ビズリーチは転職先としてどうか:5つのメリットと3つの懸念点

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概要

転職系YouTubeチャンネル「サラタメ転職チャンネル」の話者は、転職先としての優秀さという観点で日々企業を調べている。その立場から、今もっとも狙うべき会社の一つとしてビズリーチを挙げる。話者は年収、ワークライフバランス、やりがい、成長のバランスが高い水準でそろっていると評価し、今年は約150人を採用する見込みだと述べる。結論として勧める相手は「スキルも市場価値も高めたい営業経験者」、特に若手である。ただし話者は、ビズリーチから依頼を受けて作った動画ではないと断ったうえで、懸念点も挙げている。以下、会社の概要、転職するメリット5つ、懸念点3つ、誰に向くかという結論の順に内容をまとめる。

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ビズリーチはどんな会社か:ハイクラス向けスカウトサービス

話者によれば、ビズリーチは一言でいえば「ハイクラス転職サイト、ビズリーチの会社」である。厳密にはハイクラス向けの「ダイレクトリクルーティングサービス」、つまりスカウトサービスを運営している。

話者は採用関連サービスを3つのビジネスモデルに分けて説明した。一つ目は求人広告で、リクナビNEXTやマイナビ転職のように「うちのサイトは集客できるから広告を載せないか」という広告モデルである。二つ目は人材紹介で、リクルートエージェントやマイナビエージェントのように、代わりに人材を探し、採用できたら成果報酬を受け取るモデルである。三つ目がビズリーチのスカウトサービスで、ハイクラス人材が多く登録するプラットフォームを作り、企業がそこでスカウトを送る。スカウトの送信量に応じて料金を受け取り、採用が決まればさらに成果報酬を受け取る。同種のサービスとして、話者はリクルートダイレクトスカウトやdoda Xなどを挙げた。

話者はビズリーチをこの分野の先駆けと位置づける。サービス開始は2010年頃で、アメリカで先に使われていた採用手法を日本に持ち込んだ。リクルートも以前からスカウト機能を持っていたが、それはリクナビNEXTのおまけ的な機能にすぎず、スカウトに特化した会社はほとんどなかった。そこをビズリーチが切り開いたと話者は説明する。当初は年収1000万円以上の層に絞っていたが、現在は年収500〜600万円程度の層も利用している。後からリクルートやパーソルも参入したが、先行者であるビズリーチはハイクラス向けスカウトで「唯一無二のポジション」を築いている、というのが話者の評価である。

ビズリーチ以外の事業と、今回の焦点

株式会社ビズリーチはビズリーチ事業だけを手がけているわけではない。HR領域のSaaS事業であるHRMOS(ハーモス)や、新卒就活生向けのビズリーチ・キャンパスも運営している。話者によれば、どの事業も好調で積極採用中であり、特にHRMOSは単独で動画を1本作ってもよいほど転職先として勧めたいという。

それでも、現時点で最も積極的に採用しているのはビズリーチ事業である。より具体的には、大手企業向けではなく中小企業(SMB)向けのインサイドセールス、フィールドセールス、クライアントセールスの採用が活発だという。そのため動画ではビズリーチ事業に焦点を当てている。

今後も伸びると話者が考える理由

話者はビズリーチが今は絶好調であり、今後も5年、10年と伸びる余地があると考えている。根拠は大きく2つある。

一つ目は、主力のスカウトサービス自体がまだ伸びるという見立てである。人材業界の人にとってはすでに欠かせないインフラだが、一般の転職希望者にとっては今でも求人広告や人材紹介の方が普通である。今後スカウト型が常識になっていけば売上はさらに上がると話者はみる。加えて、日本では少子高齢化による人材不足が確実に進む。人材が不足するほど採用領域の会社は儲かる、と話者は説明する。さらに、AIの普及で低スキルの仕事は代替されていき、企業が高額を払って奪い合うのはハイクラス人材になる。その採用で独自の地位を持つビズリーチは伸びる、という予想である。

二つ目はAIとデータの観点である。話者は、AIが盛り上がったときに勝つのはデータと登録者を持つ会社だと考えている。ビズリーチは採用企業側のデータも求職者の情報も大量に持っているため、AIと組み合わせれば事業をいくらでも展開できるという。例として、採用企業にはAIによるスカウトや自動マッチングを、求職者には書類作成や面接対策のサポートを提供できると話者は挙げた。

また、採用以外の領域への展開としてHRMOSがある。これはタレントマネジメントの領域で、カオナビ、タレントパレット、SmartHR、HRBrainなどの競合がいる分野である。話者が特に面白いと紹介したのは、社内の人手不足、異動の経歴、評価といった情報をAIで統合し、社内で自動マッチングやスカウトを行えるようにするサービスだ。競合は強いものの、決算資料を見る限り順調に伸びていると話者は述べる。

話者は、会社として優れていても働いてみたらしんどいだけという会社もあると注意を促す。そこで、働き手の視点からメリットと懸念点を分析していく。

メリット1:強い企業なのに採用の間口が広い

一つ目のメリットは、強い企業でありながら即戦力のエリート採用だけに限らず、育成枠として広めにポテンシャル採用を行っている点である。話者によれば今年は150名以上の採用を目標にしており、この傾向はしばらく続くと予想している。

注意点として、公式の求人情報ではインサイドセールス、フィールドセールス、クライアントセールスのいずれも、必須条件に「法人営業経験3年以上」と書かれている。話者は、これを見て諦める人が多いと指摘する。そのうえで、実態としては営業経験さえあればチャンスがあり、実際に内定を取った人もいると述べる。

話者が挙げた事例は、自身のLINE動画などを使って昨年転職した人たちから聞いた情報である。営業経験がまったくない人では、自動車部品メーカーで研究開発をしていた24歳と、飲料メーカーで研究開発職だった28歳が内定を得た。もう一人はハウスメーカーの営業出身の24歳で、第二新卒に近い年齢だった。一般に評価が高いのは無形商材の法人営業だが、この人はその逆の有形商材の個人営業をしていた。それでも年収450万円から550万円程度で転職したという。話者はこれを公式の求人条件との「乖離」と表現する。

ただし話者は、これをもって営業未経験でも通ると受け取るのは危ういとも述べる。昨年なら問題なかったが、取材情報では内定の難易度が年々上がっている。最新の情報では営業経験がないとさすがに厳しいという。さらに来年あたりから即戦力採用へシフトするという情報もあるため、興味がある人は今年1年ぐらいで勝負をかけた方がよい、というのが話者の助言である。このあたりは変動しやすいので、説明欄に最新情報を毎月更新すると話者は述べた。

採用後の育成と、クライアントセールス職

話者は、ビズリーチの良さは単に大量に採用することではないと補足する。間口の広い企業の中には、大量に採用しても育成はせず、生き残った人だけ残ればよいという姿勢の会社もある。しかし話者が調べた限り、ビズリーチにはそうした様子がない。中途入社者にも新卒並みに4か月の研修を行い、ダイレクトスカウトというサービスの理解、営業先クライアントの理解、競合を含む市場の理解を進める。話者はこれを、採用だけでなく定着と育成までやり切る姿勢だと評価する。

もう一つの補足は、期間限定の話かもしれないとしつつ、今最も熱いのはCS職だという点である。ビズリーチではクライアントセールス職と呼ぶが、仕事内容はSaaS企業のカスタマーサクセスと同じだ。既存顧客にサービスをフル活用してもらい、解約を防ぐ。話者によれば、視聴者やLINE登録者の中にはSaaS業界そのものよりCS職をやりたいという人が多い。新規のアポ取りやクロージングが苦手な人が多く、カスタマーサクセスはそこを担当しないため、穏やかな性格の人に合うのではないかと話者はみている。

メリット2:営業として大きく成長できる

話者は、営業として成長できるかどうかは「誰に、何を、どうやって売るか」でほぼ決まると考えている。ビズリーチはこの3点がそろっているという。

誰に売るか。 相手は経営者、役員、採用人事といった会社の中枢にいる人である。そうした相手と日々向き合うことで、自然とビジネスの「戦闘力」が鍛えられると話者は言う。対比として話者が挙げたのは、スマホショップの販売員が、スマホをよく知らない高齢者に説明し続ける状況だ。成長環境がまったく違うというのが話者の見方である。

何を売るか。 ビズリーチは無形商材である。食品や車のような有形商材より売るのが難しく、提案やコンサルティングの要素が大きい。しかも人材にかかわる無形商材である。経営者や採用人事は人材を非常に重視しているので、厳しく見られる。話者はそうした環境の方が営業力が高まると説明する。具体的な業務として、インサイドセールスならアポを取るだけでなく、見込み顧客にヒアリングして経営課題や人事課題の仮説を立て、他社事例や過去データをもとに提案する。クライアントセールスなら、使い方の説明にとどまらず、求人票の書き方、スカウト文面、ターゲット設定の改善を提案し、より高度な採用戦略の提案も行う。採用ポジションによってはHRMOSを組み合わせた提案も求められる。話者はこれを「ただの営業ではない採用コンサルティングの仕事」と表現する。

どうやって売るか。 売り方はSaaSの定番である「The Model」型で、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスに分業し、データを活用して科学的に営業する。話者によれば、HRMOSはSaaSだがビズリーチ自体は厳密にはSaaSではない。それでも売り方はSaaSそのものだという。

その後のキャリアの広がり

この売り方の経験は、大手SaaSへの転職を目指す人にとって有利だと話者は言う。ビズリーチから大手SaaSへ転職する事例は多いという。理由として話者は2つを挙げる。The Model型の営業を経験していること、そしてビズリーチが人材育成企業として知られていて「ビズリーチ出身なら間違いない」と見られるブランド力があることだ。

さらに、社外に出なくてもキャリアを広げられる点も挙げた。HRMOSへ異動すればSaaS事業に携われる。セールス職から新規事業、人事、企画、マーケティングといった職種へのキャリアチェンジも社内で可能だという。話者は、営業という枠を超えてビジネスパーソンとして成長でき、スキルアップも市場価値の向上もできると評価している。

メリット3:年収は「まあまあ良い」

年収について話者は、ずば抜けて高いわけではないが、まあまあ良いと評価する。ただし採用の間口の広さと比べれば、なぜこんなに良いのかと思うほど高いという。入社時の年収はおおむね500万〜700万円で、話者は下限が500万円である点を重視している。視聴者には年収400万〜500万円で営業をしている人も多く、そうした人は内定を得れば自然に年収が上がる。話者の見た限り、ビズリーチに転職して年収が下がった人はほとんどいない。前述のハウスメーカー出身の24歳が450万円から550万円になった例も、話者は良い年収の例として再び挙げた(本人が非常に優秀だったことも添えている)。

入社後の伸びについては、口コミサイトなどを見る限り35歳頃まで700万〜800万円程度まで伸びるという。20代後半から30代にかけて上がり、30〜35歳頃に最も伸びるという情報が出てきたと話者は報告している。

メリット4:ワークライフバランスへの配慮

話者はワークライフバランスを重視する人にもビズリーチを勧めている。まず、週3日は出社が必要だが、週2日程度はリモートワークができる。出社回帰が進む2025年の時点で、営業職でリモートができる募集は珍しく貴重だと話者は述べる。

残業は多くないという。正確な平均値は取れなかったとしつつ、話者の取材では平均20時間程度、忙しい時期でも30〜40時間程度とのことだった。ただし、新卒向けサービスだけはまだ立ち上げ期の雰囲気があり、やや忙しいという噂があった。話者は残業についてはサンプル数が少ないので参考程度にしてほしいと断りつつ、ハードワークで残業ばかりという話は聞いたことがないと述べる。フレックスタイム制もあり、コアタイムはない。話者の説明では、出社は5時から13時までの間、退勤は12時から22時までの間であればよい。

話者はこの配慮に理由があると考えている。メガベンチャーでありながら、毎年若手を大量採用していても平均年齢は33歳で、それほど若くない。2009年の創業から15年以上たち、創業期のメンバーなど会社の中心人物が子育て世代になっている。ワークライフバランスを整えなければ中心人物が離れてしまうため、会社として配慮しているのだろうという推測である。その表れとして、家族参加型のファミリーデーのようなイベントを開いていることを挙げた。

メリット5:仕事のやりがいが強い

ワークライフバランスが良いならゆるい会社なのかといえば、そうではなく、やりがいもあると話者は言う。どの会社も重視し、しかも成長しているHR領域で、独自のポジションを持つサービスを手がけていることが大きいという。「日本のキャリアインフラを作る」といった使命感を持って働けるうえ、人は事業の根幹なので、採用という領域でクライアントに貢献している実感も得られると話者は述べる。

同僚の面でも良さがあるという。会社の雰囲気はリクルート、サイバーエージェント、GMO、DeNAといったメガベンチャーの系統で、仕事に熱い人が集まる。ただ話者によれば、ギラギラしたメガベンチャー界隈の中では最も落ち着いた「大人ベンチャー」のような雰囲気だという。採用方針にもそれが表れており、成長意欲の高い人を集めつつも、「俺が俺が」という人ではなく、個人よりチームを大事にする「いいやつ」を集める方針が徹底されている。勢いのある会社は好きだがオラオラした雰囲気は苦手、という人にちょうどよいと話者は考えている。

懸念点1:募集エリアが基本的に東京

ここからは懸念点である。話者は、メリットと合わせて、会社の良し悪しではなく自分に合うかどうかで判断してほしいと述べる。

一つ目は選考段階の話で、募集が基本的に東京である点だ。大阪、名古屋、福岡、静岡、広島にも支社があり、採用することもあるが、東京と比べると規模はかなり小さい。話者の調べでは、地方拠点は人数が少ないため即戦力で固めたい意向もあり、東京より難易度が高いという。地方で働きたい人には難しいポイントである。話者は比較として、リクルートは積極採用の時期には全国の主要拠点で幅広く採用することがあると挙げた(ただし現在はリクルートの募集がかなり閉じているとも述べている)。

懸念点2:40代以降の年収が分からない

二つ目は、40代以降の年収が不明であることだ。話者は、安いという意味ではなく、調べても情報がほとんど出てこないという意味だと強調する。35歳頃までは情報があり水準も良さそうだが、40歳以降は分からなかった。

ここから先は話者自身の推測だと明言したうえで、メガベンチャーによくあるパターンではないかと述べる。若手のうちは同世代より高く、そこから上がっていく。しかし40代以降は実力主義が強く、高い報酬を得られるのはごく一部の出世した人に限られる。そうした人は40代になる前、30代ですでに1000万円程度をもらっている。その流れに乗れないと1000万円以上にはなかなか届かない。その結果、若い頃は年収で勝っていたJTC(伝統的な日本の大企業)の同世代に、40代以降で追い越されることもあるかもしれない。日系の大企業は若いうちは安いが、年功序列で40代後半にそろって1000万円に届くような仕組みだからだ。話者は対策として、自分の出世状況を見ながら32歳や36歳あたりで、このままビズリーチにいてよいかを改めて考えることを勧めている。

懸念点3:メガベンチャー的なノリ

三つ目は、メリットとして挙げた「熱い仲間がいる」ことの副作用である。メガベンチャーの中では落ち着いている方だとしても、そうしたノリがしんどい人にはしんどいと話者は言う。口コミサイトでも、仕事に熱く、プライベートでも付き合っていこうという雰囲気があるという声があった。先に触れたファミリーデーのほか、懇親会、採用イベント、土日の趣味の延長のようなイベント、誕生日会などがいろいろあるらしい。好きな人には良いが苦手な人にはつらいかもしれないという口コミがあり、要チェックだと話者は述べる。

結論:誰に向き、誰には他の選択肢があるか

話者の結論は、スキルも市場価値もしっかり高めたい営業経験者、特に若手には非常に勧められるというものだ。会社・事業として強く将来性があり、それなのに採用の間口が広め、しかも500万〜700万円程度の年収が得られ、ワークライフバランスへの配慮もあり、やりがいもある。話者はこれを「てんこ盛り」と表現した。具体的には、年収400万〜600万円程度のレンジで営業をしている若手にとって、かなり良い転職先だとしている。

一方で、すでに無形商材の法人営業をしていて、若いうちから年収800万円以上あるようなエリート層については、選択肢に入れてよいとしつつも、他にも選択肢は多いと話者は考えている。また、ビズリーチは基本的に営業経験がないと内定が難しい。そのため接客や教員の経験しかない人には、別の会社を狙う方がよいというのが話者の立場である。