「ニート医」井たくまが語る、嘘医学へのカウンターと、一人で回すSNS活動の限界
街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜医師免許を持ちながら専門医の道に進まず、アルバイト医として働きつつ芸人とSNS発信を続ける井たくま。YouTubeの登録者は約50万人に達し、ショート動画には1000万回再生を超えるものもある。ドキュメンタリーチャンネル「街録ch」のインタビューで、井さんは「ニート医」という肩書きの意味、過激な健康情報に正論で対抗する発信の方針、熊本での受験期から医学部、研修医を経て28歳で芸人を志した経緯、そして編集者もマネージャーもいないまま1日3本の動画を出し続ける現状を語った。終盤では、聞き手から「仲間を作ること」と「お金を払うことに慣れること」を強く勧められている。
珍しい苗字と、一人で回す1日3本の投稿
「井」は珍しい苗字で、熊本県のある村には墓がすべて「井」というほど多いという。熊本では学校に1人いてもおかしくない程度の感覚だと井さんは話す。
現在の投稿ペースは1日3本が基本で、内訳はショート2本、ロング1本。予定が立て込む日は2本になることもあるが、3本を目標にしている。編集者もマネージャーもおらず、撮影から編集、投稿まで完全に一人で行っている。医師のアルバイトは以前は週3〜4日しっかり入れていたが、今は週2日ほどに減らし、動画制作と並行している。
「ニート医」とは何か
「ニート医」という言葉の由来について、井さんは「諸説ある」と前置きする。アルバイトを掛け持ちしてフリーターのように働く医師を指す言葉が以前からあったという説もある。井さん自身は自分が作った言葉だと思っていたが、「高先生」と呼ばれる医師とYouTube上でやり取りする中で、過去にも使われていたのではないかという話が出てきた。ただし、明らかに有名になったのは自分が言い出してからだろうと井さんは見ている。このやり取りをきっかけに、相手とはむしろ仲良くなったという。
名乗り始めた理由は実務的だ。もともと「医者芸人」として活動していたが、「芸人」と名乗るとYouTubeで見る側のハードルが上がる。そこで「まともに働いていない医者」くらいのニュアンスで「ニート医」を使い始めた。開業医でも勤務医でもなく、アルバイトの医師業だけで生計を立てている状態を指す。ただし井さんは、アルバイトで生きていきたかったわけではない。医師として少し働いた後に芸人になりたいと思い、芸人で稼げるようになるまでの「つなぎ」としてアルバイトをしていたという位置づけだ。
こうした働き方の医師は多くないと井さんは言う。8〜9割の医師はまともに働いているはずで、医師同士で結婚した夫婦の片方がアルバイトだけをする例はあっても、独身男性がアルバイト単体で働くのはかなり珍しい。続けても新しい資格が取れるわけではなく、目標がないので飽きるか病んでしまうのではないか、というのが井さんの見方だ。
専門を持たない医師のキャリアと、アルバイトの中身
医師は通常、2年間の初期研修を終えると、精神科や消化器科などの医局に入り、専門を学んでいく。井さんは初期研修を終えた段階で芸人を目指したため、専門を持っていない。初期研修は当直も含めて一通りこなしたが、「本当に最低限のことをやる」期間だという。
途中から専門医の道に戻ることは制度上は可能だが、専門医のコースに乗るのは大変で、そうした経歴の人間を受け入れたくない医局もあるはずだと井さんは話す。人手不足の場所や、「こいつならいいか」と思ってもらえる場所なら、本人に頑張る気さえあれば戻れる。過疎地域なら可能性があるかもしれないが、これだけ顔を出して活動しているとどこも無理かもしれない、とも付け加えた。
専門を持たない医師のアルバイトとしては、内科の一般外来、忙しくない病院の夜間当直、健康診断、チェックリストに沿って確認していくような業務などがあるという。井さんは夜間の仕事は「きつすぎる」のでやらず、日中の内科的な業務や、美容関係の仕事などを「食い扶持」と割り切って引き受けている。
それでも芸人を続ける理由
所属していた太田プロは、収録時点のちょうど1年ほど前に完全に辞めた。それでもライブには月2回ほど出ており、収録週の土曜日には久しぶりにネタ番組『有吉のお笑い…』ではなく『日曜チャップリン』に出演する予定だと話していた。頻度は減ったが、機会があれば出ている。
YouTubeで収入も知名度も得た今も芸人を続けるのは、名刺に職業を一つ書くならやはり「芸人」と書きたいからだという。芸人への憧れからこうした活動を始めたので、そこには必ず触れておきたい。聞き手が、バキバキ童貞(ぐんぴぃ)と同じようなルートではないかと尋ねると、井さんは、ぐんぴぃのほうが芸人としてもある程度うまくいっていたと思うが、気持ちとしては近いと答えた。
問診中に若い女性から「TikTok見てます」と声をかけられ、BeRealを撮りたいと頼まれたこともあったという。一緒に来ていた父親は明らかに不機嫌な顔をしていたそうで、それが井さんにとって人生初のBeRealだった。現在33歳の年である。
過激な医療情報への「正論」というカウンター
井さんの動画は、医師としての情報を面白く伝えるスタイルだが、本人は「それがやりたかったというより、結果それがバズるからやっている」と話す。ただ、極端なことは言わないというルールは決めている。これまでのYouTubeやTikTokでは「これを食べればがんを予防できる」といった過激な医療情報を語る医師がバズっていた。そのカウンターとして正論だけを言おうと始めたところ、それが伸びたので、その方針を守っている。「何々を絶対に食べてはいけない」という類の話は胡散臭すぎるし、ほぼ嘘だというのが井さんの立場だ。
その代表例として挙げたのが「四毒抜き」である。小麦、砂糖、油、乳製品を「毒」として避けるという考え方で、井さんは動画でも頻繁にいじっているため、その界隈からは疎まれているかもしれないという。井さんの批判の出発点は「そもそも毒ではない」という点にある。どんな食べ物も摂りすぎれば害になり、水でさえ摂りすぎれば人は死ぬ。砂糖を摂りすぎるのが良くないのは事実で、井さん自身も太っている。しかし、それを「毒」と過剰に煽ってお金を集めるのは「嘘すぎる」。加えて、医師ではない人が医師のように振る舞っていることへの違和感もあると語った。
乳製品が実は悪いのではないかという話は昔からあるが、井さんが調べた限りでは迷信のような情報しか見当たらないという。一方で、そうした意見が対立する存在としてあること自体は構わないとも言う。ダイエットのためにカロリーを減らすのはいいが、「毒」と言われれば「毒じゃないだろう」と言いたくなる、という整理だ。
味の素、カップ麺、コンビニ野菜、骨盤矯正
間違っているのにバズる医療情報としては、「医者は体に悪いからカップ麺を絶対に食べない」というベタなものから、食品添加物に関するものまであるという。中でも最もバズったのが味の素についての動画だった。大量に摂ればナトリウムも入っているので体に悪いと井さんも認める。しかし味の素の成分はグルタミン酸ナトリウムで、化学式の上では何が違うのかと言われれば違わない。「化学」というだけで良くないと考える人たちがいるが、それは違うと思う、という内容の動画だったと井さんは説明する。
コンビニの野菜は洗われすぎていて危ない、という情報についても、栄養が若干抜けている面はあるが、食べないよりずっといいし、国の基準で作られていると発信した。こうした発信にはアンチもつく。
ただ、健康系のショート動画では、アンチが来てコメント欄で喧嘩になるほうが再生されるのだと井さんは話す。腹は立つが、来てくれたおかげでバズるので「まあいいか」と思っている。アンチのおかげで50万人に達したと言っても過言ではないという。聞き手が、とんでも情報がバズればバズるほど「それはおかしい」と言うだけで伸びるのではないかと向けると、井さんは「極論そう」と認めた。自分には強いポリシーがあるわけではなく、バズることを考えつつ、「正義感はないけど、自分がお金を稼ぐならせめて嘘はつかないようにしよう」という程度の姿勢だという。
ほかによく取り上げる「嘘医学」としては、骨盤矯正を挙げた。骨盤が動いたらそれは骨折であり、ありえない。骨を動かして小顔にするという施術も、整形外科の医師から言わせれば、骨が動いたら大事故で、怪我だという。
美容外科医になれるのかという質問には、教えてくれる場所があれば可能かもしれないが、外科系はほとんど経験がなく怖いと答えた。また、美容外科医は自分が美しいと思う顔と患者が望む顔が一致していないと良い施術ができないとよく言われる。自分はこの顔のまま生きていて、これでいいと思っているので、「綺麗な顔とはこういうものだ」という確固たる基準がなく、向いていないのではないかという。
親の「策略」で受験勉強へ
出身は熊本市の隣にある菊陽町。井さんが生まれた頃は都会と田舎の中間くらいだったが、半導体メーカーのTSMCが進出した今は、熊本市内に通う人のベッドタウンとして人口が増え続けているという。両親はともに公務員で、学校の教員だ。
小学校では学年の上位5人に入るくらいの成績だった。低学年の頃は漢字と計算ばかりをやらせる公文のような塾に通っていたが、漢字は調べればわかるし読めればいいと思っていて、意味を感じられず成績も非常に悪かった。塾をやめたいと言うと、親は「他の塾に行くならやめていい」と条件を出した。そうして入ったのが中学受験のための本格的な塾で、受験勉強をしてみると楽しくなった。受験の国語では漢字は最初の5問ほどしかなく、「やっぱりこれはいらなかった」と思えたし、問題が意外と解けて成績も上がったので、向いているかもしれないと感じたという。
後になって親に聞くと、これは親の「策略」だったらしい。教員である両親は、井さんが生まれた頃から何に向いているかを考え、運動はできない、音楽もできない、顔も良くない、勉強なら少しできそうだから、うまく勉強の方向に誘導しようと考えていたという。井さんは人生で一度も「勉強しろ」と言われたことがない。むしろ言われたのは「家事や片付けができない人間は塾に行っても同じだ」ということで、井さんのほうから「塾に連れて行ってください」と頼んでいたという。
附属中学での「ブルジョアとの戦い」と、生まれつきの不安
進学したのは熊本で最も頭がいいとされる大学附属の中学校だった。附属の高校はなく、公立の料金で3年間いい教育を受けられるという位置づけだ。井さんの頃は入試に抽選があり、例えば100人を合格させる場合、200人を選んだうえで抽選で100人に絞っていたという。点数が上の子が抽選で落ちることもありえた。教育学部の附属なので教育実習生が来るが、生徒ができすぎると授業にならないので、ならすためにそうしていたのではないかと井さんは推測する。今はこの制度はないようだという。
附属には幼稚園から上がってくる子どもたちがおり、医師の子どもなど裕福な「ハイソ」な家庭が多かった。井さんは田舎から1時間ほどかけて通っており、「絶対に負けられない」と思って勉強し、実際に学年1位になった。家庭科や体育の筆記試験まで満点を取るほどだった。井さんは昔から感情の波が大きく、「やるぞ」と決めた時はとことんやるタイプだという。自分には才能がないので、3出す相手には31出した者が勝つだろうという考え方だ。
ところが中学2年生ごろ、急にやる気がなくなった。何をやっているんだろうと思い始め、そもそも当時は医師になりたいわけでもなく、ブルジョアに一矢報いるという気持ちだけでやっていたので、気が抜けてしまった。それでも2年間の蓄積があったため、成績を徐々に落としながらも、多くの生徒が進む県内トップの公立高校・熊本高校に進学した。
当時の同級生からは、テスト前に電車で問題を出し合うと「やばい、全然解けない」と言っていたのに、蓋を開けると満点を取っているやつだったと言われるという。井さんによれば、それは演技ではなく本当に不安だったからで、テストの数日前には泣いていた。井さんは自分を不安症だと話す。小学生の頃、ある生き物に触れた手で食事をして死んだ人が海外にいると先生から聞き、怖くてその生き物に近づけなくなった。通っていた水泳教室ではグループごとに水の生き物の名前がついたリーダーがいたが、自分の担当のリーダーの名前がその生き物を連想させるものだったため、怖くなってやめてしまった。万引きをするテレビを見た後は、自分も万引きしてしまうかもしれないと思い、コンビニでは手の動きを見せるようにして商品を取っていたという。こうした脅迫的な不安は生まれつきのものだと思うが、病院にかかるほどではない。新しい不安が出てくると前の不安は消えるので、「不安は1個しか持てない」のだと井さんは話す。
芸人ラジオとの出会い、そして「モテ」への全振り
中学で勉強のやる気を失った頃、井さんは芸人のラジオを聴くようになった。夜の番組『SCHOOL OF LOCK!』の前の時間帯の番組をよく聴いており、初めてメールが読まれたのもそこだった。また、すでに放送は終わっていた松本人志の『放送室』をレンタル店のCDボックスで借り、ダビングして聴いた。ここで芸人を面白いと思うようになった。
一方で中学3年生ごろからは、勉強よりも「モテ」が気になり始めた。まったくモテない自覚があり、このまま大人になったらまずいと感じたからだ。中学の卒業時に告白して短期間付き合ったが、それは終わった。高校では、女性と接する機会が多い場所にいるべきだと考え、最も女性の多い部活として吹奏楽部に入った。ただ、女子30人に男子5人といった比率になると男女の区別がなくなり、自分も「女性の1人」のように同化してしまうので、入れば付き合えるわけではないという。
それでも井さんは彼女を作った。一緒に帰っていた相手が「他の人に告白されたんだけど、彼氏がいれば告白みたいな面倒なことをされずに済むのかな」と言ったのを、自分への誘いだと勘違いし、「じゃあ俺が彼氏になろうか」と言ったところ「いいよ」と返事をもらった。後から聞くと、そういう意味ではなかったらしい。
動機は不純だったが、音楽には真面目に取り組んだ。担当はコントラバスで、部長にもなり、親に頼んでプロに習いにも行った。聞き手が「目標を決めたら必ず手に入れる」と評すると、井さんは計画性はあるかもしれないと認め、目の前のことはとにかく頑張ると話した。ギリギリのところで踏みとどまる力があり、短期集中型で、感情の波に乗ってやるタイプだという。
元恋人への怒りを燃料に医学部へ
高校時代は恋愛にうつつを抜かし、3年間ほとんど勉強しなかった。真面目な学校なので彼女は勉強したがり、遊びたい井さんとの間でもめているうちに3年が終わったという。現役で鹿児島大学医学部を受けたが、当然のように落ちた。
医学部を目指したのは軽い動機だった。附属中学から高校に上がったため、周りには医師の子どもが多く、中学で「はっちゃけて」から友達も増えていた。その友達がみんな医師になると言うので、ノリで自分もなろうと考えたという。
浪人期間を頑張れたのは、元恋人をめぐる怒りがあったからだ。吹奏楽部の彼女とは別れたが、彼女は医学部に進んだ。井さんは高校時代、毎日彼女を塾に送り届けていた。ところが浪人中に、彼女がその塾で働いていた医学部生と、卒業後に付き合っていると人づてに聞いた。自分は次の彼氏のところへ彼女を安全に送り届けていたのかと気分が悪くなり、腹が立って、「じゃあ俺も医学部に行く」と決めたという。
井さんは、思い込みが激しいのか、そう思ったらやるしかないと考えるタイプだと自己分析する。田舎から出てきてブルジョアたちと戦うという意識は、ずっと続いているという。自信は根拠がないほうがいい、何の根拠もなく「やれる」という確信だけがある、とも話した。
実際に合格したのは、一浪での佐賀大学医学部だった。鹿児島大学のほうがずっと上だという。浪人中も実はあまり勉強せず、受かればいいという気持ちだった。その年は入試形式が変わる年で、形式が変わる年は受かりやすくなるという説に賭けたという。
医学部ではジャズに打ち込み、ストレートで卒業
入学した途端、「これで医者になるしかないんだ」と気づいて嫌になった。モテへの意識もまだあり、同じ作戦で、音楽経験があるなら有利だろうと軽音楽部に入った。実際にはジャズ研究会のような部で、井さんはベースを担当した。ジャズバーでセッションホスト、つまりセッションの中心となるベーシストを務めたり、アドリブを練習したりして、プロのジャズマンになろうと考えていた。
それでも「入ったからには頑張る」性格から、卒業はすると決めていた。医学部の留年は珍しくなく、井さんの同期100人のうちストレートで卒業できたのは70人ほど。2年生と4年生の試験が特に難関で、ここを突破できずに留年する人が多い。6年生まで来れば卒業はなんとかなるが、その後の国家試験に落ちる「国浪」もある。井さんは留年の危機が何度かあったものの突破し、ストレートで卒業して、25歳ごろに国家試験に合格した。
研修医時代に「医者は無理だ」と確信した理由
卒業後は2年間の初期研修で一通りの診療科を回った。学生時代の6年間ジャズを続けるうちに、自分にはジャズの才能がないと気づいていた。研修の2年間で、中学の頃に芸人になりたかったことを思い出し、28歳ごろに芸人を目指すと決めた。
医師は無理だと感じた理由は大きく二つあった。一つは、医師は自分の判断で人が亡くなることがあるという点だ。ミスをしなくても、全力を尽くしても患者が亡くなることはある。不安症の自分にとって、それが毎日起こりうるのは耐えがたかった。
もう一つは当直の働き方だ。看護師には夜勤という交代制があるが、医師にはそれがない。当直は法律上「ほとんど寝ていてよく、万が一患者に異変があれば対応する」という位置づけで、夜は寝ている前提なので翌朝もそのまま働ける、という建て付けになっている。しかし実際には救急車がたくさん来る。朝から夕方まで働き、夜は救急を診て、翌朝また働く。24時間勤務、場合によっては48時間勤務になることもあり、それが日本ではなぜかまかり通っていると井さんは話す。加えて、手術中に独創性を出すことはできない。あえてこの血管を切るといったことをしたら大事件になる。そういう意味でオリジナリティを出せないとも感じたという。医師免許は、せっかく入ったのだから取っておいたほうがいいという「保険」のような意識だった。
仕事一筋の両親は、井さんに救急医になって命を救ってほしいと思っていたらしい。芸人になると告げると、母親は「別に止めはしないけど、28年生きてきてお前で笑ったことはない」と言い、今でも一刻も早く辞めてほしいと言っているという。28歳からの挑戦は怖かったが、医師は無理だということが確定していたので、これしかないという思いと、昔からある根拠のない「いけるんじゃないか」という感覚で上京を決めた。
研修医の貯金とワクチンバイトで上京
研修医の年収は一般的な医師の1000万円以上とは違い、多くても500万円程度だという。それでも暮らせるくらいの貯金はあり、当時から積立NISAを使うなど意外と堅実だった。上京前にアルバイトのサイトを調べ、どこでどう働けるかを確認していた。
ちょうどコロナ禍が始まった時期で、コロナワクチン接種のアルバイトがあった。多いものでは1日で20万円弱になったという。ワクチン接種は平日に行われ、普通に勤務している医師は平日に時間がないため、井さんのような立場の医師は貴重だった。上京1年目はこれにかなり助けられたと井さんは振り返る。
太田プロ養成所を選んだ理由と、仮所属の実態
上京後は太田プロの養成所に1年間通った。吉本にはすでに医師芸人のしゅんしゅんクリニックPがいるので医者芸人の需要はないだろうと考えた。また医師のアルバイトをしたかったので、通う日数が少ないほうがいい。太田プロの養成所は週2回、夜7時から9時までと短く、年間の費用も30万円程度と高くなかった。憧れの先輩がいたわけではなく、効率よく芸人になれる場所として選んだという。
太田プロでは卒業ライブを経て「仮所属」になり、テレビに出られるほど売れなければ本所属にはならない。井さんはずっと仮所属だった。実質はフリーのようなもので、地下ライブに出まくる。月1回の事務所ライブはオーディションに通れば出られ、事務所経由で届くテレビ番組のアンケートを書いて通過すればネタ見せ、それに受かればテレビに出られる、という仕組みだという。
養成所時代にはコンビを2組組んだ。1組目はお坊さんとのコンビ「ボーズ」で、井さんが坊主をやって葬式で蘇生させたり、お坊さんが医者をやって手術中にお経を唱えたりする漫才をしていた。2組目は元吉本の相方とのコンビで、養成所内では1位から3位あたりに入るほどだった。M-1グランプリでは1回戦を突破できなかったが、「ナイスアマチュア賞」を取り、動画も公開された。
しかし、このコンビも長続きしなかった。井さんは相方に50〜60万円ほど貸しており、それもあって関係が悪くなり、解散した。同期の中で唯一お金を持っていたため、ほかの同期にもお金を貸しまくっていたという。井さんが貸さなければ辞めていた芸人もいるのではないかと思っている。3桁万円を貸した同期は、売れたわけではなく、アルバイトで4年ほどかけて完済した。解散した頃、養成所時代にピンで出たR-1グランプリで1回戦を通過したこともあり、ピンでやっていけると考え、ピン芸人として仮所属した。井さん自身、協調性がなく我が強いと認めている。
SNSは養成所時代から、転機は「1日3本」
芸人としての最終目標は、地上波のラジオ番組を持つことだった。一方で、医師のアルバイトを何十年も続けるわけにはいかないという意識もあった。同期の医師たちは専門医を取っていくので、お笑いの側で一端の成果を上げなければならないと考えていたという。
そのため、養成所時代からTikTok、Instagram、YouTubeをすべて始めていた。同期で誰もやっていなかったが、「医者あるある」がいいかもしれないと思ったのだという。事務所によってはSNSでの成功を芸人としての実績とみなさないところもあり、太田プロもおそらくそうだと井さんは話す。
投稿は1日1本や2日に1本のペースで、中断した時期もあり、フォロワーは1〜2万人ほどで推移していた。去年の春から夏ごろ、芸人としても全然ダメで、何か一つやらなければまずいと感じ、SNSに全力を注ぐことにした。とりあえず本数を増やそうと、去年の夏から1日3本の投稿を始めた。明らかに変わったのはそこからだという。
細かい医者あるあるのネタについては、医師からも「なぜそんなにわかるのか」と聞かれるという。学生時代、研修時代、アルバイト時代の経験に加え、周りを見ていて「こういうことがあった」と思ったことを膨らませている。医師の結婚あるあるも、友人の結婚式に出たり先輩の話を聞いたりする中で自然と蓄積された。例えば結婚式の乾杯の挨拶を頼む教授に100万円を払う、それ以上払うところもあるらしい、といった話だ。教授はその分をご祝儀で返してくれるのだともいう。
医師の収入について井さんは、自分が調べた範囲では平均年収が1500万円ほどで、月100万円程度、税引き後の手取りは70万円くらいではないかと話す。一般的には高収入だが、当直のような働き方をしたうえでの金額なので、時給に換算するとそれほど高くない。医師は頭脳労働に見えて、自分が動き続けないとお金が生まれない肉体労働だというのが井さんの見方だ。
ワンオペYouTuberの限界
今後の目標について、井さんは特に定めていないが、YouTubeは100万人まで行きたいと話す。ただ、YouTubeもいつ終わるかわからないので、食べていく方法を模索している。医師のアルバイトにも「寿命」はあると感じている。井さんの場合、SNSを通じて知り合った医師から仕事を紹介してもらえるのでなんとかなっているが、アルバイトの募集サイト経由なら、33歳で専門を持たずにアルバイトをしている医師は「なぜ」と思われ、危ない人物だと見られるだろうという。最近は学会に呼ばれる仕事で報酬を得ることもあり、活動を一つの会社のようにしたい気持ちもある。
ただ、周りには誰もいない。協調性がないうえに、異常に疑い深く、誰かに出し抜かれるのではないかと考えてしまうという。さらに、その日に撮った動画をその日に投稿しているため、編集を人に渡す時間もない。サイクルをずらせば可能かもしれないと本人も認めている。
睡眠は4〜5時間。医師のアルバイトがなく、1日3本の動画を上げる以外に用事がない日を「休み」と呼んでいる。さらに週3回の生配信もある。医学的に見れば過労だと井さん自身も認めるが、楽しいし、不安もあるのでやめられない。YouTubeの管理画面で収益や再生数の推移を何度も更新して見てしまい、動画の順位が10位だったりすると絶望するという。
ファンとの距離も変わった。芸歴1年目はファンと飲みに行ったり遊んだりしていたが、案件も受ける今は何かあった時のリスクが大きいので断っている。生配信では「彼女は15人いる」と公言し、「浮気も不倫もするから何も言うなよ」とハードルを下げている。丸メガネでたれ目、太っているので「いいやつ」だと思われがちだが、全然いいやつではないと伝えておきたいのだという。
マネージャーがいないことも負担になっている。予定の管理はぐちゃぐちゃになり、案件の金額交渉も自分で行うので気まずい。心を許せる友人は高校時代に2人、大学時代に2人ほど。中学時代の友人には今も仲のいい医師がおり、活動の顧問弁護士も中学時代に仲の良かった友人だという。
聞き手の助言――仲間を作り、お金を払うことに慣れる
終盤、聞き手は仲間を作るよう強く勧めた。ぐんぴぃでさえ仲間と組んで活動しているのは賢いと井さんも同意する。聞き手は、自分の取り分は減るが、活動の楽しさや思い出など、お金では手に入らないものがあり、ストレスはあっても、誰もいない中で10年続けるより楽しく、自分のためにもなると話した。井さんも、自分が倒れたら終わりだと認める。
ただ、誰を連れてくればいいのかがわからない。井さんは芸歴5年目で、同期の芸人たちはまだ上り坂の途中にいる。10年目にもなれば芸人は無理だと思ってYouTubeを頑張る人も出てくるだろうが、今は芸人を続けている友人を引き込めない。これに対し聞き手は、YouTuberを目指す芸人に編集を手伝ってもらい、ノウハウを教えつつ給料を払って育てる方法を提案した。井さんも「それが一番いい」と応じ、レースを諦めた芸人がいたら連絡がほしいと冗談交じりに話した。
聞き手がもう一つ強調したのは、お金を払うことに慣れる必要があるという点だ。医師のアルバイト代と同じくらいの金額を、自分のお金から編集者に払うのは嫌だろうと聞かれ、井さんは「嫌です」と答えた。自分でやったほうがいいと思ってしまう。聞き手によれば、払わない期間が長いほど払うことへの抵抗が強くなり、いざ払わなければならない時に「払っているんだからやれ」と相手に強い圧力をかける「モンスター」になりかねない。少しずつ試しに払い、仕事を頼んでお金を払うことに慣れておいたほうがいいし、「金を払っているんだから」とは一言も言わないほうがいい。給料は仕事への対価であり、仲間であることとは別だという考え方だ。井さんは、もうすでにそうなっているかもしれない、人にお金を払うのが怖い、貧しいところから這い上がってきたので払うことに慣れていないと認めた。聞き手は、登録者50万人から100万人までは、お金を払うフェーズだと位置づけた。
インタビューの最後、聞き手が「医者より働いている」と言うと、井さんはそれでも人が死なないのがいいと答え、「自分が死ぬだけだ」と笑った。一人で走り続けるしかない現状から、誰をどう仲間に迎えるのか。その答えは、井さん自身もまだ持っていない。
よろしくお願いします。お願いします。ありがとうございます。お時間すいません。いや、全然大丈夫。自信無事で良かったです。いや、全然大丈夫っぽかったです。ありがとうございます。お時間作っていただいて。
いや、全然こちらこそ、すいません。ありがとうございます。そもそも「井」って苗字なんですよね。井たくまさん。そうです。井戸の「井」が苗字なんですよ。めっちゃ珍しくないですか?いや、めっちゃ珍しいんすよ。熊本の苗字で、熊本の山村って村があるんすけど、そこにすごいいるんです。え、すごいいるんですか?井。すごい。お墓がもう全部井みたいな。あ、そうなんです。熊本だと学校に1人ぐらいいても、まあいるよねぐらいの感じ。そうなんですね。
今もうYouTubeでニート医として生計立ててますもんね。いや、ダメです。生計立てちゃだめな、ニート医がダメなんですけど。いや、全然まだまだ。YouTubeも50万ぐらいいますもんね。そう、ちょうど先週ぐらいに50万人行って。はい。
今1日3本上げてるんですか、動画?そうですね。基本3本で、でもこういう色々ある時は2本とかだったりはありますけど、ベースは3本目標で。ショート2、ロング1でしたっけ?はい。そうです。基本そうっすね。それ、今も自分1人ですか?もう編集者とかもマネージャーもいないんで、僕1人ですね、完全に。え、そう?はい。すごくないですか?それ。
撮影とかしながら、医者はどれぐらい行ってるんですか?医者は元々は週3、4ぐらいしっかりバイトしてたんすけど、もう減らして、今週2とかでバイトやりながら、なんとなく動画も頑張るみたいな。
ああ。知ってる人もちろんいっぱいいると思うんですけど、ニート医って改めてちょっと説明してもらえますか?
ニート医っていうのは諸説あって、元々ニート医っていう人はいたっていう説もあるんですよ。バイト当直みたいなのしながらフリーターみたいに働く人のことをニート医と呼んでたっていう説もあるんすけど、実際僕は去年ぐらいまで医者芸人としてやってたんすよね。ずっと活動してて、芸人って言うとハードルめっちゃ上がるじゃないですか、YouTubeとかで。なんでちょっと別の名前考えようということで、まともに働いてない医者っていうぐらいのニュアンスで、なんとなくニート医って言い出した。
ニート医って言葉自体は井さんが作ったわけではないんですか?はい。作ったと思ってたんですけど、最近高先生とかとYouTubeでやり合ったりした結果、過去にもあったんじゃないか説も出てきて。でもまあ、明らかに有名になったのは僕が言い出したからかなっていうのはある。
なるほど。明らかにそうすよね。井さんが言ったから有名になったんだろうけど、高先生からすると、いや、お前より先にいたからなみたいな。はい。そうなんです。でも逆に仲良くなったんで、それをきっかけで。要は開業とかでもなく、勤務とかでもなく、バイトの医者だけで生計立ててるみたいなニュアンスなんですか。はい。僕はそうで、そういう人たちいっぱいいて。僕は別にバイトで生きていきたいと思った人ってよりは、元々一旦ちょっと働いたのに、やっぱ芸人になりてえなと思って、その芸人で稼げるようになるまでにとりあえずバイトしてたみたいな感じですね。
ああ、なるほど。じゃ、辞めるつもりの高額バイト期間だったんですね。いや、そうですね。そういうつもりで最初やってたっすね。
どこにも所属しない医者ってのが結構な数いるんですか?いや、結構はいないと思います。本当に多分8割、9割はまともに働いてると思いますね。例えば医者同士結婚して、奥さん側がもうバイトだけするみたいなのとか。バイトだけ単体の人は珍しいと思うんですね。
じゃ、男性独身でバイト単体ってのも相当珍しいんですか?相当珍しいし、やったとしても新しい資格が取れるわけでもないんで、結局多分みんな飽きちゃうっていうか、病んじゃいます、逆に。あ、目標がないから。なるほど。はい。
何の専門も持ってないんでしたっけ?そうですね。大体初期研修ってのが終わったらみんな専門に行くんすけど、僕その段階でお笑いになろうと思ったんで。初期研修って本当に最低限のことやるんですよね。当直とか普通に夜間当直とかもやってたんですけど、何か専門を持ってるわけじゃないです。
さっき言ったその研修期間みたいなものを終えたら、すぐに専門に普通は行く。はい。普通はそっから医局っていう、例えば精神科とか消化器科とか、いろんな科があるんですけど、そこに入って、そっからまたその専門を勉強してくっていうイメージです。
こういうニート期間が長くても、また途中から専門医取れるんですか?仕組み上は全然取れるんすけど、専門医のコースに乗るってめっちゃ大変なんで、それに耐えられるかと、やっぱりそういうやつを受け入れたくないっていう医局もあるんで、そういうところは多分ダメだと思うんですけど、例えば人手不足だったり、まあまあこいつだったらいいかって思ってもらえたら、頑張る気があれば戻れるって感じですね。
過疎地域とかだったらいける気がする。そうすね。で、こんな顔出して色々やってると、やばいかもしれない。どこも無理かもしんないです。
で言うと、専門医を持たずにやる医者のバイトって何があるんですか?普通に内科の一般的な外来みたいなのだったりとか、あとは僕はあんまりやってないですけど、当直って夜間に診るやつでも、忙しくないとこもあるんですよね。ある程度落ち着いてるというか、あんまり大変なこと起きないみたいな。そういうとこでやってる人もいたり、あとは健康診断とか、健診でチェックリスト確認して、これないですか?みたいに診てくみたいなのもやってる人はいるかなと思いますね。
井さんはどんな業務が多いんですか?今のそのバイト業務。いや、でも夜はあんまやってないですね。夜間はもうきつすぎるんで、やらずに日中に内科的なちょっと心だったりとか、美容とかもそういうのあったしな。そういうのとかを食い扶持って割り切ってるんで、別に時給がもらえればやるみたいな感じで、やれることをやってるって感じです。
今、田プロまだ?いや、田プロもうやめたんすよね。もう本当ちょうど1年前ぐらいに完全に。
芸人活動はもうしてないんですか?ライブとか出るんですか?月に2回ぐらいライブは出てるのと、ちょうど今この収録日の今週の土曜なんすけど、久しぶりにテレビもネタ番組出れて。はい。あ、ピン芸的な。ピン芸で、そうっすね。『日曜チャップリン』って番組なんすけど出れて。そういうのがちょこちょこあれば出てるんすけど、頻度は減ってます。
ああ、なんて言うか、芸人やりながらもYouTubeの方でめっちゃバズっちゃって、なんならもう収入も安定してるし、別に知名度もあるじゃないですか。いや、まあまあまあ、ちょっと。そこってどうです?芸人のモチベーションってどんな感じなんですか?いや、でもやっぱその自分が第1の、名刺のところに何の職業書きたいかって言ったら、やっぱ芸人って書きたいっていう。やっぱ芸人かっこいいっていう芸人の憧れでこういうことし始めてるんで、そこには絶対触れときたいって気持ちはあるっすね。そのモチベでやってます。
じゃ、バキバキ童貞さんとかと同じルートを辿ってはいるっちゃいるんですかね。雰囲気。そうですね。バキさんの方がより多分芸人としてもある程度うまくいってたと思うんですけど、僕はそこまでじゃないにしろ、気持ちはそんな感じです。YouTube先行っていうか。そう、そうすね。はい。
え、そういうことだって、その問診とかして、ショートとかで1000万再生されてる動画とかがあるわけじゃないですか。あ、あります。あります。はい。ああ、とかって言われたりしたんですか?問診とかで。いや、あります。マジで1回、本当若い人と親子で来てて、その娘さんが、え、見てます、TikTokみたいな。そのBeReal撮っていいですかって言われて、俺は別に、まあまあ、じゃ、ちょっと場所を映してたらいいけどってなって。そのお父さんがめちゃ不機嫌な顔してましたね。なんでこのおじさんとこいつBeRealを、娘が撮りたかったのかっていう。少しBeRealなんですかね。いや、もうだから僕BeReal初めて、人生初がそれでした。
今何歳ですか?僕今33の年ですね。
医師としての情報をちょっと面白くみたいなですもんね。まあ、そうすね。てか、それがやりたかったっていうよりは、結果それがバズるからやってるみたいな。だから一応あんまり極端なこと言わないようにしてるとか、一応ルール決めてるんですもんね。そうですね。最近までのYouTubeとかTikTokって、やっぱ過激な医療情報を言う医者とかがバズってて、こういうの食べればガンが予防できるみたいな。うん。だったんで、やっぱそのカウンターとして逆に正論だけ言おうと思ってやり始めたら、それが伸びたんで、それは守ってます。
ああ、確かに。だからなんとかを絶対食べちゃいけないとか。ああ、はいはいはい。そう、そう、そう。そういうのちょっとうさん臭すぎるっていうか、ああいうのほぼ嘘なんで。はい。だから俺、四毒抜きとか本当にめっちゃ動画とかでもいじってるんで、その界隈からしたら疎まれてる可能性はあります。
現役医師から見て、四毒抜きはどう、良くないってか、どういう評価なんですか?いや、まず1番最初のベースの理論として、いや、毒じゃねえよって。まず僕が前回言ってるのは、結局何の食べ物でも取りすぎたら害ですよっていう。水でも取りすぎたら死ぬんで、人って。砂糖とかも取りすぎればよくないし、僕も太ってるんで何も言えないですけど、それを毒だって過剰に煽って、それで色々お金をね、とかやるのは嘘すぎるだろうとかもあるし、誰とは言えないですけど、医者ぶるなよっていうのもある。ふー。なるほど。医者じゃないやつが医者ぶってる。うん。そう。そういうのもある。
砂糖、小麦、油、あと乳製品か。多分乳製品。あ、そっか。乳製品ですね。はい。そう、そう、そう。そこら辺で昔から言われてるんですよね。乳製品が実は悪いんじゃないかとか。そういうのって僕が調べた限りだと、迷信的な情報しかないっていうか。そういう意見があってもいいと思うんですよね、別にそういう主張が。僕はだから、相対する存在としているっていう。それでダイエットでカロリー減らしましょうはいいけど、毒だって言われたら、いや毒じゃねえだろうっていうのはあるよねっていう話ですね。はい。
それで言うと、その間違ってるけどバズる医療情報って他にどんなのがあるんですか?もう本当ベタので言うと、医者は絶対カップ麺食べませんみたいな。体に悪いんでみたいなのとかも、いや、めちゃくちゃ苦しいなみたいな。添加物系とかも、味の素が一番バズったんで。味の素はやっぱ体に別に悪くないんですか?めちゃくちゃ取ればそれは食塩、ナトリウムも入ってますし、悪いと思いますよ。でもグルタミン酸ナトリウムが味の素なんですけど、何が違うんだって言われたら違わないんすよね、化学式上は。ああ。でもやっぱそういうのを色々過激に煽ったり、化学っていうだけで良くないんじゃないかとかなる人たちがいるんで、それは違うんじゃないかなみたいな。違うんじゃないかなってか、俺は違うと思いますよっていう動画ですね。はい。
へえ。なるほどな。コンビニの野菜とかも、水で洗われすぎてやばいぞみたいな情報とかありますよね。あります。野菜は確かにちょっと栄養が若干抜けてたりするとこあるけど、食わないより全然いいしみたいな。色々、国の基準で作られてるんですよみたいなことを発信してて。あ、アンチもいますね、それに対する。
そこら辺、アンチ耐性ある、気にならないタイプですか?強そうっすね。でもアンチ耐性は正直、健康系のやつで言うと、ショート動画ってアンチが来てコメント欄が喧嘩になった方がめっちゃ再生されるんですよ。うん。そう。なるべく来てほしい。来て。むかつきはするけど、やっぱ来てくれたおかげでバズるから、まあいいかなみたいな。そう。栄養なんで。いや、そう。それを吸収して、そのおかげで僕50万行ったと言っても過言じゃないんで。逆にとんでも情報がバズってくれればくれるほど、それおかしいですよって言うだけでも。うん。まあそうすね。極論そうなんすよね。だから僕も別にすごいポリシーがあるっていうよりは、バズること考えて、かつ嘘は言いたくないみたいな。正義感はないけど、自分がお金稼ぐんだったらせめて嘘はつかないようにしようぐらいのマインドです。はい。
嘘医学って他どんなものありますか?嘘医学で言うと、よく言われるんだったら骨盤矯正とか。骨盤が動くみたいな。骨盤動いたらそれめちゃくちゃ骨折だから、そんなのありえないよとか。あとは小顔、骨を動かして小顔にする。あんなのも整形外科の先生から言わせれば、いや、そんな骨って動いたらもう大事故だから、そんなのも怪我ですよっていうのとかはあるっすね。そういうのは結構ずっと言ってたんで。
美容整形外科に今からなろうと思ったらなれるんですか?はい。なろうと思えばなれると思いますけど。でも僕、外科系は本当やってないっすね。なんか怖いんで。でもやろうと思えば、どっか入れてくれて教えてくれるとこがあれば、いけるかもしれないです。ああ、別にやりたくはない。やりたくはないっていうか、よく言われるのが、美容整形外科ってやっぱその自分が綺麗とかかっこいいって思う顔がお客さんが望む顔じゃないと、いいように整形できないじゃないですか。で、僕別に自分のこの顔のまま生きてるんで、多分これでいいと思ってるんで、多分あんまり向いてないんじゃないかなと思って、人の顔をいじったりすること。こういうのが綺麗な顔なんだっていうのが確固たるものがないとダメなんだろうなと思いますね。
なんですか?はい。こんな風になるまでを、今からひたすら聞いてく。はい。はい。
どこ出身?あ、そう。熊本か。そう、熊本出身ですね。菊陽町っていう熊本市の隣町なんすよね。元々僕が生まれた時はそんなに、ちょっと都会と田舎の間ぐらいだったんですけど、今ってTSMCって、あの半導体の、あれが来たんで、1番栄えてきてる場所かもしんないです。熊本市内に働く人たちのベッドタウンみたいな感じ。はい。そうです。人口がどんどん今も増えてるぐらい、ベッドタウンになってると思いますね。はい。
そこで親は何してる人なんですか?親は一応公務員で、2人とも。何系ですか?それは。教育っていうか、学校の先生ですね。
頭良かったんですか?頭は小学校の時とかは、めっちゃいいとかは多分なくて、学年ではまあまあ上位5人ぐらいには入るかなみたいな、小学校で。そんなもんです。その頃にちょっと塾みたいなのに入れられてて、その塾が漢字とか計算ばっかさせる塾で、公文じゃないですけど、公文みたいな感じで。俺、子供心にこれ意味なくねって思ってて。俺漢字書けて何の意味があんの、これ調べりゃ分かるし、読めるからいいだろうみたいな。で、爆裂成績悪くて、もう嫌だったんすよね、塾行くのが。そしたらうちの親が、他の塾に行くならやめていいよみたいな。俺やめたかったんで、あ、じゃあそうするって言ってやめて、入った場所が受験の結構ガチガチの塾で。はあ。で、ちょっと中学受験の勉強したら、それが楽しくて、そっから勉強し始めました。
その公文的なところはつまんなかったけど、その受験ガチガチに目指すような子がいっぱい行ってるような塾は楽しかったですか?いや、そうなんですね。しかも受験の塾に入って分かったのは、国語とかも漢字って最初5問ぐらいじゃないですか。やっぱ5問しかねえじゃん。これいらねえじゃん。やっぱこれ合ってたじゃん、これとか。なんか解けたんすよね、意外とその受験の問題が。で、成績がちょっと良くなったんで、これはちょっと向いてるかもしれないぞみたいな。
そう、漢字がつまんなすぎて、他がめっちゃ楽しく感じたんすね。いや、そうですね。でも今考えると、それ俺、自主的にそう思ってたんですけど、親に聞いたら結構策略だったっぽいんです。え。いや、元々俺が生まれた時から、親も教員でもあるんで、こいつ何向いてるかなってめっちゃ考えたらしくて。で、こいつはまず運動はできないと、運動全然できない。音楽もやったけど音楽も全然できない。顔も全然良くない。で、勉強はちょっとできそうだから、うまくそういう誘導して勉強の方に行かせようみたいな、親の策略があったらしいです。
スタートとして公文的なとこ行かせて、嫌だっていうから違うとこに変えてみたいな。変えてみたいなので、まんまとそっから勉強しました。勉強しろって言われたことは1回もないっすね、人生で。勉強しろって言わないで、させたくてさせてるわけじゃないですか。いや、そうそうそうすね。それすごいですね。むしろ親とかは家事をしろみたいな。家の片付けとか家事とかできない人間は塾とか行っても一緒だみたいなこと言われて。で、僕、塾行きたいんで塾連れてってくださいって頼んで。熊本県内の名門校とかに入るんすか?はい。そうです。一応中学は付属中っていう大学の付属で、熊本だと1番多分頭いいってされてる。
それ国立大学に行けるってことですか?そのまま。いや、これは行けないんですよね。その高校がないんですよ。だから3年間だけ、そこでいい教育が受けられますよみたいな。へえ。建て付けすね。はい。そっか、公立の値段で。公立の値段で受けられてみたいな。でもうちの時はくじ引きとかもあったんで、抽選。あ、それ同じ点数の子が運で合格不合格が決まるんですか?いや、そうですね。100人合格が決まるとすると、200人取ってくるんすよね。で、その中から抽選で100人にするんすよ。そう。だからもしかして190番のやつが受かって、80番が落ちる可能性もある。そういうシステムで。点数が上の子が下の子に運で負けることがある。いや、あります。あります。教育学部の付属なんで、多分学校の実習生来るんですよ、教育実習生が。だからあまりに生徒が頭良すぎたらダメなんすよ。授業にならないじゃないですか、むしろ分かりすぎて。だから多分そのためにそうしてたなと思います。すごい作戦ですね。今はないっぽいすけどね。俺の時はありましたね。
その3年でいい教育受けた子たちは、みんな次どこ行くんですか?大体。はい。熊本で言うと、県外行く人もいます。ラ・サールとか。でもほとんどは熊本高校っていう、一応公立。熊本は公立が1番頭いいんで、公立高校に行きます。じゃ、そこに行くんですか?行きましたね。はい。僕その時、中学入学した時って、田舎から出てきて、そこって付属の幼稚園からあるんすよ。だからその幼稚園、小学校って上がってきてる人たちもやっぱおぼっちゃまで、医者の子供とか、そういうハイソな人たちがいるんですね。で、僕そこに田舎から1時間ぐらいかけて通ってたんで、負けられないみたいな、絶対。あ、それ心折れなかったんすね。いや、むしろもうこれ俺がここで1位になるんだみたいな、鬼して、もう1位になってました。うん。付属中で。
すごい。でも結構、見た目をほんわかしてるじゃないですか。バトル体質なんですね。いや、僕めっちゃ昔からめっちゃ感情の波あって、やるぞみたいな時は結構やる感じなんすよね。はあ。YouTube向いてるっすよね、じゃあそれ。あ、向いてます。再生数とか登録者数を、そういうエネルギーで獲得してってる感じなんじゃないですか。いや、確かにそうですね。むかつくとか、もうとにかく負けたくないみたいな、この人には負けないみたいな。再生数。
いや、僕的には普通に別に才能ないし、1出すやつには3出したやつが勝つだろうっていう。縦笛とかも、もう全部みたいな。筆記も満点みたいな。家庭科とか体育の筆記も満点とって。はあ。で、やってて。でもそれ中2ぐらいまでやったんすけど、急にやる気なくなったっていうか、何やってんだろうと思い始めて、急に。そっか、そこはもちろん続かなかったす。続かなかったす。なんかパーンってなって、何の意味もないす。勉強するのに、その時医者になりたいとかもないんで。そう。ただハイソなシティボーイたちに負けないために。いや、そうですね。そのブルジョアどもに一矢報いるぞっていう気持ちだけでやってたんで、やっぱ急に気が抜けて。でもそっから勉強しなかったけど、一応県内で1番頭いいとこでも1位であったんで、スーっと落ちながら高校に向かったみたいな。そう。落ちても別に真ん中より下になることなさそうっすもんね。その2年間の貯金というか。そうです。そう。そうです。
友達はいるんすか?友達はその中学まではいたんすけど、今の中学の友達に聞くと、テスト前とかにその電車の中とかで問題出し合って、でも俺がやっぱめっちゃ覚えてるから、すごい解きまくるんだけど、やばいやばい全然解けないみたいな感じになって、蓋開けてみたらこっちが満点取ってるみたいな、そんなやつだったって言われました。だからあんまり友達がすごいいたわけじゃなかったかもしれないです。それって要は謙遜はしてるってことなんですか?分かってない振りすると。いや、でも本当僕、不安症でもあるんですよ。こんな喧嘩っ早いんすけど、だから本当に不安なんすよ、その時は。テスト前日とか泣いたりしてたんで。マジっすよ。その気合いで中学の勉強やった人、まあいないすもんね。そりゃ勝ちますね。いや、そうなんですよ。
不安が、ちっちゃい頃とか、僕、カつりがなんか触ってご飯食べて死んだ人が海外にいますみたいなことを小学生の時に先生に言われて、俺それ怖くなって近づけなくなって。僕最終的に水泳習ってたんですけど、そこにリーダーっていうのがいたんですよ。5人グループに1人大人のリーダーがつくみたいな。で、そのリーダーが、イルカリーダーとかシャチリーダーとか、水にまつわる生き物の名前がついてたんですけど、僕の担当が谷リーダーになって。え、谷ってことはなんか谷の要素あるんじゃないと思って、僕怖くなってスイミングやめたんです。そのぐらい強迫的な不安みたいのがあって。それはもう生まれつきなんですか?生まれつきだと思いますね。他にもコンビニで、小学校とかの時に万引きのテレビとか見て、万引きするかもって思って、僕だからもう入る時はこうやって入って、手をパッて取って入れて、こうやってまたこうやってみたいな。神経症というか不安症みたいなのが、ずっと昔からあるんですよ。それですごい病院にかかるとか、そこまではなく、大体新しい不安が出てくると消えるんすよ、前の不安が。だから軽い不安を持ちつつ生きてきて。へえ。なるほど。はい。じゃ、不安のマルチタスクはないですか?いや、無理す。不安は1個しか持てない。
余裕で県内1のここに入って、そこでまた頑張るんすか?で、入ってか、その前に、中学でもうやる気なくなった段階で、俺すごい芸人のラジオ聞くようになって。最初聞き始めたのは本当に東MAXさんとか、スクールオブロックの前とかにやってたんですよね、夜に。へえ。東MAXさんのラジオが入り。僕が初めて読まれたラジオ、東MAXさんのラジオだったんです。へえ。珍しいですね。珍しい。あとは松本さんの『放送室』って。ああ。あれが、僕の頃はもう終わってたんすけど、CDボックスがあったんですよね。それ借りて、それをダビングして聞くみたいな。うん。うん。それで芸人おもろみたいな。
じゃ、それで興味はちょっと出てて。出てて、だからずっとやってて、それで高校入って。でもその中3ぐらいの段階で、勉強の何よりモテが来始めて。僕全然モテなかったんで、モテないって自覚あったんで、このまま大人になったらやばそうって思って、モテた方がいいかもって思い始めて、そっからモテに全部。それ何を実行するんすか?まず中学卒業の時に告白したら、一瞬付き合えたんで、それはそれで終わったんすけど、高校入って、本当あんまり良くないすけど、どうやったら彼女できるかって考えた時に、なるべくいろんな女性に接せる場所にいた方がいいだろうって思って。てことは1番女性が多い部活に入るべきなんじゃないかと思って、僕吹奏楽部に入ってます。あ、付き合うために入ったんですか。はあ。いや、そうなんすよ。僕は結果付き合えたんですけど、別に吹奏楽入ったから付き合えるわけでもないんですよね。結局吹奏楽入ったら男女とかなくなるっていうか、同化しちゃうんすよね。ほとんど女性が30人とかで男5人とかだったら、もう女性の1人みたいな感じになるんで、必ずしもそうではないですけど、僕はそれを頑張って、無事彼女作ったみたいな。
普通にちゃんと堂々と告白するんですか?仲良く帰ってて、その人が他の人に告白されたんだよねみたいに言われて、私もし彼氏いたら告白とかめんどくさいことされなくて済むのかなみたいに言ってきたんで、僕はもう勘違いして、あ、じゃあこれ行けってことかも俺と思って。じゃあ俺彼氏なろうかみたいな。へえ。したら、いいよってなったけど、後から聞くと、別にそういう意味じゃなかったっぽいです。はい。
それで無事。すごいすよ。絶対に手に入れるんすね、だから。いえ、そんなこと。目標決めたら、逆に負けないって言ったら本当に1位になっちゃうし。いや、まあまあまあ。モテなさそうって分かりながらも彼女作るわけじゃないですか。はい。計画性はあるかもしれないですね。彼女作るために、吹奏楽ってだいぶ遠いけど、やっぱそこが多分入り口だと思ったす。はあ。確かに他の文化部だとちょっとできづらそうですしね。結果めっちゃ音楽頑張ったんで、これちょっと本当、吹奏楽部当時の人がいたら怒られると思って言っときますけど、ちゃんと頑張って部長ぐらいはなったんで。めっちゃ毎回その場で頑張るんすね。それはめっちゃかもしれないです。そうすね。目の前のこと頑張りました、めっちゃ。そう。はい。馬力すごいですね。そうですね。やっぱギリギリでその馬力、踏みとどまる力がすごいかもしれないですね。ギリギリで、もうこれ以上はっていうとこで。短期集中型ですもんね。僕はもうめちゃくちゃそうっすね。だし、波がめっちゃあるんで、感情に。わーってやってみたいな感じですね。はい。
で、医学部って現役で受かるんですか?いや、一浪ですね。あ、一浪。そうですか。そう。高校時代はそれでうつつを抜かして、彼女もできたし遊びたいみたいな。でもやっぱ真面目な学校なんで、彼女は勉強したいみたいな。それで遊びたいのにみたいなことをもじもじやってたら、3年終わってました。はい。ああ。じゃあ落ちるってこと?一応受験はするんですか?受験はしました。一応したんすけど、もうめちゃくちゃバカだったんで。高校3年間ほぼ勉強しなかったんで、部活だけみたいなだったんで、どこも受かるわけなくて。現役は一応鹿児島大学の医学部受けたんですけど、普通に落ちました。
その時点でもう医学部目指してるんですか?そう、その時、付属の中学校から高校上がったんで、周りの友達がやっぱ医者の子供多かったんですよね。はっちゃけてからは友達増え出したんすよ、僕も。なんでそっから友達結構いて、みんながやっぱ医者になるって言うんですよね。医者の息子とかなんで。だから僕もノリで、あ、じゃあ俺も医者になるかみたいな、ぐらいの軽い感じで。はい。でも軽い感じで、よく浪人期間頑張りましたね。
彼女とはお別れして。はい。あ、吹奏楽部の彼女。吹奏楽部の彼女とお別れして、でその子は無事医学部に行ったっていうのがあって。で、僕は毎日その子を塾に送り届けてたんすよ。ほ。その学生の時。で、蓋開けてみたら、卒業した後にその子とその塾で働いてた医学部生が付き合ってるっていうことを、浪人中に俺、風の噂で聞いて。え、俺、彼女を次の彼氏に安全に送り届けてたんだと。つらい、切ないっすね。めっちゃ気分悪くなって、気分悪くなったからむかついて、なんだ医学部ってそんなと思って、じゃあ俺もマジで医学部って。
でもすごいっすね。やっぱ、なんていうか、怒りを燃料にめっちゃ頑張れるんですね。そうすね。思い込みが激しいのかわかんないですけど、そう思ったらもうやるんだみたいな、やるしかないんだみたいな。もうここで受かんないとっていう。やっぱその田舎から出てきてブルジョアたちと戦って。ブルジョアとの戦いってのはずっと続いてる。そうそう。そのマインドがやっぱずっとあるす。だから絶対勝つんだみたいな。ブルジョアとの戦いが、普通は無理だなって思うじゃないですか。その財力の違いっていうか。あ、まあそうすね。這い上がろうとするってのはすごいすね。僕、動画とかでもよく言うんですけど、自信って根拠ない方がいいっていう。やれるっていう確信だけあるんですよ。何の根拠もないし。それでいいんですよ。
それって、実際どこに向かったんでしたっけ?えっと、実際は一浪で佐賀大学の医学部です。それ鹿児島大学の医学部とどっちが上なんです?いや、全然鹿児島の方が上です。佐賀はもう全然下っす。あ、そうなんですか。はい。だから別に僕も、その浪人中も正直、そんなこと言った割にあんまり勉強しなかったんで、とりあえず受かればいいなみたいな。しかも受験形式が変わる年で、受験の形式が変わる年って、その大学が受かりやすくなるって説があるんですよ。だからそれにかけました。
受かってからは実際、モチベーションの変遷はどんな感じですか?最初から低い?それでも最初は高いんですか?でも低いですね、最初から。入って分かったんすけど、あ、これ入ったらもう医者になるしかないんだ。そしたら急に嫌になって。で、その頃もまだモテモテはあったんすよ。そのまままた同じ作戦で、じゃあ女性が多い部活で、しかも僕はもう音楽やってたわけだし、アドバンテージあるだろうっていうことで、また軽音楽部入って。何の楽器やってるんですか?僕はベースですね。ベース。はい。ずっとベースやってて。コントラバスって、でっかいバイオリンみたいなのやるんですけど、部長になるぐらい真面目にもやってたり、高校時代の時も親に言って、プロの人に習いに行ってみたりとかして。そこまでやるんですか?いや、そうなんかやるんすよね。プロに自主的に習いに行くんすね。習いに行きましたね。いい意味で単細胞っていうか。いや、確かにそうね。言ったらその不平不満とか、全部頑張るんすね。
ニート医やってるから令和の感覚の人と思われてるんですけど、僕も昭和の体育会系っていうか。はい。いや、だからバキバキ童貞さんとかも、あのストイックだからな。YouTubeとか見てる。あ。ちょっとわざと自分を下に見せたラベリングをして、圧倒的に頑張ってもぎ取るっていう。はい。いや、あるかもしんないすね。頑張るのは大事とは思ってます、自分で色々。はい。
でもそう、別に医者にはなりたくないから、そこは頑張れなかったんですね。そうです。だから本当、佐賀大学入ってからはもう本当ジャズ、ジャズ研だったんですよね。そこで軽音楽部なの。だから僕はそっから、わかんないけど、プロのジャズマンになろうと思って、ジャズバーでセッションホストって、みんなが集まってくる回のメインのベーシストやったりとか。へえ。で、アドリブの練習したりとか、プロのジャズマンになると思ってました。そっか、もう医者にならずに。ならずに。いや、それって中退しそうじゃないですか。いや、そうなんすよね。さすがにそうはならない。なるんすけど、やっぱ僕の持ち前の、入ったからには頑張る精神はあるんで、卒業はするぞっていうです。
はあ。医学部で6年、一応取るぐらいのモチベーションで乗り越えられるもんなんですか?いや、乗り越えられないですね、基本。1回留年になりそうになって乗り越えたみたいなのもあった。医学部だと別に留年は普通?普通ではないけど、一応100人僕の同期いたんすけど、ストレートで卒業できたのが70人なんで、3割はどっかでは留年しますね。はい。すごい過酷っすね。いや、意外とテストとかが過酷で、2年生と4年生が肝で、そこ突破できずに留年する人結構いるんですよね。じゃ、6年になればなんとかなるんですか?6年になれば、卒業は意外となんとかなるんすけど、あとその後国家試験があるんで、国浪って言って国家試験浪人ってのもあるんで、それで落とすパターンもあるっすね。はい。
でもじゃあ結果何歳で国試パスしてるんですか?いや、結局僕ストレートなんすよ。一浪して、6年間その留年の危機が何回かあったんすけど、突破してストレートで行ったんで、多分25とかかな。へえ。はい。それで普通だったら研修やる感じですか?そうすね。で、僕も研修やりました。あ、研修やったんすか。やりました。2年間。全部の科回るやつですよね。そうですね。一通りの科回りましたね。それ終わってから専門を選ぶんでしたっけ?そうです。そうです。で、そこで僕は芸人になったんで。
だから、すごいタイミングですね。28とかですか。28とかですね。6年間ジャズやって、あ、俺ジャズ無理だと思ったんですよ。才能ないって気づいて、じゃあ医者しかないかと思って。2年間やってく中で、そういえば中学生の頃、俺芸人になりたかった。芸人じゃんって、俺芸人だよ俺ってなって、そこで芸人になろうと思った。
2年の研修期間で見てたその医者の世界で、自分には無理だなと思ったポイントっていくつかあるんですか?1個は、いや、これめっちゃ当たり前なことなんですけど、医者ってそいつの判断で人が死んだりするんですよ。ミスしないとしても、普通に全力で何かやったとしても、例えば人が亡くなったりとかはあるわけじゃないですか。で、その時に僕不安症もあるんで、これ毎日起きんのみたいな。あと夜間当直とかもあって、朝から夕方まで働いて、そっから夜って救急車診て、で翌朝また働くみたいな、こういう働き方があるんすけど、それとかやってみて、え、マジでやばくないみたいな。その2つがあったっす。
三交代制みたいなやつですか?よく看護師がいる。あ、そうですね。看護師さんは三交代とか二交代なんですけど、医者ってその交代制システムがもうないんですよ。医者って日中働くじゃないですか。で、夜は看護師さんの場合夜勤じゃないですか。でも医者は当直ってシステムなんで。当直って何かっていうと、法律上はほとんどもう寝ていいですよ、でも万が一患者さんがちょっとおかしい時があったら行ってくださいねっていうのが当直なんすよ。だからそういう建て付けなんで、ってことは翌朝からも普通に働けますよね、夜寝てるしってシステムなんですけど、実際救急車がめっちゃ来るっていう。そういうシステムがなぜか日本ではまかり通ってんすよ。へえ。はい。それなんで交代とかないっす。24時間勤務と言っても過言ではないってことですよね、それだと。そうです。そうです。24時間勤務ですとか、48時間とかもあります。
で、あと手術中とか、独創性とか出せないですよ。あえてこの血管切り回すとか、もうやばいじゃないですか。めちゃくちゃ大事件じゃないですか。だからそういうオリジナリティとかないかもって。逆にその6年間あると思ってた。いや、6年間はもうジャズマンになる。あ、そっか。保険ぐらいに思ってたんですもんね、医師をね。そうですね。とりあえずせっかく入ったし、取っといた方がいいだろうぐらいのマインドだったです。はい。あ、そうか。それで、頑張るけど微妙にそれてくみたいな感じ。
親とかはどう見てるんですか?もう。はい。親は救急医になってほしいと思ったらしいですよ。救急医になって命を救ってほしい、バリバリ働いて。親とかもう仕事一筋なんで、2人とも。もう仕事のために生きてるみたいな感じの人なんで。もう頑張って働いてみたいに思ってたみたいですけど、芸人になるって言ったら、うちの母が言ってたのは、いや別にまあ止めないけどみたいな。私は28年生きてきて、お前で笑ったことないよ。辛辣ですね。いや、結構そうですね。毒舌かもしれない。で、1刻も早くやめてほしいって未だに言ってます。あ、芸人。芸人。はい。
さすがに28から始めるの怖くなかったですか?はい。いや、怖かったけど、もう医者が無理っていうことがもう確定してるんで、もう俺はこれしかないっていうのと、やっぱ昔からある、なんかいけるんじゃないかって。へえ。根拠のない。じゃ、上京するってことですか?そうですね。もう芸人になろうと思って上京しました。あ、28で初めて東京に住む。そうですね。はい。
金はそこそこ持ってるんですか?研修医って金持ってるんですか?
金はまあ、そこそこは持ってますけど、でもその普通の医者みたいに年収1000万以上とかはないですね。もう本当、行けて多分500とかじゃないかな。
あ、でも別に上京することに対しての資金的な不安はそんなないんですね。
そうですね。まあ別に暮らせるぐらいの貯金はしてます。しかも意外と堅実なんで、その頃から積立NISAとかしたりして、もうちゃんと貯金もしてたんで。
そん時もうバイトしとけばいいかなみたいな策も、もう思いついてるんですか。
そうですね。行く時点で色々バイトのサイトとか調べて、ここだったらこれ働けるとかで。その当時はちょっとコロナ禍が始まったりしてたんで、コロナのワクチンバイトとかもあったりしたんですよね、その時は。そういうのとかで稼ぎつつ資金を得て、芸人頑張るみたいな。
コロナのワクチンバイトなんか高そうですね。給料高かったっすね。多いのだと本当1日で20万弱とかポンって出た。
めっちゃやりたい人少なかったですもんね。ワクチンっていう。
まあ、そうですね。やっぱやりたくないし、平日にやるじゃないですか、そういうのってワクチンって。で、まともな医者って平日暇じゃないんですよ。病院があるんでみんな。僕みたいなのはほとんどいないんで、逆に僕は行ける。このワクチン無双みたいな感じになってた。その給料というか。
あ、まあ、それはそう。1年目はそれでだいぶありがたかったっすね。
え、芸人自体はすぐ事務所に所属できたんですか?
東京出てきて太田プロの養成所に入ったんで。27ぐらいで出てきて、そっから1年間養成所に通ってました。
いろんな養成所あるじゃないですか。太田プロの養成所ってどれぐらいの規模なんですか?
トータルで芸人、多分670人ぐらいいた気がしますね。
結構。なんで太田プロの養成所にしたんですか?
吉本は、あのしゅんしゅんクリニックPさんっていうドクターがいらっしゃったんで、多分医者芸人の需要ないな、もういるんでダメだってなって。で、僕バイトもしたかったんで、なるべく養成所の日数が少ない方がいいだろうって考えた結果、太田プロが週2の夜7時から9時だけっていう。
短いすね。
短いんすよ。年間30万とかだったら値段もそんな高くなくて、じゃあここかみたいな。本当、なんか憧れの先輩がいるとかもなかったです。
効率で選んでるんですか?
いや、効率で、早くもう効率よく芸人になれる場所だっていうのが太田です。
太田プロって養成所の卒業者は誰でも所属できるんですか?
いや、えっと、吉本とかとちょっと違くて、一応卒業ライブみたいなのがあって、そこでまあ、こいつらは入れてやってもいいかなってなったら一応仮所属みたいなのがあって。で、本所属になるには売れないとダメです。普通にテレビとか出れるようにならないと、ちゃんとした所属にはならないです。
井さんは本所属になったんですか?
なってないです。仮所属でしたね、ずっと。
あ、そうなんですね。そっか。え、卒業したら太田プロ仮所属芸人は何するんですか?
え、だから太田プロ仮所属芸人と言いつつ実質フリーみたいなもんなんで、もうただ地下ライブとか出まくって。で、まあ一応月1回事務所ライブはあるんですけど、それも全員が出れるわけじゃなくて、なんかオーディションみたいのがあるんですよ。で、それに受かれば出れるんですけど、それとは別で事務所から一応テレビの、みんなに配られるようなアンケートとか来るんで、それ書いて。で、それが突破すればネタ見せ行けて、それがもしも受かればテレビ出れるけど、みたいな感じです。
それコンビ組もうとかなってないんですか?その自分の中で。
あの養成所時代コンビ組んでました。
あ、そうなんです。
2組ぐらい組んでましたね。1組はお坊さんと組んでて。
すごい。
坊ーズっていうコンビ。やってたネタは、2人で漫才で、僕が坊主やってみたいからつって、そのお坊さんでお葬式で蘇生したり、お坊さん側が医者やりたいって言って、オペ中にお経を出したりみたいな、医者とお坊さんの漫才みたいなのやってた時期と。
その後は別のがっつり元吉本のやつと組んで、そいつとは結構養成所の中ではもう1位とか3位辺りに入るぐらいまで行って。で、M-1も出て、1回戦突破しなかったんですけど、なんかナイスアマチュア賞っていうのを獲って、動画とかも出ました。YouTube。
あ、結果出てるんですね。
じゃあちょっとだけ出ましたね。
そのコンビもでもそんな長く続かず。そいつにも金を560万貸してたってのもあったり。とにかく僕、同期の芸人に金貸しまくってたんで。
そうか、金持ちなんすね。唯一。
そう。唯一金持ちなんです。その中で。そうなんですよ。だからもう本当金貸したりで。それでそいつともちょっと仲悪いみたいになっちゃって、解散しちゃいましたね。
しかもそいつ以外にも貸してたんで、同期で僕が金貸さなかったらやめてた芸人いると思います。3桁貸したやつもいましたからね。
マジですか?
しかもそれで3桁完済するって、どういうこと?お前すごいなって。
あ、完済した。
そいつは完済した。
え、売れた?
いや、売れてもないです。ちゃんとバイトで。
あ、売れずにバイトで。
4年ぐらいかけて。
真面目なんすね。え、それもでも解散しちゃったんすか?何年ぐらいやった?
いや、もうその時養成所の最後ら辺で解散して。その時もR-1グランプリってピン芸人のやつがあって、で、僕養成所の時も一応ピンで出たら1回戦通っちゃって、それもあって、俺ももうなんかちょっとこいつもあんま合わないし、もうピンでやってけるかみたいに思って、もう養成所中に解散しました。だからピンで所属しましたね、太田プロに。その仮所属は。
へえ。生き様を聞いてるとピン芸人っぽいすもんね。なんかわかんないけど。
いや、確かに協調性ないと思います、僕あんまり。多分我が強いというか。
それもうラジオやりたいから売れるぞってことなんですか?
芸人になった最終目標は本当に、その地上波ラジオを持ちたいなっていう気持ちがあって、まあそれが最初ではありましたね。バイト医も正直ずっとはやってけないっていうか、何十年もやってくようなことじゃないっていうか。僕の同期とかみんな専門医とか取ってくわけですから、お笑いというか、こっちで何か一端の成果を上げないとダメだっていうマインドがあって。でも養成所時代からSNSは始めてました、実は。
ああ、やっぱ芸人一本はさすがに厳しいかってのは感覚としてあったんですかね。
周りは誰も同期やってなかったですけど、僕はなんかSNSやっといた方が、医者あるあるとかいいかもって思って、なんとなく始めました。
芸人さんとかにもありますもんね。そのSNSでどうにかなっても、それは芸人で売れたことには換算しませんよみたいな。
いや、あります。そういう事務所もあると思います。太田とかも多分あると思う、そういうの。賞レースとかで勝たないとダメっていう。
え、YouTubeいつ始めたんですか?じゃあYouTubeも本当その養成所の時ですか?そっか、養成所の時からもう全部スタートさせてんですね。
そう。させてます。全部。TikTok、インスタ、YouTube全部。
え、それってずっとある程度の投稿頻度をその間保ってるんですか?
1日1本とか2日1本とかであげてて、で、途中やめた時期とかもあってみたいな感じで。だからそんな伸びてもなかったっす。ちょっとだけフォロワーいるみたいな。
え、それがなんかこうエンジンかかる瞬間とかあったんですか?
そう。ずっと1、2万人で推移してて、で、去年の夏、春ぐらいに、ちょっとやばいかもってなって。芸人としても全然ダメだしみたいな。これなんか1個やんなきゃやばいかもって思った時に、SNSが勝ち筋かってなって、とりあえずじゃあ本数いっぱい上げてみようみたいな感じで、1日3本投稿始めましたね。
それが去年。
去年の夏ですね。
へえ。それが今の躍進の要因なんですね、じゃあ。
そうすね。だからそっからすね、やっぱ明らかに変わったのは。
すごいな。結構細かい医者あるあるを投稿してるじゃないですか、ショートとか。あんなのは、そのバイトとして4年5年ぐらい勤務してたら、あれぐらいのネタがこう集まる、聞けるもんなんですか?
なんかそれが不思議で、なんでそんなあるある分かるんすかって医者からも言われるんですけど。僕の学生時代の経験とか研修時代の経験とかバイト時代の経験もちょこちょこあるんすけど、多分学生時代と研修時代に周り見てて、こういうことあったなとかを膨らませたりで、なぜかやれてるんすよね。
え、だって医者の結婚のあるある的なやつ、あんなのとかって、結構長く医者やってないと思わんのじゃねえかなと思ったんですけど。
それもだから周りの友達から聞いたり、友達の結婚式行ったり、先輩の話聞いたりとかする中で、あ、これあるんだとか、ああいうの使えるなとかで、多分勝手に蓄積されてって。ネタ考える時に、そういえば医者と結婚するってこうだよなとかで書いてます。
で、結婚式の乾杯の挨拶って、教授に100万払うなんて知らないじゃないですか。
そうね。ある、ある。もっと払うとこもあるらしいとか。
怖すぎっすね。
でもなんか教授はやっぱご祝儀でもっと返してくれるみたいな。
払える職業でもありますしね、医者。
まあ、でもギリっす。めっちゃ稼げるわけじゃないんで。でもまあまあ100ぐらいなんとか頑張れば積めるっていう感じじゃないですか。
え、医者、今の医者ってそんな金持ちじゃないんですか?
大体僕が調べた感じだと、平均がまあ1500ぐらい、医者全体の。1500で言うと多分月100万とかぐらいで、そっから多分税金引かれるんで、多分手持ち70とかになるんじゃないですかね。そのぐらいが多分医者の平均だと思いますね。
金持ちっちゃ、一般的に金持ちですよね。
そうですね。でも、まあその分当直とか、さっき言ったシステムの中で働いてそれなんで、時給換算するとそんな高くない。
はあ。そっか。
結局まあ、肉体労働ではあるって。結局医者って、頭脳労働と見せかけて、誰かに代わりにやってもらうとかじゃなくて、基本ずっと自分が動き続けないとお金が生まれないんで。だからやっぱ意外と思ってるより大変だよなと思います。
はあ。なるほどな。え、芸人系YouTuberとしてはもう成功してるじゃないですか?
はい。まあ、今んとこはまあそうっすね。
どのルート目指してるんですか?でも。
なんか目標はないけど、とりあえず100万は行きたいなぐらいの、YouTube。
でもそれは絶対行きそうですもんね。意地でも掴み取りそうじゃないですか?なんかさっきまでの感じ聞いてると。
いや、そうすね。どうにか何としてでもとは思ってるっすけど、でもなんかやっぱYouTubeもいつ終わるかわかんないじゃないですか。今はもう食っていける方法を模索してますね。
あ、でも、え、ニート医、バイトの寿命はあるんですか?
さすがにその歳になって専門医も持ってないのにバイトだけしてるやつって、あんま見たことはないんで。
え、30歳でバイトって、今だいぶ気まずいんですか?それで言うと。
場所によると思いますね。その働き方とかによる。僕の場合は割とこのSNS続けてて知り合った先生とかで仕事紹介してもらったりするんで、まあなんとかやれてたりするんですけど。多分バイトのサイトみたいなのあるんですよ。それで考えると、33で専門医持ってなくてバイトしてたら、多分あっち側としては、なんでとは思われます。こいつやべえやつだろうってなります、多分。
でもなんか最近は学会の営業とかもよく行くんで、そういうとこでお金もらったりもしてます。だからなんかこう1個の会社みたいにしたい気持ちはあります。
あ、でも絶対した方がいいんじゃないですか。てかその編集とかそろそろ手伝ってもらった方がいいんじゃないですか?
そう。誰もいないんすよね、周りに。僕1人で。
でもそっか、なんかあんま協調性ないって言ってたから、仲間作んの大変そうっすね。
そうですね。あと僕、異常に疑い深いんで。なんか出し抜こうとしてきたんじゃないかみたいな。
しかもここまで51万まで1人で来ちゃってるから、なかなか仲間探すの大変そうですね。
いや、そう。1日3本投稿の上に、毎日その日撮った動画をその日あげてるんで、だからもう人に編集渡す暇とかもないんですよ。
なるほど。まあ、それはでもサイクルを変えちゃえばできそうな気もするけど。
まあ、ずらせば、まあワンチャン行けるのかなっていう気もしますけど。
え、寝れてますか?じゃあ。
まあ、でも4、5時間は寝てます。
あ、でも休みないすよね。じゃあ。
ないっすね。毎日動画出すんで。医者バイトがなくて、1日3本動画あげる日で、他に用事がない日のことを休みと言ってます。で、でも週3回生配信もやってるんで。
生配信もやったり。わかんないけど、その労働状態って医師的な観点で見たらどうなんですか?健康的に。
いや、過労ではあると思いますね。過労ではあると思いますけど、でもまあ楽しいし、不安もあるんで、やっぱね。僕の不安で、やっぱYouTubeってこう出るじゃないですか。お金とか。こうあれがやっぱってなったら。
いや、分かります。グラフの中毒になりますよね。
いや、なります。なんか何回も更新して。いや、見ても変わんないけどなみたいな。
あ、何位とか出るじゃないですか。何位みたいな。それで10位とかだともう絶望。
え、今でも消えてないんすか?モチベーション。
いや、まだありますけど。なんか僕、まあ言っちゃってるんですけど、僕、芸歴1年目とかは普通にファンと遊んでたんすよ。全然ファンに会いに行って飲んでみたいな、遊んでみたいな。でもやっぱここまで来るとちょっと危ないじゃないですか、もはや正直。
いや、確かに。リスクが。
案件とか受けてると、なんかやばいじゃないですか、なんか起きた時に。だからもうグッと堪えてます。
じゃあもう、かなり。え、彼女とかいるんですか?
で、彼女は、まあその生配信上ではやっぱ15人いるってことにしてます。
いや、だから僕は生配信でも言ってるんですけど、浮気も不倫もするからお前ら何も言うなよって、ハードル下げといた方がいいなって。
なるほど。聖人じゃないよって。
いや、そう。だから僕なんか色白で丸メガネで垂れ目で太ってるから、なんかいいやつと思われちゃうんですよ。でも全然いいやつじゃないぞっていうことを、生配信ではずっと言ってます。
あ、確かに15人って言っとけば、もうそりゃ浮気だなって女の子が怒ることもなさそうですし。
いや、そうですね。で、みんな呆れてるんで。
普通にあっという間に100万とか行きそうですね。このままだと、体を壊さない限り。
いや、そうですね。だから本当に自分が走り続けなきゃいけないんで。マネージャーもいないのがもうきついっすね。もう予定とかがもうぐちゃぐちゃに。
いや、そっか。
金額交渉とかも僕がやるんで、めっちゃ気まずいんすよ、案件とか。
え、これまでの人生に、心を許せる友達っているんですか?
ああ、高校時代に2人とか。で、大学時代に2人とか、そんなもんでいるぐらいで、多くはないと思います。
小中は?
あ、小中、中学の時の友達が未だに、医者で仲いいやつが1人と、僕がこの活動やってて弁護士をつけてるんですけど、顧問弁護士。そいつは僕の中学ですごい仲良かったやつ。
へえ。そういう中学に行ってるから、友達のスペックが高いっすね。
いや、なんか助けにはなりますね。弁護士とかだと。
絶対仲間作った方がいいと思うすよ。
いや、どうやって作れますかね、仲間。作り方わかんないです。
確か軍さんですら仲間持ってくれてますもんね。そのセットで。
いや、あれはだから本当賢いと思いますよ。もちろん自分の取り分は減ってきますけど、その取り分以上の楽しさとか、活動においての思い出とか、お金で手に入れられないものがあるから。もちろんいろんなストレスとか出てくるんだけど、でもそれで周り誰もいないで10年やってるより、多分そんなのも許しながらワイワイできてる方が絶対楽しいと思いますよ。
いや、そうっすよね。
楽しいというか、あの自分のためだと思いますよ。
そうすよね。僕ぶっ倒れたらおしまいなんで。
いや、倒れた時に1人きついっすよ。
いや、そうっすよね。そうなんすよね。今更どうしよう、誰を連れてこようっていう感じだから。芸人の同期で、僕が今芸歴5年目なんで、例えばこれがもう10年目とかなると、多分芸人でもう芸人無理って思う人も出てくるんですよね。YouTube頑張ろうって。でもまだ5年目って、みんな血気盛んに周りの友達が芸人やってるんで、引き込めないんですよね、まだ。
そっか。僕たちの手法でお伝えできるのは、編集を手伝わせつつYouTuberを育てたらどうすか?
あ、じゃあそいつもYouTuberにするってことですか。ああ、なるほど。
で、俺の編集半分手伝ってよみたいな。ノウハウ分かるじゃんみたいな。給料払うんですよ。まあ、芸人でYouTuberになりたいやつがいたら、そいつに教えて編集を手伝ってもらう。
あ、確かにそれがいいと思う。
それが一番いいす。だから、そのレース諦めた芸人をなんとかするっていう名目で、編集とかを教えつつ自分のYouTubeを作ればみたいな。
ああ、諦めた芸人いたらちょっと連絡ください。確かにな。やっぱそのお金総取りできるっていうのの気持ちでやっちゃってますもんね。
お金払う練習してた方がいいですよ。
え、どういうことですか?
だからもう払い慣れて。お金ってやっぱ払い慣れる必要があるんですよ。
どういうことすか?
え、だって今、バイト医の給料的なものを、誰かに自分の金から払うの嫌じゃないですか?
いや、嫌ですね。
ですよね。
バイト医じゃなくて、その編集に似たような金額、嫌でしょ。
いや、嫌ですね。嫌です。自分の金だと思っちゃう。もったいない、自分でやった方がいいってなっちゃう。
そう。それがずっと続くと、お金払えなくなるんで。
あ、マジすか?
お金ってある程度使い慣れてかないと。
確かに怖いかもしれないですね。毎月給料払うって怖い。怖いすね。
やった方がいいですよ。ちょこっと試しに。払わなければ払わないほど、払いたくない気持ちが強くなってくるんで。それこそ払わなきゃいけないタイミングが来た時に、モンスター化して、すごい圧力でその外注の人に当たっちゃう可能性が。
なるほど。もう払ってんだからやれよってみたいな。いや、ありそう。ありそう。それ怖い。ちょこちょこ払ってた方がいいかもしれない。
払い慣れた方がいいと思いますね。なんか仕事頼んでお金払うっていう。
確かにそれマジでそうかもしれない。もうなってるかもしれないです。ちょっと怖いっす、人に金払う。
多分、ちゃんとね、金払い慣れたほうがいいです。多分。
なるほど。確かに僕、這い上がってきたんで、やっぱ払いに慣れてない。
え、どこでです?
貧乏になったんで。お金は払わない方がいいと思って。
それはそうなんですけど、こっから50万か100万まではやっぱ金を払うフェーズっていう。金払ってるんだからって一言も言わない方が。それだと仲間になんないんで。
あ、そういうことね。給料は別に仕事だから払ってて、それと別に仲間ですよっていう。
そう。
運ピさんとか払ってんすか?給料とか。
払ってると思います、多分。
時間作った方が。確かに休みないっすもんね。
そうっすよ。医者より働いてます。外科より働いてます。
だからその、人が死なないのがいいっていうのがあるんです。だから人が死なないからいいなって思って。
自分が死ぬ。
はい。自分が死ぬだけだっていう。
それあるす。こんな偉そうにおっさんが。
いやいや、マジでめっちゃ勉強になりました。いや、すいません。こんな。編集前に、どっか喫茶店ありますかね?Wi-Fiのある喫茶店。
ああ。あ、え、あっちのスターバックス、電源ありますよ。
あ、本当すか?いいす。ありがとうございます。
あ、いいすか?すいません。ありがとうございます。またお願いします。
あ、じゃあできたらOKチェックを送ります。
ぜひお願いします。
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