ライアン・テリーとカイロン・ホールデン、メンズフィジークで優勢なのはどちらか
ネックボディビル系YouTubeチャンネル「ネック」の話者が、IFBBプロリーグ・メンズフィジークのトップ選手2人を比べた回である。1人はミスター・オリンピア3連覇中のライアン・テリー、もう1人は今年最も注目を集めた優勝候補のカイロン・ホールデンだ。話者は2人の経歴を振り返ったうえで、オリンピア直前の最新の仕上がりを確認し、フロントポーズとバックポーズを並べて評価する。結論として、話者はカイロンのほうが好みだとしている。
2人のプロフィール
話者によると、ライアン・テリーは37歳、身長は178cmほどで、ニックネームは「ザ・キング・オブ・コンディショニング」。腹筋の彫刻のような仕上がりで知られる、コンディションの王だと紹介する。
カイロン・ホールデンの身長は175〜176cm程度とされる。年齢はネットで調べると36歳だが、43歳という情報もあり、視聴者コメントでも40代だという声が来ていた。話者は10年前の写真が若く見えることから43歳ではないのではと推測しつつ、はっきりとは分からないと述べ、知っている人がいれば教えてほしいと呼びかけている。ニックネームは「ザ・チャンピオン・スレイヤー(王者を狩る男)」。ブランドン・ヘンドリクソンやエリン・バンクスといった歴代のオリンピア王者を、プロ戦での直接対決で破ってきたことが由来だという。
ライアン・テリーのキャリア:背中の強化で頂点へ
ライアン・テリーは元配管工で、ヘルメットをかぶった写真もあるという。フィットモデルを経てメンズフィジークに進み、プロカードを獲得したのは2013年。IFBBプロリーグでメンズフィジークが始まったのが2012年なので、その翌年にはもうプロになっていたことになる。2017年にはアーノルド・クラシックでも優勝している。
2014年の体は今とはまったくの別物だと話者は言う。当時はだぶだぶのサーフパンツで競う、ほとんど「ビーチボディ選手権」だった。腹筋と胸という強みは当時から変わらない。一方で、フロントポーズなのに軸足に体重を乗せた立ち方をしていて、今の目で見ると違和感があると話者は指摘する。
初めてのオリンピアは2015年で、いきなり4位に入った。この年は準優勝がサディック・ハゾビッチ、3位がジェイソン・ポストン、ブランドン・ヘンドリクソンが確か5位で、優勝はジェレミー・ブエンディアの2度目の戴冠だった。ジェレミーが「メンズフィジークとは何か」を形作っていった時期の、ちょうど真ん中にあたる年で、まだぎりぎりサーフボーイ路線だったと話者は振り返る。オープンボディビルはまだフィル・ヒースの時代だった。
2016年には準優勝した。今では考えられないトランジション中のようなポーズだが、背中のカーブがしっかり浮き出ていて見た目は良く、この頃から絞り込みは良かったと話者は評価する。その後は順位を落とす時期が続いた。2019年は5位だったと記憶しており、背中が足りずに苦戦していたという。
そこから背中を大幅に強化した。2022年の写真では広背筋の下部に驚くほどの厚みがついていて、話者は当時びっくりしたことを覚えているという。見せ方も変えたのだろうが、フロントに見合う背中を手に入れた。それが認められたのか、翌年に初めてオリンピア王者となった。初出場から8年目のことである。当時のラインナップを見ると、ライアンの背中はエリン・バンクスと同じくらい広がっている。エマニュエル・ハンターも強い。ブランドン・ヘンドリクソンはそこまでではない。話者は、当時は「背中がどこまで広がるか」を競う選手権のようになっていて、こうした選手が明らかに有利だったのは確実に言えると述べる。今年勝てば4連覇になる。
カイロン・ホールデンのキャリア:王者を倒してきたトッププロ
カイロン・ホールデンはプロ戦で確か17勝、あるいはそれ以上しているトッププロだと話者は紹介する。オリンピアでの最高成績は2019年と2020年の3位だ。プロカードの獲得はライアンより少し遅く、2017年のNPC USAチャンピオンシップスだった。
初のプロ戦である2017年のゴールデンステート・プロでは優勝している。話者はこのときの写真について「この絞りで優勝ですか?」と驚いてみせる。しかも32人中の1位だった。そこから、今のプロリーグがどれほどレベルアップし、厳しい戦いになっているかが分かるという。同じ年のうちに体はさらに改善され、オリンピア初出場の2017年は16位だった。
ライアンに勝つことも多く、3位になった2019年や2020年はライアンより上だったのではないかと話者は言う。2019年のラインナップにはライアンの上にカイロンがいて、アンドレ・フェレイラの姿もある。5位以下にはのちにクラシックへ移った選手たちもいる。優勝したのはレイモント・エドモンズだ。話者はエドモンズを特殊な選手だと言い、今でもチャンネルのコメント欄に書き込みがあるほど熱狂的なファンがいると話す。エドモンズはその2年後のオリンピアを最後にあっさり引退し、コンテストからは完全に離れた。
一方、カイロンのキャリアは続いた。リージョン・スポーツフェストとの相性がよく、5回ほど優勝しているという。話者は、1つの大会でそこまで勝つのはすごいことで、時期的にも得意なのかもしれないと述べる。なお、今年のリージョンには田口選手が出場して優勝している。
ピッツバーグ・プロの衝撃
カイロンが最後にオリンピアに出たのは2023年である。今年はピッツバーグ・プロでアリ・ビラルを下して優勝し、一発でオリンピア出場を決めた。このときの体を、話者は「アニメ」「神話レベル」と表現し、メンズフィジークの歴史に残ると評価する。
話者が理由に挙げるのは全体の調和だ。照明、肌の色、カラーリングがすべて噛み合い、美的に見える。ただすっと立っているだけで格好良い。バランスが良いとはこのことかと思わせる。パーツ一つひとつの質も高く、久しぶりに文句なしの満点を見た、とまで話者は言う。多分これが自己ベストで、この日のカイロンは新しい基準を作ってしまったのではないかと話者は見る。その後、カイロンとは少し違うが似た特徴を持つ選手が他のプロ戦で優勝する例もあり、教科書のような存在になったのではないかという。話者は過去にもこの大会のカイロンについて何本か動画を作ったが、そのときはみんなが「すごくいい」と口をそろえていたと振り返る。
オリンピア直前の最新状況
収録時点でオリンピアまで2週間ほど。話者は各選手の最新の投稿を確認している。
ライアン・テリーについて、話者は心配はいらないと見る。長年証明してきたとおり、皮下脂肪はすでに燃やし切っていて、今はフラットな状態だろうと推測する。あとは皮膚感とドライ感をどう上げてくるかだという。投稿によると現在93kgで、階級リミットを1.3kgオーバーしている。時間はあるので余裕で落とせるだろう、というのが話者の見立てだ。
問題はカイロンのほうだと話者は言う。6日前の投稿、つまりオリンピア3週間前の時点の体では、腹筋や腹斜筋、いわゆるセクシーラインは見える。巨大な胸と肩のラインもあり、背中を寄せれば脊柱起立筋も出ている。それでも、ライアンと比べると、ライアンのほうがずっと「砂漠のように」乾いて見える。カイロンには「オリンピアでは絞ってこない」というイメージがついてしまっていると話者は述べ、今年はどうかと疑問を投げかける。
話者がそう心配するのは、ライバルの仕上がりが非常に良いからだ。エリン・バンクスは、ほぼ同じ時期の投稿で驚くほど仕上がっている。話者は、フィルターでも「インスタグラムのボディビルダー」でもないと断言し、今年は素晴らしいと絶賛する。エリンはオリンピアの2週間前、土曜日にドミニカ共和国で開かれるドミニカン・リパブリック・プロに出場予定で、すでに皮膚が張り付いている。「こんなに溝が深かったか」「こんなにウエストが細く見えたか」と思うほどで、腹部には血管が走っている。最新の背中もとてもドライで、この質感をカイロンはまだ出せていない、あるいは見せられていない。出せるのかどうかも分からない、と話者は言う。
ブランドン・ヘンドリクソンも好調に見えるという。見せたくて仕方がないように寄りの写真でダブルバイセップスまで撮っていて、話者はその背中を評価する。フロントは抜群だが背中でやや劣る、というのが最近のブランドンのお決まりだった。しかしこの写真では広背筋がここまで良く見えるので、腕を下ろした状態でも改善しているのではないかと話者は推測する。クリスマスツリーも一本一本が皮膚を押し上げて主張しており、期待できるという。順位予想は別の動画で扱うとしている。
エントリーポーズ:主張したい部分の違い
ここから比較に入る。まずエントリーポーズで、話者はほぼ互角の部位としてふくらはぎと太ももを挙げる。下半身はサイズ的にもほぼ同等で、この写真ではカイロンのほうがやや大きく見える程度だ。
カイロンが主張したいのは、骨盤まで下げたパンツの位置で浮き出るセクシーライン、そして胸の輪郭だ。話者はこの胸を、確実にメンズフィジーク・ナンバーワンの胸だと評する。対するライアンの主張は、腹筋とストリエーションの入りまくった肩だ。この巨大な肩が2人の大きな違いになるだろうと話者は予告する。
フロントポーズ:幅と質感のライアン、スタイルのカイロン
フロントポーズでは、そもそもシルエットがまったく違うと話者は言う。ライアンは巨大な肩の幅で押し切るタイプで、そこにトップレベルの乾いた質感が加わる。ライアンもパンツをかなり下げていて、腹斜筋からセクシーラインまで浮き出ている。ポーズのルーティンの一部でもある前鋸筋には凄まじいラインが入る。タイミングによっては腹筋が少しぼやけて見える瞬間もあるが、しっかりフレックスできていれば問題はない。昨年は予選のほうが腹筋がとても良く見えた、というのが話者の印象だ。腕はそれほど大きくないが、絞り込みで質の高さが分かり、肩とのセパレーションも強い。肩と腕のバランスや大きさも良いと話者は評価する。
一方で、ポーズの取り方はスタイリッシュとは程遠いと話者は言う。重心をどちらの足にも寄せない仁王立ちのスタイルで、今ではこのポーズを取る選手は少なくなった。ただし、これは本人が自分の強みを存分に生かすために考えたポージングで、長年続けているものだろうと話者は理解を示している。
カイロンは、それと比べると相当スタイリッシュだと話者は見る。まず腹回りの見せ方が違う。以前よりもお腹を少しへこませるように力を入れていて、それによって胴体の前後の薄さが強調されている。セクシーラインは前に飛び出してパンツの中に入り込んでおり、話者は「どこまで繋がっているのか気になる」と笑う。腰を切る角度とウエストの薄さが際立つため、並べるとライアンの腰回りがどっしりして見えるほどだという。
単純な肩幅や三角筋のサイズ、ストリエーションの際立ち方ではライアンが上だと話者は認める。コンディションが仕上がっていることもあり、オリンピア予選の照明の中でこの質感を出せるのはさすがだとも言う。カイロンの肩はそれより一回りコンパクトに見える。ただ話者は、これを「主張が控えめ」という良い意味にも取れると述べる。肩幅選手権や三角筋選手権ではないし、肩の大きな選手なら他にもたくさんいる。幅だけで勝っても意味がない、というのが話者の考えである。
では何がカイロンの見た目を作っているのか。話者は、上腕と肩のバランスの良さ、そして「宇宙一綺麗かもしれない」胸を挙げる。何を「綺麗」とするかの判断基準は難しいと断りつつ、サイズが相当あり、張りがあって丸く、光を綺麗に跳ね返していると説明する。モストマスキュラーやサイドチェストでも見てみたいという。さらに、腕の長さ、脚の長さ、パンツの位置が噛み合い、上下が5対5に見える「黄金比」のようなフロントポーズだと評価する。どちらが格好良いか、メンズフィジークのアイコンとしてどちらのフロントポーズが素晴らしいかを街やビーチで1000人に聞いたら、カイロンになる気がするという。この意味で、フロントはカイロンに軍配を上げている。
バックポーズ:幅のライアンか、立体感のカイロンか
バックポーズへのトランジションでは、カイロンが深く沈み込むのが特徴だと話者は言う。骨盤やお尻のラインが出て、脊柱起立筋の一番下まで見せることで、その厚みを強調できる。この部分は絞りの判断基準にもなるので、このモーション自体がアピールになっているという。腰パンの選手は増えたが、カイロンは特にパンツを下げていて、お尻の半分が出そうなほどだと話者は評する。ライアンも、このトランジションで強化した広背筋下部の厚みをしっかり強調している。
実際のバックポーズでも、2人はタイプが違う。ライアンは僧帽筋に横方向のストリエーションが入り、それが肩まで繋がっている。全身に血管が走り、よりワイドな背中を持っているのはライアンだと話者は認める。昨年の決勝は質感が「お化け」だった。広背筋下部の厚みは2022年ごろのほうが良かったかもしれないが、今もトップレベルの広がりを持つ良い背中であることは間違いないという。肩が大げさに主張しすぎていない点も良いポイントに挙げている。ただ、バックポーズではカイロンほどパンツを下げていないとも指摘する。
カイロンの背中を、話者は「オオスズメバチ」のようだと表現する。背中が降りてくる角度がそう見えるうえ、スズメバチの口にあたる部分、つまり広背筋下部と脊柱起立筋下部が重なるところが、ぼこっと2つ盛り上がっている。そこへ僧帽筋が綺麗に繋がり、上部の形も良い。さらに脇の下の大円筋や、三角筋後部と繋がって見える棘下筋のあたりが表情を作っている。この写真は照明や影の入り方がオリンピアのときより良く見え、肌の色とも合っていたのだろうと話者は言う。つやがあり、立ち方にも頑張っている感じがない。腰の付近が矢印のようにパンツへ消えていき、ウエストの細さが際立つ。話者は加点要素しかないのではないかと評価する。
幅だけならライアンかもしれない。しかし表情の強さ、ブロック一つひとつの立体感を見ると、バックポーズもカイロンに入れざるを得ない。話者はこれを「意外だ」と語る。ライアンが背中でぶっちぎると思っていたが、実際に並べると立体感が違ったという。話者はこの比較を「全てはセパレーション、全ては3D」とまとめている。
別の写真でも比較している。昨年予選のライアンは丸みとボリューム感を持たせていて、より広く見え、僧帽筋にも張りがある。それでもカイロンのほうは、三角筋後部と棘下筋が繋がって見える。広背筋はおそらく広げ切らない出し方で、そのぶんわずかに広がりを犠牲にして立体感を生んでいると話者は分析する。特に腰の付近には影が濃く、さまざまな方向に光と影のラインが入っていて、話者はこの3Dを素晴らしいと評する。一方、ライアンが勝っている部分としては、やはり巨大な肩によるシルエットの違いを挙げている。
もしオリンピアで並んだら
実際にオリンピアで並んだ場合について、話者はこう見る。身長はカイロンが少し低く、ライアンは大きくて幅もあるので、巨大な選手に見えることは間違いない。4連覇がかかっていて、近年のライアンは仕上がりを絶対に外さないので、昨年と同等かそれ以上の砂漠のようなコンディションを持ってくるだろうと予想する。
そのため勝負を左右するのは、カイロンがピッツバーグ並みの体を持ってこられるかどうか、その一点だと話者は言う。2人はタイプがまったく違うので、そろってトップ2に入る可能性はむしろ低く、どちらかが下がりどちらかが上がる展開もありうると話者は見ている。それでも、この2人が最後の優勝争いを演じる未来を想像するととても面白いという。
話者の結論と残る疑問
フロントとバックをいくつか見た結果、話者はこの対決ならカイロンのほうが好きかもしれないと結論づける。理由の一つ目は、カイロンが「サーフパンツを履いたボディビルダー」に見えないことだ。二つ目は、胸に対して肩が少し控えめなので、いかり肩に見えにくく、スタイリッシュな要素が際立つこと。三つ目は、ビキニの選手と同じように腹を少しへこませて胴の薄さを強調し、幅で劣る分を立体感で押せていることだ。あれほどの胸を持つ選手は多くないので、同じパッケージを作れと言われても難しいだろうと話者は述べる。そのうえで、今年これほど高い完成度のメンズフィジーカーを見られただけで満足だという。
ただし、話者はその状態をオリンピアの舞台で見たいとも言う。間に合うのか、皮下脂肪はもう燃やし切っているのか、あとは調整だけの段階なのかは分からないとして、視聴者に意見を求めている。最後に、最新の仕上がりだけを見ると今年はエリン・バンクスが来るのではないか、という個人的な見方も付け加えて締めくくった。
IFBBプロリーグのメンズフィジークで大ベテランの2人。いや、SSIAの選手2人です。今日はミスターオリンピアで3連覇中のライアン・テリーと、今年最も輝いたボディ、最も注目されている優勝候補カイロン・ホールデン。彼らのパッケージを比較していきます。
ライアン・テリーは37歳で178cmほどかな。結構大きいよね。ニックネームはザ・キング・オブ・コンディショニング。腹筋の神というか、彫刻というか、コンディションの王ですよ。対するカイロン・ホールデンは175、6cmかな。で、年齢に関しては36歳とか43歳とかあるんですよ。ネックのコメントでも40代とかコメント来てたんですが、ネットで調べると36歳。10年前とかを見ると結構若く見えるので、今43歳ってことはないのかな?わかんない。教えてください。ニックネームはザ・チャンピオン・スレイヤーですね。王者を狩る男という意味で、ブランドン・ヘンドリクソンとかエリン・バンクスとか歴代のミスターオリンピアチャンピオンたちを、プロ戦とか直接対決のステージで破ってきたことからザ・チャンピオン・スレイヤーですね。
今日は彼らの体を比較していくんですが、2人がどんな経歴を辿ってきたのか知らない方のためにちょっと紹介しますね。
まずライアン・テリーは元配管工で、ヘルメットを被った写真とか見たことあるんですが、フィットモデルもしてました。そこからメンズフィジーク世界トップへと。プロカードをゲットしたのはちなみに2013年、もう13年前か。IFBBプロリーグでメンズフィジークが始まったのは2012年なんで、その翌年にはもうすでにゲットしていたと。で、アーノルドクラシックもちなみに2017年に優勝してます。
で、こちらが2014年の彼のボディです。今と全く別物ですね。そもそも昔はサーフパンツがブカブカでした。ほとんどビーチボディ選手権だったんでね。強みの腹筋、胸はそのままに、軸足とか、フロントポーズなのにそっちなのって今見たら思っちゃうよね。
で、ちなみに2015年が初のミスターオリンピアです。ここで4位もすごいね。初出場4位。右から2番目にいるよね。腹部がやっぱ目立ってますね、ライアン・テリー。立ち方はさっきと同じ感じなんですが、左の選手はこれ思い出せないんだけど、左から2番目はこの時準優勝したサディクですよ。サディク・ハドビーク。古のファンたちは覚えてますよね、彼のこと。で、ブランドン・ヘンドリクソンがその隣。彼が確か5位で、3位になったのがジェイソン・ポストンで、4位がライアン・テリー。優勝はジェレミー・ブエンディア。2度目の優勝。この2015年は、ジェレミーがメンズフィジークとは何ぞやっていうのを築き上げていった年のちょうどど真ん中ですね。ギリギリサーフボーイ路線でね。この時はちなみにオープンボディビルはまだまだフィル・ヒースの時代でした。
その後、2016年から準優勝してます、ライアン・テリーね。今じゃ考えらんないような、トランジション中なのかポーズしてますね。でもこれ、見た目いいんじゃないですか?左側で背中のカーブもしっかり浮き出てるよね。この時から絞り込みが良かったですね、彼。そこからは3位になったりとか、順位が結構落ちてしまったりってあったんですよ。こちら2019年の写真なんですが、5位だったかな?苦戦してて、背中が足りなかったですね。足りなかった。どうしたか、彼は超絶強化してきたの。これ2022年です。凄まじいよね。出し方も多分違うんだけど、下部にこんな厚みがついて、これびっくりした記憶があります。お、ライアン・テリーじゃん、こんなことになってたんだってね。フロントとマッチした背中か。ここでしっかり認められたのか、翌年ミスターオリンピアチャンピオンです。初のオリンピアから8年、ついにチャンピオンになりました。
背中を見ても、これ1番右のエリン・バンクスの方ぐらい広がってるよね。当時どこまで背中が広がるかっていう、もう選手権になってた記憶があります。1番左のエマニュエル・ハンターも強いですよね。ブランドン・ヘンドリクソンはそんなことないんですが、ただこういう選手が明らかに有利だったっていうのはもう確実に言えることだと思います。で、今年も彼が勝てば4連覇です。
お次はカイロン・ホールデンね。彼はプロ戦で確か17勝、それ以上なのかな。トッププロですよ。で、2019年にオリンピア3位になってます。2020年も3位。これがオリンピアのトップ成績なんですが、プロカードをゲットしたのはライアン・テリーより少し遅くて2017年です。2017年のNPC USAチャンピオンシップで取りました。初のプロ戦はこれね、2017年ゴールデンステートプロ優勝。この絞りで優勝ですか?しかも32人中1位。そう考えると、今のプロリーグがどこまでレベルアップして厳しい戦いになってるかっていうのが分かるよね。で、その年ちなみにもっと改善して、こっちの方が明らかにいいです。その年のオリンピア、2017年初出場は16位でした。
ライアン・テリーに勝ってたことも結構あって、2019年とか2020年に3位になった時はライアンより上だったのかな。これが5位以下で、クラシックに行ったカケプロ、カルロスとか、ジョージ・ブランドがいますね。この中にライアン・テリーがいる。その上にカイロン・ホールデンが入りました。もちろんブランドンもいます。で、1番右のレイモント・エドモンズが2019年チャンピオン。彼は特殊な選手で、未だにネックのコメント欄にたまに書き込んでくれるぐらい熱狂的な、もう信者のようなファンがいます。未だにね。ここから2年後のオリンピアを最後にサクっと引退しましたね。そこからもうコンテストはパタッと止まりましたね。悔いなしという感じなのかな。
ただカイロンのキャリアは続いてて、彼はリージョンスポーツフェストとすごい相性が良くて、5回ぐらい優勝してんだよね、リージョンで。これすごいですよ。1個の大会でそんなに優勝すんの。時期的にも大得意なのか。リージョンはちなみに今年田口選手が出て優勝しましたね。カイロンはピッツバーグに出て1発でオリンピアを決めたんだけど、カイロン最後のオリンピアは2023年です。なので今年オリンピアに戻るために、ピッツバーグプロでアリビラルを下して優勝。この体がすごすぎたんだね。もうアニメというか、アメコミというか、神話レベルのボディですよ、これ。これはメンズフィジークの歴史に残ると思う。この写真とかこのカイロンのステージが、多分照明とか肌の色とかもう全てがマッチして、カラーリングもあまりにも美的に見えて、もうバランスがいいとはこのことかっていう。もうスタッと立ってかっこいい。はい、優勝。しかもその1個1個のクオリティ、こちらがもういたずらではない満開カイロン。もう久しぶりに見れたんじゃないでしょうか。しかも多分自己ベスト。このピッツバーグの彼が、なんか新たな基準を作ってしまったような気がします。これを機になのか、他のプロ戦でも似たような特徴を持つ、カイロンとはちょっと違うんだけど、そういう選手が優勝したりして、教科書になったんじゃないですかね。このカイロンについて過去に何本か動画を作ったんですが、みんないいじゃん、すごいいいじゃんって、みんな唸ってる感じはありましたね。それほど、メンズフィ……本当に。
ということで、少し最新アップデートも。ミスターオリンピア2週間前。これがもう本当に最近のライアン・テリーですね。ザ・キング・オブ・コンディショニングですわ。これは心配ないですよね。もう何年も何年もライアン・テリーが証明してる通り、すでに皮下脂肪は燃やし切っていて、あとは皮膚感もドライ感をどう上げてくるか。フラットな状態だと思うんですが、非常によく見えるね。で、ここではリミットを1.3kgオーバー。今93kgらしいです。だからあと1.3kgを減らしてくると。時間はあるので、多分余裕でしょう、彼はね。
で、問題のカイロン・ホールデンです。これ6日前の投稿。つまりオリンピア3週間前。これどう見えますかね?皆さん。ライアン・テリーと比べたら、随分ライアンの方が砂漠に見える。腹筋は見えてますよ。腹直筋も、外腹斜筋、セクシー筋あたりもね。で、持ち前の巨大な胸で肩のラインで、背中をググっとしたら脊柱も見えます。ただ、比較対象がいっぱいいるんですよ。これどうですかね?なんか彼、オリンピアで絞ってないのがあるあるになっちゃってるんだけど、今年どうかな。なぜかと言うと、見てください。これ、エリン・バンクス。これ全く同じ時期だよ。これが大体6日前ぐらいね。今年のエリン・バンクスやばいです。この状態なのも久しぶりに見る気がするし、フィルターじゃないよ、絶対。もうInstagramボディビルダーでもないです。エリン・バンクス今年素晴らしい。彼はドミニカ共和国で土曜日に開催されるドミニカン・リパブリック・プロに出る。それに向けてなんですが、オリンピアの2週間前に出るのも素晴らしいことだし、もうすでに張り付きまくってます。あれ、彼こんなに溝深かったっけと思うほどですよね。こんなにウエスト細く見えたっけと思うほど。もうバスキュラリティもお腹を駆け巡ってます。今年できる。見てこの背中。これも大体最新。これは最新の投稿かな。超ドライね。この質感を多分カイロンはまだ出せてない、見せれてない。見せれるのかどうかわかんないです。
しかも見て、ブランドン・ヘンドリクソンもね。これがトップ選手たちだよね。オリンピアのもう見せたくて仕方ない。だから寄ってもうダブルバイまで取ってる。ブランドンはもしかしたら広背筋、ダブルバイでここまでよく見えるってことは、もう腕を下ろした状態も改善してるんじゃないですか。背中の広さ単体で言ったらね。フロント抜群の反面、ブランドンはちょっと背中で劣るっていうのが最近のあるあるだったんだけど、こんなに良くない?これクリスマスツリーも、もうその1本1本が皮膚を押し上げてこちらに主張してますよ。これ期待できるんじゃないですか?ブランドン・ヘンドリクソン、今年も。順位予想の動画もメンズフィジークとかいろんなカテゴリーで出したいので、後で語りますということで、比較します。
まずはエントリーポーズ。これで主張したい部分が分かるかなと思うんですが、カイロンのはいいよね。これ毎度毎度やってくれるんですが、ほとんど互角な場所として、まずふくらはぎと太ももね。下半身はほぼ互角です。サイズ的にも。ちょっとここではカイロンの方が大きく見えるんですが。で、カイロンが主張したいのは、その骨盤まで下ろしたパンツの位置で、もうセクシー筋が浮き出てます。で、その胸の輪郭、これはメンズフィジークナンバーワンの胸ですよ。これ確実にね。で、ライアン・テリーはその腹筋と、もうストリエーションが入りまくる肩ね。これ肩が巨大なの。ここは大きな違いになるでしょう。
ということでフロントポーズ行きます。フロントポーズ。まずそもそもシルエットが全く違いますね。ライアン・テリーはもう肩が巨大。肩幅でゴリ押すタイプね。それに加えて、もうナンバーワンとも言える砂漠な質感で押してくるんですね。ライアン・テリーもまたパンツを結構下げてるタイプで、腹斜筋からセクシー筋あたりまで浮き出てます。で、腹斜筋、そしてポーズのルーティンでもあるんだけど、腹斜筋、前鋸筋も凄まじいラインが入るのね。タイミングによっては腹筋がちょっとぼやけて見える瞬間もあるんですが、こうやってフレックスがしっかりできてたらもう問題ないです。去年は予選の方が腹筋めちゃくちゃ良く見えたかなという印象ですね。で、背中の広がりもグっと。そんなに腕が大きくないんですが、絞り込みによってそのクオリティが分かりますね。で、肩とのセパレーションが強い。これラインがしっかり入ってます。この肩と腕のバランス、大きさ。ここもいいんだよね。ただポーズの取り方は、重心をどっちにも寄せない、もうスタイリッシュとはほど遠いような仁王立ちスタイル。少なくなってるよね、このポーズを取る選手って。これは彼が考えた、彼の強みを存分に生かすポージングなんだろうから。しかも長年やってますよね。どっちの足にも体重をかけないみたいな、そんなスタイルです。
でもそれに比べてカイロンを見ると、相当スタイリッシュだなって思うよね。まずお腹回りの見せ方が違いますね。一時期と比べてちょっとへこましたようなポージングを取りますね。腹筋の力の入れ方というか。これによって前後の薄さをかなり強調できてる。で、このセクシー筋、ちょっとこれ意味わかんないですね。前に飛び出してパンツに入り込んでる。これどこまで繋がってるのか気になるんだけど、お腹回りはなんかスタイリッシュに見える。この出し方は非常にいいんじゃないですか。で、腰の切る角度と、さっきも言ったウエストの前後の薄さがもうめっちゃ際立ってるね。こうやってみると、ライアン・テリーの腰回り、お腹回りがドカッとした印象を受けるほどですよ、比較すると。
で、よく比較すると、単純な肩幅とか三角筋のサイズはライアン・テリーの方があると思います。で、ストリエーションも際立ってるのはライアン・テリー。これはコンディションもバチバチなこともあって、ミスターオリンピアの予選のライティングの中でこの質感を出せるのはさすがだなと思うんだけど、カイロンはそれに比べて肩が一回りコンパクトに見えるよね。これは主張が少なめっていう、いい見方もできる。肩幅選手権、三角筋選手権ではないので。これいくら大きいの?っていう大きな選手、他にもたくさんいますよね。なので幅だけで勝っても意味がないと。カイロンの何がその見た目を作り出してるかっていうと、上腕と肩のバランスもよく見える。その上にやっぱりね、このもう宇宙一綺麗な胸かもしれない。綺麗である、美しいの判断基準は難しいんだけど、相当なサイズがあります。これ力を入れてモストマスキュラーとかもして欲しいんですが、サイドチェストとかね、相当パンパンですよ。その上で張りもあって、めちゃくちゃ丸いんだよね。綺麗に光を跳ね返してる。フロントポーズ、黄金比率じゃないですか。腕の長さと足の長さで、パンツの位置。もう上下5対5の見栄えも相まってね。下半身も含めて。これはカイロンじゃないかな。どっちが好きか、どっちがかっこいいか、どっちのフロントポーズがメンズフィジークのアイコンとして素晴らしいか、そんな投票を街とかビーチで1000人ぐらいに聞いたら、カイロンになる気がするんだよね。って意味でカイロンです。こちらカイロン。
そしてバックポーズに移ります。カイロン、めっちゃ沈み込むね。これやっぱ骨盤のライン、お尻のラインが出てるし、脊柱の1番下までこれが、どこまで脊柱起立筋が分厚いかを強調できてるよね。これもマシンサインから関してはね、絞りの判断基準にもなるし。バックポーズになるんじゃないですか?このモーションも。で、腰パンの選手は増えたけど、カイロンは特に下げてるよね。本当にお尻の半分が出そうなぐらい。てか、お尻のこのカットが見えてるんじゃないかって思うほど、なんか水着がへこんでるよね、サーフパンツが。で、ライアン・テリーも、その改善した広背筋下部の厚みを強調できてます。これは実際のポーズではないので次行きましょうか。
バックポーズ、タイプがまた違う。ライアン・テリー、これ見るとね、もう僧帽筋に横のストリエーション。これ肩まで繋がってます。全ての部位にバスキュラリティ、血管分布がもう走りまくっていると。で、よりワイドな背中を持ってるのはライアン・テリーだよね。特に去年の決勝は質感お化けだったね。広背筋下部の厚みは、多分2022年ぐらいの方がもしかしたら良かったかもしれない。ただ未だにトップレベルの広がりと、いい背中を持ってるのは間違いないですね。で、肩もそこまでオーバーに主張しすぎてないっていうのもグッドポイントかなと思います。あ、でもこう見ると、全然カイロン・ホールデンよりパンツは下げてないね、バックポーズ。そう見えますね。これが、チャンピオンの背中、チャンピオンの質感、広背筋の広がり、そして表情の出方ですよ。
一方、カイロン・ホールデン。ちょっと目を向けると、僧帽筋中部、下部がどれだけ厚いか。これね、背中全体の表情がもう完全にオオスズメバチなんですよ。この背中の降りてくる角度とかが確かにオオスズメバチっぽいね。口の部分、口ばしなのかな?スズメバチのこの口になる部分ね、広背筋下部と下の脊柱起立筋が重なっている分、ボコっと2つ出てる。そこに綺麗に僧帽筋が繋がって中部まで行って、上部も形がいい。プラスで表情を作る部分、脇の下の大円筋あたりとか、三角筋後部と繋がって見える棘下筋あたり、この表情の差もいいよね。これライティングとか影の入り方も、オリンピアよりよく見える。肌の色と合ってたんでしょう。これ艶やかで、立ち方もなんかスタッとしてますよね。そんなに頑張ってる感がない。プラスで、なんか腰付近がもう矢印みたいにパンツに消えてて、ウエストがどれだけ細いか。これなんか加点要素しかないんじゃないかなと思います。実際、幅だけを見るとライアン・テリーかもしれません。ただ表情の強さ、1つ1つのブロックの立体感と表情の出方。あれ?あれ?バックポーズもカイロンに入れざるを得ない、そんな状態ですね。あれ、意外だな。ライアン・テリーが背中でぶっちぎるんかなと思ってたら、実際並べたらなんか立体感が違いますね。全てはセパレーション、全ては3Dです。
で、また違うバージョンね。こちらのライアン・テリーもまたいいですよね。より広く見えるかな。去年の予選はより丸み、ボリューム感を持たせた。僧帽筋もさっきと違いますよね。張りがある感じ。ただ、スタッと立ったこっちのバージョンのカイロンも見てよ、これ。三角筋後部と棘下筋がもうコネクトされてます。で、広背筋は広げ切ってない出し方なんだろうけど、本当にわずかに下部からの広がりを犠牲にした分、立体感が生まれてます。特に腰付近に入る影の濃さ、ラインの多さで、これ腰付近おかしいですよね。いろんな方向に影と光のラインがもうバコンバコン入ってる。これもスコルチコ。この3Dは素晴らしい。勝ってる部分、ライアン・テリーはやっぱり肩が巨大なので、これは大きくシルエットが違いますね。
このパッケージで彼ら2人がもしオリンピアで並んだら、身長もカイロン・ホールデンの方が少し小さいです。で、ライアン・テリーは大きいし幅もあるし、巨大な選手に見えることは間違いない、ライアン・テリーね。で、多分去年かそれと同等以上のコンディショニングも、砂漠状態をまた持ってくるでしょう。もちろん4連覇に向けてなので。掴んでると思います。近年のライアン・テリーは絶対外さないので。だから問題は、カイロンがいい状態、ピッツバーグ並のボディを持って来るのか、そこだけですね。しかもタイプが全く違う2人なので、もし彼らがトップ2になるっていう可能性は結構低いのかもしれませんが。どちらかが下がって、どちらかが上がってみたいなのはあるかもしんないんですが、ただこの2人がもしオリンピアのトップ2、最後の優勝争いをしていった未来が見えるのは、めっちゃ面白いね、それはそれで。
なので結論、フロントとバックをいくつか見た結果、この対決だとカイロンの方が好きかもしれない。なぜかって言うと、サーフパンツを履いたボディビルダーにはカイロン・ホールデンは見えないよね。ポーズの取り方も、胸と肩のバランス、肩が少し控えめなこともむしろ、いかり肩に見えづらい、スタイリッシュな要素を加算させてるんじゃないかなと思います。で、腹筋の出し方も少しへこませてる。これもビキニの選手と同じくなのか、薄さを強調できてると。ワイドさで劣るものの、立体感で押せる。彼のような胸を持ってる選手がそんなに多くないので、このパッケージを作れって言われても難しいことなんだろうけど、もうここまでのメンズフィジーカーが今年見れたってだけで満足です。ただ、オリンピアでこの状態を見たいね。果たして間に合うのか、皮下脂肪はもう燃やし切っているのか、あとは調整だけの段階に入っているのか分かりません。
これぜひ教えてください。皆さん、どちらが好きですか?また、他の優勝候補がいたら教えてください。個人的に、今回またエリン・バンクス来ちゃうんちゃいますかって思いますね、アップデートだけを見ると。ということで、みんなの予想、感想を教えてください。ありがとうございました。ではまた。
記事公開
