2025年に転職するならどの業界か:サラタメが挙げる「景気がよく、未経験でも入りやすい」4業界

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概要

転職系YouTuberのサラタメは、この動画で「2025年に転職するなら狙うべき業界」をランキング形式で4つ紹介している。選定基準は、景気がよく儲かっていること、そして業界未経験者でも転職できるチャンスがあることの2点だ。サラタメはこうした業界を「激アツ業界」と呼ぶ。4位から順に、M&A業界、コンサル業界、人材紹介業界、SaaS業界が挙がる。各業界について、成長の根拠、採用の間口、向き不向き、注意点を語っている。

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なぜ業界選びが重要なのか

本題に入る前に、サラタメは業界選びを重視する理由を述べている。ビジネスパーソンとしての成長は、個人の頑張りよりも環境に大きく左右されるというのがサラタメの考えだ。伸びている業界にいるか、努力が報われる会社にいるかで決まってしまう部分が大きく、これは「残酷な話」だという。

そのため、衰退している業界で疲弊し続けるのは、待遇、やりがい、成長のどの観点から見てももったいないとサラタメは言う。特に20〜30代の若手にとっては、どの業界に入るかが人生の軌道を大きく変えると強調している。

第4位 M&A業界:高年収と引き換えにハードな仕事

4位はM&A仲介を中心とした、企業買収を支援する業界である。ただしサラタメは最初に、M&A業界は「かなり特殊で、やや限定的なおすすめ」だと断っている。業界としては大きく成長しており、年収2000万円も狙えるが、向く人がかなり限られるからだ。興味を持つ人も少ないだろうとして、この動画では要点を3つに絞って説明している。

1点目は、年収2000万円を狙えるほど年収水準が高いこと。2点目は、それにもかかわらず間口が広いこと。大卒で営業経験があれば、会計知識のような特殊スキルがなくても普通に内定が取れるという。3点目は、仕事がしんどいこと。体力・メンタル・知力のすべてが求められるハードな仕事で、成果主義も徹底している。この3点をまとめて、サラタメは「高年収を得るために覚悟が決まっている人向けの業界」と表現している。

成長の根拠として、サラタメはレコフのデータを示す。M&A市場はリーマンショックの影響があった2010年以降ずっと好調で、その流れは今も続いているという。背景にあるのは事業承継問題だ。日本には後継者のいない高齢の経営者が膨大にいて、事業を引き継ぐためのM&Aをまだまだ処理しなければならない。一方で、それを担う人が足りていない。サラタメはこの構図から、2025年もM&A業界は伸び続けると見ている。

一方で懸念もある。儲かる業界であるがゆえに新規参入が増えすぎており、法規制を求める機運も高まっている。そのためサラタメは、今後5年ほどで業界の成長に多少ブレーキがかかると予想する。特に注意すべきなのは、勢いで参入しただけで特色のない、ぽっと出の仲介会社だという。そうした会社は厳しくなるので、転職先には選ばない方がよいとサラタメは言う。反対に、大手を中心として明確なポジションを確立している企業は、あと10年ほどは好調が続くだろうと見込んでいる。

ただし、多くの人が安全策として大手4社を狙うため、最近はこの4社の競争率が非常に高く、内定を取るのが難しくなっているという。そこでサラタメは、大手ではなく中堅規模で今後の成長が期待できる企業2社を取材・分析したと述べている。企業名は別の限定動画で紹介するとしており、この動画の中では明かしていない。

第3位 コンサル業界:ニーズが尽きない理由

3位はコンサル業界である。サラタメは前年の動画でもコンサルを推していたが、その勢いはまだ止まらないという。IDC Japanのリサーチでは、コンサル市場は2025年だけでなく2026年まで伸び続けると予想されている。

伸び続ける理由について、サラタメは「ビジネスの世界が混迷を極めているから」と説明する。まず定番のDXがある。多くの会社で、DXはなんだかんだ言ってまだ実装されていない。さらに脱炭素への対応、ウクライナとロシアの問題や米中対立といった地政学リスク、組織再編や生産拠点の見直しなどもある。社内の人材だけでは対応しきれない案件が年々増えており、コンサルへのニーズは弱まらないというのがサラタメの見立てだ。

「AIでコンサルは不要になる」という意見への反論

サラタメは、AIが普及すればコンサルは不要になるという意見にも反論している。サラタメはこれを、年収の高いコンサルを批判したいだけの嫉妬交じりの意見だと評し、「結論ありえない」と述べる。

サラタメの説明はこうだ。多くの日本企業が社内の力だけでAIを100点満点で使いこなせるなら、確かにコンサルは要らなくなる。しかしAIにはリスクもある。たとえば社員がAI関連のサービスを使って機密データを流出させてしまう恐れがある。そうしたリスクを恐れずにAIを徹底活用できる社内体制をつくり、若手からベテランまであらゆる業務の生産性をAIで高める。そんな「ハッピーエンド」は、大手企業であるほど実現が難しいとサラタメは言う。

だから良し悪しは別として、結局はAIもコンサルの商売のネタの1つになる。サラタメはコンサル業界を「全てのトレンドを餌に拡大していくモンスター」と表現している。

コンサル転職の間口と注意点

市場の拡大に伴い、コンサル業界は人を大量に採用している。サラタメはリクルートエージェントのデータを示し、未経験者向けの求人数が増え続けていると説明する。年収が高く、ビジネスの「戦闘力」も業界の中で1番と言えるほど鍛えられる。そのため、20〜30代の若手には個人的に1番すすめたいほどだという。

それでも3位にとどめた理由は、転職の難易度である。間口はやや狭く、一定の「ハイスペックさ」が求められる。ただしその水準について、サラタメは学歴ならGMARCH以上、職歴なら上場企業勤務程度で、どちらか一方を満たしていれば十分だと話している。このチャンネルの視聴者なら該当する人は多いだろうという。

補足として、システムエンジニア(SE)の実務経験がある人は今まさに「激アツ」だとサラタメは言う。ITコンサルからのニーズが非常に高く、先ほどの学歴条件とはほとんど関係なく、ほぼ確実に内定が取れるという。

注意点は、志望企業選びの難しさだ。サラタメは、コンサル転職は全業界の中で最も企業選びが難しいと言ってよいほどだと述べる。狙うべき企業については、戦略系・総合系・独立系をバランスよく取り上げた別動画で解説しているという。

第2位 人材紹介業界:転職市場の過熱が追い風に

2位は人材紹介業界、つまり転職エージェントの業界である。すすめる理由について、サラタメは「絶好調だから」と端的に述べる。転職市場は過去20年で最強クラスに盛り上がっているという。

サラタメがまず示すのは、転職求人倍率が右肩上がりで上昇しているというレポートだ。求人倍率が上がるということは、転職希望者の増え方よりも、企業の求人募集の増え方がはるかに速いことを意味する。お金を出して人を採用したい企業は増えているのに、転職希望者はそれほど増えていない。そうなると募集を満たせずに人材不足で困る企業が増え、転職エージェントに大きなお金を払ってでも採用したいという流れが生まれる。これが人材紹介業界にとって最高の状況だとサラタメは説明する。

加えて、単価も上がっているという。サラタメが示す日本経済新聞の記事によれば、年収アップを伴う転職は過去最高の勢いで増えている。人材紹介は、転職者の決定年収の約3割を報酬として受け取るビジネスモデルだ。そのため、転職者の年収が上がればエージェントの売上も増える。サラタメはこの勢いが2025年も続くと見ており、人材紹介業界への転職を狙う人にとって今は大チャンスだと述べる。

未経験でも内定が取りやすい一方、人間力が問われる

人材紹介業界の大きな特徴として、サラタメは間口の広さを挙げる。M&A業界やコンサル業界と比べると採用のハードルはかなり低く、まったくの未経験でも次の3条件を満たせば十分に内定が取れるという。

  • 20代から30代前半という若さ
  • 転職回数が1回以内、多くても2回以内
  • 高めのコミュニケーション能力

ただしサラタメは、3つ目のコミュニケーション能力が非常に重要であり、ここに向き不向きがはっきり出ると念を押す。転職エージェントは、相手から信頼を勝ち取る「人間力」が必要な仕事だからだ。

その理由についてサラタメはこう説明する。転職エージェントの仕事は、本質的に人間頼みである。効率だけを考えれば、転職希望者と採用企業が直接やり取りした方が早い。それなのにわざわざ人間が間に入り、しかも採用企業から高い報酬を受け取っている。一見すると非効率でもったいない仕組みに見える。しかし活躍しているエージェントは、それ以上の価値を発揮している。転職希望者からも、高い報酬を払っている企業からも「間に入ってくれてありがとう」と言われなければならない仕事だ。だからこそ、高い人間力や調整力、コミュニケーション能力が求められるのだという。

さらにサラタメは、この業界への転職は、求職者との面談を担当するCA(キャリアアドバイザー)と、企業を担当するRA(リクルーティングアドバイザー)を分けて考える必要があるテーマだとも補足している。詳しい説明と狙い目の企業3社については、別動画で扱うとしている。

第1位 SaaS業界:成長性・待遇・入りやすさのバランス

1位はSaaS業界である。サラタメは、チャンネルの常連視聴者からは「2〜3年前からずっとSaaSと言っている」と思われるだろうと自ら認める。それでもやはりSaaSだと言う。業界の成長性、待遇、働きやすさ、内定の取りやすさのバランスが非常に良いというのが理由だ。

成長性の根拠として、サラタメは調査会社ガートナーのデータを示す。SaaS市場は2025年だけでなく2026年も勢いが続く見込みだという。背景にあるのは、コンサル業界と同じくDXだ。SaaS業界はDXと深く関わっているので、DXの勢いが止まらない限り伸び続ける。さらにAIの勢いまで取り込める「美味しい業界」だとサラタメは述べる。

「AIでSaaSは死ぬ」という意見への反論と弱肉強食の予測

コンサルと同様に、ここでもサラタメはAIに関する逆の意見を取り上げている。生成AIで個人の力が拡張されれば、素人でもプログラムを書いてソフトウェアを作れるようになるので、SaaS企業は不要になるという主張だ。

これに対してサラタメは「誰が使うねん」と返す。素人の個人や、たとえスキルがあっても数人の業務委託が集まっただけの得体の知れない人たちが作ったサービスを、企業は使わないだろうという。会社の大事なデータを入力したり、他システムと連携させたりはできないはずだ、というのがその理由である。

サラタメはむしろ、AIのトレンドはSaaS業界の勢いを加速させると考えている。現在大きく儲かっているSaaS企業が高い報酬を出して、AIを使いこなせる優秀なエンジニアを採用し、サービスをさらに改善していくからだ。

その結果として起こるのは「弱肉強食」だとサラタメは予測する。SaaS業界そのものが没落することはない。すでに利用者、売上、利益を獲得している強いSaaS企業はさらに成長する。一方で、これから頑張りたいという程度の「ふわふわ」したSaaS企業はすぐに淘汰される。サラタメはこれを「確からしい未来予測」と表現している。

だからこそ企業選びには細心の注意が必要だという。大手は強いが、大手を勧めるだけでは芸がないうえ、大手SaaSは現在内定難易度が高く入るのが難しい。そこでサラタメは、まだ知名度は高くないものの、弱肉強食の時代にも伸びていきそうな中小規模のSaaS企業3社を別動画で分析したと述べている。

まとめ:4業界はどんな人に向いているか

最後にサラタメは、4つの業界をそれぞれどんな人に向いているかという観点で振り返っている。

4位のM&A業界は、野心あふれる人向けだ。仕事は体力・メンタル・知力のすべてがハードだが、それでも年収2000万円を狙いたいという覚悟の決まった人にだけ、限定的にすすめるという。

3位のコンサル業界は、学歴やキャリアが「ピカピカ」な人向けだ。目安は、学歴ならGMARCH以上、職歴なら上場企業や国家公務員など。ただしSEの経験がある人は、学歴や経歴に関係なく「激アツ」だとしている。

2位の人材紹介業界は、ビジネス経験や実績は乏しくてもコミュニケーション力には自信があるという人向けだ。業界トップクラスの大手でも「謎なぐらい」間口が広く、大手以外にも業界や職種に特化した魅力的な会社がたくさんあるという。サラタメは、キャリアを立て直したい人にとっては実質ナンバーワンのおすすめ業界だと位置づけている。

1位のSaaS業界は、営業経験者なら一度は必ず検討したい業界だという。成長性、待遇、働きやすさ、内定の取りやすさのバランスが最も良い。このチャンネルの視聴者には営業経験者が最も多いことから、ぜひ一度挑戦してみてほしいと呼びかけて、ランキングを締めくくっている。