く曲げられるため、フレキシブル基板にとってはかなり過酷な環境ではないかという。
レンズの二層構造
レンズは内側と外側の二層構造になっている。外側がマイクロLEDの光を受けてARを表示するレンズで、ガラス製である。そのため雑に扱うと割れてしまい、実際に割れた様子も映されている。最近の眼鏡はほとんどがプラスチックレンズなので、同じ感覚で扱うと割ってしまうことがあるだろうとイチケンは注意を促している。内側はプラスチックレンズで、レンズをはめ込めるスペースが用意されている。度入りを注文するとここにレンズが入るのではないかとイチケンは推測している。
5つのマイクの配置
正面の、充電器のポゴピンが当たる部分にもMEMSマイクがあり、正面からの音を拾うためのものとみられる。この基板を外すと下にさらに部品があった。基板を無理に剥がしたため実装パターンごと剥がれてしまったが、取り出すと骨伝導用のデバイスだった。
まとめると、MEMSマイクは正面、左右のヒンジ、右後ろのバッテリー部分の計4つでマイクアレイを構成し、これに骨伝導マイク1つを加えた計5個のマイクが使われている。iOは会話中に相手の声と自分の声を分けて聞き取っている。イチケンは、重い音声処理をしているのではなく、骨伝導マイクとそうでないマイクを使い分けて区別している可能性があると推測している。また左後ろにはマイクが見当たらなかったため、左後方からの収音には弱いかもしれないと述べている。
分解で分かった設計の考え方
イチケンの結論は、RayNeo iOは基本的に「ディスプレイの付いた入出力デバイス」だということである。眼鏡の中では重い処理をしておらず、省電力なスマートグラスになっている。文字起こしなどの重い処理のために、音声データはスマホに送られ、さらにネット経由で外部のAIが使われる。この構成のおかげで電池持ちが良く、本体には必要最低限の機能しか載っていないので軽くできている。分解してその作りがよく分かった、とイチケンは締めくくっている。自作アプリに対応するかどうかは、動画の時点では未解決のまま残されている。
こんにちは。今日はこちらのスマートグラスを手に入れましたので、分解レビューします。こちらRayNeoから発売されました、RayNeo iOスマートグラスです。
よくあるスマートグラスって結構見た目がゴツくて、「この人スマートグラス使ってんな」みたいな感じで一発でわかる見た目をしていることが多いです。なんですけどこちらは見た目やスタイルがかなりスッキリしていて、スマートグラスではあるのですが、あまりスマートグラスっぽくないです。今日はなぜ見た目スッキリのスマートグラスが実現できているのか、実際に使いつつ分解しながら確認します。
まず外観です。スマートグラスとしてはフレームは結構細い部類です。私が普段かけているメガネと比べるとこんな感じ。耳に引っかかる部分にバッテリーなどが入っているようで、その部分だけが大きいのですが、それ以外は本当に普通のメガネとほぼ一緒です。
操作はタッチではなくて物理ノブでの操作となります。タッチだと判定がうまくいかなかったり、思った通りの操作にならなかったりすることがあるので、物理ノブでの操作は結構嬉しいです。物理ノブは回転する押しボタンとなっています。押す方向はクリック感がありまして、回転方向はクリック感なしでスルスル回ります。割といい感じです。
このようにメガネ本体で操作するのもいいのですけども、指輪で操作するタイプのスマートグラスもありますので、iOについてもどうせならそういったデバイスを出してほしいです。
あとはスマートグラスについていることの多いカメラとスピーカーがついていないです。逆についていないからこそ、ここまで見た目すっきりできるということかと思います。
ここからは実際に使っていきます。まず実際の見え方ですが、このように見えています。実は表示される領域はそこまで大きくはありません。実際のレンズを見てみると、この範囲で映るようになっています。メリットとしては、AR表示は邪魔になりません。逆にデメリットとしては、表示領域が小さいので情報量は少なくなりがちです。表示領域についてはもっと広くしておいて、設定で調整できるようにしてほしいと思いました。
このようにノブをくるくると回すと表示が切り替わります。本体側のボタンで実行できるのは、音声メモ、ライブ字幕、ライブヒント、タスク、テレプロンプター、ライフログ、フォーカスです。各機能の細かい調整については、スマホ側のアプリで行うようになっています。
まずはダッシュボードについてです。このようにToDoリストやカレンダー、あとはメールなんかも表示されます。カレンダーについてはGoogleカレンダー、メールについてはGmailが同期できました。Gmailについてはメールの最初の部分が表示されるだけで、こちらから内容を見たり返信なんかはできないので、正直今のところ使うメリットはないです。
Googleカレンダーとの連携については割と有用かと思いました。ARで映っているのでこの場で確認できますし、さらに音声での予定の追加もできます。実際に試してみるとこんな感じです。
Hey RayNeo、明日の12時からランチミーティングを入れておいて。13時からは企画会議を入れておいて。
このようにグラス上でスケジュールが追加されました。さらにGoogleカレンダーの方を見てみると、しっかりと追加されています。ちなみにカレンダーに入れたスケジュール自体の削除はできないように、安全側な設計がされています。
あと使いにくい点としては、Googleカレンダーの方で削除したスケジュールについては、スマートグラス側への反映がなぜかものすごく遅いです。私の場合ですと数十分から数時間程度経たないと反映されませんでした。その点は要注意です。
次は音声メモです。このあたりについてはどのスマートグラスでもある機能なので、簡単な紹介のみです。基本的にはボイスメモを取って、その内容を文字起こしして要約ができます。このように要約、マインドマップ生成あたりですね。ちなみにこのマインドマップなんかは編集できます。
次に音声メモと似ているのですが、ライフログという機能があります。これは会話が始まったり何か音声が入ってきたら自動で録音を開始して、その内容をメモしてくれるというものです。基本的には1日中ずっと動作していて、夜の10時にまとめを作成してくれるというものです。
実際にまとめを見てみるとこのようになっています。基本的には1日の振り返りとして見る系のものです。ただこの日は会話が少ない日だったので、割と意味不明なまとめになっています。もう少し情報量が多くないと機能しないっぽいです。あとは途中で動画なんかも閲覧していましたので、そのあたりもまとめ用の情報として使われているようです。
あとは通知を確認という機能がありまして、これはスマホに届いた通知をARに映し出すこともできます。例えば監視カメラから届いた通知がこのように表示されます。SwitchBotの通知も届きますし、LINEの通知も届きます。割と良い機能ではないかと思いました。
次はライブ字幕機能についても試してみます。基本的には相手が話した内容を、こちらのAR側に表示するというものです。まずは日本語の動画を見て日本語を表示するとこんな感じ。
こんにちは。今日は高級テスターと激安テスターの違いを検証していきます。一つはこちら、日置電機の最高級デジタルマルチメーター、DT4282です。だいたい5万円から6万円の間で購入できます。そしてもう一つはこちら、Amazonで購入したデジタルマルチメーターです。
次に英語の動画を見て英語を表示するとこんな感じです。
また翻訳機能もあります。日本語の動画を英語にするとこんな感じです。
高級テスターと激安テスターの違いを検証していきます。一つはこちら、日置電機の最高級デジタルマルチメーター、DT4282です。だいたい5万円から6万円の間で購入できます。そしてもう一つはこちら、Amazonで購入したデジタルマルチメーターです。
英語の動画を日本語に翻訳するとこんな感じ。
翻訳スピードは、話すスピードが遅い場合は問題ないのですけども、話すスピードが速くなってくると翻訳が追いつかなくなってきます。というのもこちらのスマートグラス上で翻訳しているわけではなくて、Bluetoothの通信でスマホ側にデータを1回送って、そこで翻訳をして、その翻訳した結果をディスプレイに表示するということをしているからです。若干翻訳のもっさり感みたいのはあります。ただ一応全て翻訳はしてくれるので、そのあたりについてはしっかりとやっています。
あとはテレプロンプター機能もあります。実はこの動画の撮影も、台本をテレプロンプターに読み込ませてやっています。皆さん気づきましたか。普段の動画と違って若干目線が泳いでいるから、もしかしたら分かるかもしれません。このように読み上げていくと自動でスクロールしてくれるのも良いです。イチケンの場合、外で撮影する動画でも台本を作るので、テレプロンプターの機能はかなり重宝しそうです。
ここからは掛け心地や実際の使用感の部分について見ていきます。まず度入りのレンズについては、追加費用は必要になりますが、購入時に度数を入力するタイプです。後付けのレンズではなくて、レンズ自体が度入りのものに変わります。イチケンの場合は動画撮影時はレンズは選べなかったので、コンタクトレンズを使っての利用となります。
メガネの重さは33.6g、耳かけのシリコンカバーを入れると37.2gです。スマートグラスとしては軽いです。重さはほとんど気になりません。耳の部分のシリコンカバーについては、付けなくて良いかなとは思います。あとは締め付けなんかもほとんど気にならずに、長時間かけ続けることができます。このように下を向いても落ちません。軽いからです。
フレームの締め付けの調整についてですが、これはやって良いのかわかりませんが、メガネのツルの部分は金属でできているので、若干曲げて調整ができます。多分これRayNeo公式としては非推奨なやり方かもしれませんので、真似はしない方が良さそうです。レビューなので皆さんがやらないことをやった方が良いと思ったので入れています。
あとフレームによって視界が狭くなるのかについてですが、目からレンズまでの距離が近いので、視界への入り込みは気にならないですし、視界も狭くなりません。普通のメガネとほぼほぼ一緒です。
次はバッテリーの持ちについてです。バッテリーの持ちについては正直かなり良いです。普通に1日持ちます。これなんでかっていうと、RayNeo iOは基本的に入出力のためのデバイスなので、本体上で重い処理をしていないことがかなり効いています。
ちなみに充電速度がどれくらいかというと、10分間の充電で9%から41%まで充電できました。さらに10分追加してトータルで20分間の充電では、9%から67%まで充電できています。万が一バッテリーが切れたとしても、このように充電しながら実は使えてしまうんですね。見た目がおかしいことを除けば許容範囲です。別売りとはなりますが、充電用のメガネケースも付属しています。
あとスマホへの接続とネット接続なんですけど、基本的にこのスマートグラスは音声の入力とディスプレイの出力をするものなので、まずスマホにつながっていないと使えないです。あとはスマホのネット接続もほぼほぼ必須です。音声メモやテレプロンプターはネット接続なしでも動きます。なんですけども文字起こしや翻訳が必要になる系の動作については、文字起こしをメガネやスマホでやっていないからか、ネット接続が必要です。
とはいえ全体的には、普通に常用できるレベルのスマートグラスになってきています。スマートグラスが必要な時だけ着用する、みたいな使い方はしなくて良さそうです。
自作アプリが入れられるかについても見ていきます。他のスマートグラスですとAndroid OSが動いているので、自分で作ったアプリを入れられて、そこで動かせる、みたいなことがよくあります。RayNeo iOのOSは、説明書を見てみるとRTOSとなっていました。またアプリの方を確認すると、StrixOSとなっています。
動画作成時点ではSDKなどの情報が出ておらず、アプリを自作できるか不明です。ただ使ってみた感じですと、基本的にはスマホ側で動作するアプリを作っていくような感じになるのかなと予想しています。アプリが自作できるようでしたら、コメント欄などで追記していきます。
次はサブスクの月額代金についてです。RayNeo iOの基本的な機能自体はサブスクなしでも使えるのですが、メガネ本体代金に加えて月額のサブスク代金を支払うことで、AIのモデルの選択肢を増やせます。今回はサブスクには入らずに、全て無料のプランでレビューしています。これまで見てきた機能については、サブスクに入らないでもメガネの本体代金だけでできます。
あとは録音データなどの利用についても利用規約で確認しました。こういったスマートグラスであったり音を扱う製品では、割と標準的なデータの使われ方かと思います。気になる人はデータの使われ方について確認してから検討してもらえればと思います。
ここからは分解していきます。本編開始です。本体の部材は、フレーム部分については全て金属でできています。バッテリーケース部分だけプラスチック製です。これメガネとして見たときに、全体的な質感はかなり良いです。こういった部材同士のつなぎ目部分には、シリコン系の接着剤が使われています。防水のためです。一応このスマートグラス自体は、IP54の防塵防滴性能は持っています。
次はこのヒンジ部分のカバーを取り外します。こちらのカバーもプラスチックでした。本体部分は金属です。ヒンジ部分についてはこのような構造になっています。かなり高密度な設計です。この辺りには防水用の隔壁などもありまして、水滴がこれよりも奥に入っていかないようになっています。
一応この部分よーく見てみると、MEMSマイクが見えます。ちょうどこの部分がMEMSマイクの穴です。先ほど取り外したカバーのここの部分にも穴が開いています。こちらもマイク用の穴です。さらにマイクの下の方に半透明の穴があります。この部分です。わかりますか。
この半透明の穴は何のためかというと、マイクの穴の下の部分に実は照度センサーが入っています。このように照度センサーの穴を塞ぐと、ARディスプレイの明るさは抑えられますし、ここを明るくすると、こんな感じでディスプレイの輝度が最大になります。
こちらは反対側のヒンジにはなりますが、さらに分解してみました。基本的にはフレキシブルプリント基板を使っているようです。この部分にはMEMSマイク、コネクタ類、マイクロLEDとそのドライバーが入っています。こちらの操作ボタンがある方には、照度センサーも付いています。こちらのマイクロユニットを動かした状態のままで分解することができました。
マイクロLEDの光を直で映すと、このようになります。いいんじゃないですかね。結構明るいですねこれ。あとこのように直進性もかなり強いようです。
これらユニットへの電源供給がどのようになっているかというと、ツルの先端部分ありますよね。ちょうど耳の後ろ側にくるんですけども、この部分にバッテリーが入っています。反対側も同じようにバッテリーが入っています。バッテリーは2つとも同じものが使われていて、1個120mAhで合計240mAhとなっています。
こちらのツルの部分は実は分解できるようになっていて、薄型のチタンが貼り付けられています。ツルの内部にはフレキシブル基板で、ヒンジまで配線を伸ばしています。こういったところにフレキシブル基板が活躍しています。
このバッテリーも取り外してみます。このように四角形のバッテリーです。その裏にはさらに回路が入っています。こちらはマイク系の回路でしょうか。MEMSマイクが実装されています。
反対側も同じように見てみると、バッテリーがあって、その下には何か別の回路が入っています。割と大きめのIC類です。このように大きめのIC部品がこちらの面には一つ、反対側の面にももう一つ付いていました。GigaDeviceと書いてあります。想像するに、このスマートグラス全体を制御するためのICと、通信系のIC類がこの上に載っている感じでしょうか。
ちなみにこちらのバッテリーケースはアンテナも兼ねています。中にアンテナのパターンがあります。こちらの基板にも、アンテナと接触するための端子が実装されています。
あと分解している時に気になったのですけど、ここの部分フレキシブル基板が通っているのですけど、めちゃくちゃ曲率がきついんですよね。このようにヒンジを開閉するときに、毎回きつい動きをします。フレキシブル基板にとっては結構過酷な環境かとは思います。
レンズ部分についても見ていきます。実はレンズ2層構造になっています。内側のレンズと外側のレンズです。フレームを取るとわかりやすいんですけど、こんな感じです。外側のレンズがマイクロLEDの光を受光してARを表示するレンズ。AR表示レンズはガラスでできているので、雑に扱うとこのように割れてしまいます。最近のメガネはプラスチックレンズがほとんどなので、それと同じ感覚で使うとレンズを割ってしまうことがあると思います。
内側のレンズにはプラスチックレンズが使われています。よく見てみると、レンズをはめられるようなスペースが用意されているので、度入りのものを注文したら、ここにレンズが入る感じでしょうか。
正面のこの部分の回路についても見ていきます。ちょうど充電器のポゴピンが当たる部分です。こちらにもMEMSマイクがあります。これは正面からの音を拾うやつですね。一応ここの部分に穴が開いています。この基板を取り外して、さらにその下部品があります。基板を無理やり剥がした時に、実装のパターンから剥がれてしまいました。これなんですけど外してみると、こちら骨伝導用のデバイスです。
このようにMEMSマイクが正面部分、左右のヒンジ部分、右後ろのバッテリー部分、合計4つのマイクアレイ、そして鼻骨部分に骨伝導マイクが1つ、これら5個のマイクを使っています。RayNeo iOは会話しているときに、相手の音声と自分の音声を分けて聞いています。重い音声処理などではなくてマイクを使い分けて、骨伝導かそうでないかを分けている可能性があります。ちなみに左後ろの部分にはマイクは見当たりませんでしたので、左後ろからの収音には弱い可能性があります。
というわけでRayNeo iOスマートグラスを使いながら分解レビューしてきました。基本的にはディスプレイの付いた入出力デバイスという位置づけで、メガネ内では特に重たい処理はしておらず、省電力なスマートグラスとなっています。文字起こしやその他の重たい処理をするために、音声データはスマホに送られて、そこからさらにネットに接続して外部のAIを使うという処理です。こういったこともあって電池の持ちはいいですし、メガネ本体には必要最低限の機能だけなので、本体も軽くできています。分解してその作りがよくわかりました。
こちらのRayNeo iOについて気になる人がいましたら、概要欄のリンクからチェックしてみてください。というわけでもしこの動画が役に立ちましたら高評価お願いします。何か気になることがありましたら、ぜひコメントも残してみてください。それでは最後までご視聴いただきありがとうございました。
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