費用対効果の議論から抜けなければ改善は始まらない:iXacsと旭鉄工流の現場改善
ものづくり太郎チャンネル製造業YouTuberのものづくり太郎氏が旭鉄工を訪れ、グループ会社i Smart Technologies(以下iST)の松下氏と対談した回である。テーマは、DXを導入しても多くの企業で効果が出ないのはなぜか、という問いだ。太郎氏は、ツールを入れること自体が目的になり、経営者が費用対効果(ROI)でしか判断しないことに原因があると繰り返し主張する。松下氏は、IoTによる見える化はあくまで出発点で、効果を出すのは現場での泥臭い改善活動だという立場から、自社サービス「iXacs(アイザックス)」の進化、改善支援コンサル、導入企業の実例を紹介した。
「DX」という言葉への苛立ち
冒頭で太郎氏は、「デジタル化すれば儲かる」という安易な発想でDXが語られている現状を強く批判する。現場出身の人間なら、どんなデータを取ってどう活用するかを理解していなければならないはずだが、実際には分かっていない人が多いという。その例として太郎氏は、アンバサダーを務めるセミコン・ジャパンでの講演を挙げる。約500人の聴衆に大野耐一の『トヨタ生産方式』を読んだことがあるか尋ねたところ、手が挙がったのは3人ほどで、1%にも満たなかった。改善の基礎を学んでいないことが、DXの効果を問うアンケートで8割ほどが「効果が出ない」と感じている状況につながっている、というのが太郎氏の見立てである。
展示会についても太郎氏の評価は厳しい。帳票の電子化や人事情報のDXのような展示ばかりが並び、トヨタのTier1が「このソリューションを入れてこう運用した」と語るだけの講演が多い。聞いても得るものがなく、役職者が分かった気になって帰るだけだという。製造業はプロダクトで利益を出す以上、QCDを安定させて人件費を圧縮するしかない。人事をDXしてどう利益が出るのか、と太郎氏は問いかけた。
生産性は「分子」と「分母」でしか変わらない
太郎氏の整理では、製造業の生産性を上げる方法は、分子である付加価値を増やすか、分母を圧縮するかの二つしかない。分母の圧縮とは、現場で装置と格闘しながら稼働させている部分を改善することだ。IoTツールは見える化の道具にすぎず、松下氏も、IoTで測った数値より良い数字を現場で作り出すしかないと同意する。
ところが実際には、ツールを入れることがゴールになっている。導入の判断は「人を何人削減できたか」のような分かりやすいROIで行われる。しかし現場の生産性を大きく変えるには、毎日ショートミーティングを開いて問題を一つずつ潰すしかなく、その効果は事前にROIとして示しにくい。これを本当に理解しているのは生産技術の人間だが、そうした人が発言力を持ちにくく、本質を知らない人が出世して的外れなソリューションを採用している、と太郎氏は述べた。その本質に取り組んでいる例として紹介されたのが、旭鉄工とiSTである。
松下氏の経歴:生産技術者として「現実が変わる」ことを求めて
松下氏は鹿児島高専で5年間学んだ後、住友電気工業に入社し、栃木県の拠点で電線の生産技術を担当した。扱っていたのはデータセンター向けの電線である。太郎氏は、現在のサーバーラックではCPOによって光化が進んでいるが、当時は銅線でも光に近い通信性能を確保しようとする野心的な取り組みだったと補足した。松下氏によれば、電線は設計自体は単純で、設計どおりに作れれば性能が出る。難しいのは、流体などさまざまな要素を制御して「絵に描いた餅を本物の餅にする」生産技術の側だという。
その後、三菱電機の名古屋製作所に移り、インバーターやサーボアンプの生産技術に携わった。住友電工時代のアナログな生産技術を、もっと技術的に深めたいと考えての転職だった。会社自体は良い環境だったが、大企業特有の物事の進みの遅さもあり、30歳前後で旭鉄工の木村社長の著書を読んで応募した。本には、社長が一人で改革を始め、簡単なセンサーやマイコンで現場を見える化し、仲間を巻き込んで業績を上げた経緯が書かれている。松下氏は「本はサクセスストーリーで、実際は失敗もたくさんある」と笑いつつ、惹かれたのは効果を出すところだったと語る。日報を電子化した程度では関心が湧かず、サイクルタイムや停止時間が短くなって現場の現実が変わることが一番好きなのだという。
入社して見えた課題:ノウハウを外販する難しさ
約5年前に入社した松下氏は、当時の会社を富士山にたとえた。外から見るときれいだが、近づくと大変な状況だったという。旭鉄工で成功したシステムと改善ノウハウを他社向けにサブスクリプションで提供するiSTは新規事業で、売上はまだ小さかった。社員は旭鉄工からの出向者が中心で、松下氏は出向者ではない最初の一人だった。ただ、それ以前にも木村社長の知人など外部から来た優秀な人材はいたという。
出向者たちは現場改善には長けていたが、自社で使うことと、顧客に提案し、顧客にも動いてもらって効果を出すことはまったく別物だった。導入しただけでは効果は出ず、他社の工場にうまく適用させる部分で苦労したと松下氏は振り返る。
もう一つの課題はシステムの安定稼働である。iXacsは、製品が1個できるたびにスイッチが押されるような信号をセンサーで拾う。サイクルタイムが1秒なら毎秒データが届く。単純に集計するだけならまだ容易だが、IoTでは時系列が前後したり信号が欠けたりするため、集計に工夫が必要になる。1ライン程度なら問題なく動いても、複数ラインやネットワークの乱れ、クラウド側の事情が絡むと難しくなる。当時もデータの信頼性は95%程度あったが、現場の人は5%でもずれていると信用せず、データを見なくなってしまう。松下氏はまずシステム改善に取り組み、夜遅くまで作業して信頼性を高めた。現在は問題なく動いているが、他社の現場の要求に耐えられる強いシステムを作るのに苦労したという。
その後、松下氏の担当はシステムにとどまらず、営業やカスタマーサクセスを含む事業全体に広がり、キャッシュフローも意識するようになった。一番変わったのは「お金をもらうのは大変だ」という感覚だという。大手メーカーでは給与も売上も当たり前のようにあったが、自分で事業を回すと、物が売れてお金が入ることは当たり前ではないと気づいた。
iXacsの基本機能:手書きの生産管理板をなくす
iXacsの基本機能は、トヨタ系でいう生産管理板の自動化である。何時から何時までに何個できて、その間の生産性が何%だったかを自動で記録する。IoTがなければ、作業者が1時間に1回手書きしなければならない。松下氏は、段取り替えを「5分」と書いても実際に5分であるはずがないと指摘する。ただしそれは作業者の責任ではなく、覚えていないのは仕方がない。問題は、それを課長クラスが毎日1〜2時間残業して集計している状態を放置している上層部だ、というのが松下氏の考えである。
取得したデータは、生産管理板の表示に加え、サイクルタイムのヒストグラムや時系列、停止要因の一覧などとして即座に確認できる。太郎氏は、1直と2直で担当者が違えばサイクルタイムの安定度も違うはずで、分布を見れば安定している時間帯が分かると説明した。また現場は生産数を追うのに必死で、設備が何分止まったかはほとんど覚えていない。タッチパネルで停止要因を一つ押すだけで、どんな事象でチョコ停が多いのかがダッシュボードに集約される。
費用について太郎氏は、1台あたり1万円程度と紹介したうえで概算を示した。仮に9,000円で5台なら4万5,000円になる。課長のチャージを1時間4,000円とすると2時間の集計作業で8,000円、これが積み重なれば16万円程度になる。4万5,000円で16万円分の効果が出せるのに検討すらしないのが今の日本の現場だ、と太郎氏は言う。経営者がROIに頼るのは説明が楽だからだが、見える化は見える化でしかなく、効果は現場の改善次第である。太郎氏は、自身が手がけるPLMのようにオペレーションを抜本的に変えて人員を半分にする改革もあるが、現場は既に一定の枠内で最適化されているため、毎日のショートミーティングによる改善以外に方法はないとした。
進化1:停止時の動画へ即座に飛べるカメラ連携
太郎氏によれば、ここまでの内容は3年前に取材した時点の話で、iXacsはその後いくつか機能を追加している。一つ目がカメラ連携である。現場にウェブカメラを設置しておくと、クラウド上で停止時刻が分かり、そこから該当する動画をすぐに確認できる。チョコ停は1日に何十回も起きるため、どの停止がどんな状況だったか人は覚えていられない。一般的なドライブレコーダーはSDカードに録画し続けるだけなので、停止時刻が分からず、24時間分を探す必要があった。クラウドと組み合わせることで停止時刻と映像を即座に結びつけられるのが特長だと松下氏は説明する。この機能はオプションとして提供されている。
進化2:電力とCO2の見える化
二つ目は電力への対応である。電力やガスを取得でき、設備ごとの電気代やCO2排出量も見える。iXacsは稼働状況も把握しているため、電力を色分けして表示できる点が特徴だ。画面では、青が稼働中に生産のため使われた電力、赤が停止時の電力、オレンジが待機電力を示していた。昼休みにロボットの電源を入れっぱなしにしている、夜に切り忘れている、といった無駄はオレンジに表れる。業種や現場の事情で待機電力をゼロにはできないが、これを見ながら目標を決めて一緒に取り組んでいるという。製品1個あたりのCO2や電力、つまり原単位も算出できる。
太郎氏はこの機能を重視する理由として、CO2排出量の開示を挙げた。太郎氏の説明では、有価証券報告書への記載が大企業から始まり、対象は段階的に拡大され、時価総額5,000億円規模の企業にも必須になる。さらに大手は自社だけでは測れず、サプライチェーンにも数値を求めることになる。手書きで管理しているサプライヤーでは対応できないだろう、と太郎氏は指摘した。
削減効果について、太郎氏は木村社長から「電気を切るだけで月100万円以上浮いた」と聞いたと話す。松下氏は、実際には休憩中に電源を切るだけでなく、サイクルタイム短縮なども含めて現場とさまざまな取り組みをしていると補足した。太郎氏は、売上150億円で営業利益率5%なら営業利益は7.5億円であり、月300万円浮けば年3,600万円、営業利益に数%分の違いが出ると試算した。松下氏は、サイクルタイム短縮は残業減による労務費削減にもつながるため、サイクルタイムと停止時間という本質的な部分を押さえるべきだと述べた。
進化3:名古屋弁で報告する「AI製造部長」
三つ目が「AI製造部長」である。旭鉄工を含めてデータを取っているラインは200ほどあり、課長や部長が毎日すべてを見るのは大変だという課題があった。ちょうど生成AIが広まった時期だったため、松下氏が自ら作り、IoTのデータをAIに読み込ませて、製造部長のように要約して話させる仕組みにした。
太郎氏が読み上げた例では、名古屋弁で「5月21日の結果を見てみりゃ、G5が98.8%でようやっとるわ」「G7も96.5%」と良いラインを褒めたうえで、G1の91.7%、G3の89.9%、G6の90.4%、G8の87.3%は目標の98%に届いていないと指摘する。G9については89.6%で稼働時間を12.7時間も使っており効率が悪いとし、改善策を考えるよう促していた。松下氏によれば、これでも短くした方で、もっと長く話せるという。現場から、朝出社したときや休憩時に見たいという要望があって作ったもので、集計作業から解放され、利益を上げる活動に集中できるようになる。現在はサービスに付けており、オプション料金を取るかどうかは検討中という口ぶりだった。
改善支援コンサル:現役の現場経験者が伴走する
iSTは改善活動の支援コンサルティングも始めている。太郎氏は、大手には松下氏のような人材がいるが、Tier2やTier3では意欲のある人がいても人手が足りないと指摘する。そこで活躍しているのが旭鉄工の現場出身メンバーだという。
松下氏によれば、顧客から評価されているのは、エンジニアやコンサルタントらしい人ではなく、実際に現場で課長クラスまで務め、上からも下からも揉まれてきた現役の人たちが来る点だ。「某T社のOB」のように偉そうに振る舞うのではなく、現場を否定したり荒らしたりせず、一緒にやろうという姿勢で入る。料金は、半年で300万円程度の集中コースから、高いものでは500万円程度まである。訪問頻度は毎日のものから2週間に1回のものまでさまざまだ。現場にはいろいろな事情があって短期間では変わらないため、間隔を空けながら少しずつ進めるしかないと松下氏は話す。太郎氏が5Sから支援するのかと尋ねると、松下氏は5Sは現場のみんなでやってもらい、iSTは改善の部分に集中していると答えた。
うまくいく企業といかない企業の違い
うまくいく企業とそうでない企業の違いを問われた松下氏は、ROIを気にしすぎることを挙げた。行動を変えた先で何が起きるかは分からない。事前に見通せるのは、これまでの単純な延長線上のことだけだ。松下氏は、1,000万円規模の投資ならROIで判断してよいが、それ以下なら踏み切ってやってみて、自分の判断を正しくするよう頑張るしかないと述べた。
太郎氏はこれに強く同意し、違う世界に行こうとしているのに儲かるかどうかが分かるはずがないと言う。失敗には必然的な理由があり、腹をくくらなかった、言われたことをやらなかった、といったことで決まる。「入れたら良くなるのか」と聞くのは、自分の人生の費用対効果を尋ねるようなもので、結局は本人次第だというのが太郎氏のたとえである。太郎氏はまた、トヨタグループのOBと話すと、現場にいた頃は外部のソリューションを買うという発想がなく、自前でやるものだと考えていたと聞く、とも紹介した。
松下氏は、失敗はあって当然であり、失敗してもいいからさまざまな手を打つべきだと語る。自社で内製するのでもかまわないが、その場合は期限を決め、いつまでに成果が出なければ方針を変える。iXacsを使う場合も、ダメならやめればいい。いろいろ試しながら現場と一緒に少しずつ前へ進みたい、と松下氏は述べた。太郎氏は、今の日本人は失敗を極度に恐れて萎縮しているが、失敗は「この方法ではうまくいかない」と分かる一つの打ち手にすぎないと応じた。
導入事例:日下歯車製作所の稼働率は約30%から約70%へ
番組では、iXacsのユーザー事例報告会で表彰された日下歯車製作所の市川氏へのインタビューも紹介された。同社は歯車を製造しており、工場には工作機械が並ぶ。製品は工作機械向けなど品目が多く、数量は少ない。少ないものは月に数個という多品種少量生産である。
導入のきっかけは、現場から上がってくる報告と、自分で現場を歩いて感じる実態にずれがあったことだ。必要なものを必要なタイミングで作れているのか疑問を抱いたという。それまでの報告は、紙の生産管理板や作業日報を足し合わせたものだった。
見える化を進めようとすると反発もあった。一定のポジションにある人から「意味があるのか」「数字が見えるだけだろう」と言われ、当初は苦労した。そこで、社長を含む課長職以上が毎朝集まるミーティングで、決まったラインの情報を出力し、ガントチャートを机に置いて「昨日はこうだった、これはどういうことか」と地道に議論した。トップが疑問に思ったことを質問し、答えに納得できなければ一緒に現場を見に行く。これを1〜2カ月繰り返し、ようやく社内に浸透したという。市川氏自身も、それまでは事務所にいて現場と距離があったが、導入後は自分の机を現場側に移し、扉を開ければすぐ現場という環境にした。
稼働率は平均29〜30%程度から、現在は68〜69%程度まで上がり、平均70%台が見えてきた。設備によっては85%を超えるものもある。ただし、組み合わせや人の体調などで変動するため、全員で底上げを図っているところだという。大きな施策は特になく、現場の一人ひとりが「止まっている」ことに敏感になり、止めないための工夫をしてくれていると市川氏は話す。具体策として挙げられたのが段取り替えの分業化である。以前は段取り作業者が1から10まで担当していたが、外段取りと内段取りに分け、段取りに集中できる体制にした。あわせて部署内の役割分担を見直し、一部の人員を入れ替えて、改善活動に共感する人を配置する工夫も会社として行った。
結び:300万円は高いのか
最後に太郎氏は、改善支援の300万円を高いと感じる人に向けて持論を述べた。太郎氏によれば、Tier2やTier3の現場の稼働率は実際に測ると40〜50%程度であることが多い。これを80〜90%にできれば、ライン1本が不要になる計算になり、投資はすぐに回収できる。1ラインに担当者が2人いれば、固定費は2直で年間800万円、2人なら1,600万円かかっている。それと比べて投資が高いと言っているうちは変われない。さらにインフレ局面に入った今は、お金を使って将来の成果を取りにいく投資をすべき段階だ、と太郎氏は締めくくった。
どうもこんにちは。ものづくり太郎チャンネル、ものづくり太郎でございます。本日はものづくり改革に必要なことということで、ものづくり改革ね。DX、DXって、もう聞き飽きたんじゃっていう担当者もいらっしゃると思います。この泥臭さを体感いただく副題として、泥臭さを忘れた日本の製造業人材にこの動画を送るという熱い回になってます。
現場の改善うまくいかないなとか、もう進めないとまずいんすよ。特にトヨタのサプライヤー、ティア1、ティア2まではいいんですけど、ティア3になってくるともう持たないんですよね。なので改善するとか、蓄えた力を次の投資に役立てるとか、本質的な改善改革をするためには泥臭くやるしかなくて、泥臭さをどういう風にリアライズしていけばいいかっていうことが全て詰まってる熱い動画になっております。
そんな回にスポンサードいただいたのがMETALIXさんでございます。7月3日より阪神メタリックスからMETALIXに社名変更となりました。METALIXは商社、加工屋の3つのビジネスモデルを持つ特殊専門商社でございます。JIS Q 9100の認証を取得し、AMS規格みたいなね、海外規格材の調達を得意としておりますが、最近はネジ、ボルト、インサートなどのファスナー部品、こういった締結するものをファスナー部品と言うんですけども、ここにも力を入れております。METALIXは海外メーカーと直接取引を行ってるので、例えばロールス・ロイスとかエアバスみたいな多様なOEM認証に対応したファスナー部品のジャストインタイム納入が可能でございます。社内にはTOEIC990点みたいな英語ペラペラの人が在籍しておりますので、迅速に見積もり回答いたします。海外規格材とか、ロールス・ロイスと取引することになっちゃったみたいな方はですね、概要欄からお問い合わせいただきたいと思います。それではものづくり改革の泥臭いところ、皆さん体感してください。いってらっしゃい。
本日は旭鉄工さんにお邪魔してですね、過去にも動画化したことあるんですよね。
はい。そうです。
今回はi Smart Technologiesっていうソリューションがあってですね、これがかなり進化してるのと今までの実績で。DXって言われて久しいじゃないですか。DXっていう言葉がムカついてて、デジタルトランスフォーメーションっつって、デジタル化すれば儲かるんだみたいな安易な思想というか、経営者がバカなのが1番ダメなんですけど、現場上がりの人であればどういうデータを取ってどう活用するんだっていうことは分かってないとダメなんですよ。だけどなかなか分かってない人も多いし、大野耐一のTPSを読んでる人も結構少ないんですよ。
僕がセミコンジャパンに行って、今年も実はアンバサダー就任が決まりまして、そこに行くと500人ぐらい来るわけ、オーディエンスが。はい。去年は250人キャパで入れない人が結構いたらしくて、文句言われたっていう感じで。そこでTPS読んでますか?みたいな話をしても、半導体系の人って全然読んでないの。500人いて手上がるの3人ぐらい。1%もいないってことで。TPSに詰まってるわけじゃないですか、改善の極意みたいなところって。ここら辺が不勉強のところもあって、DX効果出ましたかみたいなアンケート取ると、8割ぐらいがなんか効果出ないなみたいな。
うん。
そんな感覚じゃないですか。松下さんにここを話してもらおうっていうね。なんでDX出してもうまくいかないかですよ、今日は。
はい。
松下さんはタメなんですよ。おっさん同士で今日やっていきたいと思ってるんですけど、まず松下さんの自己紹介をお願いします。
そう、松下と申します。元々高専に。あ、高専じゃないですか。はい。鹿児島、鹿児島高専に5年間、5年間そうです、いて、卒業しました。
どこ行ったんですか?
その後に1回住友電気工業に。
住友電気工業に行ったんすか?名門中の名門じゃん。売上3兆ぐらいじゃない?
特に今はデータセンターでもっと増えてて。
そう。すごいじゃん。データセンター銘柄じゃん。CPOでしょ?光電融合の銘柄で、俺来ることも知ってたんだけどね。
僕が入った時なんてそんなの誰も言ってなかったのに。こんなに増えるとか、やっぱ世の中わかんないなと思います。
わかんないね。
バブルって言われてるんだけど、先日Anthropicがさ、黒字化したわけじゃん。やばい。俺たち負けてらんないよ。住友ですよ。住友の金曜会じゃなくて白水会だったっけ?え、知ってる?財閥、僕が知ってる三菱系で、三菱は金曜会があって、重工、銀行、そして商事じゃないですか。ヒエラルキーがあって、その下に電機があったりするわけじゃないですか。住友もあるんですか?そういうの。
そう、ありましたね。
電工はどの位置にいるんですか?
電工は潰し天気と同じぐらいで、1番上のちょっと下ぐらいだと思います。
あ、そうなんだ。上じゃないんだ。
そんな関係ないです。
関係ないね。
遠い天の上の世界みたいな感じです。
なるほどなるほど。僕の野望があって、僕は金曜会で講演したいんですよ。
あと数年でできるんですか?
いやあ、これはね、名誉なことだから。ちなみに昨日は講演して、僕の後に片山さんが講演してました。ごめんなさい。話取っちゃったんだけど、住友電工に行きまして、当時どういうことやってたんですか?
生産技術をやって。
お、生技じゃん。
そうです。
ワーク何だったんですか?
電線です。
電線か。電線メーカーっていう感じがしますもんね。住友電装とかも結局ハーネスだから、分家みたいな感じですもんね。で、電線っつってもさ、なかなかイメージわからないですけど、上場トランス、ああいうところの電線みたいなイメージなんです?
私がいたところは栃木県だったんですけど、電線の中でもデータセンター向けの電線をやってて。
マジで今のど真ん中じゃないですか。
今やっとけばもっとガーってきたかもしれないんですけど。
すごいですね。
そういうデータセンター向けって今光ファイバーが1番メインなんですけど、そうではなく、今までの銅の電線でもそれぐらい高速伝送をやろうってしていたところでした。
実は今の半導体のサーバーラックってCPOってことで光になりつつあるんですけど、銅だと何が悪いかって言うと、信号も劣化するし電気が必要なんですよね。
そうです。そうです。
光より効率悪いじゃんっていうことで、ここを光にしていくトレンドがあるんだけど、当時そうではなくて、銅でも光と同じぐらいの通信品質を担保しようっていう結構野心的な話の中で生技をやられてたと。電線とかそういう線を作る時の生産技術、何が難しいんですか?
設計は簡単なんですよ。なぜならばExcelで丸書いてちょんで終わりだから。あとはそれ通りに物ができたら100%の性能が出て勝てます。
なるほど。
で、ただし生技の難しいところは、それを全て流体とかいろんなもので制御しないといけないので、絵に描いた餅をなんとか本物の餅にしていく作業っていうところが難しいです。
確かにね。熱だから結局曲がったりとか、まっすぐ伸びなかったりとか、絡まったりとか、スループット上げようとして作る速度上げたとしても、後ろの後工程が突っかかるとかね、色々あるから、そこの調整をしてたんですね。
その通りです。
素晴らしい。木村社長に怒られるかもしれないけど、なんでまた旭鉄工?住友電工みたいな名門からしたらさ、弱小中堅みたいなところに。その後すぐ旭鉄工だったんですか?
いや、三菱電機。
三菱に。名電ですか?
名電です。名電。
え、名古屋製作所。
そうです。そうです。
PLCとか放電加工機もやってるし、実は三菱電機さんってレーザー加工機、アマダに次ぐ日本の業界2位ですもんね。どこにいたんです?
インバーターとかサーボアンプとかをやってました。
FA系のロボットと近いところですね。ロボット研究所もあるじゃないですか。三菱さんでも生技だったんですか?
はい、そうです。
なるほど。旭鉄工さんに来るまではどんなお仕事されて。生技で。
元々住友電工で電線とかやってて、アナログな生技だったんですよね。それをもうちょっとテクニカルに技術化して、しっかり物作りしたいなと思って、三菱電機さんに入らせてもらいました。
どうでした?三菱は。
今もすごいですけれど。
そう、株価もさ、めちゃくちゃ上がってますもんね、三菱電機も。
うん。何なんですかね?あのすごさは。
で、三菱電機もやっぱり電気需要っていうことで、AIのボトルネックが電気になりつつあるんですよね。そういった意味でも上がってるかもしれないですね。
そう、そう、そう。会社としてはすごい良くて、周りにも色々恵んでもらえていたんですけれど、大手特有のどうしても社内の進みが遅いところとかもあったりしますんで、もうちょっとやっぱ技術的にもう1回頑張りたいなと思ってですね。30歳ぐらいの時にこの本も読んで、ちょっと面白そうだなと思って応募しました。
これね、僕8割ぐらい読んだの。何が書いてあるんですか?
社長の木村が、どこにでもある中小企業で、最初は1人で1つ1つ改革をしていったと。そういった経営論の話もありますけど、それよりか簡単なセンサーとかマイコンでしたりとか、そういった電気とかで1つ1つ仲間を集めていって、どんどん現状見える化していって、どんどん周り巻き込んで改善活動していって、業績も上げていったっていうところが。
そうですよね。V字回復じゃないけど。
そうです。もちろん過去の失敗はたくさんあるんですけど、本には入ってない。
この本はサクセスストーリーです。いいところしか書いてないけど、実績はあるじゃないですか。どこに惹かれたんですか?
効果を出すところで。個人的にもエンジニアリングをした後に、実際に現場のサイクルタイムが縮まるとか停止時間が縮まって、現場の何かしら事実が変わるところが1番好きで。最初の話になりますけど、DXって言って日報電子化したぐらいだと、なんかふーんと思ってて。実際に加工するのが早くなるとか、ちゃんと現実が変わって欲しいっていうのがあって、それで公式になった。
素晴らしい。今のさ、ものづくりワールド見てみろと。うんこみたいな展示しかねえだろと。
言えない。言えない。言えない。何も言えないす。
申し訳ないけど、日本のDXの展示会は終わってると思ってて。はっきりは言えないけど、例えば帳票をDXしましょうとか、現場の人事情報をDXしましょうとか、バカみたいなことやってんだよって感じだよね。
我々ってプロダクトで利益出してるから、いかにQCDを安定させて、もしくは最速にすることによって人件費等を圧縮する。それで利益出すしかないのに、人事をDXしてどうやって利益出すんですかみたいな。
はい。はい。製造業なんだから製造頑張るしかないと思う。
そうなのよ。その本質から展示会は逃げまくってて、泥臭い講演があるかって言うと、そうではなくて、トヨタのティア1が出てきて、こういうソリューションを入れてこういう風な運用になったみたいな、ドヤるものしかないんすよね。あれ聞いて何が面白いのか、何が得られるみたいなものも全然ないし、なんか役職がついた偉い人が来て、なんかちゃろっと話して、なんか分かった気になるみたいな、そういうカスみたいな展示会が多すぎるんですよね。
とは言わないですし、やることはやることでいいと思うんですけど、本質は絶対やらないといけないよねってこと。
そう。本質に根ざしたDX論が全然ないし、全然浸透しないですよね、日本。
はい。なんでなんですかね。
単純に経営者がバカだから。規模でしか測れないの。結局製造業って今言ったように、現場生産性でいう分子のところの付加価値を上げるのか、分母を圧縮するかでしかないです。圧縮するかって言うと現場の効率だから、現場の泥臭い装置と戦って稼働してるところを改善して分母を圧縮するしかないんだよね。IoTツールも所詮見える化するツールでしかなくて。
はい。そうです。そうです。
結局やることっていうのは改善なんです。実際にIoTで測って、それよりもいい数字を作り出すしかないです。
それこそがDXの本質的な改革論なんですけど、なぜかわかんないけど入れることがゴールになっちゃってるみたい。ツールを入れる時もROIっていうことで費用対効果じゃないですか。結局人事を集約できます、人を何人削減できましたかみたいな分かりやすいところでしか戦ってないんですよ、課長と部長が。だけど現場のDXになると、実際に生産性を上げるっていうことだと分子と分母しかないから、これをダイナミックに変革するには、現場に行って泥臭く毎日ショートミーティングして、どこが問題だったかっていうのを潰し込まないと効果が出ないから、ROIの話になんないんですよ。これぐらい分かってないと工場の経営なんて本当はできない。
これが1番分かってるのおそらく生技なんだけど、生技の人がなかなか口を大きくできないみたいな社会構造にもなってて。本当はプロダクトを生産してる、プロダクトに魂を持った人が偉くなって劇的な改革をしないといけないんだけども、なぜかわかんないけど営業とか文系の人が本質的なセンターピンが分からずに出世しちゃってるから、よくわかんない人事とかのDXソリューションが入っちゃってるみたいとかも。それで申し訳ないけど、2次元をデータ化して何が変わるのみたいな、全くよくわかんないソリューションの建付けもトンチンカンだし、それを採用するロジックもマジでトンチンカンでしかないですよね。
ノーコメントで。
はい。ノーコメントで。本質はここで、ここの本質やってんのが旭鉄工だったり、i Smart Technologiesなんですよね。
で、通信が混んでたりするとちょっと更新時でも、基本的には。
あ、本当だ。変わった。
実用上は関係ないですね。
すごい。
それがここに書いてあって、俺もやってみたいと。
はい。
そういう話だよね。
そうです。
実際5年前に来たんですよね。
はい。そうです。
どうでした?
開けてみたら言ってることは事実だったんですけど、富士山みたいな感じで、外から見たらすごい綺麗なんですけど、近くに行ったら、あれやばくねってなりましたね。
何がやばかったですか?
やっぱ売上があまりない状態だったりとかしてて。
あ、150億ぐらいでしたっけ?
旭鉄工は。こっちのi Smart Technologiesはもちろん全然新規事業なんで、少ない状態でして。
あ、旭鉄工は工場としてありますと。松下さんはi Smart Technologiesに所属してるわけじゃないですか。これは何が違うんですか?
i Smart Technologiesって会社はあります。実は私がそこの新規の1人目でして。
あ、1人目だったんですか?
元々は皆さん旭鉄工からの出向者でやってました。
出向者でIoTソリューションを拡販していこうぜみたいな。でも出向者、旭鉄工の人で、現場で今まで泥臭くやってきた人ばっかしかいなかったみたいな。で、いきなりそこに三菱とか住友電工みたいな超大手の隕石みたいな松下さんが投下されると。
実際は私の前に2個ぐらい隕石があって。
あ、なるほど。
木村の知人でもっとすごいできる人たちもいて、ITの土台はあったんですけど、さらにどんどんどんどん組織が変わってきた感じ。
なるほどね。当時どう見えたんですか?
当時は皆さん現場改善は得意なんですけど、それと事業することってやっぱ別物ですので。目の前の仕事をうまくこなすことと、売上を立てるとか効果を出すってことはやっぱ違うので。
全然違うのよ。
私も含めて、そこはすごい苦労しました。
なるほどね。出向者ばっかで、ま、地場の人じゃないですか。何が違ったんですか?
i Smart Technologiesは、今は旭鉄工でうまくいったシステムと改善のノウハウを、他のお客様にも使ってもらえるように外販してる会社になります。
カスタマイズして他のお客さんでもIoT導入して改善できる土台を作るみたいな。それをサブスクで売ってるってことね。
その通りです。
なるほど。なるほど。
出向社員って使うことは得意だったんですけど、それをお客様に提案して、お客様の方に一緒に動いてもらうというか、そこでまた効果を出して。
導入しただけだと効果出ねえから、うまく他社の工場で適用させるのが苦労したんじゃないんです?
そうです。そうです。
あとはシステムのやっぱ安定稼働がすごい難しくて。
どこ難しいんですか?
クラウドなんですけど、弊社って物が作られた時にカチッて押すぐらいのセンサーデータを拾ってまして、サイクルタイムが1秒だったら毎秒データが来るんです。毎秒来たやつをただ集計してるだけだったらまだ簡単なんですけど、IoTなんで時系列が変わったりとか、信号が来なかったりしてて、結構頑張って集計をしないといけないってのがありました。
それってクラウドだからっていうことは、現場でセンサーで、金型でも分かりやすいじゃん。バスバスバスって打って、センサーがカチカチカチって動いてますと。そのセンサー情報をクラウドに上げる送信機に飛ばして、それをAWSに飛ばすわけじゃないですか。ここの間で情報のやり取りがうまくいかなくて、うまく測れてないって、そういうイメージなんですか?
ほぼそうですね。もちろん皆さん自社でちょっとはやってると思うんですけど、理想上とか1ラインぐらいでは全然うまくいくんですけれども、それが複数あったりとか、ま、ネットワークの乱れでしたりとか、クラウド側の話とかあって。
大体は取れるんですよね。
うん。大体は何秒ぐらいですか?
やっぱ1秒とかで取れて、データの信頼性も95%ぐらいはいくんですよ。
なるほど。
でも現場の人たちって、5%でも違ったら、なんかこれ信用にならないなってなって、データを見なくなっちゃう。
うん。今はそれ改善されてるんですかね?
改善しました。
あ、なるほどね。今改善されてる。
そうですね。現場の人たちって動いてるものが正義なんで、それがちゃんとデータと紐づかないと、そもそもシステムに関する不信感とか生まれたりしてて、ちゃんとデータを見ることとか、ちゃんとデータを一緒に入れるってことがやりにくくなったりしていました。最初は夜遅くまでやったりして、なんとかシステムの信頼性を上げて、今では全然問題ないんですけれど、他のお客さんの現場の要望に耐えれるぐらいの強いシステムを作るのに苦労しました。
なるほどね。現場で改善をしてきた人だから、システムを販売するってなると色々うまくいかなかったりとか。聞いてみるとうまくいくんだけど、導入初期はデータの信頼性とか変なところでつまずいちゃってるみたいなね、組織がね。
はい。はい。
で、そこに来てどういう役だったんですか?
最初はシステムの方がどうしてもいけなかったので、まずシステム側の改善から入りました。
なるほど。
その後はシステムだけではなく、営業含めた、CSも含めた全体を今見てる形ですかね。
キャッシュフロー見てるんですか?
キャッシュフローも頭の片隅で見てます。
なるほどね。経営もやる。うまくいくように回すっていうこと。意識が全然違うじゃないですか。
変わりましたね。いや、本当に変わりました。
どこがどう変わったんですか?
お金をもらうのって大変なんだなと。
いや、マジでそうですよ。みんなね、結構ね、降ってくると思ってるんすよ。
なんとかなっちゃってんだけど。
大手の製造業とかにいると、給与もらって当たり前とか、物が売れて当たり前だったんで、日頃の生産があって当たり前だったんですけど、やっぱいざ離れて、なるべく事業を自分で回そうとすると、目先でこう物が売れてお金が出ていくのって当たり前じゃないんだなと思って、そこで結構考え変わったかもしれないです。
最初1年目は物が売れるじゃん。IoTのデータ通信のモジュールとセンサーを納めるわけじゃん。それでもクレームが来たりとか、うまくいかねえとか、そういう泥臭い活動を知ったわけです。改善して完遂していかないといけないじゃないですか。
その通りです。
で、今は本当に良くなってきて、うまく回り出したっていうところで、この苦労もあったんですか?
ありましたけど、初期よりかはまだ私も体制がついていたので、最適化していったぐらいで、そこまで苦労はなかったですかね。
なるほどね。ということでi Smart Technologies、IoTでセンサー取るだけじゃないじゃないですか。
はい。
何ができたりとか、どう見える化できるとか教えていただきたいんですけど。
基本は物が1個できた時のスイッチ、カチッと押す、カチカチって信号を取得します。なんで最初に1番知りたかったのは、トヨタ系でいう生産管理板。何時から何時にものが何個できて、その間の生産性何パーセントでしたかっていうと。
あ、そういう管理板があるわけですね。トヨタで使ってる。
はい。あります。IoTがあったら自動で取得できるんですけれど、IoTがない場合は作業者が1時間に1回書かないといけない。
あ、そうだよね。そんな数字が合ってるわけないから。
そう。大抵の人はそれ合ってると思ってる。
そう。合ってると思ってるし、生産性が高いと思ってるし。そもそも非効率じゃん。AIで今さ、世の中変わろうとしてんのに、誰が鉛筆でサイクルタイム何秒でしたって書いてさ、その現象がおかしいのはまず置いといて。それは。
はい。そう。え、サイクルの話もありますし、段取り替えが5分とかって書くんですけど、5分なわけないですし。
はいはいはい。そう。5分なわけないのよ。
それは作業者が悪いわけじゃなくて、それはしょうがないですよ。作業者、覚えてないんだ。
そう、覚えてない。
それをそのまま良しとしてる管理者とか、あの経営者。で、それをまた製造の管理者が集計するんですよ。課長クラスの方が残業1時間、2時間かけて集計をしてる。
集計してカタカタExcelに打ち込んでるわけでしょ。
はい。皆さん現場は真面目なんで、しょうがないですよ。それをよしとしてる上の人がなんとかしろよと私は思うんですけど。
ね。
で、i Smart Technologies、カチカチ取ったものがどう見えるんですか?
生産管理板に見えるのが基本の基本の機能として、その後もちろんデータが色々ありますので、サイクルタイムのヒストグラムでしたりとか、時系列でしたりとか、停止要因の一覧とか、ま、いろんなものが一瞬で見れるように。
これが何がいいかって言うと、そもそもセンサーで稼働率を取れるから、それをダッシュボードに一気にまとめてくれるんですよね。ダッシュボードのまとめ方も秀逸で、例えばサイクルタイムなんかも1直目と2直目で、加藤さんと千葉さんが入るラインでは違うわけですよ。加藤さんだと安定するけど千葉さんだと安定しないんだみたいなことが現場で起こってるんだけど、みんなバカみたいに紙に書いてるから、安定してんのか安定してないのかよくわかりませんと。ヒストグラムにサイクルタイムを分布するから、安定してる時間帯が分かるわけです。
さらに停止するっていうことで、チョコ停がみんなが思ってるより多いんだけど、みんなアンドンに表示されてるものを、いつまでに何個作るしかないからそこに必死だから、設備がどのくらい止まったかみたいなこともほぼ暗記しないですよ。それは後ほど、3分止まったかなみたいな感じでちょっと書いてるから、どういった事象でチョコ停が起きてるかっていうことが分からないから。タッチパネルで1つ押すだけで、5分止まってるところが多いなとか、段取り替えが多いのかとか、そういったことも全てダッシュボードに集約されてますよと。
かつ安いのが、1台データ取るの1万円ぐらいだね。1万ぐらい。はい。だから9000円だとして、5台だったら4万5000円じゃないですか。毎日2時間残業してるっていうことであれば、課長のチャージが多分4000円ぐらいだから、2時間で8000円なわけじゃないですか。8に16だから、16万円なわけですから。4万5000円で16万円の効果が出せるのに、そういったことを考えをしないっていうのが今の日本の現場である。
現場は悪くないって絶対思います。
そう。現場悪くなくて、それが当たり前になってて、管理者がこういうことをやりたいよとかを経営者に言っても、経営者がROIどうなんだとか。
そうそうそう。
的外れだね。
うん。経営者がなんでROIに頼るかっていうと、楽なんだよ、説明が。儲かるか儲からないかっていうことを聞いてるわけですよ。ROIっつうのは、儲かるんだったらやるって言ってるわけですよ。だけどこのDXの難しさって、結局見える化しかないから。もちろん本質的な、僕がやってるPLMみたいな、本当にオペレーション改革をして一気に人を半分にしちゃうとか2/3にしちゃうっていう改革はあるんだけど、現場はある意味サイロ化されてて、そのサイロの中で最適化されてるから、そこから抜本的な改革ってあんまりできないですよね。
はい。
なので現場で泥臭く毎日ショートミーティングして改善するしか方法論ってないんすよ。ROIで言いにくいっていうのあるんだけども、それってやってみないと分からないじゃんっていう話で。かつ経営者はいつも現場見てたら、もっと最適な運用方法ってあるんじゃないかっていうことを最低限思わないといけないんだけど、それすらもすっぽ抜けちゃって、儲かるか儲からないかの物差ししか持ってないです。
そう、あ、そうかもしれないですね。
これが1番の問題で、つまり経営者バカですと。ここを実は変えれる土台を、ROIで測れない本質的な改革できるツールを売ってんのがi Smart Technologiesですよね。
はい。
素晴らしいと。で、さらにここまでは3年前の話で、これもっと進化したんですよね、最近。
そうですね。
何が進化したんですか?
何個かあるんですけど、センサーだけしかなかったところに、カメラ連携ってところで。
何それ。
Webカメラを置いておいて、何時から何時に止まったよってところはクラウドに出てくるので、そこから動画を出してあげてます。その時の状況がすぐ分かるようになります。
チョコ停とか僕も見せてもらったんだけど、1日に何十個も起きるじゃないですか。だからどこのチョコ停だったかも覚えてないですよね。データで分かるけど、これがカメラ連携して。それオプション価格みたいな。
そうですね。はい。
でもこれめちゃ楽だよね。班長が提出するよりもだいぶマシだ。指示しちゃえばすぐ動画に飛べるんですよね。
そうそう。そうです。そうです。
これいいっすね。
一般のドライブレコーダーだと中のSDカードでずっと撮ってるだけなんで、そもそも止まった時間が分からないですし、SDカードで見に行った時も24時間分ずっと探していかないといけないっていうのが今までの課題で。
なるほどなるほど。
それをクラウドで使うことによって、一瞬で止まった時間も分かるし、その時の動画も見れるっていうのが弊社ですかね。
なるほどね。素晴らしい進化ですね。他にはないんですか?
他には電力対応とかやってまして。
え、マジすか?CO2って結構ありますよね。CO2もどうしたらいいですか?みたいなことも結構課題認識を持ってるんだけど、なかなか出口戦略がなくて。経営者はなんかカーボンニュートラルだとかはめっちゃ言うくせに、解決案を全然提示してくれないんですよね。これ何が見えるんですか?
カーボンニュートラルの文脈で、電力とかガスも取得できます。はい。
設備ごとにどれくらい電気代かかったかとか、排出量も見えるんですか?
見えます。見えますし、IoTの方でそもそも稼働状況とか生産性を把握しているので、稼働時に使ったCO2、停止時に使った無駄なCO2とかっていう風に色分けをしてます。
マジっすか?土日なんか電気代かかってんなとか、昼休みにロボットに電源入れっぱなしで、こいつちょっと電気、CO2出してんじゃないのみたいなことも分かるようになってることですか?
分かってます。はい。
すご。見せてください、その画面。
これ、青が稼働時の消費電力で。
付加価値を出してる電気ってことね。
その通りです。
赤が、赤が停止時の電力で、オレンジの待機電力と意味が近いんですけれど。
固定の時の電気みたいな。これはなしにしたいんだけど、今はここにあらざるを得ないってことですね。オレンジは無駄。昼休み電気食っちゃってるとか、夜切り忘れちゃって電気食っちゃってるとか、そういったのがオレンジなんですね。
はい。もちろん0になるのは理想ですけど、製造業とか現場の事情があって0にはできない。できないけれど、これを見てここまで目指そうねっていうのを一緒にやったり。
すごいじゃん。ということは原単位も行けるんですか?これ。
原単位ももちろんできます。
おい、おい、おい、聞いたかい?聞いたかいとか言って筋肉みたいだけど。
これ結構重要で、経営者の人はカーボンニュートラルとかなんか言われてるけど俺たち関係ないぜって思ってるやつもいると思うんだけど、これ有価証券報告書に書かれるようになるんですよ。今はいいんだけど、1番早く始めるのが売上3兆以上なんです。住電とかデンソーとか対象で、各ワークにどれだけCO2が乗ってるかみたいなことは絶対取らないといけないです。段階的に引き下げされるんで、時価総額が5000億の企業はこれも開示が必須になってるんですよ。実は自分ごとですみたいな。もっと難しいのは、大手だと自社だけで測らないから、サプライチェーンにも出してもらうしかないですよね。でもサプライチェーンが原単位でどうやって出すんだって話だよ。手書きしてるサプライチェーンで言ったら絶対無理だろみたいな話。
その通り。
これめちゃくちゃいいですね。電気も見えるんだね。これは何ですか?
あ、1個1個あたりのCO2とか電気も。
はい。
見えるんだ。すごいね。それが1万ちょっとで1ラインって、やばくない?
そう言ってもらえたら。
すげえじゃん。
見えた後に改革っていう風で、エネルギーを買うとか大きな話はあるんですけれど、現場の改善でも減らせることはやりたくて。
木村社長に聞いた話だと、電気を切るだけで月で100万以上浮いたと聞いて。
はい。
実際は木村はそう言うんですけど、現場の方ともっともっともっともっと努力して色々やってまして。もちろんその休憩中に切るだけではなく、サイクルタイムを縮めるとか。
なるほどね。
社長にはポロッとしか言わないんですけど。
なるほど。ちょっといいところだけで言われてるかもしれないけど。でもそれでさ、100万、200万、300万浮いたらでかいすもんね。売上150億で営業利益が5%だとしたら7.5億じゃないですか。月300万浮いたら年間で3600万浮かせれるから、かなりね、営業利益率としても数%変わってくるわけですもんね。これはでかいすね。
電力だけでなく、サイクルを縮めると労務費でしたりとか。
そうか。残業しなくていいから労務費も下がるのか。
はい。
それいいね。
本質的なところ、サイクルタイムとか停止に全てがかかってくるんで、そこを絶対押さえるべきと思うんです。
そうなの。ここを変えるしかないのよ。人事とかそういうDXとか言ってる奴らはDXじゃないわけよ。本質は我々製造業なんだから、現場しかないの。現場と設計なのよ。ここしかないから、その現場にやっぱ強いソリューションであると。
はい。はい。
他になんすか?
AI製造部長とかどうですかね?
あ、それちょっと見せてくださいよ。
元々旭鉄工を含めてデータをたくさん撮っていたんですけれど、200ラインぐらいあって、たくさんデータが飛んできて。
なるほど。
それを課長とか部長が毎日見るの大変っていう課題がありました。
確かにね、10ラインだったらまだしも、100ラインになるとね。それを全部見てるの大変ですもんね。
確かに。
で、それがなんとかできないって言われて、ちょうど生成AIが流行っていたので、私がダッと作って、IoT情報をAIに読み込ませて、AIが実際の製造部長のように要約して話してくれる。
え、製造部長のように。じゃ、もう部長いらねえじゃん。どんなこと言ってくれるんですか?
いろんなこと言ってもらえるんですけど。
ちょっと読み上げていい?「5月21日の結果を見てみりゃ、G5が98.8%でようやっとるわ。G7も96.5%、ええ仕事しとるがね。」めっちゃ名古屋弁やん。「ただG1が91.7%」、91.7%すごいと思うよ、僕は。「稼働率で言えばG3が89.9、G6が90.4%、G8が87.3はいかん。目標の98%にはまだまだ届いとらへん。G9も89.6%で稼働時間12.7時間も使っとるの、効率が悪いがや。」河村市長やん。「改善策はしっかり考えてちょうよ。」設定サイクルタイムの設定いい感じだなとか言って、こんな細かく教えてくれるんですね。
これでも結構削った方でして、もっと長く言えるんですけれど。
あ、そうか。100ラインもあるから、上位の2割でも20ラインすもんね。で、下位の2割でも20ラインだ。でもそんなにすぐ全部できないから、まずは絞っていいと思うんですよね。
現場の方が朝会社に来て、タバコ休憩の時に見たいよって言われて。
なるほどね。朝気合入れる時ね。このライン辺出てねえじゃねえかみたいなね。
本質的な利益を上げる活動に注力できますよね。
今までは集計とか、よくわかんないデータみたいなのやってたわけでしょ。優秀。ここがアホだったらもうここよりなんすよ。素晴らしい。こういうのもありますと。
それもサービスについてるんですか?
はい。付けるようにしました。
すご。これでいい、1万円以下。
ちょっとオプションもらうか。
ああ、オプションはある。それぐらいに頑張ろうと思います。
なるほど。なるほど。素晴らしい。プラス、コンサルを始めたっていうことで。コンサルは何なんですか?
コンサルは改善活動の支援のコンサルをメインでやってます。
なるほど。メーカーの規模によっても、住友電工とかさ、三菱電機とかには、こういう松下さんみたいな優秀な人がいるわけですよ。言わなくてもやってくれるわけだけど、町工場とかね、ティア2とかティア3になっちゃうと、やっぱ意識高い人はいるんだけど、日本もまだまだ捨てたもんじゃないなっていうところで、やる気あってやるんだけど、マンパワーは足りないですよ。ここを支援してくれるんですか?
はい。やっぱそういう時に旭鉄工のメンバーがみんな活躍してくれて。改善分かってるやら、改善というか、やっぱ現場ですね。現場の温度というか、現場のあの雰囲気。
ね。僕も結構講演しに行くの。僕のソリューションの中に工場診断っていうのがあって、こういうことも含めて、経営も含めて、工場が何がいけないんだっていうことを指摘するサービスがあるんですよ。もう言いまくる。めちゃくちゃ変な目で見てくるやつ、めちゃくちゃいるのよ。なんだなんだよ、その者が来てみたいな感じになる。
そうそうそうそうそうそうそうそう。なんか来たぞみたいな。
で、そこから1年間支援する?
半年ぐらい。
あ、半年ぐらい現場に出てって支援し、週1回ぐらい。
そう。色々あります、本当に。
ああ、色々パッケージがあって、毎日来てくれっていうところもあるし、それちょっと多分高くなると思うんだけど、2週間に1回でいいよとか。それを伴走でやってくれるんだ。
そうです。
心強い。
お客様が言うのが、私みたいなエンジニア系とかコンサルタントっぽいものではなく、現場で実際に経験のあって。
泥臭い泥水をすすってきた、まさに現場力の権化みたいな人が行くわけか。
かつ、某T社のOBみたいな偉そうすぎる感じではなく、現役の。
現役で現場の課長クラスをやってきたね。
上からも下からも揉まれた人たちが行くので、現場を否定することとか荒らしに行くことは絶対しないので。
なるほどね。
一緒にやろうという風にしてます。
情熱が目に宿ってるよ。
私はできないんで、あなたの番だって言って任せるように。
なるほどね。色々パッケージがあると思うんです。おいくらからできるんすか?
半年で300万円ぐらいとか。
集中トレーニングコースみたいな。
そうですね。
もあるし、高いと500万ぐらいやったりしますかね。現場改善って短期でやっぱできないんですよ。現場ってやっぱいろんな事情があって変わらないので、2週間に1回とか時間は開くんですけど、じわじわじわじわやっていくしかないかなと思って、色々やってるところ。
まずは5Sからと。5Sとか関係ねえでしょって思うかもしんないけど、僕いろんな工場行くじゃん。まず間違いなく儲かってる工場は5Sできてるから。散らばってるとそこにリソース投下できないすよね。まずは現場綺麗にして、まず改善できる土台にしましょうって。
はい。そうです。
我々、規律正しくやるっていうところから支援してくれると。
5Sよりかは改善支援にこだわってるかもしれない。
あ、そうそうですね。失礼しました。5Sはみんなでやってもらって、改善のところをね、集中できます。
そうです。そうそう。
僕疑問なのが、うまくいく企業とうまくいってない企業があるじゃないですか。これ何が違うんですか?
色々あると思うんですけど、ROIを気にしすぎっていうのはあるかもしんないですかね。
具体的にどう感じます?それ。
改善活動とか今までやっていたかもしれませんけど、こっから行動を変える時に見えた先の効果なんて、やっぱ分からないので。
そうそうそうそうそうそうそう。
そこが見積もれるってことは、今までの本当単純な延長線上でしかないと思うので、そこはしょうがないんで。1000万とかって言われたらROIでいいと思うんですけど、それ以下だったら最初からちょっと踏ん切ってやって、自分の判断を正しくするために後で頑張るしかないと思うんです。
その通りなのよ。ここを分かってない人が多すぎて。今から違う世界線に行こうぜって言ってるのに、分かるわけないんですよ、どれだけ儲かるかとか失敗するかなんか。結局失敗するのは必然があって、腹くくりませんでした、言われたことやりませんとか、もう決まってるわけよ。ROIじゃ、入れたら良くなるんすかっていうのはもうバカで、それはあなた次第ですよっていう、あなたの人生と同じですよっていうことを。自分の人生をさ、僕の人生って費用対効果どうですか?ってみんな言わないじゃん。
結局自分次第で、自分の行動をどう変えていくかとかね。さっきの5Sの話も、挨拶をしっかりするところから始まるわけじゃないですか。こういったところの議論から抜け出しましょう。早く強い体を作らないと、サプライチェーンが維持できないしね。そもそも取れなくなるじゃん。ケについてると思うんですよ。トヨタグループはおそらく自前すぎて、工場見学行って、あ、俺たちでもできそうだとか言って。ごめんごめんごめんごめん。
だけどね、トヨタのOBと話してると、現場にいた時は見えなかったって言うんですよ。これは俺たちが自分でやらないといけないと。買ってくりゃ簡単じゃんっていう発想がないですよね、彼ら。
失敗って絶対あると思うし、失敗はすべきだと思うんです。失敗してもいいから、いろんな手を打って、未来に対してやっていくしかないと思って。
そう。失敗することに怯えてんだよね。縮こまっちゃうのが良くないと思ってて。失敗は成功するための1つの打ち手でしかないから。うまくいかない方法が分かりましたね、じゃあ次こうしましょうなのに、失敗を極度に嫌う民族ですよね、今の日本人。
はい。なんで、自社で内製するでも全然いいですし、するならするでちゃんと期限決めて、いつまでに無理だったら変えるとか。弊社のシステム使ってもらうにしても、別にダメだったらやめればいいだけなんで、いろんなことをトライしてもらって、少しずつ現場と一緒に未来に向かっていきたいっていうのは思っていて。
なるほど。
色々早く皆さんが行動しやすいように、私も伴走したりとか、力になりたいって思っているんで。
実はものづくり太郎ですね、iXacsアワードというものに潜入しまして、実際にi Smart Technologiesのソリューションを活用して泥臭く現場改革をした方々に会ってきました。その中で一社インタビューをさせていただきましたので、この泥臭さを実際に体感いただきたいと思います。
日下歯車製作所の市川様ということで、歯車関係をラインで製造してると。おそらく工場の写真がちょっと載ってるかもしれないですけど、機械がブワーって並んでて、かなり油まみれということ。
ああ、もうまさにそうです。
どういう生産形態なんですか?
輪だったり、工作機械なんかに使われたりとかしてるので、品目はたくさんあるんですけど、数はあまり多くないですね。少ないものだと、もう月に数個とか、多種多様です。
どうして導入を決められたかっていうところをまず教えていただきたいんですけど、生々しい話を。そうそうそうそう。
製造現場の方から色々情報は上がってくるんですけど、実際自分で現場を歩いてると、なんか言ってることとちょっと違うんじゃねえのぐらいのことを、やっぱり肌感で感じるところがあって。本当に必要なものが必要なタイミングで作れてるのかなっていうようなところに疑問を色々抱いて。
IoTで見える化される前はどういう報告が上がってきたんですか?
製造現場が紙で書いている生産管理板だとか作業日報と言われてるようなものを足し算して、こんな感じですみたいな。
なるほど。で、見える化するぞって言った時に、やっぱりアンチがいるわけですよ。え、そんな意味あるんですかとか、監視されたくないとか、わけわかんないこと言うわけよ。
はいはいはいはい。
どんな感じだったですか?
正直、ある程度のポジションの方が、いいや、こんな意味あるのかとか、ただ数字が見えるだけだろうと。数字だけだったらこれで見えるじゃないかみたいなことを、やっぱり最初は言われてて大変でした。
大変。受け入れのやっぱり時間が必要っていうことですか?
そうですね。咀嚼するのにちょっと時間がかかったかもしれないですけど。
まずやったことが、毎朝課長職以上が集まって、社長まで入ってミーティングをやってるので、その朝のミーティングで毎日決められたラインの決められた情報をアウトプットして、ガントチャートをテーブルの上に置いて、昨日はこんな感じでしたと。で、これってどういうことでしょうっていうことを粛々とやった。
で、やっぱりそこでトップが「ん?」って思ったことに対して聞いてくれるんで、答えが返ってきて、納得がいかなければそれを持って現場見に行こうかみたいなことを、1ヶ月、2ヶ月繰り返しやってきて、ようやく咀嚼できたかなみたいな。
なるほど。はい。その後どういうアクション踏んでたんですか?
私自身で言うんであれば、元々事務所にいて現場に行かないみたいな、そういう距離感があったんですけど、iXacsを導入して、現場を見るために自分の仕事をしてる机を現場の方に持ってきました。
うん。うん。
で、現場に持ってって、何かおかしなことがあったら、本当に扉を上げたらすぐ現場みたいな。
お、じゃあ部長がすぐいるの。
そういうことはやりましたね。
稼働率ってどれくらいからどれくらいになっていく?
平均で大体29〜30%ぐらいだったものが、現在では68とか69、もうちょっとで70台平均いけるかなみたいな。設備によってはもう85とか超えてる設備も出てきてるんですけど、組み合わせだとか人の体調とかでも振れちゃうんで、それでもそこをみんなで底上げしようっていう風に頑張ってるとこですね。
同じ時間で倍の量を作れるようになったわけじゃないですか。
はい。
ここの打ち手、色々改善の打ち手があったと思うんですけど、この打ち手で大きかったものって何ですか?
はい。大きく変えたところはないんですけど、我々側としては。ただやっぱり現場で働いてくれてる人たちが、動かさなきゃっていう気持ちになってくれてるんで、1人1人が止まってるってことに対しての感度は上がってきたと思います。で、当然見ている現場の職制も止まってると言われるんで、止めないようにっていうような仕掛けはしてくれてると思います。
なるほどね。段取り替えを大きく変えたっていう話もあったじゃないですか。具体的にどうっていうかですか?
1人の人間が全て1から10まで受け持つみたいな、分業っていうものをあまり敷いてきていなかったので、工程に関しては段取り作業者が1から10までやって、はい、作っていいですよみたいな、そういう感じなんですね。
外段取りと内段取りっていう形で分業をして、段取りだけに集中できるような仕掛けをして、色々改善の効果は出てきてると思います。
分業化するってことは役割が変わるから、上長の意思決定とか組織編成を変えないと多分無理だと思うんですけど、そういったこともやられた?そこの部署の中での役割分担ですね。そういったところはやりました。で、あと一部人を入れ替えたりだとか、改善活動に共感してくれる人たちをそういったところに配置していくという仕掛けは、会社側として考えました。
iXacsを効果的に活用し、優れた改善活動と業務改革を推進されました。おめでとうございます。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
最後僕が言わしてもらうと、300万高いとか思うわけじゃん、みんなね。車買えんじゃんって思うかもしんないけど、結局人件費なんてもっともっと高いんですよ。
5個をつけまして、5ラインの稼働がすごく良くなって。ぶっちゃけティア2、ティア3の現場の稼働率なんて40%から50%なんですよ、実は。蓋開けてみるとですよ。これを80%とか90%にできればすぐペイするんですよ。だってそのライン、1ライン必要ないんだ。
ライン作るのに何千万かかりましたかとか、じゃあそこに付いてる担当者何人いるんですか?2人いますってなったら、2人の固定費って多分最低かかってるんで、年間、2直だったら800万だし、2人いれば1600万なんです。この投資高いって言ってるようじゃ、いつまで経っても変われません。しかも今インフレになっちゃったから、今お金使って未来の果実を取る投資をしないといけないフェーズになってるんですよね。
はい、ということで、泥臭いね、i Smart Technologiesの改善、改革、そしてコンサル、さらにバージョンアップしたシステムを今日学べて、本当にありがとうございました。
ありがとうございました。
はい、動画をご視聴くださりありがとうございました。社長の木村です。今日は皆さんに3つのニュースがあります。1つ目、新著『AIファースト経営』を出版しました。製造現場での具体的なAI活用事例が詰まった本です。是非ご一読ください。
2つ目、今回のiXacsユーザー事例報告会。これはずっと以前から私がやりたかったことです。報告してくださった皆さんの改善の内容に本当に胸が熱くなりました。
3つ目、一緒に働いてくれる仲間を探しています。興味のある方、是非応募お待ちしております。
こんにちは。吉川です。皆様、ものづくり太郎のメルマガ「ものづくり太郎通信」にご登録いただいておりますでしょうか?毎週月曜日に、ものづくり太郎の最新動画や各レポートの販売開始のお知らせも行っております。
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ということで、このようにものづくり太郎チャンネルは、今日は泥臭い現場の話でございましたが、自動車、FA、IoT、制御、セミコンダクター、フィジカルAIのあらゆる項目をやっておりますので、製造で働いてる方は是非チャンネル登録いただきたいと思います。
そして、i Smart Technologiesの松下さんから刺激もらったよ、俺も頑張ってるよっていう方は、いいねマークをしていただければ幸いでございます。ということで今日は以上になります。どうもありがとうございました。ありがとうございました。じゃあね。バイバイ。
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