めんどくさがりでも英単語を覚えるための4ステップ:単語の選び方、環境づくり、反復、メンタル

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概要

英語学習系の発信をしているひなさんが、聞き手の「勉強はだるいけれど単語は覚えたい」という相談に答える動画である。問いは、机に向かう気力がない人でも英単語を覚えるにはどうすればよいか。ひなさんは、根性で長時間勉強するのではなく、覚える単語を絞り、英語が勝手に目や耳に入ってくる環境を作り、何度も出会い、忘れることを前提に続ける、という4つのステップを提案する。

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忘れないための4つの工夫

ひなさんが最初に挙げた枠組みは次の4つである。

  1. 選抜:そもそもどの単語を覚えるかを正しく選ぶ。
  2. 環境:勝手に目に入ってくる状態を意図的に作る。
  3. 反復:覚えるべき単語に出会う頻度を意識する。
  4. メンタル:忘れても大丈夫だと考え、完璧主義にならない。

反復の必要性については身近な例で説明した。すれ違っただけの人の顔は覚えていないが、毎日会う人の顔は覚えている。自分の住所や携帯電話の番号をすぐ言えるのも、何度も使い、何度も出会っているからだという。単語も1回見ただけで覚えられる人はいないので、何度も出会う必要があるとひなさんは言う。

ステップ1:単語帳を信用しきらず、覚える単語を絞る

この動画を見ている人の多くは英語を話せるようになりたい人だろう、とひなさんは考えている。そのうえで伝えたいのは「単語帳を信用しきらないこと」だという。市販の単語帳は出版物なので「これさえやっておけば大丈夫」と思う人が多い。しかし受験用の単語帳には、会話ではあまり使わない単語や難しめの単語が多く含まれる。英語を話したいだけなら、そうした単語帳をわざわざ使う必要はないというのがひなさんの意見である。

例として、LinkUpの生徒は覚える単語を1000語に限定し、それぞれの目標を達成するために必要な単語を選んでいると紹介した。聞き手が「とりあえず市販の単語帳で3000語やっておけばいいと思っていた」と言うと、ひなさんは「全くそんなわけじゃない」と答えた。受験をするならよいが、英語をペラペラ話したいなら使わない単語の方が多いだろう、というのがひなさんの見方である。

ステップ2:勉強の「準備」をなくす環境づくり

ひなさんは、勉強をめんどくさいと感じる理由を「1時間机に座ってやらないといけない」という思い込みに見ている。勉強そのものより、単語帳を開き、ペンを取り、パソコンを開くという準備が面倒なのだという。だから、どれだけ気楽に勉強を始められる環境やきっかけを作れるかがポイントになる。動画では、そのための道具を3つ紹介した。

iPhoneの壁紙を単語帳にする

ひなさん自身がよくやっていたのは、iPhoneの壁紙を単語帳風のデザインにする方法である。壁紙はCanvaで簡単に作ったという。スマホを開くたびに単語が目に入り、隙間時間にすぐ勉強できる点が良いと説明した。iPhoneの言語設定を英語にするなど、英語が自然に入ってくる工夫も勧めている。動画では壁紙のテンプレートを配布しており、コピーを作ればフォントのサイズ、色、スタイルを自分で編集できると説明した。

聞き手は、受験勉強のとき兄が家中に付箋で単語を貼っていたという話をした。ひなさんはそれも同じ発想だと評価した。わざわざ勉強しなくても勝手に目に入ってくるようにする工夫だからである。

Natural Readerで自分専用の音声教材を作る

2つ目の道具はNatural Readerで、自分用の音声教材を作れるサービスとして紹介された。ペンとノートで暗記するより、英語の音を聞いて真似する方がだいぶ楽だというのがひなさんの考えである。

音声から入る理由として、ひなさんは「自分が出せる英語の音は基本的に聞き取れる」と説明する。逆に言えば、英語を聞き取って会話できるようになりたいなら、自分もある程度英語の音を出せるようにならなければいけない。そのためには、さまざまな英語の音を聞いて真似することを繰り返す必要がある。めんどくさがりの人は、まず自分の音声教材を作り、それをひたすら真似するのが良いと勧めた。

実演では「I want to learn English because I want to study abroad to Canada」という文を入力した。ここには、発音できるようになりたい文や聞き取れるようになりたい文を自由に書ける。無料の音声はロボットっぽく、実際に試すと単語をうまく読み上げない場面もあった。一方、有料のPlus音声は1日5分まで無料で使えるという。Plusのアメリカ英語の音声を流すと、ひなさんは、単語を一語ずつ読むのではなく、「I want」がつながって発音されるなど、ネイティブが話しているような読み上げになると評価した。女性の声も選べる。

国や地域の訛りも選べる。アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアのほか、ドイツ、ブラジル、インド、日本の訛りもあると紹介した。ひなさんは最近オーストラリアに行ったと言ってオーストラリア英語を流し、続けてイギリス英語も流した。聞き手と2人で、アメリカ英語と全く違うと確認している。イギリス英語を聞き取りたい人はイギリス英語で練習するのもありだという。日本訛りの音声は、ショート動画で聞いたことがあるような典型的な日本人の英語になっていた。2人は「ちょっとバカにしているのかなと思っちゃう」と笑っている。ほかに、再生速度を1〜4倍に上げたり遅くしたりできること、リピート再生ができること、課金すればMP3でダウンロードできることも紹介された。

iPhoneの「ショートカット」で動画を自動再生する

3つ目は、iPhoneのショートカットアプリである。本来、英語の勉強は自分から動かないと始まらない。しかし設定次第で、決まった時間に動画が自動で再生されるなど、勉強の方からやってくる環境を作れるとひなさんは言う。

手順は画面上で実演された。まずアプリで「+」を押してショートカットを作り、「URLを開く」を選ぶ。そこにひなさん自身の「50パターンのフレーズ」を教える動画のリンクを貼る。次に「オートメーション」タブで新しく「+」を押し、実行する条件を選ぶ。条件には出発したとき、到着したとき、時刻などがある。ひなさんのおすすめは時刻の指定で、例として毎日16時に設定した。これで毎日16時にそのYouTube動画が開く。

ほかにも、「到着」で自宅を指定して帰宅時に動画を開くことや、Bluetoothイヤホンがつながったときに動画を開くこともできると紹介した。ひなさんは、最初は少しややこしいが使いこなせればとても良いと言う。聞き手が「家に着いたら英語環境にしたいときに使えそう」と言うと、ひなさんも同意した。帰宅するとすぐベッドに行ったりスマホをいじったりする人は多いが、動画が自動で流れれば「よし、勉強しよう」という気になりやすい、というのがひなさんの見立てである。

ステップ3:何度も出会うことで脳に「大事な情報」だと認識させる

3つ目の反復は、環境づくりと深く関係するとひなさんは言う。情報を脳に定着させたいなら、その情報に出会う頻度を上げることがとても大事であり、先ほどの環境づくりはまさに頻度を上げるための工夫だという。

スマホを開けば単語がある。帰宅すれば毎日動画が流れる。いつでも音声を開いて真似できる。単語でも文章でも音声でも、英語は何度も出会うことでようやく定着する。そうすることで脳が「これは大事な情報で、覚えないといけない」と認識してくれる、というのがひなさんの説明である。

ステップ4:忘れるのは当たり前だと考える

最後はメンタルの話である。勉強が面倒だ、嫌だと思う人の多くは挫折が嫌なのではないか、とひなさんは言う。その背景には、忘れてしまった自分が嫌になる、イライラしてやる気が下がるという心境がある。ひなさんはこの気持ちを「すごい分かる」と言い、自分もそうだったし、LinkUpの英語コーチもみんなそうだったと振り返る。

それでも諦めずに努力して話せるようになる人は、マインドが良いのだという。大事なのは、単語はそもそも忘れるものだと考えることである。壁紙を変え、音声を真似しても、忘れるのは当たり前だ。英語は日本語と真逆の言語なので、あれだけ勉強したのに全然思い出せないということは普通にある。だから「これだけ頑張って環境も整えたのにダメだ」と自分を否定しないでほしい、とひなさんは話す。

聞き手も、忘れるたびに自分は英語が苦手だと思ってきたと打ち明けた。ひなさんは、多くの人がそこで「もういいや、明日やろう」と先延ばしにし、それが明後日、1週間後と延びていくと指摘する。そこで踏ん張ってとにかく続けることが大事であり、工夫して勉強しても完璧に覚えられるわけではないので、完璧主義は捨ててほしいという。忘れたらもう一度勉強して学び直す機会にすればよく、最終的に理想の状態へ連れて行ってくれるのはこうしたマインドだ、とひなさんは語った。

まとめとしてひなさんが挙げたこと

締めくくりに、ひなさんは4つのポイントを改めて整理した。まず、英会話を学びたいなら英会話に基づく単語をなるべく選ぶ。次に、机に向かわなくても隙間時間にさっとできる環境を作る。具体的には、スマホの壁紙を単語帳にする、Natural Readerなどでネイティブに近い音声教材を作ってスマホに保存しておく、帰宅時に動画が再生されるショートカットを設定する、といった方法である。3つ目に、定着させたい情報に何度も出会う。最後に、これだけ工夫しても忘れるのは当たり前なので、もう一度学び直せばいいと前向きに考える。ひなさんは、この「サクッと感」と前向きな考え方が、めんどくさがりの人が単語を覚えるうえで大事だと結論づけた。