SaaS業界に転職すべき営業職ランキング:人材紹介、保険、銀行、求人広告、そして「難しいのに年収が低い」業界

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概要

ブラック企業からホワイト企業への転職を経験した「サラタメ」は、営業職の人に強くSaaS業界への転職を勧めている。この動画では、今の仕事にもやもやを抱える営業経験者のうち、特にどの業界の人がSaaSへ移るべきかを5位から1位までのランキングで語る。話者の立場ははっきりしている。SaaSは成長が続く業界で、営業職にとって年収、成長機会、キャリアの選択肢のどれも恵まれているという。ただし話者は、業界によって転職を勧める強さも理由も違うと強調する。

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なぜSaaS業界を勧めるのか

話者はランキングに入る前に、SaaS業界を勧める理由を説明する。挙げたメリットは四つある。成長できること、年収レンジが高いこと、募集の門戸が広く内定を取りやすいこと、自分に合った営業スタイルを選べることだ。

根拠の一つとして、話者は2025年5月7日付の日本経済新聞の記事を紹介する。記事の趣旨は、SaaS業界はAIを組み込んでさらに成長し、従業員も大きく増えているというものだった。SmartHRのような1000人規模の企業でも社員数が3割増え、勢いのあるサービスを持つ小規模なSaaSベンチャーでは2倍、3倍に増えた例もあるという。

話者の見立てでは、今後10年、20年はAIがビジネスのトレンドになり、SaaSはそのAIを取り込んで伸びていく。個人の成長は所属する業界の成長に引っ張られるので、SaaSで働けばAIやITリテラシーを含め、これからの時代に必要なスキルが身につくと話者は考える。人材の獲得競争が起きているため年収レンジも上がっている。話者によれば、若手の営業職でおおむね500万〜700万円、マネジメント層になると1000万円を狙えるという。代表的なSaaS企業であるSansanについて、話者は有価証券報告書を見たところ平均年齢32歳で平均年収750万円だったと紹介し、「相当年収レンジ高め」だと評している。話者は、日本という「沈みゆく産業ばかりの国」で、年収が高いうえに成長もしている業界は数少ないとみている。

営業スタイルとキャリアの広がり

話者がSaaS業界ならではの特徴として挙げるのは、営業職の中が細かく分かれていることだ。インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスがあり、自分の資質に合う営業を選べる。多くの人はインサイドセールスからキャリアを始め、そこからフィールドセールスやカスタマーサクセスに移る。営業職にとどまらず、マーケティングやプロダクト企画の領域に進む道もあるという。

一方で話者は、全員に勧めるわけではないとも断っている。目安にしているのは、4年制大学卒で、20代が理想、遅くとも34歳くらいまでの営業経験者だ。法人営業の経験があればチャンスはかなり広いが、個人営業の経験者にもチャンスは十分あるという。

5位:人材紹介業界(転職エージェント)

5位は人材紹介業界、つまり転職エージェントで働く人だ。話者は人材紹介業界そのものも勧められる業界だとしたうえで、人材領域は好みが分かれ、その好みは実際に働いてみないと分からないと言う。働いてみて微妙に合わないと感じたなら、SaaSへの業界チェンジは十分に可能で、内定も取れるというのが話者の評価だ。

話者は、個人の転職希望者と面談するキャリアアドバイザー(CA)と、採用企業を担当するリクルーティングアドバイザー(RA)に分けて説明する。

CAからSaaSに移った人が良かった点として挙げるのは、法人営業にシフトできたことだという。話者は以前の動画でも繰り返し述べているとおり、個人対応の仕事より法人担当者に向けた仕事のほうが転職市場で評価されやすく、キャリアアップにつながりやすいと考えている。CAならではの悩みとして、話者は「永遠の初めまして」の辛さも挙げる。CAは毎日のように初対面の相手に自己開示をしてもらい、転職という人生に関わる深い話を引き出していく。これが性に合う人はずっと続ければよいが、多くの人は3年ほどでお腹いっぱいになると話者は言う。人材紹介業界の中では、RAや両面担当に移ってバランスを取るのが普通だが、人疲れが強い人はSaaSに切り替える選択もあるという。

RAについて、話者はまず内定確率の高さを挙げる。もともと法人にアプローチする仕事をしてきたので、SaaSの法人営業と相性がよい。また話者によれば、RAの中には「自分はただの調整役ではないか」と悲しくなる人がいる。RAは企業から求める人材像を細かく聞き取ってマッチングするが、候補者との面談はCAが担う。そのため間に挟まれて調整しているだけで、営業としてクロージングする「ヒリヒリ感」がないと悩む人が多いという。一方で、同じ仕事を企業の根幹である採用のコンサルティングと捉えてやりがいを持つ人もいるので、これは相性の問題だと話者は補足する。調整役で物足りない人にとっては、自社サービスの必要性を伝えて契約してもらうSaaSの営業のほうがシンプルで魅力的に映るはずだという。

CAにもRAにも共通して、話者は内定の取りやすさを強調する。人材紹介業界はPDCAを回せば数字で結果が出る仕事なので、目標へのコミットが高い人が多い。それが転職市場で知られていて評価が高いというのが話者の説明だ。

補足は二つある。一つ目は、人材紹介業界でキャリアアップする道も十分にあるということだ。話者は、AIによって淘汰が進み潰れる会社も増えると見ているが、優秀な人の力とAIを組み合わせて付加価値の高い仕事ができる業界だと考えている。仮に人材紹介業界が衰えても採用は常に大事なので、事業会社の人事部で採用担当になる道もあるという。二つ目は、転職先を人材領域のSaaSに絞らなくてよいということだ。人材紹介出身者はSmartHR、カオナビ、HRMOS、ジョブカンのような人材系SaaSを選びがちだが、評価されるのは数字にこだわってPDCAを回してきた経験なので、マネーフォワードやfreeeのような会計系、営業系、マーケティング系のSaaSにも内定者が出ていると話者は話す。

4位:保険業界

4位は保険業界の営業職だ。話者は、年収は悪くないが業界がこの先伸びるわけではなく、ビジネスパーソンとしての「戦闘力」も伸びきらない業界だと見ている。大手ならまだよいが、中堅クラスの生保で働く人は「全員SaaS業界でええんちゃうか」と、話者自身も極端だと認めながら述べる。主な対象は日系の生保だが、プルデンシャル生命やジブラルタ生命のような外資系生保の人も転職を考えてよいという。

一つ目の理由は業界の成長性だ。少子高齢化で若い契約者は減り、高齢者はすでに十分保険に入っている。さらに話者は、人々のマネーリテラシーが高まり、社会人になったらとりあえず保険に入るという時代ではなくなったことも「ボディブローのように」効いていると指摘する。人口が減るうえに、保険に入る人の割合も減る。業界が伸びなければ個人のスキルも待遇も伸びない、というのが話者の論理だ。

二つ目は、汎用的な営業スキルが身につかないことだ。話者は代理店営業や販売員のマネジメントを例に挙げる。代理店営業は自分で売るのではなく代理店をサポートする仕事で、販売員のマネジメントは生保レディをマネジメントするような仕事になる。話者は、これらは業界内では役に立つかもしれないが、転職市場では評価されにくく、他業界への転職で苦戦しやすいと言う。対照的にSaaS出身者は、会計系からマーケティング系のSaaSへ、あるいは人材紹介やコンサル業界へと移りやすく、職種もマーケティングやプロダクト企画に広げられると話者は比べている。

三つ目は転勤の多さだ。若いうちは楽しくても、25、26歳でこれから結婚して家庭を持つつもりなら、全国転勤の多い人生を続けられるか考えたほうがよいという。

四つ目として、話者は保険業界の年収はもはやそれほど高くないのではないかという説を示す。保険業界の年収はあまり変わっていないが、SaaS業界の年収が上がっているからだ。話者が有価証券報告書を調べたところ、マネーフォワードの平均年収は2021年時点の648万円から毎年上がって700万円を超え、63万円アップしていた。Sansanは2021年の621万円から750万円へと約130万円上がっていたという。「給料は高い」という保険業界の強みすら揺らいでいる、と話者は言う。

例外として話者が挙げるのは、第一生命、日本生命、明治安田生命、損保なら東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパンのような大手と、外資系生保で大きく稼いでいる人だ。ただし生涯賃金で比べれば、今後はSaaSに分があるのではないかと話者は考えている。外資系生保の歩合制は、家庭を持つとスリルがしんどくなることもあるので、安定を求めたくなったときにSaaSへ移る選択肢もあるという。

補足として、話者は早く動くべきだと強調する。保険業界での業務経験はあまり評価されず、採用はほぼポテンシャル採用に近い。日系生保の場合は就活難易度の高さをくぐり抜けた点が、外資系生保の場合はガッツやコミュニケーション力が評価される程度なので、30歳、32歳、35歳になるとポテンシャル採用は難しくなる。だから20代で行動すべきだという。判断の目安として話者は、高めの年収、特殊な仕事内容、全国転勤の三つのうち二つを改善したいと思うなら転職を検討するとよい、と提案している。

3位:銀行の体質とやりがい

3位は銀行だ。話者は保険業界と似ている面があるとしながらも、銀行員のほうがSaaSへの転職を勧める度合いは強いと言う。年収は高いが、業界全体の体質が古すぎ、しかも銀行はある意味で古くあるべき存在なので、この体質は変わらないだろうというのが話者の見方だ。伝統的な雰囲気が肌に合う人はよいが、合わないなら早めに脱出したほうがよい。早く動けば評価は高く、会計や経営管理系のSaaS企業は銀行出身者を欲しがっているという。

一つ目の理由は企業体質だ。銀行からSaaSに移った人がよく挙げる解放感は、ガチガチの年功序列、忖度や根回しが評価に直結すること、疑いの余地のないトップダウンから抜け出せたことだという。話者によれば、銀行員はトップダウンの意思決定に慣れすぎていて、全国転勤や職種の変更も会社次第になっている。SaaS業界では現場、特に営業職の声が経営の重要な指標としてヒアリングされ、経営に活かされる。膨大な会議や判子の稟議による意思決定の遅さも解決できる、と話者は言う。

二つ目は営業としてのやりがいだ。話者は、これは自分の意見ではなく「よく聞く話」だと前置きしている。融資営業では、本当にお金を必要としていてお金さえあれば事業を伸ばせる人より、お金が余っていて確実に返してくれる人に貸したほうがトラブルがない。その結果、借りる必要のない相手にノルマのため数百万、数千万を借りてもらう「本質的じゃない営業」になりがちだという。金融商品も、顧客が儲かるものより手数料が高く銀行が儲かるものを売りがちで、会社と顧客の利益が相反する場面がある。SaaSはサブスクリプションモデルで長く契約を続けてもらう必要があり、顧客のためにならないものを売れば気づかれた瞬間に解約される。だからこうした営業にはならない、というのが話者の説明だ。

3位:銀行出身者が評価される理由と注意点

三つ目の理由は評価の高さだ。銀行出身者は簿記の資格を持っていたり、会計領域の課題を業務で把握していたりする。そのため話者によれば、freee、マネーフォワード、Bill One、ログラスのような会計・経理・管理系SaaSからの評価が高く、実際に内定者も多い。人材紹介出身者には転職先を広く選んでよいと言ったのに対し、銀行出身者には最初の1社目はお金まわりのサービスを手がける会社を勧めている。入りやすいうえに、入った後も活躍しやすいからだ。

補足として、話者は銀行でもなるべく早く、基本は20代で動くべきだと言う。ただし保険業界よりは評価される可能性が高いので、業務実績があり準備を入念にすれば34歳くらいまでは可能性がある。実際に34歳前後で内定した例もあるという。

懸念点は年収だ。特に大手メガバンクは年収が高く、転職直後は下がる可能性が高い。話者は、出世コースに乗れればメガバンクのほうが生涯賃金は高いと認める。一方で、出世コースに乗れず50歳、52歳あたりで役職定年を迎えて出向させられるくらいなら、SaaSの最前線でバチバチに働き続けたほうが生涯賃金は上回るのではないか、と話者は考えている。

地方銀行や信用組合、信用金庫など中小規模の金融機関については、すでにSaaS業界のほうが年収が高いと話者は言い、「全員転職すべき」とまで述べる。例外は、その地域で働きたい人だ。群馬で働きたいから群馬銀行にいる、という人は仕方がないと話者は認める。SaaS企業のオフィスは東京や大阪などにしかないことが多く、地域で働くニーズには応えられないからだ。ただ、例えば関東圏の地方銀行で働いている人なら、一度SaaSへの転職を検討してよいという。

2位:求人広告業界

2位は求人広告業界の営業職だ。話者は、求人広告業界は若手のうちの修行には悪くないが、長くいる業界ではないと考えている。

一つ目の理由は、AIとSNSに代替される領域だということだ。求人広告では適切な掲載場所、掲載タイミング、原稿を用意する必要があるが、話者によれば、それらはAIで80点、90点のものが作れてしまう。3年後、5年後には、営業職が「こねくり回す」よりAIの作るもののほうが良くなる可能性が非常に高いと話者は見ている。AIに代替されるという話の多くはまだサービス化されていない段階だが、求人広告ではIndeedやGoogleのGoogle for Jobsのようなサービスがすでに展開されている。この点を話者は「崖っぷち」と表現する。さらに、賢い企業はSNSで発信して効率的に採用するようになっており、求人原稿を営業と練る時代は終わったと話者は言う。

二つ目は、身につく営業スキルが限定的なことだ。求人広告は古い業界でやり尽くされており、画期的な広告メニューが生まれる余地が少ない。仕事は既存の予算を他社と奪い合うことになり、判断基準も媒体のPV数とその割安さというコストパフォーマンスに集約される。そのため提案の幅が狭いと話者は指摘する。中小規模の会社では、今もテレアポ、飛び込み、FAXといったアナログな手法が多く、ITリテラシーが身につかない危険もあるという。話者は、同じ人材領域なら人材紹介業界のほうが奥が深く、生み出せる付加価値も大きいと考えている。

三つ目は年収だ。保険や銀行はそちらの方が年収が高い可能性もあるので相性次第だが、求人広告はSaaSのほうが年収レンジが高いと話者は言う。若手のうちは差が小さいので気づいていない人も多いが、中堅やマネジメント層になると差が開く。業界の成長性も弱いので、今後上がる余地もないという。

四つ目は評価の高さだ。求人広告出身者は、厳しいノルマを「ヒーヒー言いながら」こなしてきた人が多く、目標へのコミットが高いと評価される。話者は3〜4年ほど働いて、目標にどう工夫して向き合い達成したかを面接で語れるエピソードができたら、その時点でSaaSに転職してよいと言う。

補足として、求人広告業界で働くうちに人材や採用に強い興味を持った人には、SaaSより人材紹介業界を勧めている。

1位:「難しいのに年収が低い」業界

1位だけは具体的な業界名ではなく、「難しいのにやたら年収が低い業界で働く営業」という括りだった。話者が名前を挙げたのは、SES、BPO、営業代行、研修の会社で営業をしている人だ。話者は、これらの業界の営業はSaaSに限らず今すぐ転職活動を始めたほうがよいとまで言う。ただし短期離職は避け、1〜2年は続けて面接でアピールできる材料をそろえてからにすべきだと付け加えている。

理由は、年収が「不当に」低いことだ。話者が実際に話を聞いた限りでは、これらの業界の営業は難易度が高い。それなのに年収は良くて400万円台、20代では300万円台の人も珍しくないという。話者はこれを構造的な問題だと考えている。これらの業界は営業職に高い報酬を払う構造になっておらず、傾向として営業職を「兵隊」のように扱い、人に投資する気のない会社が多いと話者は見ている。良心的な会社もあるが、そうした会社でもSESならITエンジニアに、研修会社なら講師にお金を払うので、営業職にはお金が回ってこないという。

一方で、これらの業界からSaaSへ転職して成功した人は実際にいる、と話者は言う。法人営業経験がある人が多いので、転職時に500万円に届くことも多く、届かなくても2年以内には到達するというのが話者の説明だ。

SESの営業を特に勧める理由

4つの中でも話者が特に転職してほしいと言うのは、SESの営業だ。理由の一つはITリテラシーの高さだ。ITエンジニアを派遣する会社で営業をしているのでITリテラシーは高い。ところが周囲にいるのがエンジニアばかりなので、自分はITに詳しくない側だと思い込み、自己評価が低い人が多いと話者は言う。普通の営業職と比べればリテラシーはかなり高く、ITサービスを運営するSaaS業界では高く評価されるので内定を取りやすいという。

もう一つは、SES業界そのものの先行きだ。話者が聞く話では、ここ5年ほどは、高度な仕事でなくても人員を埋めたいという理由で、ジュニアレベルのエンジニアをSESで派遣してもらうニーズがあった。しかし今は、リーダーを任せられる優秀なエンジニアを自社で採用し、その社員にAIを使わせればよいという状況になりつつあるという。話者はこれを理由にSES業界は危ういと見ており、内定が取りやすく業界の先行きも不安なので、早く脱出したほうがよいと述べる。

補足として、話者は1位の業界の人には人材紹介業界が合う可能性もあると言う。SES、BPO、営業代行、研修の営業は人によって仕事の質の差が大きく、SaaSでも内定を取れるような付加価値の高い仕事をしている人もいれば、作業に近い仕事しかしていない人もいる。話者によれば、人材紹介業界はSaaSより内定難易度が比較的低く、その代わりややハードワークの傾向がある。どちらが合うかは比べて選べばよい、というのが話者の提案だ。

最後の補足:該当しなくてもよい、Bプランとしての人材紹介

話者は締めくくりに三つの補足をする。一つ目は、ランキングに挙げた業界に当てはまらなくても構わないということだ。今回の業界は特に転職を勧めたいものにすぎず、4年制大学卒で34歳くらいまで(できれば20代)の若手で、法人営業経験があれば、SaaSへの転職のチャンスは十分あるという。

二つ目は、SaaS転職のBプランとして人材紹介業界が有力だということだ。SaaSと人材紹介は採用ターゲットが似ており、人材紹介のほうがやや内定難易度が低い。SaaSを狙って内定が取れなさそうなら、人材紹介を検討すればよい。話者は、広く多くの人に勧められるのはSaaSだとしながらも、自分がいざ転職するなら人材紹介業界のほうがいいと思うこともあると明かしている。ITやサービスに興味があるならSaaS、人や採用に興味があるなら人材紹介、という考え方を話者は勧める。

10年後の自分を基準に判断する

三つ目の補足として、話者が最も大事だと強調するのは、短期ではなく5年後、10年後を踏まえて判断することだ。短期的な目線で判断するとたいてい良くない結果になる、と話者は言う。

具体的には、今の仕事を続けたら5年後、10年後にどうなっているかを想像してほしいという。話者によれば、傾向としてかなり当てはまるのが、5年後には今の会社の5つ上の先輩、10年後には10個上の先輩のようになる可能性が高いということだ。業界や毎日過ごす会社の影響力は、良くも悪くもそれだけ強いと話者は考えている。

その先輩たちを見て「なりたい」と思えるなら、今の仕事がしんどくても、尊敬できる先輩が多い会社にとどまり、転職しないほうがよいと話者は言う。逆に、例えば銀行で収入も生活も安定しているが、5年後、10年後に社内の先輩のようにはなりたくないと感じるなら、早めに検討すべきだという。5年後、10年後に先輩と同じ立場になってからでは判断できないので、20代から30代前半のうちに勝負しなければならない、というのが話者の結論である。