小田切ヒロが何度も買い直す15品:ヘアメイク人生の「お守りコスメ」と、その背景にある考え方

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概要

ヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロが、長年のキャリアの中で繰り返し購入してきた「リピートコスメ」を1点ずつ紹介した回である。いずれもチャンネルで何度も登場してきた商品で、小田切は「何度も出てくるのは、絶大な信頼と確信を持ってリピートしているから」と前置きする。紹介は単なる使用感の説明にとどまらない。そのアイテムが登場した当時のメイクの状況、小田切自身がメイクを覚えた頃の失敗、ギャルメイクの経験、アンドロジナスとしての自己表現、そして「人生をドラマにする」というメイク観までが、商品ごとに語られていく。途中ではスタッフとのやり取りも挟まる。

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NARSのリフ粉:「透ける」ベースメイクがなかった時代の衝撃

最初に取り上げたのは、NARSのライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N、通称「リフ粉」である。小田切は発売当初から使っている。リフ粉は発売直後から有名だったわけではなく、長くアーティストしか知らない隠れた名品で、ある時期から急にバズり始めたという。小田切は出会った時点で「メイクの可能性が広がる」と感じたそうだ。

その背景には、フランソワ・ナーズの考え方への共感がある。小田切の説明では、NARSは肌を覆い隠すのではなく、その人の内側の個性や肌の質感を素材として生かすベースメイクを展開しているブランドであり、リフ粉からそのメッセージを受け取ったという。塗り重ねても重さが出ず、肌の凹凸をなめらかに見せ、光が当たるとツルンと反射する陶器肌に仕上がる、と評価する。

使い方も変化してきた。単体で使うこともあるが、他のものとミックスすることが多い。最近はブラシではなくパフでしっかり取って押さえる方法を好んでいる。年齢とともに肌にいろいろなものが出てきて、ブラシだけでは追いつかなくなった。リフ粉の効果を最大限に引き出そうと考えた結果、小田切の肌にはパフでの押さえ付けが合い、よりツルンとした仕上がりになったという。リピート数はおよそ15個。15個使った今でも使い方に新しい発見があると語る。

スタッフから発売当時の主流を聞かれると、小田切はプレストパウダーもルースパウダーもあったが、透明のものはなく、すべて肌色がついていたと答えた。今では透明のパウダーも「透ける」ベースメイクも当たり前だが、当時は「透ける」という概念そのものがなかった。小田切にとってリフ粉は、肌作りのトレンドの移り変わりを思い出させる商品でもある。

NARSソフトマットプライマー:「潤いはいらない、乾かないマットが欲しい」

続いても NARS のソフトマットプライマーである。雑誌で連載を持ち、多くのビューティページを手がけていた時期には、ほぼこれを使っていたのではないかというほど重宝していた。今でも「これがないと」という、お守り的な下地だという。

名前の通りマットな質感に仕上がるプライマーだ。小田切は、近年多く出ているマットプライマーやブラーリングプライマーは、この下地から始まったと言っても過言ではないと見ている。近年のマットプライマーは潤い効果の高いものが多いが、小田切は「潤いすぎる」と言い、欲しいのは潤いではなく「乾かないマットプライマー」だとする。サラサラで毛穴が消え、キメが整い、さらっとマットになるのに乾かない。これが正解だという。類似品もたくさん試しており、それぞれに良い効果はあるが、メイクアップ効果に関してはこれがナンバーワンで、他は別の目的で使うプライマーになる、というのが小田切の評価である。透明なので性別や肌色を問わず使え、特に毛穴が気になる人や皮脂が出やすい人に一度試してほしいと勧めた。

スタッフが「NARSは先駆けのアイテムが多い」と言うと、小田切は同意し、NARSを自身のメイクアップのルーツだと述べた。フランソワ・ナーズの概念は素肌感を生かすことであり、小田切自身も、どんな時代が来ても素肌感は生かしたほうがいいと考えている。その考えにぴったりの商品だから今も愛用している、という。

ただし小田切は、これだけが良いわけではないとも補足した。近年のマットプライマーも使っており、メイクボックスには同系統のプライマーが何本か入っている。そのなかでこれを紹介するのは、元祖であり、自分にとってのお守りだからだという。

ディオール フォーエヴァー ベルベット ヴェール:撮影での「後肌」

最近の登場回数が多いのが、ディオールスキン フォーエヴァー ベルベット ヴェールだ。なめらかなベルベットのような質感に仕上がり、色がついているので肌色補正も入る。ただしトーンアップはほのかで、小田切のような褐色肌でも浮かないのが特徴だという。

小田切によれば、近年の肌作りは、完璧でありながら透け感があり、そのうえで「映え」も求められる。マットプライマーに肌色補正が入っていると、フィルターがかかったような印象になる。この2年で4〜5本をリピートした。性別も肌色も問わず使えること、美容成分が多く潤い効果が高いこと、肌から浮かないこと、サラサラになることを挙げた。

小田切がプライマー選びで絶対条件にしているのは、質感だけでなくテクスチャー、つまり塗った後の肌がさらっとしていることだ。そうでないと、スチール撮影やムービー撮影でベタつきが光って写ってしまう。その条件で選んだなかでも、このヴェールは仕事に欠かせない商品だという。

マジョリカ マジョルカのマスカラ:メイクを怖がっていた頃の初心

マジョリカ マジョルカのラッシュエキスパンダーは、リニューアルを重ねて何代目にもなっているが、初代から使っている。小田切は「これ以外にない」「似たものがない」と言う。どこまでも伸びること、そしてコームブラシの設計を評価する。アーチ状の部分はとかすだけでまつ毛がセパレートし、ストレートの部分を下まつ毛に使うと、細かくて短い毛までキャッチできる。これほどロングになるのに自然な印象になるマスカラはなかなかない、とする。プチプラなので新しいものに乗り換えやすい価格帯であることも魅力に挙げた。

今の小田切には技術があり、どんな形状のマスカラでもきれいにつけられる。しかし技術がなかった頃、何度も助けられたのがこのマスカラだった。最近は動画での登場回数こそ少ないが、リピート本数はかなり多い。

このマスカラを見ると、若い頃にメイクをするのにビビっていた時期を思い出すという。そのため、メイクボックスの見える場所に必ず入れている。初心は忘れないと言っても結局忘れるものなので、視覚的に目に入る場所に置く。疲れたときや辛いときにこれが目に入ると、「頑張ろう」という気持ちになるのだという。

スタッフから「小田切さんにもメイクが下手な時期があったのか」と聞かれると、小田切は「全然下手でしたよ」と答えた。表現は上手で色もしっかりつけていたが、こすりすぎ、つけすぎ、やりすぎで、加減を外していた。そこから引き算していったという。小田切は、基本的にギャルメイクができる人はメイクが上手だと言う。ギャルメイクなら思い切り盛れるので、あとは引き算すればいい。ギャル雑誌出身の人たちはみんな上手だった、と振り返った。

MACのリップ「ミス」:ギャルのマインドを思い出させる色

そのギャル時代に愛用していたのが、MACのマキシマル スリーク サテン リップスティックの「ミス」である。現行品はリニューアル後のもので、小田切がまだメイクを志しておらず、ただメイクが好きだった頃に使っていたのはリニューアル前の品だ。加減も塗り方も知らず、グリグリ塗って何本も折ってしまい、それを押し込んで使うなど、いろいろな思い出があるという。リピートはおそらく5本ほど。今もグリグリ塗っている、と笑った。

小田切はギャルのマインドを高く評価する。前のめりで前向きで、「やってやるぞ」「生きてやるぞ」という前傾姿勢があり、楽しんでいる気持ちにさせてくれる。気弱になったとき、世の中に少し疲れたときに、そのマインドへ引き戻してくれるのがミスだという。

スタッフが、当時は「ミス」と「シス」があったと振り返ると、小田切は自身をミス派だったと答えた。シスのほうがベージュ寄りで血色感がない。目元を強くするならシスもいいが、目元をそれほどやらずにギャルっぽくするならミスのほうがいい、という使い分けを示した。目元を黒でしっかり囲むような、我が道を行く人を見ると「いいな、かっこいいな」と思うとも語り、自分が女性だったらたぶんこうなっていた、とも口にした。

uno バランスクリエイター:男性的な眉と「この色は他にない」

小田切は、自分はアンドロジナスとして生きていると話す。女性的なとき、男性的なとき、どちらでもないときがある。男性的になりたいときに使うのが、uno のバランスクリエイターだ。何本リピートしたか分からず、20本ほどだという。

小田切はこの眉ペンシルを「ちょうどいい」と評する。使いやすさ、色の出方、鋭さと丸みを併せ持つ芯の形。そのすべてが描きやすく、ぼかしやすく、失敗しにくい。小田切の説明では、この種の形状の眉ペンシルは芯が硬く、押し付けないと描けないものが多い。しかしこれは押し付けなくても色が出る。

色も独特だという。男性向けブランドの眉色は基本的にグレーからブラックだが、これはわずかにブラウンを含むグレーで、小田切はこの色が他にないと言う。仮にあっても、この形状のものはない。女性にも使っており、その人らしく、いつの時代にも取り入れられるトラディショナルな眉にしたいときに重宝する。なくなったら自分で作ろうと思っているほど気に入っているという。

ボビイ ブラウンの極細眉ペンシルと「眉は時代を映す鏡」

uno に並んで紹介したのが、ボビイ ブラウンのプリサイス ブロー ペンシルだ。uno と同系統の形状をさらに細くしたような芯で、小田切によると、この種の極細ペンシルは芯が丸いものが多い。この商品もリニューアル前はただの丸だったが、リニューアル後に今の形になったという。小田切は「ちょっと教えたくなかった」と言いながら、実際に描いて色がふわっときれいに出る様子を見せた。眉メイクのクオリティが格段に上がるが、持っている人は少ないはずだと言う。スタッフも、小田切以外から名前を聞いたことがないと応じた。

ここで小田切は眉への考えを語った。眉は時代を映す鏡であり、その「時代」とは、その人が生きてきた時代背景のことだという。それを忠実に再現することが自分を表現することになる。だから、パウダーでぼかすだけで眉をおざなりにしてはいけない、と締めくくった。

メイベリンのリキッドライナー:約30本、あらゆる場所に使う黒

リピート数ではもしかすると一番かもしれない、と小田切が挙げたのが、メイベリン ニューヨークのハイパーシャープ ライナー R(漆黒ブラック)である。本数は30本ほどだという。黒のリキッドライナーは、アイラインとして本格的に引かなくても、毎回どこかに使う。まつ毛の間を埋める、眉に時々ちょんちょんと足す、もみあげやフェイスラインに使う、まつ毛の際に入れる、といった具合だ。

さらに、年齢を重ねた人向けのテクニックも紹介した。年齢とともに人中が伸び、鼻の穴が見えるようになる人がいる。そうした人の鼻の穴の見え方を、このライナーでちょんちょんと調整するという。めったにやらないが、実際に使う技だそうだ。スタッフが失敗したら大変ではないかと聞くと、小田切は、失敗したら綿棒ですぐぼかしてシャドウっぽくすればいいので失敗はない、と答えた。そこから「失敗と思ったら失敗。失敗にしないのもあなた次第」と人生論に広げつつ、練習は必要で場数を踏むこと、とも付け加えた。

ほくろを描くのにも使える。昔、毎回「ほくろ忘れてるよ、ひろちゃん」と言ってくるモデルがいて、その人は「ほくろで稼いだ」と言っていたという思い出も語られた。そばかすを描けるかという質問には、黒は向かないと答えた。そばかすにはブラウンのアイライナーを使い、描いたらすぐスポンジでちょんちょんとぼかすと、それらしくなるという。

ADDICTION のコンシーラー:マットだから「ピタッと」隠れる

ADDICTION のスキンリフレクト フィックス コンシーラーについて、小田切は、リキッドコンシーラーは他にも良いものをたくさん持っているが、これが本当に優秀だと言う。今はマット系のリキッドコンシーラーが多く出ているが、その元祖であり、今でもこれがいいという評価だ。

理由の一つはアプリケーターで、面でも塗れ、細かな点にも使える。もう一つはテクスチャーだ。潤い系・艶タイプのコンシーラーは、その部分が浮いた印象になったり、テクニックでなじませようとすると剥げたりするものが多い。これはマットなので、隠したいものがすべて隠れるという。人に使うより自分に使うことが多く、年齢とともに出てきたシミやニキビをこれで毎回隠している。自分の肌も完璧ではなく、ストレスにさらされている、と話した。

スタッフが「最近は完璧に近い肌を手に入れたそうだ」と振ると、小田切は冗談交じりに応じたうえで、人生はドラマにしなければいけない、ただ生きているだけではもったいない、と語った。幸せの分量はみんな均一だとよく言われるが、自分は若い頃に幸せという感度を得られなかったので、その分の幸せはこれからいただく。そのためにメイクアップはドラマティックにやる。今日のリピートコスメはそういうことなのだ、と説明した。

MAC リップペンシル「ストーン」:鉛筆型にこだわる理由

MAC のリップペンシル「ストーン」は、年代に関係なく、唇の形をスタイリッシュに縁取れる色だという。ブラウンでもグレーでもないグレージュで、肌色や唇の色を問わず、縁取り感をしっかり出せる。しっかり描けばコントゥアリング、薄くぼかせば自然な立体感のある唇になる。小田切は口元を「センシュアルパーツ」と呼び、唇をどう縁取り、どう色をまとうかでその人のセンシュアリティが表れると言う。

もう一つのポイントは鉛筆型であることだ。小田切によれば、鉛筆型は最も油分が少なく、ピタッとフィットし、存在感を宿すことができる。近年は繰り出し式のものも多いが、リップライナー本来の役目を最も果たせるのは鉛筆型だとして、鉛筆型を好んで使っている。

エテュセのマスカラベース:眉を立体的に作る道具がなかった頃から

エテュセのマスカラベースは、リニューアル後の品である。小田切によると、マスカラベース自体は昔からあったが、色付きのものはなかった。そこへエテュセが色付きタイプを出した。リニューアル前の赤いパッケージのものを何本もリピートし、黒いパッケージになってからも数本使っている。

中身はグレーで繊維入り。黒くは発色しないが、コーティングによってまつ毛にハリ・コシが出て、繊維で少し長さも出る。これ単体で仕上げて、まばらなまつ毛をきれいに見せる。あるいは眉に使って毛を立たせる。いろいろな毛の部分に使えるという。今では当たり前になった眉を立体的に作るアイテムがまだなかった頃、小田切はこのマスカラベースで眉を作っていた。どのアイブロウアイテムを使っても形が整わない人、隙間が埋まらない人、毛の角度を調整できない人、また比較的男性的な眉の人に勧めている。

ADDICTION のチーク 006M:チークとして売られている「シェーディング」

ADDICTION ザ ブラッシュ マット 006M(Naked Veil)は、チークとして売られている商品だが、小田切はシェーディング、ブロンザーとして毎回のメイクに使っている。使わないことはほぼないという。赤みでもグレーみでもない、どれでもない色だと説明した。

スタッフも愛用しており、出張の際、小田切がこれを忘れて取り乱し、スタッフのものを借りたというエピソードが語られた。小田切によれば、顔の広い範囲に大胆に使ってもトーンダウンせず、引き締まるのにくすまないのがポイントだという。なくなったら困るし、大きいサイズが欲しい。ブラシの1番で取るとサイズが小さく、もっとたっぷり使いたいのだという。

スタッフが「@コスメでこれだけ売れているのは小田切さん効果だと思う」と言うと、小田切は「そうだと思う」と応じた。多くの人が紹介しているが、これが良いと言ったのは自分が先駆けだという自信がある、と述べた。

HERA のパウダープライマー:皮脂を抑えてベースをフラットにする

HERA のエアリー パウダー プライマー N について、小田切は「本当に大好き」と言う。紹介したのはリニューアル後のパッケージで、リニューアル前の白いものは10個近くリピートした。パウダーでセッティングしたプライマーの上にファンデーションを重ねる使い方をするアイテムで、皮脂分泌が多い人、毛穴落ちしやすい人、メイクのヨレが激しい人がベースに使うと、持ちがかなり良くなるという。

小田切自身も皮脂が出やすい肌なので、先のソフトマットプライマーを使うか、このパウダープライマーを使うか、両方を重ねてからファンデーションを塗る。環境やその日の過ごし方、仕事の内容によって組み合わせを変えている。このパウダープライマーのおかげで、皮脂分泌を本当に抑えられるようになったという。付属のブラシも質が良く、しっかり埋め込んでもいいが、薄くさっとかけるだけでも効果が違う。

小田切は崩れの仕組みも説明した。メイク崩れの原因は皮脂分泌、毛穴の開き、キメの乱れ、水分不足だという。内側からの皮脂を抑えることは毛穴の開きを抑えることにつながる。また、皮脂が出るのは水分不足だからなので、皮脂を抑えることは水分蒸発を防ぐことにもなる、という考えだ。他のプレストパウダーやフェイスパウダーでも似た効果は出せるが、パウダープライマーとして出ているのは HERA だけなので、メイクボックスに必ず入れている。

仕事での使い方も明かした。このチャンネルでビューティモデルにメイクする際、モデルにはすっぴんの状態で登場してもらうが、実はこのパウダープライマーを仕込んでいる。メイクアップ効果を視聴者に最大限伝えるために、ベースをフラットにしておくのだという。肌を一度リセットしたいときにも重宝するので、類似品が出ない限りずっとリピートするつもりだという。

SHISEIDO エッセンス スキングロウ プライマー:ラメなしの「潤いのツヤ」

SHISEIDO のエッセンス スキングロウ プライマーは、グロウな質感に仕上げるプライマーである。小田切によれば、グロウプライマーにはパールやラメで光らせるものが多いが、これはラメが入っていない。光らせるのではなく、潤わせてツヤを出すタイプだという。毛穴がある人、キメが乱れている人、肌のコンディションが良くない人とも相性が良く、さまざまな肌をメイクしてきた小田切の経験でも、コンディションの悪い肌にきれいなツヤが出るという。

最も相性がいいのは、HERA のパウダープライマーをベースにし、その上からこのプライマーを重ねる組み合わせで、小田切は「最強コンビ」と呼ぶ。テクスチャーの違うものをベースに仕込んでから重ねると、下地がさらにピタッと密着する。その完璧な状態の上にファンデーションを重ねると、付きが抜群に良くなる。自然でヘルシーなツヤになるので、今後どんな時代が来ても使い続けるつもりだという。

YSL オールアワーズ リキッド グロウ:新作主義の例外

最後はイヴ・サンローランのオールアワーズ リキッド グロウである。小田切は、推しのリキッドファンデーションはたくさんあるが、近年最もリピートしているのはこれだと言う。そもそも小田切がファンデーションをリピートすることは滅多にない。ファンデーションは必ず新作を使うようにしており、使い切ることはほぼないからだ。

例外になったのは、自分の肌に使っているからである。YouTube、TikTok、Instagram などの撮影に出演者として出るときはファンデーションを塗っており、その消費量がとても多い。このファンデーションは癖がなく、いい感じにつき、いい感じにカバーし、いい感じにツヤが出るという。実際に3本目で、今は2本を並行して使っている。スタッフによれば、TikTok の撮影では6回ほど仕上がりを変えることもあり、そのたびに落としては塗り直している。それでも負担が少ないのは落としやすいからだと小田切は言う。密着するハイカバーのファンデーションは、圧をかけて拭いたりクレンジングオイルを使ったりしないと落ちないものが多いが、これは拭き取りシートでもかなりきちんと落ちる。それなのにカバー力がある、という点を評価している。

色選びについても語った。このファンデーションは黄みが少ない。小田切は黄みベースに見えるが実はブルーベースなので、黄みが抜けたタイプが合い、色番号 MN4 がちょうどいいという。途中でスタッフとパーソナルカラーをめぐって冗談を交わす場面もあった。

ファンデーションはどこで選ぶかという質問はよく受けるという。鎖骨か首か、朝に合わせるか夜に合わせるか、季節に合わせるか。TPO と肌のコンディションのどちらに合わせるかで選び方は変わり、すべてに合う1本を見つけるのは難しい。だから、ファンデーションは2〜3種類を必ず用意し、服を着替えるように肌のコンディションや肌の色に合わせて使い分けるべきだ、というのが小田切の助言だ。そのうえで、このファンデーションは自分の肌をすでにベストに仕上げてくれるのでリピート数ナンバーワンなのだ、と説明した。

結び

小田切は、紹介した商品を「愛してやまないリピート商品」と呼び、これからもリピートし続けること、どれも自分のメイクアップに欠かせないアイテムであることを述べて締めくくった。