「塊」で覚える日常英会話の20フレーズ――単語暗記に苦戦した話者が勧めるチャンク学習

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概要

英単語を5000語覚えようとして挫折した経験を持つ話者が、日常会話でよく使う「チャンク(塊)」20個を、例文と和文英訳クイズで紹介する動画である。話者の立場ははっきりしている。英会話に大量の単語は必要なく、使う表現を絞り、単語をばらばらに覚えるより塊として覚えるほうがよい、というものだ。

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5000単語の暗記で遠回りした経験

話者は冒頭で、5000語という単語量を前に「こんな量を覚えるのは大変すぎる」と感じていた自分の経験を語る。勉強が大の苦手だったという話者は、5〜6回見た単語でも覚えられなかった。例として「environment(環境)」を挙げ、意味を思い出せず、そもそもどこで使うのかと思いながら、同じことを2〜3年繰り返したという。

振り返ると、英会話に5000語もいらなかったと話者は考えている。まずは覚える量をきちんと絞るべきだったし、覚え方も下手だった。そうした遠回りをしてきたからこそ、いま英語を勉強している人の役に立てると考え、この動画を作ったと説明する。

「We have run out of time」を4つの塊に分ける

話者はまず「We have run out of time.」という文を示す。一度聞いただけでは難しく感じるが、よく見ると we、have、run out of、time の4つの組み合わせでできていると話者は言う。we は「私たち」、time は「時間」。run out of は最初は分からなくて当然なので、個々の単語の意味は考えずに塊として覚えてほしいという。

run out of は「〜を使い果たす」という意味だ。話者は「run out of paper」を例に挙げ、トイレットペーパーがなくなった、使い果たしたという意味になると説明する。1語ずつ見れば run(走る)、out(外に)、of の3語だが、単語ごとに認識して覚えるのではなく「run out of」という塊で覚えるべきだという。英語には塊で覚える場面がとても多いため、この動画では日常会話でよく使う塊を教えていく、というのが本編の趣旨である。

学習で守ってほしい3つのこと

本編に入る前に、話者は学習全体に通じる注意点を3つ挙げる。1つ目はインプット、つまり「こういう塊がある」と知る部分で、これは動画で一緒に進める。2つ目はアウトプットだ。動画は視聴者が一緒に英文を作れるように構成されているので、ただ見るのではなく、自分で英文を考えながら進めてほしいという。チャンクと例文をまとめたPDFも用意されている。3つ目は継続で、繰り返さなければ覚えられない。1周見終えたら、やり切った証としてコメントしてほしいと呼びかけている。

意志・計画を表す「to」系のチャンク

最初のまとまりは、動詞のあとに「to+動作」が続く表現である。

I forgot toは「〜するのを忘れた」。クイズ「宿題を出すのを忘れた」の答えは「I forgot to hand in my homework.」で、「提出する」は hand in になる。

I remember toは「忘れずに〜する」。remember は「覚えている」なので、忘れずに〜をするという意味になる。「忘れずに手を洗う」は「I remember to wash my hands.」だ。

I decided toは「〜することに決めた」。クイズは「ポテチを主食にするのを決めた」で、答えは「I decided to make potato chips my main food.」。「make potato chips my main food」がポテチを主食にする部分で、その前に I decided to を置くことで「〜することに決めた」という文になると話者は説明する。

I hope toは「〜したい」「〜できればいいな」という願望を表す。「I hope to see you soon.」は、see you soon(近いうちにあなたに会う)の前に I hope to を置くことで「そのうち会えたらいいな」という願いになる。クイズ「今年こそ英語を話せるようになりたい」の答えは「I hope to speak English this year.」または「I hope to be able to speak English this year.」だ。

ここで話者は I want to との違いに触れる。I hope to は「〜したいな」という願いベースの表現で、I want to は「絶対にする」というもっと強い意志、強く欲しがっている感じを表せるという。そのため「I want to speak English this year.」のほうが、英語を話せるようになりたいという強い気持ちを表せているのではないか、と話者は述べている。

I plan toは「〜する予定だ」。「I plan to go tomorrow.」は「明日行く予定だ」。クイズ「帰ったら猫とおしゃべりする予定だ」の答えは「I plan to talk to my cat after getting home.」で、after getting home が「家に帰ってから」にあたる。「I plan to talk to my cat when I get home.」でも大丈夫だという。

状態や最中を表す「I'm 〜」のチャンク

次に、I'm で始まる表現が続く。

I'm ready toは「〜する準備ができた」。「I'm ready to start.」は「始める準備ができた」、つまりもう始められるということだ。クイズ「戦う準備はできている」の答えは「I'm ready to fight.」。

I'm trying toは「〜しようとしている」「試みている」。「I'm trying to help you.」は「あなたを助けようとしている」。クイズ「今勉強しようとしている」の答えは「I'm trying to study right now.」だ。話者はここで「I'm studying right now.」との違いを説明する。後者は今まさに勉強している、つまり勉強が成功している状態を表す。一方 I'm trying to study right now は、まだ勉強できていないが、これからやろうと頑張っている状態を指す。このトライしている感じが I'm trying to のニュアンスだという。

I'm looking forは「〜を探している」。「I'm looking for my phone.」は「携帯を探している」。クイズ「ずっとAirPodsを探している」の答えは「I'm looking for my AirPods.」。

I'm talking aboutは「〜について話している」のほか、「〜のことを言っている」という意味でも使える。「I'm talking about this book.」は「この本のことを言っているんだよ」とも「この本について話している」とも取れる。クイズ「旅行について話している」の答えは「I'm talking about the trip.」で、trip は旅行・旅を指す。

I'm going toは「〜するつもり」という未来の予定を話すときの定番表現だ。「I'm gonna eat lunch.」は「これからお昼ご飯を食べる」。話者のポイントは発音で、アメリカ英語では going to を1語ずつ読むより「gonna」とつなげて読む場合が多いという。この後「うちは今からコンサートに行く」というクイズが出されるが、字幕では答えの部分が聞き取れていない。

I'm worried aboutは「〜が心配だ」。「I'm worried about the test.」は「テストが心配だ」。クイズ「明日の天気が心配だ」の答えは「I'm worried about tomorrow's weather.」または「I'm worried about the weather tomorrow.」で、どちらでもよいという。

変化や発見を表すチャンク

I ran out ofは冒頭の run out of の過去形で、「〜がなくなった」「ストック切れ」「使い切った」という意味だ。「I ran out of milk.」はミルクを使い切ってもうないということ。クイズ「もう金がなくなった」の答えは「I ran out of money.」。

I'm getting overは「〜を乗り越える」という意思表明のような表現だと話者は説明する。恋人との別れを乗り越えるなら「I'm getting over the breakup.」で、breakup は別れを意味する。クイズ「風邪を乗り越えた」の答えは「I got over my cold.」だ。乗り越えたという過去形なので got over になり、風邪を乗り切った、立ち直ったという意味になる。

I found outは「〜を知った」「〜が判明した」。「I found out the truth.」は「真実を知った」「真実が判明した」。クイズ「あいつは意外と優しいと知った」の答えは「I found out that he is actually kind.」。he is actually kind は「彼は実は優しい」で、思っていたのと違って意外と優しいという意味にも取れるため、この訳になると話者は説明する。

I can't figure outは「どうしても分からない」「どうしても理解できない」。figure out は「解決する」という意味でよく使われるため、I can't figure out で「解決できない」「どうしても分からない」になる。「I can't figure out this problem.」は「この問題が分からない」。クイズ「なぜこんなに渋滞するのか分からない」の答えは「I can't figure out why there is so much traffic.」だ。話者は追加で、「I can't figure out why」は「理由がどうしても分からない」という意味になるので一緒に覚えてほしいと付け加えている。

人との関係や感情を表すチャンク

pick 〜 upは「〜を迎えに行く」。よく使われる形として「I'll pick you up.(あなたを迎えに行く)」「Pick him up.(彼を迎えに行く)」が挙げられる。クイズ「3時に迎えに行くわ」の答えは「I'll pick you up at 3.」。

I'm tired ofは「〜にうんざりだ」「〜に疲れている」。「I'm tired of homework.」は宿題に疲れた、「I'm tired of studying.」は勉強するのがもううんざりだという意味になる。クイズ「お前の言い訳にうんざりしている」の答えは「I'm tired of your excuses.」で、excuses は言い訳を指す。

I'm afraid ofは「〜が怖い」。「I'm afraid of alligators.」はワニが怖いという意味だ。クイズ「正直、母親が一番怖い」の答えは「Honestly, I'm afraid of my mother the most.」。the most は「一番」、先頭の honestly は「正直」という意味だと説明される。

質問と依頼のチャンク

How do Iは「どうやって〜するの」と、手順ややり方を聞くときによく使う。「How do I turn on the lights?」は「どうやって電気をつけるの?」。クイズ「どうやって図書館へ行くの?」の答えは「How do I go to the library?」または「How do I get to the library?」。get to the library は図書館にたどり着くという意味で、その前に how do I を置くことで「どうやって図書館に行くの」という文になる。

最後のLet meは「私に〜させて」。「Let me help you.」は「手伝わせて」という意味だ。クイズ「ちょっと考えさせて」の答えは「Let me think about it.」で、日常会話でよく使うという。think about は「ちょっと考える」ということで、相手にちょっと考えさせてと伝えるときによく使う。発音のコツとして、let と me を1語ずつ読むのではなく、くっつけて「レミー」のように読むと話者は説明している。

定着にはアウトプットと継続が必要

20個を終えたところで、話者は冒頭の話に戻る。日常会話のチャンクを定着させるには、動画を見るというインプットだけでなく、アウトプットと継続の2つを必ず入れてほしいという。自分で文章を作るアウトプットを続け、特に間違えた問題はきちんと復習すること。動画で扱っていない問題集も用意してあるので、学んだ内容をさらにアウトプットして脳を働かせ、定着させてほしいと話者は勧める。

チャンクはとても簡単な単語でできているが、塊としてパターンで覚えていかなければならない。そのため、インプットだけでなく自分で文章を作り、それを毎日続けることが絶対条件になると話者は考えている。1周やり切った人には、2周目、3周目にも取り組むよう呼びかけて動画を締めくくっている。