武田塾・高田史拓の3月の1週間:合格祝賀会から札幌の講演会、令和の虎の司会まで

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概要

武田塾の教務主任を務める高田史拓に、トマホークが1週間密着した動画である。前回の1日密着が好評だったことを受けた企画で、高田本人は「3月は合格発表もあり、次の受験生に向けた話もある激動の1週間」と説明する。大阪、広島、札幌、東京を移動しながら、合格祝賀会、生配信、講演会と個別面談、「大学受験版令和の虎」の司会、YouTubeの撮影をこなす様子が記録されている。タイトルにある「高田ふーみんと同一人物説」は、密着の各所で冗談として繰り返される。

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ヒルトン大阪での合格祝賀会とwakatte.TVの乱入

密着初日の会場はヒルトン大阪である。武田塾に通った生徒が集まる合格祝賀会で、高田は「武田塾に通った子たちの卒業式のようなもの」と説明する。生徒たちとの会話では好きなYouTuberの話題が出て、生徒がヒカルの名前を挙げる場面もあった。

会の途中にはサプライズゲストとしてwakatte.TVの2人が登場する。「高学歴どこや」といういつもの調子で会場に入り、生徒に好きな参考書を3冊挙げさせたり、志望校の合否を予想したりするコーナーを行った。同志社を志望する生徒に「関西学院」と予想して会場がざわつく場面もある。出演者のびーやまは、自身は37歳で受験は18年前だと話し、早稲田大学に10万円を寄付したので教育学部の新しい建物に名前が入るらしい、と冗談交じりに語った。

wakatte.TVの2人は密着中のトマホークとも言葉を交わし、高田については「高田ふーみんに似てると言われて、ふーみんがめちゃめちゃ迷惑してる」といじった。トマホークは高田の著書を読んだことを伝え、自分も武田塾の卒業生だと明かしている。高田とwakatte.TVが並んだ場面を、2人は「パラレルワールドみたい」と表現していた。

締めの挨拶:「大学受験はゴールじゃない」

祝賀会の最後に高田は締めの挨拶に立ち、「大学受験はゴールじゃない」と生徒に伝えた。高田自身は京都大学を目指して合格したあと、一時期目標を見失い、燃え尽きてしまったという。大学生活は楽しいので、何のために受験を頑張ったのかを忘れがちになる。だからこそ、偏差値を伸ばしてきたのと同じように、大学でも自分の実力や人間性、価値を上げ続ける行動をしてほしい、と語った。成長した生徒たちとまた会いたいという言葉で挨拶を締めている。

関西の祝賀会はこれで終わり、同様の会は東京でも開かれるという。高田はその後、別のスタジオに移って合格者へのインタビューを撮影した。生徒が自作したまとめノートを見せる場面では、高田は「地味なことをコツコツやっている」と感心し、生徒は「正直、地味なことしかしていない」と答えていた。

家に帰れない出張と、ホテルからの生配信

次の場面はホテルの一室である。高田は前日広島で仕事があり、早朝に広島を出て大阪に来たため疲れていると話す。日曜日から長い出張が続いており、難波、広島、大阪と回って、翌日にようやく東京に帰れるかどうか、その後は札幌に向かう予定だという。受験が終わり、生徒が「勉強を頑張ろう」という気持ちになる時期だからこそ、最も忙しいという説明である。

この日の夜には、武田塾チャンネルで毎週水曜日に行う生放送「生配信コース」を1人で担当する。約50人の生徒に高田が宿題を出し、そのフィードバックを配信で行う形式で、高田に教わりたい生徒なら誰でも参加できるという。黒い眼鏡を忘れて、家にあった赤い眼鏡で配信したことが1回だけあるという小話も出た。

配信前に「30秒だけ目をつぶる」と横になった高田は、そのまま眠ってしまい、トマホークからいびきをかいていたと指摘されている。起きたあとは「女の子の夢を見ていたかもしれない」と冗談を言いつつ、配信を始めた。

札幌大通校:武田塾は「勉強のジム」

札幌では、武田塾札幌大通校で「受験勉強スタートダッシュイベント」を開催した。同じ建物にゴールドジムが入っていることから、高田は武田塾をジムにたとえて説明する。痩せたい、筋肉をつけたいと思えば食事や運動の管理が大事だが、それを1人で続けられる人は少数派である。勉強も同じで、単語帳を覚えれば、文法の本を極めれば、数学のチャートを極めれば成績が上がることは誰でも分かっている。しかし1人でやるのが難しいから管理が必要になる。勉強法を教え、管理するのが武田塾だ、というのが高田の説明である。

高田自身はジムに通っていた時期に月に2〜3kgほど体重が落ちたが、やめてしまったと話す。自己管理の難しさは自分が身をもって分かっている、と笑いに変えていた。インスタグラムで筋トレしていた話になると、トマホークは「それは高田ふーみんだったかもしれない」と言い出し、ここでも混同ネタになっている。

教室の案内では、大通校の講師が紹介された。校舎の武田先生は、偶然にも塾名と同じ漢字の名前である。自習中にスマートフォンを入れておくアタッシュケース型のケースは、この武田先生の選んだものだという。自習室は80席で、1人ずつのブースに分かれ、夜10時まで開いている。ガラス張りなので、寝ていたり集中していなかったりする生徒がいれば講師が声をかけに行ける。北海道大学出身の中山先生は、もともと武田塾チャンネルのファンで、武田塾に就職したという。中山先生が、忙しいのに研修もしてくれると高田を褒めると、高田は「言わされてるみたいになる」と「忖度タイム」として笑いにしていた。

講演会の質疑:夢がないなら、いい大学へ

講演会の質疑では、ある生徒が「将来の夢が決まっていないので、この勉強が将来の安定につながる確証がないまま勉強するのが不安で、モチベーションが保てない」と相談した。生徒の仮の志望校は慶應である。

高田は、その感覚のままでよいと答える。やりたいことがないからこそ、できるだけいい大学に行ってレベルの高い人とコミュニケーションを取ったほうがいい。その中で興味が出てくることは必ずあるはずなので、夢を見つけるためにレベルの高い大学を目指す、という気持ちが大事だというのが高田の考えである。

共演した講師は、高学歴は就職活動をはじめあらゆる面で得をすると話し、慶應は東大に次ぐほど就活で有利だと述べた。京大も業界によっては同様だと補足している。生涯年収については、大卒の平均が約2億8000万円で、慶應出身者は約4億4000万円、高卒は約2億2000万円と紹介した。そのうえで、高卒でも活躍して稼いでいる人はもちろんいると留保しつつ、この差の大きさを知っておいたほうがいいと語った。今勉強しないと、大人になってから「もっと勉強しておけばよかった」と必ず後悔する、という趣旨である。この場面では、講師が著書『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと』を紹介し、高田に「似ている人が書いている」と振って、高田が否定するやり取りもあった。

最後に高田は、受験が終わってから後悔する人が非常に多いと強調した。大人になって「もっといい大学に行っていたら人生は違ったのか」と昔の自分を責めることになるので、後悔しないために本気を出してほしい。ただし、大学受験は高校の勉強と違い、普通にやっていても受からない。「馬鹿正直な子」は伸びにくく、戦略を立てる必要がある。武田塾で話しているのはその戦略、つまりやり方だ、と講演を締めくくった。

個別面談と「100問10分」の単語テスト

講演のあとは、高田ともう1人の講師で約50人と個別面談を行った。自分で勉強している生徒には、その場で単語テストを受けてもらう。テストは100問で、時間をかければ15〜20分かかる内容を10分で解くことを求める。高田によれば、手が勝手に動くような状態にならないと長文では使えない。「この単語なんだっけ、出てきそう」という状態ではだめで、見た瞬間に言える必要があるという。

塾に通わず単語を頑張ってきたある生徒は93点を取った。高田はそれ自体はすごいと認めたうえで、目指すレベルが高いので「アウト」と判定した。喜んでいる様子を見て少しがっかりした、とも伝えている。100点にこだわる姿勢を求めているわけだ。普段の武田塾では、1週間で進めた範囲が身についているかを毎週テストで確認し、生徒1人1人に担当講師がつくため、サボれない仕組みになっていると高田は説明した。

面談の合間に、トマホークは「高田先生が北海道のマイナー大学を調べている、というネットニュースを見た」と話を振る。高田は、前日は東京の家でUber Eatsを食べて休んでいたと答え、ここでも高田ふーみんとの取り違えネタになっている。

同僚が見た「現場主義」の教務主任

札幌では、高田の後輩にあたる講師が高田について語る場面もある。高田は教務主任で、いわば武田塾の頭脳にあたる立場だが、今も多くの生徒を直接指導している。この講師は、偉くなると現場から離れ、指導方法にも詳しくなくなる人が多いと話す。これに対して高田は、多くの生徒を教え、生徒から学び、最新の教授法を研究して武田塾全体に還元している。そこが本当にすごいところで自分にはできない、と述べた。一方で「本当に働きすぎ」と心配もしていた。

大学の成り立ちと、MARCHの難しさ

面談では、高田が大学の成り立ちについて話す場面もあった。北海道大学はもともと札幌農学校なので農学部が強い。神戸大学はもともと商業系の学校なので、経済学部や経営学部が強い。だから経済や経営を学びたいなら、そのために作られた大学を選ぶ価値がある、という説明である。

東京での一人暮らしが許されるなら、科目を絞って早慶を目指す道もあるし、MARCHでもいいと高田は言う。生徒がMARCHは簡単ではないのかと聞くと、高田は、明治の英語長文は北大の英語長文より難しく、法政の長文も北大と互角だと答えた。イベントは夜10時まで続き、翌日も札幌の教室で生徒と面談する約束があると高田は話していた。

大学受験版令和の虎:司会は志願者の味方

別の日の高田の仕事は、「大学受験版令和の虎」の司会である。武田塾がこの企画を仕切っていて、高田は打ち合わせや動画のチェックも担当しているという。

収録前には志願者との面談を行う。この日の志願者は和歌山県の武田塾に通う生徒である。高田が母親に電話で出演の許可をとった際、母親は「子どもは高田先生をきっかけに勉強を頑張るようになったので、高田先生に会えればそれでいい」と話したという。高田は照れながらも、これから緊張をほぐすと話した。トマホークが司会は中立ではないのかと聞くと、高田は「大学受験版は受験生が相手だから、司会は志願者の味方」だと答えた。ただし、志願者が舐めた態度をとれば裏切ることもあるという。

志願者は16歳で和歌山在住、地元の高校に通っていると名乗り、希望額50万円、出資形態は投資、「慶應義塾大学に合格し、人生を変える」という未来像を掲げた。虎としては推薦塾を運営する小沢さん、吉村さんらが紹介された。トマホーク自身もオファーを受けたが、「皆さんのような波乱万丈な人生を送っていない」という理由で断ったという。

収録を見学したトマホークは、「オール」を初めて見て感動したと話し、高田が怒っている姿も初めて見たと付け加えた。和やかな時間とピリついた時間の落差が大きかったという感想である。高田は、1時間の中にドラマがあり、全員がその中で考えることが令和の虎全体の魅力だと応じた。

武田塾チャンネルの撮影:1日3本更新の裏側

最終日、高田はややテンションが低かった。前日に令和の虎本家の動画が公開され、コメント欄で「司会がむかつく」と書かれていたという。名前も覚えてもらえていない、とこぼしつつ、気持ちを切り替えて撮影に臨んだ。

武田塾チャンネルは1日3本、長尺2本とショート1本を更新している。この日は何本撮れるかに挑戦した。まず人気企画のワードウルフを講師陣と収録する。続く長尺動画の撮影について、高田は、カメラの先にいる受験生を想像しながら話していると説明した。離島に住んでいて参考書を手に入れるのにも時間がかかる子や、『君の名は。』の三葉のような田舎の子に向けて、大学受験の勉強の仕方を届けたいという。

「ターゲット1900はまだ早い」をテーマにした回では、同じ武田塾でやってきた講師なら相手がどう話すか予想できるので、自分は逆の立場に回るといったことを意識していると話す。ただ、共演した遠藤先生は、高田との撮影は朝から緊張すると打ち明けていた。

ショート動画では、「私立を目指すのはぶっちゃけ逃げか」という問いに、高田は「全く逃げではない」と答えた。苦手な数学を無理して続けている子もいるが、MARCHや関関同立なら、偏差値30〜40台の生徒でも1年あれば逆転合格できるので、そちらを目指してほしいという趣旨である。「浪人はぶっちゃけありか」には「あり」と答え、テーマは伝えたいことから逆算して自分で考えていると説明した。トマホークが「中退する人についてどう思うか」と質問すると、高田は「もったいない。せっかく受験を頑張ったのだから、大学はしっかり学び切って卒業しよう」と答えている。

密着の終わりに:偉そうにならないこと、教育を変えること

1週間を振り返り、トマホークは高田について、一緒に働きやすくコミュニケーションコストがとても低いと伝えた。高田は、仕事を楽しむことが大事だと考えていて、生徒からも社員からも話しかけられやすい存在でありたいと話す。そうでない塾には生徒も来たくならないので、明日も行きたいと思える塾をやりたいという。いちばん好きなのは、なんだかんだで生徒と話している時間だとも語った。

トマホークが印象に残ったのは、高田の腰の低さだった。YouTuberとして売れたら偉そうになってもおかしくないと言われると、高田は、そういう人は嫌なのでそうならないように気をつけていたと答えた。自分がそう見えていないか不安だったので、そう言ってもらえてよかったという。学歴で人を見ないという点についても、「塾の先生として最悪じゃないですか」と答えた。生徒のモチベーションを上げるのがうまいと言われると、高田は、それは同僚講師のほうがうまいと返した。その講師はもともと勉強が苦手な浪人生だったからこそ、相手に合わせて寄り添うのがうまいのだという。

最後に高田は、武田塾で働きながらも、京大の同期に負けたくない気持ちがどこかにあると明かした。社会に出て活躍している同期は多いが、自分は教育の分野で大きなことをしたいという。今の勝負は「いい勝負」だが、目指す世界にはまだほど遠い。目指すものは収入かと聞かれると、「なわけないでしょ」と否定し、「教育」だと答えた。

具体的には、武田塾を圧倒的に受かる塾にしたいという。他塾と比べれば受かっている方だが、教育の中身にこだわればまだ伸ばせる、というのが高田の見立てである。武田塾が並外れて受かると分かれば、他の塾も、ひょっとしたら学校も真似をするかもしれない。そのロールモデルになって教育を変えたい、と語ったところで1週間の密着は終わる。