30人のセレブが慈善団体への100万ドルを争う:MrBeastのセレブ版サバイバル企画

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概要

MrBeastが、ケヴィン・ハート、パリス・ヒルトン、ホーウィー・マンデルら30人のセレブを集めて行ったサバイバル企画の記録である。ルールは、床に描かれた赤い円の中に最後まで残った1人が100万ドルを獲得するというもの。賞金は本人ではなく、勝者が選んだ慈善団体に寄付される。ゲームは車を懸けた投てき、パワーか頭脳かの選択制ゲーム、チーム対抗の料理対決、密室での話し合い、最後はブリーフケースを使った心理戦と続き、参加者は段階的に絞られていった。

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参加者の顔ぶれ

会場には、コメディアン、俳優、ミュージシャン、アスリートが並んだ。「インプラクティカル・ジョーカーズ」のメンバー、ポップロックバンドのファイヴ・セカンズ・オブ・サマー、DJのディプロとザ・チェインスモーカーズ(MrBeastの紹介では楽曲の合計再生数は500億回以上)、NBAオールスターに8度選ばれたドワイトらである。ケヴィン・ハートは今回、MrBeastとともに進行役も務めた。

開始前から駆け引きは始まっていた。ホーウィー・マンデルは周囲に心理戦を仕掛けていると疑われ、スタントで知られるスティーヴォーは、目にホットソースを入れたりワサビを吸引したりしてきた経歴をネタにされていた。

第1ゲーム:ファンに車を贈るか、自分が脱落するか

最初のゲームには、25万ドルのランボルギーニを含む5台の新車が用意された。セレブは1個のボールを投げ、5台のどれかに取り付けられた輪に入れれば、その車を自分のファンにプレゼントできる。外せばその場で失格になる。つまり挑戦は任意で、ファンを喜ばせるために100万ドルのチャンスを捨てるリスクを負うかどうかが問われた。

最初に名乗り出たコメディアンのジェイ・ファローは、ランボルギーニを狙ったが届かず、最初の脱落者になった。ファイヴ・セカンズ・オブ・サマーのカラムも、バンドのファンのために挑んだが惜しくも外した。その後も挑戦者は続いたが、脱落者が増えるばかりだった。外れたファンには代わりにウーバーの無料パスが贈られた。

流れを変えたのはディプロだった。「1台は渡したい」と挑戦し、投げる直前に立ち位置を変え、後ろを向いて投げてボールを入れた。ディプロはゲームに残り、ファンは車を手にした。このゲームを終えて、残りは26人になった。

第2ゲーム:パワー派か頭脳派かを自分で選ぶ

次のゲームでは、参加者がパワーゲームと頭脳ゲームのどちらに参加するかを自分で選んだ。本人がどちらのタイプだと思っているかが表れる場面で、ドワイトは「もう現役じゃない」「この腕はパワー系じゃない」と冗談を言いながら頭脳ゲームを選んだ。MrBeastはこの構成について、Prime Videoで配信中の「ビーストゲーム」シーズン2でも、パワー系100人と頭脳系100人が競う形式になっていると説明した。

頭脳ゲーム:10個のブロックの順番を記憶する

頭脳ゲームでは、MrBeastが10個の色付きブロックを1つずつ積み上げ、参加者はその順番を記憶する。積み終わるとタワーを倒し、正しい順番で再現できた先着6人が勝ち残り、それ以外は脱落となる。

最初に完成させたのはザ・チェインスモーカーズのアレックスで、2位がヤング・グレイヴィー、3位がオードリー・ヌナ、4位がサル・ヴァルカーノと続いた。ディプロも完成させ、最後の1枠にはホーウィー・マンデルが入った。

このゲームでは不正が発覚した。ドワイトはMrBeastの「このカメラで全部撮っとく」という言葉を受けてカメラで撮影していたが、画面が小さすぎて見えず、結局順番を間違えた。MrBeastは「これを見てる子供たち、ズルをするなら……うまくやれ」と冗談を言った。さらに、ホーウィーがスマートフォンをこっそり持ち込んで撮影していたことも明らかになった。ホーウィーは、小児がん支援のためだと開き直り、「好きに批判しろ」と答えた。5人が脱落し、残りは21人になった。

パワーゲーム:ポールにしがみつく持久戦

パワーゲームの参加者は、「サバイバー」を思わせる縦のポールにしがみつく持久戦に挑んだ。先に地面に落ちた6人が脱落する。デモを見せたケヴィンは「余裕だよ」と言いながら、すでに脚が震えていた。MrBeastによると、「サバイバー」風の仕掛けになっているのは、「ビーストゲーム」シーズン2で「サバイバー」とコラボし、ジェフ・プロブストと共同で司会を務めたエピソードがあるためだという。

開始直後からみな苦しそうで、最初の脱落者は「学位を2つ持ってるのに」と選択ミスを悔やんだ。リル・レルも粘ったが落下した。WWEのベラ・ツインズも参加し、片方が滑り落ちて「姉妹がバラバラだ」と実況された。ファイヴ・セカンズ・オブ・サマーのルークも落ち、最後の6人目は、息子のために参加していたジョシュだった。参加者からは「ブロック積みよりこっちのほうが大変だ」という声が出た。これで残りのセレブは半数になった。

休憩時間の人間関係

ゲームの合間には、参加者同士の関係も見えてきた。ミュージシャン勢は「支配してる」とまでは言わず「目立ってる」と表現した。メキシコ出身のコメディアン、エウヘニオと、インドのクリエイターのキャリーは、「アメリカ人じゃないから通じるものがあるのかも」と意気投合していた。

一方で、参加者たちが脱落してほしい相手として名前を挙げたのはホーウィーだった。本人は「みんなが俺のことをどう思ってるかなんて気にしない」と語り、優勝した場合は小児がん支援のアレックス・レモネード・スタンド基金に寄付すると述べた。そのうえで「勝つためなら何だってやる」「友達のつもりで1日過ごしてきたのに結局は敵だ、それが最高」と、競争を楽しむ姿勢を見せた。

チーム戦:3人1組の料理対決

次は3人1組のチームを作るよう指示された。ミュージシャンだけで固まったチームや、イギリス出身者でまとまったチームなど、組み方はさまざまだった。消灯後に明かされたゲームは料理対決で、1時間で好きな料理を作って審査員に出し、点数の低い2チームが脱落する。

審査員はパリス・ヒルトンと、エミー賞受賞シェフのジャーダ、そしてケヴィンの3人だった。MrBeastはケヴィンに「ゴードン・ラムゼイのような有名シェフを呼んで驚かせてほしい」と頼んでいたが、ケヴィンは「俺が審査する」と言って誰にも電話していなかった。

調理中、ホーウィーは他チームの後をつけて食材を奪う妨害作戦に出たが、本人いわく「全然うまくいかなかった」。緑チームはファヒータ用の鶏むね肉をゆでようとしてプロのシェフに止められ、揚げる方式に切り替えた。アリーはジャーダのレシピで初めて作ったというチョコレートピザに挑んだが、生地の段階でジャーダから疑問を投げかけられた。オレンジチームはスパゲッティに「ビーストボール」と名付けたミートボールを添えた。

審査結果:ホーウィーのチームと青チームが脱落

ピンクチームは、アジアンアメリカン・フュージョンのチキンサンド、職人技のドーナツ、キュウリのサラダを出した。衣がカリカリだと好評で、合計26.5点を取った。オレンジチームはパリスを「ベニス・ヒルトン」と呼んで盛り上げたが、ミートボールは「焼きすぎでパサパサ」と指摘され、24点だった。緑チームのチキンファヒータは完食され、10点も付いて確実に勝ち残りを決めた。

青チームは「40分前に完成した冷めたボロネーゼ」を出した。調理中にくしゃみをしていたと指摘され、本人たちは否定したが、合計22点でこの時点の最低点になった。ケヴィンは「正直に4点をつけた」と説明した。

最後のホーウィーのチームは、ハワイ料理のプープープラッターのアレンジだと言い、2週間前にバスにひかれた祖母のレシピだという作り話を添えた。料理は審査員が吐きそうになるほどの出来で、本来はチョコレートピザの予定だったという。点数は1点や0点が並び、このチームも脱落した。ホーウィーは謝りながら退場し、同じチームのメンバーの1人も、自分はホーウィーを乗せてきた運転係だからと、自ら脱落を選んだ。こうして残りは8人になった。

キューブ:チーム内で1人だけを選ぶ

料理対決を勝ち抜いた3チームは、今度は仲間同士で争うことになった。各チームは密閉されたキューブに入り、最終ゲームに進む1人を自分たちで決める。キューブ内の電話で欲しいものを何でも注文できる。MrBeastは、「ビーストゲーム」シーズン1ではこのゲームが最もキツかったと振り返り、シーズン2では決着がつかず丸1日こもった例もあったと話した。

参加者は、マッサージ、ツイスター、ダーツ、子犬、コネクト・フォー、エアホッケー、ボクシングゲームなどを注文した。アレックスは遊びのふりをして相手に手錠をかけるという「楽に勝つ方法」を見つけた。ブリーとグレイヴィーのキューブでは、ダーツでグレイヴィーが1勝し、最後は子犬を部屋の中央に置いて、子犬が近寄ったほうを勝者とする方法で決着した。子犬はグレイヴィーを選び、ブリーは「楽しかった」と受け入れた。別のキューブではツイスターの結果、オードリーが最初に勝ち抜けを決めた。

残るスティーヴォー、キャリー、エウヘニオのキューブは、MrBeastいわく「一か八か」で、100万ドルへの挑戦権をボクシングゲームの一発勝負で決めた。エウヘニオは一瞬で倒され、スティーヴォーがトップ3入りした。

最終ゲーム:3つのブリーフケースをめぐる心理戦

決勝に残った3人は、それぞれの寄付先を明かした。スティーヴォーは医療が不十分な地域で活動する国境なき医師団。グレイヴィーは、リプロダクティブ・ヘルス団体を支援するノイズ・フォー・ナウ。オードリーは、学校に通えなかった子供たちに3年分のカリキュラムを学ぶ機会を提供するルミノス・ファンドを選んだ。

最終ゲームは3つのブリーフケースで行われた。1つに100万ドルが入り、残りの2つは空。キューブを出た順に1人ずつ選ぶが、中身を見られるのは本人だけで、後の人は残りのケースを取ってもよいし、先に選んだ人のケースを奪ってもよい。

最初のオードリーは「3は魔法の数字」と3番を選び、中身を確認した。MrBeastに中身を聞かれると「かわいいウサギ」と答えた。2番目のグレイヴィーは、オードリーのケースを奪うこともできたが、においを嗅いだり質問したりした末に1番を選んだ。

最後のスティーヴォーは、2人に自由に質問できた。オードリーに「誠実でいることと慈善団体に寄付することのどちらを優先するか」と尋ねると、答えは「同じくらい大事」だった。オードリーはお金を持っているかという質問を否定し、スティーヴォーは、その否定が奪われないためなのか、空なのに入っていると思わせたいからなのかを考え込んだ。グレイヴィーは「かもね」「多分」とはぐらかし、目を合わせない様子がスティーヴォーには怪しく見えた。スティーヴォーは「オードリーは石みたい」と評しつつ、最後は直感に従ってオードリーのケースを奪うと決めた。

結末

ケースを開けると、スティーヴォーの読みが当たっていた。MrBeastは「見抜いた」と祝福し、100万ドルは国境なき医師団に寄付されることになった。敗れた参加者にも手ぶらで帰ってほしくないとして、支援団体に2万ドルを寄付すると告げ、MrBeastは「今から500万ドルを配りに行く」と締めくくった。最後の決め手になったのは、パワーでも記憶力でもなく、相手の表情と受け答えから嘘を見抜く判断だった。