未経験から「20代で年収1000万」を狙える企業はあるか――サラタメが挙げた人材紹介業界の高年収企業ランキング

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概要

転職系YouTubeチャンネルを運営するサラタメは、この動画で「今、転職で狙うべき高年収企業」をランキング形式で紹介している。話者が掲げた条件は3つある。20代で年収1000万円を狙えるほど年収が高いこと、高学歴や大企業出身でなくても内定が取れるほど採用の間口が広いこと、極端なハードワークや強いプレッシャーがなくメンタル負担が比較的軽いことだ。話者によると、この3条件を満たす会社は自身の観測上では3社(厳密にはおまけを含めて4社)しかなく、しかもすべて人材紹介業界の企業だったという。動画内で詳しく解説されたのは第3位と第2位の2社で、第1位と番外編の1社は公式LINE限定の情報とされ、動画では社名が明かされていない。

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選定基準――高年収でも「起業並みのプレッシャー」は除外する

話者はまず、年収が高く間口も広いという組み合わせなら普通は激務と重圧がつきものだと認める。20代で年収1000万円を狙う話になると、M&A仲介や歩合制の外資系保険営業といった強いプレッシャーの領域が挙がりやすい。しかし話者は、それらは会社員としての転職というより、スモールビジネスを起業するのと同じか、それ以上のプレッシャーと難易度だと見ている。自分ならしんどいと感じるという理由で、こうした領域は候補から外した。

話者は、コメント欄を見る限りチャンネルの視聴者には自分と感覚の近い人が多いと感じている。年収はできるだけ上げたいが、起業並みのプレッシャーは避けたい、という層だ。そのためメンタル負担も選定基準に加えた。ただし、20代で年収1000万円を視野に入れる以上、楽な仕事ではないとも断っている。一定のハードワークとプレッシャーは引き受ける前提で、野心もストレス耐性も人並みか少し下くらいの人でも働ける会社を選んだという。

なぜ人材紹介業界に集中したのか

4社がすべて人材紹介業界になった理由について、話者は業界の好況を挙げる。日経新聞の記事で「過去最高」と報じられるほど転職市場が盛り上がっており、人材紹介業界は「地味にバブっている」と話者は表現する。企業によっては年収が非常に高く、積極採用のため間口も広がっている。

話者がとくに重視するのは、顧客からの引き合いが強いことだ。メンタル負担の大きな原因は新規開拓にあるというのが話者の考えである。M&A仲介や外資系保険営業では、9割以上の相手に断られる前提で「少しだけでも時間をください」と頼み続けることになり、負担が重くなる。一方、人材紹介業界でも集客やマーケティングが強い会社を選べば、この負担はほとんどなく、逆に転職希望者の側から「相談させてください」と頼まれる立場になる。話者は、高年収を狙えるわりにメンタル負担が軽い理由をこう説明している。

第3位 マイビジョン――コンサル業界特化の転職エージェント

第3位は、コンサル業界に特化した人材紹介企業マイビジョンである。話者はこの会社の魅力を一言で「年収が高い」とまとめ、平均年収が約1800万円、社員の76%が年収1000万円を超えていると紹介する。ただし、今回紹介する企業の中では最も間口が狭いとも言う。話者の見立てでは、未経験から入るには学歴がGMARCH以上で、さらに営業経験がないと内定は難しい。

会社の業績について、話者は非常に好調だと評価する。一方で、同社のウェブサイトにある「ナンバーワン」という表現には「言いすぎかな」と疑問を示した。コンサル特化の転職エージェントには、2000年創業のムービンや2002年創業のアクシス、ハイクラス寄りのコトラといった老舗があり、これらがかなり強いからだ。それでも業績が絶好調なのは間違いないと話者は見ている。取材した大手コンサル企業の採用担当者との会話でも、マイビジョンの名前はよく出てくるという。

好調の前提として話者が挙げるのは、コンサル転職市場の盛り上がりだ。取材した感触では、ビッグ4の各社(デロイトやPwCなど)は直近1年で数百名規模、アクセンチュアやベイカレントのようなIT文脈の大手コンサルは数千名規模の採用を掲げている。マイビジョンはこの需要をうまく取り込んでいる、というのが話者の説明である。

マーケティングとDXという2つの強み

話者は、マイビジョンが絶好調な理由をマーケティング(集客)の強さとDXの2点に絞る。広告面では、検索広告、SNS広告、リアル広告を積極的に出している。「コンサル転職」や「ケース面接対策」といった重要なキーワードで検索広告が上位に表示される。話者は、広告はお金を出せば上がるものではなく、広告ランクを戦略的に上げる必要があるとし、その点もしっかりできていると評価する。SNSではベイカレントやKPMGの1day選考会の告知をよく見かけ、話者自身も電車内で同社の交通広告を見かけて撮影したという。ここでも「コンサル転職ナンバーワン」という表記は「ちょっと怪しい」と付け加えている。オウンドメディアも強く、「コンサル 志望動機」のようなノウハウ系キーワードでも、「ベイカレント 転職」のようなファーム名での検索でも上位に出るため、SEOにも強いと話者は見ている。

DXについて話者は、マイビジョンが老舗より20年ほど後発であることを逆に強みにしたと解釈する。人材紹介業界は労働集約的で、マンパワーとハードワークでどうにかしようとする業界だが、そこにDXを取り入れたというのだ。根拠として話者が引くのは、東大卒で戦略コンサルのBCG出身である社長のnote記事である。記事によれば、同社は人材紹介会社としては珍しく社内にエンジニアチームを持ち、データ管理のオリジナルツールを内製している(字幕では「インビジョン」などと聞こえる)。話者は、転職希望者の情報、どの応募書類や面接が通過し、どれが落ちたか、内定実績といった膨大なデータを集約して転職支援に活かせるかどうかが転職エージェントの生命線になると説明し、そこを内製で押さえている点を高く評価した。

マイビジョンの年収と成果の出しやすさ

話者は、20代で年収1000万円に届く再現性だけで見れば1位にしてもいいほどだと言う。平均年収1820万円、社員の76%が1000万円超という数字は求人情報(HRMOS)にも載っていたと紹介する。

非公式の情報として、話者は取材した元公務員の事例を挙げる。GMARCH以上の学歴を持つ28歳の地方公務員で、営業経験がないまま転職した人だ。公務員時代の年収は500万円前後だったが、転職1年目で850万円になった。2年目は半期の時点ですでに700万円ほどに達しており、このままいけば年収1400万円に届くペースだったという。また話者の取材の感触では、丸2年働いた人の半数ほどが年収1000万円を超えている。

年収が高い理由として、話者は成果報酬の仕組みがあることと、そこで成果を出しやすいことの2点を挙げる。集客が強いので多くの転職希望者が面談に来て、仕事に慣れやすく、成果報酬を得る機会も多い。コンサル業界に特化しているため、あらゆる業界の転職に詳しくなる必要がなく、覚えることは実はそれほど多くない。さらに内製システムに蓄積したデータとノウハウを使える。話者は補足として、人材紹介業界へ転職するなら、その会社が転職希望者を集客する力をよく見たほうがいい、とも助言している。

マイビジョンの懸念――学歴の壁と残業

1位や2位にしにくかった理由は間口の狭さだ。話者がこれまで取材したマイビジョンの内定者には、GMARCH未満の学歴の人はほとんどいなかったという。営業経験は、話者が案内する内定獲得の方法を使えば公務員でも内定実績があるので何とかなるが、学歴の壁は崩しにくいと話者は見ている。理由は地頭の良さが一定程度求められることにある。コンサル転職を希望する求職者は地頭の良いハイレイヤー層が多く、その人たちと対等に話すか、先生のような立場で教える必要がある。実際にこれまでの内定者も地頭が良さそうな人が多かったと話者は語る。

働き方については、ブラック企業では全くないとしつつ、一定のハードワークはあると明言する。年収には固定残業代45時間分が含まれており、話者はこれを、それに近い時間の残業を覚悟してほしいという合図だと解釈している(公式情報ではないと断っている)。一方で、最初からではないものの、仕事に慣れればリモートワークやフレックスも使えるため、ある程度はワークライフバランスを保てるという。話者は、GMARCH以上の学歴があり地頭に自信があって、再現性高く20代で年収1000万円を稼ぎたい人に勧めている。

第2位 ヘイフィールド――不動産業界特化で間口が広い

第2位は、不動産業界特化の人材紹介企業ヘイフィールドである。転職エージェントサービス「宅建Jobエージェント」を運営している。話者が挙げる最大の特徴は、年収が高いのに間口が広いことだ。マイビジョンと違って学歴はGMARCH以上である必要はなく、基本的に大卒であれば問題ない。営業経験がなくても内定が取れている。その代わり、20代で年収1000万円に届く再現性はマイビジョンに劣る。ただしトップ層は年収2000万円ほどを稼いでいると話者は紹介する。

採用対象は、20代から30代前半の若手で社会人経験が1年以上あることだ。営業が完全に未経験でもよいが、30代に入ると営業経験が必須になると話者は注意を促す。学歴は不問で、Fラン大卒の人も内定を得ている。高卒での内定もちらほらあるが、スポーツで全国大会に出場していた人や、高校の偏差値が高く地頭が良い人など特殊なケースに限られるので、当てにしないほうがよいという。話者が案内する方法を使った人の中には、Fラン大卒で不用品の訪問買い取りスタッフをしていた人や、カーディーラーで働いていた人の内定実績もあるとしている。

採用人数について、話者の取材では2026年3月までに20名以上を採用する予定だという。それ以降の計画は入手できなかったが、話者は2026年全体で60〜80名程度が採用目標になると推計している。話者は、間口は広いが採用ボリュームは「まあまあ」だと評価し、そのため間口と採用ボリュームに特化した企業を番外編として別に紹介すると予告した。

自社メディアで集客し、スカウトに頼らない

宅建Jobエージェントについて話者は、比較は難しく公式情報でもないとしながら、不動産特化のエージェントではナンバーワンのポジションを取れていると見ている。ウェブページでは利用者数や累計支援実績、面接通過率でナンバーワンをうたっている。

好調の理由はここでもマーケティングだ。話者が調べた情報では、転職相談の新規ユーザー登録は月6000名以上にのぼる。オウンドメディアの「宅建マガジン」「宅建コラム」で合計30万PV以上を稼ぎ、求人情報サイト「不動産ジョブ」も運営し、YouTubeの「宅建チャンネル」は登録者数5.4万人に達している。話者はこれを、全方位的にWebマーケティングの施策がうまくいっている状態だと評価する。

話者の取材によると、その結果としてヘイフィールドはスカウトをあまり打っておらず、ほぼ自社媒体だけで集客できているという。話者によれば、これは業界では珍しい。一般的な転職エージェントはビズリーチのようなスカウト媒体でスカウトを大量に送り、面談につなげるのが普通だからだ。スカウトに頼らなければコストが抑えられ、会社が儲かって給料に還元できる。さらに、スカウトを送って断られたり面談をキャンセルされたりすることは地味にメンタルに来るので、それが少ないこともメンタル負担が軽い理由になると話者は説明する。

DXについては、履歴書や職務経歴書を作成するサービスの内製、各種ITサービスの活用、紙をほとんど使わない文化などの情報を紹介している。ただし、詳しく見るとこの点はマイビジョンのほうが一枚上手だというのが話者の評価である。

年収の高さとチーム制という特徴

ヘイフィールドの会社紹介資料によれば、平均年収は788万円で、トップクラスは2000万円以上を稼いでいる。話者はこれを、名の知れたSaaS企業でもこのくらいの水準だとして、Fラン大卒の不用品買い取りスタッフを採用するほどの間口で平均年収800万円近いのは「とんでもない」と評した。非公式の情報としては、丸2年働けば年収900万〜1000万円ほどに達する人が多く、半数を超えるのではないかと話者は見ている。

年収が高い理由は、マイビジョンと同じく成果報酬制と成果の出しやすさにあると話者は説明する。集客が強いので面談機会が多く、不動産業界の転職だけに詳しくなればよく、ノウハウも蓄積されている。加えて、不動産業界に特化しているため求人企業とのパイプが太いことも成果の出しやすさにつながっているという。

話者が「特殊なポイント」として挙げたのがチーム制である。採用ページによれば5名前後のチームを組み、教え合うことで未経験でも成果を出しやすい。人材紹介業界は個人の実績だけで評価や報酬が決まりがちだが、ヘイフィールドでは個人の成績とチームの成績を合算して報酬が決まるという。2019年創業でメンバー80人ほどの若く小さめの組織で、毎月表彰も行っている。話者はこれを部活のような一体感のある会社と表現し、チームで目標を目指したい人に勧めている。

ヘイフィールドの懸念――ベンチャー感とフル出社

懸念点は、部活感というメリットの裏返しだと話者は言う。まだベンチャー色が強いため、大手出身で整った仕組みに慣れた人には勧めにくい。基本的にフル出社で、リモートワークは原則使えない。話者の取材では、座学で丁寧に指導されるというより、チームの人に聞きながら現場で慣れていくスタイルだという。

公開されている社員インタビューには、最終面接で「1年後にマネジメントを任せてもらえますか」と尋ねたところ、「1年後にはマネジメントくらいしてもらわないと困る」と返され、入社を決めたというエピソードがある。話者はこれを、前向きに見ればすぐにマネジメント経験を積めるということであり、後ろ向きに見れば準備が整っていなくても積まざるを得ないということだと解釈している。

また年収には固定残業代40時間分が含まれており、話者は月30〜40時間程度の残業は覚悟したほうがよいと述べる。マイビジョンは慣れればリモートやフレックスを使えるが、ヘイフィールドはフル出社の体制だという違いも強調した。話者は、営業経験があるか微妙で学歴や職歴にも自信はないが、年収1000万円を稼ぎたいという人に勧めている。

第1位と番外編は動画内では明かされず

第1位について話者は、入社2年目の平均年収が1100万円で、トップ層ではなく平均で1000万円を超える、20代1000万円の再現性が圧倒的に高い企業だと予告した。しかし徹底取材の末にたどり着いた大きな情報だとして、社名と詳細、そして話者が考える内定確率を最も高める方法は公式LINE限定とし、動画では明かしていない。

番外編の1社も同様に社名は伏せられた。話者によれば、平均年収は600万円ほど、トップが1700万円ほどで、「20代で1000万円」というテーマとの合致度は今回の企業の中で最も低い。一方で間口が非常に広く、カフェの店長や看護師、高卒の人でも内定実績があり、ワークライフバランスも比較的よいという。話者がこの会社を加えたのは、20代で1000万円まではいらないから、そこそこ高い年収で内定の可能性が大きく、ハードワークでない会社を知りたいという人のほうが実は多いのではないかと考えたからだという。動画で具体的に検証されたのは第3位と第2位の2社にとどまり、残りの2社の評価は視聴者が動画内で確かめられる形にはなっていない。