転職の最終面接で落ちる人は何を外しているのか――「未来・一貫性・人間性」の3点から考える攻略法

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概要

転職の最終面接では、半分ほどの人が落ちる。転職系YouTuberのサラタメ氏はそう述べ、その理由を「一次面接とも、新卒就活の最終面接とも評価の仕組みがまったく違うから」と説明する。この動画でサラタメ氏は、3年以上前に公開した最終面接の解説動画(約50万回再生)を、その後に転職成功者や採用担当者へ重ねてきた取材をもとに作り直した。内容は大きく3部に分かれる。最終面接で落ちる人に共通する4つのダメパターン、合否を分ける3つの重要ポイント(未来・一貫性・人間性)、そしてよく聞かれる質問への具体的な答え方である。

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新卒就活の最終面接と同じ感覚で臨むと失敗する

サラタメ氏によれば、転職の最終面接は新卒就活の最終面接より基本的に難しい。理由は面接の回数にある。新卒就活では面接を3回、4回と重ねるため、十分に審査された後の最終面接はただの顔合わせに近い意味合いになることがある。一方、転職の面接は基本的に一次面接と最終面接の2回しかない。そのため最終面接でも単なる顔合わせでは終わらず、しっかり審査される。新卒の最終面接と同じ感覚で臨むと「100%事故る」とサラタメ氏は言う。

一次面接と最終面接では評価ポイントが違う

新卒との違いは分かっていても、転職の一次面接と最終面接の違いを理解していない人はまだ多い、とサラタメ氏は指摘する。一番の違いは評価のポイントだ。一次面接には現場の担当者や人事担当者が出てきて、スキルや業務経験を見ながら「即戦力か」「再現性高く活躍できるか」を評価する。これに対し、最終面接に出てくるのは役員や社長である。その会社での業務経験が長い人たちだからこそ、「この人は大丈夫か」「うちの会社にマッチするか」「嘘ではない熱意を持って志望しているか」といった長期的な視点でチェックする。端的に言えば、長くずっと働き続けてくれるかを見ているという。

役員や社長は「迷ったら落とす」

サラタメ氏がもう一つ強調するのは、判断の傾向の違いだ。一次面接に出てくる現場の社員は、迷ったら通過させがちだという。現場は忙しく人が欲しいので、「微妙に社風に合わない気もするが、一定の仕事はこなせそうだから通してしまおう」となりやすい。一次面接の人事担当者も、採用ノルマを課されていることがあり、勢いで通過させがちだとする。

一方、最終面接の役員や経営者クラスは、目先の忙しさの解消にはあまり関係がない。見ているのは、この人が10年、20年と働いて貢献し続けてくれるか、逆に周囲に悪影響を与える「会社の癌」にならないか、という点である。1人を採用すれば膨大な人件費がかかるのに、周囲に悪影響を与える人材を雇えば大きな損失になる。だから迷ったら落とすのが合理的な判断だ、とサラタメ氏は説明する。特に誰もが入りたがるホワイトな優良企業ほど、最終面接は厳しいという。

ダメパターン1:即戦力スキルのゴリ押し

ここからサラタメ氏は、最終面接で落ちる人の典型を4つ挙げる。1つ目は、過去の経験や現時点のスキルだけをアピールする「即戦力スキルゴリ押し」型だ。この人たちは「即戦力であれば内定が取れる」と勘違いしている、とサラタメ氏は言う。

サラタメ氏の整理では、転職の面接で内定を得るには、再現性高く活躍できることだけでなく、その会社で末長く働き続けられるという「継続性」まで証明する必要がある。しかも最終面接では、再現性よりも継続性のほうが重く見られる。最終面接のキーワードは「未来」であり、志望企業が目指す未来と転職希望者が目指す未来を確認し合い、それが重なると思われれば内定に至る。過去と現在のスキルしか語らない人は、この確認作業ができない。だから長期的な貢献を感じさせる、未来の話をする面接にすべきだというのがサラタメ氏の主張である。

ダメパターン2:減点を恐れすぎる

2つ目は「減点ビビりすぎ」型だ。他社の面接がうまくいかず、やっとたどり着いた最終面接に賭けている人ほど、失敗したくない、減点されたくない一心で怯えたコミュニケーションになってしまう。

最終面接に役員が出てくることは多くの人が理解しているので、謙虚にいかなければと考えること自体は悪くない、とサラタメ氏は認める。役員も謙虚さはしっかり見ている。ただ、謙虚さが行き過ぎて自分を出せなければ熱意が伝わらず、本音も分からない。本音が分からない相手は採用できない。最終面接は顔合わせではないので、加点も狙って自分の魅力をアピールしなければ落ちてしまう。サラタメ氏はこれを後述の「人間性」の問題と位置づけ、謙虚さと率直さ・本音をどう両立するかを後半で解説している。

ダメパターン3:やたら強気

3つ目は2つ目の逆で、「やたら強気」型である。他社の選考が順調で、応募書類も面接も通過しているために調子に乗っている人に多いという。

典型的なのは、自己PRで成果を語るときに、すべて自分の手柄であるかのように話してしまうことだ。会社で上げる成果は、チームや上司の協力があって成し遂げたものがほとんどのはずだ、とサラタメ氏は言う。さらにたちの悪い人は、聞かれてもいないのに「最低でもこれくらいの年収が欲しい」と待遇や年収の交渉を始めてしまう。待遇の交渉は基本的に内定をもらった後でよい。

こうなる原因について、サラタメ氏は「最終面接は一次面接の延長だ」という勘違いを挙げる。面接の形式や質問内容はそれほど変わらなくても、評価ポイントは違う。そのため一次面接は次々通るのに、なぜか最終面接だけ通らない事態に陥りやすい。謙虚でない人は人間性の面で敬遠される。特に大企業の役員は謙虚さを武器に出世してきた人が多く、そういう人ほど謙虚でない若者に厳しい目を向け、生理的な嫌悪感を抱きやすい、とサラタメ氏は見る。また、強気になった結果、一次面接や応募書類とニュアンスが違うことを言い出し、一貫性も崩れる。対策はシンプルで、大前提として謙虚に面接に臨むことだという。

ダメパターン4:「脈あり」を気にしすぎる

4つ目は、面接中に内定のサインを見極めようとする「脈ありか気にしすぎ」型だ。サラタメ氏は、一般的に脈ありとされるサインがあることは認める。面接が盛り上がって予定より長くなった、具体的な業務内容や待遇の説明があってオファー面談のような雰囲気になった、入社時期を聞かれた、といったものだ。逆に、盛り上がらずにすぐ終わった、深掘りの質問が少なかったといったことは脈なしのサインと言われる。

しかしサラタメ氏の結論は、気にしても意味がない、というものだ。逆のケースもあるからである。落選寸前の人について「本当に内定させていいのか」と深掘りした結果、面接が長くなって落ちることもある。逆に、あまりに魅力的な人材で最終面接が顔合わせのようになり、短時間で内定することもある。そもそも結果は当日か翌日、遅くとも2週間以内には分かるのだから、面接中に分かっても意味がない。

さらに悪いことに、脈を気にし始めると相手の動きを気にすることの優先順位が上がり、本来重視すべき「自分の考えを伝える」ことがおろそかになる。結果としてダメパターン2の「減点ビビりすぎ」に陥り、コミュニケーション能力が低いのではと人間性を不安視される。サラタメ氏は、多少気になるのは仕方がないとしつつ、無意味で悪影響しかないと理解するだけでも気持ちが和らぐはずだと述べている。

重要ポイント1:未来――目指す方向が重なっているか

ダメパターンを踏まえ、サラタメ氏は最終面接で外せないポイントとして「未来・一貫性・人間性」の3つを挙げる。最終面接は、採用側に「目指す未来が一緒だ」「面接での言動が全体として一貫している」「一緒に働きたくなる人間性だ」と思わせれば勝ちのゲームだ、というのがサラタメ氏の基本戦略である。

1つ目の「未来」は、会社が目指す理想の姿と、転職希望者が目指す理想の人生に接点があると採用側に思ってもらうことだ。これが大事なのは、会社が長く働いてほしいと考えているからである。サラタメ氏によれば、1人の採用に100万円、200万円は平気でかかり、すぐ辞められればまた同じコストがかかる。社員の出入りが激しければ内部情報も漏れる。

例として、これまで国内中心だった会社がグローバルに打って出るビジョンを描いているなら、欲しいのは同じくグローバルを向いている人材だ。日本国内に課題意識がある人のレベルが低いわけではなく、どちらが良い悪いでもない。ただ方向性が合わないので一緒になるのはやめておこう、という判断になる。

採用側はこの未来を、転職理由・志望理由・キャリアプランの3つを聞くことで確認するという。転職理由では、理想から逆算された理由かどうかが見られる。「将来こういうビジネスパーソンでありたいから転職を始めた」ならよく、「年収が低い」「残業が多い」といった現状のネガティブな理由はなかなか取りたくない。志望理由では熱意があるか、つまりその会社ならではの内容で、しかもその人ならではの語れる内容になっているかが見られる。キャリアプランでは具体性、つまり入社後1年後、3年後、5年後、10年後にどういう仕事をしたいかが明確で、それがその企業のキャリアパスとマッチしているかが確認される。

重要ポイント2:一貫性――嘘を見抜かれないために

2つ目の「一貫性」が大事なのは、採用側が嘘を見抜きたいからだ、とサラタメ氏は言う。回答がどれほど素晴らしくても、嘘であれば正確な採用判断ができない。嘘つきはその場しのぎの調子のいいことを言うので、どうしても一貫性が破綻する。最終面接の役員はそこをよく見ている。

チェックポイントは2つある。1つ目は一次面接と最終面接の一貫性で、これは比較的ミスしにくいという。一次面接の後に、どの質問にどう答えたかをメモしておき、最終面接前に見返せばよい。ただ、転職活動では似た企業を同時並行で受けることが多く、どこで何を言ったか分からなくなりやすいので、記録は侮れない。

難しいのは2つ目、回答内容どうしの一貫性だ。サラタメ氏は、聞かれやすい「理想の未来・転職理由・志望理由・キャリアプラン」の4つが一本のストーリーになっているかが、最終面接で強くチェックされると言う。理想の未来があり、現状との間にギャップがあるから転職を考えた。その転職のきっかけからすると御社が合っている。そして入社後にこういう仕事をしたい。綿密な自己分析と企業研究をして本音で語っている人は、自然とこうした一貫したストーリーになるというのがサラタメ氏の見方である。

重要ポイント3:人間性――謙虚さ・率直さ・社風との相性

3つ目の「人間性」は、一緒に働きたいと思われるかどうかだ。嫌な人とは働きたくないうえ、経営判断としても、他責で文句や悪口ばかり言う、無礼で人間関係のトラブルを起こすといった周囲に悪影響を与える人材は避けたい。また長く働いてほしいという観点からは、良い悪いより社風に合うかどうかが問われる。即戦力でも社風に合わないと思われれば採用されない。サラタメ氏はチェックされる点として、謙虚さ、率直さ、「うちの会社にいそうか」の3つを挙げる。

謙虚さは大前提である。正しい敬語や、客先に出しても恥ずかしくない言葉遣いは最低ラインだ。姿勢としても、手柄はチームのものとして共有し、課題やトラブルは自分にどこを改善できるかを考える、という態度が見られている。

難しいのは、謙虚さと率直さを両立できるコミュニケーション能力だ。サラタメ氏は、ビジネスでコミュニケーション能力がある人とは、正しい敬語で謙虚な姿勢を保ちながら、怯えずに自分の意見をきっちり伝えられる人だと言う。これに対する本質的な対策は、思考を明確に整理することだ。自己分析と企業研究を経て、理想の未来から転職理由、志望理由、キャリアプランまで一貫したストーリーを持っている人は、社交的かどうかに関係なく言葉に力があり、率直で本音で語っている印象を与える。

ただ、最終面接の直前にこの動画にたどり着いた人が今からそれを整理するのは難しい。そこでサラタメ氏は「小手先」と断ったうえで2つのテクニックを紹介する。1つは元気さで、いつもより3割増しの熱量で話すことだ。もう1つは、本音らしさを感じさせる枕詞を使うこと。「率直に申し上げますと」「少し恥ずかしい話なのですが」「今思いついたことを少し話してもいいですか」といった言葉を使うと、実際に本音かどうかは別にして本音らしく聞こえる。サラタメ氏自身もよく使っていたという。本音を丸ごと話せば「面接が面倒で家に帰って寝たい」となりかねないので、大事なのは本当に本音かより、本音らしいと感じさせることだ、とサラタメ氏は言う。

3つ目の「うちの会社にいそうか」では、服装や髪型といった外見も侮れない。公式サイトの社員インタビューの画像や映像を見て社員の雰囲気をつかみ、それに合わせて面接に行くのは「地味に効く」とサラタメ氏は言う。人は言葉だけでなく視覚的な情報でも判断するので、感覚的に「すぐ社員に馴染んでくれそうだ」と思わせることが大事だという。

最終面接でよく聞かれる質問と優先順位

最後のパートでは、具体的な質問と答え方が扱われる。面接は一般に、自己紹介に始まり、本編で転職理由・志望理由・職務経歴・自己PR・その他の項目を聞かれ、逆質問で終わる。サラタメ氏によれば、最終面接で特に重視されるのは転職理由と志望理由で、次いでキャリアプラン、他社の選考状況、価値観、逆質問でのやり取りという優先順位になる。

転職理由は「長期目線」で語る

転職理由について、サラタメ氏は別に約30分の解説動画を作っているが、要点を一言でいえば「長期目線で語る」ことだという。今すぐ年収の低さや残業の多さから逃げ出したい、という短期的でネガティブな理由はよくない。そうではなく、今の会社にも現時点では問題はないが、長期的に見ると懸念がある、だから転職活動を始めた、という形がよい。

例として挙げられたのは個人向け営業の人だ。今は一生懸命頑張ってスキルも身についているが、2年後、5年後を考えると成長が頭打ちになりそうだと感じる。法人向けの提案のほうが難しいと思うので、より高度な営業に挑戦してスキルを身につけたい、という語り方である。

ここでサラタメ氏は、以降の回答すべてに関わる注意を加えている。視聴者の多くは一次面接を通過し、最終面接の直前にこの動画を見ているはずだ。サラタメ氏のアドバイスを意識しすぎると、一次面接とまったく違う回答になりかねず、一貫性の面でかなりまずい。だから提案は、一貫性を乱さず自然に取り入れられる範囲で取り入れてほしい、と念を押している。

志望理由は「業務内容」に絞る

志望理由についても1時間以上の解説動画があるが、要点は「業務内容の話に絞る」ことだとサラタメ氏は言う。なぜその会社に入りたいかではなく、なぜその募集ポジションの仕事をしたいのかを語る。年収がいい、ワークライフバランスがいい、ビジネスモデルが優秀といった話ではない。

採用側は、単にその会社に所属してほしいのではなく、募集ポジションの仕事に熱中して貢献してほしいと考えている。「志望理由は何ですか」という漠然とした質問なので勘違いしやすいが、本当に聞きたいのは「なぜこの仕事に夢中になれるのか」だ。そこにピンポイントで答えると納得感のある内容になる、とサラタメ氏は述べる。

他社の選考状況は事前に答えを決めておく

転職理由と志望理由は一次面接でも聞かれるが、選考状況・キャリアプラン・人柄は最終面接で聞かれやすい。選考状況については、その場で考えて答えるのは意外と難しいので、言うことを完全に決めておくべきだとサラタメ氏は勧める。意識すべき点は4つある。

1つ目は統一感だ。年収が高そうな会社を片っ端から受けている、という印象は悪い。なぜその業界・会社を受けているのかと聞かれても説明できるよう、一貫性のある会社を挙げる。選考中の会社をすべて答える必要はなく、伝えてよいところを選べばよい。

2つ目は社名を伏せるかどうかで、基本的には「〇〇業界の会社を2社」のように伏せてよいという。ただ、募集情報が公開されていれば社名を出してもNGではない。サラタメ氏が採用担当者に聞いたところでは、実名で答えてくれたほうが本音で話している印象が出ることがあり、本音を試すためにあえて社名を尋ねる面接官もいるという。伏せるか出すか、深掘りされたら言うかどうかを事前に決めておくべきだとする。

3つ目はスケジュールを伝えることだ。転職希望者としては、すべてのオファー内容を比較してから決めたい。「御社しか受けていません」と隠すと、この調整が難しくなる。「来週面接がある」などと進行状況を明確に伝えれば、内定が出てもすぐには承諾できないことを暗に示せる。4つ目は、それでも第一志望だと伝えることである。

サラタメ氏が示した回答例は次のようなものだ。現在同じ業界で2社選考中で、1社は最終面接の結果待ち、もう1社は一次面接を通過して再来週に最終面接がある。とはいえ御社が第一志望である。今回の転職活動を機に業界への知見を深めたいと幅広く受けているが、志望理由で述べた〇〇という点が魅力的で、御社が最も自分の希望にマッチしている。本音に言い換えれば「勉強も兼ねて色々受けていて、すぐには承諾できないかもしれないが、第一志望だから安心してほしい」という内容だ、とサラタメ氏は解説する。

キャリアプランと人柄は「相手に合わせる」

キャリアプランは「入社後どんな仕事をしたいか」「10年後のありたい姿は」といった形で聞かれる。難しいとよく言われるが、実際は志望企業の実態に合わせるだけだとサラタメ氏は言う。自分の5年後、10年後は分からないし、面接官やその会社自体もどうなっているか分からないので、考えすぎても面接ではあまり使えない。それより、応募ポジションの人が1年後、3年後、5年後、10年後にどういうキャリアパスをたどるのかを調べ、それを自分のプランとして伝えればよい。

調べ方としては、情報公開が進んだ企業なら公式サイトで分かるほか、最近はAIのディープリサーチで「この企業のこの募集ポジションのキャリアパス」を調べる方法も挙げられた。口コミサイトや、詳しいエージェント担当者から情報を集めるのもよいという。

人柄についても考え方は同じだ。「仕事で大切にしていることは」「あなたの価値観は」と聞かれるが、採用側が本当に聞きたいのは「会社のビジョンと重なる価値観」だとサラタメ氏は言う。明確な仕事観がある人はそれを語ってもよいが、志望企業と離れていれば内定は取れない。内定を取ることに特化するなら、志望企業の考え方と重なる自分の考えを述べるのがよいという。

逆質問は複数用意し、仮説をぶつける

最後の逆質問について、サラタメ氏は2つの基本を示す。1つは、質問を2つか3つ用意していくことだ。「特にありません」で終わると、尻すぼみで熱意もコミュニケーション能力も感じさせない面接になる。また最終面接では会話のやり取りが進むうちに、用意した質問が解消されてしまうことがあるので、複数あったほうが安全だという。もう1つは、仮説の確認をすることだ。「これはどう思いますか」といったオープンクエスチョンはレベルが低いと思われる。「私はこう考えたのですが、〇〇様のご意見を伺えますか」という形にする。

具体例としては2種類が紹介された。1つは「未来予測系」で、たとえばM&A業界に転職するなら、業界の今後を自分なりに予測し、「働く社員には〇〇という力が重要になると考えているので、その点を重視して取り組みたいが、どう思われるか」と確認する。もう1つは「差別化ポイント系」で、今後の事業環境を踏まえても御社の〇〇という強みは競争優位であり続けると考えたが、ご意見を伺えるか、と尋ねるものだ。

結論:4つのダメパターンを避け、3つのポイントを外さない

サラタメ氏は動画の締めくくりで、まず最低限、「即戦力スキルのゴリ押し」「減点ビビりすぎ」「やたら強気」「脈を気にしすぎ」の4パターンにはまらないこと、そのうえで「未来・一貫性・人間性」の3点を外さないことを改めて強調した。最終面接とは、採用側に「目指す未来が一緒で、言動が全体として一貫していて、一緒に働きたくなる人間性だ」と思わせれば勝ちのゲームだ、というのがサラタメ氏の結論である。そのために、転職理由、志望理由、選考状況、キャリアプラン、人柄、逆質問を最終面接前に入念に準備してほしいと語っている。