「世界遺産の本物」と「意外性のなさ」:ノージョブフドウのイタリア旅(ベネチア・ローマ・バチカン)

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概要

世界一周中のフドウが、ベネチア、ローマ、バチカン市国をめぐった旅の記録である。ベネチアの街並みとサン・ピエトロ大聖堂には率直に感動する一方、有名な観光名所には「特に何の感想もない」と言い切る場面も多い。最後には、食事と街の美しさは満点だが「意外性がまったくない国」という評価にたどり着く。

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冒頭:昼食に向かう途中でスリに遭う

動画は、スリに遭った場面から始まる。昼食に向かう途中、背後から近づいた男にカバンのチャックを開けられ、フドウは声を上げて男を追いかけた。最終的には地元の人が捕まえてくれ、男のポケットからはシゲキックスが出てきたという。

フドウはこの経験から、追いかけたのは正しい選択ではなかったと振り返る。ヨーロッパではスリや置き引きが多いので気をつけてほしいと視聴者に呼びかけ、自分もいっそう注意したいと話している。

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ベネチア到着:渡し船、宿、そして蚊

ベネチアに着いたフドウは、「水の都と言われるだけあって雰囲気がある」と街を歩き始める。水路が多いため移動は意外に面倒で、地元の人でさえ100メートルほどの対岸へ渡るのにゴンドラを使う必要があるという。渡し賃は地元民が0.7ユーロ、観光客が2ユーロだ。ほかに水上バスもある。

宿は6人部屋のドミトリーで、1泊約1万4000円。フドウは最安でこの値段なので仕方ないと受け止めつつ、高いと感じている。部屋はきれいで大きなロッカーがあり、キッチンも清潔だった。ただし冷房はなく扇風機だけで、非常に暑い。宿のすぐ下が運河なので、蚊が多いのも悩みだった。翌日も、夜は蚊の対策をしないと面倒だと話している。

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サン・マルコ広場:「来てみたらわかる」

フドウは、「世界一美しい広場」とされるサン・マルコ広場を訪れる。来る前は「ふざけたことを言うな」と思っていたが、実際に来てみて「確かに世界一きれいな広場」だと認めた。サン・マルコ寺院や登れる高い建物に加え、何でもない建物の一つひとつまで世界遺産級に美しく、「これだけで来てよかった」と感動を語る。広場には常に心地よい音楽が流れている。後に、この広場を世界一美しいと評したのはナポレオンらしいと紹介し、「ナポレオンが言うなら間違いないでしょう」と付け加えた。

ベネチアガラスはブランドになるほど有名で、フドウもきれいで欲しいと感じた。ただ、次の行き先がインドに決まっていて割れると困るため、買わなかった。ゴンドラは料金が決まっており、最大5人で昼は80ユーロ、夜は100ユーロだという。観光客は中国人や韓国人が多く、200人ほど見かけた気がする一方で、日本人観光客は1人も見ていないとフドウは話す。

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ネットに載らない教会の美しさ

フドウがイタリアのすごさとして挙げるのは、無名の教会の美しさである。サン・ザッカリア教会について、ネットにもあまり情報がないマイナーな場所だろうと推測しながら、それでもこの美しさだと驚く。日本にあれば世界遺産になるレベルだという。

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水上バスとリアルト橋

フドウは1日乗り放題の水上バス券を21ユーロで買った。船内はマスク着用が必須で、犬までマスクをしていたという。

ベネチアの橋で最も有名なリアルト橋は、約500年前に造られた石造りの橋だと紹介される。水上バスから眺めたフドウは、これ以上何を楽しめるのかと思うほど美しく、ゴンドラにはもう乗らなくてもいいとまで感じた。ベネチアの街そのものが世界遺産であり、「偽物の世界遺産じゃない、本物」だと評価して星5をつけている。ベネチアでは車や自転車が禁止されているため乗り物は船だけで、救急車も船だった。

ところが実際にリアルト橋の上に立つと、フドウは「特に何の感情も抱かない」と言う。古い歴史ある石の橋に来たという以上の感情はなかった。それでも、みんなが嬉しそうに写真を撮っているのを見て、確かにきれいではあると認めている。

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相乗りゴンドラとため息橋

演奏付きのゴンドラもあるが、料金は倍ほどだという。広場の大きな2本の柱の間には昔ギロチンがあり、地元の人はその間を通らないという話も紹介する。ただしこれは「誰かが言っていた」話だと断っている。

せっかくだからとゴンドラに乗ることにしたフドウは、相乗りで1人20ユーロまで下げることを目標に声をかけて回った。集まったのはブラジル人1人とウクライナ人の女性2人で、1人25ユーロで35分乗ることになった。

途中で通ったため息橋は、宮殿で取り調べを終えた人が監獄へ移るときにため息をついたことが名前の由来だと説明される。観光名所ではあるが、フドウの感想は「特に何もない」。夜のゴンドラは思ったより暗く、昼のほうがいいというのが結論だ。ただ、月や夜景もきれいで、これはこれでいいとも話している。

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サン・マルコ寺院と鐘楼

翌日、フドウは「来なければベネチアを観光したことにならない」と言われるサン・マルコ寺院へ向かった。何がすごいのかは知らないと正直に話している。朝は開館前から大行列で、出直して14時45分ごろに並ぶと、ほとんど待たずに入れた。ネットには朝一番に並ぶよう書いてあったが、コロナの影響で状況が変わったのかもしれないとフドウは推測する。

寺院は一部が改装中だったが、内部は小さなタイルを一つずつ貼り付けたモザイクで覆われていた。何百年も前にこれを設計した人について、フドウは「アホじゃないと考えられない」と表現している。お金のかけ方は、これまで見た大聖堂や教会の中で群を抜いているという。入場は無料と聞いていたが、3ユーロかかったので注意してほしいとも伝えている。

隣の鐘楼にはエレベーターで登れ、料金は10ユーロだった。高さは約98メートル、1500年ごろに建てられたという。

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寿司・天ぷら食べ放題の店

ベネチアでフドウは、寿司と天ぷらの食べ放題店に入った。従業員は見た目から中国人ではないかと推測している。メニューには天ぷらとサーモンを組み合わせたものなどが並び、寿司の概念が崩れるような料理ばかりだったという。

店では頼んでいない海老天の手巻きやホタテが次々に運ばれ、フドウはミスが多すぎると話す。甘エビにはマンゴーソース、別の料理には生クリームがかかっていて、意味がわからないと首をかしげた。「天ぷら肉」として出された料理は、サーモンとエビ天と謎の野菜を挟んだもので、醤油も「醤油に近い何か」。フドウは、すべての料理が「何かに近い何か」だったとまとめている。

一方で、魚そのものはとにかくおいしかったという。フドウの総評は「すたみな太郎をさらにクオリティ低くしたようなイメージ」で、日本の味が懐かしくなった世界一周中の旅行者には勧められるとしている。

14:48

ベネチアの総評

出発の日は、日本を出て以来の雨だった。フドウはそれが嬉しく、水の都には雨も似合うと話す。ベネチアについては、ギリシャのサントリーニ島より街がきれいで満足度も高かったと振り返り、星5をつけた。イタリアに来たら絶対に行くべきだと勧めている。

15:40

寝過ごしてローマへ、南京虫の宿

次はフィレンツェへ向かう予定だったが、フドウは列車で寝過ごし、ローマに着いてしまった。そこで、しばらくローマに滞在することにする。

泊まったホステルは評価が低かったが、最安なので選んだ。4人部屋のベッドはソファーベッドで、ベッドと呼べるのか疑わしい代物だった。トイレは換気ができないのか、ずっと臭いという。さらに、同室のマキシムから、フドウのベッドとその周辺に南京虫が大量に出ていると聞かされる。フドウは以前、大阪・西成のあいりん地区に泊まったときにも南京虫に噛まれており、ベッドの内側に潜り込まれると対策のしようがないと知っていた。噛まれたら仕方ないと腹をくくって寝た。

翌日、案の定、背中や腰、足の甲に噛まれた跡があった。それでもフドウは、この程度なら許せると受け止めている。

17:22

コロッセオ:「アホでもわかるすごさ」

ローマの街を歩いていると、普通の道の先に突然コロッセオが現れ、フドウは驚いた。フドウの説明によると、コロッセオは西暦80年ごろに完成した。日本が弥生時代だったころにイタリア人がこれを造ったことに、フドウは感嘆する。

ここでは動物と人間、人間同士の殺し合いが行われ、それは政治の悪い部分を隠すための見せ物だったと言われているという。収容人数は約8万人で、新国立競技場と同じくらいだと説明する。闘技者は下からせり上がって登場する仕組みで、フドウはこれを「M-1みたいに」と例え、それは盛り上がるだろうと想像している。

フドウはコロッセオのすごさを「エジプトのピラミッド以来の、アホでもわかるすごさ」と表現し、イタリアに来たら行くべきだと勧める。映画『グラディエーター』を見てから行くと楽しめるとも話している。地下構造の模型では、身分によって座席が決まり、貴族から奴隷まで階層ごとに分かれていたことが示されていた。トイレには便座がなく汚れていたという話も添えられている。

説明文がイタリア語、英語、中国語の3言語で書かれていたことについて、フドウは「イタリアはだいぶ中国に侵食されている」と感じ、これほどあからさまなのは初めて見たと話す。近くにある凱旋門は「謎の凱旋門」とだけ紹介している。

20:27

カルボナーラと、ローマの名所

コロッセオ近くの人気パスタ専門店で、フドウはローマ発祥とされるカルボナーラを食べた。麺はもちもちしつつゴワゴワしていて、味は非常に濃い。日本のものと違って生クリームを使っていないのではないかと推測し、ラーメン二郎を食べているようだと例えている。おいしいが大盛りはお勧めしない、それでもイタリアに来たら食べるべきものの一つだという。

一方で、映画『ローマの休日』の撮影地として知られるスペイン広場については、特にファンではないので何も思わず、少しきれいな場所という印象だった。トレビの泉には、底に沈んだ黒いものが全部コインだと驚き、コロナ以降でこれほど人が集まっているのは初めて見たと話す。真実の口は、大阪・京橋にも似たものがあるので、それほど感動しなかったという。

22:32

「イタリアは全部まとも」:意外性のなさ

本場のジェラートを食べたあと、フドウはイタリアの「良くないところ」を語る。食べ物は見た目どおりの味で、人間も想像どおりに行動する。全部がまともで、意外性も面白みもないという。エジプトやアフリカのように「なぜそんなことをするのか」「なぜこんな味のものを食べているのか」と驚かされることがない。そのため、刺激を求める人にはイタリアは向いていない、というのがフドウの見立てである。

良いところとしては、街中で水が飲み放題であることを挙げる。また、日本人が思い浮かべるきれいなイタリアの街並みは「上位2%ぐらいのきれいさ」で、そもそも落書きがないこと自体が奇跡だと述べ、普通の街並みの映像も見せている。

24:32

バチカン市国とサン・ピエトロ大聖堂

最後に訪れたバチカン市国を、フドウは世界最小の国で、東京ディズニーシーと同じくらいの広さ、人口は800人ほどだと紹介する。入国にパスポートは必要ない。目的は、カトリックの総本山であるサン・ピエトロ大聖堂と、「最後の審判」で有名なバチカン美術館の2つだった。

入り口を守るスイス衛兵の制服については、配色がひどくダサいとばっさり評している。服装の規定は厳しく、露出の多い女性は指示を受けていた。男性でもタンクトップでは止められるという。待ち時間に調べたこととして、バチカンは全世界のカトリック信者の最高指導者であるローマ教皇が統治する国だと説明する。ただ、教皇については「全世界で一番自分が偉いと思っている人間」というイメージしかないと率直に話している。

それでもサン・ピエトロ大聖堂に入ると、フドウの評価は一変する。これまで見たどの大聖堂や教会よりも圧倒的に大きく、写真や動画では伝わりにくいほど神聖な場所に感じられたという。ミケランジェロが設計したとされる部分や、キリストを刺したことで知られるロンギヌスの像も紹介している。無宗教のフドウも、ここに来ると神に祈りたくなる気持ちがわかると話し、イタリアで絶対に行くべき場所の一つに挙げた。

一方のバチカン美術館は、訪れた8月15日が休館日に当たっていた。フドウは「こんなのばかりだ」と嘆いている。

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最後の食事とイタリアの評価

翌日からインドへ向かうため、宗教上の理由で1か月ほど牛肉が食べられなくなるだろうと考えたフドウは、最後に牛肉を食べた。付け合わせの野菜には土がかなり付いていた。日本の感覚でそのまま食べるとまずいので気をつけたいと話しつつ、そのまま食べている。肉は塩の味だったという。

イタリア編の最後に、フドウはいつもの5段階評価をつけた。字幕から読み取れる範囲では、グルメと優しさは5、治安は4、意外性は1、おすすめ度は5である。イタリアは世界遺産の数が世界一の国で、意外性はまったくないので、刺激を求めるなら別の国に行ったほうがいいとフドウは言う。そのうえで、本場のピザやパスタを食べるためだけに行く価値があるほど食事がおいしかったと締めくくった。次回は「意外性と刺激しかない国」インド編だと予告している。