『機動戦士ガンダム』第23話「マチルダ救出作戦」をどう読むか:Gファイター登場回に見るスポンサーの要求と富野演出
岡田斗司夫岡田斗司夫の「機動戦士ガンダム完全講座」の第23話「マチルダ救出作戦」の回である。岡田はこの回を、新商品Gファイターを売り込むために作られたエピソードとして読む。そのうえで、スポンサーの要求を受け入れながらも作品のリアリティを守ろうとした富野由悠季監督の工夫と、それでも隠しきれずにこぼれた本音を拾い出していく。講座は前半と後半に分かれている。前半ではブライトの作画崩れ、レビル将軍の初登場、ドダイYSの三点を、後半ではコアファイター・ガンペリー・ガンキャノンの連携、Gファイターの作画、おもちゃ販売の事情の三点を扱う。
崩れていくブライトの作画
冒頭、ホワイトベースは葉などでカムフラージュされ、大穴の開いたエンジンを修理している。しかし部品が足りない。そこへブライトから呼び出しがあり、ミライが部屋に行くと艦長代理に任命される。寝込んだままのブライトが手書きで書いた「艦長の心得」を渡される場面である。
岡田が注目するのは、上半身を起こすブライトの作画だ。顔は崩れていないが、身体には「尻や腰がない」と岡田は指摘する。尻の位置から見て、この姿勢で起き上がれるはずがない。起き上がるなら後ろに手をついて支える必要があるが、その手も異様に長い。腰があるべき位置と描かれた位置がずれているので、ベッドのシーツで下半身を隠してデッサンの狂いをごまかしている、というのが岡田の見立てである。
岡田によれば、『ガンダム』はもともとデッサンの崩れが多い作品で、「ガンダムの盾は作画崩れを隠すためにある」と言われるほどだった。このあたりからメインキャラクターのプロポーションや重心の崩れが徐々に増えていき、せめて顔だけは崩さないよう努めている様子がうかがえるという。岡田はこれを『未来少年コナン』と比べ、あちらではこうした崩れは本当にない、とも述べている。
レビル将軍の初登場と「描かない」連邦軍
続いて地上戦艦ビッグ・トレーが現れ、レビル将軍が初めて画面に登場する。名前自体は第9話で補給に来たマチルダの口から初めて語られ、第14話と第16話でも名前だけが出ていた。第23話でようやく姿を見せたことになる。
岡田は、このテレビシリーズで連邦軍の最高位として描かれるのがレビルだという点を強調する。ジオン側はデギン公王やギレン総帥といったトップが次々と登場するのに、連邦側には大統領にあたる人物が出てこない。そのため連邦軍がどういう組織なのかは見通しにくい。岡田はこれを、戦争ものとして敵側を細かく描き、味方側をあまり描かない手法だと評価する。表現のバランスをあえて崩していることは気づかれにくいが、『ガンダム』がうまく見える理由のひとつは、描かない部分を思い切って削っている点にある、と岡田は考えている。
レビルの顔立ちについては、帽子を取れば『宇宙戦艦ヤマト』の沖田艦長に、さらに元をたどれば『アルプスの少女ハイジ』のアルムおんじに似ていると岡田は言う。登場順はおんじ、沖田、レビルの順だ。軍の偉い人はなぜかこういう顔になってしまう、と岡田は笑う。コメント欄から日露戦争の乃木将軍ではないかという声が上がると、それもあり得ると応じている。
マチルダ、エルラン、ジュダックを同じフレームに入れる
レビルが命令を与える場面には、マチルダ、エルラン中将、ジュダックの3人が並ぶ。マチルダが直接命令を受け、エルランは「ホワイトベースにそこまで肩入れする必要はない」と口を挟む。エルランは前回登場した連邦内部の裏切り者である。前回の「エルラン中将に伝えておけ」というセリフを受けて、視聴者が抱いた「エルランとは誰なのか」という疑問に答える場面だと岡田は説明する。後にホワイトベースのために命を落とすマチルダと、その原因を作るエルランとジュダックを、同じフレームに収めているわけである。
岡田はここで、連邦軍の階級章が分かりにくいとも指摘している。マチルダとエルランが同じ記章をつけているように見えるので同じ階級かと思ったが、連邦軍は肩の記章が全員同じに描かれており、少尉か中尉か大尉かが判別できない。将官以上になると服装が変わるので分かる、という。
ジオン側のマ・クベについても触れている。マ・クベはエルランからの情報を使いすぎたために、かえって連邦側に疑われることになる、と岡田は説明する。頭の切れる人物なので自分の行動が読まれるとは考えず、情報をそのまま使ってすぐ手を打った。その結果、動きが筒抜けすぎて「内通者がいるに違いない」と思われ、この先のオデッサの戦いで裏切りが露見していく、という流れだ。
マチルダが受けた命令は、ガンダムのパワーアップパーツを届けることだった。その情報をジュダック経由で得たマ・クベは、新兵器ドダイYSの出撃を命じる。前回ホワイトベースを破壊せずに置いたのはこれが目的だった、と岡田は読む。レビルからの補給をこまめに出させ、その補給を叩くことで連邦の戦力を少しずつ削いでいく。岡田はこれを「ベトコンと同じ考え方」だと表現している。
ドダイYSはGファイターの「かませ犬」
ドダイYSは、グフを乗せたまま地上から垂直上昇し、戦闘機を護衛につけて編隊飛行する赤い円盤状の機体である。岡田はこれをスポンサーの要請で出てきた兵器だと断言する。ただし、ドダイ自体のおもちゃが売れると期待されたわけではない。後に登場するGファイターの「かませ犬」として用意されたのだという。
その背景として岡田が挙げるのが、おもちゃ業界の伝統である。1973年の『マジンガーZ』では、超音速で空を飛ぶ機械獣が登場し、「マジンガーは空を飛べない」という苦戦回が2、3回続いた。その後にジェットスクランダーが出てきて合体し、マジンガーが空を飛べるようになった。合体の瞬間は翼が真横に広がり、加速すると後退翼に変わるという見せ方もあって、子どもたちは熱狂した。岡田自身、当時中学生だったのに欲しくなったという。これで落ちていたおもちゃの売上が大きく伸びた、と岡田は語る。
岡田はここから一つの原則を引き出す。主人公ロボットが空を飛ぶのはかっこいい。しかしその前に敵が空を飛び、自分は飛べずにどうしようもない、という流れを作らなければ、そのかっこよさは伝わらない。富野監督も同じ流れを期待され、まず「空を飛ぶ敵」を出さざるを得なかった。とはいえ、いきなり空を飛ぶモビルスーツを出せば『ガンダム』の世界は崩れすぎる。それまでガンダム自身も飛んではおらず、ジャンプを繰り返して空中戦をこなす程度が限度だった。そこで出てきたのが、モビルスーツを乗せて飛ぶ台としてのドダイYSだった、というのが岡田の解釈である。
「今週のビックリドッキリメカ」としてのドダイ
岡田はドダイYSを『ヤッターマン』の「今週のビックリドッキリメカ」になぞらえる。デザインは同じ大河原邦男だ。前面にミサイル発射口がずらりと並び、非常に短いミサイルがポンポンと出てくる。長いミサイルを出さないのは「せめてものリアリティ」だと岡田は言う。『マジンガーZ』では腹に収まるはずのないサイズのミサイルが出てきたが、ドダイはそこを守っているというわけだ。
それでも、グフを乗せたままおそらくマッハ1程度で飛ぶという設定には無理がある。これまで積み上げてきた『ガンダム』のリアリティを一瞬で台無しにしかねない代物で、しかも上に乗ったグフは空中でヒートロッド(岡田は「鞭」と呼ぶ)をガンダムに打ちつける。岡田はこれを「かなりでたらめな戦闘シーン」と評し、富野監督は悲しかっただろうと推し量っている。
ミデア輸送機の編隊と出撃
場面はブリッジに戻る。レビルからの暗号通信が入り、補給物資とガンダムのパワーアップパーツを送ったと知らされたミライは驚く。続いて大平原を飛ぶミデア輸送機5機の編隊が映る。現地にたどり着いたのは結局4機だけだった。岡田は、全機が到着していたらさらにすごいパワーアップパーツが入っていたのではないか、と妄想してしまうと話す。
そこへドダイとグフの攻撃が始まり、救難信号を受けたホワイトベースから、アムロはコアファイター、カイはガンキャノン、ハヤトはガンダムのパーツを積んだガンペリーで出撃する。アムロが戦場に到着したところでAパートが終わる。
コアファイター・ガンペリー・ガンキャノンの時間差作戦
後半で岡田が最も力を入れて解説するのが、三機の連携である。手元のおもちゃを並べながら説明している。
まずコアファイターについて、岡田は宇宙空間でも飛べる機体だと説明する。インテークが閉じる仕組みで、ジェットとロケットの両方を使えるため非常に速い超音速機だという。以前カタパルトを使って第一宇宙速度、マッハ26程度を出したことがあるから、単独でもおそらくマッハ10ぐらいは出せるだろう、と岡田は推測する。おそらく空気の薄い層を大回りして真っ先に戦場へ着くが、敵からは丸見えである。ただ、1機しか来ないので敵は油断する。
コアファイターは弾薬に限りがあるなかで数分間落とされないように粘り、敵がそれを囲んで落とそうとしている間に、ミデアは少しずつホワイトベースへ近づいていく。その後ろから、ガンダムをパーツに分けて隠したガンペリーが、森の上すれすれを低速で飛んでくる。レーダーに映らないようにするためだ。さらにその後ろを、ガンキャノンがジャンプせずに森の中を延々と走ってくる。
ガンペリーが近づいて初めて敵は気づく。モビルスーツが出てくるかもしれないと考え、全機がガンペリーに攻撃を集中させる。その頃にガンキャノンが追いつき、攻撃を始める。敵が「モビルスーツまで来たのか」と戦闘に入っている間に、ガンペリーのハッチが開いてガンダムのパーツが出てくる。アムロは戦闘中に空中でコアファイターを合体させ、ガンダムに乗り換える。
岡田はこれを戦略的にかなり良くできていると評価する。前回紹介したマ・クベの戦略は、詰将棋のように自分に有利な状況を作って敵を誘い込むものだった。アムロたちはそれと同じことをやり返している。まずミデアから敵の攻撃をそらすために1機で行き、敵を引きつけ、ガンキャノンの援護が届く位置まで誘い出してから戦闘を有利に進める。前回やられた作戦をそのまま返している、というのが岡田の読みである。ただし、空中での乗り換えは「なかなか無茶」だとも付け加えている。
グフの鞭に敗れるガンダムと、マチルダの作画
戦闘が進むと、パワーアップメカを積んだ4番機が不時着する。それを助けようとして油断したアムロは、背後からグフのヒートロッドを受け、ガンダムは大きく壊される。カイも不時着したミデアを援護しきれない。マチルダは「ガンダムのパーツだけでも助けるのよ」と叫ぶ。
岡田によれば、このマチルダの作画にはやたらと気合いが入っている。キャラもメカも作画崩壊しかけているこの回で一番かっこいい場面であり、上下のまつ毛まで全部描き込まれているという。
サンダーバードをなぞる構成
炎上しかけたミデアから、Gファイターがキャタピラを鳴らして出てくる。岡田はこれを「完全にサンダーバード」だと言う。中央にコンテナがあり、中からメカが出てくる構造は『サンダーバード』2号そのもので、富野監督が『ガンダム』でやりたかったことの一つがサンダーバードだったことが分かる、と岡田は述べる。
岡田はさらに『サンダーバード』第1話を振り返る。ロンドン空港からSOSが出ると、1号が太平洋の島から発進してあっという間に到着する。途中で「時速2万5000キロで飛行中」と伝え、空港側が驚く。岡田によればこれはマッハ25に相当し、第一宇宙速度に近い。つまり1号は水平飛行しているように見えて、実際は空気の薄い高度まで上昇し、地球を回り込むように弾道飛行して、ほぼミサイルの着弾のような角度で降りてきている。そのあとに輸送機の2号が音速前後の速度で機材を運んでくる。岡田は、これが第1話の大きな流れだと今になって分かると言う。そして、コアファイターが超高速で先行し、続いてガンペリーがガンダムを運び、キャタピラでGファイターが出てくるという第23話の構成は、サンダーバードを丁寧になぞっている、と指摘する。
同トレスで「揺らいで」見えるはずだったGファイター
ボロボロになったガンダムは盾も腹部も削られ、歩けず、武器も尽きかけている。そこへ「アムロ!」という声がして、Gファイターが現れる。
岡田はこの場面の作画を「同トレス」だと説明する。1枚の原画を動画担当が何度もトレスし直し、交互に見せる手法である。おそらく絵コンテの意図は、望遠圧縮で陽炎が立ち、メカが揺らいで見えるなかを正面から走ってくる、という非常にかっこいいカットだった。こうした陽炎の表現は『ルパン三世 カリオストロの城』や『未来少年コナン』でもよく使われている。しかしここではうまくいかず、メカがぐにゃぐにゃして見えるだけになってしまった。狙いとしては、『エヴァンゲリオン』のジェットアローンのように陽炎の向こうから機体が歩いてくる、フォトジェニックな場面だったはずで、岡田は見ていて惜しいと感じるという。岡田はここに、やる気のあるスタッフ、やる気のある作品ほど作画崩壊するという、『SHIROBAKO』の教訓が見えると話している。
かっこ悪いもの同士の空中戦
ハヤトが操縦するGファイターの上にガンダムが乗り、ドダイYSに乗ったグフと空中戦をする。岡田はCDケースなどを使いながら、「これ対これ」で双方とも無茶だと笑う。
これまでのロボットアニメであれば、すれ違い、「回り込め」と急旋回し、「ぶつけろ」と体当たりしてドダイを破壊し、落ちていくグフを追うという展開は非常にかっこいいはずだった。しかし、かっこ悪いもの同士が戦っているのでどうしようもない、と岡田は言う。演出の力にも限度があり、富野監督は悔しかっただろう。それでも岡田は、無理やりパワーアップパーツを出させたスポンサーもすごいし、それに合わせて敵も飛ばさなければならないなかで、ぎりぎりリアリティの範囲内でモビルスーツを飛ばそうとした富野監督の工夫もすごい、と評する。「素直に脱帽」だと言いながら悪口が止まらない、と自分でも笑っている。
本編では、Gファイターの翼にやや下反角をつけて機首を下げ、ファントムのようなジェット機らしく描こうとしている。ドダイもできる限りかっこよく描こうとしている。岡田はそこに作画スタッフの苦労を見ている。
3回のパンと無線封鎖を破るレビル
戦闘に勝ったあと、見上げるアムロの上をGファイターが超音速で飛び、「あれがGファイター」と言う。岡田はここに3回の横パンがあると指摘する。1回目はGファイターの横姿、2回目は戦場の端にいるマチルダの上を飛ぶGファイター、3回目はミデアの横でマチルダたちが見上げる上空を飛ぶ姿である。演出で懸命にGファイターのかっこよさを見せている、という。
さらにブリッジには再びレビルから通信が入る。戦時中で無線封鎖のはずなのに、この回のレビルはやたらと通信をしてくる。目的は、ミライを褒めることと、「送ったパワーアップパーツはすごいぞ」と伝えることだ。岡田はこれを、スポンサーへの言い訳のようなものだと見る。アムロが見上げ、マチルダも誇らしげに見上げ、3回パンをし、レビルがわざわざ無線で念を押す。岡田はこの回全体を、「Gファイターをクリスマス商戦でぜひ買ってください」というプレゼンテーションだとまとめる。ただし、このGファイター登場のあたりから打ち切りが決まりつつあったという、悲しい回でもあると付け加えている。
富野監督はGファイターについて各所でぼやいており、岡田は『ガンダムを創った男たち』の記述を紹介する。Gファイターはガンダムを格納でき、出した後は合体して戦闘機にもなるという設定だが、ガンダムを出した後の中身は「お察しの通りすっからかんのがらんどう」だとされている。岡田はその通りで、何も入るスペースがなく、こんなものが武器であるはずがないと笑い、富野監督はこの件をいつまでも悔しがっていたと語る。
「パワーアップメカ」という言葉
講座の最後の追加パートで、岡田はセリフの面からGメカの売り込みを検証する。レビルの「ガンダムのパワーアップのメカのテストをホワイトベースの連中にやらせる」というセリフについて、岡田は、ミリタリー的なリアリティを積み上げてきたこのシリーズなら、本来は「追加兵装」や「支援兵器」と言うはずだと指摘する。「パワーアップメカ」という具体性のない言葉は、「エネルギーの99%がなくなりました」式のいい加減な言い方で、『ガンダム』は普段そういう言い方をしない。あえてそう言わせているのは、主なターゲットである小学生に直接伝えるためだ、と岡田は考える。時期はクリスマスから正月にかけて、子どもが一番お金を持っている時期であり、ここで売らなければ『ガンダム』は終わってしまう。この言葉はレビルだけでなく、マ・クベ、ハヤト、マチルダらのセリフにも繰り返し出てくる、と岡田は画面で示している。
空を飛ぶことへの言い訳の積み重ね
岡田が面白いと言うのは、この回がジェットスクランダー型の展開に見えながら、巧みにそれをずらしている点である。ガンダムはもともと、飛んでいるように見えても背中のロケットでジャンプしているだけで、そうしてリアリティを守ってきた。監督側は「新メカで空を飛べるようになった」とはできるだけしたくない。一方のおもちゃ会社は、ガンダムを飛ばしたい、なんなら新メカの上に立って飛んでほしいと要求する。この二つがぶつかった結果が第23話だという。
流れだけを見れば、空飛ぶ敵に苦戦したガンダムが自分も空を飛んで対抗した話に見える。しかし岡田は、よく見ればそう単純ではないと言い、配信で確認してほしいと呼びかける。アムロはマチルダに気を取られ、背後から地上を歩く普通のグフにやられた。空飛ぶグフが強かったから負けたわけではない。ヒートロッドの電撃による誘爆を恐れてビームライフルを捨て、地上のグフは倒したものの脚の回路をやられて動けず、残る武器はサーベルだけになった。ドダイに乗ったグフを倒すには、Gファイターに乗って無理やりサーベルを当てるしかない。これまでの空中合体と同じく、それしかないから仕方なく、無理を承知で乗った、アムロが天才だからできた、という流れになっている、と岡田は説明する。
岡田自身は当時大学生で、この場面を素直にかっこいいと思ってしまったという。ドラマの流れにやられたのだろうと振り返りつつ、番組の合間に流れるおもちゃのCMはかっこ悪く、かなり葛藤したとも語る。
カイのセリフに漏れた本音
岡田が「極めつけ」と呼ぶのが、カイの「もっとも、俺が撃ち落とせばいいんだろうが」というセリフである。空を飛ぶ敵が出てきたなら、ガンキャノンの大砲のような強力な武器で撃ち落とせばいい。ロボットを上に立たせたドダイは、ドップ戦闘機より遅いはずで、的も大きく、撃ちやすい。ガンキャノンはそもそもそういうものを撃ち落とすための機体だと岡田は言う。実際この回でもカイは地上からガンキャノンで空飛ぶグフを1機落としている。だから空飛ぶ敵に対して自分も空を飛ぶことで対抗する意味はない。岡田はこのセリフを、カイの口を借りてあふれた富野監督の「血の出るような本音」だと読む。
綱引きから生まれた作品として
岡田のまとめによれば、富野監督はスポンサーの要求は完全に守ると宣言し、実際に守ろうとした。そのうえで、自分たちの作りたいものも守りたいと工夫を凝らした。それでも、Gメカやガンダムハンマー、ビームジャベリンのように、どうしようもなく残ってしまうものはある。そして、それについても誰かのセリフを借りて、つい本音を言ってしまう。岡田はこの大人の本音の出し方を素敵だと評価する。やりたいこととやらなければならないことが引っ張り合う関係から優れた作品が生まれており、テレビシリーズの『機動戦士ガンダム』にはそうした綱引きが多い。作り手からすれば「本当はあんなものやりたくなかった」と思っているかもしれないが、自分はそういうところが大好きで面白く見ている、と岡田は語って講座を締めくくった。次回は第24話「迫撃!トリプル・ドム」で、ジオンの新型モビルスーツが登場する。
おはようございます。岡田斗司夫ゼミです。毎週土曜日の朝はですね、機動戦士ガンダム完全講座ということですね。今日は第23話「マチルダ救出作戦」です。最近ですね、もう1本、なんだろうな、22分のアニメを語るのにですね、1時間とかですね、2時間超えとかあったんですけど、今日は30分ぐらいですので、サクっと終わると思います。ただ、動画の最後にはですね、追加の話がですね、ちょっと今日長いのがあるのでですね、楽しみにしてください。それではこっから、無料動画機動戦士ガンダム講座スタートです。
ガンダム完全講座第23話「マチルダ救出作戦」。今回はですね、Aパート前半です。今回話す要点は3つです。まず、マチルダ救出作戦はですね、ブライトの作画が激しく崩れる。ここもポイントで、あとね、レビル将軍っていうのがやっと登場する。で、あとドダイYSというですね、敵メカが出てくると。これがマチルダ救出作戦の前半の見所です。後半はですね、もっと見所あるんですけど、前半僕が考える見所は、ブライトの作画がどんどん崩れてくるってこととですね、レビル将軍がやっと登場する、ドダイYSが出てくるというとこですね。
マチルダ救出作戦というですね、タイトルが出てきて、早速ですね、ホワイトベースがですね、もうカムフラージュされてるんですね。葉っぱとかそういうのでカムフラージュしてて、エンジンに大穴が開いてる、修理してるところです。で、部品が足りなくてですね、修理できないということでですね。まあまあみんなで困ってたらですね、ブライトの呼び出しがあって、で、ミライが呼び出されると。ミライがブライトの部屋に行くとですね、艦長代理に任命されて、「これを読んでくれ、艦長の心得だ」ってことで、寝込みながらもですね、ブライトさんが手書きで一生懸命書いた艦長のマニュアルというのを渡すわけなんですけども、
ここなんですよね。顔はね、頑張ってんですよ。崩れてないんですけども、起き上がるブライトの作画が激しく崩れてるんですけども、よくわかんないですね。ただ絵を描く人間だったら分かると思うんですけども、こいつには尻や腰がないんですよ。分かりますか?半身起こしてるんですけども、尻の位置ここだから起き上がれるわけないんですよね。これで起き上がろうと思ったら両手が、この手もね、ものすごく長いんですよ。この手が後ろについてこう支えなきゃいけないはずなんですけども、ブライトさん尻ありませんよって僕言ってるんですけども、腰の位置がここでないとおかしいのに、なんかこの辺になってるんですよね。だから、無理やりですね、ベッドのシーツで下半身を隠して、作画というかね、デッサンの崩れをごまかしてるんですけども、
ガンダムね、大体この辺りぐらいからこういうですね、デッサン崩れ、ただでさえ多いんですよ。元々機動戦士ガンダムって、ガンダムの盾は何のためにあるんだ、あれはガンダムの作画の崩れを隠すためだと言われるぐらいすぐにね、隠すんですけども、こういうのが多くなっていきます。で、ブライトさんね、この回に限らずメインキャラクターのそのプロポーションとか重心とかデッサンが徐々に徐々に崩れてくるんですね。この辺は未来少年コナンではね、本当にないんですよね。で、なんとか顔だけでも作画崩れから防ごうとしてますね。まあ、コナンの後ですからこういうガンダムを見るのは正直気持ち的にね、きついんですけどね。
で、次です。レビル将軍初登場ですね。レビルのですね、ビッグ・トレーというですね、地上戦艦が現れて、ナレーションで状況説明があります。レビル将軍のですね、名前自体は第9話から出てるんですよね。補給に訪れたマチルダから初めて語られていてですね、第14話や第16話でもですね、名前のみ登場してます。で、今回ですね、第23話でやっと登場しました。で、このアニメにおけるですね、連邦軍の1番偉い人です。機動戦士ガンダムというテレビシリーズで連邦軍で1番偉い人として出てくるのがレビル将軍なんですよ。
で、ジオン側は例えばデギン公王とかですね、ギレン総帥というですね、トップがどんどんどんどん出てくるんですけど、連邦軍は大統領みたいな人が出てこないままなんですよね。だから連邦軍は実はどういう風な組織なのかっていうのはちょっとね、見通しが悪い構造になってます。この辺はですね、その戦争物として悪役の方を細かく描いて味方の方をあまり描かないっていうのはかなりうまい手法なんですけども、この表現のちょっとバランスをあえて悪くするってことはあまり気づかれてないことなんですよね。これ、ガンダムっていう作品の割と描き方のコツ。なんでガンダムってこううまく見えるのかっていうのは、描かない部分っていうのをかなりね、思い切って削除してるところだと思います。
で、ここに並べたのは似てるキャラとして、レビル将軍、帽子を取れば沖田艦長ですね。宇宙戦艦ヤマトですね。で、元ネタ何かと、アルプスの少女ハイジのおんじっていうですね、アルムおんじですね。登場はこの逆なんですよ。これ、この人が最初で2番3番という風な順番になってるんですけども、やっぱりね、軍人の偉い人ってこういう感じになっちゃうんですよね。うん。なんでかっていうのも言えないんですけども、これに帽子被せりゃいいじゃんとかですね、これショートカットにすればいいじゃんと、髭も全体的にショートカットにすればいいじゃんってことで、同じ系統の顔としてですね。あ、今コメントで乃木将軍っていうのがあったんですけど、日露戦争の乃木将軍かもわかんないですね。
で、よいしょ。このレビル将軍がですね、話して命令を与えてる相手がこの3人ですね。3人並びです。マチルダが直接命令を受けてるんですけども、それに対して「ホワイトベースにそんなに肩入れすることはないですよ」って言ってるエルラン中将。これ前の回に出てきた裏切り者なんですね。で、ジュダックで前回の伏線回収ですね。「エルラン中将に伝えておけ」と言っている裏切り者のエルラン中将って誰なんだろうかと、視聴者のですね疑問に答えるシーンですね。これをマチルダさんですね、ホワイトベースのために命を落としてしまう、後に命を落としてしまうマチルダさんと、その原因を作ったジュダックとエルラン中将というのを同じフレームに入れてますですね。
マチルダさんと、この人が同じ記章をつけてるので、同じ中尉なのかなと思ったんですけど、連邦軍ってなんか描く時にですね、別にこの肩の記章が全員同じなんで分かりにくいんですね。この人が少尉か中尉か大尉かが全然分からない。将官以上、いわゆる将軍以上になるとこう服が変わるので分かるんですけどもですね。
で、この人ですね、エルラン中将、これが連邦軍内の裏切り者です。マ・クベはですね、エルラン中将からの情報をあまりにうまく使いすぎたためですね、逆に疑われるはめになりました。エルラン中将から来た情報をですね、まあ頭が切れる人だから自分の行動が読まれるなんて思ってないんですよね。エルラン中将から来た情報っていうのをそのままですね、応用してすぐに連邦軍に対して手を打ったため、あまりに筒抜けだと。これは裏切り者がいるに違いないという風に思われて、この人もだんだんだんだん、こっから先ですね、オデッサの戦いの時にですね、裏切りがバレるようになります。
で、マチルダさんここでどんな命令を受けてるのかって言うと、ガンダムのパワーアップパーツをですね、届けに行けという風に言われるんですね。で、それをですね、エルランからの情報をジュダック経由で聞いてですね、マ・クベはですね、新兵器のドダイYSを出せっていう風に言います。前回からの流れでホワイトベースをですね、破壊せずに置いたのは、これが目的なわけですね。レビルからの補給っていうのをこまめに出させて、その補給を叩くことでレビル側の戦力を徐々に徐々に削いでいくという考え方です。ベトコンと同じ考え方ですね。
で、これがですね、今回出てくるとんでも兵器ですね。ドダイYSです。じゃあ、初登場シーン出しましょうかですね。地上からですね、グフを乗せたまま垂直上昇しています。で、このまんまかっこよくグフを乗せたまま飛んで、周りにですね、戦闘機をこう護衛につけてですね、編隊飛行しているというやつなんですけども、おそらくというかですね、間違いなくスポンサーからの要請で出てきた兵器です。と言ってもですね、このドダイYSっていうですね、この下の赤い円盤型、パンケーキ型の飛行機のおもちゃが売れるとですね、期待したわけじゃないんですよ。これ後に出てくるですね、Gファイターのかませ犬としてですね、登場したんですね。
で、これにはですね、おもちゃ界の伝統というのがあってですね、何かと言うと、ガンダムから遡ることですね、5、6年前になるのかな。1973年、マジンガーZというですね、ロボットアニメのですね、初期の決定版みたいなのがあったんですけど、そのマジンガーZのですね、ジェットスクランダーっておもちゃが出たんです。マジンガーZにですね、空飛ぶ翼スクランダーっていうのがこう合体してですね、マジンガーが空を飛ぶことができるようになった。これでおもちゃがね、ちょっと売上が落ちていたマジンガーZの売上がぐわっと伸びたんですよ。
で、この時ですね、マジンガーZっていうのはですね、超音速で空を飛ぶ機械獣ですね、ゲルベロスJ3というのが出てきてですね、どうでもいい話です、ここら辺は。超音速で空を飛ぶ機械獣ですね。あしゅら男爵が繰り出す機械獣ですね。ゲルベロスJ3というのが出てきてですね、それに対して俺は空を飛べない、マジンガーは飛べないっていう、そういう回がもうね、2回か3回ぐらい続いたんですよ。で、その対抗手段として「大空はばたく紅の翼」。この名はジェットスクランダーって、スクランダー、ジェットスクランダーって出てきて、マジンガーがずっと合体して、で、合体した瞬間は翼が真横、いわゆる離陸体勢なんですけど、そっからの加速でですね、スクランダーの翼がですね、後退翼になるというですね、音速領域に入るっていうところも見せてのやつで、子供たちがうわあってなって、その当時中学生だった俺ですら欲しいおもちゃになったんですよね。
で、こういう流れを見せたおかげでですね、売れたんですよ。つまり何かって言うと、主人公ロボットが空を飛ぶ、これはかっこいいんですけども、その前に敵が空を飛ぶ。そして自分は飛べない。だからどうしようもないって。この流れを作らないと主人公ロボが空を飛ぶのがかっこいいっていうのが分からないわけです。見せれないんですよ。だから富野さんもですね、ガンダムも同様な流れを期待されて、まず敵は空を飛ぶ新兵器ドダイで、この地味なものを出さなきゃいけなくなったんですね。
この流れを見せてると、ガンダム世界でですね、いきなり空を飛ぶモビルスーツは出せないわけなんですよ。それはいくらなんでもガンダム世界が崩れすぎるよと。ガンダムですらそれまでですね、そのガンダムが飛ぶシーンってのはないわけですね。いわゆるジャンプを繰り返して空中戦もできるんだ、モビルスーツが空中戦をするのかって驚きぐらいが限度だったんですけど、ついに飛ばさなきゃいけない時代が来てしまったということで出てきたのがこのドダイYSというですね、いわゆる今週のびっくりドッキリメカなんですよね。
同じ大河原邦男さんデザインのですね、ヤッターマンに毎回出てくるやられメカのことを今週のびっくりドッキリメカって言うんですけど、これも本当にびっくりドッキリメカなんですよ。前にミサイル発射口がこんなにいっぱいついてて、こっから無限にミサイルが、それもめちゃくちゃ短いミサイルがポンポンポンポン出てくるんですね。長いミサイルを出さないのはせめてものリアリティっていうやつですね。マジンガーZからもう絶対マジンガーの腹に入らないサイズのミサイルがボコンボコン出てきてですね、アリは何でもということですね。そこら辺リアリティ守って、こっから超短いミサイルがポンポンポンポン出てくるんですけどもですね、悲しかったと思います、富野さんですね。
で、こいつがですね、垂直上昇だったらともかくですね、こう飛ぶんですよ。おそらくマッハ1ぐらいでですね。飛ばないですよね。上に乗っててですね。もう、これまで散々苦労してリアリティっていうのを積み上げてきたガンダムを一瞬にしてダメにするようなやつで、で、おまけに上に乗ったのはグフで、この鞭で戦うわけですね。空中でこの鞭でガンダムにバシンバシン当てるわけですから、かなりね、でたらめな戦闘シーンです。で、いくらなんでも無茶と思うんですけども、後半ではですね、さらにこいつの無茶な空中戦も出てきます。
で、場面変わってブリッジです。レビル将軍から暗号通信が入って、ミライさんはですね、補給物資とあとガンダムのですね、パワーアップパーツ、新兵器を託すぞという風に言われて驚きます。で、また場面変わってですね、大平原を飛ぶミデア輸送機ですね。ミデア輸送機の5機の編隊。5機の編隊のうちですね、結局現場についたのは4機だけだったんですけども、多分ね、全機到着してたらどんな新兵器が入ってたのかですよね。ガンダムのパワーアップとしてさらにすごいのが入ってたんじゃないかという風に僕なんか妄想しちゃうんですけども、
ここにですね、マチルダさんのですね、ミデア輸送機に対してですね、ドダイとグフの攻撃が開始されると。で、ミデアが襲われてるというですね、救難信号が入って、アムロはコアファイターですね、カイはガンキャノン、ハヤトはガンダムパーツを乗せたままのガンペリーで出動します。ようやっとですね、戦場にアムロが到着します。ですね、ここでAパートは終わりです。
機動戦士ガンダム第23話「マチルダ救出作戦」の後半になります。今回のですね、要点は3つあってですね、1つ目はですね、コアファイター、ガンペリー、ガンキャノン、この3つの連動の話なんですよね。で、2つ目はですね、Gファイターがグネグネしてるぞって話です。で、3つ目はおもちゃ。この3つの話ですね。コアファイター、ガンペリー、ガンキャノンの連携作戦、Gファイターの作画がグネグネしてるぞ、おもちゃ、この3つの話をですね、マチルダ救出作戦の後半でしようと思います。
いよいよ戦闘です。で、戦闘なんですけども、超音速で飛ぶですね、コアファイターが現地に到着します。よいしょ。コアファイターっていうのはですね、飛行機なんですけど、これは宇宙空間でも飛べるんですね。だからここのインテーク、空気取り入れ口が閉じるようになってますんで、ジェットエンジンとロケットエンジンが両方とも使えるような仕掛けなんですね。なので本来ですね、宇宙空間で飛ぶようなもんだから速度がめちゃくちゃ速いんですよ。実はこいつ超音速ジェット機なんですね。
で、超音速ジェット機なんですね。まずこのコアファイターが最初に戦場につくんですよ。かなり離れたところですね。ミデア輸送機がまだ全然こう、なんだろう、ホワイトベースに着かないぞという時にですね、こいつだけが先にマッハ2とか3ぐらいの速度で飛んでいって、実際もっと出せるんすよ。だって、えっとね、コアファイターのカタパルトを使って第1宇宙速度、つまりマッハ26ぐらい出したことがあるぐらいですから、多分単独でマッハ10ぐらい出すんですよね。ぐらいのですね、速度が出せるやつなんでですね。
まず戦場にこいつが急いでいくと。しかしこのコアファイターのですね、ミサイルとか弾薬には限りがあるんですけども、コアファイターはですね、空気の薄い層を多分大回りしていったんでしょう。でも敵から丸見えです。だから敵からですね、まずコアファイターがこう近づいてくるのは分かるんですね。で、敵が来たっていうのが分かるんだけども、こいつが1機しか飛んでこないから敵はちょっと油断するわけです。で、その次にですね、ちょっとこれ一応下ろしましょうか。
このコアファイターというですね、超音速ジェット機の次に、まあまあ、ホワイトベースこっちですね。話を分かりやすくするためにやってきましょうか。すいません。ちょっとこっからはいい加減なもんで説明していくけど、僕ですね、ミデア輸送機持ってないんで、こいつがミデア輸送機だと思ってください。で、ミデア輸送機の中にガンダムのパワーアップパーツを積んでいます。積んでるわけですね。ガンダムのパワーアップパーツを積んだミデア輸送機が「ホワイトベース助けるわよ」とこうくるわけですね。で、それに対してこのグフがですね、色合ってるからいいじゃないですか、黄色。グフが「よし、こいつを落とすぞ」という風なことで飛んでくるわけですね。
で、あまりにもでかすぎるんで、このでかい方のちょっとコアファイターは遠慮していただいてですね、小さい方に出てもらおうか。小さい方のこの、あら、羽閉じちゃった。よいしょ。めんどくせえな。コアファイターがですね、飛んでくるわけです。で、ミデア輸送機をいじめてるところにですね、まず超音速でこいつが行って戦い出すわけですね。で、その後ろからですね、ホワイトベースの後ろからですね、このガンペリーってやつですね。これにハヤトが乗って、この中にはガンダムを仕込んでます。ガンダムを隠してます。この状態で後ろからわーっと飛んでいくわけですね。
で、さらにその後ろからはカイのですね、ガンキャノンが歩いてというか走って追いかけていきますですね。だから、距離感としてはこんな感じですね。ホワイトベースから3機同時に出るんですけども、超音速のコアファイターは早めに現地について戦闘を始めると。で、レーダーにはこのコアファイターしか映ってないんですね。で、ガンペリーは森の上スレスレを飛んでるという描写が出てきます。なんでこの森の上スレスレを飛ばなきゃいけないのかと。敵に見つからないように、レーダーに映らないようにするためなんですけども、こうやってこいつが近づいてることが分からないようにします。で、ガンキャノンはさらにですね、ジャンプとかをせずに森の中を延々走ってきます。
で、これによってですね、まずこのグフたちのチームに、敵はこれしかいないんだという風に思わせて、じゃあ先にこいつを落とそうと思ってグフの大軍がこっち来るわけですね。で、なんとかですね、数分間、コアファイターは現場でですね、落とされないようにします。で、こいつ1機しかないからみんなで囲んで落とそうとしてる間にですね、ミデア輸送機は徐々に徐々に徐々に徐々に近づいていくことができるわけですね。で、ミデア輸送機が近づいてくるから、足の遅いこのプロペラ推進みたいな、ジェットもついてるんですけどもですね、ガンペリーが近づいてきて戦場に近づいてくる。やっとこいつらが気がつくんですね。「あんなのもいたのか」ということでですね。
敵はですね、あの中を割れって言ってんですけど、こいつが近づいてきたということはモビルスーツが出てくるかもわかんない、やばいということでですね、全機こいつらに対してですね、攻撃が集中します。そうすると、出ちゃった。そうすると中にですね、新兵器を隠したもののガンペリーはさらにゆっくりゆっくりゆっくり近づいてくるわけですね。で、さらにゆっくり近づいてくることによって、ようやっとガンキャノンがその場に来てですね、「よし、もうこれで全員で攻撃だ」という風なことで、ガンキャノンが攻撃を始めます。で、ガンキャノンが来たことで「モビルスーツまで来たのか」ということで、こう戦闘が始まるわけですね。
で、この間にここの中の蓋がパカっと開いてですね、こう中に入ってるんですけど、この中にガンダムがパーツに分かれて隠してるわけですね。で、これがですね、出てきて、またですね、アムロが戦場で戦闘中に空中換装ということで、こいつがこの中に合体してですね、ガンダムになると。こういうですね、割と戦略的にかなりね、僕はいいやつだと思います。
これまでですね、マ・クベの戦略っていうのをですね、前回紹介したんですけども、マ・クベ側の戦略っていうのが割と詰将棋みたいに自分の有利な状況を作ってそこに敵を誘い込むなんですけども、アムロが考えたのも全く同じことなんですね。敵に前回やられたことっていうのを今回こっちもやろうと。まず大事なのは何かというと、ミデア輸送機からこちら側に攻撃を集中させなきゃいけない。そのためには1機でまず行くと。1機だったら落とせると思って、敵が後でこうミデアをやっつけりゃいいやと思ってわっとこっち来たところにですね、こいつが来るわけですね。で、やばい、モビルスーツが出てきちゃうと思ってるから全機集中すると。ところが全機で攻撃されるとやばいので、ガンキャノンにその頃来てもらうと。その間にもミデアはゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりホワイトベースに近づくわけですね。で、ガンキャノンが戦ってる間に自分はガンダムに空中で乗り換えてですね、なかなか無茶なんですけど、空中で乗り換えてガンダムで出てくると。
で、さてどうなるかって言うとですね、じゃあこっから、おもちゃは1回退出しますね。アムロたちが考えた戦略っていうのは何かというと、超音速ジェット機のコアファイターでまず現場に行って、で、ガンキャノンが追いつく位置にまで敵を誘い出して、ガンキャノンによる援護っていうのを得た上で、戦争をですね、まあ戦争、戦闘を有利に回そうというですね、前回マ・クベにやられた作戦をそのまましてるんですけど、さっき言うの忘れた、あの限定の切り替え位置だったんですよ。だから多分今ガタガタ片付けてたところで多分無料が終わってると思ってください。で、ここからが限定になるんですよね。
ミデアが襲われてると。で、パワーアップメカを乗せてるですね、4番機が不時着してしまいます。で、それを助けようとですね、油断したアムロはですね、後ろからですね、グフのですね、鞭でこうガレガーっとやられてですね、結構ね、ガンダムね、大きく壊れちゃうんですよ。めちゃくちゃ壊れちゃうんですね。で、カイはミデアの輸送機がですね、不時着してるのを守るのがですね、援護ができないと。で、この状態でですね、マチルダさんが「ガンダムのパーツだけでも助けるのよ」って言うんですけども、まあ、このマチルダさんですね、作画にやたら気合いが入ってます。もうキャラもメカもですね、割と作画崩壊しかけているこの回でですね、1番かっこいいシーンですね。「守るのよ」の時にですね、まつ毛もですね、上のまつ毛も下もですね、全部描かれてるマチルダさんですね。
で、もう炎上しつつあるですね、ミデア輸送機、不時着したミデア輸送機からですね、Gファイターがですね、キャタピラをこう鳴らしながらこうカーゴから出てくるんですけども、もう完全にこれサンダーバードです。だからここで分かるのが、富野さんが機動戦士ガンダムでちょっとやりたかったのがサンダーバードだってのが分かるんですね。で、輸送機ってちょっと見て分からないけども、真ん中にコンテナがあって、で、中からですね、メカが出てこれるようになってるから、サンダーバード2号をやりたかったんだ。
で、サンダーバードって第1話でですね、ロンドン空港からですね、SOSが出た時に「こちらサンダーバード1号」と、サンダーバード1号が太平洋の島から発進してですね、で、ロンドン空港にあっという間に着いちゃうんですね。で、その時に「こちらサンダーバード1号、時速2万5000kmで飛行中」って言うんですね。で、ロンドン空港が「時速2万5000km?なんだそれ」って驚くんですけども、なんで驚いたのか。時速2万5000kmというのはマッハ25なんですね。つまり第1宇宙速度に近いんですよ。サンダーバード1号っていうのは実はあれ羽出して水平飛行したように見えますけども、弾道飛行してるんですね。空気が薄いところまで一気に上昇して、そっから地球のですね、上を回り込むようにミサイルのようにですね、弾道飛行して、そしてロンドン空港にほとんどミサイルが弾着するような角度で降りてきてる。だからマッハ25出せるんですね。最短距離を通ってきてるんですよ。
で、その後ですね、輸送機のサンダーバード2号がおそらく音速から亜音速ですね、マッハ1に届くか届かないぐらいのやつで輸送機が持ってくるっていうのがサンダーバードの第1話の、こういう流れなのかって今になって分かる大きい流れなんですけど、それなんですよね。今回やってるのは、まずコアファイターがマッハ何十か10いくつかの速度でまず現場に行って、で、その後ミデア輸送機が、じゃないや、ガンペリーだ。ガンペリーが行ってガンダムを運んでっていうのは完全にサンダーバードであって、でさらにこっから出てくるですね、キャタピラで発進してくるGファイターってことで、割とね、サンダーバードをね、丁寧になぞってるっていうのが分かりますですね。
で、しかしその頃ですね、やっとGファイター、パワーアップパーツが出てきたんですけどもですね、ガンダムはですね、グフの鞭でやられてます。どれぐらいやられてるのかって言うと、盾もやられて、お腹の部分ももう削られててですね、割とね、歩けないぐらいにやられてんですね。で、グフに次々とやられて、もう歩けない、動けない、ダメだ、やられるのかって言ってですね、どんどん武器も尽きてきて、もうダメかと、その時にですね、「アムロ」って声がするんですね。振り返るとですね、そこに助けに来たのが、ついに来たのがですね、今回新登場のメカ、Gファイターですね。
で、こう、まあ正面から描いててですね、徐々にアップになるシーンなんですけど、僕が言いたいのは、この作画も問題があるんですけども、これね、同トレスなんですよ。1枚の原画をですね、人間が何回もトレスし直してるんですね。なので作画がですね、ちょっとぐにゃぐにゃしてるんですよ。これなんでかって言うと、真正面から描いてるからおそらく絵コンテは望遠圧縮したかったんですよ。望遠圧縮で陽炎が立ってメカが揺らいで見える。その中で正面から走ってくるというですね、超かっこいいシーンのはずだったんですよ。
で、望遠圧縮で陽炎でゆらゆらしてるからメカがちょっとぐにゃっと見えるっていうのを、同トレス、1枚の原画を動画が何回もトレスして、それを交互に見せることによって、ちょっと揺らいで見えるっていうですね、この陽炎の表現とか、ルパン三世 カリオストロの城とかですね、コナンでもしょっちゅう使われてるんですね。ただそれがうまくいってないからメカがぐにゃぐにゃしながら、物々しいメカが真正面から来てるシーンっていうのがね、僕見てて惜しいって思っちゃうんですね。
シーン自体としてはもう本当にフォトジェニックというかですね、エヴァンゲリオンみたいなんですよ。真正面から来るやつって、いわゆるそのエヴァとかですね、あとジェットアローンとか、その辺の機体が陽炎の向こうから歩いてくるようなシーンをやろうとしたんですけども、作画崩壊に近いですね、この辺はですね。まあまあまあ、だからやる気がある人のみが、やる気があるスタッフのみが、やる気のあるアニメのみが作画崩壊するんだっていう『SHIROBAKO』のですね、教訓がやっぱここでも見えるわけなんですけどもですね。割とかっこいいと思うんですけど。
で、ここですね。で、まあ、ミデア輸送機からですね、ハヤトが乗ってこいつがキャタピラをですね、キャタピラついてますよね。ガチャンガチャンガチャンガチャンと出てくるわけなんですよ。あ、これCDケースです。出てくるわけなんですけどもですね、この上にですね、あるかな?あ、これ、これでいいか?ガンダムが乗るわけですよね。だから、これも無茶と言ったんですけども、これ対これですからですね。双方無茶なんですよ。もうね、ただこの、あ、ごめん。関節も曲がったからもうちょっと乗せるだけでいいよね。
これとこれとの空中戦は実はロボットアニメとしては割とかっこいいんですよ。これまでのロボットアニメだったら、こいつとこいつが空中戦やっててですね、「通り過ぎた、回り込め」って言ってこいつが旋回してまたこう襲ってきてですね、「ぶつけろ」って言いながらですね、空中でですね、ドダイが破壊されて、で、落ちていくですね、グフをですね、アムロが追いかけてくシーンとかですね、超かっこいいはずなんだけども、もうかっこ悪いもの同士で戦ってるからですね、どうしようもないんですね。富野さん悔しかったと思いますよね。演出の力で何とかすると言ってもどっかには限度がある。
ただもうなんだろうな。すごい回ですよ。すごいシーンですよ。ここ、こいつですからね。こいつとこいつの空中戦っていうのはね、本当に今のアニメでは見られない。何でしょうね。無理やりパワーアップパーツを出せって言ってこのGメカを出させたスポンサーもすごいならば、それに対抗し、それが出てくる回に敵も空を飛ばさなきゃいけないという事情で、ギリギリリアリティの範囲内でモビルスーツを飛ばそうとした富野さんの工夫もね、なんかすごいと思います。素直に脱帽ですよ。本当に素直に脱帽って言いながら悪口がもうね、止めどなく出てくるんですけどもですね。
で、Gファイターですね、一体にドダイと空中戦闘してですね、ドダイを撃破した後、グフもですね、撃墜してガンダムは勝ちます。で、その戦闘が終わった後ですね、ガンダムが「Gファイター、あれが」って言って見上げるんですよ。ヒューンって超音速でですね、Gファイターが空を飛んでいて、「あれがGファイター」って見るんですけども、そこからですね、3回パンがあるんですよ。横パンがあるんですけど、1回目のパンでGファイターをふわーって横、横の姿を見る。で、次にこう戦場ですね。戦場でもうみんながこう、なんだろうな、ミデア輸送機とかがあって端っこにですね、マチルダさんがいるんですよ。で、その上をですね、Gファイターがヒューンって飛んでくシーンがあって、で、最後にですね、ミデアの横にいるですね、マチルダさんとかがこう見上げるシーンがあってですね、この見上げる上をですね、ヒューンと飛ぶというですね、3回パンやって、このGファイターのかっこよさっていうのを見せてるんですけどもですね、もう演出でですね、頑張ってます。
で、最後ですね、ブリッジでレビル将軍からまた通信があって、もうね、戦争中で無線封鎖のはずなのに、この回のレビル将軍がものすごい無線連絡してくれるんですね。何のためにやってくれるのかというと、ミライさんを褒めるっていうのと、パワーアップパーツを送ったから頑張ってくれ、これはすごいんだぞっていうですね、スポンサーに対するこうちょっと言い訳みたいな方をですね、言うために、無線封鎖を解いてレビル将軍がミライさんとGパーツを褒めるっていうのをやってくれます。全員で褒めてくれるわけですね。アムロは「あれがGパーツ、Gファイター」って言って見上げる。マチルダさんも「すごい、私が持ってきたものはすごい」って見上げる。3回パン、3回パン、3回パンやって、レビル将軍がわざわざ無線で言うとまでやって、Gファイター、クリスマス商戦で是非とも買ってくださいというプレゼンをやってるわけですね。でもこのGファイターが出てきたこの回あたりから、実はガンダムの打ち切りがそろそろ決まりつつあるというですね、悲しい回でもあるんですけどもですね。この辺に関してはですね、この、
あ、これ見せんの忘れてましたね。本編内のカット。Gファイターに乗ったガンダムとですね、ドダイに乗ったですね、グフが戦うというシーンがですね、ちゃんとあったんですけどもですね、一生懸命ね、かっこよく描こうとしてると思いませんか?この箱みたいなメカを、翼をですね、やや下反角をつけてちょっと下向きにして、機首も下がらせて、いわゆるファントムジェット機のような描き方をしようとしてるんですよ。で、ドダイYSもできるだけかっこよく描こうとしてるんですけどですね。まあ、なんか作画の人間の苦労すごいですよね。
で、このGファイターに関してはもう富野さんもいろんなところでですね、愚痴ってるんですけども、例の『ガンダムを創った男たち。』ですね。「こんなのが出てくると本気なのかと。こいつは中にガンダムを格納できる。ガンダムを出した後は合体して戦闘機にもなれるんだと。ガンダムを格納ってことは、ガンダムを出したその後はお察しの通りすっからかんのがらんどう」って言うんですよ。その通りなんですね。Gファイター、この中にガンダムを格納するんですけど、ガンダムが抜けた後はすっからかんのがらんどうなんですよ。本当に何にも入るスペースがないんですよね。で、こんなもんが武器のはずがないんですけども。いや、大変ですよね、アニメを作るっていうのはね。富野さんですね、この件に関しては本当にいつまでもですね、悔しがっていました。
第23話「マチルダ救出作戦」はここまでです。次回はですね、ついにジオンの新型モビルスーツ登場です。「迫撃!トリプル・ドム」です。お楽しみに。はい、お疲れ様でした。今日の無料講座ここまでです。
今回のですね、第23話「マチルダ救出作戦」はですね、テレビアニメとしてのガンダムが放映された当時ですね、新商品である、おもちゃの新商品であるですね、Gメカですね、Gファイターのですね、お披露目の回でもあります。なのでですね、ひたすらGメカを推していたと。ガンダムに登場した、ガンダムをパワーアップするパーツ、これすごいぞ、かっこいいぞっていうのが演出されてるわけですね。アクションシーンは、もちろんですけど、それ以外のドラマパートでもですね、とにかくGメカを推してるんですね。
例えばこのレビル将軍のこのセリフですね、1番上ですね。「ガンダムのパワーアップのメカのテストをホワイトベースの連中にやらせる」っていうですね、シーンなんですけども、このガンダムのパワーアップのメカっていう言葉を使ってる。これはね、機動戦士ガンダムではですね、テレビシリーズで積み上げてきた、そのミリタリー的なリアリティからすればですね、パワーアップのメカって言うはずがないんですね。こんな何の具体性もないですね、「エネルギーの99%がなくなりました」みたいないい加減なことは言わないわけですね。本来ならですね、ガンダムの性能を強化する追加兵装とかですね、支援兵器とかというような言い方を、ガンダム世界だったら当時のテレビ版でもやってるはずなんですけど、でもそこをですね、おもちゃのメインターゲットである小学生にですね、ダイレクトに伝えるようにですね、あえてパワーアップメカと言わせてるわけですね。
だってこれ時期確かね、クリスマスと正月過ぎたあたりですよ。もう子供が1番金持ってる時ですから、この時にちゃんとやらないとガンダムは終わってしまうわけですからですね。なんとかして売ろうとしてるわけですね。このパワーアップメカというですね、ちょっと間抜けなですね、キーワードはですね、レビル将軍以外もですね、マ・クベとかハヤトとかマチルダさんなどですね、23話の至るところでガンガンガンガン、こう今見えてるところです。パワーアップ、パワーアップメカ、パワーアップメカっていう風に言ってるわけですね。これから登場するメカはガンダムをパワーアップさせるものなんだというですね、とにかく子供にも分かるような段取り、立て付けになってます。
今回のアクションシーンもですね、やっぱGメカをかっこよく見せるためのもの。これについてですね、マジンガーZで言えば空飛ぶ翼ジェットスクランダーとの合体みたいなものという風に説明したんですけども、この話数で面白いのがですね、ジェットスクランダー、つまりこれまでのロボットアニメのですね、展開と同じように見えて巧みにそれを避けてるんですね。ロボットが空を飛ぶという形にしたくなかったというかですね。元々ガンダムも飛んでるように見えて、あれは背中のですね、ロケットパックによってジャンプをしてるだけなんですね。で、そうやってリアリティを守ってきたところが、新しいメカができて、これから空が飛べるんだっていう形にはできるだけしたくないと、富野さん監督側の意向と、おもちゃ会社のですね、いやいや、もうガンダムが飛べるんだよと、なんだったらこの新しいパワーアップメカの上に立って飛んでくれたらっていうですね、とんでもない要求同士の戦いになるわけですね。
で、アニメのですね、流れだけで見てるとですね、空飛ぶ敵に苦戦したガンダムが自分も空を飛ぶことで対抗したというように見えるんですけども、割とね、ちゃんとこの話数をしっかり見てみると、Amazonとかでプライムで見れますから確認してください。そんな単純な話にしてないんですね。で、これまでのですね、エピソードの中で繰り返しやってきたですね、ガンダムの空中合体などと同じようにですね、それしかしょうがなかったから仕方なくGファイターの上に乗って戦ってると。無理を承知でっていうのがですね、アムロが天才だからこんなことができたんだみたいな流れにしてるわけですね。
で、まあですね、こう流れをですね、文章で説明するとですね、こういう風になってるわけですね。まず、マチルダさんに気を取られたアムロが、後ろからですね、グフの鞭攻撃を受けると、鞭でやられると。で、これが空飛ぶグフではなくですね、地上を歩いてる普通のグフにやられたとこに注目してください。空飛ぶグフが強くてやられたわけでは全くないんですね。で、電撃鞭でのですね、誘爆を恐れてビームライフルをですね、投げ捨ててしまうわけですね。で、地上のグフを倒したもののですね、足の回路がやられて動けないと。武器もサーベルしかないと。残った空飛ぶグフです。ドダイに乗ってる空飛ぶグフを
倒すためにはですね、Gメカに乗って自分も無理やりサーベルを当てるしか選択肢がないっていうですね、もう苦しいですよね。頑張ってるんですよ。で、「しょうがない。ハヤトの操縦するのに乗るか」って言ってです。こんな感じでですね、乗って戦うことになるんですけども、僕はね、正直大学生だったんですけど、これ見て正直にかっこいいじゃんて思っちゃったんですけど、何でしょうね、このドラマのね、なんか流れにやられたんでしょうね。かっこいいなと思っちゃって。
ただ、このドラマの間に挟まってるテレビCMの人形感すごいかっこ悪いんですよね。で、すごい葛藤したわけなんですけどもですね。空飛ぶグフに対抗するためにですね、空飛ぶガンダムになったことは間違いないんですが、そこに至るまでのですね、言い訳、流れがきっちり用意されてるわけですね。
で、極めつけはですね、カイのこのセリフですね。「もっとも俺が撃ち落とせばいいんだろうが」っていうですね、なんか空を飛ぶ敵が出てきたんだったらガンキャノンの大砲のような強力な武器で撃ち落とせばいいだけなんだけどね、っていうこれですね。これはもう本音なんですね、制作者たちの。
ドダイに乗ったグフはですね、ドップ戦闘機よりもですね、絶対スピード遅いはずなんですよ。だっていくらそのドダイに乗ろうとも上にロボットが立ってるわけですからですね。的もでかいしですね、大砲も当てやすい、速度も遅いですよ。だからガンキャノンというですね、メカの本来の役割からしたらそういうものをですね、撃ち落とすためにガンキャノンっていうのがあるわけですね。
で、実際にですね、カイはですね、地面を歩くガンキャノンの攻撃でですね、空飛ぶグフを一機落としてます。撃ち落としてるんですね。だから空飛ぶ敵が出てきたからと言ってこちらも空を飛ぶことで対抗する意味なんかないっていうですね、カイのセリフを借りる形でですね、富野さんのですね、血の出るような本音がこう溢れてると思っていただければいいと思います。
で、この辺のですね、そのガンダムを作ってる時のスタッフとスポンサーのですね、駆け引きですね。スポンサーの要求はですね、完全に守ると宣言してそれをやっぱ守りたいと思ってる富野さん、富野監督とですね。で、その上でやっぱり自分たちの作りたいものは守りたいですね。そのために工夫をこらす。で、でもどんなに工夫してもですね、どうしようもないところはやっぱ残っちゃうわけですね。Gメカとかガンダムハンマーとかですね。あとビームジャベリンとかです。が残っちゃうわけです。
で、それについてもですね、誰かのセリフを借りてつい本音を言いたくてしょうがないっていうです。この辺の大人のなんだろうな、本音の出し方っていうのはですね、僕はすごい素敵だと思います。こういうやりたいこととやらなきゃいけないこととが引っ張り合ってる関係の中からですね、素晴らしい作品が出てきてるので、テレビシリーズの機動戦士ガンダムですね、こういうね、綱引きが割と多くて、僕は、作ってる人たちにしてみれば「何言ってんだ、俺たちがあんなの本当はやりたくなかった」と思ってるかもわかんないですけど、僕はそういうの大好きで面白く見ています。
それではですね、今回はこの辺ですね。次回ですね、第24話ですね、「迫撃!トリプル・ドム」ですね。ついに新型モビルスーツ登場ですね。この動画でお会いしましょう。ではまた来週。ガンダム講座、毎週楽しいね。じゃあまた。バイバイ。
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