2級船舶を持っているなら1級は独学で取れる:堀越氏が教習所通いを勧めない理由

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概要

「船舶免許を独学で取ろう」というチャンネルを運営する堀越氏は、この動画で、すでに2級船舶免許を持っている人が1級にステップアップする場合、教習所に通う理由はまったくないと主張する。前半では教習所一般への批判と、船舶免許試験に対する独自の見方を語り、後半では1級の学科が独学に向いている理由と、受験時期の選び方として免許更新と組み合わせる方法を提案している。

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「教習所を出ても知識も操縦技術も身につかない」という見方

堀越氏はまず、前回の動画に寄せられたコメントに触れる。動画だけで免許が取れたという報告があったことを挙げ、教習所に8万円や9万円を払うのは「騙されている」と自分は思う、と述べる。そのうえで、2万5000円で実技試験を受けに行ってみてほしいと呼びかける。

なぜそこまで言うのかについて、堀越氏は自身の人間関係と経験を根拠にする。登録教習所を含め、東京に5〜7か所ある教習所の関係者に知り合いがいて、それぞれの教習所を出た人とも実際に一緒に船に乗ったり、レンタルボートを借りる場面で出会ったりしてきたという。その経験から、どこの教習所を出た人でも、登録教習所でも、さらには堀越氏自身の教習所の出身者でも、知識がなく操縦もできないと語る。「東京 船舶免許」で検索して最初に出てくるような教習所の出身者や、横浜の有名な教習所で取った人でも操縦ができず、標識を見せて何かと尋ねても答えられない程度だという。だから免許を取るだけなら教習所に意味はない、というのが堀越氏の立場である。

独学を勧めるのは費用が安いからでもあるが、それだけではないと堀越氏は付け加える。今はインターネットでブログなどを調べれば何でも出てくるので、それで取って船に乗れば十分だという。

試験は海での安全を保証しない

堀越氏は、教習所を出たから、しっかり勉強したから海難事故を起こさない、という話ではないと強調する。海には実際に出て学ばなければならないことが多すぎるため、船舶免許の試験そのものは「何の役にも立たない試験」だと表現している。

その例として挙げるのが着岸である。堀越氏によれば、着岸とは船が桟橋に付けばよいだけで、きれいか汚いかは問題ではない。桟橋の近くに行ってロープを投げ、マリーナの人に取ってもらえば着岸は成立するので、一人できれいに止めようとしなくてよいという。波や風が強い日は海に出なければいいだけだ、とも述べている。

ただし実技については、コメントに「実技だけは教習所に通った」という人も多く、独学で実技に受かっている人もいる一方で、百歩譲って実技だけ講習を受けるのは仕方ないかもしれない、と一定の留保を付けている。実技だけの講習は3万5000円くらいではないか、というのが堀越氏の見立てである。

1級ステップアップの費用比較

本題の1級について、堀越氏は「教習所に行く理由はまったくない」と繰り返す。示された費用の目安は次のとおりで、いずれも堀越氏が「〜くらいかな」と見積もったものである。

  • 登録教習所でのステップアップ:4万〜5万円程度
  • 国家試験を受ける形のボートスクールでのステップアップ:3万5000円程度から
  • 2級保有者が独学で1級を受ける場合:試験料が6000円ほど、すべて含めて9000円〜1万円程度

学科は教科書を読むだけで足りる理由

学科の内容について、堀越氏は、登録教習所でもそうでない教習所でも授業は教科書を読むだけだと断言する。試験には教科書に載っている内容がそのまま出題され、言葉や数字は変わっても中身は同じだという。計算問題は仕組みを理解すれば数字が変わるだけで、あとは暗記であり、教わらなくても本を見て自分で理解できる内容だと説明する。そのため、登録教習所で学科を免除にしてもらう理由もないとしている。

1級では海図の問題が加わるが、これも教習所で教わる必要はないと堀越氏は言う。自身の動画でも海図の始め方などを扱い、問題のパターンごとのやり方をすべて上げているほか、他の人も動画を公開しており、それで合格している人がいるから十分だというのが根拠である。教科書の言葉が分からなければGoogleで調べればよい、とも述べている。

教える側としての経験も語られる。中学や高校の授業で先生が教科書を1から10まで読むのはつまらないが、船舶免許の学科もそれと同じで、教える側には教科書を読むこと以外にやることがない。新しいことを教えても合格してもらえなければ困るからだという。堀越氏自身、浅瀬への注意や、たとえば江戸川ならこの水域に気をつけてほしいといった、話したいことはたくさんある。しかし授業中にそうした話をすると受講者が試験内容を覚えなくなるため、東京湾での遊び方などは後日レンタルボートに来たときに話すようにしていたという。そうした話は無駄ではないが、試験に限れば無駄になる、と堀越氏は整理している。

合格するだけなら50ページほどの教科書を丸ごと読むしかなく、どこの教習所も事故を起こさないことを踏まえつつ合格させるための授業をしている。だからこそ、どうせ読むなら家で読めばよい、と堀越氏は結論づける。空き時間や通勤前にスマートフォンで教科書を読んだり、練習問題を解いたりすれば十分で、1級にセンスは関係なく暗記するだけだという。スマホで教習を受けられる教習所もあるがそれにはお金がかかる、自分は無料で配信しているので自由に見て取ってほしい、とも話している。

急がず、長い目で受験時期を選ぶ

堀越氏は、1級は教習所に通わなくても絶対に取れる、落ちる理由がないと言い切る。その理由として挙げるのが、いつ受けてもよいという点である。2級を持っていれば1級がなくても船遊びはできるので、明日や明後日の試験に向けて今日無理に勉強する必要はない。教習所に通うと日程を決められ、3月中にステップアップしようといった進め方になるが、それは無駄だと堀越氏は言う。たとえば今年中に取るつもりで、10月の試験で1級を取ればよいと提案している。

免許更新の代わりに1級を受けるという提案

堀越氏が最も良いと考えているのは、自分の免許の更新時期に合わせて1級を取る方法である。更新には都内で安くても8000円くらいかかると堀越氏は見積もる。一方、船舶免許は新たに取得するとそこが新しい更新の起点になるため、更新に行かずに1級を受ければ、身体検査なども含めて9000円〜1万円程度で済む。どうせ8000円払うなら1級を受けてほしい、というのが堀越氏の主張である。

5年前に2級を取って今年更新を迎える人も多いはずだと堀越氏は言う。自身のYouTubeはまだ3年ほどしか続けていないため、動画を見て独学で2級を取った人の更新はこれから1〜2年先に来るという。そうした人たちも、来年以降は更新に行かず1級を狙ってほしいと呼びかけている。

最後に、3月後半に入り船遊びの季節が近づいていることに触れ、次の動画では水上オートバイ(特殊)の免許についても話すかもしれないと述べて動画を締めくくっている。