CIOの国産充電器は中国の工場でどこまで作るのか:試作量産ラインで見えた日本移管の境界線
イチケン / ICHIKEN電子工作系YouTuberのイチケンがCIOと進める「国産充電器プロジェクト」の第3回である。前回の試験動画には「製品のコンセプトがずれている」「電解コンデンサーが中国製なら国産とは言えない」というコメントが多く寄せられた。イチケンはどちらも妥当な指摘だと受け止めつつ、視聴者の期待とCIO・イチケンが作ろうとしているものの間にずれが広がっていると感じたという。そこで今回は、プロジェクトの「国産」の意味を説明し直したうえで、中国のUSB充電器工場で行われた試作量産の現場を訪ねた。どの工程を中国に残し、どこから日本に移すのかを、CIOの担当者の説明とともに見ていく。
第1弾の「国産」は全工程の国内製造ではない
イチケンによれば、第1弾の国産充電器は、製品のすべてを日本で作るという意味の国産ではない。これまで中国で行ってきた製造工程の一部を日本に移し、部品もできる限り日本メーカーのものを使う。これが今回の国産充電器の定義だという。
工程の一部しか日本で行わない理由について、イチケンは「一気に全部日本でやろうとすると失敗する可能性が非常に高い」と説明する。コンシューマー向け製品の立ち上げから量産までの流れを日本で一から作るのは難しい。設備もノウハウも海外に移っているからだ。そのため、日本でできる工程から少しずつ国内に戻す方法を選んだ。
部品についても事情は同じである。実績のあるメーカーの部品を、使ったことのないメーカーの部品に替えると、選定も評価もやり直しになる。理想は全面的な切り替えだが、今回だけでそれを実現することはできないとイチケンは認める。日本には世界有数の電解コンデンサーメーカーが多数ある。だから「国産を謳うのに海外メーカーなのか」という違和感はもっともだとしたうえで、半導体や、電解コンデンサーを含む受動部品で国内メーカーの採用を第2弾・第3弾で増やすことをプロジェクトの課題に挙げた。
イチケンは、第1弾の完成をゴールではなくスタートと位置づけている。CIOの社長とも、3年、4年、5年と長く続けるプロジェクトにしたいと話しているという。
前回の熱問題は回路設計と部品選定に原因があった
前回の動画で取り上げた発熱についても、検証と分析の結果が報告された。イチケンによると、熱問題の大部分は放熱設計ではなく、回路設計と部品選定の側にあった。原因はすでに特定しており、解決の糸口も見えているという。
プリプロダクション(試作量産)で何を確かめるのか
訪問時、工場ではプリプロダクションと呼ばれる試作量産が行われていた。本格量産の前に、製品が実際にどう組み立てられるか、組み立て工程そのものに誤りがないかを一気通貫で評価する段階である。ここで本格量産に移れるかどうかを判断する。
CIOの担当者によると、手作業で効率が悪い工程やエラーが起きそうな工程が見つかれば、ジグ(生産を補助する治具)を作ったり、工程を見直したり、作業者を指導したりする。この前にはDVTと呼ばれるフェーズがあり、ケースも含めた状態で製品として問題がないかはすでに確認している。ただし、それを実際に生産できるかどうかは試作量産をしないと分からない。担当者は、理論上は完成度の高い設計でも、試作量産で生産効率が上がらず作れないケースは珍しくないと話す。ボトルネックをこの段階で潰していくのが、この工程の意味だという。
今回はもう一つ、どこまでを中国で作り、どこからを日本へ移すかを見極めることも大きな目的になっている。試作量産は本番の金型ではなく試作型で、まず100台を作る。問題がなければ材料を改めて手配し、本格量産に入る。日本側でも、移管後に同じように試作量産を行い、問題がないことを確かめてから本格量産へ進む想定だと担当者は説明した。
実装工程:部品調達が中国にある限り移管は難しい
ラインに流れてくる基板には、SMT(表面実装)部品がすでに載り、リフローを通過している。ここからは、SMTでは実装できない大型部品などのスルーホール部品を手作業で挿し、はんだ付けの工程に通していく。
担当者は、この段階になると部品一つひとつの品質が問題になると話す。部品調達を中国で行っている以上、この工程を日本に持っていくのは難しいという。SMTも中国で行っている。将来SMTを日本でできるようになれば、調達も日本に寄せ、はんだ実装まで国内で進められる可能性はある。しかし部品を輸入すればするほど一つひとつに輸送費がかかり、効率も悪い。各サプライヤーからの調達の過半数を国内で実現できれば、この工程から移管できるだろうというのが担当者の見立てだ。イチケンは「ここまで日本に持ってこられれば、胸を張って国産と言える」としつつ、今回そこまでできていないのは悔しいと述べた。
日本のEMS(受託製造)企業でもこうした工程を手がける会社はある。ただ担当者によれば、充電器のようなコンシューマー向け製品はあまり扱っておらず、日本では高コスト・高品質の製品が多い。数量と効率が求められる製品ほど中国に移ってきたのが現状だという。
ジグも、プリプロダクションの段階ではまだ揃っていない。ある程度見込めるものは事前に用意したが、明らかに非効率な作業については、ここから新たにジグを作り、マスプロダクション(本格量産)に備える流れだという。
検査工程:人の目による外観検査と自動試験装置
はんだ付けの後は、作業者が目視で外観を検査する。はんだの不良などを見逃すと最終的に事故につながりかねないため、一つずつ必ず確認し、問題があれば弾いているという。
SMT部分は機械で光学検査を行っている。一方、手作業で付けた部品については人の目で見るしかないと担当者は話す。完全に自動化するには設備投資が必要になるが、一つの製品にそれほど長い寿命があるわけではないため、投資が見合わない。だからこそ後工程で確認を重ね、受け入れ検査や信頼性テストも行って品質を担保する。充電器メーカーではこうした流れが多いという。
続く工程にはATE(自動試験装置)がある。ケーブルをつなぐと、充電プロトコルごとに自動でチェックが走る。PD規格に適合しているか、規定どおりの電圧が出るかを確かめ、問題があればここで弾く。検査は全数に対して行う。基板の状態で日本へ運ぶ場合、日本にもこの装置が必要になる。担当者は、大きな投資になるうえ、1台で見られる台数が限られるため、需要に応じて何台置くかを考えなければならず、先行投資は避けられないと話した。
仕上げ工程:シート貼付とシリコン充填
ATEの後は、熱伝導シートを貼り、絶縁シートを間に挟む。これもほとんどが手作業である。ジグで位置を固定することはあっても、自動化は現実的でないと担当者は言う。シートの形は製品ごとに違い、AC充電器は特にカスタマイズが多いため、工程すべてを自動化するのは難しい。
ラインの上部には作業手順書(SOP)が掲示されている。各工程はこの手順書に基づいて指導され、手順そのものに不備があれば手順書を直し、手順どおりに作業していなければ教育する。試作量産は作業手順を磨く機会でもあるという。
次にシリコンを充填する工程がある。担当者によると、充填には別の効果も一定程度あるが、今回は部品を固定する目的のほうが強い。この段階で充電器の中身はほぼ完成する。
境界線はTFT液晶の取り付け
最後に液晶を取り付け、ケースに収める。今回の製品にはTFT液晶のモニターが付く。担当者は、TFT液晶を付けたむき出しの状態で輸送すると、揺れで割れやすくなると指摘する。そのため液晶の取り付けは必ず国内で行う必要があり、ここを中国製と日本製の線引きにする考えだという。
具体的には、液晶が付いていない充電器の中身までを中国で製造する。その中身と液晶、ケースを日本に運び、後工程と呼ばれる最終組み立てを日本で行う。部品実装とはんだ付けは中国で終わっており、部品自体の性能も中国側で確認する。日本では組み立てた完成品をチェックする、という分担である。
前段の工程まで日本に移すと、部品品質の責任分界点が問題になると担当者は説明する。まず後工程を日本で担い、不具合がほとんどなく受け入れて問題ないことを実績として確かめる。そのうえで部品の品質責任について相談し、さらに部品調達も一緒に進められないかと踏み込んでいく。工程全体の70〜80%はすでに中国で終わっており、残り約20%を日本に任せるのがファーストステップだという。担当者も、期待にすべて応えたい気持ちは強いと話す。ただ、経営面でも、取り組みを継続する面でも、できることから着実に進めなければ1年、2年、3年、5年と続くプロジェクトにはならないと述べた。
日本に持ち込む設備とトレーサビリティ
ケースに詰めた後も中身の評価は日本で行う必要がある。蓋を機械で締めて外れないようにする工程も日本で行うため、その機材を用意しなければならない。日本に持ち込む設備は、かなり大掛かりになるとイチケンと担当者は話した。
MES(製造実行システム)とQRコードによる管理も日本に持ち込む。部品ごとに貼られたQRコードと製品のQRコードをひも付け、どこまでを中国で作り、どこからを日本で作ったのか、どの部品がいつどこで使われたのかを追跡できるようにする。日本と中国を一気通貫で扱える仕組みを作り上げるという。
イチケンは、CIOの品質を不安視するコメントが以前からあり、今もときどき見かけると切り出した。担当者は、そうした声を受けて取り組んでいるのがまさにこの仕組みだと答えた。品質を改善するには、いつ、誰が、何の作業をし、いつ調達したどの部品で問題が起きたのかを特定しなければ、改善のサイクルが回らない。MESによるトレーサビリティに加え、NovaPortの第2世代からは設計全体の見直しも試みており、会社として品質により重きを置く方向へ移っているという。
全数エージングテストがボトルネック
ラインの後方には、多数の充電器を収めたエージング試験機がある。担当者によると、最大負荷で4時間以上通電させ続け、問題がないかを2往復ほど確認する。問題がなければ市場に出せると判断する。これも全数検査である。
試験機1台で見られるのは120台ほどで、フルに使うと丸1日かかる。今はこの工程が生産効率のボトルネックになっているという。国産充電器ではこの装置を日本で購入し、日本の工場に置いてテストする。複数台を置かなければ回らない。
省くことはできなくはないが、省けば、最大負荷をかけたときに通電しない個体や、熱で部品が壊れる個体を見極められない。そのためCIOは、この工程を省けない工程として組み込んでいると担当者は話す。こだわって選んでくれる利用者のために、ここを担保するのはメーカーの責任だという考えだ。イチケンは、こうしたテストが行われていると知れたのは大きな収穫だと述べた。
なお、エージングは単ポートに最大負荷をかける試験である。各ポートが通電するかは、別の工程で改めて確認する。
エージング後の確認と出荷前検査
エージングを終えた製品は再び通電確認を受ける。さらに一部を抜き取って落下テストを行い、衝撃を与えたときに内部の部品が揺れたり崩れたりしないか、カラカラと鳴らないかを確かめる。
その後、高電圧をかけてパスするかを見る試験と、先ほどのATEを簡易にした装置によるプロトコルの再確認がある。通電確認は全体で3工程ほど行っているという。担当者は、ここまで通れば電気的な動作としては「パーフェクト」だと答えた。
これとは別に、OQAと呼ばれる出荷前検査で、パッケージングを終えた製品を抜き取って再確認している。従来の製品では、工場で全数検査したものを、CIO中国という会社が改めて一つずつ通電確認していた。国産充電器ではこれを日本で行う。ただし、出荷前の基板状態での通電確認は、CIO中国で同様に行うという。
外観検査と限度見本、日本で組み立てる利点
電気的な試験が終わると、外観の検査に移る。前の工程で付いた指紋を拭き取り、液晶部分に傷や汚れがないかを確認する。
CIOの充電器は表面のマット加工が特徴だが、新しい国産USB充電器は正面が艶ありで、傷が付きやすいのではないかとイチケンは尋ねた。担当者は、コーティングも検討しているとしたうえで、出荷前の段階ですでに傷が付いている個体があると認めた。プリプロダクションで、どこまでがOKでどこからがNGかを仕分けた「限度見本」を作っている。それをもとに、基準を満たすにはどういう調達で、どの程度の歩留まりを見込む必要があるかを工場と合意し始めているという。
表面の傷は最も難しい部分ではないかというイチケンの問いに、担当者は同意した。そのうえで、組み立てを日本で行うことに期待を示した。中国では基準や手順が確立されていないと傷をなかなか見抜けない。一方、日本の作業者は細かいところに目が届き、「こうしたほうがいいのではないか」という声が自発的に出てくる。そこから改善が進む可能性もあり、それが日本で作る大きなメリットだという。ただ、それを生かすにはまず形にするところから始める必要があると話した。
CIOロゴが剥がれる問題への対策
最終工程では、ケースに接着剤でプレートを貼り付け、外観を検査した後、ジグを使ってCIOのロゴを貼り付ける。
コメントでたまに指摘される「ロゴのIの部分が剥がれる」問題について、担当者は原因と対策を説明した。ロゴはくぼみの中に貼られたアルミの金属プレートである。字幕からの推定になるが、磁力の強いものが近くにあると外れやすく、熱で粘着力が落ちることも剥がれの要因だという。対策として、くぼみを少し深くする金型の変更を進めている。そうすれば摩擦などでも取れにくくなる。また、現在はジグが垂直に平らに押し付けているが、間に弾力のある柔らかい素材を挟み、ロゴをしっかり圧着できるようにする。トレードマークが簡単に取れるのはブランドとして致命的なので、最優先で改善すべき点だと担当者は述べた。既存製品でも改善を進めているが、まだ余地はあると認めている。
日本での立ち上げはこれから
今回の国産充電器では、基板、ケース、パッケージを別々に日本へ送る。材料が揃い次第、日本で後工程の生産ラインを立ち上げ、パッケージングまでを日本で行う計画である。
担当者は、理論上はどこから移管できるかは分かっているとしつつ、現場で引き継ぎをしながら生産ラインを組むと、おそらく何らかのトラブルが起きるだろうと見込んでいる。イチケンも、期待と違う部分はあるかもしれないが長い目で見てほしいと呼びかけ、日本側の工程がどう立ち上がるかは今後のプロジェクトで明らかになるとして動画を締めくくった。
こんにちは。今日はCIOと進めている国産充電器プロジェクトの動画の3本目です。先日公開した充電器の試験動画にたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます。コメントの中でも特に多く頂いたものがありまして、1つは製品のコンセプトがずれている。もう1つは電解コンデンサーが中国製なら国産とは言えない、いらないというコメントです。
どちらももっともな指摘だとは受け止めています。それと同時に非常に多くの反響をいただく中で、皆さんが期待しているものと、CIOとイチケンが作ろうとしているもののギャップが大きくなっているのではないかと思いました。ですので今回は国産充電器プロジェクトのコンセプトについて改めて説明すると同時に、中国のUSB充電器工場まで訪問しましたので、その辺りを明らかにしていきます。
まずこの国産充電器プロジェクトが何なのかについてなんですけど、今回の第1弾については製品の全てを日本で作るという意味の国産ではありません。これまで中国で行ってきた製造工程の一部を日本に移管する。その上で部品についてもできる限り日本メーカーを使うこと。これが今回の国産充電器であると考えてます。
なんで工程の一部しか日本でやらないかと言うと、分かりやすく言うと、一気に全部日本でやろうとすると失敗する可能性が非常に高いからです。正直に言うと、こういったコンシューマー向け製品の立ち上げから量産までの一連の流れを日本で1から作り上げるというのは実際のところ難しいです。なんでかって言うと、設備であったりノウハウなんかも海外に移っているからです。なので日本でできる工程から徐々に国内に戻していくというやり方を選んでいます。
部品についても同じです。これまで使っていた実績のあるメーカーの部品を、使ったことのないメーカーの部品に変えるというのは、選定も評価も初めからになります。理想を言えば全部切り替えたいのですが、今回だけで全てを切り替えるというのはできないのが現状です。
その上でこの中に使う部品についてですね、コメントしてもらった通り日本には世界有数の電解コンデンサーメーカーが多数あります。だからこそ国産を謳うのに海外メーカーかというのは当然の違和感かと思います。今回は残念ながら採用できない部品はあるんですけども、半導体や電解コンデンサーを含む受動部品の国内メーカーの採用を第2弾、第3弾で増やしていくというのは、この国産充電器プロジェクトの課題だと考えています。
もちろん品質についても、国内で作ると掲げている以上、納得できるものを作っていこうとしています。国産充電器プロジェクトについては、今回の第1弾が完成したらゴールではなくて、第1弾を完成させてからがスタートだと考えてます。今回で1発で終わるプロジェクトじゃなくて、3年、4年、5年という風に長く続けていきたいという風にCIOの社長とも話しています。国産充電器プロジェクトのコンセプトについては概要欄にURLがありますので、興味のある人は是非1度読んでもらえればと思います。
ちなみに前回の動画でありました熱の問題についてなんですけども、色々検証と分析をした結果分かったことがあります。熱問題の大きなウェイトは放熱設計にあるのではなくて、回路設計と部品選定の側にありました。これについては原因も特定していて、解決の糸口は見えている状況です。
ここからは今回の国産充電器がどうやって作られるのか、中国で一次試作した時の工程を見ていきます。製造の部分についても皆さんの期待とはやはりギャップがあるのかなと考えていまして、今回全部を日本で作るわけではなくて、中国で作る部分、日本で作る部分がはっきりと分かれています。今回はこれが現実なんだというのも皆さんに是非見てもらいたいと思います。それではどうぞ。
というわけでですね、実際にCIOの製品を作っている製造ラインに今やってきました。まずここ、今中国でですね、どういう工程をやっているのか、どういう評価をしてですね、それを日本に持っていくのかっていうのをですね、ちょっと簡単に紹介してもらえますか?
ありがとうございます。今まさにプリプロダクションって言って、本格量産までの試作量産ですねをやってる最中です。
はい。
実際日本で今回作るにして、じゃあ中国で一気通貫でやった時に、どうやって製品自体が組み立てられていくのかで、実際その組み立て工程自体に誤りがないのかみたいなところも含めてこの段階で評価して、で初めて本格量産に移るか移れないかみたいなところの確認をする段階におります。
場合によっては例えばなんですけども、ここの工程手作業であんまり工程として生産効率良くないなとか、あるいはここエラー起きそうだなって時に、ジグという、別の何か生産するにあたっての補助装置みたいなのを作ったりとか、あるいは工程そのものを見直したり、指導したりとかも含めてこのラインで一気通貫でやる。
ここでもう生産の時になんかボトルネックになる部分であったりとか、なんかそういうところをもう消していくみたいな、そんなイメージですかね。
そう。実際この前のフェーズでDVTと言われるフェーズがあって、そこでは開発とか、実際製品としてこういうガワとかも含めて入れた状態で製品として問題ないかの確認はさせていただいたんですね。でも実際それが生産する上で本当に実現できるのかっていうのは、こういう試作量産しないとわかんないんで。
実際その理論値としてはすごくミニマルでとか、あるいはものすごく完成度高いものができたとしても、この試作量産で全然その生産効率上がらなくて作れないケースとかも全然あるんですね。
はい。
このタイミングで消し込んでいこうっていうのがこの工程の意味合いで、特に今回もう1つ重要な工程としては、やはりその中でも日本と中国、
はい。
一体どこからどこまでを中国で今回作って、どこからどこまでを日本に生産工程として移管しながら、この国産充電器プロジェクト、日本でどこから作るのかっていうところを、今からまさに見定めたいなと思って進めている最中です。
ありがとうございます。はい。というわけでですね、実際に製造のラインをですね、どんなことをやっているのかというのを見ていきたいと思います。今ですね、このライン上で作業員の方が色々組み立ててはいるんですけど、もうこれはあれですか、実際にプリント基板にはもうSMT、表面実装の部品が全部乗った状態で、それを1回リフロー通したものがもうここにあるっていう感じですかね。
そうです。なのでここからはそのSMTでは実装できないような大型部品であったりとかを手付けしていくような工程とかから始まる感じですね。
スルーホール部品をやってくってやつですね。
そうです。やっぱこの辺のフェーズになると、やはり部品1つ1つに対して部品の品質はどうだとか、その辺の話が出てくるので、やっぱり部品の調達自体をここでやってる以上、なかなかこれを日本に持っていくのは難しいかな。
あ、難しいってことです。ちなみにそのSMTについても、それはもう中国でやってって感じですね。
ただ将来的にSMT自体もむしろ日本でできたとするならば、調達自体も中国ではなくて日本に寄せていって、そこからもう部品自体もはんだ実装できていくんで、そうなってくるとこの辺の工程も含めて実現できるかなという風に思います。だからこそ調達自体をいかにこの日本国内で完結させるのか。輸入してくればくるほど、やはり1つ1つの部品に対して輸送費もかかっちゃいますし、効率も良くないんで。
うん。
この辺は結構まだハードル高めのボトルネック要素かなと思います。
なるほど。この辺まで日本で持ってこれると、もうザ・国産みたいな、胸を張れるんじゃないかなと思いますね。ここまでできてないってのは結構悔しい部分では。
そうですね。やはりまだまだそういう面だと始まったばっかりなんですけど、調達もそうですし、部品1つ1つに対しては日本国内で作られないと実現できない要素なんで、そこをやっていこうとすると、もう各サプライヤー様の調達自体も過半数以上ですね、国内での調達。これが実現できたらここから行けると思います。
そうですね。はい。ここで部品をですね、スルーホール部品を全部穴に挿していって、ここでリフローを通していってって感じですかね。
そうです。
ちなみに日本のEMSの会社さんでもこういうのやってるところは、あるかとは思う。
あるのはありますね。なんすけど、やっぱりこういう充電器とか、いわゆるコンシューマー向けのプロダクトで言うと、あんまりやってないですね。
ああ、なるほど。B2B向けとB2B2Cの違い。
そう。やってる会社、そこら辺とかその辺も影響してくるんですけど、結構日本の話で言うと、高コスト高品質みたいなものが多いですね。はい。なんでやっぱり量が必要で、それなりに数として必要だからこそ効率を求めるようなものに関しては、逆に言うともうこうやって中国でどんどん移管されているのが現状ですね。うん。こんな感じですね。
リフローの方の中に入っていくということで、ちなみにジグとかもですね、ちゃんとしっかりやってジグごと通していきたいって感じですかね。
そうです。なんで、この場合で言うと、まだジグとしてもこのプリプロダクションの段階では、そこまで実はまだジグとして揃ってるわけじゃないんですよ。この工程の中である程度見込めたものに関してはあらかじめ用意させていただいてるんですけど、ここで明らかに非効率だなというものに対してとかは、ここからむしろジグを新しく作って、それに向けて本格量産ですね、マスプロダクションに向けて進めていくみたいな流れです。
なるほど。ここら辺で色々はんだの具合とかを整えていって、これは外観検査ですね。
そうですね。やはりはんだで欠けがないかとかもそうですし、そういうところは見ていかないといけないので、これは漏れなくやっぱやらないと、最終的に例えば事故に繋がったりとかしてしまうんで、1つ1つ絶対に見るように徹底していて、そこで問題があった時にはもう弾くというのを心がけている状態ですね。
ちなみに今、目でですね、外観を見てるかなと思うんですけど、SMTの部分ではもちろんですね、光学検査でマシンでやってましたけど、やっぱり最終的には機械を使ってやるのか、それとも人力でやってくのかっていうの、その辺りどうなんですかね。
実際はやはりこの工程に関しても、手作業でつけたものに関しては、今まさに映ってるんですけど、目視で見ていかないとなかなか難しいかなっていう風には思います。ここを本当にフルでやろうと思うと、設備投資も含めてですね、その1プロダクトでそこまでの需要や寿命があるわけじゃないのに、実際そこに投資していくと、やっぱり合わなくなってくるんで。
この辺の工程に関してはもどかしいんですけど、やっぱ手作業でやっていかないといけない。だからこそ、この後の工程もそうなんですけど、確認に確認を重ねてそこを担保していく。その後の受け入れもそうなんですけど、信頼性テストとかも含めてやっていきながら、問題ない製品を世の中に送り出していくっていう流れを取るのが、この充電器メーカーで言うと多いかなと思います。
はい。なるほど。ここで外観検査を最終的にして、これは何ですかね?
これはプロトコルの確認をしていて、ケーブルを繋いだら自動でそれぞれの充電プロトコルに基づいてチェックをするんですね。なのでPD規格がきちんと適合してるかとか、あるいは電圧が規定通り出るかとか、そういう確認をして問題なかったらそのまま通過するような工程ですね。やっぱICによって問題があったりとかするんで、そこはこの時点で弾く。
はい。もちろん全数検査。
そうですね。全数検査です。今回のATEのここまで大きな機械じゃなかったとしても、同じように日本で部品で持っていくことになるんで、この状態で持っていくとするならば、やはりこの機械は必要になってくる。
これも結構大きな投資になりますよね。
大きいですね。言うてこれが1台だとこのぐらいの台数しか見れなくなってくるんで、何台置くのかみたいなところをもう需要に基づいてやっぱり考えないといけない。先行投資がどうしても挟まるんで、それも含めてやっていかないといけないっていうのが実はあって。
これ今ATEの装置を通った後に、熱伝導系の材料ですかね。
そうですね。熱シートを貼らせていただいていて、熱伝導シートを貼って、次はこちらは絶縁のシートなんかを間に挟んでいってって感じで、シートとか絶縁シートの挿入とかもやっぱり手作業多いです。
もうほとんどやっぱ手作業で、ジグ使って場所固定させるとかは全然あるんですけども、じゃあここを自動化させるっていうのは現実的には難しいです。シートの形とかもそれぞれの製品において違いますし。これを自動化させようと思うと、やっぱ汎用的にそれぞれ作んないといけなくなってくるんですね。で、特にAC充電器というとカスタマイズが多いので、なかなか全ての工程に対しては手動がまだ多いかなと思います。
なるほど。ちなみにちょっと今気づいたんですけど、この上の部分にちゃんと作業指導書みたいな、手順ですかね、あるんですね。
そう。はい。全部SOPって言われるんですけど、作業手順書があって、それに基づいて1つ1つの工程が指導されて、その中でもし工程に対して何か不備があったらこっちを直すし、その通りやってなかったら指導しながら教育していくみたいな流れを、作業の手順を磨くっていう意味でも今回のこの一通りラインを通すのがかなり。
ちょっと1番最初に聞けば良かったなと思うんですけど、何台分くらい今回量産の評価をするんですか?
今回の試作量産、まず試作型って言って本当の金型じゃないので、まずは100台やってます。で、そこで問題なければ本格量産に向けて改めて材料手配して、本格量産し始め。なんで、これはあくまでできたとしても最終的にばらしたりとか、本当のもう試作品ですよってやって。地味にこういうところもこの人数を割きながら、その分の材料使って、工程も含めて問題ないことを確認した上でやっていく。
で、これを仮に日本でやったとして、どの工程から移すかみたいなところはあるんですけども、最終的に同じようにこの試作量産として取り組んでいただいて、その中で実際問題ないから本格量産に行きましょうかっていうお話をさせていただくような。
これはあれですかね、間にシリコンを入れてくみたいな、そんな工程になるんですかね?
そうです。1つは部品固定みたいな目的もありますし、充填することによって放熱性を高めるっていう目的も一定は存在してるんですけど、どちらかというとこの工程に関して今回はその部品を固定させる目的の方が強いです。
多分この辺りで充電器の中身の部分がほぼほぼ完成してるかなっていうところで、最後ここ、液晶をつけてくっていう。
今回この液晶の仕様に関しては、まだこの動画中でも言及はしてないですけど、TFT液晶というモニターがついて、その中でユーザーのニーズに沿った動作がされるんですけども、このTFT液晶をつけて最終的にこのケースに入れていくという流れになります。
ただ、どうしても弱点としては、特にこれを裸でTFT液晶つけた状態で持っていくと、揺れによって割れやすくなったりします。なんでこのままここをつけた状態で持っていくのは逆に言うとリスクなので、ここはもうマストで国内でつけていかなきゃいけない。
ここまででメイド・イン・チャイナとメイド・イン・ジャパンのとこでちょっと分かれる。
線引きとしてはそこにしようと思ってます。
お、なるほど。なるほど。液晶がついていない状態のこの充電器の中身までを中国で製造して、その中身の部分と液晶、あとはケースとかを日本に持ってきて、そこから組み立ての工程という、組み立ての本当に結構最後の部分から。
そうですね。後工程と呼ばれる、部品実装とかは一通り終わって、はんだも終わってる状態で、部品自体の性能はこっちで確認して、最終的に組み上がったものに対して完成品のチェックを日本でしてっていう、その仕分けに今している状態です。
なるほど。やっぱ視聴者さん的にはその部分どう思うか。視聴者さんだったり購入される方、期待されてる方がどう思うかなとも、やっぱり結構重要なところかなとは思うんですけど。
そうですね。結構難しい話で、後工程の部分をまずは日本でさせていただいて、先ほどお話した通り前段をそれしようと思うと、やはり部品に対しての品質の責任分解点が出てくるんで、どうしてもまずは今のこの後工程で確認して、製品に問題ないねっていうところを現地で、日本で確認した上で、不具合とかも含めてほとんどないから、じゃあこれ受け入れても問題ないと確認していかないと。やっぱまずは実績なんで、その中で品質上も問題ないことを確認した上で次。
なるほど。
でその次っていう流れでいきたいなと思います。
まず第1弾、この国産USB充電器の第1弾としては分岐点と言いますか、どこで製造するかっていうのは、この時点だと思ってますね。
なるほど。なるほど。やっぱり結構悔しいと思うんですよね。
全部の期待をいただいてるものに対して、そこを全てお応えしたい気持ちはもう気持ちとしてはめちゃくちゃあるんですけど、ただやっぱり経営としてもそうですし、皆さんに継続的にこの取り組みに対してお応えしていこうとすると、できることから着実に進めないと、最終的に1年、2年、3年、5年と続くプロジェクトに絶対ならないので。
まずはそこを確立させていって、じゃあ次はこの中でも部品に対しての責任は品質上で担保されてるでしょっていう話の中でご相談をさせていただいて、その次またもう1つ踏み込むと、部品の調達も含めて一緒にさせていただけませんかっていうところをご一緒できると、もっともっと進んでいくかなって思うんですけど、まずはその中のファーストステップ。大体70%、80%ぐらいはもう工程として終わっちゃってる、残り20%ぐらいの工程をお任せするっていうところから始めたのかなと思います。
うん。このですね、ほぼほぼ完成した中身の部分が日本に持ってこられて、ここでケース詰めされるっていう感じで、ケースに詰めた後もですね、やっぱり中身の評価みたいのはやっていくって感じですかね。
やっていかないといけないので、やっぱこの辺に関しては日本でやっていく必要があるかなと思ってますけど、この後どんどん後ろ行くと蓋を閉める方ですか?ジグで圧着でキュッと最終的に閉めて、外れないようにここに関しても日本で。
はい。はい。
させていただかないといけない。ここは日本の領域ですね。
あ、ただ、この機材もないのでしないといけない。日本に持ってくる数はやっぱあるんですよね。かなり大掛かりな。
いや、そうなんですよ。そうなんですよ。で、なんやかんやそういう意味だと、ここにMESというシステムを搭載しながら、QRコードを入れる枠があるんですけど、ここも日本に持ってこないといけない。
で、中にこれ部品ごとにQRコード貼られてるんですけど、そこと紐付けでQRコードが貼られて、チャイナで作ったところがどこまでで、日本で作ったところがどこまでで、この製品に関してその部品がいつ、どこで使われたっていうのも把握できるっていうのが。
追跡するように。
そうです。日本と中国、一気通貫で1つの製品に対して行える仕組みを作り上げるから、入れないといけない。
なるほどね。なんかちょっとこれ私から言っていいのかわかんないんですけど、コメント見るとCIOなんかちょっと品質悪いんじゃないかって言われてる時期もありましたし、今でもやっぱたまにコメントとかあると思うんですね。その辺りからやっぱ改善していく。
そうなので、やっぱそういうコメントいただいてから、まさしく取り組んでる試みで、やっぱり部品に対して改善していこうとすると、1つ1つがいつ誰が何の作業をして、どういう部品をいつ調達したもので起きてるかっていうのを特定していかないと、なかなか品質改善のスパイラルって回らないんですね。
それをやっていってるのがまさにこのMESというシステムを用いたトレーサビリティの取り組みであったりとか、あるいはその設計そのものも全体的に見直す中でNovaPort第2世代というものから試みてやっていることなんですけど、会社として品質により重きを置いて取り組んでいる。そこは僕らとしてもやっぱり頂いたお声に対して、そのままどんどん製品作っていくとなると、見ていただいてる、使っていただいてる方とのギャップがどんどん生まれてくるんで、1番向き合わないといけないポイントで、むしろ土台をきちんと確立させる中で安心して快適なものを使っていただきたいという考え方に、どんどんどんどん会社としてシフトしていってます。現在進行形でも進めていますし、今後ですね、ぜひ期待したいところかなと思います。
ありがとうございます。じゃあちょっと後ろ行きましょうか。で、今この中箱に入ってる充電器はたくさんあるんですけど、これはエージングかなんかですか?
そうです。大体4時間、それ以上の時間通電させて、最大負荷で通電させ続ける中で問題がないかっていうのを何回か、2往復ぐらいですね、させていただいて、問題なかったら実際にそのまま市場に対して投下できるよっていう話。
これは全数検査です。
おお、すごいです。
なので最大、分かります。で、これ正直、この1台で120台ぐらいしか見れないので、マックスここに対してフルフル1日、丸1日ぐらいかかるんで、これを複数台日本に置かないとできないです。今なんなら生産効率自体、これがボトルネックになってるんで。
あ、じゃ、これ自体はもう日本でやるものなんです。
そうです。日本で買って、日本でその工場に置かせていただきテストする流れになります。
なるほど。ボトルネック大。
いや、そうなんですよ。そうなんですよ。もちろん省くことはできなくはないんですけど、やっぱこれ省いたら、結局その最大負荷で通電させた時に、場合によってはそもそも通電しないとか、あるいはその中で何かしら熱問題で部品が壊れてしまうっていうことも見極められないんで、ここの工程はもう絶対にマストで、省けない工程として僕らは取り入れさせてもらってる状態です。
非常に重要な。
そうです。
全負荷でエージングテストをやってるってのは、製品を買う人からすると結構安心できる要素なのか。
そうですね。ここはやっぱり使っていただく上でこだわって選んでいただいてるので、やっぱここの部分に関しては担保するのはもうメーカーの責任かなと思って、もう絶対させていただいてる状態です。
なるほど。こういう風なテストやってるのを知れたってのは結構大きな収穫ですね。
あとはもう実際日本にこれは持っていってからまた見ていただくことになると思うんですけど、このエージング以外にもやっぱ通電確認を合わせてするので、これはあくまで単ポートの中で最大負荷をかけてるんですけど、それぞれが通電してるかみたいなところも合わせて確認していく工程がまた別にあるんです。
で、エージングのその試験機の横を通ってきて、これがエージングが終わった製品ですかね。
ここからは実際にもう1回通電確認をしてやってたりするんですけど、やっぱこの振動とかも、実際問題この中で一部抜き取りで落下テストとかもやってるんですよ。衝撃を与えた時に部品が内部で揺れないかとか崩れないかとかもここで確認をさせていただいて、カラカラ鳴らないかとか、その部品自体にきちんと取り付けられていないものがないかどうかもここで確認させていただいてる状態です。
で、本当出荷する前の動作確認はこんな感じですかね。これは今高電圧をかけて、それをパスするかってをやって、その後ろに今同じ装置が2台あるんですけど、これはどういったものですか?
これも先ほどのATEと呼ばれてるもののもう少し簡易的なもので、同じくプロトコルの確認をしながら、それぞれに対して問題ないかどうかをエージング終わってもう1度確認してるという状態です。大体なんすけど3工程ぐらい、その通電確認の中でさせていただいてる状態です。
ここまで行けばもう製品の電気的な動作としてはパーフェクトに。
パーフェクトです。なので最終的にこの生産ラインとはまた別に、OQCっていう、その出荷前のパッケージングされたものに対して再度抜き取って、もう1回確認するっていうことも合わせてやっているのと、実はCIO中国という会社でもそれに対してもう1度全部確認しているっていうのも工程には入れてる。
そうですね。それは、じゃあ工場で1回全数検査したものを、再度CIO中国に置いて、そこで通電確認を1つ1つやってる状態なんだと思うんですけど、CIO中国で全数検査するってのはこれまで販売されていた製品に対してであって、国産USB充電器に対してはもう本当日本でこれを全部やるっていう。
あ、そうです。そう、そうです。ただ同じく出荷前の基板状態での確認は、CIO中国で同じく通電をする状態です。
はい。はい。で、こういう電気の試験が終わって、最後外観とかの部分に入ってくんですかね。
はい。やっぱり指紋とかがその前の工程でついてしまった時に、今はどうしてもプリプロダクションなので手作業多いんですけども、もう少し厳格な環境の中でやっていくとしても、やっぱ拭き取って、こういう液晶部分とかに傷とか汚れがないかとかも確認させていただいて、実際出荷するような流れになるんで。
はい。この充電器見てもらうと、CIOの充電器ってこの表面がシボ加工みたいのされてるのが特徴かなと思うんですけど、新しい国産USBのやつは正面艶ありのやつなんです。結構傷つきやすいのかな。
そうです。もちろんコーティングも含めて今考えているんですけども、実際出荷前の時に今もうすでに傷がついてる状態で。ここもやっぱり基準を厳格にしていく中で、今プリプロダクションでどれがオッケーでどれがダメだっていうところも今仕分けて、限度見本って言うんですけど、どれがオッケーだっていう、そのオッケーとNGを仕分けて、最終的に工場と話し合って、基準に達するためにはどういう調達で、どこまでの歩留まりで見ないといけないのかっていうのも合意し始める。
なるほど。ここ結構1番難しいんじゃないか、表面の傷とか。
難しい、いやそうなんですよ。
でもなんか逆にこの部分、日本でやるんですよね。組み立ての部分が。
そう、そう。
なんか意外と期待できそうな。
そうですね。やっぱ日本の方ってすごく目が細かいんで。言っちゃ悪いんですけど、どうしても基準とか手順が確立されてないとなかなか見抜けないのが1つ中国で。日本の方で言うと気づきとか、その中でも特にこうした方がいいんじゃないかっていうお声とかが、もう本当に自発的に出ていただけるんで、場合によってはそこで改善も進んでいくんじゃないかなと思いますし、本当に日本で作っていく大きなメリットはそういうところだと思うんですよね。そこを活かしていくために、やっぱまず形にしていくところからやっていく必要があります。
なるほど。これは何ですかね?
最終的にこのケースの中で、CIOのこのシボですね。
正面のロゴとかが入ってるやつですかね?
そうです。そうです。接着剤でプレートと接着させるような構造になってるので、なんでここで接着剤を引いて、その中で取り付けるっていうのをやって。
プレートを貼り付けて外観の検査をして、次ですよね。CIOのロゴを貼り付けるみたいな工程が。
そうですね。本当に最後の工程なんですけど、ここでロゴの貼り付けを今まさに行ってる最中です。
いや、これもジグを使ってやって、あ、機械でやったやつですよ。
そうです。
コメントとかで、なんかCIOのロゴのIの部分が剥がれるっていうコメントがたまについてたりするんですけど。
はい。1つはもう物理的な話で、やっぱりこのくぼみの中にシールを、アルミプレートみたいなものを貼っているんですけど。
これ金属なんですね。
そうです。だからどうしても剥がれる要因の1つが、磁力の強いものが近くにあったりとかすると外れやすかったりとか、あるいは熱でどうしても接着なので、どんどんどんどん粘着自体が取れてきたりするんで、くぼみ自体を少しなんですけども奥まった形で型実装をしようと今進めている感じですね。
そうすることによっても物理的に摩擦とか、そういうのも含めて取れなくなってくるんで、そこはそのように解決しようとしてるのと、このジグ自体の圧着も今はフラットに垂直に上から下に下ろしてるんですけど、もう少し弾力のあるものを間に挟んで、そのロゴの圧着自体もちょっと柔らかい素材で押すことによって、きちんと圧着できるようにしようとしてる状態で。
なるほど。
どうしてもトレードマークの中で逆に取れてしまうと、それはそれでものすごく。
そう、ちょっとかっこ悪い。
はい。ブランドの基礎なので、そこはもうマストで最速で今改善しないといけないのはまさにここで。既存のプロダクトに関してはそうやってやっていってはいるんですけど、まだまだ改善していく余地はあるかなと思ってます。
なるほど。ありがとうございます。ここは本当に最後の最後の外観検査のところですかね。最終的なパッケージに、箱に詰めてっていうのも日本でやって。
そうです。今回で言うと、基板とケースとパッケージ、これを日本にバラバラで送って、そこでストックしながら材料が溜まったら、それぞれに対して生産ラインを日本でまた後工程として立てて、そこで生産し始めて、最後パッケージングのところまでを日本で完結させて。
今こんな感じですね、中国で一通りの組み立て生産ラインで実物を組み立ててるってことをですね、見てきました。今後ですね、この一部をですね、日本に移管していくということでですね、どこから移管するのかっていうのも一通り見てきたということですね。
そうですね。理論上はここから移管できるだろうなという風には分かってるんですけど、国内に、その現場で引き継ぎをさせていただきながらその生産ライン組み立てをしていくと、多分なんですけど何かしらトラブル起きるんじゃないかなと思っているので、そこも含めてどうなっていくのか、ちょっと波乱万丈ではあるんですけど、いきたいと思います。
というわけで中国でCIOの国産USB充電器の試作工程を見てきました。皆さんも色々考えていることはあると思いますので、このプロジェクトに対する思いを是非コメントで書いてみてください。期待と違う部分はあるかとは思うんですけども、長い目で見てもらって、そして応援してもらえると非常にありがたいです。
また最後にCIOの10周年記念イベントについてのお知らせです。7月2日から5日までCIOの10周年記念イベントが東京原宿で開催されます。私も2日、4日と参加しますので是非来てください。イベント自体は無料でして誰でも入れます。またどの段階まで完成しているかは分かりませんが、国産充電器についても展示予定です。イベント後にはCIOのオフ会も開催しています。オフ会にはイチケンも参加するので、こちらも合わせて参加検討してもらえればと思います。詳細については概要欄のリンクからどうぞ。というわけで最後まで動画のご視聴ありがとうございました。
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