宮沢りえがクレ・ド・ポー ボーテの研究所で見た、香り・細胞・質感・容器へのこだわり

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概要

俳優の宮沢りえが、クレ・ド・ポー ボーテの研究所を訪れた。宮沢は香料、皮膚の細胞、クリームの製法、容器のデザインを担当する研究員から順に話を聞き、実物を試している。この動画は資生堂のブランドであるクレ・ド・ポー ボーテとVOGUE JAPANによるPR企画である。訪問を終えた宮沢は、スキンケアは肌の表面だけでなく嗅覚や視覚も通して自分に働きかけるものであり、選んで取り入れることが自分の健やかさや美しさにつながると感じたと語っている。

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ル・セラムに使われた香料を一つずつ嗅ぐ

最初に訪れたのは香料の研究員のところである。研究員によると、ブランドが製品で特に大切にしているのは、使ったときに生まれる感覚だという。その中でも重要なのが嗅覚だと説明した。香料には、天然香料と呼ばれる精油のほかに、精油が採れない花の香りを再現したものも含まれる。後者は、咲いている状態の花を分析して作っているという。

再現した花の香りを嗅いだ宮沢は、花束に顔をうずめているような気分だと感想を述べ、本当に生の花の香りがすると驚いた。研究員は、機械では検出できない香りも多いと話す。そのため、最後に人の鼻で香りを仕上げることが香料の仕事ではとても重要なのだという。

研究員は続けて、美容液「ル・セラム」の香りを構成要素ごとに分けて宮沢に嗅がせた。華やかな香りが立ち上がる一方で、しっかりと土台を支える香りもある。宮沢は、根から採られる香りを力強いと表現し、白檀などの木の香りには「お寺」のような印象を受けていた。宮沢は、これほど個性豊かな香りが集まっているとは思わなかったと話している。研究員によれば、この日嗅いだ香りはすべてル・セラムの香りに入っているものだという。化粧品は肌への効果と同じくらい、感覚がもたらす心地よさが大事だと考えている、と研究員は説明した。

これを受けて宮沢は、スキンケアは朝など一日の始まりのすぐそばにあるものだと話した。何かが始まるときに心に健やかさをもたらしてくれる香りだと感じたという。

細胞は隣と「会話」している

次に宮沢は、肌の細胞を研究する研究員を訪ねた。顕微鏡で初めて肌の細胞を見た宮沢に、研究員はまず健康な状態の細胞を示した。全体のバランスが取れていて、健康に増えていける状態だという。比較のために見せた健康でない細胞は、細胞同士の間に隙間があり、数も少ない。分裂が弱いため数が減り、一つひとつが丸くなって離れているため、先ほどの細胞のようにくっついていない。研究員によると、この状態は紫外線やPM2.5など、肌にとって良くない刺激をわざと細胞に与えて作ったものである。

研究員が特に重視しているのは、細胞が一つずつ単独で働くのではなく、隣の細胞とコミュニケーションを取りながら肌を作っているという点だという。見やすいように色をつけた動画では、中央の細胞にだけ刺激を与えている。すると、刺激を受けたという信号を周りの細胞も受け取り、一緒に反応した。宮沢は、細胞同士がコミュニケーションを取り合っている様子を感じ取った。

皮膚に悪い刺激を与えた映像を見た宮沢は、悲鳴を上げているようだと反応した。そして、常に健やかな細胞を保っておかなければと強く思ったと語っている。目には見えないが、たくさんの生命と関わっているのだという宮沢の言葉に、研究員はそういうことになると応じた。

同じ成分でも撹拌の仕方で感触が変わる

三つ目の訪問先は、クリーム「ラ・クレーム」の開発担当者である。宮沢はもともとこのクリームの質感が大好きだと話し、全体がしっとりする印象があると伝えた。担当者によると、ラ・クレームはべたつきを抑えつつ心地よい感触を目指して、何度も試行錯誤を重ねてきた製品だという。

ポイントの一つは、60種類の成分が含まれていることだ。固体のもの、ペースト状のもの、透明な液体など、見た目もさまざまな成分を混ぜ合わせ、冷やし固めてクリームにする。宮沢はその工程を実際に見せてもらった。担当者によれば、今回の撹拌では、丁寧にゆっくりでもなく速くでもない速度で混ぜることが重要だという。

比較のため、とにかく強く冷やし固める方法で作ったクリームも用意された。本来の方法で作ったクリームは、こっくりしていながらよく伸び、浸透していく感じがあり、つけた後はさらっとする。もう一方を試した宮沢は「しゃばしゃば」していると表現し、まったく違うと驚いた。入っている成分は同じで、作り方の違いだけでここまで感触が変わるのだという。

宮沢が「これも40年の研究のたまもの」かと尋ねると、担当者はそうだと答えた。時代とともに好みは変わるため、ラ・クレームもそれに合わせて進化を続けている。一方で、クレ・ド・ポー ボーテらしい質感は必ず守りながら進化させることが大事だという。こうした工程は、訓練を受けた匠のような研究員だけが担当できるとも説明した。

宮沢は、先輩たちから研究を受け継ぎつつ、自分なりの感覚を注ぎ込めるのは光栄なことではないかと問いかけた。担当者は、責任を感じつつも光栄であり、これは絶対に守っていくという気持ちが強くこもっていると答えた。

8代目の容器に込めた「宝石」の輝き

最後に宮沢は、容器デザインの担当者から話を聞いた。そこにはラ・クレームの歴代の容器が並んでいる。1982年のブランド誕生とともに生まれた初代から7回のリニューアルを経て、現在の容器は8代目にあたる。宮沢は、見た目の変化の大きさに驚いていた。

担当者は、ブランドが「鍵を開け、輝きを解き放つ」というメッセージを掲げていると説明した。歴代の容器は、その時々のデザインメンバーが、いま求められる輝きとは何かを考え、最新の技術で形にしてきたものだという。現行の容器は、宝石のように内側から光が輝くことを設計のポイントにしており、合計10以上のパーツでできている。

輝きの決め手は、担当者たちが「ファセット」と呼ぶ内側の凹凸である。ガラスの切子のようなカット面が数多く並び、その形はすべて異なる。宮沢が「ランダムですね」と言うと、担当者は「そうなんです」と答えた。製造では、ミスト状にした金属の中に部品を入れ、表面に金属をまとわせる。こうした新しい技術によって、パーツのはめ合わせが見えにくいように仕上げているという。

宮沢は、容器を水の中に浮かんでいるダイヤモンドのようだと表現した。ほかの化粧品にもこれほどゴージャスなパッケージはないのではないかという宮沢の問いに、担当者は、これはメイド・イン・ジャパンの技術だと答えた。樹脂も日本で作られた特別なものを使っており、日本の技術の高さが詰まった容器だと考えていると語った。

訪問を終えて宮沢が感じたこと

訪問を終えた宮沢は、研究員一人ひとりの思いや理念、探求心がとても強く、それを全身で受け止めて満ち足りた気持ちになったと話した。研究者の話を聞き、細胞の変化を見たことで、何を選ぶかが大事だと感じたという。きちんと選んで取り入れることが、自分自身の健やかさや美しさ、豊かさにつながると考えたそうだ。

宮沢は、この製品が皮膚一枚だけでなく、香りを通した嗅覚や、容器のデザインを通した視覚も含めて、体の内側に働きかけてくれると感じたという。それが安心感になったとも語っている。また、思いを込め、向上心を持って探求を続ける人々の結晶だと知って嬉しくなったとも述べた。

最後に宮沢は、自分は研究所で具体的な話を聞けたからこそ感じられたこともあると前置きした。そのうえで、一度使った人がまた使いたいと思えるものを作っているのだと感じたという。自分が何かを言うよりも、製品そのものがきちんと力を持って存在している、と宮沢は締めくくった。