「転職活動を始めるなら今」:サラタメが示した転職市場のデータと年内スタートの行動計画

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概要

YouTuberのサラタメ氏は、この動画で「転職活動を始めるなら今」と主張する。根拠として、転職市場は過去20年で最も盛り上がっている水準にあると述べる。求人の多さと、転職による年収アップの増加をデータで示したうえで、2024年11月から年内に動き出し、翌年4月の入社を目指す具体的なスケジュールを提案している。

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結論:転職市場は「過去20年で最強クラス」

話者はまず結論を述べる。今の転職市場は過去20年で最強クラスに盛り上がっている、というものだ。日本経済新聞の記事でも「過去最高」「過去20年で最も熱い」状況が報じられていると紹介する。

特に好調な分野として、業界ではコンサル、IT人材、建設、職種では営業とITエンジニアを挙げる。これらに当てはまる人は、この有利な時期に転職を済ませた方がよく、その価値は十分にあるというのが話者の見解だ。理想のスケジュールは、2024年の11月、遅くとも年内に転職活動を始め、翌年2〜3月までに内定を取り、4月に新しい会社で働き始めるというものである。

求人倍率:医療以外の業界で前年より上昇

話者が最初に示すデータは、dodaが公表している直近の転職求人倍率のレポートだ。求人倍率は右肩上がりで推移している。話者の説明では、転職希望者の増加よりも求人募集の増加のほうが勢いが強いため倍率が上がっており、転職しやすい環境になっているという。

業界別に見ると、メディカル(医療)領域以外はすべて前年より伸びている。特に伸びているのはコンサル、人材サービス、建設・不動産、IT・通信だ。

ただし話者は、この結果をそのまま勧めてはいない。建設・不動産は募集こそ多いものの、労働環境が「グレー」な企業が多い印象があり、個人的には少し怖いと述べる。そのため基本的なおすすめは、コンサル、人材、ITだという。IT業界の中では、成長ジャンルで話者が以前から解説してきたSaaS業界を特に勧めている。まとめると、おすすめはコンサル、人材、SaaSの3つになる。これらは直近だけでなく、2年ほど前からずっとおすすめの状態が続いているという。

年収アップ:転職で1割以上上がった人の割合が36%に

求人が多ければ内定は取りやすい。しかし話者は、結局いちばん気になるのは年収だとして、次に年収面のデータを取り上げる。

先の日経の記事には「転職で賃金アップが過去最高」という表現があり、この記事はリクルートのデータに基づいている。リクルートは20年以上にわたり、「転職で年収が1割以上上がった人の割合」を調査してきた。年収500万円の人が550万円以上で転職できたような事例がどれくらいあるか、という指標である。

グラフでは、リーマンショックの2009年と、コロナ禍の2020年に大きく落ち込んでいる。それ以外の期間は右肩上がりで、特にコロナ以降の伸びが大きい。2023年時点で35%に達し、2024年の最新データでは36%まで増えた。話者はこれを、過去20年で最強の盛り上がりだと評価する。

なぜ年収アップの転職が増えているのか

理由について、話者は「シンプルに人手不足で、人材の取り合いになっているから」と説明する。話者の見立てでは、日本全体としては停滞ムードが続いている。その一方で、局所的には非常に景気のいい会社がある。たとえばコンサル、人材、SaaSといった好調な業界で、しかも業界内で確かなポジションを築いている会社だ。

こうした会社は、大卒で若く、一定のコミュニケーション力がある人であれば、目立った実績や経験がなくても欲しがるという。話者はその理由を二通りに言い表す。きれいに言えば「ポテンシャル人材」として見られている。率直に言えば「1〜2年育てれば十分に稼げるようになりそう」と思われている、ということだ。話者は「超ざっくり言えば」と断ったうえで、20代から32歳くらいまでの4年制大学卒業者なら全員に大きなチャンスがある、と述べている。

未経験者には人材業界の営業を勧める

このチャンスを生かす転職先として、話者は人材業界の営業職を「分かりやすいおすすめ」に挙げる。根拠は、リクルートのデータを職種別に見ると営業職のニーズが高いことだ。営業職で年収が1割以上上がった人の割合は36.9%で、こちらも過去最高を記録している。

営業を積極的に募集しているのはSaaS業界と人材業界だ。ただしSaaS業界は未経験者に厳しく、法人営業の経験がないと内定はかなり難しいという。そのため、営業経験も実績もあまりないが、若くてやる気はある人には、人材業界の営業職から始めるのがよいと話者は勧めている。

ITエンジニアは好調だが、未経験からは「相当なハードモード」

営業以外では、ITエンジニアが好調だという。年収アップの割合は41.3%で、営業職の36.9%を上回り、4割を超えた。話者はこれを「ボーナスタイム」と表現する。

一方で、話者は注意点も挙げる。これはデータには表れていない情報で、企業の人事担当者や転職エージェントとのやり取りの中で「百発百中ぐらいで聞く話」だという。未経験からITエンジニアになる転職は、今では相当なハードモードになっている。話者によれば、未経験でもいいからエンジニアを採用しようという企業は大きく減った。その代わりに、実務経験のある人にはお金を払ってでも採用したいという企業ばかりになっている。この傾向がはっきり出ているため、未経験者は期待しないでほしいと述べる。実務経験のあるITエンジニアについては、年収の大幅アップを実現できる時期だとしている。

なぜ「4月入社」を狙うのか

市場の状況を説明したあと、話者はアクションプランに移る。大まかな流れは次のとおりだ。今すぐ転職活動を始め、年末までに応募先の目星をつけ、1月中に応募、2月中に内定を得て、4月に働き始める。ポイントは4月の勤務開始を狙うことだという。

話者は、4月入社が転職希望者にとって都合がいい理由を二つ挙げる。一つ目はボーナスだ。今から始めれば、どれだけスムーズに進んでも最短で1月ごろまではかかるため、12月のボーナスは確実にもらえる。二つ目は正月休みだ。年内に動き出すと、応募先を検討する段階で長期休暇をはさむことになる。そこで家族や相談したい友人ときちんと話し合い、冷静に決断できる。話者はこれを「地味に大事」だと言う。正月休みやお盆休みの明けに転職活動へ踏み切る人が多いのも、このためだと説明する。

企業側も、動き出す人が多いこの時期に求人をぶつけてくるため、年末に向けて求人は増えていくという。さらに企業側にも別の事情がある。3月決算の会社は、採用予算を年度内に消化したい。4月に入る新卒社員と中途社員に一緒に研修を受けさせたい。こうした理由から、多くの企業が4月入社の中途採用に力を入れるというのが話者の説明だ。

逆算すると、動き出しは年内がベストになる。1月スタートではやや慌ただしく、2月スタートでは厳しく、3月スタートでは不可能だという。2025年2月以降にこの動画を見た人については、このスケジュールに乗るのは難しいので、次の機会を待ってほしいと述べている。

ステップ0:そもそも転職活動を始めるべきか

話者は7つのステップからなる詳細なスケジュールを画面に示した。そのうえで、判断に迷いやすいステップ3までを補足している。ただしその前に、前提となる「ステップ0」を置く。今、転職活動を始めるべきかどうかを決めることだ。転職しなくていい人も当然いるからである。

判断基準として、話者は自身の別動画「辞めるべき会社2つの特徴」の結論を紹介する。自分の会社にいる10年上の先輩や上司を思い浮かべ、その中に「まさにこうなりたい」と思える理想的な人がいるかどうかを考える、というものだ。そういう先輩が多いなら転職は必要なく、今の会社で頑張るべきだという。反対に、理想的な先輩がほとんどいない場合や、いてもかなりイレギュラーな2〜3人だけという場合は危うい。自分の長期的な人生の理想と会社の方向性にギャップがある可能性が高いからだ。

とはいえ話者は、それだけで必ず会社を変えるべきだとは言わない。自分は「転職原理主義」ではないと断ったうえで、迷っている人も最低限、求人情報には目を通すよう勧める。転職サイトを眺めたり、転職エージェントに壁打ち相手として相談したりする。転職すると決めたわけではなく、あくまで転職活動をしているだけという温度感でよいという。転職するかどうかに関わらず、ビジネスパーソンとして求人情報を見るだけでも何かしらの気づきがある、というのが話者の考えだ。

ステップ1:自己分析は12月8日までに、ざっくりと

ステップ1は、12月8日(日)までに自己分析を済ませることだ。詳しい方法は、話者の1時間47分の動画「転職活動完全ガイド」の9分から23分あたり、約14分間で解説しているという。

その要点として、話者は「自己分析はざっくりで大丈夫、やりすぎないでほしい」と述べる。転職活動に必要な自己分析と「自分探し」はまったく別物で、真逆とさえ言えるからだ。「自分は何者か」「本質的な才能はどこにあるのか」といった自分探しの沼にはまらないよう注意を促している。

ステップ2:12月22日までに転職サービスを精査する

ステップ2は、12月22日(日)までに転職サイトと転職エージェントを精査し、正しく活用する準備をすることだ。話者によれば、転職サイトは簡単で、マイナビ転職やリクナビNEXTのような大手を使っておけば失敗しない。

一方、転職エージェントは大手でも失敗することがあり、選び方は難しい。それでいて非常に重要だという。どのエージェントを選ぶかによって、転職活動の大変さも成功確率も「マジで段違い」になると話者は強調する。ただしこのテーマを本格的に語ると20分以上かかるため、詳細は別動画「転職エージェントの正しい選び方」に譲っている。

ステップ3:年末までに志望企業を絞り込む、大量応募はしない

ステップ3は、12月末まで、遅くとも正月休みのうちに、応募する企業の目星をつけることだ。ここで話者が最も重視するのは、大量に応募せず、きちんと絞り込むという意識である。

例外もあるという。転職回数が極端に多くキャリアが乱れている人や、30代後半で完全未経験の仕事を狙う人のように、明らかに難易度の高い転職では大量に応募するしかない場合もある。しかし一般的な転職活動なら、1社ずつ入念に選考対策をするべきだと話者は言う。最初の応募は5社程度、多くても10社以内に抑える。増やす場合も、落ちてから継ぎ足す形がよいという。話者は大量応募について「百害あって一利なし、ただテンパるだけ」と言い切っている。

絞り込むには時間がかかる。ステップ1の自己分析と、ステップ2で調べた求人情報を見比べながら、自分と向き合う時間が必要になるからだ。その時間として年末年始の長期休暇を使いたい。そのためにはステップ1と2を年内に終えておく必要があり、だから今から動き出すしかない、というのが話者の組み立てである。

残りのステップ4〜7については、「転職活動完全ガイド」動画の45分以降、約1時間かけて解説しているとして、該当する段階に来たら改めて見てほしいと述べている。

まとめ:好調な業界・職種の人は年内にスタートを

最後に話者は、要点を繰り返す。直近の転職市場は過去20年で最強クラスに盛り上がっている。特にコンサル、SaaS、人材といった業界と、営業やITエンジニアといった職種が熱い。これらに当てはまる人は、画面に示したスケジュールに沿って、なるべく年内にスタートを切ってほしいという。どう始めればよいか分からない人向けには、必要な情報をまとめた関連動画を説明欄に載せていると述べ、動画を締めくくっている。