小田切ヒロが選ぶ2026年上半期ベストコスメ全24部門:「スキンマリズム」の肌作りから唇の「生きざま」まで

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概要

ヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロが、2026年上半期に発売されたコスメの中から、部門ごとに1点(リキッドファンデーションのみ2点)を選んで紹介した。小田切はこの半年を、素晴らしい製品であふれた時期だったと振り返る。選考の軸として繰り返し語られるのは、今期の肌のトレンドとして挙げる「スキンマリズム」、つまりスキンケアのような軽さとミニマムな仕上がりである。もう一つの軸は、テクニックを必要とせず、肌色や肌の状態を問わず使えるかどうかだ。以下、ベースメイクから順に、各アイテムを選んだ理由を小田切の説明に沿ってまとめる。

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UV下地:凹凸と色を整えて日焼け止めを均一にする

最初のUV下地部門には、ALLIE(アリィー)の「クロノビューティ フラットスムースフィルターUV」が選ばれた。小田切は、上半期にUVアイテムは欠かせなかったとしたうえで、この製品を今期のキーワード「スキンマリズム」にぴったりのアイテムと位置づける。

紫外線防御はSPF50+・PA++++である。小田切が評価したのは、それ以外の機能だ。肌のポコポコした凹凸をフラットに見せる効果があり、さらにイエローのカラーコントロール機能が肌の色ムラを整えて均一に見せる。小田切の説明では、凹凸が補正されると日焼け止めが均一に広がるため、日焼けムラがなくなる。また肌がフラットになることで、後に重ねるベースメイクもきれいにのるという。小田切はこれを上半期を代表するUVとして選んだ。

カラーコントロール下地:「トーンアップしすぎない」こと

カラーコントロール下地部門は、シュウ ウエムラの「アンリミテッド ブロック:ブースター アドバンスト」のエナジー フラッシュである。小田切は、この種の下地はよくあるとしたうえで、選んだ理由を「いい感じの血色感」「いい感じのトーンアップ」「いい感じの保湿効果の持続」のバランスにあると説明した。

特に強調したのは、量を細かく調整せずにしっかり塗っても、トーンアップしすぎない点である。血色感と透明感、そして控えめなトーンアップにとどまるため、肌色を問わず使えるという。名前のとおり内側からエネルギーのある印象に見せる下地で、小田切は「全ての方に相性が良かった」ことを選考理由に挙げた。

リキッドファンデーション①:ディオールの「スキンケアのような」ファンデーション

リキッドファンデーション部門は2品が選ばれた。1つ目は「ディオール フォーエヴァー フルイド スキン グロウ」で、小田切は冒頭から「神ファンデ」と呼んでいる。

小田切によれば、美容液効果の高いファンデーションは近年では当たり前になった。そのなかでこの製品は、スキンケアの軽やかさやみずみずしさを保ったままカバーでき、クリーンなトーンアップもかなえるという。実演では、少量を出すとサラッと指でもムラなく伸び広がり、伸ばしてもファンデーションが薄まって消えず、カバー力を保ちながら抜けた印象に仕上がる様子を見せた。

小田切はこれを、スキンケアとミニマリズムという今期のキーワードをとらえた製品と評し、とにかくテクニックがいらない点を挙げた。スキンケアをしたような美しい肌に仕上げたい人に勧めている。

リキッドファンデーション②:約30年ぶりに刷新されたダブル ウェア

2つ目はエスティ ローダーの「ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ N」である。小田切はこれを約30年ぶりのリニューアルと紹介した。

変更点として小田切が挙げたのは、以前より軽やかになったことである。「素肌膜」を形成するため、従来のダブル ウェアと同じくカバー力はありながら、素肌感が出るようになったという。質感は静かなソフトマットで、清潔感や洗練された印象を一度でかなえられるとした。

触った瞬間に違いがわかる点も強調した。従来品を使っていた人なら、この段階で「コシのある」テクスチャーを感じていたはずだが、新しいものはするすると伸び広がり、伸び筋が消えるという。筋ムラがまったく出ないため、指でもスポンジでもブラシでも簡単にのせられる。小田切はリニューアル前のダブル ウェアにたくさんの思い出があると語った。そのうえで、今回初めて触れたときの感動は10年後、20年後も忘れず、この「素肌膜」とは一生を共にしたいと述べ、最も熱のこもった評価をしている。

クッションファンデーション:写真・動画映えとパフの形状

クッションファンデーション部門はM・A・Cの「スタジオ フィックス ロングウエア クッション ファンデーション」である。小田切は、今期もクッションファンデーションはたくさん出たが「やっぱりMACにはかなわない」と語り、その理由としてベルベット肌の質感に仕上がる点を挙げた。

小田切は、写真や動画を撮ってSNSに投稿することが当たり前になったいま、そうした場面での肌作りは難しいと指摘する。そのうえで、このファンデーションはどんなシーンでも写真映え・動画映えが完璧だと評価した。

機能面ではパフに注目している。角のあるパフなので、小鼻の周りや目の縁など細かい部分にしっかり届く。指を入れたときの安定感も素晴らしいという。小田切は、安定感のあるパフは安定感のある美しい肌を作るのに欠かせないと説明した。トントンと均一に取り、トントンとフィックスするたびにベールフィルターをかけたような肌になると実演している。ファンデーション1つで完璧な肌を作れる点を、選考理由とした。

パウダーファンデーション:粉感ゼロの「ジェル粉」

パウダーファンデーション部門はカネボウの「メルティフィール ウェアII」である。小田切はまず、薄型のパッケージが収納に便利で見た目もスタイリッシュな点を挙げた。パウダーファンデーションの昔っぽいイメージを払拭するビジュアルだという。

中心的な評価は粉質である。ジェル粉のテクスチャーで、触るとしっとりしている。ジェルでコーティングしたパウダーのため、パウダーファンデーションなのにリキッドで仕上げたような粉感ゼロの仕上がりになるという。実演では3度重ねても、シームレスで薄く透ける質感のまま肌に溶け込む様子を見せた。

小田切はこの「溶け込み式のジェルパウダー質感」を新しい概念と表現した。肌のコンディションが悪いときや乾燥肌の人にも使え、乾燥肌の上にのせてもしっとりした質感を演出するという。単体使用に加え、普段使っているリキッド、クリーム、クッションファンデーションの上にルースパウダーのようにふわっとかける使い方も紹介した。そうすることで、さらにベールフィルターをかけたような肌に仕上がるという。

コンシーラー:表情の変化にも調子の波にも寄り添う

コンシーラー部門はPRADA BEAUTYの「ブラーリング マイクロコレクティング コンシーラー」で、小田切は「リキッドコンシーラーの革命」と呼んだ。

評価の中心はブラー効果の高さである。大胆にのせてもハイカバーでありながらどこまでも伸び広がり、伸ばしている最中に肌へピタッと密着するという。小田切はフィット力の高さとスピーディーさを挙げ、ちょっとした毛穴のある部分にも密着すると説明した。そのため、笑ったり楽しんだり悲しんだりと表情を繰り返しても、その肌のニュアンスに寄り添うという。

小田切はこの機能を人生の比喩に広げている。調子がいいときも良くないときも、そのどれもがあなたであることを肯定してくれるコンシーラーだと語った。そして「この上半期はこのコンシーラー1択」と言い切った。

プレストパウダー:クマに「レースのカーテン」をかける

プレストパウダー部門はNARSの「ライトリフレクティングセッティングパウダー プレスト N」のFOGである。定番のライトリフレクティングセッティングパウダーのカラータイプだが、色は肌色なので肌の色が特別変わるわけではなく、肌色をきれいに見せるパウダーだと小田切は説明する。光を受けるたびに光の拡散効果で肌がきれいで透明な印象になり、キメを整えながら少し毛穴をカバーする点が新しいポイントだという。

小田切は自分で見つけた使い方として、クマにうっすらかける方法を紹介した。これまで隠れなかったクマに、薄いレースのカーテンをかけたような自然なフォローができるという。小田切によれば、最近の目の下のトレンドは、しっかりカバーするのではなく、なんとなくカバーして透かしたような印象である。このパウダーはその仕上がりを作るのに役立つとした。

ルースパウダー:クレ・ド・ポー ボーテのミニサイズ

ルースパウダー部門はクレ・ド・ポー ボーテの「プードルトランスパラントn」のM(スモール)である。透明感の高い輝きを加える定番フェイスパウダーのミニタイプが登場したと紹介した。

小田切は、セッティングすると内側から輝き、光を受けたときにエフォートレスでさらっとした透明感が出ると説明した。それを「ワンランク上の人生を歩んでいる」ような印象と表現している。セッティングの前後で肌のクオリティがまったく変わるとも述べた。自身の使い方として、パフで耳、耳の後ろ、首元まで全体にのせ、均整のとれた透明感と輝きを作っていると紹介している。

ハイライター:バームの長所を残し、崩れやすさを改良

ハイライター部門はNARSの「ライトリフレクティング ルミナイジングスティック」で、色は04231 MOONLITである。小田切は「ついに出たわよ」と切り出し、革命的なハイライトと評した。全色良かったなかで選んだのが、無色で不透明なバーム調のムーンリットである。

小田切の説明では、のせるたびに内側から生命力とみずみずしさが出て、どんなタイプのファンデーションの上にもピタッと密着する。バーム調の良さはそのまま生かしつつ、弱点だった崩れやすさを改良し、崩れない処方になったという。小田切は自分自身にも何度も使っており、今後の仕事でも使っていくと語った。

シェーディング:くすまず、こけて見えないグレージュ

シェーディング部門はSHISEIDOの「カラー + グロウ エンハンサー」の08 Greige Topazである。小田切は、このカラーシリーズの中でも08番を「めちゃくちゃ塩梅のいい色」と評した。

小田切は、グレージュやブロンズのトーンは肌を沈める色、つまりシェーディングだが、つけ方や濃度によっては具合が悪そうに見えたり、頬がこけたり、くすみになったりするものが多いと指摘する。このグレージュトパーズは引き締め効果がありながら、時間が経ってもくすみにくいという。粉質が良く、ドバッとつけてもムラっぽくならない点も挙げた。これをベースに仕込み、上から普段のチークを重ねると、シックに小顔をかなえられると説明している。

フェイスパレット:アジア人向けの1枚で肌作りを完結させる

フェイスパレット部門はMAKE UP FOR EVERの「HDスキン エッセンシャルパレット」H0.1である。小田切によれば、1つでベースの工程をすべてかなえる構成で、H0.1はアジア人に合ったスキンカラーに作られている。中身はファンデーション、シェーディング、ハイライト、クマ消し、チーク・リップの色である。

ファンデーションはプレストタイプだが、リキッドをのせたような質感になると実演した。シェーディングはグレージュ系で、濃淡の2色がセットになっている点を評価している。小田切は、色の取り具合やブラシの強さでシェーディングをコントロールするのは難しいが、色の選択で調整できる2色なので「かゆいところに手が届く」と説明した。

さらに、クマを隠すための色をファンデーションとミックスすることで、クマ、小鼻の赤み、ニキビ跡、色素沈着などにもアプローチできるという。1つ持っておくだけでかなり役に立つ点を選考理由にした。

アイシャドウ:王道は年々アップデートされる

アイシャドウ部門はルナソルの「アイカラーレーションN」の17 Neo Depthで、小田切はこれを「新王道カラー」と呼んだ。

ここで小田切は、王道そのものも年々アップデートが必要だと論じた。5年前、10年前、20年前の王道はまったく違うものであり、この上半期の王道として登場したのがこのパレットだという。小田切の定義する王道とは、好印象でありながら、どんなメイクルックやファッション、肌色にも合い、正統派を完璧にかなえられるものである。

構成の説明は具体的だ。メインカラーはブラウンで、ゴールドパールが配合されているため、目元のくすみに寄り添いながら自然な立体感を出す。ハイライターカラーは肌色なので、入れたという印象にならない。ベースカラーは自然な透明感がありながら奥行きを出す。締め色はノンパールなので、アイラインを引いたような締めができる。これらにより、目の形、縦幅、横幅すべてを印象操作できると小田切は評価した。

マスカラ:2種類のコームとお湯落ち

マスカラ部門はエテュセの「マスカラ エクストラ ロング」01 ちゅるんブラックである。小田切は、使った瞬間にベスコス入りが確定したと述べた。

液は「スムースロング液」で、まつ毛をきれいに長く見せるという。小田切が特に説明したのはブラシの形状だ。「つぶつぶコーム」の部分でとかすと自然な束感が出る。反対側のストレートで細かいコームは、細かいまつ毛もしっかりキャッチする。このストレート部分で下まつ毛をとかすと、それまでなかった場所からまつ毛が出てきたような印象になるという。ウォッシャブルロックテクノロジーにより、カールキープとウォータープルーフをかなえながらお湯で簡単に落とせる点も挙げた。小田切は「これ以上のマスカラないんじゃないの」と思わせる製品だったと語っている。

ペンシルアイライナー:粘膜の赤みで若々しく見せる

ペンシルアイライナー部門はMAKE UP FOR EVERの「アクアレジスト カラーペンシル」12 ディープ クランベリーである。小田切は、今回16色が登場して全色素晴らしく、メイクアップアーティストには全色そろえてほしいと勧めた。

機能面では、スルスルとムラなく描け、数秒でピタッと密着する点を挙げた。描いた直後にぼかすとアイシャドウベースにもなると実演している。油分を含むペンシルでありながら、インサイドにしっかりのせても密着してにじみにくく、ペンシルの概念が覆されたという。

色の選択理由も説明している。12番は赤みがありながら深みが出るため、目元の印象を強める。さらにクランベリーの血色感が加わることでセクシーに見えるという。小田切の説明では、目元は粘膜の赤みが鮮やかだと生き生きして見え、その赤みを演出すると若々しく見える。エイジングが気になる人にも、おしゃれな目元にしたい人にも勧めている。

リキッドアイライナー:号泣しても落ちない漆黒

リキッドアイライナー部門はKATEの「ナミダノツルギライナー」BK-1である。小田切は涙と戦う耐久リキッドライナーだと紹介した。黒の中でも漆黒で、ピタッと密着し、どれだけ号泣しても落ちないという。

筆先はフェルトタイプで、ブレずにきれいなラインが引ける。実演では、点を打つようにちょんちょんと描いてもブレない様子を見せた。まつ毛の根元の印象を引き締めたい人や、黒目がちに見せたい人に向くとし、一度使うと病みつきになると評した。

アイブロウマスカラ:ムース質感の「フェザーブロウ」

アイブロウマスカラ部門はメイベリン ニューヨークの「SP フラッフ ブロウ ムース」02 アッシュブラウンである。小田切は眉マスカラにも新時代が来たと語り、今期のトレンドは立体的でファーのような「フェザーブロウ」だったと説明した。そのなかでこの製品は、ムースのような質感に仕上がる新感覚の眉マスカラだという。

02のアッシュブラウンはスタイリッシュなクールトーンで、とにかくおしゃれになる色だと評価した。小田切自身、上半期の眉マスカラは「これしか使っていない」ほど愛用していたと語っている。

アイブロウペンシル:誰もが1本持つべきグレー

アイブロウペンシル部門はKATEの「アイブロウペンシルスーパースリム0.8」GY-1 ナチュラルグレーである。「眉シャーペン」とも呼ばれるこのシリーズに新色のグレーが登場したと紹介した。

小田切の考えでは、多くの人の毛は若干黒に寄っている。近年は眉をブリーチした人やハイトーンの人もいるが、その眉毛の奥には影がある。このペンシルはその影を描くのに優秀だという。色味がちょうどよく、保護パイプがあるため1本ずつ描いても折れない点も挙げた。元の毛が黒い人でもハイブリーチの人でも、グレーは1本持っておくべきだと勧め、自身も仕事で毎回必ず使っていたと語っている。このペンシルを使うだけで眉毛の存在感とクオリティが変わるという。

リキッドチーク:くすみ肌でも澄むラベンダー

リキッドチーク部門はSUQQUの「コンプレクション フェイス カラー」01 初心色(UBUIRO)である。のせた瞬間にうぶなピュア感が出るラベンダーだと紹介した。

小田切によれば、ハイトーン系のラベンダーはくすみやすいものが多い。しかしこの色は、小田切自身のようなくすみ肌にもきれいな透け感と透明感を出すという。小田切は、汚れた肌は「影」を引き寄せてしまうが、これをまとうとパッと明るく軽やかになり、幸運まで引き寄せられるような透明感が出ると表現した。疲れているときやつらいときにベースに足すと心が助けられる、とも語っている。

パウダーチーク:4色の組み合わせで遊べるパレット

パウダーチーク部門はジルスチュアートの「クチュール ミックスブラッシュ コンパクト」03 rosy horizonである。チーク2色とハイライター2色の構成で、質感の異なる4色を全部、3色、2色で混ぜたり、レイヤーで重ねたりと、まったく違う演出ができると小田切は説明した。1つ持っておくだけで「すごく遊べる」という。

遊びのあるパレットでありながら、内側からの紅潮感がすごいとも評価した。チーク2色をのせると、ツルッとではなくふわっとした仕上がりになり、フレッシュで柔らかい桃のような印象になるという。一方、ハイライター2色を混ぜて重ねるとツルンとした質感になると実演した。元気がない人や、気持ちを持ち上げたい人に使ってほしいとしている。

リップペンシル:唇は「生きざま」が出るパーツ

リップペンシル部門はアディクションの「ザ リップペンシル」014 Cool Cinnamonである。小田切はこれを「リップペンシルの中心的カラー」と位置づけた。

小田切によれば、リップペンシルには唇の色に合ったものから唇の色から外れたものまで幅広いカラーレンジがある。そのなかでこの色は、どのタイプのリップとも最も相性がいいという。クールトーンのくすみピンクで、唇に立体感を足し、ほのかな血色感を加える。輪郭のエッジを効かせることも、フェードアウトさせてぼかすこともできる。

小田切は、唇は「あなたの人生を今までどうやって生きてきたか」という生きざまが出るパーツだと語った。このペンシルはその生きざまを美しくシックに仕立ててくれる色であり、1本持っておくと必ず重宝するという。

ブラーリップスティック:人生ベストコスメ級の衝撃

ブラーリップスティック部門はM・A・Cの「パウダーキス ヘイジー マット リップスティック」ビッグ プロモーションである。小田切は「説明するまでもなく」と前置きし、出会った瞬間に自分の人生ベストコスメに入ったほどのお気に入りだと語った。

評価点は、唇の縦じわを目立たなくしてきれいにつくこと、時間が経っても乾かずにブラー感が続くことである。色はくすみベージュに、ほのかな赤みピンクのニュアンスが入っているため、限りなくおしゃれでありながら、時間が経ってもくすんだりトーンが沈んだりしないという。つけた瞬間に「衝撃が走った」と述べている。

シアーリップスティック:出会い頭の1秒のために

シアーリップスティック部門はポール & ジョーの「リップスティック シアー」08「キュ ドゥ シャ」で、小田切はこれもデイリー使いの新王道カラーと呼んだ。サーモンピンクは誰からも愛される色で、職場にも恋にも友情にも効くと言われていると紹介した。

小田切の説明では、シアーに透けるサーモンピーチは、明るくエネルギッシュでポジティブでありながら、どこか可愛く健康的に見える。多くの人が欲しいニュアンスをすべてかなえる色だという。さらに保湿効果が高く、縦じわを目立たなくしながら乾燥も防ぐため、リップクリームのように気づいたときに塗り直してほしいと勧めた。

小田切はここで、出会い頭の1秒がその人の印象を決めてしまうと述べた。その1秒を逃さないためにこのリップを常につけてほしいと呼びかけ、そうすれば「おそらく人生が豊かになるんじゃない」と語っている。

リップグロス:スパークリー フィニッシュのボリューム感

最後のリップグロス部門は「ディオール アディクト リップ グロウ オイル」077 ロージー キャンディである。小田切は、新しいフォーミュラの「スパークリー フィニッシュ」によって、甘く弾けるようなきらめきとボリューム効果が出る点が、これまでのリップグロスとは全然違うと説明した。

塗った瞬間はグロスの膜で潤い効果が高く、光が当たるとプルプルのツヤとガラス玉のようなボリューム感が出るという。きらめきはシャープな印象だが、077の色によって温かさを足せるとした。サイズ感の可愛らしさや、ディオールのロゴのデザインもおしゃれだと挙げている。小田切自身も日々欠かせないグロスだと語った。

結び

小田切は最後に、今回の24部門について「1点1点思い入れのある」アイテムであり、「私の人生を変えてくれた」ものを選んだと振り返った。ベースからリップまで小田切が一貫して語ったのは、テクニックに頼らず肌色や状態を問わず使えること、そしてその日の肌や気分の浮き沈みにも寄り添ってくれることであった。