小田切ヒロ・ヒロ子・パリス・ヒロトンが「30の質問」に答える:進化、結果への責任、失敗の使い方

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概要

ヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロが、自身の演じるキャラクター「小田切ヒロ子」と「パリス・ヒロトン」と並んで30の質問に答える企画である。ヒロトンやヒロ子は誇張されたセレブ像や決め台詞で笑いを取る。一方で小田切ヒロ本人は、美容法、仕事観、恋愛、今後の目標について、具体的な理由を添えて答えている。以下では、ヒロ本人の回答を中心に、3人の答え方の違いも含めて整理する。なお字幕には話者の区別がないため、発言者の判別がつきにくい短いやり取りは、誰の発言かを断定せずに記述する。

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3人の自己紹介

小田切ヒロは、ヘア&メイクアップアーティストであり、ブランドプロデューサーであり、ヌー株式会社の代表でもあると名乗った。ヒロ子は「美の伝道師」を名乗り、以前はスタイリストだったと語る(字幕では「元猛獣スターリスト」)。パリス・ヒロトンは「世界をまたにかけるインフルエンサー」で、パリス・ヒルトンやキム・カーダシアンと友達だという設定である。聞き手に「クリス・ジェンナーではないですよね」と振られると、「もっと若い」と返した。

この冒頭のやり取りで、以後の役割分担がはっきりする。ヒロトンは実在のセレブとの交友や高級品を持ち出してボケる。ヒロ子は年齢と「進化」を強調する。ヒロ本人は、実践している方法とその理由を説明する。

好き嫌いと日々の習慣

好き嫌いを聞かれて、ひとりは「伸び代」、伸び代のあるものや人が大好きだと答えた。ヒロ子とみられる答えは、好きなことが「向上心」、嫌いなことが「安定」である。生きている限り常に上昇していたい、安定を取ることは退化になるので安定という言葉が大嫌いだ、という理屈だ。ヒロトンは、全身をあらわにする装いで知られるある人物を「才能があるから許せない」と挙げて笑いを取った。

毎日のルーティンで譲れないこととして、ヒロは「必ず風呂に入ること」と「こまめな水分補給」を挙げた。自分をひと言で表す質問には、「私という人生を生きている俳優」という答えが出た。最近は「女優」という言葉を使わない流れがあるので「アクター」と言っている、という補足付きである。「ダイヤモンド」という答えも挙がった。

ストレス解消法としてヒロ子とみられる人物が語ったのは「音美容」だ。シンギングボールを買い、音の力で体の細胞を活性化させ、ミトコンドリアを喜ばせ、体内の水分の質を変えるのだという。ほかには、あんこを隠れて食べる「ギルティ」な楽しみや、ネットショッピングという答えも出た。

3:16

美容法の核にある「4つのケアのバランス」

絶対に譲れない美容法について、ヒロトンは「鮭の精子を全身に浴びること」、つまりPDRNがセレブの間での最近のマイブームだと答えた。ヒロ子側は「365日音活」と返す。

これに対しヒロは、「譲れない」ものを一つ挙げる答え方を避けた。美容はバランスなので、何かに突出したり一つのことしかやらなかったりはしていないという。具体的には「取り去るケア」「与えるケア」「巡らせるケア」「守るケア」の4つを必ずバランスよく行う。どれも欠かしてはいけないし、偏ってもいけない。季節によって比重は変えるが、このバランスを取ること自体が自分にとって譲れない美容だと説明した。

愛用スキンケアとコスメ

最近のお気に入りのスキンケアとして、ヒロはポーラのアイゾーンクリームを挙げた。自分で使って良いと感じたことに加えて、英語の先生にプレゼントしたときの経験が決め手になったという。その先生はまったくスキンケアをしない人だった。ところが1週間後に会うと、「ヒアルロン酸を入れたんですか」と聞きたくなるほど綺麗になっていた。ヒロは効き目を実感し、そこから自分の人生に欠かせないアイテムになったと語る。ほかの2人からは、シワがなくなるとしてランコムの製品が、肌がつるつるになるとしてディオールの製品が挙がった。

お気に入りコスメでは、ヒロトンが「ヘイリー・ビーバーと友達で家が隣だから」とローデのリップを挙げ、聞き手に「友達多いね」と突っ込まれる。クレ・ド・ポー ボーテの下地を「一択」とする答えもあった。ヒロが毎日ヘビーローテーションしているのは、ナーズのリキッドチークである。ふわっとした色味だけでなく質感が素晴らしく、自分の肌の質感のように発色する点を評価している。色のバリエーションは多いが、どの色を使っても自分の肌になじむのがお気に入りの理由だという。

5:17

肌がピンチのとき、メイクで力を入れる場所

肌がSOSを出していると感じたとき、ヒロは「絶対に何もしない」。触れることもせず、肌を静かに休ませる。ただし休ませるのは肌だけではなく、体も休ませ、リラックスする時間を必ず設ける。肌のSOSは内臓のSOS、心のSOSのサインだと考えているからだ。ほかの回答ではクレイパックなどが挙がった。

メイクで最も気合いを入れるパーツは、時代やファッションに関係なく眉毛だとヒロは言い切る。眉毛は意思と時代を映す鏡であり、自分の説得力や情熱は眉毛に表れると考えている。眉が薄かったり曖昧だったりするのはその人の人生を示しているとして、自分は意思の強さを眉で表現しているという。別のキャラクターは「唇のフレーム」と答え、「今日これを描くのに10分かかった」と付け加えた。

6:18

仕事観:結果への責任と「心ここにあらず」への拒否

仕事で最も大切にしているマインドについて、ヒロ子は「進化」を挙げた。「まだ55歳だから」安定は取らず、常に進化と向上だという。ヒロトンは「ファビュラスであること」。

ヒロの答えは「結果に対する絶対的な責任を持つこと」である。自分は結果主義で、どんなことでも必ず結果を出し、その結果には必ず責任を取る。責任は結果だけでなく、そこに至るプロセス全体に及ぶ。何かに手をつけること、始めること、やり続けること、そのすべてに責任を取るようにしていると述べた。

一緒に仕事をしたくない人として、ヒロトンは「ファビュラスじゃない人」を挙げた。ヒロは「心ここにあらず」な人だと答える。一緒に仕事をしていてそう感じた瞬間に気持ちが萎え、その人と関わるのをやめようと思う。情熱の度合いは人それぞれだとしても、心がそこにない人は自分の人生に必要ないので「排除する」とまで言い切った。自分がすべてのことに真剣に向き合っているからこそだ、という説明である。

7:05

プレッシャーには「失敗のデータ」、モチベーション低下には風呂

大舞台やプレッシャーに打ち勝つ秘訣について、ほかのキャラクターからは、過去に負った傷を乾かさず、熟した傷を生かしていくのが自分のスタイルだという答えが出た。

ヒロの答えは「失敗」、正確には「失敗のデータ収集」である。緊張する場面や新しい挑戦をするとき、何かを成し遂げたり始めたりするときには、過去のデータ、つまり経験値が必要になる。経験があるから次のトライができるし、失敗談が多いほど次の糧になる。だから「どれだけ失敗してきたか」が重要だと語った。ヒロは、44年間生きてきた中で多くの失敗やトラウマがあり、それをベースに今を生きていると話す。そして「だからこそ絶対に失敗しない」人生になった、と締めくくった。

モチベーションが下がったときの対処として、ヒロは再び風呂を挙げた。方法はいろいろあるが、毎日生きていると特別なことをするのは難しい。自分もしょっちゅうモチベーションは落ちる。毎日できて誰にでもできることといえば風呂であり、旅行先やロケ先のように家にいないときでも実行できる、というのが理由だ。ヒロトンは「モチベーションなんて下がらない、下がるのはお棺に入ってから」と返し、ヒールで歩く音を真似てみせた。

働くことは「人生」

働くこと、ビジネスとは何かという問いに、ヒロは「人生です。それ以外ない」と答えた。自分は仕事に生かされており、仕事は人生をどれだけ豊かにするかの手段である。人生を輝かせ、豊かにし、楽しむために仕事をしているという。ただし、働くことの意味は人によって違うことも認めている。自己実現の人もいれば、やりがいの人も、お金の人もいる。そのうえで自分は人生を豊かにするために働いている、という整理だ。ほかのキャラクターからは、働かないと遊べない、スタイルを保つためやファッションとビューティのために働く、といった答えが出た。

休日、食べ物、バッグの中身

休日について、ヒロトンは「ガールズたちと船の上でパーティー」と答えた。ヒロは、少しでも時間ができたら愛犬と過ごすと言い、犬が自分の癒やしだと語った。

好きな食べ物としては、あんこ、上質な蜂蜜、キャビアが挙がった。蜂蜜を挙げたヒロについて、聞き手は「美味しいからではなく、健康や美容に良いから食べているんですよね」と確認する。ヒロはこれを認め、口に入れるものは美味しさではなく、体にどういう効果があるかでしか選んでいないと答えた。そのなかで蜂蜜は栄養面の効果がありつつ、美味しさもついてくるので好きなのだという。

バッグの中身では、あんこ玉をいつも入れているというキャラクターがいて、この日は撮影前に食べてしまっていた。リップ1本だけで、ほかの荷物は「持ってくれる人がいるから」持たないという答えもあった。ヒロの当日のバッグはザ・ロウである。中身については、他のハットを買っても結局戻ってしまい3〜4年かぶり続けているハットや、名入れをして5年ほど使っている小物の話になった。ヒロは、一度いいと思ったらずっと使う癖があり、頑丈で綺麗なので替えるタイミングがないという。その小物はヒロにとって唯一の柄物で、人前で出すときは少し恥ずかしいとも明かし、そろそろ替えたいのかもしれないと話した。

ファッションと最近の買い物

好きなファッションについて、ヒロは基本的にシンプルでモダン、形のフォルムが綺麗なものを好むと答えた。体型を隠すためではなく、体が綺麗に見えて服のラインが綺麗に見えるものが好きだという。ほかのキャラクターは、クワイエットラグジュアリーや「LAビッチスタイル」を挙げた。

最近いちばんテンションが上がった買い物として、ヒロトンはダイヤが全面に詰まった太いカルティエのジュスト アン クルを挙げ、ダイヤが詰まっていないと意味がないと言う。蛇は前進しかできず後退できない、という蛇モチーフの指輪の話も出た。シンギングボールの話題では、以前から持っていたものとは別に、閉店するアンティークショップで100年以上前にチベットで使われていたシンギングボールを2つ手に入れたというエピソードが語られた。鳴らした瞬間に骨の髄まで響く音で、初めてシンギングボールの真髄を知ったという。店が閉店しなければ売ってもらえなかっただろう、とも話している。

恋愛観:開拓者、16歳に戻る、泣けるだけ泣く

好きな人のタイプとして、ヒロは今は「開拓者」だと答えた。自分自身が進化している最中なので、人生や時代を開拓している人に興味があるという。開拓者であれば年上でもよいが、ただ年下なだけの「坊や」では駄目で、1歳下では意味がない、というやり取りもあった。ヒロ子は年下の可愛い坊や、ヒロトンはゴージャスなお金持ちのジェントルマンを挙げた。

恋愛するとどうなるかについて、ヒロ子は「育てたがり」だと語る。雛を可愛がって育て、旅立たせ、また次の雛を育てる。それを繰り返して若さをキープしているのだという。ヒロは、本気の恋愛をすると16歳の頃に戻ると話す。初めての恋愛が16歳だったので、本気になるとピュアで素直な気持ちになり、16歳の頃と同じ感覚になるのだという。聞き手とのやり取りでは、毎回本気になること、問題はそれが持続するかどうかであること、わりと熱烈で「絶対一緒になりたい」と思うことも認めた。

失恋からの立ち直り方について、ヒロは「泣けるだけ泣く」と答えた。泣くと割とすっきりするからだという。一方で「失恋したことがない、次の坊やしかいない」と答えるキャラクターもいた。

言われて嬉しい褒め言葉は、「若いですね」、ヒロの「さすがですね」、そして「すごいビッチですね」だった。ヒロは「さすが」と言われると顔がにやけてしまい、自分でも効果てきめんだと感じるという。相手を落とすテクニックとしては、麝香の香りを巧みに使うという答えと、「絶対に目線をそらさない」という答えが出た。

人生の転機は起業

人生のターニングポイントはいくつもあるとしたうえで、ヒロが挙げたのは起業・独立した時である。何にも縛られず、自分らしいスタイルで生き、仕事ができるようになった。試練もあり責任もすべて自分に来るが、「やっと自分らしくなった」と初めて感じたという。

起業したのは36歳の時で、最初は「ヒロウィングマネージメント」という会社を4年ほど運営したとヒロは振り返る。社名の由来は話すと長くなるので別の動画で話すと述べた。その後に会社を「ヌー」にしてからはスピードが速くなり、ヌーにして本当に良かった、自分の直感は正しかったと語った。

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10年後:日本の美容を世界に示す場所をつくる

10年後について、ヒロ子は骨董通りを卒業して軽井沢あたりで隠居していたいと答えた(字幕は「陰軽いざ」)。ヒロトンは「メットガラの共同ホスト」になっていて、アナ・ウィンターの次は自分だと言う。聞き手にメットガラに出たことはあるかと聞かれると、友達はみんな選ばれているのに自分だけ選ばれない、と嘆いてみせた。

ヒロはここで真剣な目標を語った。今の使命と目標は、日本の美容をどれだけ盛り上げられるか、そして世界への架け橋になることだという。世界が日本を見たときに「日本の美容とはこういうものなんだ」と感じられるように、現代の美容を表現し再現することを自分の使命と考えている。その形として美術館をつくることを目指して進んでいる最中で、第1弾のポップアップが大成功し、ようやく第一歩が形になったと感じているという。ここから一歩ずつ進み、10年後にはその美術館があって、世界から見た日本を代表する場所と形になっているだろう、とヒロは見通しを述べた。自分自身が「日本から世界へ」の架け橋であり、その時点でも進化は止まっていないだろうとも語っている。

美しさとは、そして互いへの言葉

美しさとは何かという問いを、ヒロは「簡単なようですごく難しい」と受け止め、短い答えを返した(字幕では「最終であること」と聞こえ、正確な語は判別しにくい)。ほかのキャラクターからは、心の傷を生かした人、突き抜けた人がいちばん美しいという答えが出た。傷を負っていない生き物には何の美しさも感じない、という強い言い方も添えられた。

他の2人に言いたいことを聞かれ、ヒロ子はヒロに「生き急ぐのはやめてみたら」「少し休んでもいい」「もう少しゆっくりでいい」と声をかけた。自分も昔はそうだったし、人生を逆算したらそうなる気持ちも分かる、と前置きしたうえでの言葉である。ヒロからヒロ子へは「健康第一で」。ヒールでカツカツ歩いているので心配だし、お腹を出しているので冷えに気をつけて巡りケアを、と勧めた。このやり取りの中で、ヒロ子はヒロより10歳上の「55歳設定」であることが「初出し」として明かされた。ヒロトンについては「ビッチ度が足りない」「世界のビッチスタイルはもっとグラマーでファビュラスでなければ」という指摘が飛び、「Don't think too much. Just be fabulous.」という決め台詞で締めくくられた。

ビーナスへのメッセージ

最後の質問は、ファンである「ビーナス」へのメッセージだった。ヒロは、自分の進化はまだ止まらないと述べた。ビーナスたちと一緒に美容を極め、人生を豊かにしていきたいという。楽しめるコンテンツやイベント、自分の人生から得た教訓をこれからも提案していくので、ついてきてくれたら嬉しいと語った。

ヒロ子は「年齢はただのナンバー」だと言う。55歳になってもまだこれからだと思う心が大切で、まだまだと思うのも、もう終わりだと思うのも本人次第、心が人生を決めると呼びかけた。ファビュラスでエネルギッシュな人生にしたい人はマインドチェンジから始めてみて、これからも美の伝道師ヒロ子が導いてあげる、と宣言して動画は終わる。