「ブームはやらない、行列は危険」――ちひろ菓子店・田島慎也氏が東京初の単独店で示した焼き菓子ビジネスの考え方
M&A BANK北海道発のチョコレートブランド「CACAOCAT」や焼き菓子ブランド「ちひろ菓子店」を展開するDADACA代表の田島慎也氏を、M&A BANKの島袋直樹氏が訪ねた回である。前半は田島氏の自宅で、仕事観と「ブームを追わない」経営方針を聞く。後半は、オープンから約1週間のちひろ菓子店・尾山台店を訪れ、家賃、想定売上、原価率、投資額、出店戦略を現場で確認した。同行した高さんも、店舗ビジネスを見てきた立場から立地や収益性についてコメントしている。田島氏の立場は一貫している。一時的に行列ができる店ではなく、10年、20年続けられる業態を作りたいというものだ。
幸せを感じるのは「挑戦しているとき」
島袋氏はまず「田島さんの幸福論」を尋ねた。田島氏は、目標に挑戦しているときの方が楽しいと答えた。1回目の起業で何もなかった頃の方が幸福だった気もするという。40代になって落ち着いてはきたが、基本的に事業が好きで、事業に一生懸命取り組んでいるときが一番幸せかもしれないと話した。
島袋氏はさらに、事業のどの局面が楽しいのかを聞いた。仕掛けた企画がヒットしたときなのか、開店後に損益計算書で黒字を確認したときなのか、規模が拡大していくときなのか。田島氏の答えは「物作りが好き」というものだった。同じ業態でも、この店舗ではこういう商品を出そう、こういう店作りにしようと、1店舗ごとに少しずつ変化を入れる。そうすると進化している感じがするという。同じ店をいくつも作ることにはあまりワクワクしないし、お客さんもおそらくそうだろうと田島氏は見ている。
島袋氏は、2〜3年前に田島氏から出資を受けたときのエピソードも紹介した。業績報告がテキストばかりではワクワクしない、と言われたという。島袋氏はこれを、顧客に対してもワクワクする見せ方や商品を考えている、ということだと受け止めた。田島氏はこれを認めたうえで、より大事なのは長く愛される商品や店を作ることであり、定番商品を磨き続けることを常に意識していると付け加えた。
定番商品を磨き、あえて効率の悪いこともやる
売れている定番商品をなぜ変えるのか、と島袋氏は尋ねた。田島氏の答えは原料だった。規模が大きくなると、より良い原料を使えるようになる。原価と手間をしっかりかけたものは基本的においしい、というのが田島氏の考えである。
店舗が増えると、どうしても工業的になっていく。だからこそ、職人っぽい、効率の悪いことをあえてやっていると田島氏は言う。効率だけを求めるなら、フィナンシェだけを売り続けるのが一番いい。それでも、手間のかかる焼き菓子もラインナップに混ぜている。理由は競合にある。ちひろ菓子店が競う相手は、街の有名なパティスリーだと田島氏は考えている。そうした店に劣らない品質の商品を作り、職人を育てていきたいという。
ちひろ菓子店は、全店が基本的に厨房を持つ。そこでお菓子職人を育て、フィナンシェを中心に焼き菓子を展開するというコンセプトだ。田島氏自身はメニューの方向性や試食を主に担い、現場での教育は製造のマネージャーがOJTで行っている。
感情的に怒ることはあるかと聞かれると、田島氏は「あまりない」と答えた。ただ、グランドオープンに準備が間に合わないなど段取りが悪いときは、現場に入るとスイッチが入ることがあるという。もともと職人なので、現場には厳しい方かもしれないと自己分析した。
京都のカフェでも抹茶を「一番前には出さない」
次に狙う業態を問われた田島氏は、最近M&Aで取得した京都のカフェを挙げた。ちひろ菓子店とのシナジーを出しながら、少しずつ伸ばしていく考えだ。
島袋氏は、京都のカフェといえば抹茶で、抹茶はいまブームではないかと指摘した。田島氏によれば、このカフェでは抹茶メニューが人気商品の一つになっている。売上の50%以上は外国人客だという。現在は、ちひろ菓子店のノウハウを入れて焼き菓子を強化したカフェへとリニューアルを進めている。ドリンクや焼き菓子のメニューを少しずつ増やし、その中で抹茶の焼き菓子やドリンクも展開していく方針だ。島袋氏はこれを「抹茶で行きそうなところを、抹茶を一番前には出さない」やり方だとまとめ、田島氏も同意した。
なぜブームを追わないのか
理由を問われた田島氏は、以前の会社で何度もブーム型の商品に取り組んだが、続かなかったと振り返った。お菓子業界では、特に単品商品について「スタートは良くても後でどんどん下がっていく」という傾向がずっと続いていると田島氏は見ている。
とはいえ、ブームを完全に無視するわけにはいかない。どう取り入れるのかという問いに、田島氏は抹茶を例に答えた。抹茶を中心としつつも総合的なカフェであれば、売上は落ちないと思う。一方で、抹茶ドリンクだけに絞ったテイクアウト店を作るのはかなり危険ではないか、というのが田島氏の見方だ。一つの軸を持つのはいい。ちひろ菓子店ならフィナンシェが軸である。ただし、総合的なお菓子屋としての構えがあることが、20年続けられる業態につながると田島氏は考えている。
「行列ができる店は気をつけた方がいい」
田島氏はさらに、行列ができる店には気をつけた方がいいと話した。行列ができることを前提に損益が成り立っているモデルが少なくないと見ているからだ。田島氏がより強いと考えるのは、行列がなくても事業が成り立ち、堅実に収益が上がるモデルである。
実は、ちひろ菓子店の既存店もそれほど行列ができていないという。時間帯によって混み具合に差はあるが、客単価が高く、安定して収益が上がり続けている。田島氏は、こうしたモデルの方が好きだと言い、そういうブランドをいくつも作っていきたいと語った。
尾山台店:駅から5〜10分、駐車場なしのロードサイド
一行は車ですぐの尾山台店へ移動した。東京で初の単独店となる直営店で、訪問時点でオープンから約1週間だった。到着時には、すでに客が次々と入っていた。
島袋氏は、ロードサイドの立地でうまくいくのかが分からないと率直に述べた。田島氏によれば、駅から5分から10分以内で、富裕層がいるエリアを出店先に選んでいる。
高さんは、通り自体はとても良いと思ったという。ただ、ロードサイドなのに駐車場がない点を見て、一瞬大丈夫かと考えた。調べてみると、この地域の平均所得は700万円近くある。そのため固定客でかなり成り立つのではないか、というのが高さんの見立てだ。
田島氏によると、現時点で駐車場のある店舗は1店舗もないが、今後はロードサイドにも出していく。田島氏自身はロードサイドの方が得意で、駐車場付きの方がおそらく売れるだろうと述べた。現在の出店先は、路面店のほかは大丸などの百貨店が中心である。
店内:スクラッチ製造と、赤に変えたブランドカラー
店内には焼き菓子の香りが漂っていた。田島氏によると、全店で基本的に職人がスクラッチで製造している。高さんは、フランチャイズでは通常そこがネックになるのに、田島氏はあえてそこを狙っていると指摘した。田島氏は、自分も元々もっと大変なベーカリーの職人だったので、むしろ職人臭いものが好きだと応じた。
品質のブレについて問われると、田島氏は、多少は出るが出ないように努め続けていると答えた。そのうえで、ちひろ菓子店はやることを絞っているので、そもそもブレが出にくいと説明した。
内装は大阪の店舗とはまったく違う。尾山台店のコンセプトは、ラグジュアリーと手作り感の両立だ。ブランドカラーは、もともと落ち着いた色だったものを赤に変えた。焼きたてのイメージを強くし、商業施設でも目立ちやすくするためだという。店舗は20坪で、厨房をあえて客から見えるように配置している。本来はもう少しカフェスペースを付けたかったが、柱の位置が悪く断念したと田島氏は話した。
家賃50万円、想定年商1.5億円、原価率35%
数字については、次のようなやり取りがあった。家賃は約50万円である。想定売上を聞かれた田島氏は、年間1億5000万円ぐらいいけたらいいと答えた。月にすると1200万〜1300万円程度になる。
高さんは、それなら非常に儲かると反応した。原価率は約35%で、年商1.5億円に届けば利益率は3割ほど残ると田島氏は説明した。島袋氏は4500万円程度になると計算している。高さんは、1.5億円ではなく1億円でも相当の利益が残るとみて、今後が楽しみだと述べた。
投資額は、田島氏によれば今回はかけすぎてしまって約4000万円。保証金なども含めた金額である。通常は3000万円程度に収まるという。高さんは、厨房設備の規模が分からないので何とも言えないとしつつ、この坪数で4000万円は結構かけていると評した。ただ、スケルトンからの工事なら、そのくらいになるかもしれないとも話した。
最高級の原料と、焼きたての提供
一行は実際に商品を購入した。尾山台店ではジェラートも扱っており、これはこの店だけの商品で、北海道の工場で作って送っているという。
店では客に毎回焼きたての商品を提供している。これはオープン記念として配っているわけではないと田島氏は説明した。高さんは、フィナンシェはバターなどを抑えれば原価をコントロールしやすい商品だと述べた。そのうえで、食べた瞬間に感じるバターの量で原価率35%に抑えているのは、よくコントロールしていると評価した。
これに対し田島氏は、バターだけでなくアーモンドプードルも最高級品を使っていると説明した。すべての食材に最高級のものしか使わないのがコンセプトで、原価は非常に高い。そのぶん、他のパティスリーと比べても味で圧倒的に勝てると考えているという。特にフィナンシェはどこにも負けない品質で、しかも焼きたてで提供している。それでいて手が出ない価格ではない、と島袋氏も補足した。
関西の知名度と、2年かけた東京進出
高さんは関西出身で、ちひろ菓子店は関西ではほとんどの人が知っているブランドだと話した。問題は、その知名度が関東や九州でどこまで通用するかである。
田島氏が東京で単独店をずっと出さなかったのは、知名度がないことへの不安があったからだという。そこでまず、白金台などにあるCACAOCATの既存店舗の一角で、サテライトショップを展開した。2年が経ち、その既存店がきちんと伸びていることを確認した。そのうえで、今回の単独店による関東進出に踏み切った。尾山台店に客が入り続けているのを見て、知名度のないエリアでもうまくいくことが確認できた、と田島氏は述べた。全国展開がよりやりやすくなったという認識だ。
ショッピングセンターについては、基本的にまだやらない方針である。マーケットは大きいと思うので、どこかのタイミングで別業態として検討する可能性はあるが、しばらくはないという。ブランドとして、まずは百貨店と富裕層エリアの路面店を基本にしているためだ。駅ビルや百貨店からの問い合わせも多いが、ブランドイメージに合うところを選んでいると田島氏は話した。
店内では、年配の女性客がギフト用にまとめ買いしていた。田島氏によれば、客数はパン屋ほど多くないが、客単価は非常に高い。企業から一度に100万円単位の注文が入ることもあり、そうした大口注文が年に何回かあるという。
FC展開:少数のオーナーと、立地の広さ
東京でもFCをやるのかと聞かれた田島氏は、相談しながら進めると答えた。オーナー数は少なめの方がよく、複数店舗を一緒に長く運営してくれる相手と組みたいという。
FC展開のポイントを問われた高さんは、立地さえ間違わなければ利益は確実に取れると答えた。尾山台店は角地で視認性は取れているが、車は止められない。そのため客は車の客ではなく、地域の住民や駅から目的をもって訪れる人になる。それを考えると、高さんは当初この物件に「えっ」と感じたという。それでも、田島氏の示す収益構造なら、想定を下回る売上でもしっかり利益が取れる。そうであれば選べる物件の幅はかなり広がり、FC出店のスピードも上げられるのではないか、と高さんは述べた。
フィナンシェはブームなのか
島袋氏は、抹茶やドーナツのように、フィナンシェもブームなのではないかと問いかけた。高さんは、フィナンシェがいま来ていると言われてはいるものの、関西出身の自分から見れば、ちひろ菓子店のフィナンシェはすでに根付いた存在だと答えた。ちひろ菓子店はフィナンシェブームの仕掛け人でもない。安定した売上に、今のブームが乗っているのかいないのか分からない程度であり、一時的なブーム業態とは見ていないと高さんは話した。
田島氏は、10年、20年続けられる業態しかやらないと決めていると改めて述べた。そのため、投資回収を早期に進めることはそれほど意識していないという。この業態の強みは、2年目、3年目、4年目と既存店の売上が伸び続ける傾向にある点だと田島氏は説明した。スタートの勢いよりも、いい店を作り、いい商品を出し続けることの方が大事だという考えである。
そのために、フィナンシェ以外にもシュークリームやパイなどの商品を徐々に増やしている。尾山台店は20坪なので最低限のラインナップにしたが、広い物件なら焼き菓子コーナーやカフェコーナーを広げる。どの坪数の物件にも対応できるモデルを考えているという。これは前の業態でもやっていたことだと田島氏は話した。
「バカ売れする」立地とは
最後に島袋氏は、出せばきっと大きく売れるだろうと思うのはどんなロケーションかと尋ねた。田島氏の答えは、ベーカリーにも共通するという「新興エリア」だった。マンションがどんどん建っているのに、まだ店がない場所である。お菓子屋だけでなく飲食店自体があまりないのに、需要はどんどん増えている。そういう場所が一番いいという。
田島氏は、30〜40年前に人気を集めたある街もおそらくそうした状態だったと例に挙げた。その後の年月で店が増えすぎた結果、良いイメージはそのまま残っているが、マーケットとしては実は弱くなっている、というのが田島氏の見方である。
やっぱ店舗が増えてくるとちょっとその工業的にどんどんなってきてしまうんで、そこはちょっと逆にこう職人っぽい効率の悪いこともちょっとやってたりとか。
ほうほうほう。
ブームとかあんまやりたくないっていうのがあるんで。
ブームをやりたくない。それなんでですか?ブームやりたくないってのは。
俺の時も何度もそういうことやってやったんですけど、やっぱ続かないってのが。
行列ができるお店はちょっと気をつけた方がいいかなとは思ってて。
ここで想定売上ってどれくらいなんすか?
年間1億5000万円ぐらいいけたらいいなって感じですかね。
いや、めちゃくちゃ儲かります。それだとめちゃくちゃ利益。ポイントは立地。かなりこの物件は私は「えっ」ていう感じはしたんですよね。
もしこうやるとした時に、多分こういうところに出したらきっとバカ売りするだろうなみたいなロケーションってどういうロケーションなんですか?
これはもうベーカリーとかもそうなんですけど、えっと、まだ…場所。
田島さんの第…お邪魔します。田島さんのお家シリーズ2回目、お邪魔します。
やばいね。ひどいっすね。めっちゃ広いよ。かくれんぼしたら楽しそうな。いや、すげえな。あれ?ワンちゃんが。今ちょっと下に移動して。はい。
田島さんってCACAOCATとかやってるじゃん。でも基本的に猫も好きだけど犬が好き。
出た、出た。どうすか。お邪魔します。これで入れますか?うわ、すごい。いいですか?僕、
あ、どうぞ。
おい、すごいね、これ。
田島さんの幸福論について聞きたい。
幸福論。
もう仕事で、事業で天才的なのはもう分かりましたと。田島さんはどういうところに幸せだなっていうのを感じるんですか?
正直、目標に挑戦してる時の方が楽しいって感じですかね。だからまだ1回目の起業の何もない時の方が、幸福な感じはしてたかもしれないですね。
あ、そうなんだ。じゃあ前の会社をやって伸ばしてる時の方がアドレナリン出てた。
そうすね。
興奮っていうかアドレナリンですよね。
ああ、かもしれない。だからちょっと40代になってちょっと落ち着いては来たんで。でも事業が好きなんで基本的には。事業一生懸命やってる時が一番幸せかもしれないですね。
なるほどね。だから仕事っすね。事業って色々なフェーズあるじゃないですか。これ当たるのかなって仕掛けて、それが数字となってヒットになってくるのが嬉しいのか、オープンしてやっぱりそのPL見て、あ、黒字が出たなっていうのが楽しいのか、規模が拡大していくのが楽しいのか。そこはどうなんですか?
基本的にはものづくりが好きなんで、新しいこととか、同じ業態でもこの店舗はちょっとこういう商品出そうとか、こういう店作りにしようとか。多分その1店舗、1店舗同じ店を出すにしても少し変化入れてくと、進化してる感じがするんで。同じ店を何個も作るっていうのはあんまりワクワクはしないし、お客さんも多分そうだなと思うんで。
そう。立さんね、ワクワクするかどうかが大事っていうのを僕にも話してくれて。2、3年前ぐらいだから、出資もいただいてるじゃないですか。で、業績の報告とかした時に、テキストばっかりだったらワクワクしないって言って、確かになと思って。だからワクワクする見せ方とかが大事で、お客さんに対しても同じで、ワクワクする見せ方、商品は何なのかっていうのを結構考えてるってことですよね。
そうですね。長く愛される商品とかお店作りっていうのがより大事なんで。ワクワクもそうだけど、定番商品っていうところを磨き続けていくみたいなのは常に意識はしてますかね。
その定番商品ってどういう頻度で磨くっていうか、書いていくんですか?だって定番だから売れてるし、別にそのままでもいいじゃないですか。それどういうアプローチで、どういう変化をキャッチアップして、ちょっと変えようみたいな感じになるんですか?
原料とかも、より規模が大きくなってくるといい原料使えるようになってきたりもするし。
なるほど。なるほど。
原価がしっかりかかってるものって基本的に美味しいんで。原価と手間をしっかりかけて、どっちかというと大きくなってもちょっと職人っぽい店作りみたいなのは、今お菓子屋さんで結構頑張ってやってるんで。やっぱ店舗が増えてくるとちょっとその工業的にどんどんなってしまうんで、そこはちょっと逆に職人っぽい効率の悪いこともちょっとやっていったりとか。
例えばどういうことですか?効率の悪いっていうのは。
その焼き菓子屋さんを今やってるんですけど、効率だけ求めてたらフィナンシェだけを売り続けるのが一番いいんですけど、手間かかる焼き菓子とかもそこに混ぜ込みながら。僕らの競合って割と町のすごい有名なパティスリーとかっていうところが競合になってくるんで、そういったところとちゃんと劣らないような、よりクオリティの高いものを作っていく、職人っぽい職人を育てていくみたいな感じはちょっとやりたいかなと思いますね。
ちひろは全店基本的に厨房を持って、そこでお菓子職人を育てて、焼き菓子、フィナンシェを中心として焼き菓子をどんどん展開していくみたいなコンセプトなんで。
その職人の人たちが各店舗いらっしゃるじゃないですか。田島さんが教えるんですか?
僕はメニューとか、こういう商品やりたいとか、試食がメインなんですけど、一応マネージャーが、職人のマネージャーもいるんで、その人がOJTで教えていくみたいな感じですかね。
田島さんって感情的に怒ることってあるんですか?
割とあんまないすかね。
多分ないっすよね。
ああ、でもありますかね。この前もちょっとグランドオープンの時に間に合わないとかね。段取りが悪いとやっぱ、現場に入るとちょっとスイッチは入ることはありますね。なるべく…そうです。元々職人なんで現場には割と厳しいかもですね。
ああ、なるほどですね。やっぱ仕事がやっぱ好きっすね。
そうですね。
これ、動画で言っていいかちょっとわからないんですけど、チョコレート、フィナンシェときて、次に狙ってる業態って。次にヒットする業態。
次はですね、京都のカフェを最近ちょっとM&Aして。で、カフェの業態を少し、ちひろとのシナジーとかも、カフェもやってるんで、出しつつ少しずつそっちは伸ばしていこうかなって感じですかね。
それって京都でカフェって言ったら、もう抹茶っていうイメージなんですよ。抹茶ってブームじゃないですか。原難上がってるイメージ。抹茶じゃなくて京都のカフェなんですか?そこはどうなんですか?
そこは京都のカフェだけど、抹茶のメニューが割と人気な商品でもあるって感じですかね。
それだから抹茶を推しに行くのか、あくまで京都のとか焼き菓子とか、抹茶を第一に推すのか推さないのかで言うとどうなるの?
ドリンクとか焼き菓子を今のメニューも少しずつ増やしてるんですけど、売上の50%以上が外国人なんで。なんでそういう意味では、カフェだったのが、今ちょっと焼き菓子に、ちひろ菓子店のノウハウとか入れつつカフェにちょっとリニューアルして、その中でも抹茶の焼き菓子とか抹茶のドリンクとかは高めに出していくみたいな感じですかね。
だからそこの塩梅がね、田島さんのなんて言うのか、ノウハウなんでしょうね。抹茶って行きそうだけど、抹茶を前に一番出さないって感じですよね。
そうですね。やっぱブームとかあんまやりたくないっていうのがあるんで。
ブームをやりたくない。それなんでですか?ブームやりたくないってのは。
その俺ハーツの時も何度もそういうことやってやったんですけど、やっぱ続かないってのが。あと、お菓子の業界がやっぱ、スタートがいいけど後でどんどん下がってくるみたいな、単品商品が特に。っていうのはもうずっとそうなんで。
でもとはいえ、そのブームがあるじゃん。抹茶ブームとか何々ブームって。そこを完全無視するわけにはいかないじゃないですか。そこでどういう風に、ブーム体、ブーム材に対してミックスしていくんですか?
抹茶であれば、抹茶を中心とした総合的なカフェとかだったら落ちないと思うんですけど、単品で抹茶のドリンクだけを中心としたテイクアウトの店作っちゃうとかだと、結構危険じゃないかなとは思います。
あ、そうなんですか。
だから基本的には1個の軸があってもいいと思うんですけど、菓子だったらフィナンシェ軸に、総合お菓子屋としての構えがちゃんとあるっていうところが、より10年、20年、30年やれるビジネスを。
ちゃんと作っていかれてるね。なるほどね。
基本的にも、20年やれる、もうしっかりやれるような業態を作っていくって感じですかね。行列ができるお店はちょっと気をつけた方がいいかなとは思ってて。
行列ができるお店は気をつけろ。めちゃくちゃ面白い。
その行列ができてPLが成り立ってるみたいなモデルが割とあると思うんで。むしろ特に行列ができてなくても、ビジネスがちゃんと成り立ってるっていうか、堅実に収益が上がってるっていうモデルの方がより強いかなと思って。
ちひろ菓子店とかは、既存店に行ってもそんなに行列ができてないんですよ、実は。だけど客単価も高いし、安定的に、時間帯によって混む時間帯とそうでない時間帯あるんですけど、でも着実に堅実に収益が上がり続けるモデルの方が僕は好きですかね。
なるほどですね。
そういうブランドを何個も作っていきたいなと思いますね。
分かりました。じゃあそんな感じの新店舗、ここから近いんですよね。
割とそうですね。もう車ですぐです。
すぐ。じゃあそこちょっとまた撮らせてもらっていいすか?
もちろん。
ここが直営。
ここが直営店ですね。尾山台っていうところですね。東京で単独店が初めてで。
へえ。もう見えてるけど、もうすでに人がめっちゃ入ってる。ここがオープンしたのはいつなんすか?
えっと、1週間ぐらい前。
1週間前。すごい。これはまたロードサイド。
たさん、こんにちはっす。
いやあ。もう回してます。
めっちゃでかいすね。悪いことできない。身長いくつあるんすか?
190。
へえ。
こんなロードサイドでうまくいくのがちょっと分からないですけど、人めちゃくちゃ来てますね。
そうですね。一応駅から5分ぐらい、5分から10分以内で、一応富裕層の方がいるエリアってのが、割と出してるエリアですかね。
なるほど。なるほど。
たかさんから見てどうですか?これ見た時に。
ロードサイドでこの通りだったらめっちゃいいと思ったんだけど、ロードサイドで駐車場がないっていうことを考えると、ちょっと大丈夫かなって一瞬思って。でも色々調べたら、やっぱりここ平均所得が700万近くあるから、多分固定客でだいぶ成り立つのかなっていう感じはしてる。
駐車場ある店舗がむしろ今1店舗もないんですね。全部年型の店舗で。でもこれからロードサイドは出していきます。
むしろ僕もロードサイドの方が得意なんで、駐車場付きの方が多分売れると思う。
そうですね。
今、商業施設は入ってるんですか?
もうあと百貨店さんですかね。大丸さんとか。
だから大丸とかはあるね。間違いなく。さっきから見てるけど、人やっぱ入ってきますね。
ちょっとそっち側に行きますか。もう匂いがいいもん。この何?この焼きたての。匂いがいい。匂いがいいな。
一応全店、基本的にはスクラッチで職人が作ってるって感じですかね。
それがすごくて。普通フランチャイズで考えるとそこがネックになるんだけど、でも田島さんあえてそこを狙ってるんですよね。多分ね。
そうですね。元々僕も職人で、もっと大変なベーカリーの。
パン屋やられてましたもんね。知ってます。私もパン屋で苦労しましたから。
だからむしろ職人っぽい、職人臭いやつが好きです。
それでも、ブレとかは出ないんですか?
ブレはあの、多少は出るんすけど、それほど出ないように出ないようにっていうことをずっとやってます。でも、ちひろ菓子に関しては出づらいですよ。割と絞ってるんで、やること。
やっぱ前の大阪のお店とは違って、内装違いますね。全然違いますね。
そうですね。
どっちかって言うとギフトのお店だけど、ここカフェスペースないし、皆さん何ですかね?贈答用というか、家で食べるみたいな感じなんすかね。
そうですね。一応コンセプトがラグジュアリーと、あと手作り感みたいな両方、そんなお店作りをちょっとしたいなと。で、ちょっとブランドカラーを赤に変えて。元々ちょっと紺で落ち着いた感じだったんですけど、ちょっと焼きたてのイメージを強くしたかったんで、赤のカラーにちょっと変えて、商業施設とかでも目立ちやすいように。
なるほど。なるほど。大体10坪ぐらいですか?
これで20ありますね。
20あるんですか?じゃあ結構厨房スペース取ってるんですか?
行くまで。
あ、なるほど。あえて見えるように。
あえて見えるように。
ね。なるほどね。
ちょっとここは柱の位置が悪かったんです。本来はもうちょっとカフェスペースをつけたかったんですけど。
これで家賃いくらぐらいなんすか?
50ぐらいす。
ここで想定売上ってどれくらいなんすか?
年間1億5000万円ぐらいいけたらいいなって感じですかね。
1億5000っていうことは月1200、1300。どうですか?
いや、めちゃくちゃ儲かります。それだとめちゃくちゃ利益で。
今、原価率はどのぐらい?聞いていいの?
原価率は35ぐらいですかね。
35?35だとすると、いやいや、手残りすごいな。ちなみに手残りどれくらい残るんすか?もしそれくらい行ったら。
2、3割は。
ああ、30%は残る。
そうですね。
おお。4500とか。
1.5億とか行ったらもう全然30%。
はあ、すごいな。入って買ってもいいすか?
買ってください。
はい。買います、ちゃんと。やっぱね、もう並んでるもん。すごい。
私、関西なんで知ってるんですよ。
あ、そうなんだ。そっか、そっか。
知り合いが結構大阪にいるんで、ちひろ菓子店って言ったらほとんどの人が知ってる。
そうす。関西ではかなり有名。
めちゃくちゃ有名ですよね。関西で有名なそのブランド力がどこまで使えるっていうか。
そうですね。
関東、九州とかなんかあるんすか?広島まで扱えるとか。
そう。だから今回東京の単独店を今までずっと出さなかったのも、ちょっと知名度がないから大丈夫かなっていうのが少し不安で。なんでサテライトショップみたいな店舗を自由が丘と白金台で、既存のちょっと片隅でやって。
はいはいはい、CACAOCATのね。
そうですね。で、2年経って既存がちゃんと伸びてたんで、それを確認してから関東進出を始めてやったと。
確か白金のところのちひろ菓子店と全然なんか違いますね。雰囲気も。
そう。やっぱ単独店。しかもCACAOCATが出さない感じですね。
パッと見た時に、でもここで1億、1億5000じゃなくて1億行っても相当利益残るから、これからが楽しみ。そういう意味では。
確かに。
東京はFCではやんないですか?
それはご相談しながらで。
早もち。
そうですね。
いや、早もちじゃないね、これ。今のは。
その人のは多分。そうですね。やっぱ僕らもやっぱFCオーナー数は少なめの方がいいんで。やっぱ複数店舗一緒に長くやってくれる方とちょっと組んでやっていきたいなと。
増店前提の。
そうですね。
ここで投資額いくらぐらいですか?
これでちょっとかけすぎちゃったんすけど、4000万円ぐらいすかね。でも実際は多分、えっと、3000ぐらいで通常は収まります。
どうなんですか?これくらいの規模で4000かかっていうのは、高さんから見て。
いや、ちょっと厨房がどのぐらいの重さか分からないんでなんとも言えないけど、4000だとこの坪数だと結構かけてる。
これスケルトンですか?
スケルトンです。
スケルトンだったらそのぐらい行くかもわかんないね。保証金とかも全部入れてですか?
全部入れてなんですか?保証金入れて4000だったら。
お客様お願いいたします。
こんにちは。
3本、チョコチップ1つ。
おお、すごいぞ。すごいぞ。ジェラートもやってるんすね。
ジェラート売れます。
ジェラートここだけ。
基本は全部…ってください。北海道の工場で作って送ってます。
てかめちゃくちゃうまそうじゃない?
ですね。
極上シュークリーム、うまかった。いいですか?
じゃ、僕先に。全部ください。
全部、ありがとうございます。
全部を2セットください。
ずつでかしこまりました。少々お待ちください。
たさん、たさん。
ありがとうございます。
オープンだから配ってるんじゃなくて、お客さんに毎回焼き立てを毎回。
フィナンシェとか分かりやすくて、バターとかを抑えれば原価って結構コントロールできるんですよ。だからこれ食べた瞬間に、こんなバター入ってたら逆に35で普通抑えられないから。よくそこはコントロールされてるなっていう。
結構バターだけじゃなくて、アーモンドプードルも最高級のやつ使ってたりとか、全ての食材に最高級のものしか使わないっていうのがコンセプトで。だから原価はむちゃ高いんですけど、その分、他のパティスリーと比べても圧倒的に味で勝てると思ってるんで。特にフィナンシェに関してはどこにも負けないクオリティなので、しかも焼き立てで提供するっていう、そんな感じで。
で、全然ね、手が出ない金額じゃないと。そう。人来るのかなって思うんだけど、さっきからずっと見てるけどずっと来るんすね。
そうですね。でもやっぱこれで関東も、知名度がないエリアでもうまく行くのが確認できたんで、全国展開がよりやりやすくなったかなって感じですかね。
イオンとかどう思います?
基本的にはまだやらないですかね。あとは路面店と百貨店。でもどっかのタイミングでは、ちょっと別の業態にするか、マーケットは大きいと思うんでショッピングセンター、ちょっと検討はしてはいるけど、しばらくはない。
ショッピングセンターは今はやらないっていうのは、なぜなんですか?
ブランド的に、まずは百貨店と富裕層のエリアにあるブランドに基本はしてるんで。
なるほど。なるほど。
今もう駅ビルとか百貨店から、あと初期の問安も結構多いんで、そこはちょっとブランドのイメージと合うところを選んでやってる感じですかね。
でもさっきもちょっと高齢のおばさまが買いに来られてましたけれど、まとめてギフト用にみたいな。そういうニーズもめちゃくちゃありそうですね。
そうなんですよね。だから客単価がすごい高くて。客数はそこまで早屋さんとかほど来ないんですけど。あと企業で一撃100万円の注文もらえたりとか、そういうのもやっぱあるんで。
なるほどね。なるほどね。
だからそういう何千みたいな、そういうご注文が年に何回かあってみたいな感じですかね。
FCで広げるにあたって、高さんから見てのポイントってあるんですか?
これは、さっきも言ったけど、立地さえ間違わなかったら利益は確実に取れると思うんだよね。だからポイントは立地で失敗しなければ、間違いなく利益は残せる。
パッと見、さっき駐車場があった方がいいって。でも全店ないじゃないですか。てなると、パッと見、この立地間違ってんじゃないかなと思いがちだけど。
そう。ここは、駐車場ないし、この高線の角で視認性は取れるんだけど車止められないから。だから結局、車のお客さんじゃなくて、多分この地域の住民の人とか、駅からあえてここに目的来店で来られる方っていうことを考えると、かなりこの物件は私は「えっ」ていう感じはしたんですよね。
でもここで、田島さんが言ってるその年商の6ヶ月、7ヶ月分ぐらいでも取れても、しっかりこれ利益取れるから、そうすると物件の幅はかなり広がる。
なるほど。
そうするとFC加盟っていうか、FCの出店はかなりスピードが上げられるかなっていう感じです。
なるほどなるほど。ブームの話してて、抹茶とか、他の業態もブームあるじゃないですか。ドーナツも色々ブームがあって、いろんなブームを見てこられたと思うんですけど、フィナンシェってブームなんですかね?
フィナンシェは今ちょっと来てるとか言われてるけど、でも俺、関西出身で、関西ではもうちひろってもう根付いちゃってるんで。だからその根付いてて、先駆けなのかって言うと、フィナンシェの仕掛け人でもないんですよ。だからちひろ菓子店は、安定的な売上にプラス、今のフィナンシェブームが乗っかってるのか乗っかってないのかわかんないけど。だから全然その一つのブームの業態っていう風には私は見てない。
なるほど。なるほど。
さっき話した、やっぱ10年、20年続ける業態しかやらないって決めてるんで。なんで投資回収はあんまり早期にやるとかはそこまで意識はしてなくて、どちらかというと、この業態の強さが、2年目、3年目、4年目と既存がこう上がり続けていく傾向にあるんですよ。
なるほど。なるほどなるほど。
だからあんまりスタートでどうこうっていうよりは、いい店をちゃんと作って、いい商品を出し続けることの方が大事かなと思ってますね。
掴みがあるな。
でもそのために、フィナンシェ以外のシュークリームとか、パイとか、その辺も今徐々に増やしてるのと、あと例えば今回これ20坪の店舗だから最低限のラインナップにしてて、広ければちょっと焼き菓子コーナーを広くしようとか、あとはカフェコーナーを広くしようみたいな感じで、どんな坪数の物件でも一応対応できるようにモデルは考えてます。
あ、そうなんですか。
それは前のアンティークの業態の時も似たようなことやってたんで、そこは結構。
もしこうやるとした時に、多分こういうところに出したらきっとバカ売りするだろうなみたいなロケーションってどういうロケーションなんですか?
ロケーションは、一番いいのが、これはもうベーカリーとかもそうなんですけど、新興エリアで、えっと、マンションとかバンバン建ってるけど、まだ店がない場所。お菓子屋さんだけじゃなくて、飲食店がそもそもあんまないけど、めちゃくちゃ需要がどんどん増えてるみたいな。
ああ、なるほどなるほど。分かるわかる。
多分30年、40年前の自由が丘は多分そんな感じで。もう10日買って、もう店が増えすぎちゃったんで、イメージはいいままみんな残ってるけど、実はもうマーケットとしては弱くなってるみたいな感じです。
はいはいはい。じゃあ、興味ある方はですね、概要欄にFC募集のリンク貼ってますんで。もうM&A BANK独占案件にしてもらってて、M&A BANK、ああ、FCバンクか。FCバンク経由だときっと田島さんも、なんだろうな、ひいてくれる。はい。甘い。甘い甘いはず。じゃ、概要欄チェックしてください。じゃあ、田島さんありがとうございました。
ありがとうございました。
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さよ昨い…んだしだって苦しだって生きてくんだそう。消えない思い膝込むん。
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