水上バイクの急旋回は「アクセルを入れて曲がる」 試験で注意されないやり方と人命救助のコツ

YouTubeで開く ↗
概要

船舶免許の独学を解説するチャンネルで、話者は水上バイク(ジェット)の急旋回をあらためて実演した。以前の動画では、スロットルから指を離し、ハンドルを切ってからアクセルを握り込む手順を大げさに見せていた。しかし視聴者の中には、実際の試験でそのとおりにやったところ「指を離すな」と試験官に注意された人がいたという。そこで今回は指を離さないやり方で撮り直し、急旋回のときに機体がどう動くかを見せている。話者は、急旋回は試験のためだけでなく、ジェットに乗るなら大事な操作だと位置づける。免許を取る前に動画だけで身につけるのは難しいと認めたうえで、感覚を少しでもつかんでほしいと話す。

5分で読めます

前回のやり方の問題点と、覚えておくべき原則

冒頭で話者は、前回教えた「指を離してからハンドルを曲げ、アクセルを入れる」動作をもう一度やってみせる。片手での操作になるため機体がふらつき、危ない場面になった。話者によれば、撮影に使っているジェットはとても不安定な機体で、受験者が乗る試験艇はこのような挙動にはならないので安心してよいという。あわせて、落水するとキルスイッチが抜ける仕組みにも触れている。

そのうえで話者が強調する原則は、走行中にハンドルを切っただけではほとんど曲がらないということだ。多少は曲がるものの、ジェットはハンドルを曲げた状態でアクセルを入れて初めて回る。話者はこれを「頭の中に入れておいてください」と繰り返している。

指を離さずに急旋回する

実演では、スロットルを握ったまま目標のブイ(字幕では「V」)に向かって走り、そこでハンドルを切る。話者の説明では、速度が低ければそのまま曲げてもゆっくり曲がってくれる。ただし速度が出ている場合は、曲がる瞬間にアクセルを目いっぱい入れる必要はなく、曲がるときに少し、ぐっと入れればよい。

40km/hほどで走ってブイに向かう場面を例に、話者は理想の手順を説明する。いちばんわかりやすいのは、ブイの手前でハンドルを曲げてからぐっとアクセルを入れることだ。ただ、ここは感覚的な部分なので言葉で教えるのが難しいと話者は認めている。感覚として伝えられるのは、アクセルを抜かずに少し弱め、曲がるときにぐっと入れるという点になる。そのまま入れ続けても曲がれることは曲がれるが、速度が出すぎていると強いGがかかり、体が飛ばされてしまうという。

速度を落としてもよい、試験官に見せるべき点

このため話者は、急旋回のときは速度を落としてかまわないと言う。それまで40km/hほどで走っていても、ブイに向かう段階では遅くしてよい。仮にそこで減点されても大したことではないというのが話者の見方だ。大事なのは、アクセルを入れて曲がるという動作をきちんとできると試験官に思わせることだという。

話者はさらに、水上バイクという乗り物は、アクセルを開けないと回らない、レバーを握り込まないと曲がらないものだと頭に入れて乗ることを求める。そう理解して乗れば試験では問題ないだろう、というのが話者の見解である。

急旋回の感覚は人命救助にもつながる

話者によれば、試験当日に実際に乗ってこの感覚がわかれば、人命救助も楽になる。少し曲がりすぎたと感じたときにアクセルを少し入れれば、艇の後ろ側(お尻)が振れて向きを直せるからだ。

続いて人命救助の実演に移るが、この日は目印になるものがなかった。話者はハンドルも何も動かさずに漂っている状態を見せ、前方から風が吹いていることを示す。進入方向については、船の講習では簡単なので風上から入って取るように教えているが、本来は風下から取ったほうがよいと話者は述べる。ジェットについては向かっていく方向にこだわらなくてよいという趣旨の発言をしている。

ノズルの推力を使ってゆっくり向きを合わせる

話者の説明では、ハンドルを目いっぱい切った状態にしておくと、ジェットのノズルからは少し水が出ているため、それだけで曲がっていく。この感覚がわかれば人命救助は難しくないという。船の場合も同じだが、距離は十分にとってよいと話者は言う。試験官が目標物を投げたり落としたりしたら、しっかり距離をとって狙っていけばよく、ハンドルを曲げておけば何もしなくてもある程度は回ってくれる。

ブイが近づいてきて急に右へ向けたいときは、目いっぱいハンドルを切って少しだけ力を加えればよい。一気にぐるっと回るわけではないので、足りないと思ったらアクセルを少しずつ入れてもよい。右から風が吹いていても、そのままゆっくり進んでいけば左右には動く。話者は、基本的にはアクセルをあまり触らずにゆっくり操作するよう勧める。まっすぐ走っているならアクセルに触る必要はなく、どうしても目標から遠くなってしまったときだけ寄せる操作をすればよいという。

自転車のように乗ればよい

話者は人命救助について、ブイに向かっていく動きは自転車と同じだとたとえる。自転車のようにやれば取れないことはないという。体を傾けたりする必要もあまりない。バイクに乗る人は感覚をつかみやすいだろうが、経験がない人もそのまま乗れば乗れる、というのが話者の結論である。

動画は、急旋回はアクセルを入れて曲がること、人命救助は自転車のように操作すること、という2点を確認して終わる。最後に話者は冗談めかして「ジェットは楽しくない」「10分は楽しい」と言いつつ、ぜひ免許を取ってみてほしいと呼びかけている。