松岡茉優のバッグの中身:仕事道具、体調管理、おやつ缶、『ダウンタイム』で使った縫合セット

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概要

VOGUE JAPANの企画「In The Bag」に、俳優の松岡茉優が登場した。YouTubeをやっていないので「ずっとやりたかった」企画だという。バッグにはかなり多くの物が入っていて、本人も物が多いことを自覚している。紹介されたのは、台本やイヤホンなどの仕事道具、舞台期間中の体調管理グッズ、友人や共演者からもらったキャラクターグッズやお菓子、そしてNetflixドラマ『ダウンタイム』の役づくりで半年間持ち歩いた道具である。それぞれに、なぜ持っているのかという理由と思い出が添えられていた。

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中身を隠す布と、2種類のイヤホン

最初に取り出したのは、バッグの口からはみ出していた一枚の布だ。このバッグは中身が減るとパタンと閉じて可愛い形になるが、松岡はいつも「120%」の量を詰めて使っている。そのため中身が丸見えになってしまい、この布で上を覆っている。布は友人から誕生日プレゼントとしてもらったもので、寒いときに巻いたり掛けたりできる。急な雨のときには頭にかぶって建物まで走ることもあり、使い勝手がいいのでたいてい入っているという。

必ず入っている物として挙げたのがイヤホンで、充電のいらない有線タイプと、充電が必要なAirPodsの両方を持ち歩いている。仕事で出先で「このセリフを聞いておかなければいけない」「この音源を今日までに確認する」といった用事が発生するので、充電が切れていても必ず確認できるように2つ入れているのだという。AirPodsには、購入時のサービスで虎と蛇の絵文字が入っている。買ったときに演じていたのが二面性のある役で、松岡は自分の中でその二つの面を「トラちゃん」「ヘビちゃん」と呼んでいた。AirPodsはその役を終えたご褒美として買ったもので、記念に2つの絵文字を入れた。

台本、Switchケース、フィルムカメラ

バッグにはいつも台本が入っている。この日入っていたのは、出演中のミュージカルの台本だった。一度破れてしまい、『どうぶつの森』のシールで補修してある。本人は「ボロボロで恥ずかしい」と言っていた。自分の役名に赤線を引かない派で、理由は、線を引くと自分のセリフだけが頭に入ってしまうからだと説明している。

そのほか、限定発売だったNintendo Switchのケースと、富士フイルムのフィルムカメラ「ナチュラクラシカ」も入っていた。カメラは、カメラマンに「私のようにカメラの技術を学んでいない人でも使えるカメラは何か」と尋ねて、ずいぶん前に買ったものだ。すでに廃盤になっているので、今から手に入れるなら中古を探すしかないという。共演者との写真や、Instagramに載せる写真を撮るのに使っている。

舞台期間中の体調管理

舞台では体調管理が何より優先になる、と松岡は話す。水筒は基本的に2本持ちで、この日はすでに1本を飲み切って置いてきていた。中身は鉄瓶で沸かした水で、「鉄瓶で沸かすと鉄分が取れる」というおばあちゃんの知恵のような話を受けて飲んでいるという。

リラックスグッズとしては、EMS付きのヘッドマッサージャーを紹介した。電気と一緒にほぐせる点も良いが、一番気に入っているのは髪が絡まらないところだという。髪の長い人は、絡まるたびに手が止まってストレスがたまり、次の場所をほぐせない。このマッサージャーはそれが起きないので、舞台へ向かう道すがらや、この日の撮影前のメイク待ちの時間にも使っていた。

食べる物にも体調管理用のものがある。1つは、3年熟成の梅干しをパウダーにした「梅の黒焼き」だ。味はほとんどせず、少ししょっぱい程度だという。お弁当に振りかけるなどして摂り続けていると風邪を引かないと感じていて、「梅のパワーってすごい」と話した。2つ目は、ニュージーランド産の小分けの蜂蜜である。もとはお土産でもらったものだった。舞台稽古で、オーケストラと合わせる「オケ合わせ」を初めて経験したとき、先輩から「音が大きいとつい声を張ってしまうから気をつけて」と言われていた。それでも実際には大きな声を出してしまい、喉をからしてしまった。そのときにこの蜂蜜を飲んだら、ガラガラ感もヒリヒリ感も1日で治ったという。それ以来、日本でも買えるので自分で追加注文している。

3つ目は、台湾ののど飴「ニンジオム(念慈菴)」だ。ボイストレーニングの先生が一押ししている飴だという。最初はオリジナル味が舐められず、タンジェリン味が一番好きだった。タンジェリン味を舐めているうちにオリジナル味も食べられるようになり、今では「お守りのように」持ち歩いている。

『ダウンタイム』で毎日練習した縫合セット

撮影の中で最も長く話したのが、前年にずっと向き合ってきたという作品『ダウンタイム』についてだった。松岡は形成外科医の役を演じており、その準備のために縫合セットを半年間バッグに入れていた。研修医が練習に使う器具を貸し出してもらったもので、借りたゴムに自分でメスを入れ、フックのような器具と糸で刺して、つまんで縫う練習をしたという。演じた役は天才的な技術を持つ形成外科医という設定だった。そのため、お箸を使うのと同じくらい自然にこの器具を扱えるようにならなければと考え、毎日練習していた。

この作品は、松岡にとってNetflixでの初主演作である。自分でも「化学反応」だと感じたのが、仲里依紗との共演だった。2人は初対面で、共演するのも初めてだった。それでも目を合わせて芝居をするだけで渦のように感情が湧き、「前世で何かあったとしか思えない」ほど豊かな時間だったと語っている。ほかのキャストとの撮影も楽しかったという。そのうえで、松岡が演じる文と仲が演じるりんの2人が美容整形業界と戦っていく話でもあるので、2人のシーンは特に楽しみにしてほしいと話した。彼女たちがなぜあれほど涙を流さなければならなかったのか、何と戦っているのかは、8話まで通して見てほしいという。展開はスピーディーで、あっという間に見られるはずだとし、美容整形に興味がある人にもない人にも見てほしい作品だと勧めた。

iPad、吉田羊に学んだ領収書の管理

iPadも必ず持っている。連載の仕事もあるので書き物をしたり、写真のチェックをしたり、Kindleで本を読んだりしている。キーボードはちゃんと押し込める打鍵感が気に入っていて、原稿もこの中に入っている。

マスクケースには領収書を入れている。これは、吉田羊がこの企画でマスクケースに領収書を入れていると話していたのを見て、感動して真似したものだ。それまではバッグの中で領収書がくしゃくしゃになっていた。今は、税理士に何に使ったかをメモ済みのものと未記入のものを分けて入れられるので、「羊さんありがとう」という気持ちだという。ほかに、出演中の舞台のグッズ販売の注文用紙も入っていた。「松岡茉優 俳優部」と書いて、これから注文するそうだ。

友人から贈られたキャラクターグッズ

松岡は、「いい年とは言えないけど」と前置きしつつ、キャラクターグッズが好きだと話した。バッグにもキャラクター物がいくつも入っている。

1つ目は、友人が作ってくれたサンリオのキーホルダーだ。松岡はサンリオの中ではバッドばつ丸を推していて、キャラクター大賞では必ず彼に全票を入れている。友人は、1年間サンリオのオンラインで貯めたポイントをすべてばつ丸に投じるという松岡の様子をもとにキーホルダーを作ってくれた。「ベストフレンド」と書かれているのが嬉しいという。

2つ目は、ほしよりこの漫画『きょうの猫村さん』のティッシュケースである。刺繍なので「ティッシュケースとは思えない値段」だが、長持ちするうえに、眺めているだけで癒されるので、いくつか種類を持っている。

3つ目は、サンリオと『おジャマ女どれみ』のコラボ缶だ。中身がランダムのおやつ缶だったので、友人がコンビニを回って大量に買ってきてくれた。一緒に「せーの」で開け続けた結果、一押しのおんぷちゃんが出たので、それをもらったという。シールは自分で貼って凝った部分だ。中には薬やのど飴を入れている。

クッキーを守るおやつ缶と、二人静

松岡はおやつが大好きで、おやつ専用の缶を持ち歩いている。長年好きなおやつ屋さんの通販限定商品の缶で、中には自分なりの工夫で詰めた物が入っている。こうして入れておけばクッキーが崩れないという。バッグにそのまま入れておくと、底に崩れたかけらがたまる。食べられる分は残っていても、「あなたたちもクッキーだったのにね」という悲しい状態になってしまう。缶に入れておけばおいしいまま食べられる、というのが彼女の説明だった。

ほかにも、『ダウンタイム』で母親役を演じた永作博美から「水に溶かすとおいしい」ともらった液状の飲み物を紹介した。とても気に入って、自分でもリピートしている。

中でも「大大大好き」と語ったのが、落雁の「二人静」である。出会いは小学6年生のころで、隣のクラスの子のバレエを見に行って花を渡したお返しにもらったおやつだった。ただ、細かい経緯は本人も「ちょっと曖昧」だという。包みの説明文を読み上げ、ひねりを取ると紅白の2つに分かれる可愛さを実際に見せて、「本当においしい」と話した。

ウェットティッシュ、香り、ReFaのくし

ウェットティッシュもキャラクター物で、ナルミヤの「メゾピアノ」のものだ。子どもの頃に大流行していたが、一度も買ってもらえなかった服のブランドで、今になって大人向けの商品を買っているという。いい匂いがする、食事の前に気分が良くなるタイプと、手をきれいにするタイプの両方を持っている。

リップさえあれば出かけられる、というほどリップは欠かせない。香り物では、ネロリハーブで自分のために処方してもらったオイルを首などに塗ってから仕事に行く。専用に処方されたものなので、商品名は特にないという。同じくネロリハーブで作ってもらった気圧ミストもある。低気圧が苦手なので、首などに吹きかけているそうだ。楽屋をいい香りにしたいときには、ナリンのハーブオイルを使う。

前年のベストバイとして挙げたのが、ReFaのくしだ。とかすだけで髪がサラッとまとまる。ただ、髪がもともとサラサラの人にしか必要ないわけではなく、パーマをかけているときにもふわっと仕上がるという。このくしは、『ダウンタイム』で共演した影山優佳からクリスマスプレゼントとしてもらったものだ。2人が一緒のシーンは2つほどしかなかった。それでも松岡は「この人とは絶対話せる」と感じ、影山に声をかけたところ、相手も同じように思っていた。それ以来仲良くしていて、今も会っているという。

誰にも見せないノートと、もう一枚の布

必ず持っている物として最後に挙げたのが、ロルバーンのノートだ。芝居のことも、芝居以外のことも書いてあり、「絶対に誰にも見せられない」ものだという。15歳頃から使い続けていて、もう20冊ほどになるそうだ。映画での共演をきっかけに見守ってくれている佐藤さんという人物からもらった、お守りのような物も紹介された。

最後に出てきたのは、冒頭とは別のもう一枚の布だ。床や、食事に向かない机で食べなければならないときに敷くと、少しランチタイムらしくなる。現場でお弁当をもらったときに包んで持ち帰ることもあるので、このサイズの布はいつも持ち歩いている。友人からもらったアニメ『ミルキー☆サブウェイ』のグッズも入っていた。見た日の夜に友人と予定があったが、「お願いだから今日はアニメを見させてほしい」と頼み、その日のうちに2回目を見たという。一緒に見た友人もすっかりはまったそうだ。

本来のバッグの形

すべて取り出したあと、松岡はようやく空になったバッグを見せた。中身が少なければ、本来はこうして可愛い形で持てる。ただ、物が多いのでその形では持てずにいるという。物が多い人は「しまう」のに慣れているので、スーパーで袋に詰めるのも得意だと話した。一方で、大勢に見守られながらバッグに荷物をしまうのは「幼稚園ぶり」で、中身を話すのは恥ずかしかったと振り返って締めくくった。