エセ関西弁はなぜ嫌われるのか——関西アクセントの前に、東京式アクセントの法則を確かめる
ゆる言語学ラジオ大阪での公開収録で、ゆる言語学ラジオの水野太貴と堀元見は「関西の人はなぜエセ関西弁をあれほど嫌うのか」という問いを取り上げた。水野はこの問いを二つに分ける。一つは、関西以外の出身者は本当に関西弁を話せていないのかという前提の確認である。もう一つは、関西の人はなぜ関西弁の不正確な模倣を嫌うのかという問いである。今回は一つ目の論点から入り、関西方言アクセントの特殊さを理解する準備として、東京式アクセントにある法則を説明するところまでが語られた。
問いの出発点:自分の方言が間違っていても気になるか
冒頭で堀元は、大阪の人は「儲かりまっか」や「〜やで」といったエセ関西弁を嫌う、と話を振る。会場の観客も大きくうなずいていた。
嫌う理由について、堀元は最初に「適当に真似するな」という仲間意識のようなものがあるのではないかと推測した。外から入ってきた者がいい加減なことをするな、という感覚である。水野はそれも一因だろうと認めたうえで、堀元に「自分の母方言の北海道方言が少し間違っていたら、そんなに気にするか」と尋ねた。堀元は「あまり気にならないかも」と答える。自分の方言を真似されても特に気にしない人がいるのに、関西の人はなぜそこまで反応するのか。ここから論点の切り分けが始まる。
話に入る前に、水野は注意事項を二つ述べた。一つ目は用語の範囲である。「エセ関西弁」は学術的な定義ではない。この回では、関西方言を母語としない人が誇張して、あるいは不正確に話す関西方言を指す呼び名として使う。また、京都方言・大阪方言・兵庫の方言はそれぞれ違うが、ここでは総称して「関西方言」と呼ぶ。二つ目は立場である。エセ関西弁を馬鹿にしたり否定したりするつもりはなく、逆に関西方言以外を称賛するつもりもない。できる限り俯瞰的・客観的に話すので、関西方言への偏見をコメントに書かないでほしいと述べた。堀元はこの念の入れようを「このチャンネル、NHKみたいな感じでしたっけ」と茶化している。
関西人はエセ関西弁を見破れるのか
最初の論点は「非関西人は本当に関西方言を話せていないのか」である。水野が会場に「関西出身でない人は関西弁を話せていないと思う人」を尋ねると、多くの手が挙がった。
これに対して水野が最初に紹介したのが、中井幸比古(2019)「関西人はエセ関西弁を見破れるか?」という論文である。水野の説明によれば、この研究は俳優が関西方言話者を演じる音声を使う。関西方言を母語とする役者と母語としない役者の音声を、どちらかを伏せて学生などに聞かせ、「この人は関西方言話者だと思うか」を判定させた。関西出身の役者は正確に関西出身と判定された。一方で、関西出身でない役者の関西弁についても「関西出身だ」と誤って判定するケースがそれなりにあったという。つまり、ネイティブでない関西弁をネイティブのものと判断してしまうことが一定程度起きていた。
水野が会場に「聞き分けられる自信がある人」を尋ねると、手を挙げたのは半分にも満たなかった。二人はこれを意外だと受け止めている。一方で、関西出身のマネージャーにこの話をしたときは「そんなもん聞き分けられるに決まってるやろ」と言われたというエピソードも紹介された。
水野はこの研究に留保も付けている。聞き分け実験で話しているのは、方言指導を受けた役者である。だから上手なのではないか、という疑問は当然出てくる。ただし研究者は、関西出身でない役者の関西弁にアクセントの誤りがどの程度あるかも判定しており、そのデータも取っている。水野によれば、それなりにアクセントを間違えている関西弁に対しても「関西出身の人だ」と判定する人がいた。水野はここから、聞き分けはやはり難しいのだろうとまとめた。
話させると、アクセントは再現できていない
一方で、関西出身でない人に関西方言を話させる研究もある。こちらでは、やはり話せていないという結果が出ているという。水野は「話せていない」という概念にも注意が必要だと断ったうえで、この研究ではアクセントを正しく再現できていない、つまり関西方言のアクセントで話せていないというデータが出ていると説明した。
堀元は二つの結果を合わせて「関東の人は関西弁を喋れないし、関西の人はそれを聞いてもあまり聞き分けられない」と整理し、両方が無知蒙昧だということかと冗談にした。水野も、合算するとそうなってしまうと笑って応じている。
水野が強調したのは、話させる研究の中身である。関東の人などがうまく再現できていなかったのは、ほとんどの関西方言話者が言語化していない、ある特徴だったという。関西弁を話すための「隠れたコツ」のようなものがあり、非関西人はそれに気づいていない。水野は、関西方言話者自身もそれに気づいていないのではないかとも述べた。
堀元は「それさえやっておけばいつでも真似できるコツを教えてもらえるのか」と期待する。水野は、それが難しいのだと答えた。関西の人には何が難しいのか分からないかもしれないが、愛知出身の水野には相当難しい。収録前にも、関西ではこう言うよねと確認するたびにマネージャーから「ちゃいます」と何度も直された。楽屋で二人は「スズメ」の発音をずっと練習していたが、しまいには分からなくなった。マネージャーもそれにつられて分からなくなり、最終的には東京式アクセントで話していたという。
東京式アクセントには「ルール」がある
関西方言アクセントの特徴に入る前に、水野はまず東京式アクセントの説明から始めると宣言した。東京式を理解してからのほうが、関西式の特徴に驚きがあるからだという。
水野の見立てでは、堀元は東京式アクセントを話せるが、そのルールを問われれば「ルールなんて特にない、一つ一つ決まっているだけだろう」と思っているはずである。実際に堀元は、英単語のアクセントの位置を丸暗記したように、日本語のアクセントも全部丸覚えしているのだと思っていたと答えた。水野は「違いますね、ごっつあるよ」と返し、今回は特に名詞に限って東京式アクセントの法則を説明していった。
「箸」「橋」「端」と、助詞「が」の不思議
最初の例は、食事に使う「箸」、川に架かる「橋」、隅を指す「端」である。堀元に高低で考えてもらうと、「箸」は高低、「橋」は低高、「端」も低高になった。「橋」と「端」は単語だけで言うと同じアクセントになってしまう。
堀元は「二音節しかないから、単語が三つあれば必ずかぶる。鳩の巣原理で説明できる」と言いかけた。しかし水野に「高高や低低でもいいのでは」と指摘され、その場で撤回している。
水野によれば、日本語学の研究者に聞くと、東京式アクセントに限っていえば「橋」と「端」のアクセントは違うという。ポイントは後ろに助詞を付けることだ。今回は「が」を付けて発音してみる。「橋が落ちた」の「橋が」は低高低で、「が」で下がる。一方、「端が汚れている」の「端が」は低高高で、「が」も高いまま続く。単語だけでは同じに聞こえても、「が」の高さによって区別できるようになる。
ここで水野は問いを立てる。もしアクセントが単語ごとに決まっているだけなら、なぜ後ろに付く「が」が高くなったり低くなったりするのか。堀元は「全く分からない」「意味不明な挙動だ」と答えた。
後ろを「下げるパワー」——アクセント核
水野の説明は「平たく言えば、後ろの助詞を下げるパワーがあるかないか」というものだった。堀元はすかさず「スピリチュアル」と反応し、二人はしばらくその路線でふざけ合っている。
水野によれば、東京方言ではこの下げる力があるかどうかが重要になる。専門的には、後ろが下がるかどうかを決めるものを「アクセント核」あるいは「下げ核」と呼ぶ。そのため東京方言のアクセントは、単語の後ろに付く助詞がどうなるかまで観察しなければ記述できない。堀元はこれを「一見するとただの二音節の言葉に見えるが、後ろに何かのパワーがあるかないかも宿している」と言い換えた。
二拍名詞は3通り、三拍名詞は4通り
次に水野は、二拍の名詞として雨、駅、鳥、海、山などを挙げた。これらに「が」を付けると、基本的にはさっきの3パターン、つまり高低低、低高低、低高高のどれかになるという。高低の2種類を三つ並べれば理論上は2の3乗で8通りあり得るが、実際には3通りしかない。
続いて三拍の名詞で確かめた。四つの名詞に「が」を付けたときのアクセントは次のとおりである。
- 「親子が」:高低低低
- 「いとこが」:低高低低(「いとこ」は高から入る言い方もあるが、ここでは低から入る形で見た)
- 「男が」:低高高低
- 「子供が」:低高高高
堀元は「男が」「子供が」で苦戦し、どこで上がるかを何度か言い間違えながら確認していた。水野によれば、適当に三拍の名詞を考えて「が」を付けても、必ずこの4種類のどれかに当てはまる。たとえば「低高低高」のような型は出てこない。
さらに四拍の名詞になると5種類になるという。二拍で3種類、三拍で4種類、四拍で5種類。堀元が「n拍のときはn+1種類」と仮説を立てると、水野は実際その通りだと答えた。東京方言の名詞は、n拍ならn+1種類のアクセントの型があり得る。
堀元は、理論上は2のn乗あるはずなのにn+1になっているということは、指数関数と一次関数の違いだから増え方が全然違う、と指摘した。鳩の巣原理の失敗を数学用語で取り返そうとしている、と水野に茶化されたものの、水野はこの指摘を鋭いと評価している。理論上あり得る型が2のn乗なのにn+1しかないということは、それだけ強い制約が効いているということだからだ。
東京式アクセントを支配する3つの制約
水野によれば、東京方言のアクセントを支配する制約は三つある。
一つ目は、基本的に単語はどこかのタイミングで音の高さを落とす力を持っているということだ。「親子が」は高から始まり、「や」のところで落ちる。ただし、まったく落とさない単語もある。「端が汚れている」の「端が」は低高高で、落とすポイントがない。
二つ目は、一度下がったアクセントは同じ単語の中で二度と上がらないということだ。堀元はこれを「現代社会のメタファーじゃん」と受け、一度炎上したら終わるネット芸人や、格差社会になぞらえて盛り上がった。水野は「日本語アクセントの話です」と引き戻している。三拍名詞の4パターンを見ても、途中で下がった後に高へ戻る型は一つもない。堀元は「最初が低くて上がることはあるが、一回下がったらもう上がらない」と確認した。
三つ目について、水野は東京方言のアクセントの中で特に強力だと考えている。それは、1拍目と2拍目の高さが必ず異なるというものだ。高低か低高しかあり得ない。堀元は例外がありそうだとして「殺し屋」を挙げた。怖いイメージがあるので全部低いのではと考えたが、水野によれば「ころしや」は「ろ」で上がる。全部低く発音するとおかしくなる、と二人で確かめて、この反例探しは終わった。
四拍名詞で5種類を数え上げる
水野は、この三つのルールを使って、省略していた四拍名詞の5種類を確認していった。堀元はこの手順を「場合分けして何通りあるか考える、数学の受験勉強っぽい」と評している。
まず、1拍目と2拍目の高さが異なり、一度下がると戻らないというルールから、高で始まる型は「高低低低」しかない。高から入った時点で2拍目は低になり、その後は上がれないからだ。例はキャンパスやパスカルで、「キャンパスが」の「が」まで低いままになる。高で始まる型はこれで出し尽くしたことになる。
次に低高で始まる型を考える。2拍目の後で落とすと低高低低になり、「が」も低い。例はウグイスで、「ウグイスが」は「グ」が高く、その後は下がる。3拍目の後で落とすと、4拍目が低になるので3拍目は高でなければならず、低高高低になる。例として青空・大空が挙げられた。「ら」で落ちるため、「大空が」は低高高低低である。4拍目の後で落とすものは、4拍目まで高く「が」で下がる。例は「妹」で、「妹が」は「妹」まで高く「が」で落ちる。最後に、下げ核を持たないものがある。例は「アメリカ」で、「アメリカが」は「が」まで高いままになる。
こうして、高から始まる型、2拍目の後で落とす型、3拍目の後で落とす型、4拍目の後で落とす型、落とさない型の5種類が揃い、n+1になることが確かめられた。水野は覚え方として、東京方言では結局どこで下げるかが大事なのだと押さえればよいと述べた。堀元も「下げが一回しかないからね」と応じている。n拍の名詞には落とす位置の候補がn箇所あり、それに加えてまったく落とさない型がある。だからn+1種類になるという説明である。
反例を探したくなる、という反応
水野が「30分前にはルールなどないと言っていたが、どうか」と尋ねると、堀元は「めっちゃあるんだ」と認めた。ただ、驚きとともに「本当か」とも思っており、家に帰って反例を探したいと言う。水野はそれを歓迎し、大事な作業だと述べた。適当に名詞を思い浮かべて、お風呂などで「ラジオは高低低だな」「コンピューターならどうか」と試していけば、このルールに支配されていることに気づけるはずだという。堀元は、普段話しているときにはまったく意識していなかったので、そんな厳しい制約があるのは意外だったと感想を述べた。
堀元がいちばん驚いたのは、後ろに「が」のような意味的には関係のない語を付けないと、その単語のアクセントが判明しないという点だった。水野もこれを発酵にたとえている。そのもの自体には意味的に関与しないのに、麹のようなものを一度くっつけるとアクセントの型が判明する。そういう面白さをアクセント研究に感じたという。堀元は「この種には木になろうとする力が宿っているのです、みたいな感じ」と、再びスピリチュアルな言い方で応じた。
東京方言と関西方言のアクセントがどう違うのか、つまり非関西人が再現できていない「隠れたコツ」が何なのかは、次回に持ち越された。水野は、今回聞いた東京式アクセントの内容を反芻しておくと、特に関西方言話者は次回をより楽しめるはずだと述べて、この回を締めくくった。関西人がエセ関西弁を嫌う理由という二つ目の論点も、まだ答えは示されていない。
ゆる言語学ラジオ。大阪の人ってエセ関西弁をやたら嫌いますよね。ああ、嫌うね。儲かりまっかとか言ってる人、実際あんまいないもんな。多分そうすね。とか何々やでとか。うん。はい。はい。はい。言ってるのとか嫌いですよね。今大阪で収録してますけど、皆さん頷いてる。首ちぎれるぐらい頷いてる。
あれなんでなんでしょうね。まあだからあれじゃない。適当に真似すんなよっていう。うん。仲間意識みたいのあるんじゃないですか?外から入ってきたやつが適当なことすんなよっていう。もちろんね、それもあると思いますけど、自分のさ、母方言の北海道方言がちょっと間違ってたらさ、そんな気にする?あんま気になんないかも。そうだよね。なぜ関西の方はエセ関西弁が嫌いなのか。
この問いって大きく2つに僕は分かれると思っていて、1つは非関西方言母語話者、まあ非関西人としましょう、は果たして本当に関西弁を話せていないのかという前提の確認と、話せてないんじゃないのかな。そもそも関西人はなぜエセ関西弁をあれほど嫌うのかっていう2点で話していきたいと思ってます。論点を切り分けてるわけです。はい。
話し始める前に注意事項2個だけ言います。はい。エセ関西弁ってとりあえず言ってるんですけど、これ別にその学術的な定義があるわけではないので、とりあえず非関西方言母語話者によって話されてたりとか、あるいは不正確に話される関西方言のことを、僕はとりあえず今後はエセ関西弁と呼んで進めていきます。で、関西方言って一括りにしてますけど、まあ今会場にいらっしゃる方なら分かる通り、京都方言と大阪方言全然違うぞとか、兵庫はまた違うぞとかっていう事情がありますが、それを総称して関西方言と呼んでいきます。
はい。はい。どうしたんですか?なんか歯切れがむっちゃ悪いな。はい。予防線すごい張るやんと思って。なんでなんで。指摘されるから。だって怒られたくないって言いますね。そうですね。誤解されたくないですから。
で、まだ注意事項の還元終わってなくて。まだあんの注意事項。はい。僕はエセ関西弁を馬鹿にしたりだとか否定したいわけではありません。うん。逆に関西方言じゃないやつを称揚したい、褒めちぎりたいとも思っていません。うん。基本的には、まあ俯瞰的に見て客観的にできる限り話していくようにしますので、変に関西方言に対するヘイトとかをコメントとかに書かないようにしてください。
このチャンネル、そんなNHKみたいな感じでしたっけ?むちゃくちゃ注意するじゃん。中立性、圧関性、公平な報道。え、マスメディアだと思ってます?違いますよ。これ友達と喋ってる気楽なラジオだったはずよ。マスメディアじゃないの?マスメディアなん、これ?あ、違う。そんな公益のためにやってんの、これ。あ、そう。皆さんから受信料ちょうだい。違う。NHKじゃないす。すごい自意識だけNHKやばいな。
ということで、ここからは非関西人は本当に関西方言を話せていないのかということについて話していきたいと思います。うん。なんか話せてなさそうだけどね。ちなみに今大阪会場で公開収録してますけれども、関西ではない出身の人は関西弁を話せていないと思う人はどれぐらいいますか?話せてないんじゃないの?やっぱすごい多いです。めっちゃみんな手挙げてる。はい、ありがとうございます。
まず1個取り上げたい研究としてはですね、関西人はそもそもエセ関西弁をそこまで聞き分けられていないのではという研究があるんです。ええ、だいぶ挑戦的なこと言いますね。そうですね。その中井2019が「関西人はエセ関西弁を見破れるか」という論文がありまして。え、意地悪い研究者がいますね。いや、そんなことない。これ意地悪じゃなくて。意地悪じゃないですね。へえ。
俳優さんとかが関西方言話者を演じる時に、あ、はい。はい。関西方言母語話者と非母語話者の役者を学生とかに伏せて提示して聞かせて、この人は関西方言話者だと思うかっていうのを判定させるとするとね、関西出身の関西方言は皆さんちゃんと正確に判定できるんですけど、非関西出身の関西方言についてもこれは関西出身だっていう風に、つまり誤って判定してしまうのがそれなりにあったみたいな。だから言うたらちゃんとネイティブの関西弁だって判断しちゃうってことよね。あ、そうです。そうです。へえ。
どうです皆さんは?ちなみに聞き分けられる自信ありますか?聞き分けられるよ、俺はっていう人はどれぐらいいますか?あ、でも意外と少ないな。あれなんか意外と少ないんだね。半分もいないぐらいだわ。これあの関西出身のマネージャーに言ったら、そんなもん聞き分けられるに決まってるやろ。コテコテだからな、あいつな。言ってましたけど。
だから、まあ聞き分けについては意外と別にできてないんじゃないかという示唆がある一方で、話させるですね。非関西出身者に関西方言を話させるという方の研究もありまして、これやるとね、やっぱり話せてないという、あ、そうなんだ。風な示唆があるんですね。えっと、だから整理すると、聞き分けられないっていうことはあるんだけど、それはそれとしてそもそも話せてはいない。はい。なるほど。
まあこの話せていないっていうのも結構注意が必要な概念ですけど、この研究ではアクセントを正しく再現できていない、そのような関西方言アクセントで話せていないというデータは出ている。なるほど。だからこれ面白いね。例えば関東の人は関西弁で喋ってみてよって言われてもあんまり喋れない。うん。それはそれとして、関西の人はそれ聞いてもそんなに聞き分けられないっていう、なんか愚かさの矛盾みたいな。聞いた?今。みたいなことですよね。その両方無知蒙昧っていうことですよね。聞きました?今。関東の人間も関西の人間もグズやと、そういうことですよね。うん。まあ合算するとそういうことになっちゃいますよね。ことだね。
ただ注意したいのは、聞き分けの実験の方は方言指導を受けた役者さんが話してるんですよ。だからうまいのか。ただこれも研究者はアクセントが関西方言的かどうか、正しいかどうかっていうのを判定して、関西出身じゃない役者さんが言う関西弁には何%ぐらいアクセント間違えてますよっていうデータも取ってるんで、それなりに間違えている関西弁としましょうか、にもこれは関西出身の人だって判定してる人はいるみたいなので。はあ。だからやっぱ結局聞き分けは難しいってことですね。うん。っていうことですね。
で、話戻すと、関西アクセントをうまく使えてないという研究については、ほとんどの関西方言母語話者が言語化してないある特徴について、例えばその関東の人とかは全然うまく再現できてなかったということが言われてるんですよ。うん。だから関西弁を喋るために隠れたコツみたいなのがあって、それがみんなできてないんだ。そう。気づいていないし、多分関西方言話者の方もそれに気づいていないんじゃないかと。なるほど。ということで、ここからは関西方言アクセントは何がそんなに特殊なのかということを説明していきたいと思います。
でもこれちょっと面白いんじゃない?隠れたコツ、関西弁を真似したい時にこれさえやっておけばいつでも真似できるっていう隠れたコツを教えてもらえるわけですよね。うん。そうですね。これがでも難しいんですけどね。あ、そうなんだ。うん。関西の方は何が難しいんだと思うかもしれないけど、例えば愛知出身の僕からすると相当に難しい。
今日も収録前にマネージャーさんに何回も、関西で言うとこうだよねってのが「ちゃいます」って言ってめちゃめちゃ直されたので、楽屋でずっとスズメ、スズメ、スズメってすごいやってたよね。うん。わけわかんなくなってたよね、お互い。マネージャーもそれに引っ張られてわけわかんなくなってね。誰も正しく発音できない。どれでもいけるな。なんか自分でホーム見失って、なんか最終的にあの東京式アクセントで喋ってました。期待された仕事しないね、あいつ。できなかったですね。
お待ちかねの関西方言のアクセントの特徴を話したいんですけど、まず東京式が分かってからの方が驚きがあると思うし、まあ堀元さんは東京式アクセントできると思ってると思うんですけど、じゃあ東京式アクセントってどういうルールなのって言われたら、ルールとか別にそんなないよ、1個1個決まってるだけでしょっていう風に思ってると思うので、ここからですね、東京式アクセント、ちょっと今回は特に名詞に限ってどういう法則なのかってのを説明していきたいと思います。
うん。あ、なんかルールがあるんだ。あるよ。え、だってさ、英単語ってさ、アクセントの位置むちゃくちゃ覚えたじゃん。だから全部丸覚えしてるんだと思ってたわ。うん。あ、違いますね。ごっつあるよ。ごっつ。今のイラっとしたんじゃないですか、皆さん。ほら最前列のお兄さんが顔かしげてるもん。完全に。うん。だろ。そうですね。確かに。すいません。
ということで、まずですね、チョップスティック、料理を取るあの箸と、ブリッジと、隅っことかを指す端ってありますよね。ちょっとそれぞれアクセントどうなってるか、高い低いみたいな感じでちょっと考えてみてもらえますか?そう。飯食うのはだから高い低いじゃない?はい。そうですね。で、渡る川とかにかかってる橋はだから低い高い。うん。うん。はい。はい。そうですね。で、机の端。あ、じゃあシが上がってんのか。はい。低い高いか。はい。ですね。
ということで整理すると、高い低い、低い高い、低い高いっていう風になっていました。ああ、そっか。そこ。だから被ってんのか。そうなんですよ。ブリッジと隅っこはアクセント一緒なんですね。これまずくない?ちょっと。そうだね。うん。聞き分けられなくて不便だね。そうですね。まあ同音異義語であるんですけど、そもそもさらにアクセントも一緒だったらもう文脈で判断するしかないと。
でもね、2音節しかないから、それは単語が3つあったら必ずかぶってしまうって、これ鳩の巣原理で説明ができますよね。そうかな。高い高いとか低い低いでも別に良くないですか?あれ?あ、本当だ。鳩の巣原理で説明ができません。適当すぎないか俺、さすがに。え、正直鳩の巣原理言った瞬間に、俺今かっこいいよなみたいに思ったでしょ。そう。ああ、俺大学数学できるって浸ってました。決まったと思ったでしょ。全然できない。恥ずかしかった。
ただですね、このブリッジと隅っこは日本語学の人に聞いたらですね、東京式アクセントに限って言えば、いや、アクセント違いますよと言われている。うん。一緒だったけどね。ポイントはですね、後ろに助詞、まあ今回じゃあ「が」にしましょう。うん。をつけて発音してみましょうか。
川にかかってる橋は、橋が落ちた。うん。は、し、が。だから低い高い低い。そうですね。「が」で落ちましたよね。うん。じゃ、隅っこは?机の端が汚れている。あ、違うね。はい。なので低い高い高いですね。本当だ。そうなんですよね。この「が」の高さが違うんですね。うん。うん。うん。だから「が」が加わることによってアクセントでも聞き分けられるようになるんだ。はい。は。
しかも仮に単語ごとにアクセントが決まってるんだとしたら、なぜ「が」は高くなったり低くなったりしちゃうんですか?本当だね。それルールで説明できなきゃおかしいね。そうですね。ちなみに説明なんか思いつくものありますか?うわ、全くわかんねえ。意味不明な挙動ですね。何これめっちゃ不思議だね。
うん。で、これどう説明されてるかというとですね、平たく言えば後ろの助詞を下げるパワーがあるかないかという。スピリチュアル。え、なんかむっちゃスピリチュアルなこと言った。引き寄せるってね。それをやっぱり1度金を稼ぎ始めたらね、そのお金が仲間を呼び込むからどんどん儲かるようになるみたいな。そう、結局アクセントって高い低いの量子力学的な立場にあるわけです。楽しくなるのやめて。じゃ、お前はちゃんとした話を喋ろうとしてくれよ。俺がボケたら、お前は突っ込んでくれよ。そっか、そっか。
とにかくこの下げるパワーがあるかどうかってのが東京方言においては大事で、まあ専門的に言うと、覚えなくていいんですけど、後ろが下がるかどうかっていうのをアクセント核とか、あるいは下げ核と呼んだりします。なので東京方言に関して言うと、後ろの助詞がどうなのかってところまで観察しなければ、そのアクセントは記述できないということになるわけですね。なるほど。だから一見すると「はし」って2音節の言葉に見えるけど、実はその後ろに何かパワーがあるかないかみたいなものも宿してること。そうということですね。
一応今いろんな2音節の名詞をちょっと考えてみようということで、ざっと列挙しますと、雨とか駅とか鳥とか海とか山とか出したんですけど、これに「が」をつけてどうなってるだろうってことを見ていくと、基本的にはさっきの3パターンのどれかになります。つまり高い低い低いか、低い高い低いか、低い高い高いのどれかに絶対になります。うーん。もっと種類ありそうだけどな。ないんですよね。だってね、さっき言ったように低いと高いの2個が3つので列を作るとしたら、理論上はね、2の3乗ですから8通りできますけれども、実際には3通りしかないんですね。不思議だね。
うん。で、ちなみに今、橋っていう2拍の名詞でしたけど、3拍にしてみましょうか。親子、いとこ、男、子供っていう4つの名詞に「が」をつけておきました。これ考えてみましょうか。親子はどうなってますか?親子が。ふんふんふんふん。だから高い低い低い、「が」も低いかな。親子がは高い低い低い低いですね。
次じゃあいとこ行きましょうと。いとこはちょっとややこしくて、いとこっていう高いから入るやつもあれば、いとこもありますね。それもあるね。ちょっと今回いとこで見てみましょうか。じゃあ、いとこが、だから低い高い低い低い。うん。そうですね。合ってます。合ってます。
次、男が。だから男がかな。だから高い低い、低い高い低い。うん。えっとね、「と」で上がってますね。男が、なので「男が死ぬる覚悟が」。告白のその部分真似する人いないから。今めっちゃそうじゃなかった?男のところすごいなんか聞き覚えあるなと思ったら。死ぬる覚悟が。あの男がじゃないです。男がですから。「がー」か。はい。え、なので低い高い高い低いですね。はい。
で、子供は?子供が。うん。子供が。うん。だから「も」で上がってんのかな?えっとね、「こ」で上がってますよ。あれ?俺苦手だな、これ。これむずいの?子供が、か。そうか、そうか。うん。子供が、なので低い高い高い高いね。ということで整理すると、この4つ。うん。うん。になるんですね。
で、またこれもこの種類以外はありえない。適当に3拍の名詞考えてそれに「が」をつけてもらうと、どれかには当てはまるんですよね。だから低い高い低い高いみたいな、これにないやつは出てこないってことですね。低い高い低い高いはないですね。あ、ないんだ。不思議。
ちなみに4拍にするとどうなるかと言うと、5種類になるんですね。なので整理すると、2拍の名詞には3種類のアクセントの型があり、3拍の名詞の時には4種類の型が今ありましたね。4拍の時は5種類の型が。あ、だからN拍の時はN+1種類。まさにそうなんですよね。っていう仮説が立ちますね。そして実際その通りで、東京方言の名詞のアクセントの型は、N拍ある場合、N+1種類のアクセントがあり得るんですね。
ええ、だいぶ少ないね。少ないね。2のN乗あるはずなのに、それがN+1になってるってことは、指数関数と一次関数だから全然数の増え方違うね。そうですね。急にその鳩の巣原理の失敗を取り戻すのに数学用語を振りかざさなくても別に構わないんですけど。恥ずかしいからやめる。それ今頑張って取り返してんだけど。でも堀元さんが言ってくれてることってすごい鋭くて、理論上あり得る型は2のN乗あるのに、それに対してN+1ということは、結構制約が効いているということなんですよね。そうね。
ということで、東京方言のアクセントを支配する制約、どんなものがあるかというと、3つあるんですね。ほう。1つ目、基本的には単語はどこかのタイミングで音の高さを落とすパワーを持っているのだということですね。うん。さっきだから「箸が」ですから高い低い低いですよね。うん。だから高いから始まったのに「し」のところで落ちましたね。こんな感じで高さを落とす能力を持っていると。うん。ただたまに全く落とさない単語もあります。低い高い高いみたいなやつですね。うん。ああ、上がるのがいいのか。はい。隅っこのやつとかね。うん。端が汚れている、で低い高い高いよね。これ落とすポイントはないと。
で、2つ目、1度下がったアクセントは同じ単語の中で2度と上がらない。へえ。というルールがあるんですね。え、現代社会のメタファーじゃん。1度落ちたらもう上がれない。怖。インターネットの荒波を生き抜くインターネット芸人は復活はありえない。1回炎上したらもう終わりみたいなとこありますしね。格差社会を象徴している。違います。
『ライフ』っていうね、あのいじめ漫画、「お前の席ねえから」でおなじみの『ライフ』の先生が最近描いてるやつで『落ちたら終わり』っていう漫画がありますけど、それを示唆しているってことですか?うん。あの、それは日本語アクセントですね、その『落ちたら終わり』に関しては。あれタワマンの話だから。タワマンの漫画ですよ。アクセントの漫画じゃないです。タワマンですもんね。なんでアクセントの話です?はい。違うけどな。
さっきの3拍の名詞、この4パターン見てもらうと分かるように、途中でどっか下がった後に高いに戻ることってありえないんですよね。だから最初から低いで上がることはあるけど、1回下がっちゃったらもう上がんないのか。あ、そうです。そうです。ははは。
そう。まさに今言ってくれたことが3つ目のルールで、東京方言のアクセントの中で特に僕が強力だと思うのは、1拍目と2拍目の高さは必ず異なるんですね。ふーん。見て。そうでしょう。高低か低高しかありえないんですよね。はあ。え、全部?全部。めっちゃ例外なんかありそうじゃないですか?ない。
殺し屋とかどう?殺し屋なんで「ろ」で上がりますね。上がってる。殺し屋ですね。全部低くない?殺し屋、殺し屋か。うん。全部低かったら殺し屋です。殺し屋。あ、そっか。俺怖いイメージだから低いかと思ってた。ええ。ええ。こんなバカがいるんだ。ええ、むちゃくちゃアホだったの、今の発想。
この3つのルールを元に、先ほど省略した4拍の名詞のアクセントの種類確認してみますね。まず1拍目と2拍目の高さが異なるってルールがありました。で、さらに1回下がると戻せないっていうルールもありますよね。うん。だから真っ先に浮かぶのは、高いが最初にあってもうそっから低いにずっとなるっていうタイプの名詞。はい。高い低い低い低いですかね。はい。例えばキャンパスとか。うん。うん。まあパスカルとか。こんなようなものは高い低い低い低いで、後ろに「が」をつけてキャンパスがとかも「が」まで低いですね。そうですね。
これが1個目の種類だよね。ここで「高」から始まるやつは全部出し切ったの分かりますか?1回下がった後に上がれないっていうのがあったわけだから。そうだ。「高」で始まっちゃったらあとは「低」しかいけないね。ていうことですね。これ1種類目で、次にじゃあ「低」で考えてみましょうか。ちょっとすごいな。めっちゃマジで数学の仕組みみたいになってきたな。うん。これパターンとこのパターンで場合分けして、あと何が何通りあるか考えようって、めっちゃ数学の受験勉強っぽいの。そう、そう、そうなんですよ。ほう。
じゃ、低高から始まるとして、さっきのルールでどっか落とすパワーを持っているって話ありましたよね。だから低高から始まって、高のところから落としてみましょうか。低高低低ってことかな。そうですね。これに「が」をつけると最後の「が」も低になると。例えば鳥のあのウグイスいますよね。うん。ウグイスですね。ウグイスが、なので低高低低低。うん。なるほど。ですよね。
で、同じように3拍目で落としてみましょうか。3拍目が落とすパワーを持っている、つまり4拍目で低になるパターンを考えてみると、低高はまず確定していて、4拍目で落ちるということは3拍目は高くなきゃいけないですね。なので低高高低っていう風になると。これ例えば青空。うん。青空か。だから「ら」で落ちてんだ。うん。はい。あ、青空がですね。なので低高高低低。うんうん。はい。はい。
で、次、4拍目で落とすやつ。これ例えば妹とか。妹がって言うと、はい。妹が。妹まで高くて「が」で落ちます。これが4拍目で落ちるやつで、さらに下げ核を持たないやつもいると。はあ。これが例えばアメリカとか。アメリカが。アメリカが、なので「が」まで高いですね。あ、本当だね。ああ、なるほど。
ということで、最初が高いから始まるやつ、2拍目で落とすやつ、3拍目で落とすやつ、4拍目で落とすやつ、落とすのを持たないやつの5種類。なるほど。となったわけ。ああ、じゃあ確かにN+1になるわ。そうなんですよ。はあ。
これ覚え方もシンプルで、東京方言って結局どこで下げるかが大事なんだと覚えればいいんです。うん。うん。下げが1回しかないからね。はい。だから高低低低ってやつは1番最初に落としてますよね。で、次に2拍目で落とす、3拍目で落とす、4拍目で落とすとか言って、N拍目で落とすやつがあり、最後全く落とさないやつがいる。なので、N拍の名詞に対してはN+1のアクセントの種類を持つという風に言えるわけですね。
ということで、東京方言のアクセントについて見てきました。どうです?そのルールなどないと30分前ぐらいに言ってましたけど。思った、めっちゃあるんだ。めちゃくちゃありますよね。でもそれ、驚きとともに本当かとは思ってる。あ、そう。家帰って探したいもんね、反例を。これはね、やってください。なんかありそうな気すんだけどな。それ大事な作業ですね。うん。普段喋ってる時それ全く気にしてなかったから、そんな厳しい制約あるんだっていうのは意外でしたね。
そうですね。まあとりあえず名詞のルール覚えたわけだから、ざっと適当に名詞を浮かべてみて、お風呂とかでラジオは高い低い低いだなとか、うん。うん。コンピューターだったらどうだろうとかやっていけば、必ずこのルールに支配されてるということは気づけるはずですね。
で、僕はね、この話聞いてやっぱ1番ビビったのは、後ろに「が」みたいな関係ない単語をつけないとその単語のアクセントが判明しないって、結構すごいことやってません?うん。それすごいよね。だから本当の潜在能力を引き出すためには、こいつにはこの道具が必要なんだみたいな感じですよね。そう。だからあの発酵みたいにさ、そのもの自体に全く意味的に関与しないのに、なんか酵母みたいのを1回くっつけて、そしたらそいつのアクセントの型が判明するみたいな、なんかそういうような面白さをアクセントの研究には僕感じたんですけど。
そうだね。なんかやっぱちょっとスピリチュアルだな。実はこの種には木になろうとする力が宿っているのですみたいな感じあるよね。そうですよ。下げるパワーが全ての単語には宿っているんだね。うん。そう。堀元さんにそして発音して欲しがっていますし、やっぱり「が」というのはアクセントの伴走をしてもらいたがってると思うので。あんまニーズないっすよ。アクセントスピリチュアルYouTuber。え、そんなジャンルないす。アクセントコーチングとか。そんなジャンルないから。それただのアクセント指導だ。アクセントコーチングは。ただの英会話のコーチみたいな人。そうですね。
じゃあ、東京方言と関西方言はどう違うのかっていうのをこの後、次回話していきたいと思うので、ちょっと来週まで今日聞いた内容を反芻して覚えといていただけると次回より楽しめる、特に関西方言話者の方は、と思いますので、是非楽しみにしていただければ幸いです。忘れないようによろしくお願いします。あと引き続き、チャンネル登録、高評価、感想のコメントなどお待ちしておりますので、どしどしお寄せください。以上にしましょう。ありがとうございました。ありがとうございました。
堀元さん。はい。うまく話せなくて悩むことってありません?よくあります。そんな悩みを抱える方にぴったりな本を書きました。ほう。タイトルは『会話の0.2秒を言語学する』。会話のわずかな間にフォーカスした1冊です。是非皆さん買ってください。
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