絵を見て英語を口に出す:瞬間英作文と発音で「知っているのに話せない」を解消する練習

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概要

英単語や文法は知っているのに、話そうとすると言葉が出てこない。この動画は、その状態を抜け出すための練習を、視聴者と一緒に実際に進める構成になっている。話者の立場ははっきりしている。英語の土台は発音にあり、そのうえで、絵や情景を見たときに日本語を経由せず英語が出てくる回路を作るべきだという。動画の大半は、20枚の画像についてそれぞれ3つ前後の英文を作る演習である。

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冒頭の問い:「今走っている」を英語で言えるか

話者は冒頭で走りながら、この状態を英語で何と言うかを問いかける。答えとして挙げたのは "I am running"、"I am sprinting"、"I am running like the wind" で、言い方は一つではないと補足する。これがとっさに出てこなかった人も、この動画の練習をすれば言いたいことがすぐ言えるようになる、というのが話者の言い分である。

話者は自身の経歴にも触れている。学生時代は英語どころではない「ポンコツ」で、クラブ通いなど感心できない生活を送っていたという。間違った方法で学んだ時期もあったが、それでも今は自信を持って英語を話せるようになった。その過程で特に助けになったのが、瞬間英作文と、イメージを思い浮かべながら発音することの二つだったと振り返る。

土台は発音にある

英語でコミュニケーションできる状態は、すべて発音から始まる、と話者は強調する。根拠として挙げるのは「自分が出せる音は必ず聞き取れる」という考え方である。会話では、相手の言っていることを聞き取って理解することが何より大事になる。そのため発音をきちんと学ぶことが、そのままリスニングできる状態を作ることにつながる、という説明だ。

この考えから、動画では紙とペンを用意するよう勧めつつ、できれば声を出せる環境で取り組むよう求めている。答えを確認するたびに "repeat after me" と繰り返させる場面もあり、頭の中で英文を組み立てるだけでは終わらせない作りになっている。

イメージから直接英語を出す

二つ目の柱は、イメージを思い浮かべながら発音することである。話者はリンゴのイラストを例に説明する。絵を見て「これはリンゴだ、リンゴはappleだ」と考えるのは、まだ日本語の状態にある。英語の状態とは、絵を見た瞬間に "apple" と思えることだという。

単語一つならこれは比較的やりやすい。しかし文が複雑になるほど日本語が割り込み、イメージだけで英語を出すのは難しくなる、と話者は認める。そのうえで、英語の文を作ることを意識した瞬間英作文を重ねれば、この土台は少しずつ強くなると述べる。だからこそ、練習ではイメージを思い浮かべながら声に出すことを意識してほしいという。

練習の進め方

演習は、画像を見て状況を説明する英文を作る形式をとる。20枚の画像に対して3文ずつ、合計およそ60文という分量だ。話者は量が多いことを認めたうえで、初心者は少しずつ進めてもよいと言う。会話に最低限必要な英語だけを使って進めるので、初心者向けの構成になっているという説明である。

進め方は、画像の一部に注目させて日本語のお題を出し、視聴者が考える間を置いてから答えを示し、必要に応じて語句を解説するというものだ。最初の画像では、ボートのある湖の風景を使っている。「ボートがある」は "There is a boat."、「水が澄んでいる」は "The water is clear." になる。やや難しい問題として出された「湖の後ろに山がある」は "There are mountains behind the lake." である。話者は、mountainsが複数形なので山が一つではなく何個かあることを示すこと、behindが「後ろ」を意味することを確認している。

基本の型:There is/are と現在進行形

演習全体を通じてよく使われるのは、「〜がある」を表す There is/are と、「〜している」を表す現在進行形の二つである。

たとえば、スーツケースを持った男性の画像では、「男性が歩いている」は "A man is walking."、「彼は重いスーツケースを持っている」は "He has a heavy suitcase." となる。ソファーの女性の画像では、「女性がソファーに座っている」が "The woman is sitting on the sofa."、「女性の後ろに窓がある」が "There is a window behind the woman." だ。ここで話者は、先ほど出てきたbehindがまた使われていることを指摘する。

同じ画像の「腕を伸ばしている」は "The woman is stretching her arms." である。話者は自分の手を示しながら、handは手首から先、armは腕全体を指し、腕は2本あるのでarmsと複数形になると説明している。

ほかにも、会議の画像の "They are in a meeting." と "They are looking at a notebook."、自販機の画像の "There is a vending machine." と "The man wants to buy a drink."、雨の日の画像の "The woman is holding an umbrella." といった文が続く。「小雨が降っている」は "There is light rain." だ。一緒に料理する二人の画像では "Two people are cooking together."、ひとりでジェンガをする男性の画像では "A man is playing Jenga alone." が答えになる。aloneについて、話者は「ひとりぼっち」という意味だと補足している。

身につける動作と状態:wearing と put on

化粧をする女性の画像では、「彼女は化粧をしている」は "She is putting on makeup." になる。話者の説明では、化粧は顔の上につけるものなので、「上につける」を表すput onを使うのが自然だという。「彼女はマスカラを使っている」は "She is using mascara."、「鏡を見ている」は "She is looking in the mirror." である。

話者は、マスカラという単語自体は男性は使わないかもしれないと認める。それでも "She is using 〜" は日常会話で欠かせない型なので、文を丸ごと覚えるより、何度も使い回せる構文に注目してほしいと呼びかける。この「文全体ではなく構文を拾う」という姿勢は、動画を通して繰り返し示される。

スーツを着た二人の画像では "Two people are wearing suits." となり、wearingは「着ている」という状態を表す。続く怪しい男の画像では、「怪しいおじさんがいる」が "There is a shady man."、「マスクをしている」が "The shady man is wearing a mask." になる。話者はここで、マスクをつけている状態はwearing a mask、マスクをつける動作はput on a maskと区別し、帽子の場合も同じだと整理している。同じ男が「壁にポスターを貼っている」は "The shady man is putting a poster on the wall." である。「怪しい」はshadyという単語で表す。

「〜しそう」「〜のように見える」を言い分ける

様子や見た目を表す表現にも、話者はかなりの時間を割いている。

紙袋を持った中年男性の画像では、「中年の男性が袋を持っている」は "A middle-aged man is holding a bag." になり、紙袋ならpaper bagと言うほうが分かりやすいかもしれないと添えている。「彼は驚いているように見える」は "He looks surprised." で、look+形容詞で見た目の様子を表す。ベッドの犬の画像でも "The dog looks relaxed."(リラックスしているように見える)が出てくる。同じ画像の「犬はぬいぐるみのようだ」では、look like 〜で「〜のようだ、〜に見える」と、名詞をつなげる形を紹介している。

パソコンの前にいる犬の画像では、「犬がパソコンをしている」を "The dog is on the computer." と表す。on the computerは、パソコンを操作しているという意味の表現だと話者は言う。「犬が働いているようだ」は "It seems like the dog is working." である。話者によると、It seems like 〜は断定はできないが、おそらくそうだろうという様子を説明するときによく使う構文で、覚えておいてほしいと念を押している。

about to:まだしていないが、今まさにする

話者が特に「注目」と強調したのが、about toである。外食している男性の画像で、「男性がタバコを吸うところ」は "The man is about to smoke." となる。話者の説明では、about to 〜は「〜するところ、〜する寸前」を意味し、まだ吸ってはいないが、今から吸うという行為を表す。

この構文は、パンをくわえて慌てる男性の画像でも再び使われる。「彼は家を出るところ」は "He is about to leave the house." で、まだ出てはいないが、ほぼ出るという状態を表すと話者は説明している。同じ画像では「やばい、遅刻しそう」を "Oh no, I'm gonna be late."、「男性がパンをくわえている」を "A man has bread in his mouth." と表現している。

同じ外食の画像では、「外食している」を "The man is eating out." と表し、eat outやgo outが外食することを指すと解説している。「テーブルの上にビールがある」もこの画像のお題である。

in a taxi と on a bus の使い分け

タクシーに乗った男性の画像で、話者は乗り物の前置詞について詳しく説明している。「男性がタクシーの中にいる」は "The man is in a taxi." で、車ならin a carと言う。一方、バスならget on a bus、飛行機ならget on a planeとなる。

この使い分けについて、話者は次のように説明する。車、タクシー、ヘリコプターのように四方を狭く囲まれ、ドアを閉めてほぼ自分だけの空間に入るイメージの乗り物にはinを使う。飛行機、船、バスのように、囲まれた狭い空間というより大きめで、公共性のある乗り物にはonを使う。つまり、小さな個室タイプはin、大きな公共タイプはonという整理である。

同じ画像では、「渋滞がひどい」を "The traffic is terrible."、「たぶんもう間に合わない」を "I probably won't make it in time." と表している。話者の説明では、make itが「間に合う」、in timeが「時間通りに」で、make it in timeで「時間通りに間に合う」という意味になる。

会話で使う口語表現と語彙

演習には、状況説明だけでなく、画像の人物に言わせるようなセリフも混ぜてある。デート中にスマホを見る男性の画像では、「デート中にスマホ見んなや」が "Don't look at your phone during a date."、それに返す「ごめん、ちょっと疲れてんねん」が "Sorry, I'm a little tired." である。さらに「謝ってよ」は "Apologize to me." のほか、"Say sorry." でもよいと話者は言う。

仕事中に酒を飲む男性の画像では、「彼は仕事中に酒を飲んでいる」が "He is drinking while working." になる。while 〜は「〜している間」を表す。「やべ、画面オフにするの忘れてた」は "I forgot to turn off my screen."、「クビになっちゃうかも」は "Oh no, I might get fired." である。get firedがクビにされることだと解説している。

語彙の面では、ほかにも次のような説明がある。ファミコンをもらった男性の画像では、"He received a Famicom." のreceiveについて、「受け取る」だけでなく「もらう」という広い意味で使えると話者は言う。お小遣いをもらった女の子の画像では、receivedがその過去形であること、allowanceが「お小遣い」を指すことを説明し、「お金を注意深く数えている」を "She is counting the money carefully." としている。自販機の画像の「小銭を探している」は "The man is searching for change." で、changeは小銭やお釣りを指す。

ジェンガの画像では、「彼にとってジェンガをするのは初めてだ」が "This is his first time playing Jenga."、「男性は下手くそだ」が "The man sucks at playing Jenga." になる。料理の画像では、「私が言わなくても率先して手伝えよ」を "You should help without me having to tell you." と表現している。仕事終わりの画像では、「仕事終わりのビールが一番うまい」を "Beer after work is the best."、「今日は長い一日だった」を "Today was a long day."、「今日はいっぱい飲むで」を "Let's drink a lot tonight." としている。「べろべろになるまで飲もう」なら "Let's get wasted." とも言うそうだ。

振り返り:出てこなかった理由と学習の質

60フレーズを終えたところで、話者は結果の受け止め方を示す。そもそも単語が出てこなかった人は、インプットが圧倒的に足りていないのだろうという。今回出てきた単語は日常会話でもよく出てくるものなので、押さえておいてほしいと話す。発音しながら、イメージと日本語の文を見て英語にする作業は頭をフルに使うので疲れたはずだが、その疲れはまさに英語で考え、英語がすぐ出てくる力につながる練習をした証拠だという。繰り返せば実力は必ずつく、と話者は述べる。

話者は英語学習を筋トレにたとえる。毎日積み重ねることも大事だが、追い込むほど早く伸びるという。ただし、やればやるだけ成功するわけではない、とも注意する。たとえば毎日5時間勉強しても、方法が間違っていれば結局話せないか、知識としての英語にとどまってしまう。大事なのは合計時間より、その時間で何をしたかという質だと話者は言う。筋トレやスポーツでも、間違ったフォームでは怪我をしやすいのと同じで、英語にも成果の出る正しい方法は存在するという立場である。

短期間で話せるようになりたい人は、正しく勉強し、質の高い学習を積み重ねることだけに集中してほしい、と話者は呼びかける。これまで見てきた中で挫折する人は、不要なところを勉強しすぎるなど「エラー」を起こしがちだったという。そのうえで、英語学習とは、このエラーをいかに消し、排除できるかというゲームだと考えている、と話者は述べている。