古堅式を学んで引っ越した芸人・しんやの新居、片付いて見えるのに何が足りないのか

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概要

「週末ビフォーアフター」で片付けの専門家・古堅純子が訪ねたのは、以前の回で物があふれた部屋を片付けたラグビー芸人・しんやの新居である。赤ちゃんが生まれたのをきっかけに引っ越した3LDKで、しんやは番組で学んだ「ゴールデンゾーン」や「火のライン」「水のライン」を生かして暮らしを組み立てたと自信を見せる。古堅はそれを抜き打ちチェックのように見て回り、よくできている点を認めたうえで、「片付いてはいるが、戻しやすいかというと難しい」という問題を指摘していく。

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階段の家から、光の入る3LDKへ

前の家はエレベーターのない建物で、駅から徒歩15分以上かかり、しかも坂を上っていく立地だったという。古堅は車で訪れたときにも大変だったと振り返る。しんやによれば、妻のお腹が大きくなるにつれて階段がつらくなり、「子どもが生まれる前にこの階段は無理だ」となって引っ越しを急いだ。引っ越しと出産は時期がかなり近く、「ギリギリだった」と話す。

新居は3LDKで、リビングと隣の部屋がつながっているため広く感じられる。赤ちゃんが生まれたことから、その部屋を遊べる空間にする考えだという。引っ越しの際には光が入ることを意識し、角部屋を選んだ。古堅は部屋の明るさに触れ、前の家は「くすんで疲れた部屋」だったと振り返る。しんやも、以前は妻のストレスが大きかったと認めている。

生まれた子どもは3000グラムちょっとで生まれ、今はだいぶ大きくなったという。古堅は、子どもがお腹の中から自分たちの話を聞き、番組も見ていたはずだと冗談を交えて出迎えた。

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「ゴールデンゾーンを学んだから流れが来た」

新居での再会で、しんやは近況を次々と報告する。R-1ではファイナルに進出し、NHKの「天才てれびくん」のレギュラーが決まり、ラグビー日本代表の応援リーダーも務めることになった。さらに部屋に飾られた花は、年間イメージキャラクターの撮影を終えた際にもらったもので、公開は夏ごろの予定だと話す。

しんやはこうした流れを、家をアイランドキッチン風に変え、ゴールデンゾーンや火のライン・水のラインを覚えたおかげだと語る。古堅が「無理やり言ってない?」と返すと、しんやは否定し、「ワンチームでスクラムを組んでいきましょう」とラグビーにかけた言い回しを繰り返す。古堅は、環境を変えるだけで意識も変わり、それで色々うまくいっているのだろうと応じた。最初は声が大きいだけの男だと思っていたが、ゴールデンゾーンを教えたらゴールデン番組のトップバッターに出てきた、とも笑う。

ただし収納を実際に整えたのは妻であることが、やりとりの中で明らかになる。しんやは「私は何もしません」と認めつつ、ピン芸人なので「俺がやった」と言わなければならないと冗談で返し、古堅は「全部自分の手柄にする」とつっこんだ。

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男性視聴者を増やしたい理由

古堅は、男性が自分の家についてゴールデンゾーンのような言葉で語ることは珍しいと話す。自身のYouTubeは以前は視聴者の99%が女性だったが、今は10%ほどが男性になり、夫婦で見る人も増えたという。しんやも、番組を見て学ぶことがかなり多かったと答える。

古堅が男性視聴者を増やしたいのは、しんやのような夫が増えれば世の中の妻が助かるからだという。口数は少なくても妻の中にはマグマのような不満がたまっている、という話にしんやが「だいぶ沸騰してます」と応じる場面もあった。古堅は、父親になった以上、同じく子育て中の人たちから共感され応援されるようにしないといけない、とも付け加えている。

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子ども部屋の収納:よく動く物をトップオブゴールデンに

子どもの物を置く部屋には、ラックと引き出し式の収納が入っている。しんやは、以前ならよく使う物も下に置いていたが、今回はゴールデンゾーンを意識して、頻繁に着替えさせる赤ちゃんの服などを取り出しやすい高さに置いたと説明する。古堅は、最も動く場所に今いちばん動く赤ちゃんの物を入れた点を「正解」とした。

引き出しは手前に引き出せる構造で、古堅は年末スペシャルで自分が穴から物を出すシーンの「進化版」だと評する。以前の家では洗濯物などを家の中の動線に沿って運ばなければならなかったが、この部屋を子ども部屋にするなら子どもの物はここに置こう、と考えたという。扉を閉めれば中を隠せるので、普段は出しておいても来客時にはすっきり見せられる。

古堅が特に評価したのは、扉の中に収めたボックスの柄が見えている点だ。すべて真っ白にするとラベリングしないと何がどこにあるか分からないが、柄があれば「これはトップスだ」「これは子どもの物だ」と見分けられる。古堅がこれを「古堅式らしい」と褒めると、しんやは「考えていた」と乗っかり、古堅は自分の言うことにいちいち上乗せしてくると笑った。

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リビング:大きさを優先し、物は少しずつ

ベビーベッドはリビングに置かれている。昔のベビーベッドと違い手軽に動かせるもので、新たに1万円ちょっとで買ったという。以前リビングに置いていた防音マットのような物は、今は潰れてしまっていると話す。

テーブルは前の家と同じ系統だが、大きいものに替えた。前のテーブルには下に収納スペースがあったが、足を入れて食べるときに邪魔だったため、大きさを優先したとしんやは説明する。ソファはこれから買う予定で、このテーブルに合わせるという。

古堅は、子どもが動き回るようになったら物は多くない方がいいとして、一気に買い揃えるより少しずつ増やしていくことを勧めた。しんやもマットやベビー用品を徐々に増やしていくつもりだと答える。古堅は、空間を塞ぐ物より安全に暮らせる物を増やしていくべきで、せっかくの「景色」を大事にしてほしいと話した。リビングには物を隠せる空間もあり、古堅は「これはいい穴」と評価している。

物は前の家からそのまま持ってきたわけではなく、家具を含めて結構捨てたという。前の家でアイランドキッチン風にしていたカウンターも、新居には備え付けのスペースがあるため手放した。

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キッチン:火のライン・水のラインは整っているが

キッチンでは、しんやが火のラインの収納を開けて見せる。フライパンなどがまとめられ、古堅は以前はぎゅうぎゅうだった状態からだいぶすっきりしたと認める。しんやは収納が大幅に増えたことも理由だろうと話す。

食器の量は多く、しんや自身が「こんなにあったのか、知らなかった」と驚くほどだった。前の家では棚に押し込んでいたが、今回は余裕を持たせて入れたという。上段はほとんど使わない物を置き、お米なども収納している。白いケースの中には、薬などキッチンに関係ない物も入っている。

カトラリーの引き出しについては古堅が「古堅式っぽい」と評価する。しんやは箸担当で、このラインでほぼ解決すると話す。カトラリーだけでなく、その場で使うと便利な物をまとめている点も古堅は良い収納だとした。水のラインもあり、食器関係の片付けも動線に沿ってできるようになっているという。

「おみくじ」のような収納という問題

一見するとこれで十分にも思えるが、古堅が1つ気になったのは、物がおみくじのように入っていることだった。しんや自身も、カレーの材料などがどこにあるか毎回探しているといい、「ここじゃない、ここにあった」という状態になると実演してみせる。

古堅の見立てでは、前の家では狭いなりにゴールデンゾーンを工夫していたが、新居の広さに少し慢心している。これまでこんなに入れ物がなかったため、調子に乗って入れた結果、どこに何があるか分からなくなっているというのだ。古堅は、家事を楽にするには「どこに何を置くか」が非常に大事だと強調する。

具体的には、食洗機からなら振り向けばすぐ戻せる位置に食器を置く、飲み物を置く場所の近くにグラスを置く、といった配置の考え方を示した。現在は使いやすい場所を「贅沢に使いすぎ」ていて、ケースを並べて「やっている」感はあるものの、入れ方を変えるだけでだいぶ変わるという。また、妻は低い位置でも気にならないかもしれないが、背の高いしんやは毎回かがまなければならないと本人も認めた。

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寝室:陣痛で止まった途中の収納

寝室はまだ片付けが終わっていない。子どものベッドが入るようにスペースを空けてあるが、クローゼットには「とりあえず」物が詰め込まれている状態だ。クローゼットの収納システムは前の家と同じものを組み立てただけで、中はまだ整えられていない。妻の衣類も、今使っていないからと引き出しに入れきれていない。

大きな布団の収納袋もそのまま置かれている。聞けば、クローゼットを組み立てている途中で陣痛が来てしまったのだという。子どもは予定より2週間ほど早く生まれた。古堅は「それはリアルな話ね」と受け止めたうえで、妻はもともと物をそれほど多く持っていないことを知っており、問題はしんやの部屋だと切り出す。

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しんやの部屋:本来の収納を使わずに「出ている物」の中に入れている

以前の回で寮部屋のようだと言われた部屋は、新居では「制作部屋」になっている。しんやは昔の部屋をイメージさせるためにあえて散らかしていると言いつつ、前より広くなってすっきりはしたと説明する。以前は物置と兼ねて自分の場所を分けなければならなかったが、今はソファーベッドがあり、ここでも寝られる。

プレゼントのジャージなど段ボールに入っていた物はボックスに収めて活用できたが、もう一方の収納はうまく使えていない。古堅式にならって奥と手前を分け、使わない冬や夏の家電をテトリスのように奥へ積んでいこうとしたが、途中で諦めて止まっているという。

古堅がここで指摘した「間違い」は、本来あるべき収納を生かさずに、外に出ている物の中に物を入れてしまっていることだった。動画で見たときはクローゼットがパンパンなのかと思ったが、実際は意外と入っていない。一方で部屋にはまだ物があふれている。しんやは、この収納に自分の物を入れるか、妻や家族の物を入れるかを考えており、来客が泊まれるベッドスペースも作りたいと話す。

古堅は、ハンガーにかかっていたスーツを例に挙げる。今週結婚式があるので出していたというが、そうした出しっぱなしにしたくない物こそ、洋服をかけられるこの場所に入れればいいと助言した。しんやも「無駄なスペースが多い」と認めている。

まずはキッチンから

古堅は最後に、キッチンで火のライン・水のラインを説明されたときにはあまり言えなかったが、実はうまくいっていないと伝える。片付けにくいとまた散らかっていくので、家事を楽にし時間を短縮することで気持ちに余裕を生むために、まずはキッチンを直すべきだという判断だ。しんやの部屋も問題はあるが、先にキッチンをやってから考えることになった。

しんやは「自分はどうなってもいい」と言い、妻のストレスを減らしてほしいと頼む。出産に立ち会って、人が一人生まれることの大変さを知ったとも話していた。家族としては片付いているように見える新居で、次回は家事がしやすいキッチン収納への改善に取り組むことになる。