地方の古い物件をまとめて売った2人は、売却後に何をしているのか:木下孝之氏と伊藤氏に聞く不動産会社M&Aのその後
M&A BANKM&A BANKの島袋直樹氏が、不動産会社を売却した2人の投資家に話を聞いた回である。1人は「ジャイアン」の愛称で知られる木下孝之氏で、2022年に会社を売却したあと、再び不動産を買い進めている。もう1人は、2500室近い物件を持つ会社をFA経由の入札で売却した伊藤氏である。2人とも、地方にあり築年数が古く利回りの高い物件を大量に抱えていた点が共通している。話題は、そうしたポートフォリオをどう売ったのか、売却後に経営と心境がどう変わったのか、いまどんな物件を買っているのか、の3点を中心に進む。
収録は恵比寿ガーデンプレイスの事務所で行われた。島袋氏がこのスタジオだけで家賃が40万円かかると紹介すると、木下氏は「僕ではよう借りません」と笑い、不動産に厳しい2人だと島袋氏が応じる場面から始まった。
2人の経歴:売却後に再び80億円規模の借入れへ
木下氏は2022年に会社を売却し、そこから4年弱が経つ。本人によれば、いまはまた不動産をたくさん買ってしまっている状態で、借入れはおよそ80億円、島袋氏の確認では85億円ほどだという。不動産投資家のコミュニティ「クラブジャイアンサロン」は今年で10年目になる。島袋氏は、自身のM&A BANKサロンも3〜4年前に木下氏から勧められて始めたと明かした。
伊藤氏は初対面に近く、あらためて経歴を語った。証券会社に11年勤め、会社員時代に不動産投資を始めた。35歳でいったんリタイアしてのんびりするつもりだったが、その後に収益物件売買のブームが来て、起業した会社をのちにM&Aで売却した。島袋氏は、伊藤氏を京都大学出身の非常に頭の切れる人物と紹介し、木下氏は、不動産とWebマーケティングを掛け合わせたような情報発信やセミナーを行っていた人で、15年ほど不動産投資をしている人なら誰でも知っている存在だと補足した。
起業の経緯は偶然に近い。伊藤氏は会社員時代に不動産投資ノウハウの教材を作って販売していたが、それが会社に知られて辞めるよう求められた。ちょうどその頃すでに不動産を買っていたので、「まあいいや」と退職した。しばらくは特に何もしていなかったが、教材を売っていた経緯からセミナーを開けば人が集まり、コンサルティングにも人が来た。不動産の買い方を教えてほしい、物件を紹介してほしいという声が多かったため、不動産会社を作ったという。
木下氏によれば、10年ほど前、ある銀行の融資が盛んだった時代(かぼちゃの馬車問題よりさらに前)に、伊藤氏の会社は「3為」、つまり三為契約(中間省略)での転売で大きく売上を作っていた。伊藤氏自身も、一瞬の契約で仲介手数料以上の利益を得る仕組みだと説明した上で、「聞こえ悪いです」と笑った。
伊藤氏が売却を考えたきっかけ
伊藤氏は、最初は売却を考えていなかった。きっかけは木下氏の売却に関するセミナーを聞いたことだった。伊藤氏は、不動産会社のM&Aで値段がつくのは、ある程度都心にあり、築浅で、状態のよい物件をまとめて持つ会社だろうと考えていた。しかし木下氏のポートフォリオは地方の古めの物件が多く、それでもM&Aが成立した。それなら自分の会社も売れるのではないかと考え、興味を持ったという。
売却しやすかった理由として、伊藤氏は社内体制も挙げた。オーナー企業ではオーナー個人のコストなど、不動産収益以外のものが会社に混ざりやすい。伊藤氏の会社は、その銀行の融資が盛んだった時期に上場準備をしていたため、よくも悪くも会社がきれいで、変なことができなかった。その体制のまま経営を続けており、特に財務まわりには厳格な担当者がいたという。島袋氏は、オーナー企業なのにそこまで整っていたことを「羨ましい」と評した。
規模のピークは、正社員23人、パート・アルバイトを含めると50人ほどだった。時期は、かぼちゃの馬車問題の直前、2015〜2016年頃だという。
仲介かFAか:デロイトを選んだ理由
売却の相手探しでは、伊藤氏はまず複数のアドバイザーに話を聞いた。その中で、仲介会社を使う方法もあれば、FAを入れて入札にかける方法もあるという話になった。デロイトの大阪のチームが入札案件を手がけていると知り、紹介を受けて依頼した。
FAを選んだ背景には、もう1つの事情があった。M&Aのきっかけの1つとして、不動産ファンドの知り合いから会社を買いたいという打診があった。相手が比較的大手だったため、M&A仲介会社よりも、デロイトのような名前のある会社に入ってもらった方がよいと考えたという。
一方、木下氏は仲介会社を使った。どちらがよいかと島袋氏に問われると、木下氏はマッチングできるかどうかが最も重要で、ちゃんと相手を探してきてくれるなら何でもいいと答えた。そのうえで、手数料が相場の範囲でまともであることがまず前提だとした。
木下氏は、不動産会社の買い手探しはかなり難しいとも話した。不動産は好き嫌いが分かれやすい。特に2人に共通するのは、地方の、築年数が古く、利回りが高い物件を大量に持っていたことだ。規模は木下氏が2000室ほど、伊藤氏が2500室近く。全国にばらばらに散らばった物件をまとめて買いたい相手はなかなかいないだろう、というのが木下氏の見方である。
売却までにかかった期間
売却に動き出してから取引完了までは、木下氏がざっくり1年以内だった。
伊藤氏の場合は、デロイトに決めてから資料作りだけで4か月かかった。デロイトの不動産鑑定チームが入り、全物件について鑑定書に準じる評価を出した。売り手としては高く売りたいので、評価が安すぎるといった点をまずFAとの間ですり合わせる必要があり、そこに4〜5か月を要した。そこからタームシートを広げ、最終的に話がまとまるまで10〜11か月かかった。買い手が見つかるまでにも半年ほどかかったという。
大手企業との交渉について、伊藤氏は、毎回相手側が大人数で出てくるものの、実際に話すのは1〜2人で、ほかの人はほとんど話さなかったと振り返り、「あれはなんだかな」と苦笑した。それでも最終的に買い手が見つかったのはよかったと話した。
一括売却の利点と、借入れのリセット
これから不動産会社の売却を考える人への注意点を問われると、木下氏はポートフォリオ次第で何とも言えないとした。そのうえで、仲介会社などからは、M&Aより物件を個別に売った方が一番高く売れるとよく言われたという。まとめて売ればその分ディスカウントも入る。ただ、木下氏も伊藤氏も、特に地方の物件は個別には流しにくい。そのため、一気にまとめて売却できることは大きなメリットだったという。
島袋氏が、そのメリットとは銀行借入れがいったんリセットされ、新たに借りる余力ができることかと尋ねると、木下氏は「かなりでかいですね」と認めた。30億円の借入れがM&Aでゼロになり、またそれくらいまで行こうという話になる、というのが木下氏の説明である。
いま買っている物件:なければ土地から建てる
一度大きな売却を経たあとは、「いまなら買わない」物件が自分の中で明確になり、好みの物件しか買わなくなった。木下氏はそう話した。
好む物件の条件は、みんな共通していると木下氏は言う。なるべく都心寄りで、築年数が新しく、RC造で、リーシングしやすく、修繕費がかからず、寝ていても家賃が入ってくる物件だ。ただ、そうした物件は取り合いで、いまは中古ではなかなか出てこない。そのため土地から建てるのが標準になっているという。
建築のノウハウについて島袋氏が尋ねると、木下氏は工務店やコンストラクションマネジメント会社と組むと答えた。土地をなるべく安く買い、なるべく安く建て、高く貸すことで利回りを作る。つまり商品を作る形だという。島袋氏はこれを「不動産屋さんですね」と表現した。
エリアは2人で分かれる。木下氏は大阪を中心とする関西圏が多い。使っている銀行もほとんどが関西圏の銀行なので、その融資エリア内で仕込んでいる。伊藤氏は逆に東京で、渋谷区などで建てている。ただ、渋谷区の土地はなかなか出てこないという。
売却後の経営:固定費の重さからの解放
M&Aで変わったこととして、伊藤氏は「気持ち的に結構楽になった」と答えた。以前は組織が大きく、固定費が年間2〜3億円かかっていた。それを支えるために多くの案件をこなさなければならないプレッシャーもあった。いまは少人数なので、極端に言えば今年の案件がゼロでも大変なことにはならず、経営は楽になったという。島袋氏も、固定費は大きく違うと応じた。
木下氏の会社は、正社員が2人しかいない。事務所の家賃は8万円ほどで、社会保険などのコストもなるべく抑えている。あとはできるだけ外注やタイミー、業務委託を使い、プロジェクトごとに手伝ってもらっている。タイミーで来た人にお願いするのは、木下氏本人の仕事ではなく社員の補助的な作業だ。書類が多いのでひたすらスキャンする、郵送物を仕分ける、オフィスを掃除する、といった雑務である。タイミーは引き抜きが認められているので、よい人が来たら直接交渉して来てもらうこともあるという。
伊藤氏は、そこまでできればいいと思うものの、自社は人を雇うという癖がまだ抜けないと話した。いまは2人ほどの体制だが、タイミーはそこまで使いこなしていないという。
買う側に回るなら、不動産会社のどこを見るか
逆に不動産会社を買う立場になったら何を見るか。木下氏にとって、不動産会社を買うことは銀行取引を得ることを意味する。拠点は大阪なので、東京など大阪以外のエリアで多くの取引銀行を持つ会社を買いたいという。
伊藤氏は、事情があって簡単に売却できない不動産を持つ会社を安く買えるならよいと答えた。島袋氏が、不動産が安く買えるのは相続や予期せぬ事情で急いで売らなければならない局面ではないかと水を向けると、伊藤氏は、たとえば簿価が低く、売ると多額の税金を払わなければならないため、株式のまま譲渡したいといったケースを見ることがあると話した。
「お金より健康」:年間の手残りと闘病経験
島袋氏は、Xで80億円規模の借入れを公表し、売却も経験している木下氏を、視聴者は「いいな」と見ているはずだと振った。これに対し木下氏は、全部借入れだと返した。売却資金の運用、サロン、現在の不動産事業を合わせて年間どれくらい稼いでいるのかと聞かれると、木下氏は最初、お金を数えていないのでよく分からないとかわした。それでも重ねて問われ、年によってばらつきはあるものの、税引前で10から15ぐらいの手残りではないかと答えた。社員が2人であることを確認した島袋氏は「恐ろしい」と反応した。
お金で人は幸せになるかという問いには、木下氏はある程度はなると答えた。ただ、自身は一度大きな病気をしているので、健康が一番大事だという。最悪、生活保護に戻ってもいいと思っており、それでもQOLを上げられる自信があると話した。お金は稼げばよいが、健康は失うと回復が大変だ、というのが木下氏の考えである。伊藤氏も、健康がないと何もできないと同意した。
それならなぜ稼ぎ続けるのかと問われると、木下氏は、1つのゲームになっている面と、暇なので買おうかという面があると答えた。売却資金の運用は完全に任せており、成果が出るのを待つだけだという。不動産については、社員が案件を上げてきたり、業者やサロン会員から話が回ってきたりして、よい取引があれば買っておこうかというスタンスだと説明した。
10年続くコミュニティの条件は「おもろいかどうか」
島袋氏は、10年以上コミュニティを運営している木下氏に、運営で重要なことを尋ねた。木下氏の答えは「おもろいかどうか。完全にそれ」だった。学びがあるのは当然として、楽しくなければ続かず、人は離れていく。仕事と関係なくてもいいので、いかに面白いかが大事だという。不動産のコミュニティでありながら、不動産はまったく買わず、ひたすら遊びに来ているだけの年配の会員もいるという。
会員でもある伊藤氏は、自分は純粋に木下氏から学ぶために入ったと話した。そのうえで、面白くなければネットで調べた情報で足りてしまうと述べ、面白いことと、経済的な価値以上の何かがあるかどうか、この2つが重要だとまとめた。会員数は現在600人ほどだという。
番組の終盤には、入会金が現在20万円、月会費が5万5000円であることも紹介された。木下氏は「インフレさせていただいてます」と笑い、10年分の動画のストックや毎月の勉強会でノウハウがブラッシュアップされてきたこと、いまは本気の人しか残っていないので、そうした人たちと関われることを特徴に挙げた。
本業のある経営者が不動産で失敗するパターン
本業を持つ経営者が不動産投資を始める例が増えているとして、よくある失敗を島袋氏が尋ねた。木下氏が挙げたのは、属性がよく、会社の業績も決算書もよいので融資が通り、そのまま「変な物件」を買ってしまうケースだ。変な物件とは、買えば損をする物件である。たとえば、法外な利益を乗せられたものを三為のエンドとして買ってしまい、すぐ転売しようとすると明らかに損が出るような物件を指す。
素人には見分けがつかないのではという問いには、木下氏は、いまはGeminiやChatGPTに聞いた方がいいと答えた。相場はどうか、成約事例はどうかと聞くだけでも、かなり教えてくれるという。
表面利回り7%という物件の見方についても具体例を示した。その7%が相場より高い家賃設定を前提にしている場合、相場に直すと家賃が3割ほど落ち、利回りを引き直すと5%台になるといったことはざらにあるという。つまり、周辺の類似物件より家賃が高く設定されているケースが多いということだ。
新築にも別のリスクがある。資材高騰で、当初想定していた建築費よりさらに1〜2割上がることがあり、完成時点で想定どおりにいかないケースが多い。都内では最近ゼネコンの倒産もあるという。島袋氏が、ホテルを建てていた知人が業者と連絡が取れなくなった話を出すと、木下氏も自分も2回ほど危なかったと明かした。そうなると打つ手はなく、建築会社を替えて建て直すしかないが、結局割高になるという。
伊藤氏も、相場を理解したうえで買うならよいが、相場を知らずに割高で買ったり、業者に言われるままに買ったりするのはよくないと述べた。
海外不動産には手を出さない
最後に海外不動産について聞かれると、木下氏は、自分で住む、つまり自己使用ならよいのではないかとしたうえで、自身は基本的にやらないと答えた。理由はレバレッジが効かないことだという。
伊藤氏もやらない。理由は、結局わからないからだという。本当に相場を知ろうと思えば現地のマーケットを見なければならないし、相場より安い物件を買おうとすれば現地の業者とのパイプを作る必要がある。そこまではできないので日本で買う、というのが伊藤氏の結論だった。
地方の古い物件を大量に抱えていた2人は、一括売却で借入れをいったんリセットした。その後はどちらも、都心寄りの新しい物件を土地から建てる方向へ移り、少人数・低固定費の体制で不動産投資を続けている。
投資のノウハウの教材を作って販売してたっていうのをサラリーマンの時にやってて、バレて会社やめろってなって、まあいいやってやめちゃって。年間どれくらい稼いでるんですか?ちょっとお金数えてないんでよくわかんないです。絶対分かるっしょ。
皆さんこんにちは。今日はですね、不動産会社を売却されたお二方に来ていただいてます。よろしくお願いします。お願いします。お願いします。
ここは恵比寿ガーデンプレイスの事務所なんですけど、家賃がこのスタジオだけで40万円するんですが、どうでしょうか?僕では到底借りません。借りる勇気がないです。
不動産に厳しい2人と撮っていきたいと思います。よろしくお願いします。ジャイアンは前も動画に出てもらってるんですけど、どうしましょう?最初ジャイアンで、次伊藤さんっていう形で自己紹介お願いします。はい。
ジャイアンです。いつもお世話になってます。2022年に1度会社をイグジットさせてもらいまして、4年弱経ちます。今また不動産をいっぱい買っちゃってる状態です。
最近X結構更新してますよね。概要欄に貼ってますんで。あ、お願いします。Xのタイトル何でしたっけ?80億?そうっすね。今借入れそれぐらいっすね。85ぐらいですよね。85。
不動産業界のシリアルアントレプレナーで、不動産業界の大家コミュニティもやってますよね。そうですね。クラブジャイアンサロンっていうのをもう10年目ですね、今年が。あ、もうそんな経つ。前の動画でも言いましたが、M&A BANKサロンはジャイアンに3、4年前やりなよって言われて始めてますんで。そうですね。ありがとうございます。
伊藤さん初めましてですよね。あ、ほぼ初めましてですね。ほぼ。1回ちょっとセミナーでお会いしてるんです。はい。簡単にちょっと自己紹介お願いしてもいいですか?
あ、はい。初めまして。伊藤です。僕自身は最初は11年間証券会社にいまして、その時にサラリーマン大家デビューして、35の時に一旦リタイアしまして、のんびりする予定だったんですけど、その後収益物件の売買のブームがあって、47の時ですかね。で、起業して会社をM&Aしたっていう、そういう感じですね。だいぶ走りましたね。そうです。
元々京都大学で天才の部類でして、めちゃめちゃ頭が切れる方で、不動産会社×Webマーケッターみたいな、情報発信のセミナーやったりとかの先駆け的存在で、15年選手ぐらいやってる人は皆さん知ってるっていう。あ、だから業界では結構知られてる人なんですよ。昔からやってる人は知らない人いないっていうぐらい超有名人でしたね。
それは買い方のノウハウを発信されてた?そうです。そうです。今もやってるんですか?今はほとんどやってないですね。
投資ノウハウの教材を作って販売してたっていうのをサラリーマンの時にやってて、バレて会社やめろってなって、たまたまその時不動産何棟か買ってたんで、まあいいやって言ってやめちゃって。当時はちょっとやめてプラプラしてたんですけど、教材販売してたんでセミナーとかやると人が集まるし、コンサルやりますっていうとこにもまた人が集まるんで、不動産の買い方教えて欲しいとか紹介して欲しいってとこで不動産会社作ったんです。むちゃくちゃ流行りましたね。
10年前ぐらいにスルガ銀行が結構バンバンやってた時代がありまして。あれ、かぼちゃの馬車の時?もっと前ですね。で、その時にもうゴリゴリ三為で売上も作ってたっていう。
三為っていうのは、物件を直接売るんじゃなくて間に入って、中抜きの転売ですね。中間省略の。一瞬の契約で仲介手数料以上の利益を得るという。あ、うん。聞こえ悪いです。
ジャイアンの売却は前ちょっと動画でも聞いてるんで、伊藤さんのところの売却話を教えて欲しいんですけど、どれくらい経営して、なぜこのタイミングで売ったのかっていうとこ教えて欲しいんですが。
あんまり最初は売却を考えてなくて、木下さん売却されたじゃないですか。そのセミナーを聞いて、木下さんのポートフォリオも地方とかね、古めの案件とか多かったので、そういうポートフォリオでも売れるんだっていうのがあってですね。元々不動産のM&Aって、場所がある程度都心とかで良くて、築年数もそこそこ浅くて、まあまあピカピカの物件のバルクだったらそれなりに値段つくんだろうなと思ってたんですけど、木下さんのポートフォリオでもM&Aできてって話を聞いて、あ、じゃあうちのも売れんのかなと思ってですね。それで興味持ったのがきっかけですね。あ、ジャイアンきっかけね。そうです。
売るつもりなかった会社の経営っていろんなものが入ってるじゃないですか。例えば不動産収益以外の、なんかわからないですけどオーナーコストだったりとか。そこはスルガがイケイケの時に一応上場準備やってたんすよ。なので良くも悪くも綺麗で、あんま変なことできなかったんで、その体制のまま会社走っちゃってたんで、特に財務周りに結構厳格な人がいてですね。聞いてるとまあまあ羨ましいなと思いながら。だから不動産やってオーナー企業だけど、まあやってた。結構そううるさい人がいたので。
マックスで人だいぶいましたよね。そうですね。正社員で23人で、パート・アルバイト入れるとやっぱ50人ぐらいいたときですか?もうほんと、スルガのかぼちゃの馬車の直前ですね。15、16年ですね。
売却の時はアドバイザーはどこか。あ、そうですね。そこは最初はちょっと話してたんですけど、ちょっといくつか話聞こうかなと思って。いろんなアドバイザー。そうですね。で、そのうち仲介もいいし、FA入れて入札もいいんじゃないのかって話で、デロイトの大阪のチームが中小の入札やってるっていうのをやってて、そこが1番いいのかなと思って紹介してもらってですね、やりましたね。
やっぱFAの方が良かったすか?そうですね。M&Aのきっかけになったのがもう1つ、不動産のファンドの知り合いからうちの会社を買いたいって話があったんすよ。そこが比較的大手だったので、M&A仲介の会社よりもデロイトって、まあネームもあるじゃないですか。そういうとこに入ってもらった方がいいなと思ってですね。そういう流れもありますね。
ジャイアンはあれ、仲介でしたもんね。うち仲介ですね。どうなんですかね。どっちがいい悪いってあるんですかね?マッチングできるかがやっぱり最重要なので、ちゃんと探して来てくれたら何でもいいと思うんすけどね。そうすよ。まあ手数料はちゃんと相場なりのまともな、まずはそこかなと。
不動産ってなかなか難しいし、結構好き嫌い分かれるんで、結構大変やと思うんですよね。それは買い手を見つけるのが意外に難しいってことですか?そうですね。特に僕ら共通してるのが、地方で結構築年数も古くて利回りの高い物件で数が多いみたいな。僕も2000室、伊藤さんもそれぐらいでしたよね。2500近く。ね。全国に散らばってバラバラにあるやつを買いたい人ってなかなかなと思うんですよね。
売ろうと思って動いてからどれくらいで売れたんですか?ディール完了までの期間ってジャイアンどれくらいだった?僕ざっくり1年以内ぐらいですかね。伊藤さんは?
うちはデロイトに決めて資料を作るのに4ヶ月。FAってそういうイメージですね。そうですね。結局デロイトの不動産の鑑定チームが入って全部鑑定出して、鑑定書みたいな、簡易鑑定全部して、こっちも高く売りたいじゃないですか。この評価安すぎるとか、そういうのをまずFA内で話をすり合わせてると、やっぱり4、5ヶ月かかって、そっからタームシートを広げてっていうので、結局話がまとまったのがそっから10ヶ月、11ヶ月。まあ見つけたのに半年ぐらいかかりましたね。
資料を作り上げるまでが結構大変じゃないですか?大変すね。デューデリされてるみたいだし、大手企業とミーティングしてる感じですよね。まあデロイトとかそうかもしれないです。関係者がなんか複数ぶわーっとで。もうなんか毎回頭数だけは揃えて、話さない人がほとんどで、結局担当は1人か2人なんですよ。その人らしか話さないのに毎回ぞろぞろ出てくるので、あれはなんだかなと思い。結果的に見つかったってことです。まあ、そうですね。そこは良かったですね。
これから見てる人で不動産会社を売却したい人で、注意すべきポイントとかあるんですかね?うーん。ポートフォリオによるんで何とも言えないですよね。
僕もその仲介とかと話してよく言われたのが、M&Aよりも個別で売るんだったらそれが1番高く売れるよってのをよく言われたので。バルクで売る分ディスカウントも入るし。木下さんも僕もそうでしたけど、特に地方って流せないので、やっぱり一気にまとめて売却できるっていうのはすごいメリットがあったので。
そのメリットっていうのは、銀行からも借り入れしてるから一旦それがリセットになって、また新しく借り入れる余力ができたってことなんですか?あ、ですね。かなりでかいですね。この先に30億貸してるから、M&Aで0になりました、またそれぐらい行こうねみたいな。なるほど。コンセンサスっていうか。
今だったら買わないよっていう物件がもう自分の中にあるわけじゃないですか。だから自分の好みの物件しか買わないっていう。あ、今はそうですね。ちなみにジャイアンが好きな物件ってどういう物件なんですか?
いや、やっぱりみんな共通してるのは、なるべく都心寄りで年数も新しくてRCの物件で、リーシングもしやすくて修繕もかからなくて、寝ててもチャリンチャリン入ってくるような物件がやっぱみんな欲しいですね。最高ですね。今実際あるんすか?そういう物件。まあ取り合いで、もう今中古ではなかなかないんで、皆建ててますよね。土地から?土地から。はい。それがもうスタンダードですね。
でも大家業やってるけど、ビルとか建てるのはまた別じゃないですか?それはどうやって皆さんやるんすか?ノウハウとかどっかと組むんですか?いや、組みますね。工務店とかコンストラクションマネジメント会社入れたりとか。土地も安く買って、なるべく安く建てて高く貸すみたいな。それで利回り作っていくみたいな、商品作るみたいな。はい。不動産屋さんすね。デベロッパーみたいな感じすね。
ちなみにどの辺で仕込んでるんですか?僕は大阪が多いすね。関西圏が。で、使ってる銀行さんもほとんど関西圏の銀行なんで、その融資エリアのところが多いですね。伊藤さんはどうなんですか?僕は逆に東京やってますね。東京どの辺ですか?エリア。今は大田区と渋谷区で建ててます。渋谷区に土地あるんですか?まあなくはないですけど、なかなかやっぱ出ないですね。
M&A終わったことって、余力が広がる以外になんかあるんですか?心境的にも、まとまった金が入るとか、なんか色々あると思うんですけど。結構楽になりますね。気持ち的に。僕の場合特に結構組織大きかったので、固定費も年間2、3億とかかかるし、抱えてる分いろんな案件数やんなきゃいけないじゃないですか。そういうプレッシャーもありましたけど、今は少人数でやるので、変な話、今年坊主で案件もそんなにひどいことになんないし、経営自体は楽って言ってあれですけど。固定費がね、全然違いますよね。そう、固定費悪ですもんね。うち2人しかいないですからね。
木下さん本当すごいよね。家賃8万ぐらいすよ。事務所の家賃。社員も2人で、なるべく社会保険とかもね、圧縮でき。社員じゃないです?いや、社員、社員2人。あとはもう極力外注さんとかタイミーさんとか業務委託の方に色々プロジェクトごとに手伝ってもらうみたいな。
タイミーで、語弊があるかもしれないですけど、ジャイアンの仕事を手伝える人って来るんすか?いや、僕のっていうよりかは、うちの社員のお手伝いっていうか、やっぱ書類多いんでひたすらスキャンしまくるとか、郵送物も多いんで仕分けしたり。オフィスとかの掃除するのとか、そういう雑務とか全部タイミーでやってるんだ。タイミー引き抜きオッケーなんで、いい人来たら直接交渉して直接来てもらうんで。それありなんだ。オッケーです、担当者が言ってるんで。
伊藤さんどうですか?ここまで行けたらいいと思います。うちはまだやっぱ人雇ってっていう癖が抜けないんで。今うちも2人ぐらいしかいないんでいいですけど、そこまでタイミーは使いこなしてないです。
逆に今度買いたい人もいるじゃないですか。今は売り側ですけど、シビアに見て不動産会社とかを買うってなった場合、何を見ます?不動産会社を買うイコール、僕の場合だと銀行取引がしたいので。僕メイン大阪なんで、大阪以外の例えば東京で取引が多数ある会社さんとか、地方エリアで取引してる銀行さんがたくさんある会社を買いたいですね。
もし買うなら、僕はやっぱり単純に不動産M&Aで、まあいろんな事情があって簡単に売却できない不動産でやった会社を安く買えるのであればいいかなと思います。不動産が安く買えるタイミングっていうのは、例えば相続だったりとか予期せぬ事象が発生して急に売らなきゃいけない状況が1番安く買えるっていうイメージなんですけど、老舗の企業で簿価が低くて、売ると大変な税金払わなきゃいけないんで、それを避けたいのでもう株のまま譲渡としたいとか、そういうのとか見たりしますね。
次ちょっとジャイアンに聞きたいんですけど、Xでも80億の大家さんとか、まあ言っちゃえば大富豪じゃないですか。全部借入れですから。いやいやいや、まあでもね、売却されたりとかサロンでもあったりとか、前の動画の中でもみんな思ってるんですよ。ジャイアンいいなみたいな。そうかな。
だって売却したやつの運用とサロンと今の不動産業で、年間どれくらい稼いでるんですか?ちょっとお金数えてないんでよくわかんないです。絶対わかるでしょ。ざっくり。売上すか?利益?うん。手残り。手残り。年度によってね、ばらつきはあると思うんですけど。10から15ぐらいの間じゃないですか?税引前。税引前。あ、税引前。いや、それでもすごいな。で、社員は何名でしたっけ?2名ですね。恐ろしいっすね。
幸福を追求してるんですけど、お金で人は幸せになりますかね?はい。ある程度はなると思うんすけど、やっぱ僕は1回大きい病気してるんで、まあ健康が1番大事ですね。最悪僕、生活保護に戻ってもいいと思ってるんで。未だに生活保護でもQOL上げれる自信があるんで。マジすか?はい。ありますよ。お金よりもやっぱ健康。健康大事ですね。お金は稼げばいいんで。健康崩すとなかなか復活するの大変なんで。
伊藤さんどうですか?僕も同感ですよ。健康ないと何もできないんでね。はい。でもお金そんなだけだったら、なんか稼ぐ必要あります?なんかそこのモチベーションってどうなのかなと思ってて。1つのゲームになってるのか?
うん。ゲームっていうのと、暇なんで買おうかなみたいな。まあ運用は完全にお任せしちゃってるんで、勝手にパフォーマンス出してもらうのを待つ感じなんですけど。不動産に関して言えば、社員が上げてきたり、業者さんからパスもらったりとか、うちの会員さんからパスもらったりとかっていう感じで、取引先が出すよって言ったら買っとこうかなみたいなっていうスタンスすね、今は。
ちょっと違う軸で聞いていいですか?ジャイアン、コミュニティ運営の先駆けでもあるじゃないですか?これ10年以上やってるから。最近M&A BANKサロンもそうだけど、いろんな有料コミュニティできてるじゃないですか。コミュニティ運営で重要なことって何なんですか?
おもろいかどうかですね。完全にそれですね。学びは当然なんですけど、おもろいかどうかですね。楽しくないとやっぱ継続しないし離れていっちゃうと思うんで。いかにおもろいか、仕事関係なくていいんで。不動産の一応コミュニティやってますけど、別に不動産全く買ってないけど、ただひたすら遊びに来てるおじさんとか、そういう人もいるんで。
伊藤さん多分会員さんだと思うんですけど、その会員目線でどうなんですか?はい。僕はもう純粋にやっぱ木下さんに学ぶために入ってる。まあ、そうすよ。遊びですないですよね。面白くないと、別にネットで調べた情報でいいっすもんね。面白い、かつ、うん。経済的な対価以上の価値がするかどうか。確かにその2つすね。いや、分かりやすい。
もう10年以上やってるって、今何人って聞いちゃっていいんですか?今は600ぐらいですかね。すご。はい。
これも聞きたいんですけど、経営者が本業やってて不動産をやろうっていう人がちょっとずつ増えてるような気もして、よくある失敗ってどういう失敗があります?よくあるのが、そこそこ属性良くて、会社の業績も良くて、決算書も良くてっていう会社が、不動産もちろん買えますと、変なやつ買っちゃうっていうやつですね。変な物件買っちゃう。
変な物件ってどういう物件なんすか?買ったら損する物件。例えば法外に利益乗せられて、それこそ三為のエンドで買っちゃうとか。すぐに転売したいと思って転売した時に、明らかに損切りよねみたいな、そういう物件はダメですね。それでもわかんなくないですか?わかんないんで、今はもうGeminiとかチャッピーに聞いた方がいいですよね。まず、これ相場どうなの?成約事例どうなの?とか、それだけで結構教えてくれますね。まともなこと言ってます?結構そうすね。
表面利回り7%とか出るじゃないですか。あ、これいいんじゃないかなと思うけど、それは?はい。例えばその7%でも、盛りの家賃設定の7%だと、実は相場に直したら3割ぐらい落ちるよねみたいな。で、相場の賃料で引き直したら多分5%台だよみたいなのは結構ざらにあるんで。あ、だから周辺の類似物件よりも家賃が高かったりしたことなんですよ。はい。よくあるケースなんで。
あと今、結構資材高騰とかで、当初想定してる建築費より1割、2割でさらに上がるんで、完成したタイミングで全然その想定通り行きませんでしたっていうのも結構多いし、都内でよくあるのは、最近ゼネコン倒産するんですよ。そういうリスクもあるんで。あ、でも知り合いが京都にホテル建ててたけど、業者と連絡取れなくなったみたいな。はい。僕も2回ぐらいやばかったですね。そういう場合どうしようもないですよね。どうしようもないんで、結局リカバリーして建築会社変えてまた建て直さないといけないですけど、結局割高になっちゃうんで。
伊藤さんどうですかね?いろんな多分データ持ってると思うんですけど、買っちゃいけない、まあよくある失敗で。さっき木下さんが言うように、相場理解した上で買うのであればいいですけど、相場を分からずに割高に買っちゃうとかですよね。だからちゃんと調べて理解した上でやられるのはいいと思うんですけど、業者の言われるままに買うとか良くないっすよね。
海外不動産はどうなんですか?まあ住むならいいんじゃないですか?自分が使って自己使用だと。どこの国に住むか。だからタイなのかアメリカなのか。うん。そうっすね。基本的に僕はやらないんですよ。レバレッジ効かないんで。借入を使って買うことはできないんで、やりにくいと。うん。
どうすか伊藤さん?はい。僕もやんないですね。結局わかんないんで。さっき言ったように、相場が本当にやっぱり、相場知ろうと思ったら現地のマーケット見ないとわかんないし、そん中で相場より安い物件買おうと思ったら現地の業者とパイプ作んなきゃいけないんで、そこまでやっぱできないので日本になりますね。借りればいいですよ。借りれば。はい。必要な分、必要なだけ借りればいいんですよ。
最後にちょっとPR、M&A BANK向けに。ジャイアンのXフォローしてない人は、まあフォローしていただきたいのと。はい。クラブジャイアンサロン。あ、はい。ジャイアンサロンも、もし興味あれば。はい。今どんな感じでしたっけ?入会金。入会金が今20万の、月5万5000円ですね。ちょっとインフレさせていただいてます。
入会金の割引とかは今ないんですけど、10年ぐらいもやってるんで、動画のストックとか、毎月勉強会してるんで、その辺のノウハウの共有とかどんどんブラッシュアップされていってるんで、多分ガチ系の人しか今もう残ってないんで、そういう人たちと関われるっていう。今日、入会金20万をなんとかM&A BANK特典で。ちょっとご相談いただければ。はい。島袋さんお世話になってるんで、一応問い合わせしてみてください。今日はありがとうございました。はい。じゃ、またM&A BANKでお会いしましょう。ありがとうございました。ありがとうございました。ありがとうございます。
今見た動画よりも、もっとオフレコの深い情報、皆さん興味ありませんか?M&A BANKサロンでは表に出せないような深い話もやってます。M&Aを学びたい人、そして会社を売却してお時間がある人、友達集めに是非入会・参加いただけると幸いです。
さよなら。昨日は僕じゃないんだ。したって、したって生きてくんだ。消えない思い、染み込むんだ。
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