リュウジが7年前のテレビ用レシピ「冷やしほうじ茶漬け」を再現する

YouTubeで開く ↗
概要

料理研究家のリュウジが、かつてテレビ番組で紹介して反響の大きかった「冷やしほうじ茶漬け」を自身のYouTubeで作り直した回である。サトウのごはんとサバの水煮缶、ほうじ茶を使い、火も包丁もほとんど使わない「虚無レシピ」として、久しぶりに「ガチ虚無」で作ると本人は宣言している。調理の合間には、料理研究家がテレビに出る理由という仕事の裏話も語られた。

6分で読めます
0:59

材料と「ガチ虚無」の方針

使う材料は、冷やしておいたほうじ茶、サバの水煮缶、大葉、いりごま、梅干し、そしてパックご飯である。大葉については「最悪なくてもいい」と言い、なければ小ねぎでもかまわないとする。リュウジは自分が梅干しを使うのは珍しいと前置きしつつ、今回は梅干しが味の要になる。

ご飯は本来なら炊いたものが良かったが、炊いていなかったためサトウのごはんを2つ使った。視聴者も同じものを使うだろうという理由もあり、まず一度電子レンジで温める。ほとんど調理をしないレシピだが、梅干しの種を取って果肉を軽く叩くところでだけ少し包丁を使う、と本人は認めている。

2:55

梅干しの塩分と「人類の進歩」

使った梅干しは塩分8%のものだ。リュウジによると、スーパーで多く売られているのは8%前後で、本当は11%くらいのものが良い。以前どこかで買った20%ほどの梅干しも好きだが、手に入りやすい8%を使ったという。塩分の高い梅干しが見つからなければ、塩をひとつまみ足せば塩分が上がるので、それでも正直かまわないと話す。

昔の梅干しの塩分が高かったのは、塩漬けで保存していた時代のものだからだ、とリュウジは説明する。保存技術が発達した今は8%でよいとされ、そのほうが塩分も控えやすい。これを彼は冗談まじりに「人類の進歩」とまとめた。

3:47

料理研究家がテレビに出る理由

このレシピは以前テレビ番組「ソレダメ!」で紹介し、評判がとても良かったものだという。そこから話はテレビ出演の事情に移った。

リュウジによれば、YouTuberはあまりテレビに出たがらない。理由はギャラが安いからだ。彼自身の出演料はだいたい3万円ほどで、吉本の芸人などタレントの出演料は高いと聞く一方、料理研究家は学者のようにコメントする「文化人」枠の扱いのため出演費が非常に安く、交通費程度しか出ないこともあるという。

それでも出演する理由として、彼はテレビに出ていたほうが仕事が決まりやすいことを挙げる。企業で決定権を持つ人の多くは年配のテレビ世代で、「どの番組に出ていたか」で採用を判断しがちだ。リュウジは昔よくテレビに出ていたので、「テレビで見たことがある、こいつを使おう」となる、と話した。途中で自ら「何話してんの俺」と笑い、スタッフに止められつつも、誰にも迷惑はかけていない、仕事の裏側が知れるだけだと続けた。テレビは3万円だがYouTubeのほうがもっと稼げる、とも付け加えている。

5:41

温めたご飯を水で洗う

このレシピで最も意外な工程は、温めたご飯をザルに入れて水で洗うことだ。冷やし茶漬けなので、温かいご飯にそのままほうじ茶を注ぐとぬるくなってしまう。洗うことでご飯が冷え、ぬめりも落ちる。テレビで紹介したときも、この「お米を洗うんですか」という反応が印象的だったらしく、リュウジはスタッフに「炊いたお米洗っちゃうんですか」と言わせて、動画の冒頭に使っている。

水道水だけだとあまり冷えないので、できれば氷水にしたほうが良い。ただ面倒なので今回はやらず、代わりに後で盛り付けに氷を入れると話した。冷や飯を使う場合は洗わなくてもよいが、洗ったほうがさらさらと食べやすくなるという。食欲のないときでも食べられ、番組でも評判だったと振り返っている。

7:04

盛り付け:サバ缶と昔のレシピ写真

洗ったご飯を2つの器に分け、大葉、サバの水煮缶、梅干しの順に重ねる。サバ缶は安いもので、1人あたり半缶ほどが目安だ。たんぱく質が取れるのが良いとし、サバはDHAが豊富らしいとも話す(最初は「DHC」と言い間違え、サプリメントの会社名だと笑っていた)。

途中で、昔のレシピ写真と見比べる場面がある。かつてのレシピでは大葉をご飯の上に敷き、その上に具を乗せていて、リュウジは「昔の方がうまそう」と認めた。このレシピは7年ほど前、テレビでよく使われていた頃のものだという。梅干しは1人1個を丸ごと乗せる。

8:26

ほうじ茶だしの作り方

冷やしたほうじ茶は2人前で240ccほど用意する。そこにほんだしこんぶだしを1人前小さじ1と1/2、今回は2人前なので大さじ1を入れ、さらにサバ缶の汁を半分ほど加える。サバ缶の汁は旨味がたっぷりなので入れたほうがいいとリュウジは言う。顆粒だしは冷たいお茶だと溶けにくいので、よく混ぜて完全に溶かす。最後に塩を2つまみ加え、だしが溶け切ったのを確認してから器に注ぐ。

茶碗に盛った分は量が入り切らなかったが、足りなければ後で足せばいいとする。仕上げにいりごまを指でひねりながら散らし、氷を加えて清涼感を出して完成させた。

10:42

試食:「これ俺作ったの?」

一口食べたリュウジは、何度も「うまい」と繰り返し、「こんなうまかったっけ」「これ俺作ったの?天才だ」と、自分のレシピであることに驚いていた。撮影の直前に別のラーメンを再現して満腹だったため、2本目の撮影はやめようかという空気もあったが、食べ始めると全部食べ切ってしまったと笑う。スタッフも同様に絶賛し、「この夏毎日食べたい」と話していた。

12:28

なぜほうじ茶なのか

リュウジは、このレシピは「わざとほうじ茶」なのだと強調する。香ばしいほうじ茶がこの組み合わせによく合い、麦茶では麦の味になってしまう、緑茶だと物足りなくなるかもしれない、というのが彼の見方だ。ほうじ茶とサバ缶、昆布だしが合わさることで良いスープになり、どの食材にもいる意味がある、と評価した。

サバ缶はコンビニにあるようなもので十分で、今回も一番安い水煮缶を買ってきたという。単品で食べるとやや臭みがあるが、梅と大葉とほうじ茶がそれをすべて消してくれる、とリュウジは説明する。スタッフも臭みは感じなかったと応じていた。

14:16

アレンジと簡略化

大葉は手でちぎれば包丁を使わずに済み、梅干しも工夫すればぎりぎり包丁なしでいけるかもしれない、という話も出た。大葉がなければネギでもよく、こんぶだしがなければ通常のほんだしでもおいしいという。味変として納豆を乗せるのも「絶対合う」と話したが、すでに食べ終わっていたため、この回では試していない。

最後にリュウジは、梅干しとサバ缶とほうじ茶さえあれば家にあるもので作れると繰り返し、「なんでこれを動画でやっていなかったのか、流行りそうなのに」と首をかしげていた。翌朝の朝ご飯にもう一度作るつもりだと話し、視聴者にもぜひ作ってみてほしいと呼びかけて締めくくった。