鶏むね肉で作る「生トマトチキンカレー」:試作で好評だったカレーをむね肉で作り直す

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概要

料理研究家のリュウジが、以前スタッフに試作して好評だったチキンカレーを作り直す回である。試作ではもも肉を使ったが、今回は余っていた鶏むね肉で作る「むね肉リベンジ」だ。味付けは塩、ナンプラー、カレー粉だけで、ヨーグルトも小麦粉も使わない。インドカレーの作り方を基本にしながら手間を省いた一皿が、むね肉でも成り立つのかを試す。ご飯にはバスマティライスを合わせ、その茹で方も紹介している。

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試作版との違いと、このカレーの位置づけ

材料は鶏むね肉、玉ねぎ、生のトマト、にんにく、生姜(各10g)である。トマトはトマト缶やホールトマトでも作れなくはないが、生の方がおいしいとリュウジは言う。生トマトは通販で取り寄せたもので、本人も「めっちゃうまい」と評価している。

前回の試作版との大きな違いとして、リュウジは油をきちんと使っている点を挙げる。そのため「超痩せカレー」ではないが、カレールーで作る普通のカレーよりはずっとヘルシーだという。スタッフに「インドっぽいということか」と聞かれると、「インドと日本の融合」と答えている。油を使う分、前回よりおいしくなっていると本人は見ている。

試作版はスタッフの評価が高く、これまでリュウジが作ってきたカレーの中で一番かもしれないという声も出ていた。リュウジ自身も、多くの人に作ってほしいレシピだと話す。

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バスマティライスを使う理由

試作のときにスタッフに出したのはバスマティライスだった。そのため今回もバスマティライスで作るが、ハードルを上げたくないので無理には勧めない、日本の米でもいいと何度も断っている。

リュウジによると、バスマティライスはグラム当たりの値段が普通の米とあまり変わらない。リュウジは米をすべて通販で買っているという。バスマティライスを勧める一番の理由は茹でて調理する点にある。茹でることで糖質が半分ほど落ちるとリュウジは説明し、軽くて普通のご飯よりヘルシーなので今人気がある、と話す。スタッフも、自分はこちらの方が好きだと応じている。

浸水させた方がいいとよく言われるが、リュウジは面倒なのでそのまま茹でている。それで問題なく、15分茹でるだけでおいしくできるので、これをきっかけに多くの人にハマってほしいと話す。

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下ごしらえ:玉ねぎは繊維を断つ薄切り、鶏皮も使う

生姜は古くて皮が乾いていたので、皮を削ぎ落とした。乾いた皮は食感に影響するためで、新鮮な生姜なら皮ごと使うという。にんにくと生姜はみじん切りにする。これがカレー粉以外のスパイス的な要素になる。今回は「めんどくさい」ヨーグルトは使わない。

玉ねぎ(今回は300g)はみじん切りにする必要がない。繊維を断つ向きにスライスすれば早く炒まるからだ。みじん切りにしろと言われると難度が一気に上がる、とリュウジは言う。普通の玉ねぎが売っていなかったので新玉ねぎを使ったが、普通の玉ねぎで構わない。リュウジは、インドカレーは小麦粉を使わず、普通のカレーよりめちゃめちゃ簡単だと考えている。

トマトは150〜200gが目安で、今回は1個(約150g)を乱切りにした。煮込むと形はなくなるが、旨味は完全にカレーに入る。これが旨味の元になる。このカレーは無添加で、鶏の旨味が出るので、むね肉でもおいしくできると話す。

鶏むね肉は半分に切ってから一口大にする。若干細かめに切ると早く煮える。太い部分はもう一度切る。むね肉は火を入れすぎると硬くなるので、スタッフもそこを心配していた。皮も一緒に使う。使わなければ捨てることになるので、鶏皮の旨味も活かした方がいいという考えだ。もも肉とむね肉の使い分けについて、リュウジは柔らかさやジューシーさを求めるならもも、ヘルシーさを求めるならむね、と整理している。どちらも好きだという。

トマトと玉ねぎがとれて栄養のバランスがよいので、サイドメニューは特にいらないと話す。

途中、スタッフがデリバリーでビリヤニを頼もうとしたら2,000円ほどで、諦めたという話になった。リュウジは炊き上げる手間があるから高いのではと推測し、自分のビリヤニのレシピは作りやすさとうまさが群を抜いていると話していた。

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バスマティライスは塩を入れて茹でる

カレーと並行してバスマティライスを茹でる。リュウジは塩を入れて茹でる。3%ほどで茹でる人もいるが、リュウジは1%ちょっと、パスタよりやや濃いめの塩分濃度にしている。こうすると米に塩味がつく。スタッフは、試作のときに米に味がついていた理由がこれだったと気づいていた。

量は1人前80gとリュウジは計算している。普通の米より少なく見えるが、バスマティライスは粒が大きく、水分を吸って3倍ほどに膨らむので、80gでもかなりの大盛りになるという。今回は2人前で160g使う。

湯が沸騰したら米を入れ、強めの中火で15〜20分茹でる。その後ザルにあげて少し蒸らせば完成だ。普通のご飯を炊くより早く、糖質も低いので、自分としてはとても良いとリュウジは言う。スタッフは、バスマティライスのレシピを増やしてほしいと話す。リュウジは増やすつもりだと答えつつ、日本の米も食べてほしいし、バスマティライスとは全然違うものだと付け加えた。

ザルにあげた米は水で洗わない。冷めてしまうからで、ご飯は熱々がいいとリュウジは言う。

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炒め:にんにく・生姜は軽く焦げ目がつくまで

フライパンに米油大さじ3を入れ、にんにくと生姜を強火で炒める。軽く焦げ目がつくくらいまで炒めると深い香りがつく。ただし焦がすと苦みになるので注意が必要だ。ほんのり茶色くなれば香りは十分に出ている。リュウジは、大さじ3は2〜3人分の量なので、それほど油が多いわけではないと話す。

次に玉ねぎを入れ、強火で炒める。鶏肉はまだ入れない。玉ねぎをよく炒めておくのは、煮込み時間を長くしたくないからだ。鶏肉は煮込みすぎると硬くなり、煮込まなさすぎると味が出ない。リュウジはこの兼ね合いを「難しい」と言う。玉ねぎがシャープな状態ではなく、全体がくたっと煮込まれたような状態になるまで炒める。

減量中の人にもいいカレーだとリュウジは話す。ヘルシーとは思えないほど満足度が高いという。

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味付け:ナンプラーで旨味を補う

玉ねぎが炒まったら鶏むね肉を入れ、続けて生のトマトも入れて少し炒める。水分が出てくるので、加える水は少なめでいい。むね肉なら100ccほどだ。もも肉なら煮込み時間が長くなるので、120ccあってもいいかもしれないという。

味付けは、後で調整する前提で塩小さじ2/3、それにナンプラー大さじ1。リュウジが使っているのは「ティパロス」のナンプラーで、これを入れると出汁を入れたような深い味になる。入れた直後は魚の香りがかなり強いが、それが後でとてもおいしくなるという。普通のナンプラーでもおいしく作れる。ナンプラーがなければ塩でもいいが、旨味が足りなくなるので、その場合は味の素を3〜4振りするとよいとリュウジは話す。玉ねぎと鶏の旨味にナンプラーが加われば旨味は十分で、うま味調味料を使ったのと変わらないくらいになるという。

ナンプラーとトマトは相性がよい。トマトソースをナンプラーで作るレシピ(「本気の生トマトパスタ」)もあると紹介していた。視聴者から「信じてナンプラーを買った」というコメントが多く届いたとスタッフが伝えると、リュウジは「信じて大丈夫」と答え、チャンネルも8年目になるのだから少し手の込んだことをしてもいいだろうと話した。

最後にカレー粉を大さじ1と小さじ2(小さじ5杯分)入れる。今回使ったのは「インディアンカレー」のカレー粉である。この状態で10分煮る。

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煮込み中の味の変化を楽しむ

煮込みの10分間、リュウジはずっとヘラで触っていたが、これは趣味なので真似しなくていい、蓋をして置いておけばいいと断っている。本人は、煮込むにつれて味が深まっていく変化を楽しむのが好きだという。最初はフレッシュな味で、煮込むごとに深まっていくので、まるでコース料理のようだと表現する。料理中の味見は自分にとっては食事であり、作る人間へのご褒美だと話す。煮込んだものと煮込んでいないものでは味がまったく違い、その変化が面白いという。カレーは感覚で作る料理であり、即興で作る料理が大好きだとも語っている。スタッフに「ドン引きしてますね」と冗談を言う場面もあった。

火加減は中火で、蓋は少しずらして水分を飛ばしながら煮る。水分が残りすぎるとカレーの味が薄くなるからだ。リュウジは、IHの「中火」は機種によって違うので、動画で見えている程度の火加減を目安にしてほしいと話していた。

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とろみは小麦粉ではなく野菜から

煮込みの途中ではまだしゃばしゃばで、スタッフは「カレーっぽくない」と言う。リュウジによれば、このとろみは煮込んで出すというより、野菜がもともとトロっとしているから生まれるものだ。小麦粉を入れるとインドカレーではなくなるとも話す。

今回は新玉ねぎを使ったこともあり、さらっとしたカレーになっていた。そこで最後の2分は蓋を取って水分を飛ばした。仕上がりはリュウジいわく「これぐらいのとろみ」で、全体がカレーらしくなった。もっととろみをつけたい人もいるだろうが、これくらいの方がさらっと食べられるという。インドカレーなら本来はスパイスを使うが、今回は簡単にカレー粉で済ませた。作り方は基本的にインドカレーのものだと説明している。

むね肉の食感については、リュウジ自身は煮たむね肉が結構好きだという。一方で、パサつきが苦手な人もいるはずなので、その場合はもも肉で作ってほしいと話す。

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試食:むね肉で問題なし、塩分は控えめ

バスマティライスを盛り、カレーをかける。具材はゴロッとしている。リュウジはこれを、自分が思う鶏肉が一番おいしくなる生トマトのインドカレーだと紹介した。

食べたスタッフは「むね肉で全然オッケー」と評価した。リュウジもむね肉はさっぱりしていてうまいと言う。塩分は前回より落としていて、スタッフも前回はもう少ししょっぱかった気がすると話す。足りなければ塩を軽く一振りしてもいい、とリュウジは補足した。うま味調味料はいらないという点で二人は一致している。

前回ともも肉版とどちらがうまいかと聞かれ、スタッフは「どっちも美味しい」と迷った末、むね肉が好きなのでこちらかもしれないと答えた。リュウジは自分のカレーレシピのトップかもしれないと話す。スタッフは、これを食べて、家庭の定番カレーよりこちらの方がいいと分かってしまったと述べた。

カレー粉はそこそこの量が入っているので辛さもあるが、「インディアンカレー」のカレー粉はS&Bより辛くないという。S&Bで作るとかなり辛くなるそうだ。トマトについては、入れて正解で、爽やかさを加えてくれると評価している。

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日本の米で作る場合の注意

食べながらリュウジは、バスマティライスは必須ではない気がすると話した。カレーがそれほどインドインドした味ではないので、日本の米でも十分おいしいと思うという。バスマティライスがない場合は普通のご飯2人前で作ればいい。ただし日本の米は塩茹でしたバスマティライスと違って塩味がついていないので、カレーの方に塩をもう一振りするとよいと補足している。米に塩味がついていると全体のまとまりがよくなる、というのがリュウジの説明だ。

80gのバスマティライスはかなりの量だが、普通の米と違ってするっと食べられてしまうとリュウジは話す。スタッフはバスマティライスが冷めてもおいしい点も気に入っている。そして、今度はバスマティライスでガパオを作ってほしいとリクエストした。ガパオは好きな食べ物のトップ3に入るという。リュウジは、むね肉のガパオはまだ出していなかったと応じた。

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調味料3つで作るカレー

最後にリュウジとスタッフは、今回使った調味料が塩、ナンプラー、カレー粉だけだったことを振り返った。スタッフは、ここまで削ぎ落としてこれだけおいしいなら、今までのカレーは何だったのかと思ってしまうと話す。リュウジは、タンパク質も野菜もとれる良いレシピだと自己評価し、バスマティライスの良さを広めたいと述べた。締めくくりとしてリュウジは、日本の米で2人前作ってもいいし、余裕がある人は一度バスマティライスで試してほしいと視聴者に呼びかけた。