船を持たない人に船舶免許の使い道はあるのか:レンタルボート事情から考える

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概要

「船舶免許独学で取ろう」というチャンネルを運営する堀越氏は、この動画で、これから免許を取ろうとしている人に向けて、船を持っていない人は船舶免許を取ってもほとんど使えないと話す。2級船舶なら2万円ちょっとで、動画だけで取れると普段から紹介している本人が、免許を取った後にどう船に乗るかという問題に焦点を当てている。

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船がなければレンタルボートしかない

堀越氏によると、自分の船を持っていない人が免許を取っても、そのままでは遊べない。乗るにはレンタルボートを借りるしかない。そのため、免許を取って何をしたいのかが重要になるという。

例外として、ジョイクラフトやアキレスのようなゴムボートを自分で用意し、大きいエンジンを積んで近場で釣りをしたり、少し遠くまで出たりするなら、免許の使い道は十分にあると堀越氏は言う。一方で、少し大きな船でクルージングしたい人や、東京湾の外まで釣りのポイントを探しに行きたい人がレンタルボートで乗ろうとすると、日本ではヤマハの会員にならないと遊べないというのが堀越氏の見方である。ヤマハに入るよう勧めても自分には何の見返りもない、とも断っている。

地方で借りようとして分かったこと

この見方は堀越氏自身の体験に基づいている。昨年は福岡や大阪に行き、最近は北海道にも行った。そのたびに現地で気軽に借りられるレンタルボートのスポットがあれば借りようと考えたという。東京でいえばスパイラルマリーンや横浜のスポットのように、会員にならずに借りられる場所を探した。

しかし、どこにもそうした場所は見つからなかった。ヤマハのシースタイル以外でも会員制のところがあり、地元に住んでいれば会員になる意味があるが、住んでいない人がたまに来るだけのために会員になるのは現実的ではない。北海道でも、堀越氏がインターネットで調べた範囲では、出てきたのはすべてシースタイルだったという。他にも探せばあるかもしれない、と留保も付けている。

沖縄についても同じだと話す。堀越氏自身は沖縄に船を置いているので困らないが、免許を取った人がきれいな海で操縦したいと思った場合、水上オートバイならレンタルスポットがあり、過去の動画でも紹介している。ただ、船に乗りたいなら少し外れた場所にある沖縄マリーナまで行く必要があり、そこもシースタイルだという。きれいな海で乗りたい、福岡で釣りをしたいという人は、結局ヤマハに入らなければ日本ではレンタルボートに乗れない、と堀越氏はまとめている。

ヤマハに入っても借りにくい

ただし、ヤマハに入れば解決するわけでもない。堀越氏は以前の動画でも触れたとして、実際に入会している人から、入っても乗れないという話を聞いたと紹介する。

その理由として堀越氏が挙げるのは、船の台数、レンタルボート店の数、免許保持者の数のバランスが大きく違うことだ。レンタカーのように街に10店、20店とあるわけではなく、レンタルボート店が1つあって、船が5台ほどあれば良い方だという。ヤマハならもう少し多いかもしれないと言いつつ、東京の羽田の試験会場だけでも毎回50〜60人程度が受験し、60人受ければ58人ほどが合格していると話す。合格者が船に乗るにはレンタルボートを借りるしかなく、みんながヤマハに入るしかない、という構図である。

東京にはスパイラルマリーンのようなスポットレンタルもある。しかし、もともと借りている人たちが土日に回している上に、堀越氏が動画で紹介すれば利用者も増える。寒い今の時期に乗りたい人は少ないので今なら借りやすいが、休日はこの時期でも混んでいるという。そのため、クルージングを主な目的とするなら、ヤマハに入っても基本的には借りられないと思っておいた方がいい、と堀越氏は述べている。

会費を払っても乗らない人が多い

堀越氏は、自分がレンタルボート事業をしていた頃の料金体系も紹介している。毎月3000円のプランと、確か3万円の乗り放題プランがあったという。3000円のプランはヤマハと同じ仕組みで、月会費を払い、船を借りるたびに2万5000円ほどの船代を払うのが一般的だったと説明する。

月3000円は安いこともあり、会費を払っていても年に1回も乗らない人が珍しくなかったという。堀越氏は、せっかく免許を取っても乗らなければ一生乗らないままになると指摘する。決まったスポットがあればよいが、東京でもスポットは多くない。そのため、ヤマハに月3000円を払ってでも入り、毎週のように空きを検索して乗れる日を見つけるくらいでなければ、船にはおそらく乗らなくなるだろうと話す。3000円をもったいないと思う人は船に乗れない、というのが堀越氏の意見である。

「いらない免許」をどう使うか

堀越氏は、船舶免許は動画を見て簡単に取れるので、きっかけが自分の動画でも構わないと言う。ただ、取っただけで満足してしまう人が多いとも指摘する。Instagramには「1級船舶を取った」という投稿が多いが、普段から乗っている人はほとんどいないと見ている。

堀越氏自身は気軽に乗れる環境があるから乗っているが、自分の船がなければやはりヤマハのレンタルボートに入るだろうと話す。月3000円なら年間3万6000円ほどで、入会金はいくらか分からないとしつつ、せっかく払っているのだからという気持ちで乗りに行くとよいと勧める。そうしなければ、本当に船には乗らなくなるという。

堀越氏は、「2万円で簡単に取れる」と発信しながらも、船舶免許は必要か不要かで言えば不要な免許だと思っていると話す。だからこそ、取った免許を使うために、ヤマハに限らずどこかのレンタルボート会員になってほしいと呼びかける。おすすめは夏前の今のうちに入会し、寒い時期に借りて練習しておくことだという。そのうえで、夏に1、2回乗れれば十分で、船は毎週乗るものではないと動画を締めくくっている。入会しても意外と借りられないという点については、別の動画も参考にしてほしいとしている。