世界最強の男からオリンピック短距離王者まで、7つの対決で人間とロボットを競わせる

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概要

最速の男と最速のロボットはどちらが勝つのか。この動画は、各分野のトップアスリートと、その役割に取って代わろうとするロボットやAIを7つの種目で対決させる企画である。進行役は「人類の時代は終わりに近いのか」と問いかけ、その答えを対決の勝敗で確かめようとする。先に4勝した側が勝者となる形式で進み、結果は最終種目までもつれ込んだ。

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第1戦:世界最強の男 vs 巨大ロボット

最初の対決は「世界最強の男」と、人間の50倍の力を持つとされる巨大ロボットの力比べである。ルールは、車3台をひっくり返したあと、高所にあるバスをロープで引きずり下ろした側の勝ちというものだ。進行役は、ここで負ければ人間側がいきなり追い込まれると念を押す。

人間側のソーは1台目をすぐに片付けるが、ロボットも遅れずに1台目、2台目と進んでいく。ソーは3台を先にクリアしてバスに取りかかったものの、足が滑って苦戦し、その間にロボットも3台目をひっくり返して並んだ。進行役は、ロボットがロープをつかめば一発で引き下ろされるだろうと見ており、実際にロボットがロープとタイヤをつかんだ場面では「ロボの勝ちか?」という声も上がった。しかしソーが最後に全力で引いてバスを下ろし、人間側が先に1点を取った。勝者には金メダルが贈られた。

第2戦:時速241キロの投球ロボと元ジャイアンツ選手

2戦目は「世界最速の投球ロボ」ネオと、元ジャイアンツ選手のエリック・シムとの対決である。動画の説明によると、ネオは操作する人間の動きをまねして動くロボットで、近い将来には完全な自律型として動く予定だという。ネオは自前の大砲を使って球を投げ、その球速は時速241キロに達する。エリックがこれまで対戦した人間の投手は、最速でも170キロだった。

ルールは、ネオが投げる10球のうち1球でもホームランにできれば人間側の勝ちというものだ。対決前からネオは「勝ち目はないよ」とエリックを挑発する。エリックは序盤の球にまったく対応できず、ネオはフォートナイトのエモートを踊って喜んでみせた。エリックは「どんどん速くなってる」と球速に驚き、打球がネオに当たりかける場面もあった。

残り4球になったところで、エリックは241キロの球をホームランにした。進行役は、史上最高速度の球でのホームランだと紹介し、1万ドルの金メダルを授与した。ネオは「人間 嫌い」と言い残し、怒って出ていった。これで人間側が2対0とリードした。

第3戦:アメフトのキッカーとキッカーロボ

3戦目は、世界屈指の正確さを持つアメフトのキッカー、アダムとキッカーロボの対決である。当初は飛距離で競う予定だったが、ロボットの蹴りを見たあと、正確さで競う形に変更された。ボールを蹴って的に当てた側が勝ちとなる。

アダムの1本目は大きく外れ、進行役も幸先が悪いと評した。ロボットは飛距離こそ出るものの、正確さは未知数とされ、その1本目は惜しくも外れた。アダムはミスを取り戻そうとしたが、進行役が「最後のチャンスかも」と声をかけたキックでも的を外し、最後はロボットが的に当てた。人間側にとって初めての敗北で、ロボット側に1点が入った。敗れたアダムは「言いたいことは?」と聞かれて「ない」と答えている。

第4戦:マヌ・ジノビリとバスケットボールロボ

4戦目は、NBAで4度優勝したマヌ・ジノビリと、最強バスケットボールロボットの対決である。先に2つのゴールに決めたほうが勝ちで、2つ目のゴールにはトゲが付いている。ジノビリは対決前に「ビビってる」と話していた。

ロボットは大きな手で安定したシュートを打ち、ジノビリは苦戦する。2つ目のゴールでジノビリがシュートを外し、仕切り直しても決め切れないうちに、ロボットが得点して勝利した。これでスコアは2対2の同点となった。なお、この対決の途中には玩具のスポンサー紹介が挟まれている。

第5戦:世界最速のドライバーとAIドライバー

進行役が「お気に入りの対決」と呼ぶ5戦目は、世界最速のドライバー、ジョージと、無人のAIカーとのタイムアタックである。AIカーの運転は後部に積んだ「AIブレーンユニット」が担い、人間より速く反応できるという。動画では「地球で最速の無人カー」と紹介された。両者は同じベンツを運転する。

先攻のAIカーは、最初のコーナーを鋭く抜け、「コーナーに入るのが超速い」と評された。ジョージは2分前後ならかなり良いラップだと見ていたが、AIカーのタイムは2分1秒だった。

続いて走ったジョージは、コーナーでドリフトし、時速220キロで走行する。途中で「やりすぎた」とミスを口にし、ある時点ではAIカーより2秒遅れていた。それでも終盤で追い上げ、1分57秒でAIカーを上回った。人間側が3対2と再びリードし、次も勝てば人間側の勝利が決まる局面となった。

第6戦:ゴルフYouTuberグラントと精密ショットのロボ

6戦目は、YouTubeのゴルフ界で注目を集めるグラントと、「世界一正確なショットを打つ」とされるロボ・Tの対決である。ロボ・Tは話すこともでき、対決前から「お前の負けだ」「学生寮に送り返すぞ」とグラントを挑発した。コースには距離の異なる5つの的があり、先に3つに当てた側が勝ちとなる。

グラントは1打目で的に当て、本人も驚くほどの好スタートを切った。しかしロボ・Tも的のど真ん中に当てて同点とする。グラントは「ラッキークラブ」で150ヤードの的を狙ったが外し、風の強い175ヤードの的でもボールがそれた。その間にロボ・Tが的中を重ねて勝利し、スコアは3対3となった。グラントは敗戦を「引きずりそう」と振り返っている。

最終戦:ノア・ライルズと3体の走行ロボ

勝敗は最終戦に持ち込まれた。進行役は、人類は替えがきかないと証明できるのか、それともロボットが新たな歴史を作るのかと問いかける。登場したのは「最速の男」ノア・ライルズである。種目は50メートル走で、ライルズは段階的に速くなる3体のロボットと順に走る。3体すべてに勝てば人間側の勝利となり、1体にでも負ければロボット側の勝利となる。

1体目は、宙返りや戦闘もできるユニツリーG1である。レースではライルズが大差をつけ、進行役が「これなら俺も勝てる」と言うほどだった。ゴール後もG1はまだ走っており、そのあと踊ってみせた。

2体目のユニツリーH1は、2025年のロボット競技大会で金メダルを獲得した、2足歩行ロボットとして最速の機体だと紹介された。それでもライルズはH1を引き離して勝ち、「いい感じだ」と話した。

人型では勝負にならないとみた制作側は、非人型の3体目も用意していた。チーターをモデルにした時速35キロ以上で走る「ブラックパンサー」である。ライルズは「犬と競争か?」と反応した。進行役は、すべての競技者の努力や成功、失望がこの対決に集約されると盛り上げる。スタート直後はロボットが速く、「ノアの負け?」という声も上がったが、ライルズが追いついて勝利した。ライルズは走り終えたあと、「あのロボ 少し怖い」とも話している。

結論:「今は」まだ人間が上

最終戦の勝利によって、7番勝負は人間側の勝ちで終わった。ただし内訳を見ると、ロボットはキック、バスケットボール、ゴルフといった正確さを問う種目で3勝している。人間側が勝った4種目のうち、力比べと最終の走りは終盤までもつれ、打撃とドライビングも追い上げての勝利だった。

動画は「いつかロボが人を超える でも今は まだ人類が優位」という言葉で締めくくられる。人間の勝利を宣言しつつも、「ロボットの負けだ 今はね」と、将来の結果は分からないという留保を残している。